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cvpaper.challenge 研究効率化Tips
作成:中村 凌 監修:片岡 裕雄
cvpaper.challengeの概要
2
● ⽇本のCV分野を強くするチャレンジ︕
u論⽂読破・まとめ・発想・議論・実装・論⽂執筆に⾄るまで取り組む
Member List: 現在50+
名
(産総研/筑波⼤/電⼤/早⼤/慶⼤/東⼤等)
年間1,000+本/合計4,000+本の論⽂まとめ
全てWeb上にて無料公開
15+本のTOP会議論⽂採択
含CVPRx2/ICRA/BMVC/ICCVW/CVPRW/ECCVW/ICPRx2
CVPR 2015/2018 完全読破チャレンジ
ECCV 2018 網羅的サーベイ
cvpaper.challengeの研究プロジェクト
サーベイ・研究をより⾼い⽔準で組織化
⼈を⾒ない⼈物⾏動認識
ECCV16WS Award
ViEW16若⼿奨励賞
Dynamic Fashion Cultures
MIRU17学⽣奨励賞
# イメージ図
NIDB
Near-Miss Incident DB
交通事故解析/予測
ICRA18/CVPR18
3D-ResNets-PyTorch
CVPR18/GitHub世界4位
〜集合知を発揮しやすい環境に〜
その他多数のProj.が推進中
多読/精読により知⾒獲得
学⽣のトップ会議投稿&参加
網羅的動向把握からテーマ考案
作成者の簡単な自己紹介
中村 凌
福岡大学 田中勝 研究室 M2 / cvpaper.challenge HQ
なかむら りょう
研究テーマ :大雑把な対象領域抽出,文脈外行動認識
中村が感じたcvpaper.challengeに入っての魅力
中村は2020年8月頃にcvpaper.challengeに加入しました.
加入して感じたこと
・他大の研究者等が多く在籍 →
・多種多様な考え方・研究の進め方がある
研究を効率よく進めるためのノウハウも同様に多くの知見がある
(なので,この機会に調査して紹介することにしました!!)
謝辞
cvpaper.challengeの研究メンバーに研究効率化のノウハウをまとめていただいきました
・東京電機大学 中村研究室
・岐阜大学 加藤研究室
・筑波大学 佐藤研究室
・慶應技術大学 青木研究室
・NAIST 中村研究室(Shinagawaさん)
・早稲田大学 尾形研究室
・中部大学 藤吉・山下研究室
・早稲田大学 森島研究室 (綱島さん,森島さん)
・産業総合技術研究所 片岡さん
・福岡大学 田中研究室
皆さんのおかげでとても分厚く想い溢れる資料(p.200+)になりました
資料を一部抜粋しても良かったのですが,それぞれの雰囲気を尊重し,そのまま公開してます
協力をしてくれた方と支えてくれた方に多大なる感謝を!!
研究効率化Tips
東京電機大学 中村 研究室
1. 報告・連絡・相談
2. 良さげな情報の共有
3. 先生のスタイル
報告・連絡・相談 (報連相)
• 些細なことから重要なことまでありとあらゆる
ものを報連相しています。
例. 学会の予定・就活の連絡・研究の報告・相談ごと etc…
研究室イベントなどを
Googleカレンダーにて共有
研究班内や全体に対して
Slackなどで研究の相談や情報共有
良さげな情報の共有
中村研に関連ありそうな情報や話題性のある研究などを学
生同士で共有します。
オススメの本を共有 手法の紹介
先生のスタイル
学生の成長を強く願ってくれる面白い先生です。
常に学生のcvpaper.challengeへの参加に寛容。
にゃるほど
っ!!
中村 明生 教授
研究効率化Tips
岐阜大学 加藤 研究室
勉強会
地方国立大だとやる気も能力も様々…
知識の共有とモチベーションUPを目的として
Goodfellow本輪読会,
CVPR・ECCV読み会,
学習時のノウハウ共有会,
おすすめのライブラリをおすすめし合う会を
実施
論文まとめ
cvpaper.challengeを真似して
研究室内の論文まとめを実施
ReadingList + スライド作成
現在2年目で約700本
モチベーションはお金
(まとめるとお金がもらえる)
研究効率化Tips
筑波大学 佐藤 研究室
研究テーマ相談時に1ページサマリを作成
● 論文の内容を
スライド1枚で要約
● 全体が把握しやすい
● 短時間で内容が分かる
● cvpaper.challage・
研究室MTGで使用
オンラインストレージで資料を管理
● OneDriveで資料を管理
● 歴代の先輩方の
論文や発表資料が
置いてある
● バックアップや
過去の実験の参照,
修論参考等に使用
.ssh/configを設定して楽にssh
● 素のsshコマンド
毎回入力するのは大変
● ~/.ssh/configに
設定を記述
● sshコマンドを入力
Host 好きな名前
HostName ホストネーム
User ユーザネーム
IdentityFile 秘密鍵のパス
$ ssh -i 秘密鍵 -l ユーザネーム ホストネーム
$ ssh 好きな名前
ABCIの場合
● 一般的なログイン方法
○ まずは以下のコマンドを入力
○ 次に別のターミナルを開いて以下のコマンドを入力
● 長い入力を2回も求められる & 2窓必要
$ ssh -i /path/identity_file -L 10022:es:22 -l username as.abci.ai
Enter passphrase for key '/path/identity_file': <- パスフレーズ入力
$ ssh -i /path/identity_file -p 10022 -l username localhost
Enter passphrase for key '-i /path/identity_file': <- パスフレーズ入力
ABCIの場合でも.ssh/configで楽に
● ProxyJumpを利用
○ ~/.ssh/configでProxyJumpの設定をする
○ ターミナルで以下のコマンドを入力
$ ssh abci
Host abci
HostName es <- アクセスサーバー
User ユーザ名
IdentityFile 秘密鍵のパス
ProxyCommand ssh -i 秘密鍵のパス -W %h:%p %r@as.abci.ai <- インタラクティブノード
ServerAliveInterval 15 <- 自動的にログアウトするのを防ぐ
キーの割り当てを変更する
● CapsLock → Ctrl or Esc
○ Ctrl: ショートカットの入力が楽
○ Esc: vimのモード変更に便利
キーの割り当てを変更する
● 無変換 / 変換 → 英数 / かな or BackSpace / Enter
○ 英数 / かな: 素早く英語と日本語の入力変更
(macの日本語配列では標準?)
○ BackSpace / Enter: 右手小指が楽
研究効率化Tips
慶應義塾大学 青木研究室
スラックの質問チャンネル (川野)
研究が詰まったときに質問チャンネルで質問すると
先輩方が助けてくれる.
→解決の糸口が掴めることも多々ある
→研究効率UP!!
Dropboxで情報が整理されている (長崎)
☆研究室内で資料を共有することは情報収集をする上でとても有効
(特にこのご時世ではなおさら重要)
☆効率よく資料を共有するには? ⇨ 共有クラウドストレージを使用する
青木研究室ではDropboxを通して様々な情報を共有している
例えば...
● ミーティングで使用されたスライド
● 先輩方の論文
● 参考書籍 など
Dropboxだけではなく,他にもGoogle DriveやiCloudなど色々なストレージがある!
もろもろの自動化 (笠井)
研究におけるほとんどの時間は、データ解析・日常的なタスクになります
● 自動化することで得られるメリットは多い!
