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Progcamp internet 100801
- 1. セキュリティ&プログラミング
キャンプ2010
8/12/2010
吉岡弘隆
mailto:hyoshiok@gmail.com
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/
1
- 2. お題
● 自己紹介
● セキュリティ&プログラミングキャンプ2010
● インターネットが変えた社会
〜オープンソースソフトウェア〜
2
- 4. ブログ、日記
● 未来のいつか/hyoshiokの日記
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/
● mailto:hyoshiok@gmail.com
● http://twitter.com/hyoshiok
● DEBUG HACKS
− 吉岡弘隆、大和一洋、大岩尚宏、安部東洋、吉田俊輔 著
− 2009年04月 発行
− 424ページ
− 定価3,360円
− ISBN978-4-87311-404-0
4
- 5. カーネル読書会
● LinuxやOSSに関する技術的な
話題を扱う勉強会。
− 10年間、100回続いている
− 第100回、Linusさんや世界中のカーネルハッ
カーも参加してくれた。うれしい。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091023/339312/
- 6. セキュリティ&プログラミング
キャンプ2010
● プログラミングの楽しさを伝えたい、共有した
い
● (わたしの野望)プログラミングが好きな人と
いっぱい出会う事。そのような人を増やす事。
● 世界最高の講師を準備した。
http://jibun.atmarkit.co.jp/lstudent/special/camp2009/01.html
● インターネットが変えた社会
− オープンソースという考え方
6
- 7. プログラミングキャンプ宣言
● ソフトウェアは人が創る。人がすべてだ。
● このキャンプで、プログラムを創ることの
− 楽しさ
− 達成感
− 難しさ
を共有したい
● オープンソース開発者の卵を育てたい
7
- 8. このキャンプ卒業生のイメージ
● 使う人というより作る人
● 既存のオープンソースなども、どんどん利用し
て、改善、改良する人
● コミュニティに積極的に参加する人
● ソフトウェアによって社会をよくする人
8
- 13. オープンソースソフトウェア
● ソースコードを公開して、自由に実行、変更、
再配布を可能にしたもの。
● ソースコード:人間がプログラミング言語など
を用いて記述したもの。
− そのままではコンピュータは実行できないので、通
常、コンパイラと呼ばれるソフトウェアで直接実行
できる形式に変換して実行されるか、インタプリタ
と呼ばれるソフトウェアで字面を解釈し実行され
る。
13
- 14. オープンソースソフトウェア
● 企業の作った商用ソフトウェアではなく、楽し
いからと作ったソフトウェアがどんどん普及し
ていった。
● インターネットを動かしているソフトウェアの
多く(ほとんど)はオープンソースソフトウェ
アだ。(Linux, BIND, Apache, sendmail,
MySQL, Perl, Ruby, ...)
● 世界中のボランティアが改良、開発をしてい
る。
● そんなことが信じられるか? 14
- 15. オープンソースソフトウェア
● 90年代になってインターネットが普及した。
● 低額で自由に情報交換ができるようになった。
● ソフトウェアをインターネットで公開したら、
世界中の人たちがよってたかって利用して、時
には改良しはじめた。
● 公開して自由に利用、変更、改良、配布できる
ようにしたソフトウェアをオープンソースソフ
トウェアと呼ぶことにした。(1998年2月)
15
- 16. インターネットが全てを変えた
● 大規模ソフトウェアをチームで作る場合、昔は
同じ場所に集まってみんなで開発していた。
(企業)
− 一つの場所にあつまらないとコミュニケーションの
コストが高い。
● ところがインターネットがあれば、同じ場所に
集まる必要性が少なくなった。
− メールでプログラムをやりとりできる。
− 広域分散ソフトウェア開発
● 一つのところに全員集まらなくてもいい。 16
- 17. 商用ソフトウェア
● 70年代、米国IBM社がソフトウェアとハード
ウェアとを別々に売るようになった。
● 商用ソフトウェアがビジネスとして成立。
● 商用ソフトウェア(商品)なので通常は有償。
ソースコードの利用も自由ではない。
例:米国Microsoft社のWindows(ソースコード
は自由に変更、再配布などできない)
17
- 18. フリーソフトウェア
● 商用ソフトウェアがある一方、自由(フリー)
に利用できるものがある。
● ソフトウェアは自由に利用できるべきだと考え
ている人がいる。
● リチャード・ストールマンさん(米国)は、フ
リーソフトウェアをいっぱい作っている中心的
な人。
● 80年代から積極的に活動をしている。
18
- 19. オープンソースソフトウェア
● プロジェクトリーダとか、開発スケジュールと
か、開発予算とか、企業があるわけではない。
● 世界中のボランティアがよってたかって開発に
参加している。
● 誰もコントロールできない。
● 混沌の世界から開発されている。
● バザール(市場、お祭騒ぎ)のようなソフト
ウェアの開発方式。
● エリック・レイモンドさん「伽藍(大聖堂)と
バザール」、1997年 19
- 20. バザールのような開発方式
● ウィキペディア:世界中の人がボランティアで
百科事典の項目を書いている。
● オープンソースソフトウェア:世界中の人がボ
ランティアがソフトウェアを書いている。
● コミュニティ:地球規模のコミュニティで開発
されている。
20
- 21. バザールのような開発方式
● 金銭的な報酬はない。(企業に勤めている人は
給与を貰っているけど)
− お金儲けをするために開発しているわけではな
い??
