2013年5月23日におこなった、東京農大きのこ学の特別講演です。廃菌床の利用についての概説です。

1. きのこ学特別講義
廃菌床の
リサイクル利用
マッシュ・テック株式会社/サイエンス・デザイナー
博士（農学）吉本博明

2. Scientific attitude
科学的態度とは
5/23/2013
2
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

3. 常識を疑う
5/23/2013
3
Necker Cube
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

4. 右回り？左回り？
5/23/2013
4
http://www.procreo.jp/labo/labo13.html
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

5. サイエンスは“あたりまえ” を疑う行動様式
 常識とは、多くの人が共有している考え。
 場所、時間が変われば通じないこともある。
 現在の常識が間違っていることもある。
Ex. その温度計は正しく図っているのか？別の温度計でも同じ温度か？
Ex. あなたピペットの１滴は、ホントに100μmlか？
Ex. あなたの用語の定義と、相手の用語の定義は同じか？
5/23/2013
5
 考えるクセをつける
 疑ってみる
ウラから見る
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

6. How mushrooms be cultivated ?
きのこはどのように栽培する？
5/23/2013
6
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

7. きのこの栽培方法
原木栽培原木シイタケ
原木ナメコ
菌床栽培
ビン栽培エノキタケ・エリンギ
ブナシメジ・ナメコ
袋栽培
菌床シイタケ
マイタケ
ナメコ
ベッド栽培マッシュルーム
ヒメマツタケ
5/23/2013
7
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

8. 原木シイタケと菌床シイタケ
5/23/2013
8
原木シイタケ菌床シイタケ
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

9. 袋栽培とビン栽培
5/23/2013
9
袋栽培ビン栽培
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

10. ベッド栽培
5/23/2013
10
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

11. きのこ栽培の原材料
 原木栽培
 原木（広葉樹、針葉樹）
 菌床栽培
 培地基材(※セルロース、ヘミセルロース、リグニン)
 オガクズ（広葉樹、針葉樹）
 コーンコブミール（トウモロコシ穂軸乾燥粉砕物）
 コットンハル（綿実かす）
 稲わら、麦わら
 サトウキビ茎葉、バガス（サトウキビ絞りかす）
 栄養剤
 米ぬか、フスマ（麦ぬか）その他
5/23/2013
11
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

12. Spent Substrate
廃菌床とは？
5/23/2013
12
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

13. きのこの栄養摂取方法
 菌体外酵素で基質を分解（低分子化）し、栄
養として取り込む。
 リグニン分解
 LiP, MnP, ラッカーゼ
 セルロース分解
 セルラーゼ
 へミセルロース分解
 キシラナーゼ、マンナナーゼ
5/23/2013
13
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

14. きのこ菌糸により腐朽した原木
5/23/2013
14
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

15. 廃菌床とは
 菌床栽培きのこ(ビン、袋、ベッド)の廃棄物
 栽培＝収穫（１回～数回）されている
＝きのこを培養している
＝きのこの酵素によって基材が分解されてい
る
合計栽培日数105～210 45 60 110～200
5/23/2013
15
菌種菌床シイタケエノキタケエリンギヒメマツタケ
培養日数90～120 20 40 50
発生日数15～90 25 20 60～150
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

16. 廃菌床の利用方法
 ほかのきのこの培地として再利用
 シイタケ→シイタケ
 マイタケ→エノキタケ、アラゲキクラゲ
 ナメコ、シイタケ、ブナシメジ、エノキタケ、マイタケ
→ヤマブシタケ
 土壌改良剤(有機肥料)
 畜産飼料(牛、鶏のえさ)
 畜産敷料
 バイオエタノール
5/23/2013
16
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

17. 有機質(≒有機肥料)施用のポイント
 有機質の利用経路
 有機質施用→土壌微生物→作物
 C/N比20以下のものを施用→窒素飢餓
 窒素飢餓
 土壌微生物増殖の過程で、施用した有機物の窒素
が利用され、作物へ供給されなくなる現象
 未完熟堆肥＝C/N比20以上＝炭素：多、窒素：少
 未完熟堆肥の施用の害
 ガス障害：アンモニアガス、亜硝酸ガス
 生育阻害物質：タンニン酸、フェノール酸
5/23/2013
17
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

18. 植物は「呼吸」している
CO2
光
光合成
O2
CO2
O2
呼吸
有害ガス
未完熟堆肥
（土中で長期間分解）
5/23/2013
18
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