○ 再利用することで再現性が担保される(データが消えても大丈夫)
○ プログラミング・エンジニアリング力がつく
○ ミスが減る
● 主な使用技術
○ Shell script, Python などの得意なものどれでもよい
自動化できること① Shell Script
● 学習が終了したら次を実行する
● 並列で学習を行う
● データの前処理方法を記載
● 実験の経過が保存できる
(再現性を担保できる)
便利コマンド
jq (JSON のパース)
nohup (バックグラウンドで実行)
自動化できること② ソースコードのチェック
Python ユーザー向け:
● unittest … 関数の入出力をサンプルを与えてテストすることが可能
● mypy … 静的型チェック
自動化できること② ソースコードのチェック
Python ユーザー向け
● Python でも型チェックは結構細
かくできる
● IDE の力も借りてバグ発見スピー
ドを向上させよう!
自動化できること② ソースコードのチェック
Github Actions 上でテスト実行
どのコミットでコードが壊れたか、どこで治ったか一眼でわかる!!
論文の読み方の共有 (小暮)
● 論文ってどういう風に選択して読めばいいの?
○ 研究室に入ったばかりの学部4年生は必ず思う疑問.
○ 自分の研究はCV分野だと何のタスクに該当する?
企業との共同研究が多い青木研ではよく聞かれることが多いです...
(企業側や自分がやりたいことは分かるけど、先行研究はある?)
論文の読み方の共有 (小暮)
● 学部4年生向けの論文の読み方講習会の実施
なんで論文を読むのか?どう探すのか?
論文の管理方法を含めて解説するチュートリアルを実施.
論文の読み方の共有 (小暮)
● 論文読みのモチベーション維持→論文サマリの作成
タスク別にタグ付けもできるので便利&増えていくと楽しい
青木研のサーバー (高橋)
● 優れた研究は優れた実験環境から
生まれる!
● 青木研ではデータ用サーバと計算
用サーバを用意
→データサーバは計算サーバにそ
れぞれマウントされており,デー
タセットの共有が容易
● VPNを使用することにより,外部
からでも実験を行える
青木研のサーバー (高橋)
● 計算用サーバ
○ メンバーの数だけdockerのコンテナを用意しているため,自由に環境構
築が可能!
○ Django アプリによるGPU consoleで,誰がどのGPUを使用しているか
一目でわかる→便利&研究モチベUP
実験の効率化 (石川)
以降スライドのコピペ
36
実験効率化のtips
青木研究室 M2 石川裕地
⽬次
1. 効率よく実験を回す
- argparse x yaml x dataclass
2. 綺麗なコードを書く
- formatting (black / isort)
- 循環的複雑度 / 認知的複雑度
- pre-commit / flake8 について
37
深層学習の実験では…
• ハイパーパラメータが多い
例) 学習率, ネットワーク構造,重み
• Ablation Study が必要となる場合
⼿法のどこが有⽤であったかの検証
例) ⼿法A,⼿法B,⼿法Cの三つを組み合わせた⼿法を提案
38
(A, B, C)
(A, B)
(B, C)
(A, C)
(A)
(B)
(C)
これらの⽐較
が⾒たい
39
実験の数が膨⼤になる︕
40
⼤量の実験をどう回していくか︖
実験設定 / 結果を管理していくか︖
41
どうやって実験設定の管理をしていますか︖
42
⼀番ダメな例
ハードコーディング
43
train.p
y
※疑似コードで
す
ハードコーディング
• ハイパラなどの実験設定を.py ファイルに直書き
• (結果を⼿書きで記録︕︖)
ダメな理由
• 学習が終わるたびに⼿作業でコードを修正する必要がある
• どの実験設定でどの結果が出たかをその都度メモする必要がある
• ヒューマンエラーが介⼊する可能性が⾼まる
(何らかのファイルに出⼒すれば問題はない)
44
45
実験をたくさん回すときどうするの︖
パラメータを
書き込む
46
実験を回す
パラメータと実験結果
をどこかに記録
パラメータを
書き込む 実験を回す ...
1回1時間で終わる実験を,あと⼀⽇で20回回さないといけない
しかも使えるGPUは⼀つ…
47
こんなときどうする…︖
実験が終わる1時間ごとに
コードを修正,結果と設定の記録を⾏う必要がある
🤮
48
解決案1: コマンドライン引数
コマンドライン引数
コマンドラインからプログラムを実⾏する際に変数を指定できる
argparse というライブラリが⽤いられることが多い
49
batch_size が 64, epochs が 64, lr が 0.1
としてtrain.pyを実⾏できるイメージ
※ 実際にはちょっと異なります
コマンドライン引数
良い点
• 元のコードをいちいち変更する必要がない
→ 今の実験が終わってから,実験を回し直す必要がなくなる
⾏いたい実験をshell script に書き連ねるだけで良い
50
コマンドライン引数の良くない点
• 引数の情報を保存するために,何かコードを書く必要がある
[参考] https://qiita.com/tamflex/items/3147f3403e2b809692de
• 引数の情報の保存先も都度変えないといけない
保存先も argparse で指定︖
• 引数が増えたときにいちいち書くのが⾯倒
51
52
解決案2: argparse × .yaml file
argparse × yaml file
必要なパラメータの情報を .yaml file に書き込み
argparse によってそのyaml ファイルを指定する
53
config.yam
l
※ json file でもいいと思いま
す
argparse × yaml file のいい点
• コマンドライン引数がスッキリ
• パラメータの保存も簡単
• 結果を yaml fileと同じディレクトリに保存するようにすれば
パラメータと結果の管理も簡単
• ⾃動的に yaml file を作ることも可能
54
.yaml file の作り⽅
• key: value の形でファイルに記述する
• value の型は⾃動で判別してくれる
• コメントは無視される
• (ネストもできる)
• python上でyaml file を読み込むと
辞書型として扱われる
55
読み込む⽅法
1. import yaml
2.
3. CONFIG[“epoch”] で値を参照できる
56
config file のパ
ス
個⼈的には…
キーを指定するのがめんどくさい
(かっことダブルクォートを書くのが渋い)
addict というライブラリを⽤いて,
辞書のキーをアトリビュートのように指定する
57
argparse × yaml × addict のダメな点
• 設定を読み込んだ変数がミュータブル
• 型が所望のものかどうかを確認をしてくれない
• 設定の過不⾜を検出できない
• (addictだと) 存在しないキーも参照できてしまう
• (addictを⽤いると)外部パッケージに依存
58
59
解決案3: argparse × .yaml file x dataclasss
dataclass
• python3.7から追加された機能
• クラスの定義を端的にかける
• 型の情報を追加でき,構造が⾒やすい
• イミュータブルにできる
60
argparse × yaml × dataclass の良い点
• 設定を読み込んだ変数がイミュータブル
• 型の確認ができる
• 必要な変数が⼀⽬瞭然
• 設定の過不⾜を検出できる
• 外部パッケージに依存しない
61
⾃分の実装:
https://github.com/yiskw713/pytorch_template/blob/master/src/libs/config.py
configの⾃動⽣成の実装もあります.
