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カナエール2012 報告書
- 1. カナエール報告書
2012年10月
カナエール実行委員会
認定NPO法人ブリッジフォースマイル
- 2. カナエール報告書2012 目次
P.2
カナエールを終えて
P.3
カナエールとは?
P.4
実施概要
P.5
支援対象者『カナエルンジャー』
P.6
サポートボランティア『エンパワチーム』
P.7
オリエンテーション
P.8
合宿
P.9
チーム活動
P.10
事前発表会とスピーチトレーニング
P.11
夢スピーチコンテスト
P.12
プロモーション
P.13
ファンドレイジング
P.14
メディア掲載
P.15
収支報告
P.16
アンケート結果①
P.17
アンケート結果②
P.18
カナエールを終えて。カナエルンジャーの感想
P.19
カナエールを支えてくださった方々
P.20
協賛・協力企業
- 3. カナエール2012 を終えて
カナエールは、児童養護施設を退所した後、大学等へ進学する子どもたちを支援する奨学金プログ
ラムです。2011年に始まり、今回は2回目の開催となりました。
カナエールが児童養護施設の子どもたちを支援する理由は、教育格差から生まれる希望格差、貧
困の連鎖をなくすためです。運営団体であるブリッジフォースマイルは、日本の子どもたちが、どんな
環境で生まれ育っても、素晴らしい人生をいきる可能性をあきらめず、夢と希望を持って笑顔で暮らし
てほしいと願って、児童養護施設の子どもたちを8年前から支援をしています。
高校卒業後、児童養護施設を巣立ち自活をしなければならない若者たちは、大学等へ進学したいと
願っても、経済的理由から、あきらめることが少なくありません。施設退所者のうち、大学等への進学
率は、たった2割。さらに、その半数近くは中退してしまうという現実が、その厳しさを物語っています。
そして、その厳しい現実は、後に続く子どもたちにチャレンジする意欲を失わせてしまいます。
「どうせ自分なんて…」、「進学なんて、無理に決まっている」。
また、カナエールは、奨学金の支援だけでなく、若者自身が強くなり成長するサポートを併せ持って
います。
支援を受ける人が、応援者に向かって自らの夢を語る「夢スピーチコンテスト」を始め、様々な仕組
みが、何物にも代えがたい経験となります。また、支える家族がいない施設退所者に、同じ環境の仲
間や、支えてくれる応援者の存在が、踏ん張る力や勇気を与えてくれます。
今年も、9名の奨学生「カナエルンジャー」が、多くの方々のご協力を得て、コンテスト当日には堂々と
夢を語ることができました。
「奨学金」は、若者たちの経済的不安を緩和することができました。
「スピーチコンテスト」をやり切った達成感は、夢に向かっていく上で大きな自信となりました。
「多くの応援者の存在」は、自分が一人ではないこと、施設出身者だと恥じなくてよいことが実感できま
した。
遠くない将来、卒業し夢を叶えていく彼らが、ロールモデルとなっていくことを願ってやみません。
がんばっている彼らを、これからも温かく見守って下さい。
ご協力いただきました皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
カナエール2012 実行委員長
認定NPO法人ブリッジフォースマイル代表
林 恵子
2
- 4. カナエールとは?
カナエルンジャー
支援対象者
児童養護施設退所後、
進学し、夢をかなえたい若者
スピーチコンテスト
奨学金
夢を発信し、応援者を募る場 コンテスト出場を条件に給付
夢や自分と向き合うためのプ 一時金30万円
ログラムを用意
卒業まで月々3万円
意欲
資金
エンパワチーム
SNS
奨学金継続サポーター
サポートボランティア
支援者との交流サイト
1口2000円の継続寄付
コンテストまで、原稿作成や
一般非公開
15口で一人を支える
紹介VTRづくりを行う
アドバイザー
PC、通信機器
アンバサダー
エンパワチームの相談役
ITに触れる機会の提供
ツイッター上で活動の輪
授与:ノートPC
を広げる広報大使
貸与:Pocket-‐wifi、iPhone
講師
物品提供
スペシャルアンバサダー
ボランティア研修、
コンテスト上位者への副賞
カナエールに賛同している著名人
スピーチ研修を行う
来場者へのお土産
チャリティイベント
審査員
寄付先として参加
コンテストの審査員
PRの機会
実行委員会
当日ボランティア
コンテスト来場者
寄付者
協賛企業
プロジェクトの企画、
コンテストの運営ボランティア
コンテスト来場者
一般寄付
カナエールへの
運営を行う
夢チケットは奨学金に充て チャリティイベント 資金提供
られる
等での寄付
3
- 5. カナエール2012実施概要
●主催
カナエール2012実行委員会
●運営
認定NPO法人ブリッジフォースマイル
●カナエール2012
実施スケジュール
11月22日 奨学生募集開始
12月10日 施設職員向け募集説明会
12月 サポーター募集開始
1月∼2月中旬 サポーター説明会
1月10日 奨学生募集締め切り
2月上旬 奨学生決定、通知
2月18日 サポーター研修
2月28日 サポーター(クリエーターパート)研修
3月4日 奨学生オリエンテーション
3月31日∼4月1日 合宿
