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190220 fd at fukuoka uni
- 7. 本スライドの構成
• Ⅰ これまでの法学教育の問題点(確認)
• Ⅱ なぜ『カフェパウゼ~』を書いたのか?
• Ⅲ 自学を作ろう
• Ⅳ 「環境法」のAL(アクティブラーニング)化
• コメントシートの段階的活用と即興ディベート
• Ⅴ 法学学習へ、キャリア教育へとつなぐ
• 〈オマケスライド〉質疑等で取り上げます
p.7
- 9. 参考:法学系科目の定期試験
• 定期試験のスタイル:論述式
– A)一行問題
• 「○○について論じなさい」
• 抽象的な法概念や原理・原則、特定の制度等のテー
マについての理解や、見解対立などを適切に答える
– B)事例問題
• 具体的な事例に対する解決の方法を問う問題
• 一行問題の要素に加えて、事例を分析する能力が必
要。結論を理由をつけて、条文との関係も指摘しなが
ら論じることになる
p.9
- 10. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題
• 論述式試験についてのよくある誤解
• 「覚えていることを吐き出す試験」
• 「六法が持ち込めるのだから勉強しなくて良い」
• 本当は:かなり高度な「即興レポート」(後述)
– 法体系が頭の中にインプットできている
– 問題に応じたかたちで頭から引き出せる
– 文章が適切な段落分けのもとで整理されている
– 時間内に長文を正確に書き切れる
p.10
- 11. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題
• 問題点まとめ
– 受動的な学生の場合、インプット過剰になりがち
– 難度の高いアウトプットを要求される「定期試験」
までの間に訓練する機会がない
• 実際に求められる能力
– 不確かな事案への対応
– 両方(場合によっては多数の)当事者からの立論
– 科目を横断した柔軟な思考能力
p.11
- 12. Ⅱ なぜ『カフェパウゼで法学』を書いたのか?
• コンセプト:「大学生向けの知的生産本を!」
– 倉下忠憲さん「大学生が目の前におらんから、オレには
書けないよ」
• 発想・整想・成果物、のネタ元の方。横田の「師匠」(COLUMN10)
• なぜ「知的生産」という話なのか?
– 知識以前の問題として、「知の取り扱い方」についての自
覚がばらばら(高校まででやってるか否かだけでなく、自
覚的かどうか(ただ勧められてやってるだけ、もある)
– うっかりすると:「本の読み方」の多様性もわからない
• 本書では〈鳥の目〉と〈虫の目〉を冒頭に提示→学習法で再掲
– 法学の前に、「大学生活」に入門してもらう必要がある
12
- 21. Ⅱ なぜ『カフェパウゼで法学』を書いたのか?
2 読者に「伴走」する本を作ろう
• (1)本書の大元:かつての自分/千葉大学の
学生/Twitter経由の質問
– その意味で、「ぼうけんのしょ」
– 自分が欲しかった本でもあるし、たぶん今の学生
にも、これからの学生にも欲しい本
– よくあるビジネス書とは違うものにしたい
• 自分の成功体験を書くだけでは、違う状況の人には自
慢話にしかみえない
p.21
- 24. Ⅱ なぜ『カフェパウゼで法学』を書いたのか?
2 読者に「伴走」する本を作ろう
• (2) 疑問や悩みがあるなら、どうすればいいか?
を試してみる(ように仕向ける)
– 「魚をあげる」でも、「魚の捕り方を教える」でもなく、
「魚の捕り方」のつくりかたを考えるための本
• そういう意味では「メタのメタ」
• 実は厳しい?
– 「『やり方がわからない』を許さないブログ」との評価
• 同期かつ元同僚の作内由子先生(獨協大学)から
– 実際に一年生ゼミでブログ版を読んで「実践せよ」との課題
を出していただいてました
p.24
- 25. Ⅱ なぜ『カフェパウゼで法学』を書いたのか?
