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MPD Osaka Extra #2 LT

MPD Osaka Extra -- 読まない読書会 #2
https://mpdosaka.connpass.com/event/155934/

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MPD Osaka Extra #2 LT

  1. 1. MPD Osaka Extra - 読まない読書会 #2 LT 2019/12/07 森新一郎 @smori1983
  2. 2. 目次 • はじめに • 読書会のこれまで • 暗黙知 - 〈知ること〉の再定義 • 暗黙知の具体例 • ゲシュタルト心理学との対比 • 脳 - 知覚系と運動系 • 目的論の再発見 • ソフトウェアの世界における身体の拡大 - ドメインモデルとともに
  3. 3. はじめに
  4. 4. • 今回の発表にあたっては、メインテーマである『暗黙知の次元』は「第1章 暗黙知」までの内容で資 料を作成しました(以降の章も読みましたが、今後の読書会で更に理解を深めたいと思います。 • また、ポランニー理解の為に『個人的知識』を読み進めてみました。『暗黙知の次元』に関連すると ころを引用しています。 • ポランニーと向き合い始めたばかりのため、今回の内容は将来修正されるかもしれませんし、何らか の変化を期待してもいます(とは言っても引用が多いのですが)。
  5. 5. 読書会でのこれまで
  6. 6. 読書会を通じた基本テーマ・個人的視点 マルチパラダイムデザイン ドメイン分析(共通性/可変性) ドメインモデルの設計 DCI あるコンテキストにおけるオブジェクトの相互作用 要素としてのオブジェクトが場を形成する レトリックと人生 大部分の概念は他の概念によって(メタファーの力を通じて)理 解され、成り立っている アレグザンダー 初期のデカルト的アプローチ(分析、綜合、枚挙) 形の合成に関するノート パタンランゲージ その他 holism 創発 個人的 養老孟司による形態学的視点 社会システム理論の諸概念の参照 仏教(関係主義的視点)
  7. 7. 個人的な視点の振り返り 物事を「分析する」という視点を多く持っていた。 普遍性(客観性)のようなものを求めていた傾向。 「創発」についても、事前の予知はできないものの、人々の認識や要求があるレベルに 達した時には、ある意味当然のこととして生じるようなイメージもあった。 あるレベルにおける部分が、より高いレベルにおいて統合されるという図式における、部 分をまとめ上げる力(結合則)がどのように獲得されるか?(これが獲得されていな ければ、パタンランゲージも無力だろう・・・) 構造/機能、視覚系/聴覚運動系、空間/時間、、、
  8. 8. 暗黙知 - 〈知ること〉の再定義
  9. 9. 科学の再定義 “私の考えが初めて系統立てて述べられたのは、1946年の『科学、信仰、社会』にお いてであった。この著作の中で、私は科学を感覚的認識の一変種と考え、その考えを 「科学と現実」、「権威と良心」、「献身か奉仕か」という三つの章に分けて展開したの である。” 『暗黙知の次元』 p.9
  10. 10. 暗黙知:形容 “暗黙知の構造によれば、すべての思考には、その思考の焦点たる対象(コンテン ト)の中に私たちが従属的に感知する、諸要素が含まれている。しかも、およそ思考 は、あたかもそれらが自分の体の一部ででもあるかのように、その従属的諸要素の中に 内在化(dwell in)していくものなのだ。(略)したがって、ブレンターノが説いたよう に、思考は必ず志向的になり(略)思考は「〜から〜へ from-to」という志向的構 造を持つということである。” 『暗黙知の次元』 pp.11-12 以降、解剖学の用語を借りて、「近位」と「遠位」というタームが用いられる。
  11. 11. 暗黙知:形容 “私は人間の知を再考するにあたって、次なる事実から始めることにする。すなわち、私 たちは言葉にできるより多くのことを知ることができる。分かり切ったことを言っているよ うだが、その意味するところを厳密に言うのは容易ではない。例をあげよう。ある人の顔 を知っているとき、私たちはその顔を千人、いや百万人の中からでも見分けることができ る。しかし、通常、私たちは、どのようにして自分が知っている顔を見分けるのか分から ない。だからこうした認知の多くは言葉に置き換えられないのだ。” 『暗黙知の次元』 p.18
