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南島原
ローカルITサービス創発塾
10月/ アイデアソン
ビジュアルレポート
- 2 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
概要
長崎県南島原市は、地域からテーマを得てアプリ開発に挑むアイデアソン&ハッカソン「南島原ローカ
ルITサービス創発塾」のアイデアソンを2泊3日(10月27日〜29日)に南島原で開催した。今回のアイ
デアソン&ハッカソンでは、南島原で事業を営む3人の方にお題提供者という形で参加して頂き、それ
ぞれの方から自身の携わっている「農業」「サービス業」「食品加工業」についてお題提供頂いた。
さらに昨年から引き続いての開発を行う「フリーテーマ」と合わせて4つのお題とし、これに参加者は
4チームに分かれて課題解決に挑戦。各チームは、2泊3日のプログラムの中でそれぞれのお題を解決
するための、新たなサービスのアイデア創出に挑んだ。
▼日 時:2017年10月27日(金)〜2017年10月29日(日)
▼場 所:長崎県南島原市
▼主 催:南島原市
▼共 催:エイチタス株式会社
▼後 援:長崎県、九州経済産業局、公益財団法人 長崎県産業振興財団、
独立行政法人 中小企業基盤整備機構九州本部、NPO法人 日本Androidの会、
一般社団法人 ブロードバンド推進協議会、一般社団法人 長崎県情報産業協会、
いさはやコンピュータ・カレッジ、長崎県立大学(順不同)
▼参加者:18名
▼プログラム構成:10月27日(金) オリエンテーション/フィールドワーク&アイデアワーク/バーベキュー
10月28日(土) フィールドワーク&アイデアワーク/中間発表
10月29日(日) アイデアワーク/成果発表
- 3 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
お題提供者
池田勝久
高校卒業後、家業の池田製麺工
場に就職。素麺作りを天職とし、
島原手延べ素麺の普及活動も精
力的に行う。
素麺作りの真髄は様々な要素の
調整にある。最高の素麺を作り、
手延素麺のブランド力を上げ、
素麺作りを新3K「かっこよ
く」「感動でき」「稼げる」仕
事にしたい!
飯田弘巳
家業の青果物の仲買い業を継ぎ、
農業法人いいだ農園にて、じゃ
がいもと玉葱を中心に生産。農
業歴12年。
長崎が全国2位のシェアを誇る
じゃがいも。棚田百選にも認定
された美しい棚田。農業ITの
メッカを目指している南島原で
は、IT企業の誘致にも成功。
そんな南島原の農業をITで面
白くしてほしい!
神崎 健輔氏
実家の老舗クリーニング店を営
みながら、ITベンチャー「クラ
スタス」を立ち上げ、オンライ
ン受注システムを開発する。
オンライン受注システムにより
受注が急増。しかし、増加した
受注数に比例して人の手による
作業が増えていく。これを解決
してワクワクするサービスを生
み出したい!
【食品加工業】 【農業】 【サービス業】
- 4 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【1日目】オリエンテーション
初日は、参加者全員が合流しての昼食後、南島原市役所の会議室にてオリエンテーションを行った。まずメン
ターとしてご参加頂いた3名から自己紹介頂いた。メンターの一人である長谷川氏からは昨年度の活動紹介を
行って頂き、昨年度は参加者の側だった建山氏からは、昨年度の参加がきっかけで就任した南島原そうめん
大使としての活動をご紹介頂いた。オリエンテーションの終盤ではその場にいた全員が順番に「名前」「期待
すること」「今の気分」を発表するチェックインが行われると、各チームは各々の目的地へと向かった。
- 5 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【1日目】フィールドワーク&アイデアワーク
フィールドワークは、現場や課題の抽出に必要な場所に足を運んだり、ヒアリングを行ったり、課題の抽出
のために、お題提供者や協力者などの協力を得て、チーム毎に行き先を決めて行った。フィールドワーク終
了後は、宿泊施設のエコ・パーク論所原に集合し、野外バーベキューと交流会を行った。
交流会ではお題提供者や協力者も参加し、更にディスカッションを行うチームもあった。
交流会後は各チームがケビンに戻り、お題提供者・協力者と深夜までディスカッションを行っていた。
- 6 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【2日目】ワークショップ
朝食後に早朝のクリーニング工場を見学するためにフィールドワークに出発したサービス業チーム以外の3
