Recommended
More Related Content
What's hot
What's hot (18)
Similar to 超初心者のためのGitマニュアル
Similar to 超初心者のためのGitマニュアル (20)
超初心者のためのGitマニュアル
- 2. /18/74 この資料の目的 この講習が終わったときに， Gitを使うとどんないいことがあるかわかる Gitの基本的な用語がわかる Gitの基本的な使い方がわかる・できる この講習のあとで， Gitのしくみがわかる チームで作業するときのGitの良い使い方がわかる 2
- 3. /18/74 Contents 3 • Gitとは • Gitで何が出来る?～Gitのある生活～ • 覚えてほしいGitの用語 • やってみよう！ • 最後に難しい話
- 4. /18/74 git とは git は、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡，差分を確 認するためのバージョン管理システム．変更前の状態の復元や，変更の競 合の操作が容易．Linuxカーネルのソースコード管理に用いるためにリーナ ス・トーバルズによって開発され、それ以降ほかの多くのプロジェクトで 採用されている．Linuxカーネルのような巨大プロジェクトにも対応できる ように、動作速度に重点が置かれている． Gitでは、各ユーザのワーキングディレクトリに、全履歴を含んだリポジト リ（過去のソースコードが全て格納されている格納庫．隠しファイル.git） の完全な複製が作られる．したがって、ネットワークにアクセスできない などの理由で中心リポジトリ（リモートサーバ上の共有リポジトリ）にア クセスできない環境でも、履歴の調査や変更の記録といったほとんどの作 業を行うことができる． (2017/9/7 現在 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Git) 4
- 5. /18/74 簡単に言うと， ①ファイルのセーブポイントを作成できる ②履歴が全て残るので前のセーブポイントを参照・復元出来る ③クラウドへの同期は手動 ④セーブポイントは分岐が可能 5/7 13:00 5/8 11:00 5/7 14:00 5/9 21:00 5/9 21:00 セーブポイント 前の状態に 戻れる！ 分岐もできる！ 手動で同期 5
- 19. Gitのある生活 ～卒論編～
- 34. /18/74 おさらい：Gitでできること ①ファイルのセーブポイントを作成できる ②履歴が全て残るので前のセーブポイントを参照・復元出来る ③クラウドへの同期は手動 ④セーブポイントは分岐が可能 5/7 13:00 5/8 11:00 5/7 14:00 5/9 21:00 5/9 21:00 セーブポイント 前の状態に 戻れる！ 分岐もできる！ 手動で同期 34
- 35. /18/74 こんな人におすすめ 複雑なものを作っていて，定期的にバックアップが必要な人 プログラムにバグが出たりして，前の状態に戻したいときがある人 複数人で作業している人 そして， ファイルのバージョン管理に苦労している人 https://backlog.com/ja/git-tutorial/intro/01/ 35
- 44. /18/74 チェックアウト(ブランチ間を移動) このそれぞれの枝のことをブランチと呼びます まんまですね ブランチA ブランチB また，作業しているブランチを移動することを チェックアウトと呼びます． 新しく作ったブランチに移動するときも， 元のブランチに戻るときもチェックアウトを使います． コミット(セーブポイントを作る) ブランチ(枝を作る) チェックアウト(ブランチを移動する) 44
- 45. /18/74 覚えてほしいGitの用語 ブランチBの方で順調に作業を進めましたが， ブランチAでの作業内容も必要になってきました ブランチA ブランチB コミット(セーブポイントを作る) ブランチ(枝を作る) チェックアウト(ブランチを移動する) 45
- 46. /18/74 マージ(別ブランチの内容を取り込む) そんなときはマージを使います 他のブランチの作業内容を自分のいるブランチに 取り込むことが出来ます 取り込んだ元のブランチは維持され， 内容が変わったり，消えたりすることは一切ありません マージ後には新しいコミット(マージコミット)が 生成されます ブランチA ブランチB コミット(セーブポイントを作る) ブランチ(枝を作る) チェックアウト(ブランチを移動する) マージ(別のブランチの作業内容を取り込む)merge! 46