2 読者に「伴走」する本を作ろう
• (3)結局は人それぞれ・・・自分の〈学び方〉は
自分で作ろう
– 自分に合わないやり方では続かない
– 家庭環境も、思考のクセもひとそれぞれ
– 非常に応用可能性が高く、「知」が陳腐化しない
ためにも重要な視点
• 合わなくなったら「作り直す」ことができるように
• 「教え込まれたもの」は直せないかもしれない
p.25
- 31. Ⅲ 自学を作ろう
4 〈良い質問〉と〈読み手目線〉の答案構成
• Q:答案構成には型がある、といわれるのは
なぜか?
• A: 〈読み手目線〉の答案構成を意識するため
• 参考:〈良い質問〉の型は〈論文の型〉(not論述式答
案)を元に作りました
• 質問シートは、3つのステップを練習するためでもある
– 答案構成については『法学学習Q&A』において小
谷先生が解説(民法初年次向け問題(未成年者
取消)+横田が「判例の構造的読み」を指南
p.31
- 32. Ⅲ 自学を作ろう
5 授業内ノートと授業外ノート
• Q:講義ノートは何でとっていますか?
– ノート?パソコン?
– レジュメに書き込むだけ?
• Q:講義以外では、どんなノートをつくっています
か?
– 何のためにノートをつくるのか?
*『法学学習Q&A』の追加部分(Part3)は、「ノートの作
り方」をテーマに学生と教員とが議論する内容
p.32
- 33. Ⅳ 「環境法」のAL化
1 講義設計の背景 環境法科目の特殊性と立ち位置
• 千葉大学における「環境法」科目の特性
– 法学系の横断科目=3年生以上を対象
• 民法、行政法、民事訴訟法、(国際法)について概括
的な知識がないと理解できない
– 豊富な「環境系科目」のひとつとしての横断性
• 法政経学部の特徴:環境問題を複数の視点で教える
– 環境政策論1,2 環境経済学 ISOへの参加
• ほとんどの学生が初年次科目として環境関連科目を
受講しており、環境保護への関心は高い
p.33
- 34. Ⅳ 「環境法」のAL化
1 講義設計の背景 環境法科目の特殊性と立ち位置
• 環境法政策の特徴
– 多様な利害関係を調整する必要
• 「環境を守ろう」だけでは現実の問題に対応できない
– 不確実性のある問題を扱う
• 「よくわからないうちからどうするか」という発想は、既
存の法学観念からはかなり離れた発想
• 講義設計の目標
– 法学系カリキュラムに不足しがちなアウトプット訓
練を盛り込み、多様な利害関係に対応させる
p.34
- 37. Ⅳ 「環境法」のAL化
2 講義の内容 1)学生への告知と段階的受容
• シラバス段階で特殊性を明示
• 他の法学科目とは定期試験も評価方法も異なる
• 初回講義でも強調
– コメントシートとディベートの狙いを話す
• 全体の30%配点、書いて提出することでほぼ満点
• 良いことが書いてあれば加点要素
• 負担感についてもコメント
– 「持ち込み可能な試験は甘くありません」
– 研究室図書貸し出しについても説明
• 途中回でディベートの説明
– ディベートアレルギー対応とフローシートの説明(後述)
p.37
- 40. Ⅳ 「環境法」のAL化
2 講義の内容 2)コメントシートの狙いと実施方法
• コメントシートへの記入
– 概要
• A5サイズ、最後の10分をあてる
• →次回冒頭5分で応答
– 課題の告知時点
• 原則:配布レジュメの冒頭に記載、講義でも冒頭に
• 例外:終了時(抜き打ちor講義進行が到達しなかった
とき)
p.40
- 41. Ⅳ 「環境法」のAL化
2 講義の内容 2)コメントシートの狙いと実施方法
– 課題告知時に、到達目標も共に説明
• 1)単なる感想(思いついたことを、できれば根拠付で)
• 2)今日の講義内容をまとめる(ミニテスト)
• 3)これまでの経験を総ざらえ(体験知と結びつける)
• 4)【発想→整想→成果物】という段階を踏んで、主張・
理由・証拠がそろった文章を書く(ミニレポート)
• 段階的アウトプットの練習
p.41
- 45. 参考:出題例
詳細は 『カフェパウゼで法学を』work1(16頁以下)
• タイプ4 即興の【発想→整想→成果物】形式
で、ミニレポートを書いてみよう
– A)講義冒頭の課題~発想のフェイズ
あなたが知っている「市民に何かをしてもらうための方
策」について、国や地方自治体が
• 1)用いることができるもの/できそうなもの/できな
いものを、考えつくだけたくさんリストアップせよ。
• 2)上でリストアップしたもので、その過程のどこかに
「法」がかかわるものがあれば、具体例(できれば法の
名前や条文も)を挙げて示せ。
p.45
- 47. 2 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法
• ディベートアレルギー問題への対応必須
– 誤解に基づく苦手意識
– 初回+途中回で丁寧に対応(受講忌避も!)
