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Sqip2018 チームビルディングにおける心理的障壁の傾向と緩和策の提案
- 12. 参考: TOCの抵抗の6階層
Lv 抵抗の種類 本発表での表現
1. 問題に対して同意しない 問題に対して
2. 解決の方向性に同意しない 解決の方向性
3. 解決策が問題を解決することに同意しない 解決策に対して
4. 解決策を実行すると新たな問題が発生する 実行すると新たな問題が発生
5. 解決策実行前の障害を克服できない 実行前の障害
6. 未知の問題や障害に対する不安と恐れ 未知への不安
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 12
組織全体にかかわる中核問題を解決するためには、関係者の協力が不可欠です。しかしながら、人は変化に対して本能
的に恐怖をいだきます。特に納得できない変化に対しては、恐怖のあまりかたくなに抵抗します。ですから、変革を実現する
ためには、関係者の抵抗を取り除き、合意・協力を得る必要があるのです。TOC思考プロセスでは、人間の変化に対する
抵抗心理を次の6段階の階層構造であるととらえています。 (参考 http://www.goal-consulting.com/solution/t-process.html)
- 14. 欲求
段階
振る舞い 対象業務 難敵 武器 防具 仲間 回復じゅもん 攻撃じゅもん
5
4
3
2
1
仮説検討の進め方
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 14
難敵の解決や対象業務の定着に向けて必要なとくぎを明確
化し「さくせん」としてまとめる
モデル化(RPG風モデル)
・全般に関係するとくぎをまとめる
モデル化(エラー特性モデル)
・チームの振る舞い
・利用できるようにしたい業務
・定着までの難敵
- 15. マズローの欲求5段階説と運用業務
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 15
欲求
段階
振る舞い 利用人数 リアルタイム性
チケット関連付
他システム連携
情報量 メトリクス 運用対象業務
5 自ら改善を始める 大多数 リアルタイム
作業経緯と成果物
の完全一致
すべての経緯が
確認できる
定量的改善 自律型ナレッジ
4 ないと仕事になら
ない
大多数 ほぼリアルタイム
作業と成果物が
同期されはじめる
作業や進捗状
況が見える
定量的改善 プロジェクト
3
あれば便利 複数名
バッチ処理、
ちょいリアルタイム
作業との関連は
それなり
記載の粒度が
バラバラ
(なし)
チェックリスト
スケジュール表
2 周りに合わせる 複数名 バッチ処理 作業との関連は薄い
事象の把握の
み。
(なし) 課題管理
1 命令されれば使う 1人 バッチ処理 なし 少ない (なし) 日報
- 16. 運用対象業務 と エラー特性モデル(難敵)
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 16
運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して
実行すると新たな
問題発生
実行前の障害 未知への不安
自律的ナレッジ なんでやっているか
わからない
何が変わるか
わからない
もっといい解決方
法があるのではない
か
この業務なくなって
大丈夫?
技術的制約がある 前例がない
プロジェクト なんでやっているか
わからない
なんで変えるか
わからない
個人として解決し
ていると思っている
人間関係が悪化
する
リソースがない 責任は誰がとるん
だ
チェックリスト
スケジュール表
取組む理由が
わからない
なんで変えるか
わからない
自分にメリットがな
い
自分たちの仕事が
増える
教えてくれない 解決実行を手伝っ
てくれない
課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
- 18. エラー特性モデル(難敵)
(グループディスカッションの内容を当てはめてみると・・・)
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 18
運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して
実行すると新たな問題
発生
実行前の障害 未知への不安
自律的ナレッジ なんでやっているか
わからない
何が変わるか
わからない
もっといい解決方法が
あるのではないか
この業務なくなって
大丈夫?
技術的制約がある 前例がない
プロジェクト なんでやっているか
わからない
なんで変えるか
わからない
個人として解決してい
ると思っている
人間関係が悪化する リソースがない 責任は誰がとるんだ
チェックリスト
スケジュール表
取組む理由が
わからない
なんで変えるか
わからない
自分にメリットがない 自分たちの仕事が増
える
教えてくれない 解決実行を手伝ってく
れない
課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
C ツールリテラシーの低さ
B 上司が問題A チームの成熟度の問題
- 19. 運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して
実行すると新たな問
題発生
実行前の障害 未知への不安
自律的ナレッジ なんでやっているかわから
ないー
何が変わるかわからない もっといい解決方法があ
るのでは
この業務なくなって大丈
夫?