チームが集合してワークショップを行った。ワークショップの後は各チーム引き続き、フィールドワークと
アイデア出しを行った。ワークショップでは今回の「サービスを創生する」ための考え方のポイントを3点に
まとめ、全体に共有した。
その後は2組になってブレストのウォーミングアップとして、掛け算ストーミングを行った。
- 7 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【2日目】フィールドワーク&アイデアワーク
サービス業のチームは早朝のクリーニング工場を見学するため、ワークショップを欠席してフィールドワー
クに出かけた。クリーニング工場では工程の自動化されている部分や手作業が必要な部分を確認し、現状、
認識されている課題について説明を受けた。ワイシャツのハンガーの形状が他と異なりバーコードが読み取
りできないため全自動できない課題や、1人で3台のパソコン操作が必要な作業について課題を現場で確認し
た。農業チームはいちご農園を、そうめんチームはそうめん生産者をそれぞれ訪問してヒアリングを行った。
- 8 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【2日目】中間発表
17時30分からチーム毎に課題とこの時点での解決策を共有し、発表を聞いていたチームは感想や質問や
アイデアを発表チームへフィードバックした。
中間発表の後は夕食を取り、明日の成果発表に向けてそれぞれケビンに戻り課題の整理と解決するためのア
イデア出しを夜遅くまで行った。
- 9 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】アイデアワーク
最終日は各チーム、ケビンにて13時開始の成果発表に向けて、準備と最後のまとめを行った。
- 10 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】成果発表会
13時から成果発表会が行われた。
成果発表会には松本市長も臨席し、新聞社の取材や見学者も多くの来場があった。
審査員は設けず、ITおよび地域でサービス創生の観点から、メンターや参加者からフィードバックが行われ
た。
- 11 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】成果発表 / サービス業チーム(クリーニング)
サービス業チームでは、2つの課題を上げた。
一つ目は、現在、宅配クリーニングシステムがOSの異なる3台のPCで運用されていて複雑になってい
るという課題。処理時時間もかかり、Webデザイナーが担当しているのでECサイトの改善ができてい
ない。この状況が続くと、増え続けることが見込まれる顧客へのサービスの停滞が発生してしまうので、
ハッカソンでは1台のPCと複数のモニタで1人のオペレーションが簡単に流れ作業をこなせるシステム
を開発を目指す。
二つ目は、1つの店舗で注文を多数抱えているため、クリーニングの受け取りで10分以上待たせてし
まうことがあるという課題。時間の圧縮がこれ以上は難しく、この問題を放置していると、客足が遠の
き、店舗での売上が下がってしまう。待ち時間の体感を減らすために、ハッカソンでは店舗で客とコ
ミュニケーションができる小型ロボットの開発を目指す。
- 12 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】成果発表 / 食品加工業チーム(そうめんチーム)
南島原におけるそうめんは、一般消費者には知名度が低く、従来型の売り方にとどまっている。
また、贈答品として買い支えてきたファン層が高齢化して注文が減る一方、新たな購入シーンも描けず
に新しい世代を対象とした新しいファン層ができないままとなっている。この状態が続くと、売上は下
がり続け、やがて作り手がいなくなり南島原のそうめんの歴史が途絶えてしまう。
ハッカソンでは解決策として、女性をターゲットした商品および購入方法の企画と、アピールのための
モバイルサイトの開発を目指す。
- 13 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】成果発表 / 農業チーム
農業の現場では毎日、作業内容や使用した農薬を事務所に戻ってからPC入力を行い、印刷した日報は
ファイルで保管しているが、日報は運用や商品価値の向上に活かせず、作業は勘と経験に頼っている。
日報の管理項目はセンサーで取得が不可能な項目も多数あり、人による入力と確認は今後もなくならな
い。ハッカソンでは、タブレットで簡単に入力ができるツールとデータ管理分析システムの開発を目指
す。
・分析データは将来の運用に活用と商品価値の向上に用いる。
