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4/2 第4回八子クラウド座談会      議事録


日時:4 月 2 日(土) 14:00-18:00
場所:新東京ビル 4F セミナールーム


※八子プレゼン分は、配布資料参照


第一部     震災とクラウド
2-1)Zoho Japan 松本氏(@amatsumoto)
   Zoho の支援活動
       サービスのライセンスを半年間無償で提供(日本法人で判断)
            復興対策の企業、NPO、個人等
            期間は 9 月末までを予定(必要に応じて伸ばす予定)
       本社のブログで寄付を依頼


   反響と課題
       申込みは 6 件
       反響(利用された例)
            2,000 箇所の避難所をいリストにまとめ、Google スプレッドシート等で管理
            支援物資提供者にメールを配信
            今必要なものの内容、状態(ステータス)を管理
            海外在住の日本人を中心とした、復興支援活動プロジェクトに対して PF を提
             供(未だ始まっていない)
       課題
            申込みはあったが活用に至っていない
            サービスの利用方法が分からない(ノウハウがない)
            時間が無い
        ⇒フォローアップが上手くいっていない
【Q&A】
   現地の市役所や支援団体等、被災現地の受け入れ先窓口は決定しているか?
⇒   これから繋いで行きたいと思っている


2-2)ServerWorks 社長 大石氏(@ooishi)
   震災後の ServerWorks による、クラウドサービス導入例
       日本赤十字に震災の後に繋がらない(サーバが落ちている)
            震災後に Amazon web service にクラウドを導入(1h で導入した)
   日本核医学会
           震災後に Amazon web service にクラウドを導入(1 日で導入した)
           シンガポールでサーバを用意した(東京の節電に貢献)


   クラウドを用いた節電対策
       海外のサーバを使うことによる節電(プライベートクラウドではこのような対応
        は不可)
       モバイルの利用(計画停電の対策にもなる)
       Google、Amazon にサービスを移す
           海外のサーバを利用しているので節電対策になる
            ・ 事業の維持拡大と節電をいかに両立させるかが課題


2-3)官民連携 PRJ 助けあいジャパン ショコラ氏(@chocolat_j)
   震災発生から、助けあいジャパンの参加まで
           3/12 に Facebook グループでループスからの呼びかけがあった
            ・ 様々な繋がりから人を集め、現在は 200 名以上が携わっている
           3/13 官民連携プロジェクト決定
           さとなおさんが、辻本晴美氏に話を持っていった
           3/14   さとなおさん、iPad とクラウドの提供、仙石大臣他に話を
           その後、iPad、通信費、ホワイトクラウドの提供


   震災で浮き彫りになった、クラウドサービスの必要性
       震災後の問題
           行政機関のシステム喪失
           住民票、戸籍等の喪失
           公式 Web の喪失
           通信機能(LAN)の喪失
           システム操作できる人がいない、等
       携帯の通話は回線がパンクし、利用し難い状態だった
       音声網とパケットを利用する、SMS 等も一緒に繋がり難い状況
⇒海外サーバを利用した Twitter や Facebook が繋がりやすい


   課題
       通信が絶たれて、クラウドサービスが機能できない
       システムを利用できる人が居ない
       システム乱立による情報の散逸        等
⇒正確な情報のマッシュアップが必要


【Q&A】
   助けあいジャパンの活動には、誰でも参加出来るか?
⇒   誰でも参加可能


2-4)Microsoft 砂金氏(@shin135)
   MS の災害支援の仮定
       インフラ(サービス)提供
           クラウドインフラ無償提供(90 日)
            ・ 本社の承認を待っていると反応が遅いので、日本法人で勝手に行った
            ・ 復興が完了していなければ、90 日後も無償のまま継続提供(予定)
           MS で、ミラーサイトを作成(官公庁に許可をもらい作成)
           Yahoo がやっているような災害支援サイトを MS でも実施
       コミュニティの Agility
           放射能データ等は文部科学省が集めているが、福島から PDF でとったデータ
            の開示までに 8 時間位かかる
            ⇒村井実氏の提案により、データを早く開示してもらえるように
            ・ さくらインターネット、MS、Amazon がミラーサイトを作成
           Twitter に流れているものを音声で読み上げる、Tweetrradio
            ・ 眼の不自由な方等に情報を届ける
       パートナーの自発的取組み
           Exchange online を無償提供しているが、現地では使いにくくアプリケーショ
            ンを作ろうか、という話に
           パートナーのアプリケーション制作の事例
            ・ J!Res が人命救助のアプリを制作
                 API を公開して、コミュニティ側に作ってもらうところを明らかに
                  した