  12. 12. 〈知ること〉:概念の再定義 『個人的知識』 緒言 pp.i-iii “本書は、主として、科学的知識の本性の探究とその正当化のためのものである。しかし私の科学的知識の再検討は、 科学の外に横たわる広汎な問題へと導いていく。 私の出発点は科学の超然性の理想を排斥することである。精密科学においては、この偽りの理想も無害であろう。という のは、そこではこの理想を科学者が無視するからである。だが、後に見るように、これは生物学、心理学、社会学では破 壊的な影響を及ぼし、われわれの見地全体を、科学の領域をはるかに超えたところまで、誤らせるのだ。私は、これにとっ て代わる知識の理想を、極めて一般的にうち建てたいのである。 このために本書は広い展望を持つことになったのであり、またこのために、私は本書の標題として新しい用語を造り出すこと になったのである。つまり、「個人的知識(Personal Knowledge)」である。この二語は互いに矛盾するように思われ るかもしれない。真の知識は非個人的で、普遍的に確立され、客観的なものだと考えられている。しかしこの見かけ上の 矛盾は、〈知ること〉の概念を改変することによって解消させられる。”(続く)
  13. 13. 〈知ること〉:概念の再定義 “私はゲシュタルト心理学の知見を、この概念の改革のための最初の手掛かりとして用いた。科学者はゲシュタルトの哲 学的含意から逃げをうっている。私はこれを、妥協を排して正面から支持しようと思う。私は、〈知ること(knowing)〉と は、知られる事物の能動的な括握(comprehension)のことだと看なしているが、これは技能(skill)を要する活 動である。技能をもって〈知ること〉と〈為ること(doing)〉は、一組の個別的要因(particulars)を、手掛かり (clue)ないし道具(tool)として、技能的な達成 – それは実際的なものでも理論的なものでもよい – の形成に従 属させることなのである。そのときわれわれは、これらの個別的要因を、こうして達成される内的に調和した実体 (entity)についての「焦点的意識(focal awareness)」の内部で、「従属的に意識した(subsidiarily aware)」と言ってよいのだ。手掛かりや道具は、そうしたものとして用いられる事物であり、それ自体が観察されることは ない。それらはわれわれの身体の装備の延長物として用いられるのであるが、これによってわれわれ自身が〈在ること (being)〉の様相がある程度変化することになる。括握の行為は、この限りでは非可逆的(irreversible)であり、 また非批判的(non-critical)である。われわれは、これまで固定されていた枠組みの再形成をその中で批判的に検 証できるようないかなる固定的枠組みも持つことはできないのだ。 これが、いかなるものであれ、理解する行為における〈知る人〉の個人的参加(personal participation)である。だ が、だからといってわれわれの理解が主観的になるものではない。括握とは恣意的な行為でも受動的な経験でもなく、普 遍的な有効性を主張する責任ある行為である。このようにして〈知ること〉は、実際、隠れた実在(reality)との接触を 確立するという意味で客観的である。この接触とは、まだ知られていない(そして多分まだ考えられない)真の含意の、 未確定の広がりの予感のための条件、と定義されるようなものである。この個人的なものと客観的なものとの融合を「個 人的知識」と記述するのは合理的なように思われる。”(続く)
  14. 14. 〈知ること〉:概念の再定義 “個人的知識は知的な自己投出(commitment)であり、またそうであるから、内在的に冒険的なものである。誤り でもありうる断定(affirmation)だけが、こうした種類の客観的知識を伝えると言うことができる。本書に公表される断 定は総て私自身の個人的自己投出であって、それらは、それ自身で、このことを主張しており、またそれ以外のことは主 張していないのである。 本書全体を通じて、こうした状況を明白なものにするよう試みた。私が示したのは、〈知ること〉の行為の一つ一つには、知 られつつあるものを知りつつある個人の情熱的な寄与が入り込むものだということ、そしてこの作用因は、この知識のたんな る欠陥どころか、その死活の構成要素であるということだ。そして、この中心的事実の回りに、私は、私が真剣に抱くことが できる信念(belief)の、そしてそれにとって代わるものとして私が受け容れられるものが見当たらないような信念の、相 互に連関し合った体系を構築しようと試みたのであった。しかし、究極的には、こうした確信を支えるのは自らに対する私 の忠誠であるし、またそれが読者の関心を要求し得るのも、ただこのような保証に依拠しているに過ぎないのである。”