• これらは『カフェパウゼで法学を』9章で、いつもは気の
強いことを言っている男子学生に、弱音としてはかせ
ることで対応
– ちなみに:ALに力を入れているはずの千葉大学
でもディベートの講義が少ない
– ディスカッションは慣れているらしい
p.47
- 48. 2 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法
• ポイントをおさえた講義
– ディベートの重要な概念だけを講義
• 横田自身もサークル経験しかなく、プロではないため
– 詳細は配付資料に委ねる
• 昨年まで:後掲・松本&河野のディベート部分のコピーを年
内配布
• 今年から:『カフェパウゼで法学を』第9章を電子配布
– それらに加えて当日用資料を用意
• 詳細な時間配分
• 松本&河野+瀧本の要点まとめ
– とりあえずこれをみればなんとかできる「チートシート」
p.48
- 49. 2 講義の内容 4) 最も重要な概念
• 「ジャッジを説得する」
– 相手を言い負かすのではない!
– 公平な第三者に対し、主張に理由と証拠をつけ
て説得する
• 普通のディベートではエビデンスのない議論は不採用
• 「悪魔の代言人」
– あえて「最強の反対者」の審問を受けること
• 本心とは違うことを、全力で言ってよい
• 肯定/否定/審判の振り分けはじゃんけんで決める
• 人格への評価と主張内容とを切り離そう
p.49
- 50. 3 講義の内容 5)実施のための準備・資料
• 教員側の準備はかなり大変
– 論題設定は気を遣う
• 多数の利害関係で、「是非」になるよう明快に設定
• 素朴に両論が出てきそうなエビデンスを用意する
– 実際の論題
• 防潮堤建設の是非(何メートル級かも含め議論)
• ゴミ分別強化のために行政罰を科す条例改正
• シラスウナギの国内規制強化(漁業、種の保存)
p.50
- 51. 3 講義の内容 6)当日の進行
• 即興ディベートまでの段階を踏む
– ひとりで一から議論を組み立てるのは不可能
• エビデンスとなる資料は教員が用意
– 段階を踏む
• 1)ひとりでもくもく考える【感想シート1】
• 2)5,6人でわいわい議論する【感想シート2】
• 3)全員でじゃんけん→肯定・否定・ジャッジに分かれる
• 4)各2名づつのチームで準備
• 5)ディベート(各フェイズ2分)【フローシート】
• 6)全体のまとめ→振り返って書く【感想シート3】
p.51
- 52. 参考:当日進行資料の内容
詳細なスケジュール明示
• 第14回 ディベートを含むディスカッション
• 【講義のタイムスケジュール】
• ~早く来た人は、「感想シート」の前半(ひとりで書くところ)を書いてお待ちください~
• ①14:30~14:35 開始準備(5~6人組をつくって座ること。氏名等記入)
• ②14:35~14:40 今日の授業の進め方+フローシートの書き方説明
• ③11:40~10:45 感想シート(前半)に一人で感じたことを書く
• ④10:50~11:00 班員全員で記事の感想を交換。感想シート(中盤)に書き込む
• (賛成・反対のそれぞれの理由や根拠を色分けしておくと、この後やりやすいです)
• ⑤15:00 じゃんけんをしてチーム分けを確定(5人の場合、審判を1人にする)
• (ここで確定するので、遅刻しないで!これ以降遅れた人は、審判になってもらいます)
• ⑥15:00~15:20 賛成・反対・審判それぞれのチームに分かれて作戦会議
