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フィンテックの発展と新たな社会価値創出
- 2. 1Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
通信・メディア・
ハイテク本部
製造・
流通本部
素材・
エネルギー本部
公共サービス・
医療健康本部
金融サービス本部
バンキング キャピタル・
マーケッツ
インシュアランス
アクセンチュアについて
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」「セキュリティ」の
6つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です
戦略コンサルティング本部
デジタル コンサルティング本部
テクノロジー コンサルティング本部
オペレーションズ本部
セキュリティ コンサルティング本部
- 3. 2Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アジェンダ
I. フィンテック投資額(2018年)
II. フィンテックの動向と日本市場の立ち位置
III. 日本で求められること
IV. アクセンチュアの取り組み
V. 総括
- 4. 3Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
グローバルフィンテック投資の推移
「アジア・パシフィック」「北米」「欧州」の三極で、実需に基づくフィンテック投資が加速
342
479
642
951
3,251
0
1,000
2,000
3,000
4,000
0
20,000
40,000
60,000
80,000
2010 2011
23,378
案
件
数
4,844
投
資
額
(
百
万
ド
ル
)
2012
818
20162013
1,891
2014
1,208
2015
1,839
2018
2,743
2017
2,634 3,229
13,358
21,213
26,676
55,334
案件数 欧州その他 アジア・パシフィック 北米
グローバルフィンテック投資の推移(2010年~2018年)
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
Ant Financial
シリーズCラウンド
140億ドル
・ 北米は改めて成長軌道に
・ 中国は2016年の複数の超大型案件に続き、
2018年も超巨大案件により圧倒的な規模を維持
・ その結果、アジアが最大規模に
・ 日本・ブラジル・カナダ・オーストラリアが大幅な伸び
- 5. 4Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
“大企業”の出現
3極で数百億規模を超える資金調達を行う“大企業”が出現
イノベーションのシーズとしての位置づけから社会へ直接インパクトを与える存在になっている
0.7% 0.7% 0.6%
4.7%
3.1%
4.1%
0
2
4
6
8
0
20,000
40,000
60,000
80,000
案
件
数
割
合
0.8%
投
資
額
(
百
万
ド
ル
)
2010 2011 2012 2013
2.2%
20152014
2.4%
21,213
2016 2017 2018
1,891 2,634
3,229
4,844
13,358
23,378
26,676
55,334
1億ドル以上割合
(件数)
10億ドル以上 1千万ドル以上1億ドル以上 1千万ドル未満
グローバルフィンテック投資の推移(2010年~2018年)
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
- 6. 5Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
2010
投資額
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
“大企業”の出現 参考:地域別内訳
北米
0.8%0.3% 0.5%
4.8%
0.9% 3.8%
2.2%
4.7%
2.9%
244 367 409
976
530 548
641
799 843
1億ドル以上割合 10億ドル以上 1千万ドル以上1億ドル以上 1千万ドル未満
アジア
パシフィック
0.0%
3.0%
6.7%
4.3%
0.0%
1.6%
4.9%
2.1%
3.3%150
7 17
33 62 94
234
369 485
2010
案件件数
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
1,660 2,097
9,277
10,908
2,445
3,935
12,081
13,297
18,043
443106 149 399
11,206
920
5,342 6,851
29,824
欧州
0.0%
7.1%
0.0% 0.0%
2.6%
3.9%
101
530
28
324
0.6%
78
2.5%
2.8%117
26
178
499
417
7,136
1,458122 364
2,467 2,470
352
6,503
1億ドル以上割合 10億ドル以上 1億ドル以上 1千万ドル以上 1千万ドル未満
