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クラウド統括(CCoE) 渡邉勇太
2019年5月28日
富士ゼロックスのマルチクラウド戦略
実践者が語るリアルなマルチクラウド #2
オラクル主催セミナー
富士ゼロックス株式会社
ソフトウェア&エレクトロニクス開発本部
クラウド統括(CCoE)
【役割】
• CCoE (Cloud Center of Excellence)のリーディング
‒ 富士ゼロックスの商用サービス向けクラウド環境整備、利活用推進
‒ 設計導入支援
渡邉 勇太
(Yuta Watanabe)
https://goo.gl/kgYPtF
https://goo.gl/m49mAz
@yuta3w
© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 2
クラウド導入の推進組織(CCoE)のパターン
3© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
独立型
(社長直轄)
事業組織 事業組織 事業組織
バーチャル型(部門横断)
本社組織内設置型(情シス)
社長
ソフトウェア&エレクトロニクス開発本部
クラウド統括(CCoE)
4© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
名称 富士ゼロックス株式会社
創立 1962年(昭和37年)2月20日
資本金 200億円
株主 富士フイルムホールディングス株式会社(75%)
ゼロックス・リミテッド(25%)
社員数 39,586名(2019年3月期)
7,122名(2019年3月期 単独)
会社概要
売上高(連結)
10809
10478
10056
0
4000
8000
12000
2016 2017 2018
(億円)
(年度)
営業利益(連結)
827
84
964
0
200
400
600
800
1000
2016 2017 2018(年度)
(億円)
「Smart Work Innovation」の実現に向けて
5© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
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https://cloud.google.com/customers/?hl=jahttps://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/enterprise-it/
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活用期間(2014/3-)
5
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120
活用度
クラウド活用の変遷と構成の概略
9© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
プライベートクラウド
(パートナーが運用する
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GCP(東京)
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(-2018)
AWS
(Singapore)
2016
プライベートクラウドを活用していった結果(2014年)
10© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
• 個別対応
• 過剰設計
• 高価なネットワーク機器
収益性の悪化
利用者の満足度の低下
プライベートクラウド
(パートナーが運用する
データセンター)
経営課題(クラウドを導入する目的)
11© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
事業拡大
(ソリューションサービス)
収益性向上
初期費用(投資)の抑制
運用コストの削減
生産性向上
新サービスの開発
オンプレとクラウドはどっちがいいのか?
12© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
プライベートクラウド
・要件に応じてカスタマイズ可能
・すべてを管理可能
・データの保管場所を特定可能
パブリッククラウド
・すぐに利用可能
・従量課金
・簡単かつ柔軟な環境構築を実現
ハイブリッド
 従来のIT投資に対するリターンを最大化
 ワークロードを最適なインフラに配置
 リスク管理とスピードのバランス
 ピークに応じたキャパシティ調整
 新たなBusiness Capabilityを実現
GCP(東京)
AWS(東京)
どのパブリッククラウドがいいのか?
13© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
AWSを選んだ理由?
GCPを選んだ理由?どれでもいい
内部環境
(自社のIT環境)
外部環境
もう一つ…?
GCP(東京)
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コスト(運用、学習)
14© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
そもそも
マルチクラウドが必要ですか??
なぜマルチクラウド戦略なのか
15© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
選択肢が用意されている
適度な自由度の確保
・開発の機敏性や柔軟性を高める
・環境を選べないことがイノベーションの妨げない
より優れたサービスを活用する(使い倒す)
(〇〇だったらできるのにということを減らす)
特定ベンダーのロックインの回避
・リスクを軽減する
要件に対する柔軟性
・限定的なビジネス要件に応えられる
(データセンターや利用機材の確認が取りたいなど)
・BCP/DRとして
16© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
パターン
1. ハイブリッドクラウド
2. マルチクラウド(パブリックのみ)
3. マルチクラウド(プライベート含む)
接続形態
• 専用線接続
• インターネット接続
‒ IPsec(VPN)
‒ HTTPS(APIなどで)
ハイブリッド/マルチクラウドのパターンと接続形態
パブリッククラウドA
プライベートクラウド
/オンプレミス
パブリッククラウドB
(1) (2)
(3)
クラウド導入と活用における役割分担
17© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
役割
・プロデューサー
IT基盤の戦略策定
(課題設定、計画策定、体制確立)
IT基盤の改善企画と遂行
社内外の関係作りと維持
コスト管理・最適化
・アーキテクト
各プロジェクト支援
継続的な技術の習得
ノウハウの蓄積と整理
共通テンプレート開発
・エンジニア(インフラ)
基盤設計・運用設計
障害対応
メンテナンス
担当 CCoE
パートナー企業
情報システム部
システム関連会社
役割
・エンジニア(アプリ)
システム設計、構築、運用
担当 開発部
+
重要
(ハイブリッドクラウドの実現において)
18© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
• プライベートクラウドを起点と
して、それぞれのクラウドと専
用線接続している。
(基盤の設計者はいずれのクラ
ウドにも精通していることが求
められる)
• プライベートIP
(競合しないIPを払い出し)
‒ 透過的な通信が可能
マルチクラウドのアーキテクチャ
WAN
グローバルな視点でのマルチクラウド
19© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
富士ゼロックスの
テリトリー
富士ゼロックス
ゼロックス
コーポレーション
AWSシンガポールと北京リージョンが専用線接続で利用可能
さらに、AWS 21リージョンとGCP 18リージョンも利用可能
マルチクラウドの利用パターン
20© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
利用パターン
1. 単一クラウドを利用している
2. プライベートクラウドを使っていて、少
しずつパブリッククラウドに移行して
いっている
3. プライベートやAWSをメインで使ってい
るがGCPのサービス(GAE, BQなど)
を利用したいので連携して活用している
• GAE:フロントエンド
• BQ:分析
4. パブリッククラウド間連携をする
(DC経由またはAPI経由で)
5. 技術検証のため
WAN
(言わずもがなですが)
無理にマルチクラウドでシステムを設計する
必要はないですよね??