4月28日 サポーター相談会
5月27日 事前発表会
6月19、23、24日、26日 スピーチトレーニング
7月1日 夢スピーチコンテスト
●カナエール2012
参加者
実行委員 21名
スペシャルアンバサダー
13名
エンパワチーム(サポーター) 27名
アンバサダー 179名
当日スタッフボランティア 26名
審査員
5名
コンテスト来場者 247名
4
- 6. 支援対象者『カナエルンジャー』
カナエールの支援対象者は奨学生であると同時にコンテスト出場者でもある。本プログラムにおいて、奨学生はカ
ナエルンジャーと呼ばれる。対象は施設で生活する高校生、または専門学校、大学等へ進学中の施設退所者。
今年度の募集は初年度に続き10名とした。
奨学生の選考は審査委員4名により、書類審査会を実施した。10名から応募があり、全員に奨学金の給付資格
(コンテスト出場資格)が与えられたが、1名辞退。18歳∼21歳の若者9名が、夢を叶える一歩を踏み出した。
1、募集
応募書類
【期間】
2012年11月22日∼2012年1月10日
・設問4つ「今まで努力してきたこと」等
追加募集 2012年1月11日 2012年1月18日
・課題2つ
【対象者】 施設で生活する高校2、3年生、もしくは進学中の施設退所者
「自分について、友人へインタビュー」
【方法】 東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県内にある児童養護施設
「あなたの夢」(以上すべてWord)
に、出場者募集案内を送付。
・資金計画表(Exel)
・施設職員からの推薦状
2、選考
【期間】
2011年1月下旬
選考基準
【選考者】 選考委員4名による書類選考。
1、意欲
【選考方法】 選考基準に従い、各委員が採点し合算。選考会の実施。
2、共感力
【選考委員】 以下4名に依頼。
3、継続力
4、内省力
荻野 淳也 …実行委員/トレーニングチームリーダー
5、他者への感謝、思いやり
草間 吉夫 …高萩市長/(施設退所者)
6、経済的困窮度
黒岩 禅 …実行委員/株式会社佐藤商会執行役員/(施設退所者)
土田 秀行 …全国児童養護施設協議会 副会長
【支援対象者内訳】
男性4名、女性5名
高校3年生2名
新たな応募条件
専門学校1年生3名
大学1年生1名
<パソコンによる応募書類作成>
専門学校2年生1名
大学3年生2名
今回、応募書類をWebサイトからExcel、
【決定者出身施設】
Wordファイルをダウンロードし、パソコンで
作成することを義務付けた。
東京都
1名 千葉県1名 神奈川県3名 埼玉県4名
プログラム上、ITの利用が欠かせない上、
研修を実施する時間が足りないため、応募
時にパソコンの利用可否を知る必要があっ
3、通知
たからである。
【期間】
2012年2月中旬
【通知方法】電話で内定を通知後、オリエンテーション時に
<資金計画表を新たに追加>
入学から卒業までの収支の計画表を出し
合格通知書を手渡し。
てもらい、資金状況を把握に努めた。
課題、改善点
当初、奨学生の応募が3名のみ(前年度は16名)と非常に少なかった。大きな原因として、パソコンでの応募書類
作成があげられる。手書きからキーボードへの変更で、応募が5分の1以下に減ったというのは運営側も驚きの結
果であった。運営側が想像する以上に、子どもたちはパソコンを使えない、または施設内ではパソコンを使える環
境にないことが考えられる。施設職員にとっても、子どもや退所者に勧めづらかったようだ。
期日内に応募いただいた3名の了承を得て、期限を一週間延長し、手書きでの書類作成を可として再度募集。
なんとか計10名から応募いただくことができたが、次年度の大きな課題となった。
5
- 7. サポートボランティア 『エンパワチーム』
カナエールで重要な役割を担うのが、サポートボランティアである「エンパワチーム」。大勢の前で夢を語るという
課題を乗り越えるため、カナエルンジャー1名につき、エンパワチーム3名で支える体制をとっている。また、エンパ
ワチームも専門的なアドバイスが得られるようにした。スピーチコンテストまでの3ヶ月間、関係性を築きながら、
一緒に準備を行った。
ボランティア説明会 計43名参加
1、募集
うち、34名が応募。
【期間】 2012年12月∼2月
プログラム内容、ボランティア活動内容
【方法】・インターネット上での告知
の説明と、参加者同士の交流を促すための
ダイアログを行った。
・外部団体に要請し、メールニュースでの告知 他
【人数】 3つの役割(パート)各9名、計27名
<開催日>
【活動内容】
1月8日(日)、10日(火)、14日(土)、18日
・メンター:スピーチ原稿作成のサポート、メンタルサポート
(水)、29日(日)
・マネージャー:チームメンバーの日程調整、事務局との連絡、進捗報告
2月1日(水)、12日(日)
・クリエイター:コンテストで上映する紹介VTRの作成、デジタルビデオを使っ
ての撮影、編集ソフトを使っての編集
エンパワチームの男女比と年齢層
2、チーム編成
職業も多種多様で、バランスのよい
住所や性別などを判断材料に、9チームの組み合わせを行う。
構成となった。
40代
50代
60代
3、研修
11%
0%
4%
【ボランティア研修】 コミュニケーション講座、チームビルディング
女性
20代
44%
