Diese Präsentation wurde erfolgreich gemeldet.
Wir verwenden Ihre LinkedIn Profilangaben und Informationen zu Ihren Aktivitäten, um Anzeigen zu personalisieren und Ihnen relevantere Inhalte anzuzeigen. Sie können Ihre Anzeigeneinstellungen jederzeit ändern.

Shojinmeat Project : 純肉: 細胞培養による食糧生産へ(2018年版)

5.304 Aufrufe

Veröffentlicht am

Shojinmeat Projectでの細胞農業の取り組みについて。
純肉(クリーンミート)についての技術的到達度と社会的・文化的インパクトについて

Veröffentlicht in: Wissenschaft
  • Als Erste(r) kommentieren

  • Gehören Sie zu den Ersten, denen das gefällt!

Shojinmeat Project : 純肉: 細胞培養による食糧生産へ(2018年版)

  1. 1. 細胞培養による食糧生産へ 2018.01.05版 1 1
  2. 2. “Shojinmeat Project”紹介 純肉と細胞農業で活動する人たちによる有志団体(同人サークル) 研究者・学生・院生・高校生・科学ライター・イラストレーター・漫画家・出版関係者・主婦 ・DIY工作やDIY Bio愛好家・ボランティアなどなど 小学生向けの細胞培養教室 コミケでの「純肉本」頒布高校生による自宅細胞培養 2
  3. 3. 活動内容(続き) 3 DIYバイオ実験 実験機器のDIY 「DIY純肉」開発 ワークショップ 勉強会実施 国際学会発表 イベント登壇 メディア対応 創作活動 アート作品制作 デザイン製作 動画投稿 …….
  4. 4. 「分散クラスタ」運営 4 メンバーはそれぞれの得意分野で活動(実験・勉強会・創作 etc.) 誰でも参加可能: ご興味ある方は是非ご一報ください。研究、勉強会、執筆、 創作など、色々な形での携わり方があります。
  5. 5. 細胞農業コミュニティーでの立ち位置 5 NPO (設立予定) シチズン・サイエンス 有識者団体、大学との連携 DIYバイオ、尖った発想、 SF/アート スポンサー 個人の研究や活動の支援 産業化、生産技術開発 (Shojinmeat Projectか らのスピンオフ企業)
  6. 6. 6 「肉」
  7. 7. 7 「肉」←家畜 ←飼料・水・土地 どこから? ※穀物栽培の約40倍の量が必要 羊:~50倍 牛:~40倍 豚:~20倍 鶏:~7倍
  8. 8. 森林破壊 焼畑農業 水源疲弊 8 「肉」←家畜 ←飼料・水・土地
  9. 9. 続けられない(持続不可能) 9 資源消費が植物の十倍以上 「畜産」 畜産による環境破壊 鳥インフルや付着菌等の公衆衛生 南米における森林破壊原因の内訳
  10. 10. タンパク源安全保障問題 10 日本の飼料自 給率: 14% 足りて いる? 保障され ている? 持続 可能? 戦略 資源 主に貧困国 ( Economic and Social Research Institute, Dublin, Ireland, 2010 https://www.esri.ie/pubs/WP340.pdf) (漁業も不安定・・・) 米国・豪州ですら疑問
  11. 11. 代替タンパク源 11 食肉大豆など 乳卵 食肉乳卵大豆など 新たな代替タンパク源 植物系 大豆 偽肉 藻類系 昆虫系 微生物系 培養食糧 新たなタンパク源 を提案 細胞農業:食肉・乳卵を 新たな方法で生産 食肉・乳卵食材の同 等品を植物から生産 現在 食肉代替 上市後
  12. 12. 「細胞農業」 Cellular Agriculture 技術は医療 目的は農業 本来は動物や植物から収穫される産物を、 特定の細胞を培養することで生産する方法
  13. 13. 「純肉(クリーンミート)」 13 筋肉細胞 バイオリアクター (大型タンク) 培養液 など 成形・熟成
  14. 14. 実は厚い基礎 14 1931    1997    2005    2013  魚肉培養実験 @NASA オランダ政府が 研究開始 試食会開催 / Mark Post先生 概念自体は 19世紀にも
  15. 15. http://www.nicovideo.jp/watch/sm30403849 http://www.nicovideo.jp/watch/sm30099092 http://www.nicovideo.jp/watch/sm31104033 作り方、公開中 15
  16. 16. エネルギー変換効率 16 0.1%以下 微細藻類4~11% 人工光合成10%+ 今後も効率向上が 見込まれる 4% 35% 50~90%
  17. 17. 細胞農業がめざすもの:食糧生産の超省資源化 17 農地不要 超省資源
  18. 18. 純肉と細胞農業のインパクト 18 學 經 藝 科学/技術 ・純肉の技術的課題は? ・再生医療への応用? 政治/経済 ・世界の食糧市場? ・どんな業界構造に? 人文/芸術 ・宗教との関係? ・倫理観はどう変わる?