19. 廃菌床のC/N比、ｐH
菌種C/N比pH 出典
エノキタケ36-43 庄籠ら1994
エノキタケ41-56 5.2-5.4 吉田ら1994
シイタケ菌床
（周縁部）
41 3.9 橋本1999
シイタケ菌床
（中心部）
109 3.6 橋本1999
ヒラタケ48-64 4.5-5.0 吉田ら1994
タモギタケ47-65 4.6-5.2 吉田ら1994
ヒメマツタケ18-20 6.5-6.8 吉本ら2006
5/23/2013
19
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

20. 有機物のC/N比
有機物C/N比
稲わら60
もみ殻75
米ぬか23
小麦わら90
広葉樹落葉50～120
針葉樹落葉20～60
マメ科植物10～17
樹皮100～1300
おがくず134～1064
剪定枝70
十分に生長した雑草50
ピートモス52
竹280
5/23/2013
20
有機物C/N比
椰子繊維48
牛糞16
豚糞11
鶏糞7
おから11
コーヒー粕23
油粕7
茶粕12
ビール粕11
焼酎粕12
光合成細菌80
カビ13
糸状菌9
細菌・放線菌5
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

21. Use of Spent Compost of A. blazei
ヒメマツタケ廃菌床の利用
5/23/2013
21
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

22. ヒメマツタケ
 学名:アガリクス・ブラゼイ・ムリル（ Agaricus blazei Murrill ）
マッシュルーム（ Agaricus bisporus ）
 和名:ヒメマツタケ、別名:カワリハラタケ
 1965年、ブラジルより種菌が持ち込まれる（岩出菌学研究所へ）
5/23/2013
22
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

23. 人工栽培ヒメマツタケ産地比較
5/23/2013
23
中国産ブラジル産
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
日本バイオ産
沖縄県産山梨県産

24. ヒメマツタケ廃菌床（ASC）ができるまで
5/23/2013
24
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
週 -4 -3 -2 -1 1 2 3 4 5 6 7
１次発酵
（堆肥培養）
２
次
発
酵
菌培養
覆
土
低温処理
週 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
第１回
発 生
第２回
発 生
第３回
発 生
第４回
発 生
第５回
発 生
第６回
発 生
第７回
発 生
第８回
発 生
終
了
植菌覆土菌掻き低温処理
ASC完成

25. 堆肥の製造（１次発酵）
原材料切返し
5/23/2013
25
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
浸漬発酵

26. 植菌・収穫・水洗・乾燥
26
植菌収穫水洗
菌糸慢延スライス・乾燥
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
5/23/2013

27. 水稲（ヒノヒカリ）
27
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
ヒメマツタケ廃菌床堆肥施用区(2ｔ/反)
定植：2001/04/15 収穫：2001/9/20
5/23/2013

28. コメ：食味スコアが86＝すごく美味しい
28
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
ASC
（山）
ASC
（平地）
通常作
（山）
下水汚泥堆肥
（平地）
有機棚田米
（山）
90
85
80
75
70
65
食味スコア
GS-2000は、1987年滋賀産日本晴を70点として相対評価する。
50点以下：劣る、50～60：やや劣る、60～70普通、
70～80：やや良い、80点以上：良い
5/23/2013

29. 水稲の各成分量比較
肥料
ASC
(mountain
land)
ASC
(flat land)
Chemical
fertilizer
(control)
Raw sludge
compost
Organic
栽培地熊本県人吉市長崎県
佐世保市
福岡県Ｈ村
品種ヒノヒカリ
水分14 14 14 14 15
タンパク7 7 8 7 8
アミロース19 19 20 21 20
脂肪酸度13 13 12 6 12
老化性79 79 83 82 80
食味スコア86 85 74 78 77
5/23/2013
29
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

30. ナスビ（筑陽なす）
30
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
ヒメマツタケ廃菌床堆肥施用区(2ｔ/反)
定植：2002/08/15 収穫：2002/10/10～2003/6/30
5/23/2013

31. ナス圃場の土壌分析の推移
北南
2001 2002 2003 2001 2002 2003
pH(H2O) 6.72 6.67 6.42 6.33 5.95 6.19
EC mS/cm 0.595 0.483 0.654 0.506 0.404 0.425
アンモニア態窒素mg/100g 0.27 0.09 0.04 0.29 0.12 0.19
硝酸態窒素mg/100g 7.94 3.06 3.09 9.62 5.19 3.2
有効態リン酸mg/100g 296.8 261.6 241 177.4 160.4 162.2
交換性カリmg/100g 121 83.8 86.5 83.2 52.3 62.3
交換性石灰mg/100g 412.2 349.7 397.4 348.8 315.2 325.4
交換性苦土mg/100g 110.6 101.6 107 88.7 87.2 79.8
可給態マンガンppm 1.94 0.21 1.10 1.95 1.49 1.45
可給態鉄ppm 15.73 13.85 11.18 54.02 46.69 29.82
可給態銅ppm 1.96 1.8 1.78 2.09 1.92 1.96
可給態亜鉛ppm 20.15 23.63 44.61 22.26 23.18 44.53
ホウ素ppm 1.4 2.16 1.98 0.91 1.39 1.45
石灰/苦土2.7 2.5 2.7 2.8 2.6 2.9
苦土/カリ2.1 2.8 2.9 2.5 3.9 3
リン酸吸収計数370 300 300 510 440 500
5/23/2013
31
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