  15. 15. 暗黙知:キーワード(頻出) 思考の焦点たる対象 従属的に感知する諸要素 内在化(dwell in) 志向的(from-to) 近位・遠位 括握(comprehension) 内的に調和した実体(entity) 自己投出(commitment)/ 掛かり合い 身体
  16. 16. 暗黙知の具体例
  17. 17. 具体例による暗黙知の説明 書籍中で具体的なものによって暗黙知が説明されている箇所をピックアップ。 • 道具の利用(ハンマー) • 杖 • ピアノの演奏 • 言語の透明性 • カエル
  18. 18. 具体例による暗黙知の説明:道具の利用(ハンマー) “ハンマーで釘を打ち込むとき、釘にもハンマーにも注意を向けるが、しかしその仕方は異なっている。 われわれはハンマーの打撃が釘に与える効果を注視し、釘を最も効果的に打つようにハンマーを振る う。ハンマーを振り下ろすときには、その柄が掌を打ったことは感じず、その頭は釘を打ったことを感じる。 しかしある意味で、われわれは確かにハンマーを握る掌と指の感覚には敏感なのであって、それによっ てハンマーを効果的に扱う案内とし、また釘に向ける注意と同じ程度の注意が向けられるのだが、た だその仕方がこれらの感覚に対しては異なるのだ。この差異は、後者の感覚は、釘の場合とは異なり、 注意の対象ではなく、その用具(instrument)なのだと言えば述べることができよう。それらはそれ 自体として注視されることはなく、それを強く意識しつつも何か別のものを注視しているのだ。私は私の 掌の感覚の従属的意識(subsidiary awareness)を持ち、これが、私が釘を打ち込んでいるこ との焦点的意識(focal awareness)の中に溶け合っている。” 『個人的知識』 pp.51-52
  19. 19. 具体例による暗黙知の説明:杖 “盲人が杖を用いて道を探る様を考えてみると、ここには、杖を持つ手と筋肉に伝達さ れた杖の衝撃を、杖の先に触れた物の意識に置換(transpose)することが含まれ ている。ここには「方法知〔〈いかに〉を知ること(knowing-how)〕」から「対象知 〔〈何〉を知ること(knowing-what)〕」への移行があり、この二つのものの構造がい かに密接に類似しているかを見ることができる。” 『個人的知識』 p.52
  20. 20. 具体例による暗黙知の説明:ピアノの演奏 “従属的意識と焦点的意識は互いに排他的である。もしピアニストが注意を、いま弾 いている楽譜から移して、弾くときに指は何をしているかに向けたとすれば、混乱して停 止しなければならなくなるかもしれない。これは、一般に、焦点的意識を、以前には従 属的役割においてのみ意識していたに過ぎない個別的要因に向け換えるときに生じる ことである。” 『個人的知識』 p.52
  21. 21. 具体例による暗黙知の説明:言語の透明性 “意味の最も豊饒な担い手はもちろん言語の単語であるが、話し書くときに単語を用いるとき には、それらをただ従属的にのみ意識するということを想起すると興味深い。この事実は、普 通、言語の透明性と記述されるが、これについては私自身の経験から得た卑近なエピソード が好例であろう。私宛の手紙は朝食の席に運ばれてくる。それは色々な言語で書かれている が、私の息子は英語しか分からない。私が今読み終わった手紙を息子にも読ませようと思っ たとすると、自分でもう一度見直して何語で書かれているのか確かめなければならないのであ る。私は、手紙の伝える意味は生きいきと意識しているが、しかしその用語については何も知 らないのだ。私はその単語に深い注意を払ったのだが、ただ、それらが意味するものに対してだ けであって、対象物としてのそれらについてではないのだ。” 『個人的知識』 p.53
  22. 22. 具体例による暗黙知の説明:カエル “物理学と化学の知識が生理学の一部分を構成し得るのは、ただ、それが、前もって 確立された生物学的な形と機能に掛かり合いを持つ限りにおいてである -- 蛙の完 全な物理・化学的見取図は、蛙としてのそれについては何も語らないであろう – もし もわれわれが前もってそれを蛙として知っていなければ。この意味で心理学も形態発生 も物理学および化学のタームでは詳記不能であろう” 『個人的知識』 p.324
  23. 23. ゲシュタルト心理学との対比
  24. 24. ゲシュタルト心理学 心理学の一学派。人間の精神を、部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重 点を置いて捉える。この全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語でゲシュタルト (Gestalt :形態)と呼ぶ。 Wikipedia