  19. 19. 大問題 19 ¥28,000,000 純肉ハンバーグ 200g 2013年・研究費込み
  20. 20. これまでの細胞培養は「極少量・超精鋭」 20
  21. 21. 目的や前提条件が変わる→モノやプロセスの全交換 21 これまでの細胞培養は、研究用に「極少量・超精鋭」 これからの細胞培養は、産業用に「大規模・普及用」 研究室・大学病院 ビール工場・化学コンビナート
  22. 22. 「モノやプロセスの全交換」の具体例 22 100mm培養皿ではなく 25㎥タンクを使う。 全自動化すれば滅菌用 の手袋は不要になる。 ピペットではなくパイプラ インを使う。 タンクを滅菌するなら培 養液は抗生剤不要。
  23. 23. 要改善事項(技術課題) 23 安価な培養液 大規模生産設備 生体組織工学技術
  24. 24. 培養液の課題 24 Gospodarowicz D and Moran JS, 1976, Annu Rev Biochem Eagle H, 1959, Science アミノ酸・糖・ ビタミン・無機物 2000/L =スポーツドリンク? 内容物の割に高価 アルブミン,インスリン, トランスフェリンなど ¥90000/L 狂牛病リスク その他感染リスク 高価で供給不安定 細胞増殖因子 細胞生存因子 45000/mg きわめて高価 = 基礎培地 FBS/仔牛 胎児血清 成長因子
  25. 25. 培養液の費用 25 一般的な培養液 DMEM(FBS10%) 500mlの場合 DMEM 450ml ¥1125 FBS 50ml ¥4900 Non essential amino acid ¥140 LIF  10 U/ml ¥225 etc・・・ 細胞1~2g分の培養液: ¥6390~ 100gで50万円+
  26. 26. 再生医療などで肝臓細胞を培養する場合 26 Block et al., 1996より DMEM  450ml  ¥1125 FBS 50ml ¥4900 Non essential amino acid  ¥140 HGF 40ng/ml ¥78000 (20µg)  EGF 20ng/ml ¥700 (10µg) ¥84865~ ⇒肝臓細胞100gの培養に約1000万円かかる
  27. 27. 培養液の低価格化:想定プロセス① 27 糖分アミノ酸, AA2-P, NaHCO3, Na2Se この2つの(高価な)成長因子は ゲノム編集酵母に作らせる タンク容量 20~200kL 純肉3t前後 Insulin, Transferin, FGF2, TGF-b “Essential 8” 純肉用培養液 米国のベンチャー が採用する方式 成長因子 & FBS成分
  28. 28. 培養液の低価格化:試算結果 28 培養液価格 純肉の価格 $41/L $100/lb $15/L $36.6/lb $4.7/L $11.5/lb $3.7/L $9.0/lb $0.77/L $2.2/lb シナリオA~E A: 全成長因子が価格1/10に B: FGF2とTGFβがInsulin並に C: A&B D: すべての成長因子が$4/g E: さらにBasalが$0.23/Lに 前ページの製造方法を想定 Good Food Instituteによる試算 (2016)
  29. 29. 培養液の低価格化: Shojinmeat Project方式 29 カタログから購入可能 「動物細胞培養用酵母エキス」 (Sheffield Bioscience Ltd.) 酵母粉末 (ドッグフード/エ ビオスの類) ろ過して培養液 として使用 pH7.4 雑菌コンタミなし 製造費: ¥0.9/L 酵母を分解し、リン酸系 緩衝液 & 塩分で浸透圧 やpHを調整 洗面所で実験
