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乳幼児健診での留意点【ADVANCED】
- 10. 心雑音 ー 病的/無害性の判断は? ー
代表的な無害性雑音;Still雑音
胸骨左縁下部から心尖部で弦を弾くような収縮期雑音(楽音様)
北川、小児科診療、84巻5号、663-667(2021.05)
•紹介例でも心疾患がないことは多い
•無害性との判断でも、後に疾患が見つかる場合もある
→ 難しい、臨床経験を要する
• 心雑音で小児科医、小児循環器医へ相談や紹介した後に
できるだけ、児の心音を聴きなおす機会を
• 自信がなければ紹介してください
弦の音って
どんな??
- 11. 予防接種
• 年齢相当の定期接種がまだの場合
① 接種忘れの場合 → 任意でも接種可能な時期を説明
② あえて未接種の場合
→ 未接種での不利益は説明(もしかしたら情報不足かも…)
例:日本脳炎は国内発生あり、治療法なし、後遺症の可能性
予防接種は免疫力を弱めるものではない
• 任意のムンプスワクチンも、未接種なら説明
接種時期や意義を知らないゆえに、接種していない場合もある
私見
Editor's Notes
- 1. 乳幼児健診での留意点を、お話します。
- 2. 乳幼児健診の特徴を、成人の健診との違いで考えますと、
その場で判断、判定し、説明すること。
成長過程の連続性の中で評価すること。
多職種との協力があること;保健師、栄養士、心理士、歯科医師・歯科衛生士、視能訓練士など
などがあります。
全年齢で評価、留意するのは、
発育、
運動発達、精神発達
養育状況、虐待の可能性
保護者支援に関することです。
- 健診の実際です。まず診察前に母子手帳と問診票で情報収集します。
出生時記録、既往歴
成長曲線から、発育の問題
→ 栄養状況、疾患有無の可能性の想定
健診歴が標準よりも少ない、 定期予防接種の未接種が多い
→ 養育状況、家庭背景はどうか、診察前に保健師から追加で情報収集