Classmethod Developers.IO 2015 Developer Day H-4

1. 構築者に知っておいてもらいたい
運⽤用設計者が語るAWS
クラスメソッド株式会社
植⽊木 和樹
classmethod.jp 1
H-‐‑‒4
2015/03/29

2. 本⽇日 対象の⽅方
classmethod.jp 2
アプリイやンフラの開発構築担当者
（システム構築後に、別のシステム構築へいく⽅方）

3. 本⽇日のお話すること
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 3

4. ⾃自⼰己紹介
classmethod.jp 4
• 名前:植⽊木 和樹（うえき かずき）
• 年年齢:38歳
• 出⾝身:新潟県妙⾼高市
• 元製造業情報システムG常駐
• 主にUnixサーバエンジニア（監視、保守）
• 資格：IPA ITサービスマネージャ
IPA システムアーキテクト
• JAWS北北陸陸コアメンバー（JAWS DAYS 2013〜～）
• JAWS埼⽟玉コアメンバー（2013年年8⽉月〜～）
• JAWS上越妙⾼高コアメンバー（2014年年11⽉月〜～）
@czkuk

5. 「本⽇日 お伝えしたいこと」
を話す前にまずは⾔言葉葉の定義
classmethod.jp 5

6. 保守とは運⽤用とは
classmethod.jp 6

7. 保守
classmethod.jp 7

8. ⽇日本⼯工業規格
JIS X 0161：2008
classmethod.jp 8
保守の種類 定義 例例
改良良保守
（ソフト
ウェア⾃自体
の修正）
適応保守 引渡し後，変化した⼜又は変化している
環境において，ソフトウェア製品を使
⽤用できるように保ち続けるために実施
するソフトウェア製品の修正。
OS新バージョンへの対
応／消費税対応
完全化保守 引渡し後のソフトウェア製品の潜在的
な障害が，故障として現れる前に，検
出し訂正するための修正。
ドキュメントの改善
UIの改善
（問題への
対応）
是正保守 ソフトウェア製品の引渡し後に発⾒見見さ
れた問題を訂正するために⾏行行う受⾝身の
修正。
不不具合の修正
（リアクティブ）
緊急保守 是正保守実施までシステム運⽤用を確保
するための，計画外で⼀一時的な修正。
是正処置実施までの暫
定処置
予防保守 引渡し後のソフトウェア製品の潜在的
な障害が運⽤用障害になる前に発⾒見見し，
是正を⾏行行うための修正。
ミドルウェアアップ
デート、不不要ファイル
削除

9. つまり
「システムが本来あるべき姿」
になるよう対応すること
メンテナンス
classmethod.jp 9

10. 運⽤用
classmethod.jp 10

11. バックアップ
監視
リソース収集
定型業務
（ユーザー追加、IP制限変更更）
classmethod.jp 11

12. 「正常に稼働しているシステム」
を⽤用いて実施する業務
オペレーション
classmethod.jp 12

13. 保守運⽤用ってどんなお仕事？
classmethod.jp 13

14. classmethod.jp 14
ITIL
Information Technology Infrastructure Library
ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス

15. サービスデリバリ
• 中⻑⾧長期的なITサービスの計画と改善⼿手法
• 5つのプロセス
classmethod.jp 15

16. 5つのプロセス
classmethod.jp 16
サービスレベル管理理
ITサービス財務管理理
可⽤用性管理理
ITサービス継続性管理理
キャパシティ管理理

17. サービスサポート
• IT利利⽤用者が適切切に利利⽤用できるよう
サポートする
• ITサービス運営における⽇日々の運⽤用⼿手法
• 5つのプロセスと1つの機能
classmethod.jp 17

18. 5つのプロセスと1つの機能
classmethod.jp 18
サービスデスク
インシデント管理理
問題管理理
変更更管理理
リリース管理理
構成管理理
運⽤用 保守

19. 保守運⽤用の意味する範囲
classmethod.jp 19
設計 構築 保守運⽤用
アプリ
インフラ

20. 本⽇日のお話すること
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 20

21. 運⽤用でカバー
外部からの要求や期待が持っている
「想定」や「仕様」と、運⽤用現場で実際に
起こる「現実」との差分を運⽤用現場の努⼒力力
で回避し続ける
classmethod.jp 21
Software Design 2015年年2⽉月号 第2特集 P61 より