  30. 30. 筋芽細胞と酵母エキス(sYE)代替血清 30 試作した培養液にて、一部でL6の成長と分裂を確認 ⇒酵母エキス(sYE)は代替血清となりうる FBS無 制御区 (FBS有) マウスL6筋芽細胞密度 (定性観測) 赤 ~ 黄 ~ 青(ゼロ) DMEM無 DMEM有 DMEM無 DMEM有 酵母エキス (濃) 酵母エキス (薄)
  31. 31. sYEでのHeLa細胞 31 sYE使用時の細胞数は、FBS使用時に対して80%だった。 sYE使用時の細胞直径は、FBS使用時より大きくなった。 Cellcount(x10e5) (HeLa=ヒト宮頚部癌細胞) Day0 Day7 FBS 10% sYE 10% sYE 10% + FBS 10%
  32. 32. sYEでの293T細胞 32 FBS要求が厳しい293T細胞もsYEで培養できる。 (293T = ヒト副腎細胞) Cellcount(x10e5) Day0 Day7 FBS 10% sYE 10% sYE 10%+ FBS 10% 10% FBS 10% sYE 10% FBS 10% sYE
  33. 33. sYEでの細胞の組織化 33 96-well suspension culture plate マウス筋芽細胞をFBS使用培養液中で1.0E5個まで増やした。 sYE培地中に細胞を4日間浮遊培養状態にした。 ⇒直径0.3~0.5mmの細胞塊に組織化した
  34. 34. sYEの限界 34 種 細胞腫 sYE 濃度 実験結果 ヒト HeLaヒト宮頚部癌細胞 10% 成長増殖確認 (継続可能?) ヒト 293Tヒト副腎細胞セルライン 10% 成長増殖確認 (継続可能?) マウス 胚細胞 10% 死滅 マウス 卵巣細胞, プライマリー 10% 成長増殖確認 (継続可能?) マウス 肝細胞, プライマリー 10% 成長増殖確認 (継続可能?) マウス 胎盤細胞, プライマリー 10% 成長増殖確認 (継続可能?) マウス 筋芽細胞, プライマリー 10% 当初は成長増殖も、 3代ほどで増殖停止 マウス ES細胞 10% 死滅 sYEには限界がある:未分化の細胞には使えない 重要な細胞成長因子が不足している。
  35. 35. 細胞成長因子の調達:Shoijnmeat Project方式 35 0円/Lに ⇒純肉の価格は600円/kgへ 成長因子 & FBS成分 基礎培地 安価 極めて高価 「還流共培養」 成長因子 & FBS成分 細胞培養液の成分
  36. 36. 還流共培養による成長因子の内部調達 36 制御区(0%) 10% 調製培養液 25% 調製培養液 50% 調製培養液 制御区に対する全細胞数 マウス胎盤細胞 12日齢の胎児肝細胞(FBS 10%培養液) 7日 使用済培養液を移転する 成長因子の添加無しに、肝臓 細胞が有意義に増殖
  37. 37. 培養液の無血清化と低価格化 37 DMEM  450ml  ¥1125 Non essential amino acid  ¥140 FBS 50ml ¥4900 HGF 40ng/ml ¥78000 (20µg) EGF 20ng/ml ¥700 (10µg) ¥84865 コラーゲン細胞足場上の肝細胞塊 HGF/EGFを共培養で調達して培養 DMEM  450ml  ¥1125 FBS代替 50ml ¥182 ¥1307
  38. 38. 大規模肝臓細胞培養:「君の肝臓を食べたい」 38 細胞増殖 形質変換 組織化 培養鶏フォアグラ(世界初)