- 7. 6Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
事業領域別の投資動向
引き続き決済・融資が大きな規模を占めると同時に、InsTechが順調に成長
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
預金口座
決済
融資
保険
ウェルス&
アセット
マネジメント
証券取引
オペレーション
その他
2018 2016 2017 2018
投資額 案件件数
2018 2016 2017 2018
投資額 案件件数
3,000
百万ドル
12,579
百万ドル
10,738
百万ドル
4,368
百万ドル
16,591
百万ドル
1,672
百万ドル
720
百万ドル
5,666
百万ドル
522
737 732
+41%
-1%
297 468 580
+58%
+24%
270 371 410
+37% +11%
187 297 300
+59%
+1%
133 151
230
+14%
+52%
6959 62
+17% -10%
236
431
696
+83%
+61%
155
219 241
+41% +10%
Ant Financial
シリーズC, $14B含む
- 8. 7Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
2016 2017 2018
件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※
1 米国 2,975 37,050 15 850 8,705 12 972 11,394 15 1,153 16,951 19
2 中国 563 38,340 131 61 10,040 205 154 2,797 32 348 25,503 165
3 英国 766 7,293 14 157 914 8 271 2,488 13 338 3,891 19
4 インド 469 4,808 15 104 498 7 172 2,411 22 193 1,899 14
5 フランス 221 868 6 40 150 4 88 304 5 93 414 7
6 カナダ 220 2,100 13 72 511 9 69 628 13 79 961 17
7 シンガポール 174 611 6 42 67 2 61 180 5 71 365 10
8 ドイツ 215 3,528 26 58 487 12 87 2,195 39 70 845 21
9 ブラジル 164 1,239 13 21 228 13 73 425 11 70 586 16
10 日本 102 800 11 15 154 12 24 105 6 63 542 13
11 オーストラリア 161 1,214 10 51 135 4 59 322 7 51 757 19
12 スイス 106 790 17 16 29 3 39 573 29 51 188 11
13 スウェーデン 142 1,149 10 33 75 3 71 901 15 38 174 6
14 スペイン 102 156 2 21 6 0 46 126 4 35 23 1
15 メキシコ 98 240 5 19 60 4 45 59 3 34 121 8
16 南アフリカ 73 137 4 12 17 2 28 19 1 33 100 8
17 韓国 58 587 15 0 0 - 27 317 16 31 269 14
18 イスラエル 81 265 5 20 129 8 30 44 2 31 91 6
19 ナイジェリア 56 25 1 8 2 0 17 2 0 31 22 1
20 インドネシア 68 174 5 14 5 1 24 58 4 30 111 9
合計国名
グローバル・主要国別フィンテック投資の推移
日本は、2018年投資件数で10位に成長
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
主要国別フィンテック投資の推移(2016-2018)
※1件あたり金額は、“金額不明”の投資案件を除いて試算
総計 7,833 105,388 20 1,839 23,378 16 2,743 26,676 14 3,251 55,334 27
- 9. 8Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
2016 2017 2018
件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※ 件数
金額
($M)
1件あたり
金額
※
1 預金口座 11 113 14 2 40 20 3 10 5 6 64 16
2 決済 19 204 15 5 62 15 7 14 3 7 128 26
3 融資 16 49 4 1 15 15 5 11 3 10 23 4
4 保険 14 27 4 3 5 2 1 0 - 10 22 4
5 ウェルス&アセットマネジメント 15 299 23 1 14 14 3 27 9 11 258 29
6 証券取引 11 61 9 0 0 - 3 35 12 8 26 6
7 オペレーション 3 4 1 2 4 2 0 0 - 1 0 0
8 その他 13 43 4 1 14 14 2 8 4 10 21 3
合計事業領域
日本・事業領域別フィンテック投資の推移