22. 「想定」や「仕様」を洗い出し
すべて⼿手順化しなければならない？
「バグのないソフトウェアを作れ」
と⾔言っているようなもの
classmethod.jp 22

23. 「運⽤用でカバー」でいいんです
• 不不急の判断はなるべく遅らせる
• 設計当初に想定されていなかった
ケースがあって当たり前
• ただ「運⽤用でカバー」＝「技術的負債」
• 保守運⽤用に押し付けず設計を⾒見見直せる
技術と権限をもったエンジニアが⼤大切切
classmethod.jp 23

24. もやっと曖昧な依頼にもかかわらず、
運⽤用現場に対して⾼高度度な判断能⼒力力と
機動的な対処能⼒力力を常時求めつつ、その
コストとリスクは運⽤用現場に負担させる
⾏行行為
classmethod.jp 24
Software Design 2015年年2⽉月号 第2特集 P61 より
SD「運⽤用でカバー」定義

25. classmethod.jp 25
（補⾜足）再発防⽌止策の検討にあたり
発⽣生原因
流流動原因

26. classmethod.jp 26
リリース後もPDCA
「構築担当」と「保守運⽤用担当」は
協⼒力力しましょう

27. 本⽇日のお話すること
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 27

28. ここ半年年の⼤大規模メンテ
• 9⽉月 bash ShellShock
• 9⽉月 秋のEC2再起動祭り
• 10⽉月 SSLv3 POODLE
• 12⽉月 冬のEC2再起動祭り
• 1⽉月 glibc GHOST
• 3⽉月 RDS SSL証明書更更新
classmethod.jp 28

29. AWSの環境変化を受け⼊入れる
• 塩漬けしにくい
• 1年年に数回のアップデート回避不不可
• セキュリティアップデートは
2世代前までサポートされる傾向
（2014.09, 2014.03, 2013.09）
• 1年年〜～1年年半のうちにAMIを更更新する
classmethod.jp 29

30. classmethod.jp 30
（3年年後に pv サポートなくなっても驚かない）

31. 環境変化を受け⼊入れやすく
• 本番とは別に開発環境
• 動作確認⼿手順（URLだけでも）
• Multi-‐‑‒AZ
• （NFSはやめておけ）
classmethod.jp 31

32. classmethod.jp 32
作ってオシマイじゃないんです
「構築担当」と「保守運⽤用担当」は
協⼒力力しましょう

33. 本⽇日のお話すること
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 33

34. ⼈人は忘れる→わかりやすくする
• AWSのサービスを使う
• Amazon Linuxと標準リポジトリを使う
• 野良良ビルドしない
• 再起動したら直るように
• ドキュメント（図と理理由）
• あえて変えた場合は「理理由を」明⽂文化
• ⾃自動化された処理理も記載する
classmethod.jp 34

35. classmethod.jp 35
構築後 誰かに聞いてもらうのオススメ

36. classmethod.jp 36
構築担当は話す／保守運⽤用担当は聞く
「構築担当」と「保守運⽤用担当」は
協⼒力力しましょう

37. 本⽇日のお話すること
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 37

38. AutoScalingは正義!！
• オートスケーリング（負荷に強い）
• オートヒーリング（障害に強い）
• ステートレス
• ソフトウェア管理理ができている証拠
（AMI, 構成管理理DB, デプロイ⼿手順）
• 監視への組み込み
classmethod.jp 38

39. classmethod.jp 39
AutoScalingは
よく聞く⾔言葉葉だが
インフラ・アプリ・監視すべてが⾼高度度に
整備されていないと実現が難しい

40. classmethod.jp 40
インフラ担当だけでは実現が難しい

41. classmethod.jp 41
安定・安⼼心・安価なシステムのため
「アプリ担当」と「インフラ担当」は
協⼒力力しましょう

42. 本⽇日のお話したこと
① 「運⽤用でカバー」でいいんです！ ※
② 環境は少しずつ変化させる
③ わかりやすさが重要
④ AutoScalingは正義
classmethod.jp 42

43. classmethod.jp 43
「アプリ担当」と「インフラ担当」
「構築担当」と「保守運⽤用担当」
協⼒力力しましょう

44. #cmdevio2015
ご清聴ありがとうございました。
H-‐‑‒4