  39. 39. スポーツドリンク培養液 39 90% グリーンダカラ 80% 70% 60% 0% (DMEMのみ) 50% 経過日数 細胞分裂回数 DMEM/グリーンダカラ 10% FBS培養液でのマウスL6 細胞の増殖 #pHと浸透圧はNaHCO3(s)と2M NaOHで調整した 商品名 浸透圧 pH DMEM(-, hi glu) 345 7.4 ポカリスエット 338 3.4 アクエリアス 291 3.37 Amino-Value 4000 289 3.63 AminoVital Gold 186 3.33 Vitamin Water 302 3.3 Green ダカラ 322 3.28 アミールWater 249 3.4 まもるチカラSupli  546 3.58
  40. 40. 食品グレード”DMEM”培養液 40 DMEM  450ml  ¥1125 FBS代替 50ml ¥182 ¥1307 ”DMEM” 450ml  ¥10 FBS代替 50ml ¥1 ¥11 基礎 培地 = 藻類から も製造? アミノ酸・糖・ ビタミン・無 機物 培養液は一般飲料の原価へ
  41. 41. 低価格培養液:cell mass 100gの培養コスト 41 数百万円 還流共培養 部分使用 還流共培養 完全使用 従来の方法で 4万円 60円 40万円 1万円 部分スポーツドリ ンク培養液 食品グレード 培養液 基礎培地 血清成分 成長因子 難しい細胞は20万円ぐらい 簡単な細胞は 2000円ぐらい ※2017.10時点
  42. 42. 要改善事項 42 安価な培養液 大規模生産設備 生体組織工学技術
  43. 43. より高度な生体組織を作る:「おいしさ」に直結! 43 ひき肉 培養の低価格化技術 シート肉 細胞足場技術 脂肪細胞の共培養 ステーキ 細胞分化の制御技術 組織発生の制御技術 血管誘導技術 技術的到達状況 再生 医療
  44. 44. 細胞の組織化方法① 44 「種」細胞と 細胞培養液 筋芽細胞の 浮遊培養 筋肉細胞への分化 細胞の組織化 細胞を増やす 細胞足場で形を作る原材料調達 米国のベンチャーが当面 の方法として採用する
  45. 45. 細胞足場による培養の効率化 45 カイメンのコラーゲン細胞足場 細胞足場で3次元培養した肝細胞 細胞の成長可能な領域が培養皿の底に限られなくなる
  46. 46. 細胞足場のほかのメリット 46 コラーゲン,キトサン,キ チン,アルギン酸,セル ロース,多糖類 などの可食な材料 肉のスジを作り、食 感を再現できる mm単位以上での 形状を作れる
  47. 47. 細胞の組織化方法② 47 「種」細胞と 細胞培養液 細胞増殖、血管新生 (細胞シート方式の場合) 組織発生原材料調達 ※より将来的な方法 インテグリカルチャー (株)が東京女 子医大との共研にて開発中
  48. 48. 生体組織工学と再生医療と細胞農業 48 細胞培養 (ヒト) 細胞培養 (動物) 販売流通 販売流通 再生医療 細胞農業 医療 農業 原料 調達 培養液 の生産 根本的には細胞農業と再生医療は共通の技術 原料の純度やトレーサビリティー等の法規制で差異が出る
  49. 49. 従来の細胞培養方法のまま大規模化しても… 49 2013年の試食会での 純肉ハンバーグは、こ うやって作られた ⇒2800万円
  50. 50. 現時点で最大規模の細胞培養 50 食糧生産にはまったくの規模不足
  51. 51. 大規模生産に適した培養方法 51 Dr. Marianne Ellis, 2017 ラボでの方法 大規模生産での方法 「大規模生産での方法」 の大スケール実装例⇒ 必要体積 (比率) タンク攪拌培養皿 フロー方式 中空糸膜