https://github.com/yiskw713/pytorch_template/blob/master/src/utils/make_config
s.py
hydraと⽐べて…
• configで必要な変数が簡単にわかる
• hydraだと変数が抜けていても確認できない︖
• 型の確認ができる
• 関数に`cfg`を渡すのは良くない
• 関数に必要な変数がわかりにくい
• 外部パッケージに依存しない
62
https://ymym3412.hatenablog.com/entry/2020/02/09/034644
全然使ったことないので間違ってたらすみません
63
argparse × yaml × dataclass を使って実験設定を管理
64
実験結果ってどう管理する︖
実験結果の管理⽅法
• 紙媒体
- めんどくさい
- ヒューマンエラー
• csv とかに書き込む
- ⼀番シンプル︖
- 可視化とかが地味にめんどくさい
• tensorboard
- ⼀発で可視化してくれる
- いちいちリモートサーバーに⾏かないといけない
- 重い
- events.out.tfevents.* ファイルが邪魔
65
66
何か良い⽅法ない︖
Weights and Biases (W&B)
• web上に実験結果を保存できるサービス
• 個⼈利⽤・アカデミック利⽤は200GB?まで無料
• 実際の学習ログを⾒せます
67
https://www.wandb.com
/
W&Bでできること
• 実験ログの記録
- 画像や⾳声,動画,点群なんかにも対応
- 後からのダウンロードも可能
• 引数の⼀括管理 (辞書ライクなオブジェクトならOK)
• 実験設定ごとの⽐較,ハイパラの⽐較,影響度や相関などの解析
• Github での commit ID の管理
• CPU や GPU の稼働率,メモリなどのモニタリング
• モデルの gradient の可視化,モデル⾃体の保存(ローカルのものが不要になる)
• terminal上の出⼒も確認できる
68
W&Bはスマホで実験結果を確認できる︕
ウェブ上に結果があるので,
ネットワークにつながれば確認できる
※ クラウドにデータが⾶ばされるので注意は必要
69
Slack との連携も可能
実験が終わったり,途中でエラーを吐いたりしたときに通知を⾶ばすよう
に設定できる
70
W&Bの使い⽅
1.https://app.wandb.ai/ にアクセスして sign up
2.pip install wandb
3.wandb login で端末上でログイン (API Key を⼊⼒)
4.コードをちょっといじる
71
コードの書き⽅
2. wandb.init
実験の情報を書き込む
72
3. wandb.watch
モデルの勾配とかを⾒る
4. wandblog
保存したい値を書き込む
config … 辞書ライクなオブジェクト
e.g. argparse, yaml, dict, addict.Dict
project … プロジェクト名
name … 本実験の名前
step に epoch 番号を⼊れることで,
エポックごとに値を管理してくれる
1. import wandb
詳しくは https://docs.wandb.com/
73
綺麗なコードを書くためのtips
formatting
• pep8に従ったコードを書こう
https://pep8-ja.readthedocs.io/ja/latest/
• pep8を覚えるのは⼤変なのでblackを使ってコードを整形する
https://github.com/psf/black
• import順を綺麗にする (isort)
https://github.com/PyCQA/isort
74
循環的複雑度 / 認知的複雑度
循環的複雑度
https://qiita.com/yut_arrows/items/16749e02313109071338
認知的複雑度
https://qiita.com/suzuki_sh/items/824c36b8d53dd2f1efcb
これらの複雑度が⾼くならないように,
関数やメソッドを分割してコードを書く
75
flake8で複雑度の⾃動算出
- 循環的複雑度
flake8 [python_script] --max-complexity 10
- 認知的複雑度
flake8-cognitive-complexity という拡張機能を使う
これらのformattingやflake8による複雑度の計算を
GitHubのコミット前に⾃動で⾏うことができます
76
⾃分の記事:
https://zenn.dev/yiskw713/articles/3c3b4022f3e3f22d27
6d
その他のtips
• 分かりやすい変数名,関数名に
• 型アノテーション
• testコードをできるだけ書く
• 複雑なコードを書くとテストしにくい
• (極論) コメントなしですぐにわかるコード
• (現実) コメントを⼊れて後から⾒ても分かりやすいように
77
参考
dataclass configの実装
他にもテストや型検査の⾃動化やpre-commit hookもしてます
https://github.com/yiskw713/pytorch_template
pre-commitに関する記事
https://zenn.dev/yiskw713/articles/3c3b4022f3e3f22d276d
78
研究効率化Tips
NAIST 中村 研究室
研究ミーティング(NAIST中村研)
研究班は異分野という特徴がある(小講座制で大ボスを中
心に認知、自然言語処理、対話、音声班に分かれている)
基本となる1on1 meetingの他に
大ボスも含めて洗い出せない部分の意見を聞く班ミーティ
ング。他班の教員も基本全員参加で、異分野の立場からの
コメントをもらえる
知見の共有・問題解決のために
ツールの共有(Pytorch, fairseqなど)
同じツールを使っていれば解決が早いことが多い
10分、20分考えて分からなかったら質問する文化の醸成
質問しやすい雰囲気を作る
教員:質問に対応できる間は居室の扉は開けておく
ときどき学生室を見回って学生に話しかけるなどしている
Slackに下級生質問用のチャンネルを用意
もくもく会:コロナ禍に際して品川が始めた。学生主導で有
志でリモートで集まって論文を読み書きしたり勉強をもくも
くとする会。雑談もありで、コミュニケーションが不足して
いる状況で自然に学生の近況を聞いたり、直面してる問題を
その場で解決できる。
質問の負担を軽減するために
研究室新配属学生へのチュートリアル:
入ってきた新入生に研究室の使い方、論文の読み方・書き
方などを一通りチュートリアルする
→先生・先輩が質問される負担が軽減される
FAQの明文化:
研究室のFAQ(例:物品はどう申請するの?)はすべて
hiki(Ruby製のWiki)に書くことで困ったら見るよう指示し
ておくことでだいたいの問題は解決できるようにしている
資料・設備を管理する
進捗報告、学会発表のスライド、学会のproceedingsは全
員が参照しやすいよう専用のシステムで一元管理
研究発表の報告はフォーマットに記入して提出
研究室の物品はラベル付けして自前の管理ソフトで管理
研究効率化Tips
早稲田大学 尾形 研究室
時間の使い方
● 多分誰かが書く&誰でもやろうとしている話
○ 計算に時間がかかる処理は先に始める
■ 学習・実験・後輩への依頼,etc…
■ 自分以外のリソースを遊ばせない
○ スタートする時間・終了する時間を固定する
■ 研究,ミーティング,家事,睡眠,etc…
○ プロジェクト単位で計画的に,オンラインで使えるツール等を活用する
環境整備
● 研究しやすい自宅づくり①(※自分が実現できているとは限らない)
○ 机を広く確保
○ ホワイトボードがほしい
■ 実は慣れるとVR空間で空中に描いて考えるのも悪くない
○ 音周りの改善は必須.オーディオインターフェイスとマイク・ヘッドホンを買う
■ 決してオンラインミーティングでフィードバックさせない.
■ 音声品質はポストコロナの身だしなみ
○ 計算機の音がうるさい → ヘッドホンを外さなければよい
環境整備
● 研究しやすい自宅づくり②(※自分が実現できているとは限らない)
○ 炭酸水と缶コーヒー,ラムネを大量に買い込んでおく
■ 朝やる気を出すためのルーチンを作る
○ マルチモニタ化
○ どうせ他の環境を使わないので,キーボード・マウスも良いものに
○ 良い椅子欲しいなぁ
○ PCはこわれがちなのでできるだけ複数台確保
○ 換気大事
ミーティング
● オンラインミーティングTips
○ 部屋のどこにでも行ける長さのケーブルのヘッドホンは最強
■ ディスカッションを聞いたままコーヒーを取りにいける
● そもそもPCのすぐ隣に冷蔵庫を置くのがライフハックだったりするが
■ マイク切ればとくに断りなくミーティング中にトイレにいける
ミーティング
● 複数ミーティングが被ったときのTips
○ 解決策:左右に振れば2並列まではいける
○ オーディオインターフェイス2つ,マイク2つ,ミキサー1つ
○ Output同時をミキサーで混ぜる,このときパンを振る
○ 各ミーティングでマイクは分けておく
その他Tips
● 予定管理など
○ 自宅で何でもできる分,各々のタスク管理能力が重要に
○ 自分は数年間ずっとNotionを課金して利用していて,割と便利
(スマホからの操作に難があったが,今はずっとPCに向き合うので本当に最強になった)
■ Google Calendar, Trello, Outlook, etc…,サービスはいろいろある
その他Tips
● 研究室に行かずに集中力を保つ
○ 正直まだまだ試行錯誤中ですが・・・
○ 教科書を読む時間を作る
○ 数式を弄る時間を作る
○ 集中力が必要な作業(プログラムとか文章とかを書く)と,
そうでもない作業(スライド作ったり)で緩急をつける
■ 後者として家事も悪くない
○ ミーティングは思ったより疲れることを肝に銘じておく
その他Tips
● コロナ下で心を保つためのTips
○ 職場・大学とは関係のない友だちを作る
■ VRChat(おすすめ), Discord, Slack, etc…,雑談は大事.