・運用の活用では、同じような条件になったときの対応方法がわかり、生産に活かす。
・商品価値の向上では、商品ラベルにQRコードをつけて、作物の成長記録や収穫の特徴などを閲覧で
きるようにする。
・QRコードの裏は郵送ラベルにして、消費者から生産者へメッセージを遅れるようにすることで、生
産者の努力が正しく評価されフィードバックをもらえる仕組みを作る。
- 14 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
【3日目】成果発表 / フリーチーム(しいたけ栽培)
昨年はしいたけ工場の「ひとくちオーナー」として、オーナーとなった作物の育成状況をネット上で観
察ができるサービスを開発した。
今回のアイデアソンでは、今村氏とアイデアをブラッシュアップしていくうちに、オーナー農園は採算
がとれず補助金に頼るか、運営者の持ち出しになっているケースが多いという課題と、「生産者のこだ
わりや作物の良さを知ってほしい」「Webで見るだけではなくて体験してほしい」という生産者の欲
求が見つかった。
その解決策として、難易度の高い菌の植え付けと培養の工程は工場で行い、発生開始のタイミングで椎
茸の菌床を家庭に送る「自宅農園」を考えた。
サンエスファームに設置したセンサーから得られた情報や画像データは販売の促進と自宅栽培のサポー
トに活用し、菌床の購入や生産者と消費者のコミュニケーションツールとなるWebサービスの開発を
ハッカソンでは目指す。
- 15 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン>
アイデアソンまとめ
以上、4チームが3日間、それぞれのお題とフィールドワークを行い、当事者を巻き込んで議論が行わ
れた結果、お題提供者や成果発表会の参加者から、ハッカソンの成果物に大きな期待が寄せられた。
今後の予定として、発見された課題と解決策のブラッシュアップセミナーを行い、12月1日〜3日は
再び論所原にてハッカソンが開催され、プロトタイプを開発する。
http://htus.jp
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5-20 KSビル8階
T 03-6867-1367 F 03-6867-1401 E info@htus.jp

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復興庁第7回共創イベント ビジュアルレポート 171127
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南島原ローカルITサービス創発(アイデアソン) ビジュアルレポート 171128

  • 2. - 2 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 概要 長崎県南島原市は、地域からテーマを得てアプリ開発に挑むアイデアソン&ハッカソン「南島原ローカ ルITサービス創発塾」のアイデアソンを2泊3日(10月27日〜29日)に南島原で開催した。今回のアイ デアソン&ハッカソンでは、南島原で事業を営む3人の方にお題提供者という形で参加して頂き、それ ぞれの方から自身の携わっている「農業」「サービス業」「食品加工業」についてお題提供頂いた。 さらに昨年から引き続いての開発を行う「フリーテーマ」と合わせて4つのお題とし、これに参加者は 4チームに分かれて課題解決に挑戦。各チームは、2泊3日のプログラムの中でそれぞれのお題を解決 するための、新たなサービスのアイデア創出に挑んだ。 ▼日 時:2017年10月27日(金)〜2017年10月29日(日) ▼場 所:長崎県南島原市 ▼主 催:南島原市 ▼共 催:エイチタス株式会社 ▼後 援:長崎県、九州経済産業局、公益財団法人 長崎県産業振興財団、 独立行政法人 中小企業基盤整備機構九州本部、NPO法人 日本Androidの会、 一般社団法人 ブロードバンド推進協議会、一般社団法人 長崎県情報産業協会、 いさはやコンピュータ・カレッジ、長崎県立大学(順不同) ▼参加者:18名 ▼プログラム構成:10月27日(金) オリエンテーション/フィールドワーク&アイデアワーク/バーベキュー 10月28日(土) フィールドワーク&アイデアワーク/中間発表 10月29日(日) アイデアワーク/成果発表