【Q&A】
   福島の原発情報の 8 時間とは、どの時点から 8 時間か?
⇒   現地で測定してから、開示まで 8 時間かかった
   地震ではどれ位の時間がかかるか?
⇒   地震はほぼタイムリーに、CSK を通じたワークフローが出来上がっている
【討議】現地で必要な事と、クラウドができる暫定事
   直後に欲しいのは情報
       現地では、情報収集にラジオ、紙等の伝統的な媒体が活用されている
   情報がどこにあるのか分からない(情報が必要)
       福島のホテルに居て、自分は被爆していないか等
   情報の統一化が必要
       ボランティア関連の状況で、どのようなやり取りが行われているか分からない
       実際に物資が届いているかどうか分からない
   災害用の通信インフラ構築の必要性
   PC よりも使い慣れている/災害時使い易い携帯電話の重要性
       携帯ボタンで簡単にアクセス可能な仕組みが必要
   BCP(business continuity plan)が上手く運用されていない(運用される必要がある)


【討議】復興時の企業にとっての、クラウドの意義
   停電が怖いから、サーバは要らない
   津波に流されてデータが無くなったりしている(自社保有サーバは停電になったらア
    ウト)
       手元にサーバやデータがあるのでは駄目
   サーバは社内に置いていても良いと思うが、国内以外に海外にもバックアップをとる
    必要がある
   被災地では PC ではなく、携帯が活用されている、
       携帯を通して使う場合のモバイルクラウドの重要性




第二部     新世界を創る復興際
5-2)被災地の交通手段(現地の不便さ理解のために)冨田氏(@pentagonjp)
       東北被災地の交通機関
           福島は縦に分断された地域で、地震情報も中通り、浜通りと別々
           上野から仙台までは 4 時間 25 分かかる
           新幹線で 2 時間かけて一関までいけるが、そこから大船渡まで行くまでにさ
            らに 2 時間かかる
           東京⇒大船渡、東京⇒釜石も電車の本数が少ない
           他、東京から東北へは時間がかかり、交通機関の本数も少ない
    ⇒それぞれ、物資があっても運ぶ足が無い


5-3)被災地の県民感情を代弁する新沼氏(@koh21numa)
   現地の特徴
           ローカルでクローズドなコミュニティ
            ・ 知らない人が来ると、壁をつくってしまう
            ・ 交通の便も良くないので、その点の影響もありクローズドなコミュニテ
             ィなのかも知れない
           新しいものに抵抗感がある
            ・ 実際、新たな商業施設建設には抵抗があると思う
            ・ 一方で、現状から考えると、生活必需なものは受け入れてもらえるので
             はないかと考える




【討議】今後考えられる様々な復興策の可能性議論
                           チーム 6


震災直後
   まずは、メンタルケアが必要


1 ヶ月~半年の復興プラン
   世界中にネガティブなイメージで報道されている、福島の名称を変更する
   現地の雇用を確保する


1~3 年後の復興プラン
   災害対策として、スーパー堤防を用意する
   経済を発展させるために、工場の場所を集約させる


5 年後~10 年後の復興プラン
   空港、大規模な商業施設は受けいれられないので、農業、漁業を中心に考えるべき
       世界に農作物、水産物を流通させるべき
   海上の流通網を整備する
   各地から子どもを農村に招く
   研究所を設立する
   税制的な優遇措置をとる


【Q&A】
   東北から世界に輸出する件は、地域の難易度の高さとして、地理や交通網が問題にな
    るのでは?
⇒    海を利用して、世界に農作物等を輸出できる交通インフラを作る必要があると考えて
いる
    スーパー堤防は何メートル位か?
⇒    200m 位
    福島の名前は、原発エリア周辺のみ変えるのではなく、福島原発事故という呼ばれ方
     が良くないので、そちらを変えるべきでは?
⇒    それは間に合わないので、地名を変えるべき