技術的制約がある 前例がない
プロジェクト なんでやっているかわから
ない
なんで変えるかわからな
い
個人として解決していると
思っている
人間関係が悪化する リソースがない 責任は誰がとるんだ
チェックリスト
スケジュール表
取組む理由がわからない なんで変えるかわからな
い―
自分にメリットがない 自分たちの仕事が増える 教えてくれない 解決実行を手伝ってくれ
ない
課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー
難敵の傾向
19
この難敵は武器・防具・仲間の
おかげでコツコツと順次に解決
重い・手強い難敵?!
じゅもんが必要?!
個人やチーム内の努力で
何とかなる難敵
今日の味方は明日の敵。レベルが上
がると仲間が難敵に変わることも。
左下から右上に難敵が
シフトしていく?
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会
- 20. とくぎの内訳について(RPG風モデル)
20
スキル種別 スキル内容
1 武器/防具 ツールなど(Redmine)の利用方法、テクニック
ソフトウェア工学・リーダーシップ・ヒューマンスキル
心理学的アプローチ
2 仲間 必要な人材。一緒に成熟度を高めていく。
3 回復じゅもん 利用効果を測る方法・機能・プラグイン
4 攻撃じゅもん UXを改善し、便利にするプラグイン
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会
- 29. ナレッジとして活用できるようになる
【さくせん3】 そして伝説へ
29
運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して
実行すると新たな問
題発生
実行前の障害 未知への不安
自律的ナレッジ
プロジェクト
チェックリスト
スケジュール表
課題管理 ー ー ー
日報 ー ー ー
ほっといてもよくなっていくような
流れ 自律
レベルを充分あげたうえで挑戦する
(さくせん2の後に実施)
違和感や予感をすぐ次につなげられるようなチーム
すぐにチケット化(課題管理からリスク管理へ)
安心につながる
個々は鋭く
チームは丸く
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会
- 34. 1年目 2年目 3年目 現在
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 34
事例1
【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」
土台作り・成功体験 やることリスト チェックリスト
セルフチェック
Doneの定義
チケット駆動
相互フォロー
サーバント
確認回数
確認回数
確認回数
やる
確認
でき
た!
- 35. 事例1
【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 35
レベル 運用
対象
ゴール 難敵 武器・防具 仲間 じゅもん チームビルディング
の特徴
4 プロジェ
クト
宿題以外にも視
野を広げていく
ずるい・
今のままでいい
小さな成功体
験の積み重ね
友達 Redmineプラグ
イン
やることが増え、質
問・相談が増えた
目指す姿:専制型からサーバントリーダーシップ型
1 日報 自分でやることを
把握
めんどくさい 簡単に・日
課・専制
ー レポート用紙 家族からの叱咤・
細かいお小言あり。
作業の数ぶんのス
トレス発生
3 チェックリ
スト
姉弟協力して
終わらせる
なんでやるかわから
ない、おもしろくな
い
動線・
相互確認
姉弟・母 ふせん
アナログかんばん
最終的な全件終
了の確認のみ。細
部は自律的管理
2 課題管
理
もれなく必要なこと
をやる
めんどくさい スマホ・簡単・
従属
姉弟母 Redmine 残件の確認と、終
了の確認のみ
- 37. 2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 37
事例2
【さくせん5】 できちゃった💛
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11(現在)
土台作り
TRY &
ERROR
メール駆動 Redmine
・理解と納得感
・温度差を無くす
・「チーム」一丸
・「なあなあ」の打破
・プロセスの見直し
出荷後バグゼロ 継続中
・すべての情報がRedmineに蓄
積されている
・人ではなくチケットに聞く→週報
を書く作業を無くした
年数
- 38. 事例2
【さくせん5】 できちゃった💛
2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会 38
レベル 運用
対象
ゴール 難敵 武器・防具 仲間 じゅもん チームビルディングの特徴
5 自律
ナレッジ
業界を超えて、世界最高
品質を叩き出すデバイス
制御ソフトウェア開発集団。
もはやソフト部門がトラブル
を出さない、遅延しないの
は当たり前で、常に他部
門のサポートに尽力する集
団
評価制度/
測定方法/
オフショア
予算
・神の手の可
視化
・とことん納得
がいくまで議論
できる関係性
(納得と成功
体験)
・インセプション
デッキ
・プロジェクト
メンバー自身
・改善スパイ
ラル維持の
価値を理解
できる経営
層
・最高の仕
事をしている
自分
「会社で一番
のチームとか、
すごくね?」
良い状況を他のチームで
再現できるようにしている。
自分たちが最高のパ
フォーマンスを維持してい
たら、結果としてバグゼロ
がついてきている。目的で
はない。