44%
日時: 2012年2月18日
男性
30代
場所: 三菱総研ビル(提供:パソナグループ)
56%
41%
参加者: エンパワメンバー21名、実行委員12名
<男女比>
<年齢層>
【クリエイター研修】 映像編集ソフトの使い方の講座
日時: 2012年2月28日
場所: アドビ システムズ本社
参加者: アドビ システムズ社員4名
エンパワメンバー(クリエイターパート)6名
4、サポート体制
【専門的なアドバイス】 研修や映像のプロ、児童養護施設の元職員等が
随時アドバイスし スピーチや紹介VTRのチェックを行った。
サポート体制を整えるため、昨年、エンパワチームとして活躍していたメン
バーに、運営協力を依頼した。
【情報共有】 メーリングリストや共有ツール(グーグルDOCS、カレンダー
等)を活用して、連絡や情報共有を行った。
研修にて、自己紹介中
【その他】 相談会(4月28日)を実施し、エンパワチームの不安や疑問をス
タッフとともに共有し、解決した。
課題、改善点
応募者が少なく、7回も説明会を開催しなければならなかった。募集のタイミング、告知方法を見直していく必要が
ある。また、エンパワチームと施設職員との関係構築も課題である。今年、初めての試みとしてエンパワチームに
よる施設訪問を行ったが、事前に知識の習得、目的意識の共有などに課題が残った。
6
- 8. オリエンテーション
カナエルンジャーが初めて集合する場となるオリエンテーション。大きな目的は、活動が本格的にはじまる前に、
参加者の不安を払しょくし、活動環境を整え、参加意欲を高めるためである。プログラムの流れの説明、iPhoneと
ツイッターの研修、エンパワチームとカナエルンジャーの顔合わせなど、中身の濃い1日となった。
1、概要
【日時】 2012年3月4日
10時
【場所】 パソナグループ本社
【参加者】 カナエルンジャー9名、エンパワ23名、実行委員5名
【内容】 プログラムの流れの説明、iphoneとツイッター研修、
エンパワチームとカナエルンジャーの顔合わせ、チーム発表
2、カナエルンジャーカラー決定
はじめての集合となるため、まずは自己紹介。進学してかなえたい プログラムについて丁寧に説明する
夢。意気込みを語ってもらった。
事前アンケートをもとに色は、「レッド」「オレンジ」「ピンク」「ブルー」 中古パソコンの無料提供について
施設のIT環境が整っていない理由は、
「パープル」「グリーン」「ホワイト」「ブラック」「ゴールド」の9色。カナ
資金不足というよりも、トラブルを避ける
エルンジャーとしてのカラーが決まった。
ためつまりリスク管理の意味が強い。
とはいえ、施設を出た後でインターネッ
3、通信機器の研修
ト上でのトラブルに見舞われることも少
なくなく、これからパソコンやスマート
インターネット通信機器であるPocketWifi、iPhoneを貸与する。
フォンが使えない事はハンデとなりうる。
あらかじめ開設していたgmailアカウントのテスト、ツイッターアカウ せめて、進学するカナエルンジャーたち
ントの開設をiPhoneから行った。エンパワメンバーも隣でサポートし には、パソコンを上手く使いこなしてほし
た。スマートフォンに慣れているカナエルンジャーが何名かおり、 いと考え、積極的に活用を進めている。
ソーシャルメディアの利用も昨年に比べて浸透している傾向だった。
その反面、携帯電話を所有したことのないカナエルンジャーも1名い
た。
エンパワによる施設訪問
本年度は事務局が行う事前面談の
代わりに、エンパワチームが担当カナ
4、顔合わせ、チーム発表
エルンジャーの施設へ訪問した。
お昼にエンパワメンバーが到着。一言ずつ自己紹介し、一緒にお弁 訪問方法、心構えを事務局から共有。
当を食べた。プログラム期間中はチーム毎に分かれて行動すること アポイント取りにはじまり、担当職員
が多くなるため、全体交流ができる貴重な場面であった。
へ挨拶、今後懸念される事等を話し
合った。
チーム発表はオリエンテーションの一番最後に行われた。期待と緊 昨年の改善点である、施設との早期
張が入り交じった交流がはじまった。
からの連携を実現することを目指した。
課題、改善点
チーム編成において、居住地、性別、希望する役割を考慮するだけでも、必然的に組み合わせ候補は限られてしまうが、
構成メンバー次第でチーム活動に大きな影響が出るため、慎重に検討した。
協力企業のやむなき都合により、この日に提供することを約束していた中古パソコンが間に合わず、予定していたパソコ
ン研修が実施できなかった。結局、提供はプログラム終了後となり、その間、エンパワメンバーの私物を貸与することで
補えたチームもあったが、原稿作成、インターネットを利用したコミュニケーションに大きな支障が出てしまった。そもそも
協力企業のご厚意による提供であるため、強く主張できる立場ではなかったが、次回以降、このようなことがないように
協力企業への理解と協力を求めていきたい。
7
- 9. 合宿
前年度のプログラムを踏襲し大きな流れは変更せず、1泊2日で開催。チームの関係性を深め、本番に向けての気持ち
を高めてもらうのが大きな目的であり、チームに分かれワークを中心に実施した。1日目の夜は、カナエルンジャー同士
で語り合う時間を設け、短い時間の中でも凝縮された内容となった。
1、実施概要
理想の合宿所を探せ!