■ 研究ではない部分での自己肯定感を確保
■ ちょっと離れた分野の勉強会とかもおすすめ
○ 美味しいご飯を食べる
○ お風呂にちゃんと入る
研究効率化Tips
中部大学 藤吉・山下 研究室
● ディスカッション・ミーティング
○ 木曜・金曜に学生だけでディスカッションを行う
○ ディスカッションの内容を受け,土曜に先生とミーティング
● 係制度
○ 1人1つ「サーバ管理係」「ディスカッションスケジュール係」等の係を持つ
○ みんなで協力して円滑な研究室環境を整える(大人数ゆえにできる事?)
● 新B4向け春休み勉強会
○ 研究室での生活からPython/Pytorchの基礎,論文の読み方や数学まで
○ 新M1〜Dの学生が持ち回りで勉強会(講義)を行う
● 情報共有用Slack / Wiki
○ 研究室内部で活発な情報共有を促す
○ 先輩が中心になって積極的に発言・記事を執筆
研究効率化のためのMPRGの取り組み
以下,勉強会1回目のスライドから引用
名古屋CV・PRML勉強会でも同じ内容を発表しました:
https://www2.slideshare.net/RyosukeAraki/ss-136687597
● 研究のサブタスクはたくさん!
○ サーベイ(論文・文献調査)
○ コーディング
○ 実験結果まとめ
○ 報告資料作成
○ 論文執筆
○ スライド作成
○ などなど……
……効率よく進めないと大変なことに!!
効率の良い研究のために
● 無駄なことを自動化する
● 時短テクを使う
● タスクの順番を考える
● 自分に合ったソフトやツールを使う
ここでは,上記のごく一例を紹介します
(こういったTipsを研究室内外で積極的に共有したい)
どうやって効率を上げるか?
● 無駄なこと・面倒なことはしたくない!!
○ せっかくコードが書けるのだから,自動化しまくる
● 例:学習したモデルの50epoch〜150epochまで全ての推論結果が欲しい
ryorsk@4678:~/Nextcloud/src/MT-DSSD-ws$ python Test_SSD_seg_fast.py --
model ../models_finished/xxxx/100epoch.model
手動で毎回テストをする?
無駄なことを自動化する
● よく行う動作を高速化する
○ ブラウジング,コーディング,基本的なPC操作など……
○ ツールやソフトも活用しよう(後述)
● ショートカットキーを使う
○ コピーペーストなど基本的なショートカットキー
○ (Macの場合)Ctrl+←↓↑→:Mission Control などなど……
● 便利なUnixコマンドを使う
○ タブ補完,コマンド履歴(言うまでもありませんが……)
○ dirs/pushd/popd などなど……
時短テクを使う
● 例:学習を開始してみたがエラーが出たので
データセットのディレクトリに移動して確認したい
普通にcdだけで移動する場合
pushd/popdコマンドを使う場合
もたもたもたもたもたもたもた
時間テクの例
● OSショートカットキー
○ Mac のキーボードショートカット
■ https://support.apple.com/ja-jp/HT201236
○ Ubuntu 18.04で使えるキーボードショートカット一覧
■ https://sicklylife.hatenablog.com/entry/2017/10/16/231442
● Unixコマンド・シェルなど
○ おすすめシェル時短テクニック&ツールまとめ
■ https://myenigma.hatenablog.com/entry/2015/06/23/220100
その他の時短テク
● ある1日の予定:どっちが効率的?
10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00
進め方1
進め方2
コーディング 昼飯 Discussion資料作成 論文サーベイ 休憩 学習結果テスト 結果
まとめ
コンテナ立ち上げ Deep learning学習
Discussion資料作成 コーディング
コンテナ立ち上げ
昼飯 Deep learning学習
タスクの順番を考える
● 便利なものはとにかく使う
○ 便利さも大切だが,自分に合ってるかも大切
● 選んで使ったほうが良いもの
1. Webブラウザ
2. テキストエディタ
3. IDE(統合開発環境)
4. 論文管理ツール
5. SSH・SCP(SFTP)クライアント
6. Gitクライアント
7. クラウドストレージサービス
自分に合ったソフトやツールを使う
● ChromeユーザでVim派なら一度は使って欲しいプラグイン
おすすめツール1:ChromeをVim-likeにするVimium
● サーバに入れると便利なやつら
● screen
○ 端末の中に仮想端末を開く(1窓のみ)
○ sshで切断しても実行され続ける
○ tmuxやTerminatorが便利なのであまり使わない
● tmux
○ 端末多重化,1つの窓(Window)に複数の端末(Pane)を開ける
○ もちろんsshで中断しても実行され続ける
● Terminator
○ 端末多重化(tmuxと似ている)
おすすめツール2:仮想端末と端末多重化
● サーバにSSH,4窓開いて右上にhtop,右下にnvidia-smi
ツールやソフトを活用する場合 普通にやる場合
遅い!!(1分16秒)
たった32秒
どっちが速い?
● tmuxはセッションを保存できるのですぐに元通り
もし接続し直す場合は……
社会情勢に合わせた研究
これまで
基本的に研究室に集まって研究
これから
基本的に自宅で研究・必要に応じて研究室へ
自宅で一人作業
大学・自宅間でハイブリットミーティング
社会情勢の変化による研究室環境の変化
オンラインお昼休み
大学の昼休み時間にDiscordのvoice channelに参加
✓ 孤独感の解消・お昼に起きる人向けの朝礼
✗ 同じメンバーしか集まらず最終的に廃止
定期オンライン飲み会
ほぼ毎週土曜日の夜にオンライン飲み会
✓ むしろ去年よりコミュニケーションが取れるように
✗ 参加しない人とはコミュニケーションできない
オンライン化に伴いMPRGでやったこと (1/2)
オンラインディスカッション・MTG
ZoomまたはDiscordを用いて実施
✓ 場所を選ばず時間に柔軟
✗ オンラインのため議論が活発になりにくい
→ハイブリッド化で解決
ゼミ生向けオンライン講義コンテンツ作成
M〜Dの学生で協力して作成
✓ 汎用性が高く,何年も使いまわしができる
✗ 準備のコストが非常に高い
オンライン化に伴いMPRGでやったこと (2/2)
● 後輩の指導が困難に
○ 対面で指導できないぶん,Slack・音声ベースでやり取り
→ 毎週決まった時間に先輩後輩が話す時間を設けて漏れなく指導できるように
● 人によっては自宅で研究できない(incl. 荒木)
○ 自宅がうるさい,休憩モードになってしまう,体調が悪くなる etc……
○ 去年まではちゃんと研究できていたのに,今年に入ってから研究できなくなった人も
→ 入構制限が緩和されたため,感染対策に努めながら大学で研究
● 指導担当外の学生(特にB4)との面識がほとんどない
○ B4同士,先輩-B4があまり仲良くない
○ 名前を聞いても「誰だ……?」となる現象が起きている
→ オンラインイベントを催すも参加者が少なめで,直接的な解決にならず
オンライン化で発生した問題(と解決策)
● 新B4に「自分がオンラインで研究できるのか」を見極めて貰う必要
○ まずは自分のことをちゃんと理解する・先輩に判断してもらう
○ 家で研究できない人は早めにサポートするか大学で研究してもらう
● 後輩に対する指導の徹底
○ 各先輩後輩のペアで最低限のルールを決める
■ e.g. 毎週w曜日h時から進捗確認,w_2曜日までにディスカッション用資料添削を受ける
○ 年度の途中からやると定着しないので「必ず年度初めから」行う
● オンライン研究・講義コンテンツ作成などのツールを積極的に共有
○ 使えそうなツールをどんどん情報共有
○ 研究室全体で生産性を爆上げしたい
来年度に向けて……
綱島秀樹
早稲田大学 森島繁生研究室、AIST
研究効率化Tips
Contents
● 研究はリズムから
● サーベイは無駄なく効果的に
● 論文執筆お役立ちツール紹介
116
研究はリズムから
研究効率化を狙うために様々な工夫を凝らしてもリズムが崩れては意味なし
最大効率を出すための日常生活の (綱島なりの) 改善Tips!