融資・保険・ウェルスマネジメントが順調に成長
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
日本/プロダクト別フィンテック投資の推移(2016-2018)
※1件あたり金額は、“金額不明”の投資案件を除いて試算
総計 102 800 11 15 154 12 24 105 6 63 542 13
- 10. 9Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アジェンダ
I. フィンテック投資額(2018年)
II. フィンテックの動向と日本市場の立ち位置
III. 日本で求められること
IV. アクセンチュアの取り組み
V. 総括
- 11. 10Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
3,296件
39,401M
地域ニーズに根差したイノベーション
市場・競争環境と参入ハードル(競争ルール)が、イノベーションの質と量に大きく影響
1. 金融イノベーションが加速する条件
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
フィンテック投資 上位15カ国(2018年・件数ベース)
法人決済
(CMS/VAS・貿易・請求・調達)
180件
2,743M
SME与信スコアリング
・自動化
38件
1,322M
InsTech
175件
3,156M
リテール貸付
(P2P・スコアリング・マイクロF)
132件
2,318M
法人決済
(VAS・貿易・調達関連)
110件
554M
決済加盟店連携
(EC/モバイル)
130件
3,107M
オープンバンク (API)
99件
1,933M
SMEオルタナティブ貸付
(P2P・クラウドF・アグリゲーション)
56件
2,519M
数字はフィンテック投資
[上段 投資件数 下段 投資額(百万ドル)]
• 成長マーケット
• 二極化による不の存在
• イノベーションによる成長文化
• 成熟国と成長国の混在
• 国境・業種を超えた相互参入
の活性化による競争激化
• 規制ハードルの低下
• 旺盛な資金需要・
金融包摂ニーズ
• 緩和的な規制ハードル
(2018年)
北米 アジア・パシフィック欧州
地
域
特
性
特
徴
的
領
域
- 12. 11Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
環境が整いつつある日本
日本においても、横断法制の検討と規制緩和が進むことで、
潜在的な社会課題解決ニーズに根差した金融イノベーションを起こす素地が整いつつある
1. 金融イノベーションが加速する条件
市場・競争環境 イノベーション環境
金融
イノベーション
の素地
• 経済成熟と同質性が高く、新たな
市場参入やアンバンドル化は低調
• スタートアップの少なさ
• 企業新陳代謝や人材流動性が
低く“新しいもの”へのシフトに遅れ
• 非金融企業による金融参入が増加、
新たな付加価値開発戦が勃興
• 社会課題先進国としての潜在的な
先端的な“不”の存在
• スタートアップエコシステムの形成
• 暗号資産・金融横断法制など
イノベーション促進企図の規制整備
• 仮想通貨 → 暗号資産
• 銀行本体での情報利活用
• 保険における子会社規制緩和
など
- 13. 12Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
• 起業家の発想力勝負
• 散発的なイノベーション
• 利便向上型やタイムマシン型
イノベーション
• 同種のイノベーション量産
• 新たな経済価値の創出
• 世界最先端のイノベーション
創出とグローバルスケール化
金融
イノベーション
の質
金融イノベーション創出のステージ
イノベーションの質とスタートアップエコシステム発展が相乗効果となり、3段階で進化を遂げる
2. 進化するイノベーションエコシステム
散発的な
イノベーション創出
ユーザ利便型
イノベーション量産
金融イノベーションの
グローバル発信地
• 起業家・独立系VCによる
散発的なスタートアップ創業
• エコシステムによる創業・
スケール化の面的支援
• 金融機関とのコラボレーション
• 産・官・学連携による
地域・社会課題への挑戦
• フィンテック資源(ヒト・モノ・カ
ネ・情報)のグローバルハブ
スタートアップ
エコシステム
散発的なフィンテック投資
ユーザ規模(人口)に
比例したフィンテック投資
自国経済規模を超える
フィンテック投資
1st
stage
2nd
stage
3rd
stage
フィンテック
投資への
表れ方
- 14. 13Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
0.001 0.010 0.100 1.000
0%
40%
80%
160%
イスラエル
件
数
年
平
均
成
長
率
(
3年
移
動
平
均
/
20
15
-
20
18)
民間消費対比
%
スペイン
米国
ドイツ
ブラジル
日本
フランス
オーストラリア
カナダ
スイス
シンガポール
メキシコ
南アフリカ
韓国
インド
ナイジェリア
インドネシア
英国
中国
スウェーデン
グローバルフィンテック投資の推移 ー 地域別の動き
日本は、勢いを増し、第二ステージに突入
2. 進化するイノベーションエコシステム
