卒論(島田)
- 4. 仰角補正法
伝搬損失 : Ls(dB) = Lp – Ks
θm(mrad) = – (103/180) tan1((hb – hs)/d)
Ks(dB) = 0.0186θm(mrad) + 16.13
仰角θm : 基地局と傾斜地の相対位置関係を反映
補正式Ks : 基地局アンテナと傾斜地上の着目点との仰角θmを考慮
3
市街地伝搬損失推定式Lpに傾斜地エリアに対する補正式Ksを加える
傾斜地上での伝搬損失を推定する式
+ θm
θm
hb
hs
d
傾斜地
基地局
- 9. 傾斜地エリアの特徴
道路が碁盤の目状で
主ビーム方向に対して
縦コースの道路が多い
主ビーム方向に対して
垂直と平行な道路が
混在
90~80 60~50 50~40 40~30 30~80~70 70~60
ReceivingLevel (dBm)
基地局
200m0 100
TN 主ビーム方向
主ビーム方向に対して
南東側は縦コースが多く,
南西側は横コースが多い
半田山
(岡山市)
志井鷹羽台
(北九州市)
あさおか台
(広島市)
200m0 100
~ -85 -85~ -80 -80~ -75 -75~ -70 -70~ -65 -65~ -60 -60~ -55 -55~ -50 -50 ~
Receiving Level (dBm)
主ビーム方向
TNTN
8
50 ~55~ 5060~ 5565~ 6070~ 6575~ 7080 ~ 75~ 80
TN
0 200m100
主ビーム方向
Receiving Level (dBm)
- 10. 見通し率によって各傾斜地エリアの特徴を表すことができる
90~80 60~50 50~40 40~30 30~80~70 70~60
ReceivingLevel (dBm)
基地局
200m0 100
TN 主ビーム方向
200m0 100
~ -85 -85~ -80 -80~ -75 -75~ -70 -70~ -65 -65~ -60 -60~ -55 -55~ -50 -50 ~
Receiving Level (dBm)
主ビーム方向
TNTN
9
傾斜地 あさおか台 半田山 志井鷹羽台
見通し率g 0.298 1.048 2.296
50 ~55~ 5060~ 5565~ 6070~ 6575~ 7080 ~ 75~ 80
TN
0 200m100
主ビーム方向
Receiving Level (dBm)
• g <1 → 横コースが多く,見通しが少ない
• 1< g <2 → 縦コース,横コースが混在し見通しが比較的多い
• g >2 → 縦コースが多く見通しが非常に多い
各傾斜地エリアの見通し率
- 11. 10
見通し率の適用(1)
● 見通し率g が大きくなるほど定数項の差も大きくなる
● 半田山エリア : 仰角補正法が導出されたエリア
見通し率による補正は小さいほうが望ましい⇒
この関係を1つの補正式で表す
傾斜地
i
実測式と推定式の定数項 定数項の差 見通し率
Lmi Lsi Lmi-Lsi ig
1 あさおか台 113.36 114.94 -1.58 0.298
2 半田山 118.30 117.56 +0.74 1.048
3 志井鷹羽台 120.29 117.59 +2.70 2.296
- 12. 見通し率による補正式 Δg (dB) = 0.4826×10log(g i) = 4.826log(g i)
見通し率を反映させた伝搬損失推定式 Lsg i (dB) = Lsi + Δg
見通し率の適用(2)
仰角補正法による推定式
傾斜地
i
見通し率 定数項の差 定数項の差の見通し率に
対する変化量10log( )ig Lmi-Lsi
1 あさおか台 -5.258 -1.58
2.70 ( 1.58)
0.4826
3.610 ( 5.258)
2 半田山 +0.204 +0.74
3 志井鷹羽台 +3.610 +2.70
11
- 15. 実測式と推定式の比較(半田山)
14
0.60.4 0.80.2 1.0
2 28.85log( ) 117.66Ls dg
2 28.85log( ) 117.56Ls d
2 29.27log( ) 118.30Lm d
80
100
110
120
90
Distance d (km)
PathlossLm,Ls,Lsg(dB)
もとより精度が良いエリアなので,
見通し率による補正は小さい
- 16. 実測式と推定式の比較(志井鷹羽台)
15
0.60.4 0.80.2 1.0
3 44.50log( ) 120.29Lm d
3 27.81log( ) 117.59Ls d
3 27.81log( ) 119.33Ls dg
80
100
110
120
90
Distance d (km)
PathlossLm,Ls,Lsg(dB)
実測式と推定式の傾きに
依然として差がある
- 25. 実測式と推定式の比較(志井鷹羽台)
25
0.60.4 0.80.2 1.0
3 44.50log( ) 120.29Lm d
3 27.81log( ) 117.59Ls d
3 27.81log( ) 119.33Ls dg
80
100
110
120
90
Distance d (km)
PathlossLm,Ls,Lsg(dB)
50 ~55~ 5060~ 5565~ 6070~ 6575~ 7080 ~ 75~ 80
TN
0 200m100
主ビーム方向
Receiving Level (dBm)
- 36. 指標の評価
a と で傾斜地の見通しの状況を反映できる
半田山 志井鷹羽台 あさおか台
37
0 10 3020 40 50 807060 90
横縦
0
5
10
20
25
15
0
50
100
200
150
横縦
0 10 3020 40 50 807060 90
0
10
20
40
30
横縦
0 10 3020 40 50 807060 90
エリア
平均 or ピーク 平均値 ピーク値
a(縦コース) 0.244 ‐
a (横コース) ‐ 0.322
(縦コース) 0.125 ‐
(横コース) ‐ 0.553
半田山 志井鷹羽台 あさおか台
平均値 ピーク値
0.092 0.324
0.229 0.044
0.266 0.044
0.083 0.744
- 45. 48
仰角距離特性の推定
29.27log( ) 118.30Ls d
伝搬損失特性( 実測データ )
PropagationpathlossLs(mrad)
Distance d (km)
90
100
105
110
95
115
120
0.2 0.4 0.6 0.8 1.0
実測データによる伝搬損失特性
半田山エリア