日本医療教授システム学会（JSISH）の2020年に向けたビジョンです．

1. 日本医療教授システム学会
2020年に向けたビジョン
大西弘高
日本医療教授システム学会
常任理事・学会誌編集委員長

3. JSISHがすべき仕事とは
 これまで「現場を変革できる医療者の育成」を
謳ってきた．
 現場：病院→地域
 変革：変革のための考え方・方法論を提供
できていない
 医療者：狭い？
 育成：育てる側だけでなく，学ぶ側の視点を
積極的に入れるべき

4. ビジョン形成
 今後10年に最も必要なこと：地域包括ケア
 各職種が専門職として学び続けられるシステム
 学ぶための場をどう作るのがよいかを議論
地域包括ケアシステムを
推進する学びの場の醸成

5. 教育プログラム開発のアプローチ
インストラクショナル・システム・デザイン
アウトカム・コンピテンシー基盤型教育
カリキュラム開発

6. 「医療」を学ぶための要素
患者安全 臨床推論
コミュニケーション，
文化コンピテン
シー
プロフェッショナリズ
ム，臨床倫理
価値に基づく
診療（VBP）
EBM，情報検
索と情報の吟味
組織管理，
チームワーク，
リーダーシップ
学び合い，情報
共有のための
電子ツール利用

7. 「医療」を教える、学ぶための
アプローチ
シミュレーション
教育
フィードバック
業務に基づく評価
(work-based
assessment)
チームビルディング、
ファシリテーション
ポートフォリオ
多職種協働
(IPW)と多職種
連携教育(IPE)

8. アクションプラン
 現場における学びの改善を推進します。
 現場の教育力を向上します。
 フラットで楽しい学習環境の提案
 ファシリテーター養成（セミナー開発）
 医療チームのパフォーマンス向上に直結する医療者
教育システムを開発し普及します。
 患者急変対応コース改良版開発
 医療者間コミュニケーションセミナー開発
 患者安全トレーニングコース開発

9. ソーシャル・アカデミック
ネットワーキング
 ミッション遂行のために、実践現場・職種・組織・学
問領域・学会を横断するネットワーキングが必要にな
ります。
 日本医療教授システム学会はオープンなネットワー
キングを基盤とする学術・実践団体です。
 日本医療教授システム学会のコミュニティは皆さまの
ご参加を歓迎いたします。対話を通してお互いに学
び、その成果を社会に還元します。

10. 学会誌について
 JSISH学会誌「医療職の能力開発」：Japan Journal of
Health Professional Development - JJHPDを発行し
ております。
 目的
 知識と人の横断的ネットワーキングを推進する
 医療教授システム学とその実践にかかわる知識と方法論を普及する
 編集方針
 読んでためになる、すぐに役立つ
 研究論文だけでなく、総説なども広く収載する
 査読は編集委員会を中心に迅速に行う