  • 3. - 3 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> お題提供者 池田勝久 高校卒業後、家業の池田製麺工 場に就職。素麺作りを天職とし、 島原手延べ素麺の普及活動も精 力的に行う。 素麺作りの真髄は様々な要素の 調整にある。最高の素麺を作り、 手延素麺のブランド力を上げ、 素麺作りを新3K「かっこよ く」「感動でき」「稼げる」仕 事にしたい! 飯田弘巳 家業の青果物の仲買い業を継ぎ、 農業法人いいだ農園にて、じゃ がいもと玉葱を中心に生産。農 業歴12年。 長崎が全国2位のシェアを誇る じゃがいも。棚田百選にも認定 された美しい棚田。農業ITの メッカを目指している南島原で は、IT企業の誘致にも成功。 そんな南島原の農業をITで面 白くしてほしい! 神崎 健輔氏 実家の老舗クリーニング店を営 みながら、ITベンチャー「クラ スタス」を立ち上げ、オンライ ン受注システムを開発する。 オンライン受注システムにより 受注が急増。しかし、増加した 受注数に比例して人の手による 作業が増えていく。これを解決 してワクワクするサービスを生 み出したい! 【食品加工業】 【農業】 【サービス業】
  • 4. - 4 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【1日目】オリエンテーション 初日は、参加者全員が合流しての昼食後、南島原市役所の会議室にてオリエンテーションを行った。まずメン ターとしてご参加頂いた3名から自己紹介頂いた。メンターの一人である長谷川氏からは昨年度の活動紹介を 行って頂き、昨年度は参加者の側だった建山氏からは、昨年度の参加がきっかけで就任した南島原そうめん 大使としての活動をご紹介頂いた。オリエンテーションの終盤ではその場にいた全員が順番に「名前」「期待 すること」「今の気分」を発表するチェックインが行われると、各チームは各々の目的地へと向かった。
  • 5. - 5 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【1日目】フィールドワーク&アイデアワーク フィールドワークは、現場や課題の抽出に必要な場所に足を運んだり、ヒアリングを行ったり、課題の抽出 のために、お題提供者や協力者などの協力を得て、チーム毎に行き先を決めて行った。フィールドワーク終 了後は、宿泊施設のエコ・パーク論所原に集合し、野外バーベキューと交流会を行った。 交流会ではお題提供者や協力者も参加し、更にディスカッションを行うチームもあった。 交流会後は各チームがケビンに戻り、お題提供者・協力者と深夜までディスカッションを行っていた。
  • 6. - 6 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【2日目】ワークショップ 朝食後に早朝のクリーニング工場を見学するためにフィールドワークに出発したサービス業チーム以外の3 チームが集合してワークショップを行った。ワークショップの後は各チーム引き続き、フィールドワークと アイデア出しを行った。ワークショップでは今回の「サービスを創生する」ための考え方のポイントを3点に まとめ、全体に共有した。 その後は2組になってブレストのウォーミングアップとして、掛け算ストーミングを行った。
  • 7. - 7 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【2日目】フィールドワーク&アイデアワーク サービス業のチームは早朝のクリーニング工場を見学するため、ワークショップを欠席してフィールドワー クに出かけた。クリーニング工場では工程の自動化されている部分や手作業が必要な部分を確認し、現状、 認識されている課題について説明を受けた。ワイシャツのハンガーの形状が他と異なりバーコードが読み取 りできないため全自動できない課題や、1人で3台のパソコン操作が必要な作業について課題を現場で確認し た。農業チームはいちご農園を、そうめんチームはそうめん生産者をそれぞれ訪問してヒアリングを行った。
  • 8. - 8 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【2日目】中間発表 17時30分からチーム毎に課題とこの時点での解決策を共有し、発表を聞いていたチームは感想や質問や アイデアを発表チームへフィードバックした。 中間発表の後は夕食を取り、明日の成果発表に向けてそれぞれケビンに戻り課題の整理と解決するためのア イデア出しを夜遅くまで行った。
  • 9. - 9 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】アイデアワーク 最終日は各チーム、ケビンにて13時開始の成果発表に向けて、準備と最後のまとめを行った。
  • 10. - 10 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】成果発表会 13時から成果発表会が行われた。 成果発表会には松本市長も臨席し、新聞社の取材や見学者も多くの来場があった。 審査員は設けず、ITおよび地域でサービス創生の観点から、メンターや参加者からフィードバックが行われ た。