【日時】 2012年3月31日~4月1日
土曜日に授業、仕事があり遅刻で参加
【場所】 神奈川県立藤野芸術の家
する者、入学式、大事な予定に重なって
【参加者】 カナエルンジャー
9名 エンパワチーム 27名
しまった者も少なからずいた。カナエルン
実行委員会スタッフ13名 運営ボランティア数名
ジャーもエンパワチームも多忙な中、少
しでも長い時間参加してもらえるよう、都
心から遠すぎない範囲での実施が望ま
2、チームビルディング
れる。
【待ち合わせもチームごとに】
反面、条件に合う合宿所は多くない上に
合宿のはじまりは、各チームで待ち合わせ。チームカラーのバン
倍率も高く、確保のするのに苦労を要し
ダナやグッズを目印に集まってから、一緒に合宿会場へ。
ている。予算の上でも、公共の施設であ
ることが望ましく、今後も開拓の余地が
【お揃いのオリジナルTシャツ】
ある。
チームカラー別に制作したカナエールTシャツを用意、着用した。
【スローガンを掲げた「旗」づくり】
チームのスローガン、特徴を表現した模造紙大のフラッグ(旗)を
作成。1日目の締めとして、夕食後、舞台の上で発表会を行った。
夜の時間もフル活用
22時の解散後、チームを離れ、エンパワ
3、ワーク
チームは夜遅くまで振り返りミーティング。
【先輩からの応援メッセージ】 児童養護施設を出て活躍する実行
カナエルンジャーも施設出身の先輩をファ
シリテーターとし、それぞれの思いを語り、
委員が、夢をテーマにスピーチ。後輩に熱いメッセージを届けた。
よきライバルとしての友情を深める時間と
【実施計画表の作成】 合宿後からはじまるチーム作業のスケジュー なった。
ルを作成。
【撮影コンテづくり】 紹介VTR、撮影シーンの案出し。
【原稿草案づくり】 自分について、過去や未来について、ワークシー
トを用いて共有。原稿のヒントとなるようなキーワードを探す。
合宿の最後に行う2分間スピーチの準備でもある。
4、まとめ
【2分間スピーチ】 2日間のワークを通して完成させた原稿をもとに、
全員の前でスピーチを行う。メンターからフィードバックをし、今後の
目標を合わせて共有した。
【振り返り、共有】
いくつかの円に分かれ、それぞれ2日間の感想、いま感じていること
総勢50名での合宿 ワークの風景
を共有した。最後に大きなひとつの円になり、コンテストまでの意志を
再確認。掛け声とともに全員と握手をし、2日間の合宿は幕を閉じた。
課題、改善点
昨年と比べ運営側の体制が整ってきたこともあり、比較的スケジュール通りに進んだ。
それでも、全体的に多くの要素を詰め込んだため、慌ただしさは否めなかった。ワークは座学が多めなので、
今後は体を使ったゲーム、運動会等のチームビルディングも取り入れていきたい。
8
- 10. チーム活動
エンパワメンバーとカナエルンジャーがコンテストに向けて3ヶ月間準備をする。合宿以降、全体で集まる機会は、事
前発表会とスピーチトレーニングのみ。原稿づくりと紹介VTRの作成をチームごとに進める。
遠方に住んでいるカナエルンジャーが多く、片道2時間かけて会いに行くエンパワメンバーもいた。メールや電話を使
いながら、多い時は毎週、少なくとも月に1、2度集合していた。それぞれのチームの進捗は、定期的にメーリングリス
トで全体共有された。
大人も子どもも自分と向き合う
1、原稿の作成
原稿を掘り下げる上で過去と向き合うこ
メンターが中心となり、カナエルンジャーの夢の原点、抱えている思 とは、カナエルンジャーにとって避けて
通れない。しかし、安心して話せる環境、
いを掘り下げる。エンパワチームはあくまで導き役であり、文章をつく
信頼関係を構築するためには、エンパ
るのはカナエルンジャーである。最初から文章にはならない事が殆ど
ワチーム側の自己開示も重要なポイン
であり、チャートを使ったり、ブレインストーミングでまず単語を出して トであった。チームごとに
いったりとそれぞれ工夫が見られた。
それぞれのドラマがあったようだ。
自分の思いを適確に表す言葉、納得した文章を書き上げるまで、何 これらの経験を通し、共に学び、気づき
度も書き直し、発表直前まで修正は続いた。
を得る貴重な機会となった。
提出は、活動開始1ヶ月半経過した時点、事前発表会、本番2日前の
全3回。実行委員のアドバイザー役がチェックを行った。
いろんな人に会えました
2、紹介VTRの制作
インタビューした仕事人は様々。
コンテストで上映する3分間の映像は、スピーチだけでは分からない 夢を叶えた先輩を前に、みな真剣な表
カナエルンジャーの日常の様子や人となりを知ってもらうためのもの 情で話を聞いていた。
である。普段の生活の様子、親代わりとなる施設職員からの話や仕 ・被災地での活動が認められ、受賞歴
事人インタビューをクリエイターが撮影、編集した。
もある看護師
・見守り続けてくれた小学校の恩師
3、仕事人インタビュー
・全国で活躍する現代アーティスト
チーム活動の課題のひとつ。将来目指す先にいる、先輩となる人物 ・第一線で人々の健康を支えるスポー
に会いに行き、どのようにして夢をかなえたのかをインタビューした。 ツインストラクター
普段は会えないような人に、サポーターのつながり等でアポイントを ・アルバイト先のお世話になった先輩
とり、訪問。夢を目指す自分に必要な事に気づいたり、世界を広げる ・尊敬する施設の先生など
機会をつくった。
4、ツイッターでの発信
カナエルンジャーにはそれぞれ公式アカウントを開設。エンパワチー
ムとカナエルンジャーが共同で管理し、チーム活動の様子やカナエ
ルンジャーの今の思いを発信した。
フォロワーからの応援の投げかけ等ソーシャルメディア上の交流を可
能にした。
今後のスケジュール確認
課題、改善点
募集要項を変えたものの、今年もPCの環境やスキルにより、原稿作成の方法にバラツキが出た。手書きの原稿
を何度もエンパワが打ち込むという場面も見られ、各チームの負担の差が大きかった。これに限らず、カナエル
ンジャーがそれぞれ違うスタートラインに置かれていることを改めて意識する必要がある。
例えば「連絡ができない」「遅刻を毎回する」等、ソーシャルスキルを教えることから始めなければならない場合も
あり、目に見えてきづらいエンパワチームの働きかけは、原稿、紹介VTR作成以外の功績のひとつとも言える。
9
- 11. 事前発表会とスピーチトレーニング
コンテスト1ヶ月前、全体が集合する大切な機会である。予行演習とスピーチトレーニングを行う。チケット代を支払って
聴いてもらうスピーチ、この時点でそのレベルに達しない者をふるいにかける日でもある。本番に近い形でスピーチし
てもらい、プロの講師による本格的なフィードバック、トレーニングを行う。本年度より、フジテレビCSR推進プロジェクト
のご協力も加わった。厳しいフィードバックもありながら、全員、無事本番に進むことができた。
1、事前発表会
【日時】 2012年5月27日
最後の追い込み、モチベーション
UP!
