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第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved.
第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~
ポジショントーク資料
株式会社 日立製作所 研究開発グループ
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制御・ロボティクスイノベーションセンタ
山科 和史
第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved.
自己紹介
基本情報
• 山科和史:やましなかずし
• 株式会社日立製作所 研究開発グループ
制御・ロボティクスイノベーションセンタ ロボティクス研究部 に所属
• 1992年11月生まれ、現在29歳、社会人6年目
• 山形県出身
経歴
• 2017/03 :宇都宮大学大学院 修士卒(工学) 大川猛先生(現、東海大)の研究室
• 2017/04~:日立製作所 研究開発グループ入社
• 専門分野:組込みシステム、FPGA応用、システム設計
会社内での担当業務
• 社会インフラ製品(製造検査装置,建設機械,医療用装置など)を支える高速制御システムの開発
• 先端ロボティクスを支える技術開発、研究(専用コントローラ等の設計、開発)
• FPGAでいえば:RTL※が主。中には高位合成を使っている人もいます。目的による。
1
※RTL:Register Transfer Level
第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved.
FPGAを用いた研究内容と関わり方をふりかえる
2
B3 Xilinx
・学生時代の実験で初めて触る
・Basys2ボードで実習していた
•勉強
時期 ベンダ 内容 関わり方
B4 Xilinx
・大学当時、研究室所属
・画像処理の高速化とROS準拠FPGAコンポーネント
•アクセラレータ
•設計手法の検討
修士 Xilinx
・FPGA SoCを用いたHW/SW協調
・ROS準拠FPGAコンポーネントの自動生成ツール
•設計手法の検討
•FPGA向けツール開発
入社~現在
Xilinx
Intel
製品向け研究
・産業装置向けシリアル通信の開発とシステム設計
PoC的研究
・DNNの推論演算アクセラレータとロボット向けコントローラ
•非同期回路設計
•IO制御
•アクセラレータ
•設計手法の検討
参考:ROS準拠FPGAコンポーネントとは|ROSxFPGA=OpenReroc Project (utsunomiya-u.ac.jp)
:ロボットでも注目される FPGA 入門 (1) | ACRi Blog (titech.ac.jp)
Verilog
Verilog
Verilog
Verilog
C++
開発言語
第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved.
物理層
通信制御ロジック
IO制御ロジックなど
FPGA
研究紹介:FPGAを活用したシリアル通信技術とシステム設計
3
CPU
FPGA 通信制御ロジック
物理層
制御ソフト
装置の上位システム
独自開発
ネットワーク通信
シリアル
スレーブ
モータ、センサ
ネットワーク通信をFPGA上に独自開発する意義
1.装置の特殊な要求に応えられる (ジッタ、遅延、サンプリングレート)
2.管理コストの低減 (ライセンス料、ソフトウェアスタック)
3.通信機能の流用性向上 (ICのディスコンに縛られない)
産業装置の制御システム:中央集中型→末端へ分散(デバイスの近傍に設置)
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・装置のフットプリントに柔軟に対応(ボードの配置自由度。意外と重要)
・パラレル配線の最小化で相対的な信頼性向上
IOデバイス
IOデバイス
IOデバイス
マスタ
パラレル 様々な産業装置の
制御システムとして導入
参考:三枝高志, 他, “分散型コントローラ用リアルタイムネットワークの通信制御方法”, 自動制御連合講演会講演論文
集, 2011, 54 巻, 第54回自動制御連合講演会, セッションID 2A302, p. 218, 2012
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研究紹介:推論演算アクセラレータとロボットへの適用の試み
4
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Ultra96など
センサ
センサ
モータ
モータ
センサで検知した情報
高速フィードバック
深層学習
処理
学習済
モデル
入力
データ
出力
データ
ネットワーク
制御
FPGA
FPGA
FPGA
FPGA
FPGA
30mm
20mm
ネットワーク通信でIOデータの収集→マスタで推論
末端側は超小型FPGAボードで、ロボットに搭載しやすく
産業用PC/
マスタコントローラ
中枢系
末梢系
制御
認識
動作計画
アーム
ハンド
高精度,高速
安全性担保
独立して
制御
③機構:
センサ・コントローラ組込
①コントローラ:高速IO
高速演算
グリッパ:把持制御
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②制御:深層学習
ロボットハンド
コントローラ+制御+機構をモジュール化
単体で位置補正,把持動作を高速制御
制御周期の違いや機能を分けて階層化することで
システム設計の簡易化、モジュール化をねらう
関連文献
[1] 山科和史, 他: “ロボット向けハード/ソフト協調リアルタイム制御”, 電子情報通信学会2021年総合大会講演論文
集, D-22-3, 2021.