(1)
(3)
(4)
(2)
21© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
Fuji Xerox Cloud Design Pattern
マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1
クラウド利活用シナリオ
セキュリティポリシーに基づく
データ配置の考え方
ユースケースパターン
プロトコルフローパターン
パターン化
パターン化
調整
活用促進の起爆剤
野良クラウドの抑制
設計コストの低減
セキュリティベースラインの維持
システム審査プロセス簡略化
参考)テクニカルレポート:ハイブリッドクラウドサービスへの取り組み
https://www.fujixerox.co.jp/company/technical/tr/2015/t_03.html
22© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
ユースケースパターン
マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1
- Fuji Xerox Cloud Design Pattern
参考)テクニカルレポート:ハイブリッドクラウドサービスへの取り組み
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クラウド利活用シナリオ
セキュリティポリシーに基づく
データ配置の考え方
ユースケースパターン
プロトコルフローパターン
パターン化
パターン化
調整
23© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
ゾーン定義
• ゾーンごとに配置できるデータを設定することで、
セキュリティのベースラインを維持
プロトコルフローパターン
• ゾーン間での通信に分解し、パ
ターン化
マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1
- Fuji Xerox Cloud Design Pattern
ゾーン
(一部)
インターネットとの接続性 該当部分
Red
インスタンス等のサービス実体が
直接アクセスを受け付ける
VPC外のPublic AWS Network
例:S3, DynamoDB等
Yellow FWを介してアクセスを受け付ける
VPC内でグローバルIPを持つイン
スタンス
Green
Yellowを介してアクセスを受け付け
る。又は,アクセスを受け付けない
VPC内でプライベートIPのみを持
つインスタンス
マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1
- Fuji Xerox Cloud Design Pattern
24© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
WAN
特定のクラウドに依存しない
(GCPの拡張にも適用)
25© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
ネットワークのセキュリティポリシーと統制
マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例2
WAN
1.大前提(会社のポリシー)
・WANを外部の脅威から守る
2.ネットワーク管理の権限を分離
・FW/GWはパートナーが管理する
3.クラウド利用のポリシー(前)
・IAMで利用できるサービスと操作を制
限しパートナーが管理する
・利用するサービスは許可制とする
(ただし基本的に利用を許可している)
4.ポリシーの適用
・サービスごとにIAMを設計
→サービス:毎年増加
マルチクラウド:2倍
・IAMの管理はパートナーが行う
あるある
・新サービスの調査をあきらめる
・利用できるサービスを極小化する
ユーザーの声
・自分でIAMロール/ポリシーを作りたい
・IAMの変更のわずかなリードタイムも嫌に
クラウド利用のポリシー(改善後)
・IAMロール/ポリシーの管理を委譲
(実現方法:Permission Boundaryを利用)
→ユーザーがIAMロール・ポリシーを作成可能になり
柔軟性が向上
26© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
各クラウドベンダーの新サービスや新機能のアップデートサイクルが
非常に早くキャッチアップが大変です…。
ベンダーやパートナーのサポート、コミュニティを上手く活用しましょう。
社内で活用するクラウドが多いと社内の知見も分散してしまいます。
すべてのクラウドが選択肢になると思いますが、ご利用は計画的に。
最後に
Xerox、Xeroxロゴ、およびFuji Xeroxロゴは、米国ゼロックス社の登録商標または商標です。

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富士ゼロックスのマルチクラウド戦略

  • 2. 富士ゼロックス株式会社 ソフトウェア&エレクトロニクス開発本部 クラウド統括(CCoE) 【役割】 • CCoE (Cloud Center of Excellence)のリーディング ‒ 富士ゼロックスの商用サービス向けクラウド環境整備、利活用推進 ‒ 設計導入支援 渡邉 勇太 (Yuta Watanabe) https://goo.gl/kgYPtF https://goo.gl/m49mAz @yuta3w © 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 2
  • 3. クラウド導入の推進組織(CCoE)のパターン 3© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 独立型 (社長直轄) 事業組織 事業組織 事業組織 バーチャル型(部門横断) 本社組織内設置型(情シス) 社長 ソフトウェア&エレクトロニクス開発本部 クラウド統括(CCoE)