北米
アジア・
パシフィック
欧州
その他
国別フィンテック投資の推移(2018年案件数上位20か国)
バブルサイズは投資規模(百万ドル)
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
-2018,-2015)
- 15. 14Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
0.001 0.010 0.100 1.000
160%
80%
0%
40%
中国
民間消費対比
%
件
数
年
平
均
成
長
率
(
3年
移
動
平
均
/
20
15
-
20
18)
フランス
インドネシア
オーストラリア
カナダ
シンガポール
ドイツ
ブラジル
日本
南アフリカ
英国
スイス
インド
スウェーデン
米国
メキシコ
韓国
イスラエル
ナイジェリア
スペイン
グローバルフィンテック投資の推移 ー 地域別の動き
日本は、勢いを増し、第二ステージに突入
2. 進化するイノベーションエコシステム
国別フィンテック投資の推移(2018年案件数上位20か国)
バブルサイズは投資規模(百万ドル)
出典: アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析
散発的な
イノベーション
ユーザ利便型
イノベーション量産
金融イノベーションの
グローバル発信地
1st
stage
2nd
stage
3rd
stage
その他
欧州
北米
アジア・
パシフィック
-2018,-2015)
- 16. 15Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Technology Vision 2019
弊社が毎年公表している“Technology Vision”において、2019年は“DARQ”が一つのトレンドに
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
Trend 1 DARQ POWER | “DARQ”の力 #TechVision2019
Copyright © 2019 Accenture. All rights reserved. 10
R
A
D
Q
AI
VR/AR
QUANTUM
COMPUTING
自動化が
ビ ジ ネス を 促進
AIの恩恵は
よ り 広範囲で
使用・ 享受可能に
第三者同士が信頼し て
取引可能と なる
他者と の交流や
取引が大規模に
契約を 自動発効
する ス マ ート
コ ン ト ラ ク ト
全く 新し い
そし て 没入型
の世界
欲し いと 思っ た時
ハン ズフ リ ーに情
報が得ら れる
既存のコ ン ピ ュ ータ
が解決で き ない
問題を 解決
サイ バーセキュ リ ティ の
あり 方を 変える
新薬や新素材の
発見が容易に
高度な知能を
持ち 、 顧客を
没入さ せる
世界を 構築
C
A
S
M
S M A C
MOBILE
ANALYTICS
SOCIAL
CLOUD
よ り 深い
レ ベルで
顧客を 理解
し た顧客体験
ネッ ト ワーク 上で
コ ミ ュ ニテ ィ を 形成
紹介ク ーポン が
商品を 宣伝
レ ビ ュ ーを 通じ て
商品を 検証
必要に応じ たコ ン ピ ュ ータ ー
リ ソ ース 提供
増加する 柔軟なビ ジネス ニーズへの対応
他のSMACテク ノ ロ ジ ーへの
大規模ア ク セスを 実現
データ ド リ ブン な 意思決定
商品やサービ スを 最適化
効率の向上/コ ス ト の削減
ど こ から で も
情報にア ク セス可能
顧客の日常生活における
存在感を 拡張
ど こ から で も
サービ ス に繋がる
D A R Q
“SMAC”が牽引し てき たデジタ ル化の先のポスト デジタ ル時代には、 “DARQ”が競争優位につながる
DISTRIBUTED
LEDGER
未曽有のデータ 量を
解析し 学習
AREYOU
READYFOR
WHAT’SNEXT?
TECHNOLOGYVISION2019
ポスト デジタ ル時代の到来
次への備えはでき ているか?
DISTRIBUTED LEDGER 分散台帳技術・ブロックチェーン
VR / XR 拡張/強化現実
ARTIFICIAL INTELLIGENCE 人工知能
QUANTUM COMPUTING 量子コンピューティング
Technology Vision 2019
• 弊社がグローバルで
毎年公表するレポート
• 今後3年間に起こるであろう、
テクノロジーの未来を提言
• 2019年のテーマは
『ポストデジタル時代の到来』
Trend 1 DARQ POWER | “DARQ”の力
- 17. 16Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Technology Vision 2019 - DARQの力
弊社 “Technology Vision”の2019年版にて取り上げた、先端テクノロジー“DARQ”は、フィンテッ
ク投資の約20%を占める
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
AREYOU
READYFOR
WHAT’SNEXT?
TECHNOLOGYVISION2019
ポスト デジタ ル時代の到来
次への備えはでき ているか?