【場所】 パソナグループ本社
チーム別活動の時間が長く、客観
【参加者】 カナエルンジャー9名 サポーター 22名 実行委員会10名
的な視点を持ちづらい中、お互いの
講師/西任暁子氏(U.B.U.speech
consul[ng代表)
進捗を確認し合う。原稿の進み具合
梅津弥英子、奥寺健、川野良子アナウンサー(フジテレビCSR推進プロジェクト)
の差を自覚し、焦ることも必要。
【内容】
最後の1ヶ月を走る原動力になる。
・現時点でできている原稿をもとにスピーチ
豪華な講師によるトレーニング、個
・西任暁子先生による伝え方、話し方トレーニング
別フィードバックは、良い刺激になっ
たようだ。
・フジテレビCSR推進プロジェクトによる発声練習、
伝わるスピーチトレーニング
・フィードバックを元に2回目のスピーチ、紹介VTRのチェック
4回におよぶスピーチトレーニング
【実施日】6月19日、23日、24日、26日
2、トレーニング
【場所】パソナグループ本社
三菱総研ビル
【西任先生による個別のフィードバック】
【講師】
1回目の発表後、「想いを伝える」をテーマに、西任暁子先生からひと
梅津弥英子アナウンサー
りずつ指導を受ける。マンツーマンでなく、課題を共有するように壇上 奥寺健アナウンサー
での指導となる。そうすることで、共通の課題を持つ他のチームへの 川野良子アナウンサー
ヒントにもなる。
森昭一郎アナウンサー
【現役のアナウンサーによる発声トレーニング】
【内容】
オリジナルの教科書をもとに発声練習。その後、2回目の発表におい 「伝える力」を、ひとりひとりに合わせ
個別に指導。発声の仕方やスピーチ
て、ひとりずつフィードバックをもらう。
の組み立て方、間の取り方を丁寧に
【コメントカードによる全員からのアドバイス】
教えていただく。トレーニングの
当日参加している全員から良かった点、改善点をコメントカードに記 2時間はあっという間に過ぎた。
入してもらい、カナエルンジャーへ渡す。40名程からの貴重なフィード
バックとなる。
3、スピーチ練習と目標の再設定
1回目のスピーチの後、お弁当を食べながらチームで1時間のブラッ
シュアップ。2回目のスピーチに反映させた。それぞれ1回目よりよい
スピーチができたが、本番を前に不安が高まる。
終了後はカナエルンジャーとファシリテーター役の黒岩禅氏のみで集
まり、いまのお互いの状況や、今後の目標を共有し、残り1ヶ月にか
けての意気込みを確認し合った。
本番に近い形でのスピーチ
課題、改善点
昨年に同様、詰め込み気味だった。内容的に短縮は難しいが、時間配分を見直したい。
課題点であった、カナエルンジャー同士の不安解消に関しては、時間をとり、内容を充実させることができた。
4回のスピーチトレーニングは、連携の時間が足りなかったにも関わらず手応えを感じた。今後最大限に生かすべく、
もっと早い段階での計画を試み、効果的な時期と内容の検討をしたい。
10
- 12. 夢スピーチコンテスト
カナエールのメインイベント。カナエルンジャーが、支援者に直接自分の夢を語る場。コンテスト出場は、奨学金給
付の条件となっていたが、9名とも無事に出場を果たすことができた。
コンテスト会場には、5000円の夢チケット購入者の他、奨学金継続サポーター、協賛企業社員、カナエルンジャー
関係者、プレス関係者を招待した。
1、実施概要
審査方法
【日時】 2012年7月1日14時 17時
5名の審査員が下記3項目を1~10点で評
※リハーサル:9時 /交流会17時半
価。合計点が高い者から上位3名を表彰。
【場所】 パソナグループ本社
8Fホール
制限時間の5分を過ぎたら減点される。
1、共感力 応援したくなるか、心が動いた
【参加者】 観客
247名 当日スタッフボランティア
26名 審査員
5名 かどうか。
エンパワチーム27名 カナエルンジャー9名
2、プレゼン力 堂々と話ができているか、
【プログラム】
内容を覚えているか。
3、そのひとらしさ そのひとらしさが出てい
1.開会宣言、オープニングムービー
るか、人生の物語に沿っているかどうか。
2. 児童養護施設についての説明
3.カナエルンジャー発表 紹介VTR3分間+スピーチ5分間
4.スペシャル・アンバサダーからのメッセージ
副賞
5.2011年カナエルンジャーのいま
DEAN&DELUCA
生活を彩るアイテムセット
6.総評、表彰式、閉会宣言
ソウエクスペリエンス 体験型ギフト
参加賞
2、来場者とカナエルンジャーの交流
●著書、関連書籍
白石康次郎氏 野口健氏 和田裕美氏
【メッセージカード】
フジテレビCSR推進プロジェクト 提供
来場者に配布し、スピーチを終えたカナエルンジャーへ応援メッセージ ●手帳、ボールペン
を記入してもらう。直接カナエルンジャーに渡してもらえるよう、交流会 BNYメロン 提供
●タンブラー、エコバック
での手渡しを促した。カードは、いったん回収し、後日、アルバムにして
DEAN&DELUCA
提供
カナエルンジャーにプレゼントした。
【交流会】
来場者へのおみやげ
式次第
コンテスト終了後、同ビル内の別会場に移動。飲み物と軽食を用意し、
オリジナルエコバック(ローソン提供)
サポーターやカナエルンジャーと自由に交流していただいた。プレス関 ドリップコーヒー(ローソン提供)
係者向けにカナエルンジャーへのインタビュー時間を設けた。
ボールペン(ソフトバンクモバイル提供)
3、寄付集め
【寄付案内】
コンテスト会場、交流会会場の隣の部屋にカナエールへの寄付の方法
を案内をするスタッフを常設した。
【くじ付き寄付 ラッフル 】
1000円の寄付につき、賞品付きのくじ1枚と引き換えになるラッフルを導
入。スタッフボランティアが休憩時間やコンテスト終了後にかけ声ととも
に案内。くじの結果は交流会で発表した。協賛協力企業や個人から提
供された賞品は好評で、16万円もの募金が集まった。
3ヶ月間の集大成、本番でのスピーチ
課題、改善点
