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デジタルマーケティングの範囲
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Web含むデジタルテクノロジーを活用した施策をデジタルマーケティングと呼称しているのが通念で
すが、従来のマーケティングとの境目は薄れつつあります。
マーケティング
デジタルマーケティング
Webマーケティング
SEO
リスティング
LPO
スマートデバイス
GPS
紙広告
紙媒体
イベント
・・・
EFO
SNS
・・・
・・・
・・・
iBeacon
電子看板
QR
ドローン
ウェアラブル
ナノテク
AR
AI
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事例:モバイル/ソーシャル/O2Oの活用
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※出所:スマホでユーザーを囲い込む!最新モバイル・マーケティングサービス「Kolor」&「JOGIN」
http://blog.paygent.co.jp/ec/bid/281385/
例えばJOGINは、消費者の位置情報を元にしてピンポイントなターゲットキャンペーンやゲーム性の
ある電子スタンプ・SNS機能を活用することで、消費者・企業とのつながりを強化しています。
他ユーザ
エリアA
エリアAの登録企業群
(条件に適合したユーザに絞って
キャンペーン送付可能)
• お得な店舗情報を紹介
• 店舗と利用者を繋げる SNS 機能
• 電子スタンプを蓄積
• 経路探索アプリ連携で目的地のおすすめ
情報提供
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韓国地下鉄駅プラットフォーム内
事例:O2O(Offline To Online)の活用
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※出所:地下鉄がスーパーに? Tesco が仕掛ける新しい販売形態、「バーチャルストア」
http://leonisand.co/virtualstore/
小売大手TESCO(韓国)では、スマホ・QRコードを活用して、生活動線で発生する待ち時間を活用
してオンラインショッピングを誘発する仕組みを提供しています。
バーチャルストアの買い物風景
商品ポスター
の各商品にQR
コード
QR読み取っ
て商品購入
待ち時間を利用した
ネットショッピング
オンラインサイトの登録者は76%
オンライン売上 130%増加
家配送
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動力源は「社会変化×テクノロジー」
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主な動力源となるのは、「テクノロジー」と「社会(組織・個人含む)変化」であり、これらが相互作用
を及ぼしながら新しいサービス・手法が生まれています。
デジタルマーケティングの活性化
その
他
テクノ
ロジー
社会
変化
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肥大化する技術/マーケティングツール群
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※出所:マーケティングテクノロジーのランドスケープ(デジタルインテリジェンス作成)
http://www.slideshare.net/Digital_Intelligence/marketing-technologylandscapejp201302
EC
DSP/DMP
BIツール
レコメンド
リアル店舗系
モバイル広告
アクセス解析(広告効果含む)
SEO
SEM
アナリティクス
マーケティングオートメーション
キャンペーンマネジメント
CRM
SFA(営業支援)
Eメール配信
・・・
盛り上がりと呼応して、多種多様なマーケティングツール・技術が登場しているため、ユーザ側はそ
の情報をキャッチアップするだけでも疲弊してしまいます。
クラウド
モバイル(スマホ/ウェアラブル)
ソーシャル
Big Data
GPS
iBeacon
広告(検索連動、RTB etc)
・・・
Marketing Tool
技術/Platform
マーケティングテクノロジー提供会社のテーマ別体系図(2013.2時点)
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デジタル化による構造変化
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• モノ(商品)からコト(体験)への価値シフト
• 消費者向けPlatform進化による情報力の獲得
• オムニ(いつでもどこでも)チャネル化した行動
• アドテクノロジーによる位置づけの変化
• 企業/消費者のメディア化
• IoTによるO2Oの加速化
• アウトバウンドからインバウンドへ
• オムニチャネル対応の強化
• ITと組織の再構成
デジタル化(×社会変化)に伴う各プレイヤー層の構造変化
消費者(市場)
企業
メディア(媒体)
消費者・メディア・企業それぞれの位置づけ・価値観・行動などが、デジタル技術と社会変化の相互
作用を受けながら、消費者を中心に大きく変わりつつあります。
①
②
③
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心の豊かさ