                        チーム 2


震災直後
    物流状況を可視化させる


1 ヶ月~半年の復興プラン
    カーシェアリングの実施
    集合住宅一体を内陸で提供
        海外部は国による土地買い上げ等が必要
    大学等の教育については、e ラーニングを導入
    フロリダを参考にした老人コミュニティの構築


1~3 年後の復興プラン
    道州制の導入
    漁業は、モナコのモデルに近い、マリーナモデルを構築する
        漁業一本では食べていけないので副業を行う等
    スマートシティに着手する


5 年後~10 年後の復興プラン
    太平洋海底ケーブルを仙台経由で構築する
    地熱発電を開始する
        温泉資源を利用して、5~10 年のスパンで考える


【Q&A】
    漁場が豊かなので、漁業専業でも裕福なのでは?
⇒    実際は、船等の購入による債務超過が大きい
    教育機関における、e ラーニングの導入のタイミングは?
⇒   1 ヶ月から半年のタイミング
   メーカー側でデバイスを配る話はあるとしても、ロジスティック面は?
⇒   そこまではアイデアが出来ていない
   道州制の目的は?
⇒   道州制の目的は、外国資本の受入れに向けたもの
   高齢者のコミュニティとは具体的には?
⇒   高齢者のコミュニティは、半径 2 キロ位に収めたコミュニティのスマートシティ化等
   地熱発電について、どれ位の電力が見込めるのか?
⇒   地熱発電は、かなり広域で行っても火力発電 1 つ分位の電力にしかならないと思う。




                       チーム 5




5 年後~10 年後の復興プラン
   スマートシティを立ち上げる
       モデルを海外で売れるようにする
       仙台等の都市の一極集中で復興して、そこで得たものを他県に分配する
   北方領土に最終処理所をつくる
   道州制の導入を進める
   発電に関しては、太陽光と風力が現実的
   海上に風力発電をつくる
       防波堤の効果も見込む
   教育については、大学・専門学校等を新たに設立すべき
   カジノは地元の反対があると想定するので、教育都市として復興させる


【Q&A】
   スマートシティのイメージは?
⇒   エネルギーは自給自足で行う、他にスマートハウス等の話
   北方領土は本気か?
⇒   本気だ。実際、領土問題は外交問題でなく、内政問題。今のタイミングは提言するの
に良いタイミング
   産業復興案としての教復興案とは、つくばのような地域レベルのものをつくるのか?
⇒   カジノ構想は何年も前に議論されているが、話が進まない。教育の方が、話が進みや
すい。新たに、東北地域で高度な教育機関をつくるべき
   スマートシティが漠然としていてわからない、儲かる根拠は?
⇒    儲かるかどうかは、議論が出来ていない
    現地の人たちは、スマートシティ等の受け入れに対してどう見るのか?
⇒    東北では自然のキーワードは外せない。スマートシティは、都会的なイメージがある。
東北は、インキュベーションのコアな場所にあると思っており、農業、水産業が進んでい
て、その標準的な教育として大学等で落とし込んでいければ良い。そこで、人が都会から
来れば、お金も落ちる。人を動かすことにより、お金を動かす方が現実的であると思う。
                                       (新
沼)
    街も流されている中でつくるとなると、都会的にはなると思うが?
⇒    例えば、地元の人が住む場合、都会的なマンションか個々の一件家だと、後者だと思
う。街の雰囲気を大事にすべき。
    スマートシティはどこにつくるべきだと思うか?
⇒    個人的なイメージだと、岩手だと宮古、沿岸部で都市と言われる所が対象にはなると
思う。(新沼)




                         チーム 1


    現状のタクシーの運転者の職域を広げて、人とモノを運べるようにする
    交通インフラの整備
        交通手段は、電車ではなく車なので、まず道路の整備をやる
    インキュベーションエリアとしての東北地域の活用
        技術の集約と、現地の(農業、漁業を)伝承する組織や機関づくり
    自然を売りにしたジャパニーズブランド構築
        地域の人で旅館、ホテルを運営する
            海外から遊びに来る人を増やせるようにする
    日本から、海外に出て行くモデルづくり
        観光、おもてなしビジネス
    東北から海外へ、海外から東北への独自の経済モデルをつくる
        関東が仮に駄目になったとき、東北のパワーを利用できるようにする