昨年度は外部に委託したボランティアマネジメントとコンテスト運営を、今年は自力で行った。演出側との連携、慣
れないイベント運営をこなすには準備の時間が足りなかった。結果的に、当日小さなハプニングがいくつかあり、
経験値としては有益なものになったが、来年以降は体制をしっかり組み、準備を前倒しして行いたい。
11
- 13. プロモーション
特に力を入れたのは、メディア対応とFacebookでの発信である。宣伝費をかけずに、多くの人に知ってもらうため
には、発信力を高める他ない。コンテンツづくりには時間も手間もかかるため、広報体制を整えることに重点を置
いた。スペシャルアンバサダーも著名な方に加わっていただけるようになり、少しずつ形になってきた1年である。
1、ツイッター
チラシとポスター
【カナエール公式アカウント】 フォロワー数:1731
関係各所、企業等への依頼に加え、新規
カナエールからの案内を定期的に発信。ボランティアとチームを組 に区役所や公共スペースへアプローチし、
んで運用。支援者への呼びかけを積極的に行った。
チラシとポスターを配布した。
【カナエルンジャー公式アカウント】 フォロワー数:計4374
また、キャンペーンを立ち上げ「ハルン
カナエルンジャー9名分のアカウントを開設。カナエルンジャーとエ ジャー」と名付けた学生中心のボランティ
ンパワチームが共同で運用し、カナエルンジャーのがんばり、チー アに、個人経営店の店舗や飲食店約20
件をまわり、プログラムを説明し、ご理解
ム活動の様子を発信した。
いただいた店舗にポスターを掲示しても
【アンバサダー(広報大使)】 アンバサダー数:179
らった。
ツイッターアカウントを所持している個人に、アンバサダーとして登
チラシ:4500部配布 ポスター配布:70部
録してもらい、ツイッターを使って、カナエールが取り組む問題、カ
ナエールからのお知らせ等を発信してもらうしくみ。
2、Facebook
Facebookページのコンテンツを強化。ボランティアとチームを組ん
で運用した。毎日の投稿、カナエルンジャー、エンパワメンバーを一
人ずつ紹介したりと内容も濃いものにできた。
また、Facebook広告を導入。1万円の広告費で、34万人にリーチす
るなど、費用対効果がよく、ファン獲得につながった。
Facebookファン数:764
3、メディア対応
パンフレット、ポスター、チラシを作成。デザイン
のプロフェッショナルチームに委託し、じっくり検
関係のあるメディア担当者へ、プレスリリースを4回配信。電話がけ
討を重ね完成させた。
でのフォローも行い、各プログラム、コンテストへ招待した。
コンテストに参加したメディア関係者→12名
掲載実績→テレビ2、ラジオ1、雑誌1、 新聞・業界誌5、WEB3
チャリティイベントでのPR機会
2年連続でカナエールが寄付先に選
ばれ、PRする機会をいただいた。
4、スペシャルアンバサダー
『Tokyo SuperStar Awards2011』
カナエールに賛同する著名人。HPにメッセージを掲載し、広報にご 概要:2011年、LGBTに貢献した人を表彰す
協力いただいた。 スペシャルアンバサダー:13名
るチャリティパーティー。ファッション関係者が
多数。
▼本年度、新たに加わっていただいた方
開催日:2011年12月3日
・黒岩 禅さん ・鶴岡 秀子さん ・野口 健さん ・松尾 智枝さん
会場:ビルボードライブ東京
・和田 裕美さん
課題、改善点
発信の体制を強化した分、数値結果に反映されることが実感できた。経験値が上がり、仮説を立てながら新たな
計画を練ることができるようになりつつある。反面、メディアに取り上げられることが増えた分、掲載されるまでの確
認事項がスムーズに行かないことが多々あった。特に著名人に参加いただいている分、露出のされ方に気を遣う
必要があり、メディア対応は専門知識が必要。高まるリスクへの対応は、今後検討していかねばならない。
12
- 14. ファンドレイジング
資金の獲得は、本プログラムにとって大きな課題のひとつである。継続的な支援を行うために、卒業までの奨学
金とプログラム実施にかかる費用を、毎年集めていかなければならない。寄付のメニュー、入り口はいくつか用
意してあるが、それに加えくじつき寄付など、新しい趣向を凝らした。
企業からの協賛額が減ったのは、震災特需があった昨年がむしろ好調だったというだけで、本来の状況に戻っ
たともいえる。資金集めの戦略を確立し、実行していかねばならない。
交流SNSサイト
1、夢スピーチコンテスト
IDとパスワードでアクセスを制限。
【チケット】 チケット代1枚5000円は、寄付となる。
支援者は、カナエルンジャーの様子を
取材記事と、ブログで確認できる。
【ラッフル券】プレゼントくじ付き寄付。1000円の寄付につき1枚の
カナエルンジャーは、常に応援者の存在
ラッフル券と交換。交流会にて抽選を行った。賞品は協賛、協力 を感じることができる。
企業や個人からの提供による。
【寄付ルーム】当日、その場で寄付の手続きを行えるようPCと部屋
を用意した。コンテストでの感動を逃がさずに、寄付者になっても
らう試みである。
2、奨学金継続サポート
【個人寄付】 1口2000円
月2000円を継続的に寄付していただく奨学金継続サポーターが
15口集まると、3万円となり、カナエルンジャー1人の奨学金となる。
卒業まで、継続的な応援者となる。
継続寄付者へは、SNSへアクセスするためのIDを付与する。
3、企業協賛、協力
【資金提供】 奨学金やプロジェクト運営費として、単年度ごとにま
とまった金額を提供。
250万円以上の提供=協賛企業
10万円~250万円未満の提供=協力企業 という位置づけにした。
【物品、サービスの提供】 副賞やおみやげの提供や、会場費、
通信費、レンタル費などを無料にしていただくことで、経費を節約。
協力企業とした。
【ラッフル賞品の寄付】ワイン、果物、菓子や、電化製品等の提供。
4、一般寄付