- 47. /18/74 マージコンフリクト 47 別のブランチであるファイルの同じ行をそれぞれ別の内容に変更していると コンフリクト（競合）が発生する． 修正して，もう一度コミット マージ時にコンフリクト発生 1 OrigamiProject 2 Sakamoto Lab 3 <<<<<<< HEAD Matsunaga Lab Huruya Lab ======= Nakanishi Lab >>>>>>> branchB ブランチAはこう変更 1 OrigamiProject 2 Sakamoto Lab 3 Matsunaga Lab 4 Huruya Lab 1 OrigamiProject もとのファイル ブランチBはこう変更 1 OrigamiProject 2 Sakamoto Lab 3 Nakanishi Lab 手動で修正 1 OrigamiProject 2 Sakamoto Lab 3 Nakanishi Lab 4 Huruya Lab 必ずコンフリクト部分を 確認すること！
- 49. /18/74 Tips：なぜ手動で同期？ 寝ている間にiPhoneが勝手に同期される世界で私たち は暮らしていますが， Gitは自動で同期しません！ 理由 • プッシュしない限りは好き勝手遊べる →ローカルで斬新な機能を作成，動かしたら全く動かない →ブランチごと放置．リモートへはプッシュしないので他の人 には影響なし • 電波環境が悪いところでも使える • 意味のあるセーブポイントが作成できる 49
- 61. /18/74 この資料の目的 この講習が終わったときに， Gitを使うとどんないいことがあるかわかる Gitの基本的な用語がわかる Gitの基本的な使い方がわかる・できる この講習のあとで， Gitのしくみがわかる チームで作業するときのGitの良い使い方がわかる 62 ここまで ここからの話は，分からなくてもOK！ 知っておくことが大切 ここから
- 62. /18/74 Gitの操作方法 ざっくりと3種類の操作方法があります 1. コマンドラインで操作 2. GUIアプリケーションで操作 3. ブラウザ上で操作 真っ黒なターミナルにポチポチコマンドを打っていきます 慣れると一番便利 WindowsならGit for Windows Macならターミナルを使います 今回はSourceTreeを使います． 慣れるまでは一番使いやすい Visual Studio Codeとかもおすすめ 直接リモートリポジトリを扱える 逆にローカルでの作業は出来ないので， プッシュした内容を確認するときに使う 63
- 66. /18/74 コミットメッセージ 先頭にやったことの種類を示すプレフィックスを つけると分かりやすい 67 feat: プログラム全体を作成 feat: モーター駆動部分 debug: モーター動作時のバグ取り refactor: 全体的に読みやすく整えた 2020/5/8 2020/5/6 2020/5/4 2020/5/3
- 68. /18/74 Gitとの相性 Gitと相性がいいもの：テキストベースのもの(差分が取れる) Gitと相性が良くないもの：テキストベースでないもの Gitと相性が悪いもの：テキストベースでない&容量が大きい ※リポジトリには容量制限がある場合がある pdf(.pdf), execution file(.exe), image(.png, .jpg),… Movie(.mp4), PowerPoint(.pptx),… Text(.txt, .md, .csv), Source code(.html, .tex, .c),… 69
- 71. /18/74 役割に応じて わかりやすいブランチ名を付けるべし よく使われるbranch名の先頭文字 master, release, deploy：最新の安定版 develop, dev ：最新の開発作業の変更 feature, feat ：新しい機能開発 fix, hotfix ：致命的バグの修正 dev/motor-control-method みたいな感じで名前を付け ると分かりやすい！ ブランチ命名規則 72
- 72. /18/74 git の心構え 73 • 他人と共有する必要のないファイルはコミット・プッシュしない ※変更してないファイル，不必要なファイルなど • ログを消すような作業は極力控える • バグのあるコードはプッシュしない • こまめにフェッチorプルして最新の状態に同期しておく • コミットメッセージは他人に分かるようにわかりやすく端的に（先頭大文字， 基本的には英語で書くこと） • ソースコードなどでは他人が読んでも分かりやすく，修正に強いコードを書く ※詳しくはコーディングルール資料を参照 • コンフリクトを避けるために同一行を複数人で編集することはなるべく避ける． (ブランチごとに編集対象のファイルを変えるのが一番楽) • 分かるようになってから難しいことをする ※gitの仕組み等，難しい話は過去資料ver2に記載されている