117
研究はリズムから
1. 1日カレンダーで簡単な自己管理を
1. ポモドーロテクニックでストレスフリーに
1. 夜はよく眠り、事前にカフェインを取ることで眠りにくく
1. 心の健康は適度な運動から
1. 雑務はその場で片付けるか、まとめて片付ける
118
研究はリズムから
1. 1日カレンダーで簡単な自己管理を
1日カレンダーという1日を円グラフで表すアプリを
利用し、厳密に何をするかを前日の夜に決めて
おくことで「何やろう...」という無駄な時間を削減
重要な点としてマージンと私がしている何に使って
も良い時間を設けておくことです
大抵1日の予定は綺麗に回りません
119
研究はリズムから
2. ポモドーロテクニックでストレスフリーに
ポモドーロテクニックとは25分作業、5分程度の休憩を4セット繰り返した後、
15分〜30分休憩することを繰り返すテクニックです
私、綱島は正直集中力が全く続かないので、修士大学院受験をしていた頃から
ポモドーロテクニックを愛用していました
精神衛生も非常に良く学習を進められます
120
研究はリズムから
3. 夜はよく眠り、事前にカフェインを取ることで眠りにくく
睡眠はとても大事です。いずれ突然ガタが来ます
また、どうしてもご飯後などは眠くなってしまうので、ご飯後などで事前に
カフェインを摂取しておくと良いです (粉のカフェインを私はオススメします)
私は元々過眠症の気があり、病院で軽度の過眠症診断を受けていますが、医者
から事前にカフェインを飲むと楽になると教わり、試したところ効果ありでした
※ただ、カフェインの取りすぎはよくないので、夜にちゃんとよく寝ましょう
121
研究はリズムから
4. 心の健康は適度な運動から
日々適度な運動をすることで気分が晴れます
(騙されたと思ってやってみると調子の良さに気付くはずです)
ちなみに綱島は筋トレをすることで精神衛生良く研究しています
5. 雑務はその場で片付けるか、まとめて片付ける
雑務はため込むとそれだけで精神を圧迫します。すぐ片付けましょう
ただ、すぐに片付けられない場合は、まとめた雑務を一気に片付けましょう
(小分けにするとその度に達成感を味わい、終わる度に休憩してしまいます) 122
Contents
● サーベイは無駄なく効果的に
123
サーベイは無駄なく効果的に
サーベイをする際に
わざわざ英単語をブラウザで調べる
前に読んだ論文の内容を忘れてしまい、再度読み直す
などをしていると非常に非効率!
サーベイお役立ちTipsも添えて、効果的なサーベイ方法を紹介
124
サーベイは無駄なく効果的に
1. 英単語や慣用句検索はDeepLにお任せ
1. 論文管理はscrapboxで
1. twitterを活用して論文収集
1. 論文を読むときはジャズや落ち着いた音楽が集中できるかも?
125
サーベイは無駄なく効果的に
1. 英単語や慣用句検索はDeepLにお任せ
論文を読んでいる最中にweblioなどでweb上で英単語をコピペや打ち込んで
調べているのでは非常に効率が悪いです
DeepL※はブラウザ版だけでなくアプリ版が存在し、アプリ版ではショート
カットーキー1つで英単語や慣用句が調べられる!
WindowsとMac両方でアプリが存在し、論文中の単語を選択してCommand+C x2
だけで翻訳ができる!
※ DeepLはディープラーニングベースの機械翻訳アプリケーションで、かなり
高品質な翻訳が可能 (長文の翻訳の過信はNG)
126
サーベイは無駄なく効果的に
1. 英単語や慣用句検索はDeepLにお任せ
実際の操作画面
127
サーベイは無駄なく効果的に
2. 論文管理はscrapboxで
scrapboxはタグ付けできるメモのようなwebサービス
ただ、それだけではそこまで劇的に便利ではないが、なんとscrapboxは
数式をTeX形式で記述可能、スライド化可能、画像を直接貼り付け可能
と嬉しい機能盛りだくさん (CSSを使えばさらに活用も可能)
128
サーベイは無駄なく効果的に
2. 論文管理はscrapboxで
実際の編集画面
129
サーベイは無駄なく効果的に
2. 論文管理はscrapboxで
実際の編集画面
TeX形式の数式と、論文の数式をスクショした画像の両者で記述可能で便利!
130
サーベイは無駄なく効果的に
2. 論文管理はscrapboxで
実際の編集画面
タグ管理によってワードや著者などでも検索可能で非常に便利!
131
サーベイは無駄なく効果的に
3. twitterを活用して論文収集
毎日arXivに張り付いて新着論文を探し続けるのは地味に負担、、、
しかし!
twitterで論文紹介してくれるbotや人をフォローすることで論文のキャッチアップ
のコストを下げられる!
e.g. @arxiv_cscv (arXivのCS-CVの新着を流すbot)、@ak92501 (生成モデルをメイン
として様々なインパクトのある論文を紹介する謎の人物)、etc…
132
サーベイは無駄なく効果的に
4. 論文を読むときはジャズや落ち着いた音楽が集中できるかも?
論文は読んでいて非常に楽しいですが、文字を追うことで眠くなることも多々
あると思います (私だけでしょうか)
私は論文を読むときはyoutubeでcafe musicと調べて出てくるジャズなどを聞き
ながらカフェ気分でやっています
激しい音楽やお気に入りの音楽だと気が逸れますが、ジャズなどであれば集中力
を高めて論文を読める (気がしています)
133
Contents
● 論文執筆お役立ちツール紹介
134
論文執筆お役立ちツール紹介
論文執筆する際、よほどうまくワードを使いこなせる人以外はTeXを使うほうが
良いことは広く知られています
(MS社員の論文はWordを使っていますが、彼らはWordのプロです)
しかし、TeXの環境構築は面倒で、パッケージ依存を考慮しなくてはいけません
Web環境で閉じているOverleafを使えばそんな面倒とはおさらばです!
そんなOverleafの簡単な紹介と論文執筆お役立ちツールを紹介します
135
論文執筆お役立ちツール紹介
1. 論文執筆はOverleafで!
1. 表作成はめんどくさい?Non!Use Table generator!
1. 英論作成のちょっとしたテクニック
1. 英論作成は文法ミスとはおさらば。そうGrammarlyならね
136
論文執筆お役立ちツール紹介
1. 論文執筆はOverleafで!