32. ナスの根が1.5倍に増える
32
慣行栽培
ＡＳＣ
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
70
60
50
40
30
20
ASC Cont.
Dry weight of root (g ±S.E.)
7
6
5
4
3
2
1
0
ASC Cont.
Dimension of stem
(cm2 ±S.E.)
5/23/2013

33. ナスの根量、茎の径
根乾燥
重量
茎最大
直径
茎最小
直径
茎面積
単位（ g ） ( mm ) ( mm ) ( cm2 )
ASC 58.8±6.3 27.5±7.5 24.8±5.3 5.5±2.8
コント
ロール
40.5±5.5 23.3±4.8 20.3±2.8 3.8±1.3
p<0.05 有意差なし有意差なし有意差なし
5/23/2013
33
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

34. ASC施用ナスは果実が充実している
5/23/2013
34
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
180
160
140
120
100
80
18 20 22 24
果重（g）
果長（mm)
2003
対照

35. ナスの成分：ビタミンCが1.5倍
35
total
200%
150%
100%
50%
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
total
200%
150%
100%
50%
0%
Na
K
Ca
Mg
P
Fe
Cu
Zn
Mn
f-sol V.
200%
150%
100%
50%
0%
w-sol V
carotin
E
K
B1
B2
pantothe
nic…
B6
Niacin
folic asid
C
0%
Ile
Leu
Lys
Met
Cys
Phe
Tyr
Thr
Val Trp
His
Gly
Glu
Ala
Arg
Asp
Pro
Ser
ミネラルビタミンアミノ酸
五訂食品分析表を100とするヒメマツタケ廃菌床施用区
5/23/2013

36. イチゴ（さちのか・とよのか）
36
5/23/2013 Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

37. イチゴ：糖度は1.4倍
37
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
13.28
11.4
11.12
11.08
8.44
10.22
8.5
8.22
8.64
6.24
14
13
12
11
10
9
8
7
6
T1 T2 T3 T4 T5 W1 W2 W3 W4 W5
T1
T2
T3
T4
T5
W1
W2
W3
W4
W5
先端部全体
実験区さちのか先端
実験区とよのか先端
対照区さちのか先端
対照区とよのか先端
参考：栃木産とちおとめ先端
実験区さちのか全体
実験区とよのか全体
対照区さちのか全体
対照区とよのか全体
参考：栃木産とちおとめ全体
対照区は,同一地区のほ場より収
穫したもの．
参考は,スーパーで購入
5/23/2013

38. イチゴの成分：ビタミンCが2倍
38
total
200%
150%
100%
50%
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
total
200%
150%
100%
50%
0%
Na
K
Ca
Mg
P
Fe
Cu
Zn
Mn
f-sol V.
200%
150%
100%
50%
0%
w-sol V
carotin
E
K
B1
B2
pantothe
nic…
B6
Niacin
folic asid
C
0%
Ile
Leu
Lys
Met
Cys
Phe
Tyr
Thr
Val Trp
His
Gly
Glu
Ala
Arg
Asp
Pro
Ser
ミネラルビタミンアミノ酸
五訂食品分析表を100とするヒメマツタケ廃菌床施用区
5/23/2013

39. ニンジンの成分：カルシウムが3倍
39
total
200%
150%
100%
50%
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
total
300%
200%
100%
total
300%
200%
100%
0%
Na
K
Ca
Mg
P
Fe
Cu
Cu
Zn
Mn
f-sol V.
300%
200%
100%
f-sol V.
300%
200%
100%
0%
w-sol V
carotin
E
K
B1
B2
pantothenic
B6
acid
pantothenic
B6
Niacin
acid
folic asid
C
0%
Ile
Leu
Lys
Met
Cys
Phe
Tyr
Thr
Val Trp
His
Gly
Glu
Ala
Arg
Asp
Pro
Ser
0%
Na
K
Ca
Mg
P
Fe
Zn
Mn
0%
w-sol V
carotin
E
K
B1
B2
Niacin
folic asid
C
ミネラルビタミンアミノ酸
葉
根
五訂食品分析表を100とする
ヒメマツタケ廃菌床施用区
5/23/2013