• 今後3年間に起こりうる
テクノロジーの未来を提言
• テーマ:『ポストデジタル時代の到来』
トレンド1 “DARQ”の力
Trend 1 DARQ POWER | “DARQ”の力 #TechVision2019
Copyright © 2019 Accenture. All rights reserved. 10
R
A
D
Q
AI
VR/AR
QUANTUM
COMPUTING
自動化が
ビ ジ ネス を 促進
AIの恩恵は
よ り 広範囲で
使用・ 享受可能に
第三者同士が信頼し て
取引可能と なる
他者と の交流や
取引が大規模に
契約を 自動発効
する ス マ ート
コ ン ト ラ ク ト
全く 新し い
そし て 没入型
の世界
欲し いと 思っ た時
ハン ズフ リ ーに情
報が得ら れる
既存のコ ン ピ ュ ータ
が解決で き ない
問題を 解決
サイ バーセキュ リ ティ の
あり 方を 変える
新薬や新素材の
発見が容易に
高度な知能を
持ち 、 顧客を
没入さ せる
世界を 構築
C
A
S
M
S M A C
MOBILE
ANALYTICS
SOCIAL
CLOUD
よ り 深い
レ ベルで
顧客を 理解
し た顧客体験
ネッ ト ワーク 上で
コ ミ ュ ニテ ィ を 形成
紹介ク ーポン が
商品を 宣伝
レ ビ ュ ーを 通じ て
商品を 検証
必要に応じ たコ ン ピ ュ ータ ー
リ ソ ース 提供
増加する 柔軟なビ ジネス ニーズへの対応
他のSMACテク ノ ロ ジ ーへの
大規模ア ク セスを 実現
データ ド リ ブン な 意思決定
商品やサービ スを 最適化
効率の向上/コ ス ト の削減
ど こ から で も
情報にア ク セス可能
顧客の日常生活における
存在感を 拡張
ど こ から で も
サービ ス に繋がる
D A R Q
“SMAC”が牽引し てき たデジタ ル化の先のポスト デジタ ル時代には、 “DARQ”が競争優位につながる
DISTRIBUTED
LEDGER
未曽有のデータ 量を
解析し 学習
372
306
その他
フィンテック投資
2018年
3,251件
55,334百万ドル
DISTRIBUTED
LEDGER
TECHNOLOGY
(DLT)
QUANTUM
COMPUTING
ARTIFICIAL
INTELLIGENCE
(AI)
EXTENDED
REALITY
(XR)
フィンテック投資に占めるDARQ関連ディールの割合Technology Vision 2019(弊社レポート)
4
1
- 18. 17Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Distributed Ledger Technology
引き続きコスト削減が大きな割合を占めるものの、
金融機能の強化や新たな価値創造との勢いがつきつつある
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
出典:CB Insightsデータに基づきアクセンチュア分析
コスト削減 金融機能強化 新たな価値の創造
1,741
百万ドル
640
百万ドル
100
百万ドル
72
184
2.6倍
2018 2015 2018 2018 2015 2018 2018 2015 2018
イノベー
ション
種類
78
10 440
7.8倍
IoT/M2Mビジネスでの応用
[記録共有]
資産価値向上
[トレーサビリティ・市場化]
圧倒的コスト削減
[取引の準リアル化・STP化]
• 非上場株、版権など流通市場
• トレーサビリティによる品質担保
(ダイヤモンド・中古車など)
• 擬似通貨(Utility Coin)
• OTCデリバ/社債取引
• トレードファイナンス
• シンジケート・ローン
• 車+付帯サービス×短時間契約
• 家電+M2M決済
• 知財共有プラットフォーム など
DISTRIBUTED
LEDGER
TECHNOLOGY
(DLT)
案
件
規
模
主
要
案
件
内
容
- 19. 18Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Steamchain
Distributed Ledger Technology | 特徴的事例
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
ユーザ企業
• 工作機械メーカーが “Machine as a Service(MaaS)”
を実現するための支援プラットフォーム
• 工作機械に対する様々な関係者による製造、メンテナンス、
利用のログを、ブロックチェーンにより真正性を担保して記録
• この記録に基づき、実働や成果に基づく課金を実現
(成果によらず時間課金などの)レンタルと比して
より利用者ニーズに合ったサービス提供を実現
Steamchain(米国)
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減
Bernstein
• ブロックチェーンを用いた知的財産管理プラットフォーム
• 知財のトレーサビリティを担保することで、自社の知財が
他社による二次・三次R&Dで活用されている度合いを把握
• 一次R&D企業に適切に対価を還元するメカニズムを創ること
でオープン型の知財戦略の採用を促進し、オープンイノベー
ションを加速
Bernstein Technologies(ドイツ)
二次
R&D
三次
R&D
自社 R&D
パートナー
R&D
パートナー
知財共有によるR&Dの活性化
工作機械
メーカー
出典: CB Insights、各社ホームページ
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減
• 稼働実績
• 操作ログ な
ど
MaaS
DISTRIBUTED
LEDGER TECH.