[2]山科和史, 他: “ロボットの複雑作業を実現する推論演算アクセラレータ”, 電子情報通信学会2020年総合大会講演
論文集, D-18-2, 2020.
[3]https://www.hitachi.co.jp/rd/news/topics/2020/0318.html
FPGA
SoC
第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved.
FPGAに関する気持ち
基本的なスタンス
•RTL楽しい :サイバーフィジカルな部分、動いた時の感動
•高位合成も楽しい :SoCの中で何でもやれる感、ソフトウェアコーディングだけで最適化もまた一興
•ただし、FPGAだけでは飯は食えない(FPGAに実装するアプリ自身や関連知識を学ばないといけない)
改善できるといいなと思っていること
•開発TATの短縮 :永遠の課題
•自動テスト :テストベンチの組み方、シミュレーションの仕方の模索
•インプリした後の検証方法 :ILAとかSignaltapとか
•学生さんへの教育 :業界の行く末、技術の盛り上がりにつながるため大変重要
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•プロジェクトとコードのバージョン管理の仕方
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  • 1. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ ポジショントーク資料 株式会社 日立製作所 研究開発グループ サステナビリティ研究統括本部 制御・ロボティクスイノベーションセンタ 山科 和史
  • 2. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. 自己紹介 基本情報 • 山科和史:やましなかずし • 株式会社日立製作所 研究開発グループ 制御・ロボティクスイノベーションセンタ ロボティクス研究部 に所属 • 1992年11月生まれ、現在29歳、社会人6年目 • 山形県出身 経歴 • 2017/03 :宇都宮大学大学院 修士卒(工学) 大川猛先生(現、東海大)の研究室 • 2017/04~:日立製作所 研究開発グループ入社 • 専門分野:組込みシステム、FPGA応用、システム設計 会社内での担当業務 • 社会インフラ製品(製造検査装置,建設機械,医療用装置など)を支える高速制御システムの開発 • 先端ロボティクスを支える技術開発、研究(専用コントローラ等の設計、開発) • FPGAでいえば:RTL※が主。中には高位合成を使っている人もいます。目的による。 1 ※RTL:Register Transfer Level
  • 3. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. FPGAを用いた研究内容と関わり方をふりかえる 2 B3 Xilinx ・学生時代の実験で初めて触る ・Basys2ボードで実習していた •勉強 時期 ベンダ 内容 関わり方 B4 Xilinx ・大学当時、研究室所属 ・画像処理の高速化とROS準拠FPGAコンポーネント •アクセラレータ •設計手法の検討 修士 Xilinx ・FPGA SoCを用いたHW/SW協調 ・ROS準拠FPGAコンポーネントの自動生成ツール •設計手法の検討 •FPGA向けツール開発 入社~現在 Xilinx Intel 製品向け研究 ・産業装置向けシリアル通信の開発とシステム設計 PoC的研究 ・DNNの推論演算アクセラレータとロボット向けコントローラ •非同期回路設計 •IO制御 •アクセラレータ •設計手法の検討 参考:ROS準拠FPGAコンポーネントとは|ROSxFPGA=OpenReroc Project (utsunomiya-u.ac.jp) :ロボットでも注目される FPGA 入門 (1) | ACRi Blog (titech.ac.jp) Verilog Verilog Verilog Verilog C++ 開発言語