Overleafはweb上のTeXのアプリケーションであり、LaTeXや日本語用に使うXeTeX
を簡単に使うことができます
また、様々なパッケージが最初から内包されており、パッケージを新たに入れる
面倒はほぼありません (今のところ私は出会ったことがないです)
これだけでも十分有用ですが、Overleafはリアルタイムで複数人で同一文書を
編集できる上、コメントや編集履歴を簡単に残せます!※
※無課金では2人の同時編集のみが可能です。有料版では10人 or 無制限です
137
論文執筆お役立ちツール紹介
1. 論文執筆はOverleafで!
Overleafは登録もGoogleアカウントで可能であり、参入障壁が非常に低い
TeXの関連ファイルをzip形式アップロードするだけで編集可能
ファイルがぶっ飛ぶ心配もほぼない
と語りきれないほどいいこと尽くめのOverleafです
ただ、年に数回鯖落ちすることもあるので、避難用のローカル環境を整えておく
ことも必要です (私は鯖落ちしたら諦めて実験したり図を作り込んでます)
様々な記事が上がっているので、気になる方は読んでみてください
(e.g. https://qiita.com/mokab/items/fa659603d9ec0c606a12) 138
論文執筆お役立ちツール紹介
2. 表作成はめんどくさい?Non!Use Table generator!
TeXで表を作成するのはいちいち打ち込んでいては非常に面倒です
139
論文執筆お役立ちツール紹介
2. 表作成はめんどくさい?Non!Use Table generator!
Table GeneratorというWebアプリケーションでGUIで簡単に表作成可能!
140
論文執筆お役立ちツール紹介
3. 英論作成のちょっとしたテクニック
英論作成は我々大多数の日本人が苦戦するものだと思います
私なりの英論作成をやりやすくするコツとしては一度要点を箇条書きにしてから
英作文をすることです
日本語で完全に下書きを作ってしまうと、日本語特有の言い回しを無理に英語に
訳さなくてはいけなくなってしまい、個人的にかえってやりにくくなります
141
論文執筆お役立ちツール紹介
4. 英論作成は文法ミスとはおさらば。そうGrammarlyならね
英論作成において、執筆後に無限に文法ミスやタイポが見つかります
いちいち文章を読んで探していては見落とす可能性がある上、時間もかかります
そこで英文法添削WebアプリケーションのGrammarlyです
142
論文執筆お役立ちツール紹介
4. 英論作成は文法ミスとはおさらば。そうGrammarlyならね
Grammarlyは文章をWeb上で打ち込むだけで英文法を修正してくれます
登録も非常に楽なので、これは全論文執筆者は使用するべきです
その他
スペルチェック
盗作チェック
ライティングスタイルによっての文章の変更
(アカデミックやフォーマルなど様々な使い分けが可能です)
ただし、盗作チェックやライティングスタイルの変更は有料版のみ
143
論文執筆お役立ちツール紹介
4. 英論作成は文法ミスとはおさらば。そうGrammarlyならね
実際の編集画面
144
おわりに
研究効率化をすることである意味24時間以上の時間を使うことが可能です
楽しく、精神衛生良く、素敵な研究ライフを!
145
綱島秀樹
早稲田大学 森島繁生研究室、AIST
森島繁生研究室
研究ノウハウ
Contents
● 研究強者と手を組む
● スタッフはあくまで裏方で
● 学生の幸福を第一に
● 底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
● Research with COVID-19
147
研究強者と手を組む
コンスタントにトップ会議、トップジャーナルに通せる人や
研究室は自然と研究の進め方、知識がトップレベルです
森島研は研究強者とタッグを組むことでコンスタントにSIGGRAPHや
CVPR、ICCV、CHIなどのトップ会議に採択されてきました
森島研のタッグの組み方、良い関係の築き方を紹介します
148
研究強者と手を組む
1. まずは、きっかけ作り
1. 価値観の共有
1. ギブアンドテイクの関係構築
1. 参加する学生の覚悟・スキル
1. 実績の蓄積
1. 海外との壁対策
1. 継続は力なり
149
研究強者と手を組む
1. まずは、きっかけ作り
タッグを組むにしてもまずは先方が興味を持つ手土産を用意しなくてはいけない
手土産といっても物ではなく研究成果等である
手ぶらではきっかけは決して生まれない
また、若い学生が偉い先生を捕まえて、臆することなく話しかける作戦は効果的
150
研究強者と手を組む
2. 価値観の共有
お互いが同じ方向を向き、同じ価値観を持っていることが必須条件
(ゆえに、権威主義の教授の研究室とは反りは合わない)
3. ギブアンドテイクの関係構築
客人扱いされているうちは、本当のコラボは成立していない
得るものを欲しくば、等価的に与えるものを用意できなければならない
151
研究強者と手を組む
4. 参加する学生の覚悟・スキル
コラボしたからには必ず成果を出し、論文として残すという覚悟が必要
覚悟がコラボとの相乗効果を生み、自然と成果に結びついていく
また、それなりの基礎知識やスキルを学生に対して事前の養成は当然不可欠
いわゆる留学生気分で海外の大学に行くことは時間と資金の無駄遣い
152
研究強者と手を組む
5. 実績の蓄積
1つでも実績を上げることができれば、自ずと次に繋がっていく
(森島研ではUCLAと27年もの間のコラボがある)
6. 海外との壁対策
海外との最も効率的なコラボの形態は先方の研究機関に優秀な人材を送ること
2018 UCLA、2019 USCでのPh.D. 卒業生を輩出し、森島研の彼らとのコラボは
大いに成功した (SIGGRAPH2018、CVPR2019、ICCV2019等)
153
研究強者と手を組む
7. 継続こそ力なり
コラボした結果が蓄積していくことで、さらなる信頼関係を築くことができる
(反面、それっきりということも覚悟しなくてはいけない)
また、長い時間をかけて培った信頼感が、安心して学生を任せられる裏付けになる
<失敗ケース>
森島研からある大学に留学に行った学生が、先方の教員の人間性によって危うく
人生を捻じ曲げられる結果になりそうな曲面に直面した
このケースにおいては森島先生が緊急渡航し、うまくコントロールすることで最悪
の危機は回避できた (別の大学に移籍し、結果的に新たなコラボが誕生した)
このような想定や対処も指導教員の役割であると森島先生はおっしゃりました
154
Contents
● 研究強者と手を組む
● スタッフはあくまで裏方で
● 学生の幸福を第一に
● 底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
● Research with COVID-19
155
スタッフはあくまで裏方で
研究最前線の学生をサポートする人 (教授、准教授、助教、etc...)