  • 11. - 11 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】成果発表 / サービス業チーム(クリーニング) サービス業チームでは、2つの課題を上げた。 一つ目は、現在、宅配クリーニングシステムがOSの異なる3台のPCで運用されていて複雑になってい るという課題。処理時時間もかかり、Webデザイナーが担当しているのでECサイトの改善ができてい ない。この状況が続くと、増え続けることが見込まれる顧客へのサービスの停滞が発生してしまうので、 ハッカソンでは1台のPCと複数のモニタで1人のオペレーションが簡単に流れ作業をこなせるシステム を開発を目指す。 二つ目は、1つの店舗で注文を多数抱えているため、クリーニングの受け取りで10分以上待たせてし まうことがあるという課題。時間の圧縮がこれ以上は難しく、この問題を放置していると、客足が遠の き、店舗での売上が下がってしまう。待ち時間の体感を減らすために、ハッカソンでは店舗で客とコ ミュニケーションができる小型ロボットの開発を目指す。
  • 12. - 12 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】成果発表 / 食品加工業チーム(そうめんチーム) 南島原におけるそうめんは、一般消費者には知名度が低く、従来型の売り方にとどまっている。 また、贈答品として買い支えてきたファン層が高齢化して注文が減る一方、新たな購入シーンも描けず に新しい世代を対象とした新しいファン層ができないままとなっている。この状態が続くと、売上は下 がり続け、やがて作り手がいなくなり南島原のそうめんの歴史が途絶えてしまう。 ハッカソンでは解決策として、女性をターゲットした商品および購入方法の企画と、アピールのための モバイルサイトの開発を目指す。
  • 13. - 13 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】成果発表 / 農業チーム 農業の現場では毎日、作業内容や使用した農薬を事務所に戻ってからPC入力を行い、印刷した日報は ファイルで保管しているが、日報は運用や商品価値の向上に活かせず、作業は勘と経験に頼っている。 日報の管理項目はセンサーで取得が不可能な項目も多数あり、人による入力と確認は今後もなくならな い。ハッカソンでは、タブレットで簡単に入力ができるツールとデータ管理分析システムの開発を目指 す。 ・分析データは将来の運用に活用と商品価値の向上に用いる。 ・運用の活用では、同じような条件になったときの対応方法がわかり、生産に活かす。 ・商品価値の向上では、商品ラベルにQRコードをつけて、作物の成長記録や収穫の特徴などを閲覧で きるようにする。 ・QRコードの裏は郵送ラベルにして、消費者から生産者へメッセージを遅れるようにすることで、生 産者の努力が正しく評価されフィードバックをもらえる仕組みを作る。
  • 14. - 14 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> 【3日目】成果発表 / フリーチーム(しいたけ栽培) 昨年はしいたけ工場の「ひとくちオーナー」として、オーナーとなった作物の育成状況をネット上で観 察ができるサービスを開発した。 今回のアイデアソンでは、今村氏とアイデアをブラッシュアップしていくうちに、オーナー農園は採算 がとれず補助金に頼るか、運営者の持ち出しになっているケースが多いという課題と、「生産者のこだ わりや作物の良さを知ってほしい」「Webで見るだけではなくて体験してほしい」という生産者の欲 求が見つかった。 その解決策として、難易度の高い菌の植え付けと培養の工程は工場で行い、発生開始のタイミングで椎 茸の菌床を家庭に送る「自宅農園」を考えた。 サンエスファームに設置したセンサーから得られた情報や画像データは販売の促進と自宅栽培のサポー トに活用し、菌床の購入や生産者と消費者のコミュニケーションツールとなるWebサービスの開発を ハッカソンでは目指す。
  • 15. - 15 -©2017 H-tus. Ltd.南島原ローカルITサービス創発塾 <10月アイデアソン> アイデアソンまとめ 以上、4チームが3日間、それぞれのお題とフィールドワークを行い、当事者を巻き込んで議論が行わ れた結果、お題提供者や成果発表会の参加者から、ハッカソンの成果物に大きな期待が寄せられた。 今後の予定として、発見された課題と解決策のブラッシュアップセミナーを行い、12月1日〜3日は 再び論所原にてハッカソンが開催され、プロトタイプを開発する。