  25. 25. ゲシュタルト心理学:プレグナンツの法則 人間がゲシュタルトを知覚するときの法則。 近接の要因 近接しているもの同士はひとま とまりになりやすい。 離れた縦線同士はグ ループになりにくい。 類同の要因 いくつかの刺激がある時、同種 のものがひとまとまりになりやす い。 黒白と白黒のペアが交 互に並んでいるように は知覚されにくい 閉合の要因 互いに閉じあっているもの同士 はひとまとまりになりやすい。
  26. 26. 自然な生成か、形成・統合か “これまでのところゲシュタルト心理学が依拠する過程は次のようなものだ。外形の認 識は、網膜もしくは脳に刻印された個々の特徴が、自然な平衡を得て、生起する。” “しかし私の考えはそれとは逆なのだ。すなわち「ゲシュタルト」は、認識を求める過程で、 能動的に経験を形成しようとする結果として、生起するものである。この形成(シェイ ピング)もしくは統合(インテグレイティング)こそ、私が偉大にして不可欠な暗黙の 力とみなすものに他ならない。” 『暗黙知の次元』 p.21
  27. 27. 暗黙知:道具化の過程 “私がすぐ前に示した図式 -- 外部的な事物が、われわれ自身の延長物となるように させられることによって意味を与えられる過程の図式 -- においては、これらの信念は、 われわれの 〈個人〉 全体に依拠する、もっと積極的な意図に置換される。この意味で、 次のように言うべきであろう。対象物は合目的的な努力によって道具に転換されるの だが、この際、一つの操作の場(operational field)が心に描かれ、この場に関し て、われわれの努力によって導かれる対象物を自分の身体の延長物とするのである。” 『個人的知識』 pp.56-57 → ゲシュタルト心理学との差異は、目的論として統合の過程を捉えていること。
  28. 28. 脳 - 知覚系と運動系
  29. 29. 大脳皮質上の配置 脳は中心溝を境に、後方に知覚系、 前方に運動系が位置する。 ブローカの中枢は運動性言語中枢、 ウェルニッケの中枢は聴覚性の言語中 枢、角回は視覚に関する言語の中枢。 聴覚と視覚のそれぞれの一次知覚領 の中間地点で、両者がぶつかる。2種 類の言語が統合される場所と言える。 『唯脳論』 p.165
  30. 30. 音声の獲得 一般的な哺乳類は、食物路と気道が立体交差する。 人間の食物路は、口から食堂へ抜ける途中、鼻から気管へと抜ける気道と、 咽頭で交差する。この構造には、機能面から要請される事情が存在しない。 このような構造を持つのは、哺乳類の中でも、ヒトのみ。サルは人間に近いが、 咽頭の位置が高く、食物の摂取と呼吸を同時に行える。 音声言語の獲得につながったこの形態の変化は、一方で誤嚥の危険性も増 加させている。 『形を読む』 p.179
  31. 31. 目的論の再発見
  32. 32. 内在化=目的論 われわれは、自己の外側にある事物の理解に努めるとき、一般的な科学観の影響もあり、客観性を 求める傾向があったのではないか。 ソフトウェア開発においても、ユーザーメンタルモデルという言葉を「他者」理解という意味で用いること が多いのではないか。 しかし、われわれは、「道具」および「他者」への内在化を通して、自己を拡張している。 われわれは、「自分の脳」のことを考えるのを忘れていただけである。 また、試行錯誤というあり方は、目的論抜きには説明がつかない。
  33. 33. ソフトウェアの世界における身体の拡大 - ドメインモデルとともに
  34. 34. 自由自在であること 長い時間をかけて、人々によって改良が続けられてきた道具や概念は、それらが存在 するドメインにおいて、中核となり、「場」を形成する中心的存在となる。 また、われわれに馴染みのある認知のパターン(脳の特性を活かしたパターン)を、ソ フトウェアの設計や新たなドメインモデルの探求にも用いるとよいのではないだろうか。 そのようにして、身体の拡大された空間としてのドメインにおいて、われわれが自由自在 に思考し、活動できるようにしよう。
  35. 35. 参考文献・資料
  36. 36. 書籍 • ポランニー『個人的知識』 • ポランニー『暗黙知の次元』 • 養老孟司(1986)『形を読む』 • 養老孟司(1989)『唯脳論』 WEB • 「MIYADAI.com 連載・社会学入門」 リンクまとめ記事 • https://smori1983.tumblr.com/post/185954816600/20190630-01 • DCI Tokyo 2 - Commonality / Variability Analysis: Practical MPD - が開催されました • https://dcitokyo.github.io/ 内
  37. 37. ありがとうございました。

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