  52. 52. 化学工学(Plant Engineering)へ 52 ~0.1gスケール ~10gスケール ~100kgスケールパイロットプ ラント PCT/JP2016/067599 特許6111510号 インテグリカルチャー(株)にて管理 低価格培養液+細胞足場+培養システム+全自動化
  53. 53. プラントスケールで出てくる検討事項の例 53 温度を一定にする方法? タンクの攪拌方法? パイプの太さと流速? 滅菌の頻度と方法? フィルターの掃除方法? ※ごく一部 魚純肉工場 のイメージ
  54. 54. 主要な純肉NPO・ベンチャーと目指す市場の規模 54 世界の食肉市場 150兆円 牛肉市場 70兆 日本 5兆 当面の目標=価格等価 ここでのすべての団体が目指している スタート アップ 専門 ファンド NPO Price Parity
  55. 55. 世界のタンパク源市場(予測) 55 主要因:新興国の 人口増加と中産化 市場規模は2030年 には200兆円到達?
  56. 56. 純肉と細胞農業の経済的意義 56 肉食のサプライチェーン 外部不経済 環境破壊と貧困が絡み合った困難な状況
  57. 57. 純肉と細胞農業の経済的意義 57 1 2 生活や文化を変え てサプライチェーン 全体を減らす。 食文化は維持する も、持続可能なタン パク源にする 肉食のサプライチェーン 外部不経済 環境破壊と貧困が絡み合った困難な状況
  58. 58. 本当にエコ?:ライフサイクルアセスメント(LCA) 58 総合的な経済性評価 「ゆりかごから墓場まで」 の環境負荷の定量評価
  59. 59. 現時点でのLCAの不確実性 59 想定する製造方法でLCAの値は大きく変化するた め、純肉の環境負荷の定量化は未完状態にある。 2014年の調査では「タンクの 洗浄」を計算に含めた。 Hanna Tuomisto 2011 Hanna Tuomisto 2014
  60. 60. 最終的に構築すべき姿:循環系プロセス設計 60
  61. 61. ほかの産業分野との関係 61 セルライン バイオリアクター 細胞足場 サプライチェ ーン・流通 培養液
  62. 62. 各国の政治と法整備の動向 62 2013年の法改正でバ イオテクノロジーの食 品応用に言及 2016年7月にFDAがヒ アリングを実施 2018年から€400Mを 代替蛋白源に €140Mがバイオテク ノロジーに配分 イスラエルの代替蛋 白源ベンチャーに $300Mを投資する覚 書に調印 (2017年夏) これまで細胞農業のプ レイヤーがいなかった ため、議論が始まって いない。
  63. 63. 法規制について 63 純肉は 畜産物? 加工肉? 飼料安全法 & 薬事法 食品 衛生法 食品 表示法 +安全委員会による評価? 2018~ HACCP 管理必要 一般 販売へ 製造プロセスで使用可能なのは 食品と認められた添加物のみ ⇒抗生物質や成長因子の外部添 加は法規制上、課題が多い。
  64. 64. 法規制について(米国の場合) 64 規制の背景: ・新たな食品⇒GRASかFood Additive Petition ・肉はUSDA、魚はFDA、添加物はFDA ・飼料は別の規制があるので面倒 醸造業界の先例: ・酵素添加物製造でのRecombinantの使用が問題に ・業界が一丸となって法規制をクリアした成功例 政治的事情: ・会社から毒性調査結果を出した方が速い ・酵素添加物は純肉の先例としては遠い ・FDAとUSDAに方面に声が届くロビーが必要 細胞農業製品の法規制 クリアの先例作りを狙う なら、添加物としての培 養魚肉が狙い目
  65. 65. 65 ベジタリアンは食べるのか? ハラルなのか? 仏教が避ける「殺生」はしてない? 動物愛護団体は? 畜産業界は? で、それ、おいしいの? 文化・社会的インパクト