40. まとめ
 ヒメマツタケ廃菌床を基肥として施用した。
 水稲の食味が非常に良いレベルに達した。
 ナス、ニンジン、イチゴのミネラル、ビタミン、アミノ酸含有量が1.2
～1.5倍に増量した。
＝食味において明らかな美味しさが体感できた。
 ナスの根と茎を観察したところ、根量が明らかに増えていた。
 土壌プロファイルは、過剰なミネラルが減少し、不足したミネラル
が向上し、可給態ミネラルが向上していた。
 土壌団粒が発達していた。
 作物の日持ちが向上していた
＝細胞の充実度が向上していた。
40
5/23/2013 Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

41. Sustainable Agriculture
環境保全型農業のはなし
5/23/2013
41
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

42. 農業における環境問題
化学肥料
農薬、除草剤
農業廃棄物
5/23/2013
42
＝環境負荷
環境保全型農業へ
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

43. 環境保全型農業の定義
「農業の持つ物質循環機能を生かし、
生産性との調和などに留意しつつ、
土作りなどを通じて化学肥料、農薬の使
用などによる環境負荷の軽減に配慮した
持続的な農業」
5/23/2013
43
『農業白書』1993年
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

44. NPKは作物の栄養か？
5/23/2013
44
1841：リービッヒの最小養分律
＝P,Kが作物には必須
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
無機栄養学の誕生
（スプリンゲル？）
腐植栄養学（アリストテレス以来）
Freiherr Justus von Liebig 1803-1873 独

45. 現場を通じて生じた疑問
150年の歴史がある無機栄養学は
本当に正しいのか？
腐植栄養学は間違いか？
見落としているものはないのか？
5/23/2013
45
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

46. 私たちは腸内細菌の代謝物で生きている
5/23/2013
46
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
（食べ物）
↓
胃
↓
小腸
↓
大腸
↓
（便）
腸内細菌
100種・100兆個
小腸上部: 約1万個/ｇ。
小腸下部: 10万-1000万個/ｇ。
大腸: 100億-1000億個/ｇ。
ヒト細胞：60兆個
星（肉眼）8600個（6等星まで）
パロマ天文台（5m）20億個（23等星）
善玉菌
ビフィズス菌（Bifidobacterium属）
乳酸桿菌（Lactobacillus属）
悪玉菌
ウェルシュ菌（Clostridium属）

47. 作物は地下に胃腸を持っている
5/23/2013
47
土壌動物
大型（体長２mm以上）
ミミズ、ヒメミミズ、アリ、ヤスデ、ム
カデ、マキガイ、ワラジムシ、その他
昆虫の幼虫など
中型（体長２～０．２mm）
トビムシ、ダニ、センチュウ、クワム
シ、ワムシ
小型（体長０．２mm以下）
原生動物（アメーバ、せん毛虫、べ
ん毛虫）
土壌微生物
細菌、放線菌・糸状菌、藻類、原生動
物
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
さっぽろサイエンス観光マップhttp://d.hatena.ne.jp/costep_webteam/ 2007年8月17日閲覧より引用

48. 土壌動物・微生物の窒素量は11kg/10アール
5/23/2013
48
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
5%
22%
73%
土壌微生物量（10aあたり）
細菌140～175kg
カビ（糸状菌・放線菌） 490～525kg
土壌動物
35kg
合計約
700kg
炭素70kg
窒素引用文献：西尾道徳, 土壌微生物の基礎知識, 農文協, 東1京1, pk59g (1989)

49. 作物別標準施肥量（10aあたり合計窒素施肥量）
5/23/2013
49
農林水産省施肥基準（群馬県）
http://www.maff.go.jp/sehikijun/03kantou/0310gunma/031001shindankijun/pdf/01010203.pdf
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
カンショ（露地) 2kg
ソバ（平坦地) 2-3kg
コシヒカリ（中間地) 4.5-6kg
ひとめぼれ（中間地) 7-8kg
エダマメ（平坦地) 8kg
ホウレンソウ（夏まき) 8kg
大豆（平坦地) 7-10kg
ミョウガ（露地) 10kg
ダイコン（秋まき) 12kg
ハクサイ（夏まき) 17kg
ニンジン（夏まき) 21kg
イチゴ（半促成) 21kg
キャベツ（夏まき) 21kg
キュウリ（夏秋) 30kg
ナス（半促成) 30kg
タマネギ（秋まき) 30kg
トマト（冬春) 32kg
スイートコーン（平坦) 35kg