  • 4. 4© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 名称 富士ゼロックス株式会社 創立 1962年(昭和37年)2月20日 資本金 200億円 株主 富士フイルムホールディングス株式会社(75%) ゼロックス・リミテッド(25%) 社員数 39,586名(2019年3月期) 7,122名(2019年3月期 単独) 会社概要 売上高(連結) 10809 10478 10056 0 4000 8000 12000 2016 2017 2018 (億円) (年度) 営業利益(連結) 827 84 964 0 200 400 600 800 1000 2016 2017 2018(年度) (億円)
  • 5. 「Smart Work Innovation」の実現に向けて 5© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
  • 6. クラウド戦略の世界動向 6© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
  • 7. 富士ゼロックスももちろんマルチクラウド 7© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. https://cloud.google.com/customers/?hl=jahttps://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/enterprise-it/
  • 8. 8© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 活用期間(2014/3-) 5 利用システム数 120 活用度
  • 9. クラウド活用の変遷と構成の概略 9© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. プライベートクラウド (パートナーが運用する データセンター) GCP(東京) AWS(東京) 2010 2014 専用線 WAN 2018 VPN (-2018) AWS (Singapore) 2016
  • 10. プライベートクラウドを活用していった結果(2014年) 10© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. • 個別対応 • 過剰設計 • 高価なネットワーク機器 収益性の悪化 利用者の満足度の低下 プライベートクラウド (パートナーが運用する データセンター)
  • 11. 経営課題(クラウドを導入する目的) 11© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 事業拡大 (ソリューションサービス) 収益性向上 初期費用(投資)の抑制 運用コストの削減 生産性向上 新サービスの開発
  • 12. オンプレとクラウドはどっちがいいのか? 12© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. プライベートクラウド ・要件に応じてカスタマイズ可能 ・すべてを管理可能 ・データの保管場所を特定可能 パブリッククラウド ・すぐに利用可能 ・従量課金 ・簡単かつ柔軟な環境構築を実現 ハイブリッド  従来のIT投資に対するリターンを最大化  ワークロードを最適なインフラに配置  リスク管理とスピードのバランス  ピークに応じたキャパシティ調整  新たなBusiness Capabilityを実現 GCP(東京) AWS(東京)
  • 13. どのパブリッククラウドがいいのか? 13© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. AWSを選んだ理由? GCPを選んだ理由?どれでもいい 内部環境 (自社のIT環境) 外部環境 もう一つ…? GCP(東京) AWS(東京) コスト(運用、学習)
  • 14. 14© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. そもそも マルチクラウドが必要ですか??
  • 15. なぜマルチクラウド戦略なのか 15© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 選択肢が用意されている 適度な自由度の確保 ・開発の機敏性や柔軟性を高める ・環境を選べないことがイノベーションの妨げない より優れたサービスを活用する(使い倒す) (〇〇だったらできるのにということを減らす) 特定ベンダーのロックインの回避 ・リスクを軽減する 要件に対する柔軟性 ・限定的なビジネス要件に応えられる (データセンターや利用機材の確認が取りたいなど) ・BCP/DRとして
  • 16. 16© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. パターン 1. ハイブリッドクラウド 2. マルチクラウド(パブリックのみ) 3. マルチクラウド(プライベート含む) 接続形態 • 専用線接続 • インターネット接続 ‒ IPsec(VPN) ‒ HTTPS(APIなどで) ハイブリッド/マルチクラウドのパターンと接続形態 パブリッククラウドA プライベートクラウド /オンプレミス パブリッククラウドB (1) (2) (3)
  • 17. クラウド導入と活用における役割分担 17© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 役割 ・プロデューサー IT基盤の戦略策定 (課題設定、計画策定、体制確立) IT基盤の改善企画と遂行 社内外の関係作りと維持 コスト管理・最適化 ・アーキテクト 各プロジェクト支援 継続的な技術の習得 ノウハウの蓄積と整理 共通テンプレート開発 ・エンジニア(インフラ) 基盤設計・運用設計 障害対応 メンテナンス 担当 CCoE パートナー企業 情報システム部 システム関連会社 役割 ・エンジニア(アプリ) システム設計、構築、運用 担当 開発部 + 重要 (ハイブリッドクラウドの実現において)