【Q&A】
    タクシー運転手の話は、逆の話でトラック運転手が人を運ぶのもあるのでは?
⇒    その話もあると思う。

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  • 1. 4/2 第4回八子クラウド座談会 議事録 日時:4 月 2 日(土) 14:00-18:00 場所:新東京ビル 4F セミナールーム ※八子プレゼン分は、配布資料参照 第一部 震災とクラウド 2-1)Zoho Japan 松本氏(@amatsumoto)  Zoho の支援活動  サービスのライセンスを半年間無償で提供(日本法人で判断)  復興対策の企業、NPO、個人等  期間は 9 月末までを予定(必要に応じて伸ばす予定)  本社のブログで寄付を依頼  反響と課題  申込みは 6 件  反響(利用された例)  2,000 箇所の避難所をいリストにまとめ、Google スプレッドシート等で管理  支援物資提供者にメールを配信  今必要なものの内容、状態(ステータス)を管理  海外在住の日本人を中心とした、復興支援活動プロジェクトに対して PF を提 供(未だ始まっていない)  課題  申込みはあったが活用に至っていない  サービスの利用方法が分からない(ノウハウがない)  時間が無い ⇒フォローアップが上手くいっていない 【Q&A】  現地の市役所や支援団体等、被災現地の受け入れ先窓口は決定しているか? ⇒ これから繋いで行きたいと思っている 2-2)ServerWorks 社長 大石氏(@ooishi)  震災後の ServerWorks による、クラウドサービス導入例  日本赤十字に震災の後に繋がらない(サーバが落ちている)  震災後に Amazon web service にクラウドを導入(1h で導入した)
  • 2. 日本核医学会  震災後に Amazon web service にクラウドを導入(1 日で導入した)  シンガポールでサーバを用意した(東京の節電に貢献)  クラウドを用いた節電対策  海外のサーバを使うことによる節電(プライベートクラウドではこのような対応 は不可)  モバイルの利用(計画停電の対策にもなる)  Google、Amazon にサービスを移す  海外のサーバを利用しているので節電対策になる ・ 事業の維持拡大と節電をいかに両立させるかが課題 2-3)官民連携 PRJ 助けあいジャパン ショコラ氏(@chocolat_j)  震災発生から、助けあいジャパンの参加まで  3/12 に Facebook グループでループスからの呼びかけがあった ・ 様々な繋がりから人を集め、現在は 200 名以上が携わっている  3/13 官民連携プロジェクト決定  さとなおさんが、辻本晴美氏に話を持っていった  3/14 さとなおさん、iPad とクラウドの提供、仙石大臣他に話を  その後、iPad、通信費、ホワイトクラウドの提供  震災で浮き彫りになった、クラウドサービスの必要性  震災後の問題  行政機関のシステム喪失  住民票、戸籍等の喪失  公式 Web の喪失  通信機能(LAN)の喪失  システム操作できる人がいない、等  携帯の通話は回線がパンクし、利用し難い状態だった  音声網とパケットを利用する、SMS 等も一緒に繋がり難い状況 ⇒海外サーバを利用した Twitter や Facebook が繋がりやすい  課題  通信が絶たれて、クラウドサービスが機能できない  システムを利用できる人が居ない  システム乱立による情報の散逸 等
  • 3. ⇒正確な情報のマッシュアップが必要 【Q&A】  助けあいジャパンの活動には、誰でも参加出来るか? ⇒ 誰でも参加可能 2-4)Microsoft 砂金氏(@shin135)  MS の災害支援の仮定  インフラ(サービス)提供  クラウドインフラ無償提供(90 日) ・ 本社の承認を待っていると反応が遅いので、日本法人で勝手に行った ・ 復興が完了していなければ、90 日後も無償のまま継続提供(予定)  MS で、ミラーサイトを作成(官公庁に許可をもらい作成)  Yahoo がやっているような災害支援サイトを MS でも実施  コミュニティの Agility  放射能データ等は文部科学省が集めているが、福島から PDF でとったデータ の開示までに 8 時間位かかる ⇒村井実氏の提案により、データを早く開示してもらえるように ・ さくらインターネット、MS、Amazon がミラーサイトを作成  Twitter に流れているものを音声で読み上げる、Tweetrradio ・ 眼の不自由な方等に情報を届ける  パートナーの自発的取組み  Exchange online を無償提供しているが、現地では使いにくくアプリケーショ ンを作ろうか、という話に  パートナーのアプリケーション制作の事例 ・ J!Res が人命救助のアプリを制作  API を公開して、コミュニティ側に作ってもらうところを明らかに した 【Q&A】  福島の原発情報の 8 時間とは、どの時点から 8 時間か? ⇒ 現地で測定してから、開示まで 8 時間かかった  地震ではどれ位の時間がかかるか? ⇒ 地震はほぼタイムリーに、CSK を通じたワークフローが出来上がっている
  • 4. 【討議】現地で必要な事と、クラウドができる暫定事  直後に欲しいのは情報  現地では、情報収集にラジオ、紙等の伝統的な媒体が活用されている  情報がどこにあるのか分からない(情報が必要)  福島のホテルに居て、自分は被爆していないか等  情報の統一化が必要  ボランティア関連の状況で、どのようなやり取りが行われているか分からない  実際に物資が届いているかどうか分からない  災害用の通信インフラ構築の必要性  PC よりも使い慣れている/災害時使い易い携帯電話の重要性  携帯ボタンで簡単にアクセス可能な仕組みが必要  BCP(business continuity plan)が上手く運用されていない(運用される必要がある) 【討議】復興時の企業にとっての、クラウドの意義  停電が怖いから、サーバは要らない  津波に流されてデータが無くなったりしている(自社保有サーバは停電になったらア ウト)  手元にサーバやデータがあるのでは駄目  サーバは社内に置いていても良いと思うが、国内以外に海外にもバックアップをとる 必要がある  被災地では PC ではなく、携帯が活用されている、  携帯を通して使う場合のモバイルクラウドの重要性 第二部 新世界を創る復興際 5-2)被災地の交通手段(現地の不便さ理解のために)冨田氏(@pentagonjp)  東北被災地の交通機関  福島は縦に分断された地域で、地震情報も中通り、浜通りと別々  上野から仙台までは 4 時間 25 分かかる  新幹線で 2 時間かけて一関までいけるが、そこから大船渡まで行くまでにさ らに 2 時間かかる  東京⇒大船渡、東京⇒釜石も電車の本数が少ない  他、東京から東北へは時間がかかり、交通機関の本数も少ない ⇒それぞれ、物資があっても運ぶ足が無い 5-3)被災地の県民感情を代弁する新沼氏(@koh21numa)
  • 5. 現地の特徴  ローカルでクローズドなコミュニティ ・ 知らない人が来ると、壁をつくってしまう ・ 交通の便も良くないので、その点の影響もありクローズドなコミュニテ ィなのかも知れない  新しいものに抵抗感がある ・ 実際、新たな商業施設建設には抵抗があると思う ・ 一方で、現状から考えると、生活必需なものは受け入れてもらえるので はないかと考える 【討議】今後考えられる様々な復興策の可能性議論 チーム 6 震災直後  まずは、メンタルケアが必要 1 ヶ月~半年の復興プラン  世界中にネガティブなイメージで報道されている、福島の名称を変更する  現地の雇用を確保する 1~3 年後の復興プラン  災害対策として、スーパー堤防を用意する  経済を発展させるために、工場の場所を集約させる 5 年後~10 年後の復興プラン  空港、大規模な商業施設は受けいれられないので、農業、漁業を中心に考えるべき  世界に農作物、水産物を流通させるべき  海上の流通網を整備する  各地から子どもを農村に招く  研究所を設立する  税制的な優遇措置をとる 【Q&A】  東北から世界に輸出する件は、地域の難易度の高さとして、地理や交通網が問題にな るのでは?
