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Hinweis der Redaktion
- まずはじめに、自身の紹介をさせて頂きます。
西宮出身、学生時代から理数に関心があり、大学では情報科学を専攻していました。
こう見えて、5歳と3歳の子を持つ主婦です。
写真にあるように、家族でスキーにいったり、夏は海川、春秋は隔週でキャンプしたりと超アウトドアに休日は過ごしています。
で、最近のマイブームはエクストリーム出社です。登山やジョギング、ピラティスしてから出社することもあります。
- 次に、職歴のほうですが、大学卒業後はいったんカーナビのソフトウェア会社に勤務しておりました。
二度育児休職・復職を致しましたが、子育てしながらがバリバリ働ける環境ではなかったため、今の会社に転職いたしました。
弊社では、時短勤務はもちろん、在宅勤務やコアタイムに縛られない超フレックスな勤務も認めてもらえますので、やり方次第でキャリアを積むことが可能です。
こちらは通常の方法では点検出来ない箇所の目視点検のためにロープアクセスという技術があるのですが、その特訓風景です。
見た目通り、なかなか大変でした。
- 次に会社の紹介ですが、弊社は有限会社 神輝興産といいまして橋梁点検をしている会社です。
橋梁点検ってあまり聞き慣れないコトバだとおもうので
ここで少し、橋梁と点検について触れたいと思うのですが
- みなさん、日本にある橋梁の数をご存知でしょうか?
約70万橋もあるんです。
ですが、そのほとんどが高度経済成長期に建てられており
現在は18%、10年後は43%、20年後は67%も共用開始後50年が経とうとしています。
- 橋梁は老朽化によって様々な損傷が発生します。
一部ですが、例を示します。
コンクリート部材の表面がはがれてしまっていることを剥離、
さらに中の鉄筋まで見えてしまっていることを鉄筋露出、
スチールに大きなひびわれができることを亀裂といいます
- コンクリートの塊が抜け落ちることを抜け落ち、コンクリートにできる割れ目をひびわれ、
- また、これらの損傷を放置しておくとこの映像のように
甚大な被害をもたらします。
一方で
- こちらは七条大橋ですが、1913年に共用開始した鴨川に架かる最も古い橋と言われています。
こちらは、なんと御年105歳になる現在もこのように竣工当時からほぼ遜色なく状態を維持しています。
このようなレアなケースもありますが、ほとんどの橋梁について
- 老朽化は明らかであり、弊社の行っている点検業務は
社会の資産を作り手としてではなく、守り手として残していく社会貢献性の高い仕事であると言えると思います。
- 点検方法についても いくつか紹介しておこうと思います。
点検は近接目視が基本になりますので、さまざまな方法で点検箇所にアプローチして点検します。
- 通常点検できないときは、梯子をつかったり
- 高所作業車といわれる特殊車両をつかったり、ピアフロートや移動式足場といった特殊装置をつかったり
- また先ほどの自己紹介にもあったロープを使った点検など様々です。
このロープアクセスは高度な技術を要しますが、橋梁点検車や特殊装置による作業が困難だったり不可能な場合に非常に有効な点検方法になります。
少し、橋梁と点検のお仕事の説明をさせて頂いたところで、再び会社紹介に戻らせていただきます。
- 点検業界は高齢化傾向にあります、が、弊社は平均年齢なんと28歳の若手が活躍している会社です。
また事務所を神戸に構え、神戸を愛そう・神戸を盛り上げようということで
- 神戸を中心に様々な活動で社員の人間力育成にも力を入れています
- 神戸を中心に様々な活動で社員の人間力育成に力を入れています
- このような活動について、橋梁点検の社会貢献性と、神戸への想いから、自分たちの枠に留まらず地域に貢献できる活動にしていきたいとなったのですが
- じゃあ、点検していれば地域貢献になっているのか?
いや、もっと地域に恩返しできる貢献はできない?
でも、業務に追われてなかなか実現できないね
それは仕事のやり方に問題あるんじゃない?
ということで
- じゃあ、問題解決、自社の仕事のやり方について見直し していこうということになりました
- まずひとつ目の問題ですが
点検スタッフと事務スタッフが現場と内業で仕事場が異なるため、顔を合わさないことが多く、
スタッフ間のコミュニケーションが不足して、作業が円滑に引き継ぎできていないんじゃないか、
そしてふたつ目は点検調書の作成方法がアナログということで、一旦手書きしてからPCにデータを打ち込むという非効率な作業かつ、人為的ミスが多いことが
弊社の業務だけで手一杯の状況を生み出しているのではないかという結論に至りました。
じゃあ、どうすればいいのか、コミュニケーションが向上できて、点検でも使えるツールをカンタンに作れたりしないのかなって探したところ
- Kintoneがあった!ということで、Kintoneにいきつきました
まず、スタッフ間のコミュニケーションを改善しようということで
- 働く場所や時間が異なっても交流できるようにしたいということで、
リーダーシップについてなど仕事で役立つお題出題形式の掲示板アプリを作成しました。
定期的に出題される課題についてみんなで自由に意見を書き込んでいます
- 次に、モノの管理がきちんとできてないことによる業務のムダを省くためにもアプリを導入しました
まず今日の点検に必要な道具は?という悩みには点検内容ごとに基本となる道具セットを提示してくれる携行品チェックアプリ。
そして、カナヅチとハシゴ、あとロープも持っていかなといった、持ち出されたモノの状況については、物品管理アプリ。
チョークなど消耗品がなくなったときの購入を事務スタッフに頼める、購入依頼アプリなど
アプリでスタッフ同士をつなげることで業務のムダを省きました。
- じゃあ、スタッフの管理は?ということで、直感的に認識できるお天気マークでスタッフ自身のコンディションを月イチで申告してもらってます
こちらのアプリは入力フォームもビューもがっつりカスタマイズすることで、簡単に入力できて、表によって自身の状態の遷移を確認することができるようにしています。
- スタッフのつながりが向上したところで
もうひとつの問題、アナログということの業務非効率についても考えていきたいと思いますが
- 通常、点検は点検スタッフがその結果を紙に手書きでメモして、事務スタッフがそれをもとに調書をPCで作成するというのが一般ですが
でもこれって
- 一度にやれそうな、一度にやれたらすごい効率化できそうな気がしませんか?
点検中に簡単にPCに入力できる何かがあればできそう…
- Kintoneがあった!ということで、Kintoneにいきつきました
まず、スタッフ間のコミュニケーションを改善しようということで
- Kintoneが提供してくれている各種プラグインで、データ共有には欠かせないクラウドを活用して業務効率を上げれるようなアプリを作れないかということで
- リアルタイムにデータをクラウドへアップロードし、プラグインをつかって、クラウドからデータを取り出し、Kintone上で構築した橋梁のデータベースの情報と併せて、調書を作成できるアプリを作りました。
- そして、その調書を再びクラウドを介して、今度は遠隔にいる事務スタッフにリアルタイムに届けることでチェックや整理をすぐに行える環境も実現しました。
- さらに、入力をディジタル化することで点検から入力まで同じスタッフが行うため人為的ミスも減り、また点検結果が即時データ化されているため別の事務作業にも転用できるなど、業務の大幅な時間短縮を図ることができました
- 他にも工程を管理するアプリや点検地図のアプリ、先ほどの説明にも登場した橋梁データベースのアプリなど、Kintoneで情報の一元管理をし、業務が大幅に効率化されました。
- 原点回帰、地域貢献って?ということで
弊社がKintoneを活用して業務効率化してやりたかったことについて真剣に考えたとき
地域のインフラを守ること、地域を衰退させないために人の関わりを作っていきたいなという思いから
地域の交流ができるような場所をつくってみようということになりました。
- 居場所として、道具置き場を整理し、自分たちで改装して居場所を作りました
- 大工さんに手伝ってもらいながら、少しづつ作っていき
現在は
- 一般開放の社員食堂や、地域大学との交流、こちらは事務所近くのお米やさんを招いて、その道のプロによる食育セミナーなど
少しづつですが食を通じた地域交流の場として活用していっています。
- 一般開放の社員食堂や、地域大学との交流、こちらは事務所近くのお米やさんを招いて、その道のプロによる食育セミナーなど
少しづつですが食を通じた地域交流の場として活用していっています。
- 食を通じた地域交流が地域内での顔の見える関係の構築につながり、
それは必要なときに柔軟に連携できるネットワークを強化し、
またお年寄りから子どもまでライフステージに応じた人材力の活性化を図ることで
橋も、街も、人も地域みんなで守っていくことが本当の地域貢献ではないかと弊社は考えました。
- 最後になりますが、ここに「地元は地元で守る」という言葉を挙げさせてもらっています。
この場所に住まう人々ですら地元をほったらかしにしていたら、どんなに歴史のある場所も時代の流れには逆らえず、消えて行ってしまいます。
まずは「居場所」を通して、地元を好きになってもらうこと、そして
自分たちの好きな場所は自分たちで守れるようになってほしいという想いから、
インフラの維持管理・補修について誰もが学べる環境整備、そしてインフラ維持の専門資格設立に弊社も携わらせて頂きました。
また、KintoneをはじめとしたICTの導入も今後もっと活用していきたいなと考えています。
- 行政だけでなく市民も含めてみんなで
地域のインフラを守っていこうという意識が最重要だと考え
まずは地元・神戸を守っていけるように、これからも神戸に根ざして尽力していきます。
- ご清聴ありがとうございました。