DISTRIBUTED
LEDGER TECH.
・・・
メンテ業者
• 生産量ベースの課金
• 稼働時間ベースの補
償 など
• メンテ履歴
など
保守サービス
利用/管理
状況の確認
支払い
請
求
・
補
償
が
適
切
で
あ
る
こ
と
の
確
認
- 20. 19Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Artificial Intelligence
コスト削減に加えて、顧客分析・リスク分析などの金融本業への活用が加速
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
出典:CB Insightsデータに基づきアクセンチュア分析
コスト削減 金融機能強化 新たな価値の創造
2018 2015 2018 2018 2015 2018 2018 2015 2018
イノベー
ション
種類
ARTIFICIAL
INTELLIGENCE
(AI)
1,722
百万ドル
1,290
百万ドル
294
百万ドル
177
33
5.4倍
34
181
5 14
2.8倍
5.3倍
潜在価値の発掘金融分析力強化ロボット化
• 与信リスク評価
(オルタナティブレンディング)
• 健康リスクに応じた保険料計算
• 金融市場予測
• RPA
• チャットボット
• 企業の将来ポテンシャル評価
• 不動産などの現物資産の
将来創出価値、リスク評価
案
件
規
模
主
要
案
件
内
容
- 21. 20Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Proportunity
Artificial Intelligence | 特徴的事例
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
• ジェントリフィケーションによる都市再編成の促進
• 新興産業集積などによる相対的に高い所得層の流入に
際して、失業率、犯罪率、学校ランク、消費習慣やその
変化を予測することで、安全な住環境を提案
• 加えて、物件の価格上昇を加味した残価設定型ローンを
提供するとで、そうした住環境の取得をサポート
• 都市から見ても、高所得層の流入加速に寄与
• 企業保険を提供する保険会社や健保組合向けの
健康データ提供サービス
• 複数企業の健診データを集約した結果をもとに個々人の
健康リスクを分析、保険料の算定に加え、個人別の具体
的な傷病リスクや改善アクションなどを提示
• 利用企業にとっては従業員の医療費負担や病休による
損失の抑制が可能
Proportunity(英国)Prognos(米国)
医療機関
医療機関
医療機関
Prognos
保険会社/
健保組合
蓄積された
健康診断データ
(200億件超)
企業
個々人の
健康リスク
個々人の
健康リスク
評価
出典: CB Insights、各社ホームページ
健診結果
個人に合わせた健康プログラム
従業員
契約時 更改時
犯罪率
失業率
学校の
ランク
出店
計画
土壌
汚染
・・・
5年間は金利
のみを返済
有望物件を
発掘
評価額の
15%を受領
残価設定
ローン提供
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減ARTIFICIAL
INTELLIGENCE
ARTIFICIAL
INTELLIGENCE
仲介 売却 買取
補償額
保険料
- 22. 21Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
Extended Reality/Quantum Computing | 特徴的事例
3. 先端テクノロジーによる新たな価値の創出
• 量子コンピュータによるアルゴリズム開発
• 金融リスク計算や投資判断などのモデルを開発
(非金融では、自動車事故、製薬・化学反応なども
• 「組み合わせ最適化問題」を高速に解ける特性を生か
し、新たな為替アービトラージ機会の探索などを実現
• 拡張現実を活用した都市の被災シミュレーション
• 自然災害による影響を、河川からの距離、高度などの
地域の外形的情報だけでなく、地形や物件の形状、
気象条件などを多様な条件を加味
• 現実の都市を仮想的に再現することで、損害保険に
おける自然災害のリスク評価や保険料設定に活用
JoS QUANTUM (ドイツ)Insurdata(米国)
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減
金融
機能強化
新たな価値
の創造
コスト削減QUANTUM
COMPUTING
EXTENDED
REALITY
周辺環境 正確な立地情報玄関の形状・高さ
・・・
仮想空間上で災害時の被害をシミュレーション
応用例:複数通貨間の最大アービトラージ機会の探知
出典: CB Insights、各社ホームページ、アクセンチュア
出典: 2016年 1QB Information Technologies
「Finding optimal arbitrage opportunities using a quantum annealer」
