インターン活動を通して学んだこと
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東京韓国学校の高校生たちが、日本希望製作所のインターン活動を通して学んだことをまとめて発表してくれました。
![東京韓国学校について ,[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object]](data:image/gif;base64,R0lGODlhAQABAIAAAAAAAP///yH5BAEAAAAALAAAAAABAAEAAAIBRAA7)
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インターン活動を通して学んだこと
- 1. インターン活動を通じて 東京韓国学校高等部 第三学年 ファン ミナ キム キョンナム
Hinweis der Redaktion
- 韓国で生まれて 6 歳の時に父の仕事の関係で日本に渡ってきました。 日本語は「海」という単語しか分からないまま地元の小学校に入学します。しかし、周りに日本人の生徒しかいなかったため、 3 ヶ月で日常会話程度が出来るようになりました。その後、地元の中学に通い、 2 年生後半に英語の重要さに気づいた父により、半強制的にカナダに送られました。外国に出て初めて自分が母国である韓国について知っているのがあまり無いと思い、大学は韓国で通おうと思いました。そのため、日本に帰ってきて東京韓国学校に入学します。そして去年の 11 月に念願のソウル大学 社会科学系列に合格し、来月の 9 日に帰国します。 567
- インターンを始める前の自分はいわゆる普通の高校生でした。 というのは学校、塾、家という毎日同じ生活の中、目的も無く過ごしていました。 そんな私はいつしか疑問に思っていることがありました。 なぜ学校に行くのか、なぜ勉強をしているのか、なぜ生きているのか。 たまに冗談で食べて寝るために生まれてきたと言うことはありますが、本気で悩んだ時期がありました。
- そんな事を考え答えが見つからないまま高校 2 年生が終わろうとしていました。 日本でも同じだと思いますが韓国の場合、大学入試のときに課外活動をしていたら加算点として評価されます。 私はそこで大学入試の加算点を稼ぐがてら、いままでやったことの無い活動をしてみようと思いました。 ありきたりの病院でのボランティアではつまらない。何か自分の能力を活かせる活動、今後の人生の糧になる活動をしようと思いました。とにかく刺激が欲しかったのです。 そして、見つけたのが日本希望製作所です。
- インターン活動をしながら自分は 毎日が楽しくなり、もっと多くの人に会い、もっと色んなことに挑戦したいと思いました。 そして、今は自分が経験したことを後輩も経験して欲しいと思います。
- インターンを始める前と今とで自分がこの様に大きく変化した一番の要因は、大人との出会いにあると私は思います。 つい 1 年前まで私は、大人＝口だけ、説教しかしない、過小評価する、勉強の話ばかり・・・と思っていました。 しかし、私がこの 1 年で出会ってきた大人は皆、面白く、上から目線ではなく、そして輝いていました。 もちろん、国会訪問やワークショップのスタッフ、通訳や翻訳など今まで経験したことの無い経験を通しても、成長したと思いますが、大人との出会いが最も刺激的でした !!! 大人は、私達高校生の先輩であり、同じような悩みを持ったり似たような考えをしたことがある方が多いです。 だけでなく、大人と語る度に、新しいことを学んでいます。
- 高校生と言う単語を聞いて何を連想しますか？ 多くの大人やメディアでは現在の高校生は、元気が無い、集中力が無い、モチベーションが低い・・・ など否定的なイメージがあります。 そしたら最近の高校生が元気がなく輝いていない理由は何だと思いますか？ メディアでは、理由として、多くの高校生が夢や、やりたいことが無いからだと言います。
- しかし、私は今の高校生がやりたいことが無いのではなく、やりたいことを探せないのだと思います。 毎日のように親に勉強しろといわれ、 学校では名門大学に入学できるように授業をし 塾でも詰め込み式の授業 そして、学校と塾で時間が無い高校生は学校を超えた社会とのつながりもあまり無いです。 この様な環境の下にいる高校生がやりたいことを探すのは無理のように思われます。
- そして、高校 3 年生の時に、やりたい学問を選びなさいと言われても 良い大学にいくことしか考えていなかった多くの高校生は選べるはずがありません。 実際に、周りにも少しでも良い大学に行くために興味の無い学科に入れたりする知人何人かいました。 だけど、本来自分の将来や、やりたいことについて考えるのはすごく楽しいはずです。 インターンの活動を通してお会いしてきた社会起業家の皆さんは目を輝かせながら自身のビジョンを語ります。 こう言ったら失礼ですが、可能性と潜在能力を秘めた高校生の方が大人より目を輝かせているべきなのです !!!
- 私が考えるやりたいことを見つける方法は「繋がり」だと思います。 同世代の繋がりつまり横のつながりも重要ですが、世代を越えた繋がりや社会との繋がりが 高校生がやりたいことを見つける力になると強く思います。 先ほども述べたように、大人との会話を通し新しいことを学ぶことができます。 また、大人を通して普段知ることのできない社会を知ることがかのうと可能となってきます。 これが、結果として高校生がやりたいことを見つける鍵となると思います。
- ここで、先輩方にお願いがあります。 もし、高校生と接するときが来たら、説教はしないでください、どの大学、どの学問に進みたいかなんて聞かないでください。そして、「どうせ高校生なんて・・・」と思わないでください。 そうじゃなくて、最初は趣味を聞いたり、自分の高校時代を語ったり、自分の仕事について話したり、または何かを任せてみてください ( 簡単なお使いではないですよ・・・ ) 高校生は助言も必要ですが、その前に世代を超えた繋がりを必要としています
- 私は 人の能力に差は、あまりないと思います。 俗に言う、「出来る人」と「出来ない人」の差は、その人のやる気によって生まれるものだと考えます。 そして、そのやる気を引き出すのは、出会った人だと思います。 生意気ながら最後に一言だけ言わせてください。 未来を変えるのは今の学生です、しかし、その学生を育てるのは大人である皆さんです。
- さて、話題提供はこれくらいにして第二部のディスカッションに移りたいと思います。