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子ども-大人インタラクションの認知科学的分析とモデル化に向けて(大森 隆司)
- 11. 子供とロボットの遊び実験
– 飽きずに30分 → 失敗 → 保母さんの観察 → 行動決定モデル
トランプの神経衰弱
ロボットに対する親近感の向上
阿部香澄,岩崎安希子,中村友昭,長井隆行,横山絢美,下斗米貴之,
岡田浩之,大森隆司:子供と遊ぶロボット:心的状態の推定に基づいた
行動決定モデルの適用,日本ロボット学会誌,2013
ロボットからの働きかけによる子どもの状態遷移モデル
- 21. 実験結果
• モデル適用とランダムの比較
ロボット
机
0 400 800 1200 1600
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
0 400 800 1200 1600
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
0 400 800 1200 1600
0
1
2
3
4
0 400 800 1200 1600
0
1
2
3
4
基
準
興
味
度
視
線
頻
度
モデル適用 ランダム
神経衰弱 終了
ロボット 46%
ロボット 38%
机 54% 机 62%
相手の反応を
期待
窺う必要が
ない
ロボットへの
対人感覚
- 25. 実験の流れと遊びの種類
• 開始:会話(挨拶など)
– かくれんぼ
– じゃんけん
– 〇×ゲーム
– サイコロゲーム
– カニ歩き
– 歌
– 手つなぎ
• 終了:プレゼント(消しゴムをあげる)
緊張しているから
歌を歌ってあげよ
う お歌歌うから
ちょっと聞いて
ほしいな
♪~
操作者(幼稚園教諭)が
子供の様子や状況に合わせて選択
約30分
25
データ : 子どもと保育士の行動・対話,子供の動き・表情・対話,全体画像
- 27. 性格検査
• TS式幼児・児童性格診断検査
– 13項目を客観的に把握
– 対象:未就学児
– 回答者:保護者
– 形式:質問紙法
– 値が低いほど不安定な傾向
1点 ← → 99点
顕示性が強い 顕示性なし
神経質 神経質ではない
情緒不安定 情緒安定
自制力なし 自制力がある
依存的 自立的
退行的 生産的
攻撃・衝動的 温和・理性的
社会性なし 社会性がある
家庭不適応 家庭適応
学校不適応 学校適応
体質的不安定 体質的安定
個人的不安定 個人的安定
社会的不安定 社会的安定
例) 「攻撃・衝動的/温和・理性的」
1点に近い :攻撃・衝動的
99点に近い:温和・理性的
- 28. 分析の流れ
1. 遊びの過程のデータ化 : 遊び種類,満足度,緊張度
のTag
2. 状態遷移による記述
3. 遊びのクラスター化
4. クラスターの変化
28
t (min)
歌を歌って
いる?
遊び実験の動画
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
会話
(開始)
じゃんけん
(3回)
歌
(2回)
手つなぎ
かくれんぼ
(2回)
タグ付けの例 : 4名/1被験児,緊張度と満足度(5点法)
- 31. クラスターごとの緊張度と満足度
→ 段階的に(緊張度>満足度) から (満足度>緊張度) へ移行
3.08
2.71
2.56
2.11
3.10
3.07
3.59
3.84
0.02
0.36
1.03
1.72
0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 4.50
クラスター1
クラスター2
クラスター3
クラスター4
緊張度
満足度
満足度と緊張度差分
31