• ⑦15:20 ディベート(順調にいけば15:40まで)全員、フローシートを記入する
• A 肯定側立論(3分)→B否定側立論(3分)→C 作戦会議(4分)
• D否定側第一反駁(2分)→E肯定側第一反駁(2分)→F 作戦会議(2分)
• G否定側最終反駁(2分)→H肯定側最終反駁(2分)
• ⑧15:40~15:45 チーム内で反省会、班員全員でフローシートの穴を埋めつつ、感想シートの後
半を埋める(審判チームはジャッジを行う)
• ⑨全体で勝敗と理由を確認
• ⑩15:55~16:00 班員全員でフローシートの穴を埋めつつ、感想シートの後半を埋める
p.52
- 54. 参考:当日進行資料の内容
~初心者ディベーターのために~1.のABCは2.の1)2)3)で置き換え可です。
• 1.ディベートの立論の骨格(松本 茂, 河野 哲也 『「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法 改訂第二版』玉川大
学出版会、2015年)参照)
• 【肯定側立論】
• 1)論題を採択すべきである、という立場を述べましょう。
• 2)論題を具体化するプランを立てましょう。どれくらいの大きさ?いつ?どのように?
• 3)プランが幾つかのメリットを持っていることを言いましょう。
• 4)各メリットのA、B、Cを説明します。エビデンスがあれば是非つけて!
• A 現状の問題分析
• B 論題との関連
• C 問題の解消/メリットの重要性
• 5)「以上、~~ということになるので、この論題を採択すべきである」と締めましょう。
• 【否定側立論】
• 1)論題を否定すべきである、という立場を述べましょう。
• 2)肯定側立論でのプランを手短に説明するか、現状のよさを手短にのべましょう。
• 3)プランを採択してしまうと、発生してしまうデメリットを述べましょう。
• 4)各デメリットのA、B、Cを説明します。エビデンスがあれば是非つけて!
• A プランの分析
• B デメリットが生じる過程・理由
• C デメリットの深刻さ
• 5)「以上、~~ということになるので、この論題を採択すべきではない」と締めましょう。
p.54
- 58. 4 ディベートと法学的思考の関係
• フローシートの効用
– フェイズを可視化
– 否認と抗弁を区別する(法学用語)
• 否認:相手の言うことは成り立たない
• 抗弁:相手の言うことは成り立つが、不具合がある
→それぞれ、否定側の以下に対応する!
否認:肯定側立論に対する否定側反駁
抗弁:否定側立論
p.58
- 61. 5 学生側の反応と教員視点の所感
• 学生側の反応は上々
– 「意見をまとめる訓練をしたことがなかった」
– 「ディベートのためには準備がかなり要る」
– 「自分の意見と離れて議論する発想が新鮮」
– 「ジャッジが難しい」 ←評定とは関係ないことを強調
• 教員視点からの所感
– コメントシートは第4回から急にレベルが上がる
• 毎年同じ現象。ちなみに「ミニテスト」回
– ディベートの要点だけなら経験少なくても活用可能
– 論題設定は毎回苦労する
p.61
- 67. V 法学学習へ、キャリア教育へとつなぐ
5 法解釈学から法政策学へ
• 「法制度設計論」としての行政法
• (大橋洋一『行政法Ⅰ第三版』(有斐閣、2016年)1頁)
• 「法学は過去の人たちが決めたことに縛られ
ているからつまらない」?