【1口2000円∼】 銀行振り込み、郵便振替の他、CANPANセンター
の協力によりクレジット決済を導入。
【チャリティイベント】 チャリティイベントの収益を寄付。
『Tokyo
SuperStar
Awards2011』
課題、改善点
コンテストは、継続寄付を増やすアナウンスに重点をおいた結果、終了後の寄付申し込みは昨年の0名に対し、14
名程に増えた。また、ラッフルでも16万円近くの寄付という結果を残せたので、チケット販売以外の新しい取り組み
により、ファンドレイジングの場として活用することができたと言える。大きな課題として、協賛企業(250万円以上の
寄付)を10社集める目標だったが、最終的に1社にとどまった。設定金額の見直し、営業方法を再度検討する必要
がある。
13
- 15. メディア掲載
2012年5月20日
[雑誌]
フィガロジャポン 7月号
2012年5月25日
[業界誌]
月間セキュリティ研究 6月号
2012年6月1日
[業界誌]
月間地域保健 6月号
2012年6月14日
[WEB]
VOGUE.com
ライフスタイルニュース
2012年6月15日
[業界誌]
時の法令 レポート
2012年6月21日
[WEB]
ガジェット通信
2012年6月21日
[ラジオ]
文化放送 『くにまるジャパン』
2012年7月2日
[新聞]
日本経済新聞 朝刊
2012年7月2日
[新聞]
朝日新聞
2012年7月31日 [TV]
NHK
Eテレ『未来へのアクション File5
君の夢、応援します』
2012年9月13日 [TV]
NHK
Eテレ『ハートネットTV
生き生きと高らかに 児童養護施設の若者たち 』
▼NHK
番組HPより
▼掲載記事
14
- 16. 収支報告
【収入】 【支出】
費目 集計 費目 集計
事 業 収 入 物 販 収 入 88,000 事 業 費 奨 学 金 7,350,000
イベン ト 収入 55,000 委 託 費 1,485,472
事 業 収 入 集計 143,000 コンテスト経費 607,581
寄 付 金 収 入 カナ/法人 2,961,400 宿泊・トレーニング 431,502
チケット 480,000 イベント飲食費 286,536
寄付金収入 2,878,440 印刷製本費 1,195,545
チャリティー 502,991 会 議 費 24,540
寄 付 金 収 入 集計 6,822,831 賃 借 料 31,858
雑 収 入 受 取 利 息 1,068 通信運搬費 71,135
雑 収 入 集計 1,068 旅費交通費 170,459
総計 6,966,899 保 険 料 26,400
消 耗 品 費 84,587
手 数 料 168,407
雑 費 7,279
事 業 費 集計 11,941,301
総計 11,941,301
※2011年10月∼2012年9月末の収支報告です。
※2011年度分の奨学金一時金および寄付金は算出より除外しました。
※収支報告には、ブリッジフォースマイルの事務局スタッフ2名分の人件費、通信費、旅費交通費等の
経費は含まれません。
15
- 17. アンケート結果①
Q.
10段階評価で、カナエールを人に
Q.参加動機と実際に得られたものを
お勧めする可能性は?
3つあげてください。
(可能性が高い「10」 低い「1」)
▼実行委員+エンパワチーム+当日ボランティア
▼コンテスト来場者+エンパワチーム
2
1
新しい居場所として
4%
2%
満足度
知り合いのすすめ
3
10
参加動機
4
5%
18%
人脈・人間関係を広げる
7%
自分の力を生かす
5
9%
勉強・自己啓発
9
16%
子どもの成長に携わる
6
11%
社会貢献
7
8
その他
13%
15%
0
5
10
15
20
25
30
35
40
Q.児童養護施設と社会貢献について
▼コンテスト来場者+実行委員+エンパワチーム+当日ボランティア
いままで、児童養護施設について、
児童養護施設に対するイメージは、
今後、児童養護施設の子どもたちを
知っていましたか?
よくなりましたか?
支援したいと思いますか?
いいえ
いいえ
6%
1%
いいえ
11%
はい
はい
はい
89%
94%
99%
いままで、継続的に寄付をした
今後、継続的に寄付をしたいと
経験はありますか?
思いますか?
はい
31%
はい
47%
いいえ
いいえ
69%
53%
いままで、継続的なボランティア
今後、継続的なボランティア
活動をした経験はありますか?
活動をしたいと思いますか?
いいえ
14%
いいえ
49%
はい
51%
はい
86%
16
- 19. カナエールを終えて カナエルンジャーの感想
コンテスト終了後、カナエルンジャーを訪問し、プログラムの振り返りと、今後の支援や交流SNSの使い方について説
明するための面談を行う。よりよいプログラムづくりのため、2時間ほどかけてヒアリングを行った。半数は担当の施
設職員立ち会いのもと、施設職員からのフィードバックももらった。
コンテスト来場者に書いてもらったメッセージカードを貼ったアルバムをプレゼントした。
1、カナエルンジャーの感想
・「奨学金をもらえるというだけでなく、自信をつけたかったから、というの
も参加した理由のひとつでした。今まで人前で話すのは苦手だったけれ
ど、カナエールを通して自信がつきました。」
・「気軽に考えていたけれど思っていた以上に、大変でした。
でも、人間関係を広げられたことがとてもよかったです。様々な人たちと
の出会いを通じて、話を聞くことで自分の考え方を前向きに捉えられるよ
うになりました。また、アナウンサーとの出会いから、伝えることの大切さ
を教えてもらいました。」
来場者からのメッセージカードを貼った
・「自分と向き合えざるを得ない環境にいられたことが良かったです。 アルバムを見入るカナエルンジャー
身近に応援者がいることで、逃げずに向き合って自分で解決する力がつ
いたと思えたことは素晴らしい経験でした。」 Q.カナエールを後輩に勧める可能性は?