● ボランティア:自主的にある活動に従事する人
のこと。(誰かに命令されてやるのではない)
● 組織ではなく個人がベース
● コンセンサスをベースに開発
● 信頼と尊敬
21
- 22. コミュニティによる開発
● 見たことも会ったこともないない人たちが協力
している。国籍も性別も肌の色も年齢も組織も
関係ない。様々な改良を世界中から受け入れ
る。
● どんどん改良されていく。
● Linux
− 800万行以上の大規模なソフトウェア。
− 最新版の改良には800名以上の人が参加した。
− 延べ数千人の人が改良に加わっている。
22
- 23. なんでコミュニティに参加するのだ
ろう
● インターネットの謎
● 楽しいから、愛、尊敬、…
● カネ
● 一人でできないことをみんなでやれるから
● 多様な動機、人それぞれ、…
● 誰にも強制されない。自主的に参加している
● 10人いれば10の理由がある
23
- 24. コミュニティに参加する企業
● なぜ企業はコミュニティに参加するのだろう
− ハードウェアを売るため
− サービスを提供するため
− ディストリビューションを売るため
− 開発コストを削減できる
− …
− 営利企業は基本的には自社の利益になるから、コ
ミュニティに参加する。(利益=売上−費用)
24
- 25. プログラミングキャンプの講師
● オープンソースの中の人たち(世界のトップク
ラスの人たちを集めましたbyプログラミング
コース主査)
− Rubyの中の人
− Linuxの中の人
− OSの中の人
● 講義や休み時間になんでオープンソースにハ
マったのか聞いてみよう。
25
- 26. わたしの場合
● この話長いよ〜
− 10年以上前、Oracleというデータベースの会社にい
た。その時、Netscape社がブラウザのソースコー
ド(Mozilla)を公開した…
26
- 27. 技術はみんなのものだ
● 技術は会社に独占されるべきではなく、みんな
のものだ。それが社会を豊かにし進歩させると
いう考え方。
− 技術の公開を奨励する例:特許
− 著作権。
● オープンソースソフトウェアは、みんなのもの
にしたら進化、進歩したという例だ。
27
- 28. バザールモデル
● 多くの人の知恵の結集。
● 善意を信用している。
● インターネットを利用することによって地球規
模の協力が可能になった。
● 地球規模のバザール(市場)だ。
● オープンソースソフトウェアを使ったり、改良
したり、作ったりしたら参加できる。
● 世界中の人と協力して何かを成し遂げる。
● 一人ではなしとげないことを世界中の人と作り
上げる 28
- 29. バザールモデル
● コミュニティの人たちとソフトウェアを作る。
楽しいし、わくわくする。
● ソフトウェアによって世界をよい方へ変えるこ
とができる。
● 誰でも、参加できる。もちろん君達も。
● 参加資格は、情熱。
● ちょっとした勇気と、行動力。
29
- 30. まとめ
● オープンソースの開発について
● バザールモデルについて紹介した
30
- 31. 最後に
● ソフトウェアを作るのは楽しい
● 世界中の人たちと協力して作るのはもっと楽し
い
● 世界規模のソフトウェア開発コミュニティがあ
る
● 君たちも参加できる
● 21世紀のソフトウェアを作るのは君たちだ
● どう?
31
- 32. Q&A
●
− オープンソースにふれたきっかけ
− どのオープンソースプロジェクトに参加したらいいのでしょう
− どの勉強会に参加すればいいのでしょう
− はじめてのコンピュータは
32