の過干渉は研究の妨げとなってしまう場合があります
森島研においてサポートする人 (スタッフ) がどのように
立ち振る舞うかのノウハウを紹介します
156
スタッフはあくまで裏方で
1. トップダウンでテーマはなるべく与えない
1. 教授の古い考えは押し付けない
1. 研究環境の充実には全力かつ繊細に
157
スタッフはあくまで裏方で
1. トップダウンでテーマはなるべく与えない
最初からトップダウンでテーマを与えてしまうと、新鮮なアイデアを学生から
引き出す障害となる
最初は不器用ながらも、自由に突っ走らせることが必要であり、その中で的確な
コントロールを行っていく
2. 教授の古い考え方を押し付けない
教授の30年前の栄光など、今のスピードの早い時代には適合しない
若い発想には勝てないことを潔く認め、自由な発想を伸ばし、背中を押す裏方に
徹することが重要
158
スタッフはあくまで裏方で
3. 研究環境の充実には全力かつ繊細に
研究成果を出すためのリソースの提供、資金の確保、パブリッシュや発表に必要
な諸々の手段の確保は研究室運営として非常に重要
しかし、ハングリーさは新たな発想を生む根源であることも忘れず、必要以上の
贅沢は敵であることを忘れない
159
Contents
● 研究強者と手を組む
● スタッフはあくまで裏方で
● 学生の幸福を第一に
● 底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
● Research with COVID-19
160
学生の幸福を第一に
1. 研究業績は学生の将来のために意義とならなくてはいけない
研究業績は学生のステップアップ、幸福を勝ち取るための手段でなくてはいけない
研究室の名前を売るためでもなく、国プロの報告書に掲載するためでもなく、
ましてやスタッフの昇格の手段であってはならない
これらは指導を全うした学生の研究成果が出れば結果として自ずとついてくる
161
学生の幸福を第一に
2. 無理のさせすぎは禁物
予算確保は研究室運営に必要不可欠なことだが、研究室をフル稼働しなければ要求
された研究成果を出せないような無理なテーマ設定は極力避けるべき
理想的には3割の力でミッションを達成し、7割の力をさらなる発展に繋がる次のス
テップのテーマに割り振ることができる余裕が必要
162
Contents
● 研究強者と手を組む
● スタッフはあくまで裏方で
● 学生の幸福を第一に
● 底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
● Research with COVID-19
163
底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
研究室運営において永遠のテーマとなるのがレベルの底を引き上げるのか、
出る杭をひたすら引き伸ばすのかということです
これらは必ずトレードオフの関係であり、どういい塩梅で
やっていくかが重要になってきます
何十年も培ってきた森島研における研究方針をご紹介します
164
底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
結論からすると森島研は分散システムにすることで底を最低限引き上げつつ、
個別のプロジェクトで出過ぎた杭を作るというスタイル
このスタイルに至った経緯や詳細についていくつか説明します
1. 全体レベルを上げるには先輩の犠牲は不可欠
1. 出る杭をひたすら伸ばし続けるのは得策か?
1. 早急に状況を判断してプロジェクトメンバーを構成する
165
底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
1. 全体レベルを上げるには先輩の犠牲は不可欠
研究室の平均レベルを上げるために、先輩から後輩への指導は必要不可欠
しかし、それは先輩自身の研究時間とのトレードオフとなる
2010年当時の森島研は、M1の8名全員がSIGGRAPHのポスターとして採択
されるほど成果が出ていたが、先輩たちの多くの犠牲があった
ある年度からM2以上の学生が不満を漏らし、スタイルの見直しが始まった
166
底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
1. 全体レベルを上げるには先輩の犠牲は不可欠
研究グループを少人数分散型にし、学生の時間的負担を減らした
卒研生1人に対して個別メンターを決め、特定の人に負荷が集中しないように
新人教育は手取り足取り形式から、ある程度自由にさせて自ら学んでもらう
これらの改善によりM2以上の論文採択率が上がり、博士進学者も大幅に増加した
167
底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
2. 出る杭をひたすら伸ばし続けるのは得策か?
出る杭を極力伸ばす方策をとるということは、反面出ない杭を軽んじる結果に
必然的になるということを理解してトレードオフのバランシングの必要がある
3. 早急に状況を判断してプロジェクトメンバーを構成する
投稿直前に各自のテーマの進捗を判断して早急に役割分担を変え、可能性の高い
テーマに絞ってプロジェクトメンバー一体となって、採択の可能性の高いテーマ
の投稿に向けて努力することが効率としては理想的
こちらもどこまで絞るかの塩梅も重要
168
Contents
● 研究強者と手を組む
● スタッフはあくまで裏方で
● 学生の幸福を第一に
● 底を引き上げるか、出過ぎた杭を作るか
● Research with COVID-19
169
Research with COVID-19
「コロナ禍で実験ができない」は言い訳に過ぎない
論文を通したければどんな手を使ってもミッションをやり遂げなくてはいけない
事例:
大学内でのユーザテスト実施を大学に一度拒否されたが、森島先生は先生自ら学
生の自宅と大学をピストンで車で送迎することにより、感染の可能性を限りなく
ゼロにする旨の説明を徹底的に行い、何度も交渉して予定通り実験を実施した。
研究室一丸となっての努力の甲斐あり、この成果はCHI2021に採択、WISS2020
においても最優秀論文賞を獲得した。
170
おわりに
森島研は長年培ってきた研究ノウハウを基に常にトップ会議に通しています
森島研のノウハウは一事例に過ぎませんが、一つのたどり着いた答でもあります
学生、PIともに素晴らしい研究ライフを!
171
⽚岡裕雄
http://xpaperchallenge.org/cv/
研究効率化Tips
-cvpaper.challenge編-
cvpaper.challenge
• 集団として研究を進める術はここに集約︕
– 次ページからエッセンスを記載
cvpaper.challengeの基本⽅針
• 研究が「楽しい」を⼤事に,
• 「集合知」を発揮しやすい環境にする
– サーベイ,テーマ設定,研究に対して考えている
– 分割(個⼈作業)と統合(全体/グループ単位の議論)の繰
り返しによる⼀体感を感じながら作業を進める
サーベイ〜論⽂投稿まで研究の⼀連の流れを組織化
cvpaper.challengeの研究体制
– 知識︓論⽂・Web・講演資料・サーベイテンプレート等から把握
– テーマ︓メンバー間の議論により洗練
– 進捗︓打ち合わせにより把握
– コミュニケーション︓ITツールで補助(e.g. Slack, Twitter)
– 論⽂︓多重チェックが重要,即ち早め(テーマ⽴案・実験と同時)に書く
GL1
JL1
Mem1M
・
・
HQ
GLN
JLN
MemNM
・
・
GLは投稿計画⽴案・進
捗確認・打合せ調整
JLは実装・実験のリード
メンバー間の密なコ
ミュニケーションに
より進捗促進
HQは全体の進捗確認
やサポート,戦略考案,
環境作りなど
機関内外で連携(相補的チェック・議論・サーベイ共有・勉強会・ハッカソン等)
・
・
・
Advisesr
Mem11
Advisesr
Adviserがサポート
MemN1
研究メンバー(約70名)
cvpaper.challenge
• 研究の流れ(下図)を分割/集約・In/Outputのサイクル効率化
– ⼀連の流れを集合知で効率化&質向上
– 再帰的かつ適応的にフィードバック
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
サーベイ サマリ アイディア
テーマ
設定
実装
実験
論⽂
Out
論⽂サマリ@SlideShare, GitHub
アイディア@SlideShare
実装@GitHub
In
フィードバック
新メンバー など
• サーベイ(500名超)と研究(約70名)を実施するメンバー
– 全員がサーベイを⾏う,希望者のみを研究メンバーとして登録
– それぞれに対してSlackを導⼊
個⼈の⽬的/⽴場に合わせてチャンネルを指定
cvpaper.challengeの研究体制
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• サーベイ(概要/詳細レベル)
– 概要レベル︓網羅的サーベイ
– 詳細レベル︓研究グループ/個⼈単位で当該分野を担当
• メタサーベイなど
広い分野の論⽂を読んでからテーマ設定の幅が広がった
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• サーベイ(膨⼤なサーベイ)
– 2020年はCVPR/ECCV(合わせて1,000+本)を網羅的サーベイ
• 概要レベルでは全て知っている/まとまっている