- 23. 22Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アジェンダ
I. フィンテック投資額(2018年)
II. フィンテックの動向と日本市場の立ち位置
III. 日本で求められること
IV. アクセンチュアの取り組み
V. 総括
- 24. 23Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
取り組むべきこと - フィンテックの主たるプレイヤー
今一度、金融機関が主体となってイノベーションを起こすべきフェーズが到来
スタートアップによる
アンバンドル化
非金融企業による
金融参入
金融機関による
C2B型ビジネス
(旧来型の)
金融機関
フィンテックの隆盛
顧客 顧客 顧客 顧客
金融機関
スタート
アップ
金融
機関
金融機関
非金融
企業
+
スタート
アップ
スタート
アップ
• 金融機関が自らの論理
に基づきサービス提供
• スタートアップが顧客ニーズ
を拾いサービス提供
• 金融機関は、顧客接点を
部分的に喪失
• 更に、非金融企業が顧客
ニーズを踏まえ金融参入
• C2Bビジネス化
• 金融機関自らC2B型での
ビジネス展開に期待
• エコシステムによる相互補
完関係構築
これから
金融機関
- 25. 24Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
取り組むべきこと - 顧客起点のイノベーション
イノベーションを通じて、消費者の生活利便や産業活性化のニーズにこたえる
新たな金融サービスが求められている
「これまで」の金融の役割 「これから」の金融の役割
• 「お金」の流通 = “経済の血液”
• 日本では銀行(間接金融)が主導し、
高度経済成長を支えた歴史
主に家計 金融 主に企業
資金 資金
証券 銀行
資産
運用
• 「イノベーション」 = “経済の原動力”
• 非金融企業・フィンテックとの協力により
生活利便・産業活性化への貢献に期待
C2B型ビジネス
生活利便 産業
支援
企業 証券
資産
運用
Fin
Tech銀行
資金 データ
技術商流
- 26. 25Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
デジタルトランスフォーメーション
既存事業と新たな事業モデルの継続的な模索を支える体質への転換が必要ではないか
既存事業
• デジタルを活用した
足許ビジネスの強化
• 投資余力の捻出
C2B型ビジネス
• 顧客起点の新サービ
ス・事業試行
• オープンイノベーション
・エコシステム形成
アジリティ確保
• 軽量なコアシステム
• 先端技術活用
• データ活用力
従来型の文化・人材
+ デジタル
デジタル型文化
デジタル組織・人材
組
織
体
質
デ
ジ
タ
ル
ト
ラ
ン
ス
フ
ォ
ー
メ
ー
シ
ョ
ン
の
遂
行
テ
ク
ノ
ロ
ジ
ー
目
線
ビ
ジ
ネ
ス
目
線
- 27. 26Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
出典: 〔金融〕 Z/Yen Group 「Global Financial Centres Index 20」(2016.9), 日本銀行 「外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ」(2016), World Federation of
Exchanges 「WFE Monthly Reports」(2016.11) 〔産業〕 Brookings Institute 「Global Metro Monitor」(2014), および 各国統計機関資料 に基づきアクセンチュア分析
NY
LDN
TYO
ロンドン都市圏 東京圏ニューヨーク都市圏
(
金
融
集
積
)
国際金融
センター指数
外貨取扱
(日量)
上場株
時価総額
2位
1,272十億ドル
18,992十億ドル
1位
2,426十億ドル
3,295十億ドル
5位
399十億ドル
4,987十億ドル
(
産
業
集
積
)
GDP密度
人口密度
[/㎢]
40
百万ドル
582
人
100
百万ドル
1,744
人
121
百万ドル
2,769
人
都市圏
GDP 1,403十億ドル 836十億ドル 1,617十億ドル
都市圏
面積 34,490㎢ 8,382㎢ 13,370㎢
社会課題解決型イノベーションの素地
日本は、世界最大級の経済規模と高密度な集積により、業際横断型イノベーションの素地は十分
- 28. 27Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アジェンダ
I. フィンテック投資額(2018年)
II. フィンテックの動向と日本市場の立ち位置
III. 日本で求められること
IV. アクセンチュアの取り組み
V. 総括
- 29. 28Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アクセンチュア イノベーション アーキテクチャ
グローバル120か国以上、40以上の業界をカバーするアクセンチュアの特性を生かし、
フィンテックを含めたお客さまのイノベーション創出をエンド・トゥ・エンドで支えることが可能です。
