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1.4胸部写真のパターン.
- 3. 基本原理
X線コントラスト白黒
黒
空気濃度気管気管支肺野・肺組織
脂肪濃度皮下脂肪
水濃度心臓血管縦隔臓器横隔膜
金属・骨濃度骨石灰化
白
の厚み・重なりの足し算引き算的に
コントラスト形成されているので
その境界線を見極めて
その構造・部位に何の物質(通常ならあってはいけない病変)
が(多く)あるのか予測・把握
- 4. サイン的像
• シルエットサイン
=肺周囲臓器の輪郭の消失
=接しているという意味
→病変の存在部位位置環形推測
・気管支透亮像air bronchogram
→ 末梢気管支内ガスと肺胞内ガスとの
コントラストを示唆する
- 7. 陰影増強
実質性
(肺胞性)
パターン
?
間質性パ
ターン
?
浸潤影肺胞腔内に浸出物
充満
区域性細菌性肺炎など
びまん性肺水腫など
スリガラス
影
肺胞隔壁の炎症区域性ウィルス性肺炎初期な
ど
びまん性進行期
など
粒状結節
影
肉芽腫
腫瘍
など
びまん性粟状結核
転移性肺腫瘍
線状網状
影
小葉間隔壁の肥厚
気管支血管束の肥
厚
びまん性間質性肺炎ー肺線維
症
サルコイドーシス
など
- 9. 嚢胞性陰影
嚢胞性嚢胞嚢胞壁は薄壁で
単独~多数さまざま
肺気腫と共存することが
多い
感染すると鏡面形成
嚢状気管支拡張症大小不同嚢胞
ブドウ房状連鎖錠
中葉、舌区下葉に多く
繰り返す気道感染が共存
気管支嚢胞上・中縦隔に接した単発性
嚢胞
液体充満
偶然に良性縦隔腫瘍とし
て発見されることが多い