– バックキャストとフォアキャスト
– 「いけいけどんどんな起業家」とコラボする法律家
に必要な視点は何か?
p.67
- 68. V 法学学習へ、キャリア教育へとつなぐ
6 研究と実務、自分の持ち味を考える
• (1) 研究者と実務家は何をしているのか?
– Q:皆さんの「研究者」・「実務家」のイメージは?どん
なキャリアを積みたいのか?
• (2) 「このパーティでは何担当?」スペシャリスト
とジェネラリストの関係
– 参照、岡野純「『わかる化漫画家』という役割~いか
に見つけて、活かしたか?~
• 横田明美のslideshareで公開しています
https://www.slideshare.net/akemiyokota83/180715kaffeepause2-
junokanover2
p.68
Editor's Notes
- タイプ1 今日の講義についての感想や疑問を(何を読んでそう思ったかも含めて)書き出そう
最もスタンダードなお題は次の通りである。
今回の講義であなたが感じた感想や、質問を書いてください。できるだけ、何をどのように読んでそう思ったのか、レジュメや教科書の箇所を明示してください。
疑問についても典拠を挙げるように、と求めているのは、実際には教科書の参照頁を示すためにもう一度読み返してみたら自己解決した、という事例が多いからである。また、こうすることで、第7回【前編】【後編】で紹介したゼミでの質問のように、質問も「主張・理由・証拠」の形で記述できるようになる。実際のコメントシートでは、このお題を出すと、ちょっとした疑問であるとか、もっと勉強してみたいという意欲などが多く寄せられる。
- タイプ2 今日の講義の内容からあるテーマにそってキーワードをピックアップしてみよう
この使い方は、ミニテストに近い。その日の講義のなかから、重要な項目を拾い上げてみることで、講義のまとめをしてみようというものである。
例えば、環境法の第3回講義「環境法の基本原則」のときには、環境基本法とそれに関連する条約等を紹介した講義のあとに次のお題を掲げた。
環境基本法にはまだ不足しているものがあると指摘されることがある。それは何か。環境基本法の具体的な条文をあげながら、足りないと思われることについて指摘せよ。
実際の講義では、「環境基本法の限界」については3、4箇所くらいの項目でバラバラに紹介された事柄を、ひとつの視点であとからまとめなおしてみよう、というものである。これは、講義後にまとめノートをつくるという自学の練習にもなるだろう。
- タイプ3 自分の過去の知見と結びつけてみよう
法学での学習は、今までの講義とのリンクを張りながら考えるとより「使える」ものになる。会社法の講義を受けていれば民法での講義を思い出すことがあるだろうし、行政法は民法や憲法、民事訴訟法との関連が多い科目である。そこで、今回の講義で学んだことを、今まで身につけた知識や経験と結びつけて考える時間をとると、もっと学習が楽しくなる。
環境法の講義では、社会に出る一歩手前の大学4年生が多く受講している科目であることも鑑みて、法学での学びとこれまでの社会経験とを結びつける訓練も意図している。そのため、第4回「環境保護の担い手」という回では、環境法を担うのは行政だけでなく、市民や企業もその主体になる、ということを述べた上で、次のお題を出した。
あなたの周りで市民やNGO、企業が環境保全のために行っている取り組みを教えてください。特に、それが法的にどのような意味をもつのかも、わかる限りでいいので教えてください。
このお題に対するコメントシートには、千葉大学の環境ISO委員会の話題や、自治体での補助金政策、ニュースで見聞した話題など、多様な意見が寄せられた。教科書を通じて学ぶことと、いまここで生きて得ている知見とを結びつけることができているようだ。
- タイプ4 即興の【発想→整想→成果物】形式で、ミニレポートを書いてみよう
