最近の映画やゲームで見られるコンピュータグラフィクスによる映像は、技術の進歩に伴い、まるで実写と見分けが付かなくなってきています． このような映像のことをフォトリアリスティック（写実的）なコンピュータグラフィクスと呼びます． この写実性を実現するには、コンピュータグラフィクスで描こうとする物体の光学特性を、コンピュータビジョン技術を駆使して獲得する必要があります． このテーマでは、本物らしさ獲得するためのコンピュータビジョン技術と、本物らしさを実現するコンピュータグラフィクス技術に関して、実験を通じて学び、体験してもらいます．

1. 転写
単一素材の球を
カメラで計測
計測し た素材で
CG を作成
（ 図は Matusik et al. 2003 より引用）
27 フォトリアリスティックコンピュータグラフィクスを作ろう
光学特性の計測を通じた写実的なコンピュータグラフィクスの生成法
研究室名： 光メディアインタフェース
受入条件： C++プログラミングができるとベター
定 員 ： 4名

2. 計測と再現の流れ
• 計測
• 撮影環境を構築して
カメラで単一素材の球を撮影
• データ処理
• 画像から球の「質感」を抽出して，
データとして出力
• 表現
• 抽出した「質感」でCGを作成

3. 関連研究成果
http://omilab.naist.jp/project/BRDFMultiviewImg/
入力：実写画像 出力：リアルなCGモデル