  • 18. 18© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. • プライベートクラウドを起点と して、それぞれのクラウドと専 用線接続している。 (基盤の設計者はいずれのクラ ウドにも精通していることが求 められる) • プライベートIP (競合しないIPを払い出し) ‒ 透過的な通信が可能 マルチクラウドのアーキテクチャ WAN
  • 19. グローバルな視点でのマルチクラウド 19© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 富士ゼロックスの テリトリー 富士ゼロックス ゼロックス コーポレーション AWSシンガポールと北京リージョンが専用線接続で利用可能 さらに、AWS 21リージョンとGCP 18リージョンも利用可能
  • 20. マルチクラウドの利用パターン 20© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 利用パターン 1. 単一クラウドを利用している 2. プライベートクラウドを使っていて、少 しずつパブリッククラウドに移行して いっている 3. プライベートやAWSをメインで使ってい るがGCPのサービス(GAE, BQなど) を利用したいので連携して活用している • GAE:フロントエンド • BQ:分析 4. パブリッククラウド間連携をする (DC経由またはAPI経由で) 5. 技術検証のため WAN (言わずもがなですが) 無理にマルチクラウドでシステムを設計する 必要はないですよね?? (1) (3) (4) (2)
  • 21. 21© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. Fuji Xerox Cloud Design Pattern マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1 クラウド利活用シナリオ セキュリティポリシーに基づく データ配置の考え方 ユースケースパターン プロトコルフローパターン パターン化 パターン化 調整 活用促進の起爆剤 野良クラウドの抑制 設計コストの低減 セキュリティベースラインの維持 システム審査プロセス簡略化 参考)テクニカルレポート:ハイブリッドクラウドサービスへの取り組み https://www.fujixerox.co.jp/company/technical/tr/2015/t_03.html
  • 22. 22© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. ユースケースパターン マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1 - Fuji Xerox Cloud Design Pattern 参考)テクニカルレポート:ハイブリッドクラウドサービスへの取り組み https://www.fujixerox.co.jp/company/technical/tr/2015/t_03.html クラウド利活用シナリオ セキュリティポリシーに基づく データ配置の考え方 ユースケースパターン プロトコルフローパターン パターン化 パターン化 調整
  • 23. 23© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. ゾーン定義 • ゾーンごとに配置できるデータを設定することで、 セキュリティのベースラインを維持 プロトコルフローパターン • ゾーン間での通信に分解し、パ ターン化 マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1 - Fuji Xerox Cloud Design Pattern ゾーン (一部) インターネットとの接続性 該当部分 Red インスタンス等のサービス実体が 直接アクセスを受け付ける VPC外のPublic AWS Network 例:S3, DynamoDB等 Yellow FWを介してアクセスを受け付ける VPC内でグローバルIPを持つイン スタンス Green Yellowを介してアクセスを受け付け る。又は,アクセスを受け付けない VPC内でプライベートIPのみを持 つインスタンス
  • 24. マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例1 - Fuji Xerox Cloud Design Pattern 24© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. WAN 特定のクラウドに依存しない (GCPの拡張にも適用)
  • 25. 25© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. ネットワークのセキュリティポリシーと統制 マルチクラウドへの自社ポリシーの適用事例2 WAN 1.大前提(会社のポリシー) ・WANを外部の脅威から守る 2.ネットワーク管理の権限を分離 ・FW/GWはパートナーが管理する 3.クラウド利用のポリシー(前) ・IAMで利用できるサービスと操作を制 限しパートナーが管理する ・利用するサービスは許可制とする (ただし基本的に利用を許可している) 4.ポリシーの適用 ・サービスごとにIAMを設計 →サービス:毎年増加 マルチクラウド:2倍 ・IAMの管理はパートナーが行う あるある ・新サービスの調査をあきらめる ・利用できるサービスを極小化する ユーザーの声 ・自分でIAMロール/ポリシーを作りたい ・IAMの変更のわずかなリードタイムも嫌に クラウド利用のポリシー(改善後) ・IAMロール/ポリシーの管理を委譲 (実現方法:Permission Boundaryを利用) →ユーザーがIAMロール・ポリシーを作成可能になり 柔軟性が向上
  • 26. 26© 2019 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved. 各クラウドベンダーの新サービスや新機能のアップデートサイクルが 非常に早くキャッチアップが大変です…。 ベンダーやパートナーのサポート、コミュニティを上手く活用しましょう。 社内で活用するクラウドが多いと社内の知見も分散してしまいます。 すべてのクラウドが選択肢になると思いますが、ご利用は計画的に。 最後に