Learning Process-Based Therapy_Chapter 12-2 (Book Club Japan).pdf
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Process-Based Therapy勉強会の第6回中盤，石川 惠太さんによる発表資料です。"Learning Process-Based Therapy"という書籍の第12章後半の内容がまとめられています。 勉強会の概要はこちら。 https://note.com/junkashihara/n/n6e93928a8fcb
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Learning Process-Based Therapy_Chapter 12-2 (Book Club Japan).pdf
- 1. 1 Chapter 12. Learning Process-Based Therapy 後半 Process-Based Therapy勉強会 2022年8月26日 石川 惠太 (東京大学)
- 2. 2 自己紹介
- 3. 自己紹介 3 ◼ 石川惠太（いしかわ けいた） • 東京大学教育学部臨床心理学コース • 修士２年 ◼ 興味関心 • 子ども期逆境体験の長期的な影響 ✓ 世代を超えた影響 ✓ 心理療法の治療抵抗性への影響 リサーチマップ https://researchmap.jp/ishikawakeita
- 5. 維持のルールの適用 5 ◼ 維持のルールの適用(Applying rules of maintenance)(P208) ⚫ マヤのケースの５つのルールを適用 ◼ 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべき問題ではない (Life is a process to be lived, not a problem to be solved)(P208~211) ⚫ EEMMを社会文脈的に拡張することによる、人生の前向きな変化の促 進について
- 6. 維持のルールの適用 6 ◼ マヤのケース ✓ 仕事中のケガによる慢性疼痛 ✓ 反芻、怒り、不公平な感覚、運動の制限
- 7. 維持のルールの適用 7 ◼ マヤのケース • 感情の開放性と運動を促す健康の必要性の感覚に焦点をあてる ：1．目先の成果よりもプロセスに焦点をあてる • 近隣住民との運動習慣 ：2．健康な変化のプロセスを支える自己維持的なループ ➢ →人生の目的を取り戻すだけでなく、より健全な目的を 人生にもたせる：3．変化の主要なプロセスの繰り返し実践
- 8. 維持のルールの適用 8 ◼ マヤのケース • マヤが獲得した感情や思考への新しい反応の仕方→運動や社交パター ンにも適用される ：4．健康なプロセスをより大きな行動パターンに統合 • 怒りがパターンを阻害すると気づく ：5．前向きな変化のプロセスのヒントとして問題の再発を確立する
- 9. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 9 ◼ PBTの教訓 • １回で終わりではなく、変化のプロセスは人間の成長とレジリ エンスを促すもの • 精神疾患の診断を受けた1/5のためだけでなく、5/5（つまり人 間全員）の人生向上・エンパワメントの方法になりうる →「問題から繁栄へ」というビジョン
- 10. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 10 ◼ 人生の前向きな変化 • 様々な領域での介入研究の結果、健全な変化のプロセスは、人 生の前向きな変化も促進することが明らかになった • レジリエント、成長中、柔軟、社会的なつながりがある人は精 神的な問題に陥るリスクが低いだけでなく、重要な人生の困難 に立ち向かうことができる
- 11. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 11 ◼ EEMMを用いた人生の前向きな変化 • 精神的な問題のみでなく、前向きな人生の変化を促すためにEE MMを活用することができる • 仮に最初は「問題指向」だとしても、クライエントの心理的に 前向きな変化のプロセスのために、EEMMの６行(Cognitive~Ov ert Behavior)を活用すべき
- 12. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 12 ◼ 医療システムの課題 • 各EEMMの行にて、健全なVariation, Selection Criteria, Rete ntionをContextの中で探す必要がある • しかし、以下の２つの理由から上記を長期間行うのは難しい ➢ 医療システムは「健康志向（health oriented）」というよ りは、疾病の治療に焦点を当てている ➢ 仕事への支払いの関係 • 現段階では、再発防止・退院計画などの名目で行う必要
- 13. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 13 ◼ 社会文化的版のEEMM • 心理的な行のEEMMは学んできたが、社会文化的・生物生理学 的な部分についてはあまり言及してこなかった • 具体例として、だいあどと親密な関係に焦点を当てた社会文化 的EEMMを提示（次スライド） ✓ 元の問題に関係なくプロセスベースの作業に適している ✓ 説明のため、ACTの心理的柔軟性モデルから「繁栄」を目 的としてEEMMを提示
- 15. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 15 ◼ 社会文化的版のEEMM • Cognitive~overt bahavior および社会的に拡張した柔 軟性を向上させるのは難し くない • 問題焦点型から繁栄焦点（p rosperity focus）にどのよ うに移すかのロードマップ になる
- 16. 人生は生きるためのプロセスであって、解決すべ き問題ではない 16 ◼ まとめ • 人種差別、移民、気候変動までの幅広い分野で介入科学がポジ ティブ心理学や文化発展に貢献することは多い • 変化の過程が明らかになれば、そのプロセスは一部に限定せず、 州議会・街頭など日常生活に広げるべき
- 17. 17 考察・発展的な議論
- 18. 考察・発展的な議論 18 ◼ 社会文化的版のEEMM • 社会文化的バンのEEMMを検討することが、P34のFIgure3.2の Sociocultural levelsを考えるということ？ • Biophysiological版はどうなるのか？ • 心理的柔軟性モデルを例にEEMMを作成していたが、他の理 論・モデルでも適用できる？