  66. 66. 国・宗教・社会集団ごとに違う論点 66 A. 動物愛護・宗教 B. 食糧安全保障 C.食の安全 D.環境問題 欧米: A~D > C > B 日本: B~C > A ~ D 欧米の論点が世界的に主導している。
  67. 67. 欧米型ベジタリアニズム 67 ・Vegetarian ・Pescetarian ・Vegan が多い。 欧米諸国では 総人口の3~10% ※日本は4.7%で実は米国 の3.3%より多い
  68. 68. 「功利主義(Utilitarianism)」 68 「最大多数の最大幸福」 ※「結果良ければ全てよし」ではなく、倫理性判断の材料とせよ、という考え方。 「5人よりは1人だけの方が最大多数の 最大幸福になる。」という仮説ついて: 目先だけ見るならそうかもしれないが… 「最大幸福目的なら家族見殺しOK」が通 念化⇒社会から「家庭」が失われる? 「最大幸福目的なら殺人OK」が通念化 ⇒相模原障碍者施設殺傷事件みたいの が増える? そんな社会は「最大多数の最大幸福」? 「暴走ケーブルカー問題」 このままだと5人死ぬが、ポイントを切り替えれば1人で済む
  69. 69. 功利主義の延長としての動物愛護 69 ◆動物は幸福/苦痛を感じる能力を持つ。 ◆最大多数の最大幸福は1存在1票 ◆生物学的な種の線引きは、倫理学では意味を なさない。 ⇒動物も「最大多数の最大幸福」の頭数に入り功 利主義的には「苦痛を感じる能力を持つ存在を 苦しめることは倫理的でない」と考える。
  70. 70. ベジタリアンである動機 70 健康や環境という副次的メリットも意識しつつ、メインは動物愛護(倫理観) 功利主義を根拠とした 動物愛護の倫理観 自身の健康 環境問題 自然でいたい 食の安全 動物愛護 痩せたい 太りたくない 動物愛護 倫理 健康 環境 宗教他理由(複数回答可)
  71. 71. 動物愛護団体は純肉に賞金 71 2008年発表⇒技術が追い付かず、2014年に中止
  72. 72. 東洋型ベジタリアニズム 72 「 宗教」 純肉に「倫理的価値」があっても、東洋の「宗教的価値」には必ずしもつながらない。 ←系統だった論理体系を持つ動機のうちで は、功利主義や倫理ではなく、ほぼこれ。 東 洋 的
  73. 73. 精進料理とは何か? 73 禅の修行での食事で、修行の一環という観 点で作られている。 ・仏教料理の総称で、定式はない。 ・作る人(典座)には調理も修行のうち ・食材は七里四方(地産地消)が基本 ・寄進されたものは無駄なく使う ・肉類(殺生)と五葷(煩悩)は原則不使用 ※肉類であっても、もし寄進されたら使う。 純肉を使っても、「殺生してないから精進料理!」にはならない。 ※”Shojinmeat”の名称は「環境破壊という無益な殺生を止めるために絶えず努力する」 というメッセージ
  74. 74. 「修行で純肉は必要か?」 74 聖典 ※唯一無比 ↓ 戒律 ↓ 日常生活 Abrahamic宗教 (ユダヤ・イスラム・キリス ト)によくある構図 戒律中庸 日常生活 「聖典」 ※多数存在する ・精進料理に使うのか?  = 修行の役に立つのか? ・欲望の克服は修行の一環 ・欲望には肉食欲も含まれる ・「もどき料理」は修行の理想と肉 食欲との妥協の産物 ⇒「中庸」の考え方(右記) ・純肉は既存「もどき料理」の一 種で、それ以上は不問。 現実的事情を鑑み ながら参考にする いちおう提 示する 仏教での戒律の 位置づけ