  • 6. 海を利用して、世界に農作物等を輸出できる交通インフラを作る必要があると考えて いる  スーパー堤防は何メートル位か? ⇒ 200m 位  福島の名前は、原発エリア周辺のみ変えるのではなく、福島原発事故という呼ばれ方 が良くないので、そちらを変えるべきでは? ⇒ それは間に合わないので、地名を変えるべき チーム 2 震災直後  物流状況を可視化させる 1 ヶ月~半年の復興プラン  カーシェアリングの実施  集合住宅一体を内陸で提供  海外部は国による土地買い上げ等が必要  大学等の教育については、e ラーニングを導入  フロリダを参考にした老人コミュニティの構築 1~3 年後の復興プラン  道州制の導入  漁業は、モナコのモデルに近い、マリーナモデルを構築する  漁業一本では食べていけないので副業を行う等  スマートシティに着手する 5 年後~10 年後の復興プラン  太平洋海底ケーブルを仙台経由で構築する  地熱発電を開始する  温泉資源を利用して、5~10 年のスパンで考える 【Q&A】  漁場が豊かなので、漁業専業でも裕福なのでは? ⇒ 実際は、船等の購入による債務超過が大きい  教育機関における、e ラーニングの導入のタイミングは?
  • 7. 1 ヶ月から半年のタイミング  メーカー側でデバイスを配る話はあるとしても、ロジスティック面は? ⇒ そこまではアイデアが出来ていない  道州制の目的は? ⇒ 道州制の目的は、外国資本の受入れに向けたもの  高齢者のコミュニティとは具体的には? ⇒ 高齢者のコミュニティは、半径 2 キロ位に収めたコミュニティのスマートシティ化等  地熱発電について、どれ位の電力が見込めるのか? ⇒ 地熱発電は、かなり広域で行っても火力発電 1 つ分位の電力にしかならないと思う。 チーム 5 5 年後~10 年後の復興プラン  スマートシティを立ち上げる  モデルを海外で売れるようにする  仙台等の都市の一極集中で復興して、そこで得たものを他県に分配する  北方領土に最終処理所をつくる  道州制の導入を進める  発電に関しては、太陽光と風力が現実的  海上に風力発電をつくる  防波堤の効果も見込む  教育については、大学・専門学校等を新たに設立すべき  カジノは地元の反対があると想定するので、教育都市として復興させる 【Q&A】  スマートシティのイメージは? ⇒ エネルギーは自給自足で行う、他にスマートハウス等の話  北方領土は本気か? ⇒ 本気だ。実際、領土問題は外交問題でなく、内政問題。今のタイミングは提言するの に良いタイミング  産業復興案としての教復興案とは、つくばのような地域レベルのものをつくるのか? ⇒ カジノ構想は何年も前に議論されているが、話が進まない。教育の方が、話が進みや すい。新たに、東北地域で高度な教育機関をつくるべき  スマートシティが漠然としていてわからない、儲かる根拠は?
  • 8. 儲かるかどうかは、議論が出来ていない  現地の人たちは、スマートシティ等の受け入れに対してどう見るのか? ⇒ 東北では自然のキーワードは外せない。スマートシティは、都会的なイメージがある。 東北は、インキュベーションのコアな場所にあると思っており、農業、水産業が進んでい て、その標準的な教育として大学等で落とし込んでいければ良い。そこで、人が都会から 来れば、お金も落ちる。人を動かすことにより、お金を動かす方が現実的であると思う。 (新 沼)  街も流されている中でつくるとなると、都会的にはなると思うが? ⇒ 例えば、地元の人が住む場合、都会的なマンションか個々の一件家だと、後者だと思 う。街の雰囲気を大事にすべき。  スマートシティはどこにつくるべきだと思うか? ⇒ 個人的なイメージだと、岩手だと宮古、沿岸部で都市と言われる所が対象にはなると 思う。(新沼) チーム 1  現状のタクシーの運転者の職域を広げて、人とモノを運べるようにする  交通インフラの整備  交通手段は、電車ではなく車なので、まず道路の整備をやる  インキュベーションエリアとしての東北地域の活用  技術の集約と、現地の(農業、漁業を)伝承する組織や機関づくり  自然を売りにしたジャパニーズブランド構築  地域の人で旅館、ホテルを運営する  海外から遊びに来る人を増やせるようにする  日本から、海外に出て行くモデルづくり  観光、おもてなしビジネス  東北から海外へ、海外から東北への独自の経済モデルをつくる  関東が仮に駄目になったとき、東北のパワーを利用できるようにする 【Q&A】  タクシー運転手の話は、逆の話でトラック運転手が人を運ぶのもあるのでは? ⇒ その話もあると思う。