一番難しく、しかしやってみると非常に力になるタイプの質問は、あたかもレポートを書くときのように、【発想→整想→成果物】の3つのステップ*3を踏んで、まとまった文章を書いてみることである。
A)事前課題~発想のフェイズ
第5回「環境保全の手法」では、電車が遅延したために授業開始を10分遅らせた。早く来た学生に申し訳ないので、講義開始まで、板書として次の課題を出した。
あなたが知っている「市民に何かをしてもらうための方策」について、国や地方自治体が
1)用いることができるもの/できそうなもの/できないものを、考えつくだけたくさんリストアップせよ。
2)上でリストアップしたもので、その過程のどこかに「法」がかかわるものがあれば、具体例(できれば法の名前や条文も)を挙げて示せ。
10分間この課題に取り組んでもらったあと、規制的手法や誘導的手法についての講義を行った。
B)コメントシート~整想と成果物作成のフェイズ
講義を終えた後に掲げたコメントシートのお題は次の通りである。
「市民に何かをしてもらうための方策」として、国や地方自治体が用いることができる手法を1つ以上、紹介すること。
その際、「法と政策」の関係を必ず示すこと。
このお題は、そのまま期末試験として使ってもよいくらいに難しいものである。そこで、まずは事前課題の1)において、発想、つまりとにかく書き出してみるという作業を行ってもらい、徐々にそれを選別する「整想」を行ってもらい、最後に成果物としてのコメントシートを出してもらう、ということを試みた。
このようなやりかたは、講義直後に試してみるには荷が重いかもしれない。しかし、毎回の講義から、予想問題を作ってみて、自分で解いてみるということは以前もオススメしたことがあるので、意欲がある方はぜひチャレンジして、アウトプット不足を解消していただきたい。
なお、タイプ1~3はお題を事前に予告していたが、最後のタイプ4はその場で考えて出題した。少し難しかったようだが、かなり熱いコメントが多数寄せられた。
- タイプ4 即興の【発想→整想→成果物】形式で、ミニレポートを書いてみよう
一番難しく、しかしやってみると非常に力になるタイプの質問は、あたかもレポートを書くときのように、【発想→整想→成果物】の3つのステップ*3を踏んで、まとまった文章を書いてみることである。
A)事前課題~発想のフェイズ
第5回「環境保全の手法」では、電車が遅延したために授業開始を10分遅らせた。早く来た学生に申し訳ないので、講義開始まで、板書として次の課題を出した。
あなたが知っている「市民に何かをしてもらうための方策」について、国や地方自治体が
1)用いることができるもの/できそうなもの/できないものを、考えつくだけたくさんリストアップせよ。
2)上でリストアップしたもので、その過程のどこかに「法」がかかわるものがあれば、具体例(できれば法の名前や条文も)を挙げて示せ。
10分間この課題に取り組んでもらったあと、規制的手法や誘導的手法についての講義を行った。
B)コメントシート~整想と成果物作成のフェイズ
講義を終えた後に掲げたコメントシートのお題は次の通りである。
「市民に何かをしてもらうための方策」として、国や地方自治体が用いることができる手法を1つ以上、紹介すること。
その際、「法と政策」の関係を必ず示すこと。
このお題は、そのまま期末試験として使ってもよいくらいに難しいものである。そこで、まずは事前課題の1)において、発想、つまりとにかく書き出してみるという作業を行ってもらい、徐々にそれを選別する「整想」を行ってもらい、最後に成果物としてのコメントシートを出してもらう、ということを試みた。
このようなやりかたは、講義直後に試してみるには荷が重いかもしれない。しかし、毎回の講義から、予想問題を作ってみて、自分で解いてみるということは以前もオススメしたことがあるので、意欲がある方はぜひチャレンジして、アウトプット不足を解消していただきたい。
なお、タイプ1~3はお題を事前に予告していたが、最後のタイプ4はその場で考えて出題した。少し難しかったようだが、かなり熱いコメントが多数寄せられた。