  75. 75. 日本人と肉食:和食に肉? 75 大和時代以前: 普通に食べていた。脆弱な食糧生産体制の中、今あるもの は食べないと死ぬから。 675年、天武天皇による殺生禁断令: 国力を狩猟採取から稲作に振り向け、信仰の対象を土着 の動物供犠から朝廷に変えさせるため ※同時期に仏教が伝来し、この教義も利用した その後は明治まで肉食禁忌が定着し、庶民が肉の味を覚 えたのは日清・日露戦争の戦闘糧食から。
  76. 76. インドのベジタリアニズム 76 地域差が大きいが、総勢5億人とも 上位カーストに多く、ベジタリアン大富豪 が純肉研究に資金提供する例も多い ヒンズー教は肉食を禁じていないが、解 釈として肉食禁忌が定着している。 現・インド首相はベジタリアン 緑 ベジ 赤 非ベジ
  77. 77. 消費者受容 77 Chris Bryant (2017) 3rd Intl’ Conf. for Cultured Meat 様々な予備調査や仮説が発表されているが、現 物が市場にまだ無いため推測の域を超えず 調査の試行毎に結果が大きくばらついている ←食品の消費者 受容におけるファ クター群 純肉の消費者受容 に関する調査事例 の比較結果→ 価格 味 便利さ 健康 安全 食体験 社会的 影響 透明性
  78. 78. 呼称問題 78 「明らかに優れている名称」は今のところ定まっていないが、 「培養肉」や”Cultured Meat”は一貫してスコアが低い →”Clean meat (クリーン・ミート)”が現在最有力 名称は問題でない という意見もある 日本語訳ではカタカナ語を避ける なら「純肉」を提唱
  79. 79. 「結局のところ、最後は価格と味では?」 79 細胞培養の価格低下 に合わせた商品展開 を計画している。
  80. 80. 新たな倫理常識の台頭 80 2040年、純肉のシェアが~30%まで上がり、従来肉を食べない人が増えたら? ・従来型の畜産業がバッシングの対象となり、政治問題化する? ・動物愛護を根拠に欧米主導でWTO等での貿易規制がかかる? なぜ欧米では日本の捕鯨、中国の犬 猫食、研究所での動物実験が問題化 する一方、畜産・肉食はOKなのか? ⇒自分たちもやっているかどうかの差 (欧米の一般消費者)
  81. 81. 「フォルカスの倫理的な死」 81 小説投稿サイト「カクヨム」で公開されている、「新倫理常識」の世界を描いた作品: 「動物の肉を食べるシーンが「残酷」という理由でテレビで放映できなくなるまで、半世紀もかからなかったという。」 「伝統的な方法で生産される肉は、美食家や伝統的な料理を守ろうとする人たちのために存在する、特殊な、ホビーに近いも のになった。そして世間の人は彼らを非倫理的なものと見なした。」 「先進的と呼ばれる地域で肉食が違法となるまでの時間は、さらに短かった。培養された肉しか食べたことのない若者たち は、肉を食べるために動物を殺すことがどういうことなのかうまく想像することすらできなかった。それは彼らにとってただ理 解不能な行為で、ただ悪だった。」 「はじめ爬虫類や両生類の飼育が違法になった。なぜ禁止されるのか? なぜなら彼らは虫や小動物を食べるからで、それ らを飼うことはそのエサを殺すことと同義だから。 問題は猫だった。正確に言えば、猫たちの一部は新しい肉に問題なく適応したが、少なからぬ猫たちはいっさい受け付けな かった。 フォルカスには魚の缶詰や家畜による肉の缶詰を与えていたが、ある日とうとう手に入らなくなった。 違法品になったのだ。 フォルカスはどんどんやせ細っていった。 わたしたちはフォルカスを殺すことにした。
  82. 82. 新倫理常識での世界: 特許 vs. 倫理 82 ・純肉製造技術を持つ国は、技術を持たない(貧しい)国を動物虐待で非難できるのか? ・それらの国の国民が動物虐待を避けるために特許を破ることを認めるのか? AIDSコピー薬訴訟: 欧米の製薬会社の特許により薬価が下がらず、 アフリカ諸国民が抗HIVを買えなかったため、インドの製 薬会社が安価なコピー薬を製造販売した。 大きな訴訟に発展したが、人道的見地から特別立法が なされ、コピー薬は製造販売が認められた