(低1∼高10)
・「施設で生活していて、自分には夢を叶えることは無理かも、と思ったこ
ともあったけれど参加したことによって、頑張っているのは自分だけじゃな 7 22%
いと感じ、夢が明確になりました。」
2、職員の感想
・「いろんな人に支えられ、すごくいい経験になったと思います。 10 56%
メッセージがストレートで分かりやすかったです。話がまとまっていたし 8 22%
伝わっていたと感じました。メッセージカードをもらっているのを見て
いろんな人に支えられているのだなと思いました。」
Q.カナエールに参加した動機と、
参加して得られたものを教えてください。
・「人前で自分をアピールする本人にとって
参加動機
いい機会になりました。ハードルは高いけれども
得られたもの
3人のエンパワのおかげで少しずつ自信をもって
いったように思います。スピーチに関して、 奨学金がほしかったから
奨学金を得ることができた
仲間意識やメンバーを応援する輪が広がって 人前でスピーチしたかったから
人前でスピーチできた
いくのがよかったです。エンパワメンバーは 自分と向き合いたかったから
自分と向き合うことができた
施設のことを尊重、配慮してくれ
自分の力を試したかったから
連携ができていました。 自信をつけたかったから
自信がついた
本番は堂々とできて、笑顔で話せていたし、 人脈、人間関係を広げたかったから
人脈、人間関係
本人の努力が応援という形でかえってくるのが 居場所がほしかったから
居場所ができた
大変いいことだと思います。」
知り合いに勧められたから
0 2 4 6 8 10
18
- 20. 『カナエール』を支えてくださった方々
スペシャルアンバサダー
エンパワチーム
ラッフル賞品の提供
青野 史寛
青柳 幸嗣
レストラン愛と胃袋
阿部 好世
阿部 剛
株式会社アステラ
井上 真悟
石田 純平
株式会社アドビシステムズ
草間 吉夫
石本 忠次
株式会社アルディ
黒岩 禅
伊藤 幸康
株式会社ウェルカム
髙橋 ミカ
上野 良太
エレグランス
土田 秀行
内島 真由美
株式会社ディーンアンドデルーカジャパン
鶴岡 秀子
梅津 英雄
ブラウンシュガーファースト
野口 健
及川 紗良
株式会社松孝
松浦 美穂
大久保 真里
株式会社ミツワ
松尾 知枝
小川 直也
ミッシーボーテ
MEGUMI
河原 靖彦
4bunnno3.com
和田 裕美
岸本 洋美
株式会社レインズインターナショナル
鯉渕 愛
梅津 英雄
審査員
坂本 啓介
木幡 美子
草間 吉夫
里村 桃子
田島 利枝
白石 康次郎
杉本 有呼
松尾 知枝
土田 秀行
田畑 賢
Yossy
MEGUMI
田中 祥子
和田 裕美
丹埜 ゆみ子
研修講師
寺嶋 崇
西任 暁子
実行委員会
萩原 佳明
フジテレビCSR推進プロジェクト
植村 百合香
花城 敦子
鵜川 洋明
古川 雅晴
荻野 淳也
チャリティイベント
山根 梨佳子
金子 和幸
Tokyo SuperStar Awards2011
山本 秀樹
河村 翼
吉本 奈央
北村 尚弘
アンバサダー
工藤 桃枝
179名
黒岩 禅
その他
チラシ設置、ポスター掲示に
見目 やすお
ご協力いただいた皆様
当日スタッフボランティア
河野 伸樹
26名
佐々木 一成
高橋 翠里
コンテスト来場者
竹内 一雅
247名
田島 利枝
沼田 多美
寄付者
羽塚 順子
継続サポーター 99名(144.5口)
林 恵子
一般寄付者 のべ26名
平田 のりこ
山下 竜一
Yossy
渡辺 宏一郎
19
- 21. 協賛・協力企業
協賛企業
[アドビ システムズ 株式会社]
Adobe
Founda[on様よりご協賛いただいております。コンテスト上映VTRの制作のため、エンパワチーム(クリエイター)
へビデオ編集ソフトAdobe
Premiere
Elements
の提供とともに講座を実施していただきました。
協力企業
[株式会社アップルツリーファクトリー]
ご寄付
[株式会社アメニクス]
サーバ、ドメインの無償提供
[イー・アクセス株式会社]
プログラム期間中、カナエルンジャーへモバイルブロードバンド端末Pocket
WiFiの貸与(半年間)
[株式会社ウェルカム]
コンテスト副賞のご提供
[株式会社クドケン]
ご寄付
[SAPジャパン株式会社]
中古パソコンのご提供
[ソウエクスペリエンス株式会社]
コンテスト副賞のご提供
[ソフトバンクモバイル株式会社 ]
プログラム中、カナエルンジャーへのiPhone貸与(3ヶ月間)
[株式会社ディーンアンドデルーカジャパン]
スピーチコンテスト副賞、及び参加賞のご提供
[株式会社パソナグループ]
コンテスト会場のご提供
[株式会社フジテレビジョン
CSR推進プロジェクト]
スピーチトレーニングの実施(全5回)
[メンターキャピタル税務事務所]
ご寄付
[株式会社ローソン ]
コンテストで配布するエコバッグ、お土産のご提供
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