50. 有機肥料（堆肥：コンポスト）とは?
 日本の定義
 わら、もみがら、樹皮、動物の排泄物その他の動植
物質の有機質物（汚泥および魚介類の臓器を除く）
を堆積または攪拌し、腐熟させたものをいう。
 EUの定義
 制御された好気的条件で自己発生熱で生分解され
た産物で、害虫を誘引せず、不快臭を持たず、病原
菌の再増殖をもたらさない有機物である。
5/23/2013
50
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

51. 土の健康がすべての源泉
5/23/2013
51
『すべての生物は生まれながらに
して健康である。この摂理は、土
壌・植物・動物・人間を一つの鎖の
輪で結ぶ法則に支配されている。
最初の輪＝土壌の弱体と欠陥は、
第二の輪＝植物に影響し、第三の
輪＝動物を侵し、人間にまで至る。
森林植生にみられる共生の原理
に基づく循環系、そこに生命存在
のモデルをみることができる。』
『ハワードの有機農業』アルバート・ハワード著、農文協より
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.
原著出版：1945年
人間
動物
植物
土壌

52. 「Ce qui est important, ça ne se voit pas...」
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｢たいせつなこと、
それは目に見えない･･･｣
（地球のキツネが王子に語ったコトバ）
飛行機の操縦士である「ぼく」は、サハラ砂漠に不
時着する。1週間分の水しかなく、周囲1000マイル
以内に誰もいないであろう孤独で不安な夜を過ご
した「ぼく」は、翌日、1人の少年と出会う。話すうち
に、「ぼく」は少年がある小惑星からやってきた王
子であることを知る・・・。
Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

53. おまけ
5/23/2013
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

54. 農業(百姓)は奥深い仕事
 土壌学・肥料学・作物学
 微生物学・発酵化学
 物理学・化学・食品学
 天文学・気象学・水文学
 経営学・マーケティング理論
 土木・建築
 デザイン
 コミュニケーション力
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

55. 大学の講義は1コマいくらか？
 年間の学費：約100万円
 年間の履修コマ数：23コマ（46単位）
 1コマ：15回×23コマ＝345コマ
 １コマの値段：100万円÷345コマ＝2899円
※年間の履修コマ数が減ればさらに高額に
 マクドナルドのバイト：時給900円
 2899円÷900円≒3.22時間
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

56. 理系の大学生必読
理科系の作文技術
中公新書(624) [新書]
木下是雄(著)
AMAZON レビュー
事実と意見を、明快かつ簡潔に伝達するための
方法論（2007/3/25 By 健康に760）
理科系の作文とは、読者に読まれることを想定し、
彼らに明快かつ効果的に情報を表現・伝達するこ
とを目的とした文章である。不要な言葉を一語で
も削る文がよしとされ、心情的要素の混入は好ま
れない。内容として必要なのは「事実」と事実から
論理的に導き出した「意見」との２つ。最も重要な
のは読者への配慮であり、切り詰めたスペースに
論理的順序で文章を記述し、読者に主題の結論・
研究目的・研究法などをすばやく理解してもらうこ
とが大切なのである。
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

57. 就活前に是非読んでおきたい1冊
仕事の９割は「依頼術」で
決まる
双葉新書[新書]
深澤真紀(著)
AMAZONレビュー
依頼の際の言い回しが参考になる
2011/7/5 By かつおどり君
「草食男子」の命名により有名な著者は、作家のマネジ
メントなどを行っている。そのような立場から、主に面識
の無い人に対して講演や原稿執筆を依頼することを想
定して、依頼の仕方を説明している。書かれていること
は社会人としては常識的なことであり、あまり目新しい
ことはないが、社会人1年生にとっては、役に立つ本だ
と思う。
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

58. 少しだけ宣伝？
5/23/2013
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59. ポスター作りの参考書
5/23/2013
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AMAZONの電子書籍で刊行
スマホ、タブレットで閲覧できます。

60. チュートリアルビデオと連動
Part 3 Illustratorレイアウト編
Part3では、Illustratorで学会ポスターを作成する
時の、基本的な設定、Excelグラフを貼ってレイア
ウトする方法、見出しなどのテキストを飾る方法
を学びます。
チュートリアルビデオ3-1（Part 3の1 下準備~2 具を貼る）
チュートリアルビデオ3-2（Part 3の3 化粧をする）
5/23/2013
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

61. Facebook Hiroaki Yoshimoto
5/23/2013
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.

62. Facebook 東京農大きのこ研究部会
5/23/2013
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Hiroaki YOSHIMOTO PhD.