  83. 83. GM食品(Monsanto社)の失敗例 83 遺伝子組み換え技術は特定企業の利益のためだけに使われ、技 術の詳細も「企業秘密」として隠匿された ⇒真偽はともかく、多くにそう思われて政治問題化。
  84. 84. Shojinmeat Projectでの大方針 84 作り方そのもの ⇒ 公開 大規模化の方法 ⇒ 知財 需要量 個別化度 需要あれば 商品化 市民科学の領域 産業の領域 ほか、後続の会社
  85. 85. 細胞農業の民主化 85 学術研究がヒントを 示す 市民が積極的に民 意を形成する 産業が大規模化と社 会実装をする
  86. 86. 個人での「DIYバイオ」による自宅純肉培養 86 =DIYバイオ手法を活用= しみこんにゃく細胞足場 有精卵からの細胞抽出 防カビ剤としての卵白 FBS代替として卵黄 ⇒台所で細胞培養が可能に 高校生による自宅純肉培養実験 NHK 2017.08.21放送 純肉培養レシピ本 (2017夏C92頒布)
  87. 87. DIYなまものづくり 87 うまい肉 作ってみた 腎臓が作れた ヽ(・∀・)ノ DIY分化誘導 で心筋と心臓 育ててみた こんな「肉」作っ てみた グリーン・ミート 藻類栄養増強肉 ・家庭用培養器の高性能化で、より複雑な「なま ものづくり」が可能になる ・DIY生体組織工学があちこちで試され、 新発明も出てくる。
  88. 88. 個人や農家が純肉を製造できるようになったら ・種となる牛の細胞が重要になり、育種 農家さんの重要度が上がる ・育種農家も独自の種細胞と培養方法 を開発し、地方名産品を作りだす ・個人の肉愛好家も新たな肉を独自開 発して新ブランドができる
  89. 89. 個体ベースでのブランド化:アイドル牛 「○○牧場のベコちゃんという牛の肉はおいしい!」 ベコちゃん ※存命
  90. 90. 大型純肉工場 200tスケールで筋 芽細胞を培養
  91. 91. ステーキ培養 使い捨ての 純肉培養袋⇒ 中で組織成長⇒ 出荷間近⇒
  92. 92. 農業タワー 藻類による 培養液生産 地産地消
  93. 93. 細胞農業の田園風景
  94. 94. 火星コロニー
  95. 95. 宇宙農業
  96. 96. 謝辞 96 Campfireにてご支援中の皆様 Shojinmeat Project参加者各位
  97. 97. イメージキャラクター 97 みよ Miyo-san ※”Myosin”から 姉・20歳・164cm 火星ホイゲンスクレーター の食糧培養プラントにて、 化学工学のインターン中。 羽織はディスプレイになっ ている あこ Aco-chan ※”Actin”から 妹・13歳・149cm 火星植民コロニーの中学の 校外学習として、食糧培養 プラントで姉の手伝い中。 帯は力場シールドでできて いる
  98. 98. 2.5頭身デフォルメ(みよ) 98
  99. 99. 2.5頭身デフォルメ(あこ) 99
  100. 100. 国・自治体・企業・大学等の方へ 101 “Shojinmeat Project”は有志団体/同人サークルです。 純肉に関する特許ライセンス、共同研究、市場情報収集、コンサル契約等で、取 引対象に法人格が必要な場合はインテグリカルチャー(株) もしくはそのシードア クセラレーターである(株)リバネスまでご連絡ください。 http://integriculture.jp http://lne.st

×