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Windows Mixed Reality Spatial
Mesh Observer
空間認識の設定まわり
 新規にシーンを作成し、Spatial MeshObserver(空間認識)を有
効にする方法、パラメータの設定についてまとめた資料です
スライドの内容
 新しいシーンを作成します
 メニューのMixed RealityToolkitより、Add to Scene and
Configure ...を選択します
新しいシーンの作成
 DefaultHoloLens2ConfigurationProfileを選択
 Copy & Customizeを押して、プロファイルをコピーして作り
ます
構成プロファイルをコピー
 Enable Spatial Awareness Systemにチェックを入れる
 Cloneを押して、プロファイルをコピーして作ります
空間認識を有効にする
 Windows Mixed Reality Spatial Mesh Observerの▶を開く
 Cloneを押して、プロファイルをコピーして作ります
空間認識メッシュ オブザーバー
 General Settings
Observer Settings
設定値 説明
Update Interval メッシュデータ更新間隔 [秒] 推奨は0.1秒~5秒
Is Stationary Observer 空間認識の原点を固定するか、ユーザーとともに移動さ
せるか
Observer Shape 観測する空間認識の形状
AxisAlignedCube ワールド座標系の軸で長方形
User AlignedCube ユーザーのローカル座標系に合わせて回転する長方形
Sphere ワールド座標系の球形
Observation Extents 観測範囲を観測点からの距離で指定[m]
実行例
Display Option : Occlusion
Occlusion Material : MRTK_Wireframe
Observation Extents : 1,1,1
近づくと空間が観測されメッシュが表示される
 Physics Settings
Observer Settings
設定値 説明
Phisics Layer メッシュオブジェクトを配置するレイヤーを指定
Recalculate Normals 法線を再計算
Level of Detail Settings 空間メッシュデータの詳細レベル(LOD)
Level of Detail Custom、Coarse(荒い) < Medium < Fine(詳細)
User AlignedCube カスタム時の㎥あたりのポリゴン密度
実行例
Level of Detail : Coarse Level of Detail : Medium Level of Detail : Fine
あまり変わらないですね・・・
実行例
Level of Detail : Custom
User Aligned Cube : 1000
Level of Detail : Custom
User Aligned Cube : 2000
Level of Detail : Custom
User Aligned Cube : 5000
これほど細かくする必要があるのかですが、激重になるのかとおもいきやフレームレートは60FPS程度をキープしています。
 Diplay Settings
Observer Settings
設定値 説明
Display
Option
None 表示しない
Visible メッシュを表示
Occlusion メッシュを表示する(デフォルトのマテリアルは非表示)
メッシュのうしろ側のオブジェクトを隠す
Visible Material Visibleで使うMaterial
MRTK_Wireframe : ワイヤーフレーム表示
Occlusion Material Occlusionで使うMaterial
MRTK_Occlusion : 非表示
実行例
Display Option : Occlusion
Occlusion Material : MRTK_Wireframe
Level of Detail : Course
Occlusionの例
あえてワイヤーフレーム表示にしましたが、現実の物体に隠
れるように表示できるので、リアル感がまします。
現実の遮蔽物は近くにある必要があります、遠くのものには
使えません。例えば10m先の車の向こう側にある仮想のものを
車で隠すとか。(遠い車をセンサーがメッシュにできないため
です。)

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Windows mixed reality spatial mesh observer - 空間認識の設定方法 -

  • 1. Windows Mixed Reality Spatial Mesh Observer 空間認識の設定まわり
  • 3.  新しいシーンを作成します  メニューのMixed RealityToolkitより、Add to Scene and Configure ...を選択します 新しいシーンの作成
  • 4.  DefaultHoloLens2ConfigurationProfileを選択  Copy & Customizeを押して、プロファイルをコピーして作り ます 構成プロファイルをコピー
  • 5.  Enable Spatial Awareness Systemにチェックを入れる  Cloneを押して、プロファイルをコピーして作ります 空間認識を有効にする
  • 6.  Windows Mixed Reality Spatial Mesh Observerの▶を開く  Cloneを押して、プロファイルをコピーして作ります 空間認識メッシュ オブザーバー
  • 7.  General Settings Observer Settings 設定値 説明 Update Interval メッシュデータ更新間隔 [秒] 推奨は0.1秒~5秒 Is Stationary Observer 空間認識の原点を固定するか、ユーザーとともに移動さ せるか Observer Shape 観測する空間認識の形状 AxisAlignedCube ワールド座標系の軸で長方形 User AlignedCube ユーザーのローカル座標系に合わせて回転する長方形 Sphere ワールド座標系の球形 Observation Extents 観測範囲を観測点からの距離で指定[m]
  • 8. 実行例 Display Option : Occlusion Occlusion Material : MRTK_Wireframe Observation Extents : 1,1,1 近づくと空間が観測されメッシュが表示される
  • 9.  Physics Settings Observer Settings 設定値 説明 Phisics Layer メッシュオブジェクトを配置するレイヤーを指定 Recalculate Normals 法線を再計算 Level of Detail Settings 空間メッシュデータの詳細レベル(LOD) Level of Detail Custom、Coarse(荒い) < Medium < Fine(詳細) User AlignedCube カスタム時の㎥あたりのポリゴン密度
  • 10. 実行例 Level of Detail : Coarse Level of Detail : Medium Level of Detail : Fine あまり変わらないですね・・・
  • 11. 実行例 Level of Detail : Custom User Aligned Cube : 1000 Level of Detail : Custom User Aligned Cube : 2000 Level of Detail : Custom User Aligned Cube : 5000 これほど細かくする必要があるのかですが、激重になるのかとおもいきやフレームレートは60FPS程度をキープしています。
  • 12.  Diplay Settings Observer Settings 設定値 説明 Display Option None 表示しない Visible メッシュを表示 Occlusion メッシュを表示する(デフォルトのマテリアルは非表示) メッシュのうしろ側のオブジェクトを隠す Visible Material Visibleで使うMaterial MRTK_Wireframe : ワイヤーフレーム表示 Occlusion Material Occlusionで使うMaterial MRTK_Occlusion : 非表示
  • 13. 実行例 Display Option : Occlusion Occlusion Material : MRTK_Wireframe Level of Detail : Course Occlusionの例 あえてワイヤーフレーム表示にしましたが、現実の物体に隠 れるように表示できるので、リアル感がまします。 現実の遮蔽物は近くにある必要があります、遠くのものには 使えません。例えば10m先の車の向こう側にある仮想のものを 車で隠すとか。(遠い車をセンサーがメッシュにできないため です。)