物の豊かさ
消費者理解:モノから体験への価値シフト1
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日本社会の超成熟化に伴い、消費者は提供する商材自身の魅力よりも、心の豊かさを重視する
傾向にあります。
※出所: 内閣府「平成26年度 国民生活に関する世論調査」
http://survey.gov-online.go.jp/h26/h26-life/zh/z35.html
アンケート「これからは心の豊かさか、また物の豊かさか」の時系列推移※
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消費者理解:モノから体験への価値シフト2
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また、Web・スマートデバイスを中心とした技術進化により、消費者は情報力が高まっているため、
何かあった際の企業対応には敏感となり、それらを通じた「体験」を重視する傾向にあります。
※出所:※出所:消費者の購買行動への影響力、企業Webサイトやニュースサイトが大幅上昇(2015/2/2)
http://www.sbbit.jp/article/cont1/29212
問題があるWebサイトが
消費者の行動に与えた影響
店頭で気になった商品があった場合の行動
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顧客軸で見たデジマ施策の全体像3
全体施策
個別施策
P
D
C
A
Plan
Do
Check
Action
これらの全体施策と、構成要素である顧客獲得化・顧客活性化ステージでの施策は、いずれも
PDCA(Plan-Do-Check-Action)をまわし、かつ相互連携を図ることが重要です。
顧客体験施策(全体)
個別施策1.
獲得化
(集客・
購買促進)
個別施策2.
活性化
(醸成・
離反防止)
次ページより、獲得化・活性化
それぞれの個別施策のポイント
について紹介します。
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参考:Webサイト評価での代表的な指標
本文HTML
画像1 画像2PV数
(ページビュー)
1セッション
click
click
30分経過
最終クリックから30分経過
した場合、セッション終了と
定義する解析ソフトが多い
一連の行動が同じ人かどうかの判別にCookie・ユーザエージェントな
どが利用される。
それが同一である限り、再訪問でセッション数はカウントされるがユ
ニークユーザ数は1のまま。
PV数=4
セッション数=1
ユニークユーザ数
=1
その他、サイト内で目的となる行動(顧客に転換)のことをコンバージョン
(CV:Conversion)と呼称
ECサイトでは、CVは購入活動が一般的。BtoBサイトでは、問い合わせが
よくCVとして定義されます。
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デジタルマーケティングツールについて1
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ツールは施策の実現には必要不可欠ですが、あくまで顧客とのコミュニケーション設計を具現化す
る「道具」として、導入を判断する必要があります。
マーケティングテクノロジー提供会社のテーマ別体系図(再掲)
目的が曖昧だと膨大
な時間とコスト・・・
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参考:分析の基本手法/IT知識について
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上記資料は下記で無料公開中
http://www.slideshare.net/kojifukuoka5/ss-43953662
※今後事前予告なく公開を取りやめる可能性がありますので、ご理解ください。
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ツール習熟のポイント:「習うより慣れること」
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Kick Off 構築
目標・
指標設定
活用
使用
レビュー
改善
活用
ノウハウの蓄積
レビュー
改善
活用
レビュー
改善
活用
レビュー
改善
活用
継続かつ俊敏な
PDCAサイクルで変化対応
スモールスタートでも戦略や計画
(目的と評価指標策定)が曖昧だと
ビジネス成果には結実しない
ビ
ジ
ネ
ス
価
値
デジマは消費者動向やメディア流行によって流動性が激しいため、重厚長大な仕掛けを練るよりは
まず目標・計画を掲げて、スモールスタートでITを使って改善を続けたほうが得策です。
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本資料のまとめ
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• デジマは流行の移り変わりが激しいため、不変となるマー
ケティングの本質を常に意識することが重要です。
• 背景(社会変化×技術進歩)と3層(消費者・メディア・企
業)を整理すると業界全体が掴みやすくなります。
• 顧客体験最適化が最重要であるため、個別からではなく
全体コミュニケーション設計から入ると効果的です。
• IT導入も「小さく始めて徐々に拡大」「習うより慣れろ」の
精神がデジマの領域では有用です。