  • 4. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. 物理層 通信制御ロジック IO制御ロジックなど FPGA 研究紹介:FPGAを活用したシリアル通信技術とシステム設計 3 CPU FPGA 通信制御ロジック 物理層 制御ソフト 装置の上位システム 独自開発 ネットワーク通信 シリアル スレーブ モータ、センサ ネットワーク通信をFPGA上に独自開発する意義 1.装置の特殊な要求に応えられる (ジッタ、遅延、サンプリングレート) 2.管理コストの低減 (ライセンス料、ソフトウェアスタック) 3.通信機能の流用性向上 (ICのディスコンに縛られない) 産業装置の制御システム:中央集中型→末端へ分散(デバイスの近傍に設置) ・システムスケーラビリティと制御のリアルタイム性の両立 ・装置のフットプリントに柔軟に対応(ボードの配置自由度。意外と重要) ・パラレル配線の最小化で相対的な信頼性向上 IOデバイス IOデバイス IOデバイス マスタ パラレル 様々な産業装置の 制御システムとして導入 参考:三枝高志, 他, “分散型コントローラ用リアルタイムネットワークの通信制御方法”, 自動制御連合講演会講演論文 集, 2011, 54 巻, 第54回自動制御連合講演会, セッションID 2A302, p. 218, 2012
  • 5. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. 研究紹介:推論演算アクセラレータとロボットへの適用の試み 4 リアルタイムネットワーク 小型I/Oコントローラ Ultra96など センサ センサ モータ モータ センサで検知した情報 高速フィードバック 深層学習 処理 学習済 モデル 入力 データ 出力 データ ネットワーク 制御 FPGA FPGA FPGA FPGA FPGA 30mm 20mm ネットワーク通信でIOデータの収集→マスタで推論 末端側は超小型FPGAボードで、ロボットに搭載しやすく 産業用PC/ マスタコントローラ 中枢系 末梢系 制御 認識 動作計画 アーム ハンド 高精度,高速 安全性担保 独立して 制御 ③機構: センサ・コントローラ組込 ①コントローラ:高速IO 高速演算 グリッパ:把持制御 リスト:位置決め ②制御:深層学習 ロボットハンド コントローラ+制御+機構をモジュール化 単体で位置補正,把持動作を高速制御 制御周期の違いや機能を分けて階層化することで システム設計の簡易化、モジュール化をねらう 関連文献 [1] 山科和史, 他: “ロボット向けハード/ソフト協調リアルタイム制御”, 電子情報通信学会2021年総合大会講演論文 集, D-22-3, 2021. [2]山科和史, 他: “ロボットの複雑作業を実現する推論演算アクセラレータ”, 電子情報通信学会2020年総合大会講演 論文集, D-18-2, 2020. [3]https://www.hitachi.co.jp/rd/news/topics/2020/0318.html FPGA SoC
  • 6. 第2回ACRi討論会:若手研究者の本音 ~FPGA業界の良いとこ/悪いとこ~ 2022.05.25 © Hitachi, Ltd. 2022. All rights reserved. FPGAに関する気持ち 基本的なスタンス •RTL楽しい :サイバーフィジカルな部分、動いた時の感動 •高位合成も楽しい :SoCの中で何でもやれる感、ソフトウェアコーディングだけで最適化もまた一興 •ただし、FPGAだけでは飯は食えない(FPGAに実装するアプリ自身や関連知識を学ばないといけない) 改善できるといいなと思っていること •開発TATの短縮 :永遠の課題 •自動テスト :テストベンチの組み方、シミュレーションの仕方の模索 •インプリした後の検証方法 :ILAとかSignaltapとか •学生さんへの教育 :業界の行く末、技術の盛り上がりにつながるため大変重要 皆様はどうされてますか? •プロジェクトとコードのバージョン管理の仕方 •テストのやり方 5