お客さま
エコシステム
パートナー
VC/PE
アクセラレーター
スタートアップ
企業
学術機関
イノベーションの
源泉
アクセンチュア
デリバリーセンター
アクセンチュア
スタジオ
アクセンチュア
ラボ
アクセンチュア
ベンチャー
アクセンチュア
リサーチ Shapes
Transforms
Digitizes
Powers
Operates
お客さま
アクセンチュア
イノベーションセンター
- 30. 29Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
エコシステムビジネス向けプラットフォーム
3つのソリューションで、エコシステム型ビジネスの迅速な立ち上げをサポートしています
ACTS
Accenture Connected
Technology Solution
AI-Hub
Artificial Intelligence Hub
ブロックチェーン・ネットワークのハブ
ビジネスをつなぐ AIをつなぐ
BlockChain BlockChain BlockChain BlockChain
ブロックチェーン・ハブ
2018年1月
記者発表
2017年11月
記者発表
2018年8月
記者発表
- 31. 30Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
出版物 『フィンテック 金融維新へ』(日本経済新聞出版社)
フィンテックを金融イノベーションの視座から読み解いた解説書です
フィンテック 金融維新へ [書籍・304ページ]
概要: フィンテックを金融イノベーションの視座から紐解いた解説書
金融機関に求められる対応や論点を整理
目次 第Ⅰ部 フィンテックの衝撃
1.現在:フィンテックとは何か
2.未来:フィンテックは何をもたらすか
3.機会:いかにフィンテックを捉えるか
第II部 金融イノベーションへの挑戦
4.戦略:いかにフィンテックに立ち向かうか
5.技術:いかにフィンテックを取り込むか
6.変革:いかにイノベーションを創出するか
執筆者: アクセンチュア株式会社 金融サービス本部
戦略コンサルティング本部
発行日: 2016年6月24日
定価: 1,800円 (税抜き)
入手方法: 全国の主要書店/ECサイトにて
- 32. 31Copyright © 2019 Accenture All rights reserved.
アジェンダ
I. フィンテック投資額(2018年)
II. グローバルにおけるフィンテックの動向
III. 本邦金融機関への示唆
IV. アクセンチュアの取り組み
V. 総括
- 34. 報道関係の方のお問い合わせ先:
アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション部 広報室
神田 健太郎
TEL: 045-330-7157(部門代表)
Email: accenture.jp.media@accenture.com
アクセンチュアについて
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」
「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する
世界最大級の総合コンサルティング企業です。
世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す
業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強み
を生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス
実現と、持続可能な価値創出を支援しています。
世界120カ国以上のお客様にサービスを提供するおよそ47万7,000人の
社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に
取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com を、
アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部
(Accenture Strategy)について
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部は、ビジネスとテクノロジーを融合
させることでビジネス価値を創造する戦略パートナーです。
ビジネス/テクノロジー/オペレーション/ファンクションの各戦略における
高い専門性を組み合わせ、各業界に特化した戦略の立案と実行を
通してお客様の変革を支援します。
デジタル化時代における創造的破壊への対応や競争力強化、グローバル・
オペレーティング・モデル構築、人材力強化、リーダーシップ育成などの
経営課題に注力し、効率性向上だけではなく成長の実現に貢献します。
詳細は www.accenture.com/strategy をご覧ください。
フィンテックについて
フィンテックについてはこちらの統合サイトをご参照下さい。
https://www.accenture.com/jp-ja/fintech-index