• 研究を⾏うための引き出しになる
• 学⽣や研究員の訓練
やりすぎくらいがちょうどよい︖
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• 論⽂サマリ(内外部向け)
– 内部向け︓アイディア発想,研究テーマ設定
– 外部向け︓知識共有,広報,(結果的に)⼈材募集
論⽂サマリ公開により各⽅⾯にメリット
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• 論⽂サマリの例
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ
CVPR 2018 完全読破チャレンジ ECCV 2018 網羅的サーベイ
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• アイディア考案(分割と統合)
– ブレストの並列化
• 12名集まったら4名3グループに分割
• 少⼈数分割により,全員が発⾔しやすくする
– 論⽂のみでなく,あらゆるトレンド,個⼈の知識や経験を活⽤
アイディアは「全員で」考える
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ アイディア
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• アイディア考案(再帰的な強化)
– 既出のアイディアに引⽤や追記
• スレッド形式でアイディアに対する議論
– いつどこでもブレストとアイディア強化
• ITツール(Slack)で管理している
アイディアは「常時」「全員」で考える
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ アイディア
アイディアに引⽤,追記
2018年1〜4⽉までに「436」のアイデ
ィアを蓄積
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• 研究テーマ設定
– 研究グループ(各プロジェクト3〜5名単位)決定とテーマ設定を同時進⾏
– 誰と組む/何をする はサーベイ〜アイディア考案の雰囲気で決定
– 最後は熟練メンバーがテーマを詰めていく
研究者のモチベーションを最重要視
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ アイディア
テーマ
設定
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• 実装・実験
– 実働1〜2名+アドバイザの2〜5名で研究プロジェクト構成
• 経験的に実働2名とアドバイザが最もバランスが良く進みやすい
– 詳細は次ページ参照
個⼈/ペアに合わせてグループ構築/編成
cvpaper.challengeの研究体制
研究メンバー(36名)
サーベイ サマリ アイディア
テーマ
設定
実装
実験
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
• 論⽂執筆(全員で書く)
– 右図の通り
– (できれば)ひと⽉前には完成させ校正
(当然ですが)論⽂は共著者全員で作り上げる
研究メンバー(36名)
cvpaper.challengeの研究体制
サーベイ サマリ アイディア
テーマ
設定
実装
実験
論⽂
https://twitter.com/HirokatuKataoka/status/1058135009763053568
サーベイメンバー(500名超)
研究メンバー(約70名)
⽚岡裕雄
http://xpaperchallenge.org/cv/
研究効率化Tips
-AIST編-
AIST編
• 研究者/メンター/予算代表としての⼼がけ
– AIST研究職員として
• 仕事上気をつけていること
• 産総研内での⽴ち居振る舞い(普段は⾒せない顔カモ︖)
– メンターとして
• 筑波⼤連携⼤学院⽣/産総研RA/他⼤研究室との連携
– 予算代表として
• 研究費の取り⽅
• 集団のリード⽅法
# ⽚岡は研究員としての経験は浅く,まだまだ未熟です
AIST研究職員として
• 研究時間を作るためのTips
– 睡眠は7時間⽬安
• これがベスト︖,短時間睡眠は何度もやったがNG
– メール/SNSを⾒るのは⼀⽇2〜3回に限定
• 11:30, 15:00, 18:30など
– 打ち合わせはできれば週の2〜3⽇にまとめる
• 予定の主導権を握る
– 集中して研究できる時間を(予定を⼊れられる前に)確保
• 最低限主著として研究できる時間/他の予定はブロック
– ToDo Listは紙に書いてデスクの上に置く
• 結局コレが良かった
AIST研究職員として
• 事務処理を熟すためのTips
– スタッフさんとは仲良くしよう︕
• 各サポートチーム
– 分からないことは詳しい⼈に聞いてしまおう
• ⼤体は秘書さん/ユニット⽀援
– 書類はある程度まとめて処理
• 頭を事務モードに切り替える,スキマ時間や研究疲れた時
– メールのフォルダ分け重要
• MLなどは⾃動振り分け, メインにはなるべく重要なもののみ受信
AIST研究職員として
• その他のTips
– ⼼は前向きに楽しく,実⾏するときは慎重かつ⼤胆に
– 英語は常に触れておきたい
• News/SNS, オンライン英会話など
• 英語のRWが作業効率UPに直結
– 凡ゆるところから知識は⼊れておきたい
• 何が研究のヒントになるか分からない
– 家族に感謝
メンターとして
• 産総研RA/筑波⼤連携研究室
– RAが論⽂の主著になれるようにサポート
• アシスタントという名⽬ではあるが,好きなことをやらせたい
• 年間1本Top-tier会議への投稿, 1年〜2年に1回はIF付き論⽂
– 研究テーマはなるべく興味を持てるものを選定
• 相談しながら決める, 必要ならこちらでテーマを⽤意
– ⽉1で1-on-1(対⾯), 週1以上進捗報告(Slack)
• 希望があればいつでもOK, コミュニケーションは密にしたい
– 研究リソース確保(ノートPC1⼈/台, スパコン使⽤権)
• スパコン使⽤は現状プロジェクトに依存ホントは全員⾃由に使えるようにしたい
– 出勤/事務⼿続きなど情報共有は全員で共有
• Slackのチャンネルにて管理
予算代表として
• 獲得/採択されたグラント(代表のみ)
– 学振DC2︓2013.4 - 2015.3
– 学振PD(辞退)︓2016.4 - 2019.3
– 科研費基盤研究(A)︓2019.4 - 2022.3
– 所内予算1(基盤型)︓2017.7 - 2020.3
– 所内予算2(CREST型)︓2020.7 - 2025.3
予算代表として
• 申請書執筆のTips
– ストーリー重視 & 実⾏⼒アピール
• 如何に「凄そう」なテーマを「絶対実現可能」か端的に説明
– 何度も書き直す
• 過去の申請書を⾒返すとver. 10〜20くらい
– 熟練者に⾒てもらう
• 書く前のストーリーから最終版の校正まで
– 予備実験の結果を載せる
• 既に研究してることを載せる,ストーリーを書く際にも想像が膨らむ
– 少しでも問題設定が優れた研究をする(正論)
• 私も何か良い⽅法知りたいです︕
–
今までの失敗例
⼤体が体調⾯です(休み⼤事︕)
– 〆切前にBlack Coffee飲み過ぎ
→ 逆流性⾷道炎
– 〆切に2本主著, 5本共著で投稿
→ ⽬眩により電⾞内で倒れた, 後2ヶ⽉緊張型頭痛に悩まされた
– ずっと休みなしで仕事していた
→ 真夏に39℃の⾼熱で倒れた
(A澤くんインターン開始週にごめんなさい︕懇親会も幹事なのに休みました)
研究効率化Tips
福岡大学 田中 勝 研究室
作成者 中村 凌
主にツールを紹介していくよ!
英語の慣用句の検索には
・英語の慣用句検索にはHyper Collocation
論文で使用されている慣用句をRankingで表示してくれる!
VScodeのデバッグモード使ってる?
・田中勝研でのアルゴリズムは基本デバッグモードで開発しています!
変数の値や,どこまで正しく動いているのかを段階的に確認できるので非常に便利
デバッグコンソールで細かな修正・確認も可能
サーバーのfile確認・編集等をローカル化
・sshfsを使ってサーバフォルダをローカルフォルダにマウント
画像や動画の確認,アノテーション作業が非常に楽(*別サーバのフォルダを開いてます)
vscodeのfile確認はすぐに接続が切れるので,気持ちがわかる人へのオススメ!!
数式表記の効率化
・Mathpix Snip を使って数式を高速に記述
tex表記で数式入力するのが面倒な人にオススメ
モニターのスクリーンショットで数式を起こしてくれるので非常に便利
移動中や飲みの場でもコードcheck!!
・Carnets - Jupyterで IPhoneやIpadでjupyter notebookを編集,実行ができる!
これで飲みながらコードのレビュー計算の確認ができるね!!
日経ソフトウェアで情報収拾
・コーディングや資料作りを効率化するためのツールや方法が特集されている
今月号(2002/01)ではデータ可視化を効率化するためのVScodeのパッケージを紹介
Outline作成ツールはDynalist
・数式を表記できるoutlineツール
スマホからの編集・確認等もできる
ショートカットキー勉強効率化
・CheatSheetでショートカットキーをカンニング.
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