Cloud_mobile_gis_fieldwork_in AJG2012

スマートフォン・タブレット
端末を用いた
対話型クラウドGISによる
共同的な空間データ収集
森本健弘*，杉野弘明**，劉珂**，花島裕樹**，山
本敏貴**，艾博 **，蘇磊**，孫鳴沢**
（*筑波大・生命環境系，**筑波大・院生）

12年5月17日木曜日

目的
フィールドでの
GISデータ収集を，
能率的でかつ共同的な
ものにしたい


目標
• スマートフォン／タブレットを利用して
地図描きと属性データ入力が容易にで
きること．
• 複数の調査者が1つのGISデータを編集
し，全員がその状況を見られること．
• GISデータは汎用的な形式で蓄積し利用
できるのが望ましい．


今回のクラウドGISの要素
サービス部分利用者部分
• ArcGIS.com (esri) • スマートフォンまた
はタブレット端末
• 学内GISサーバ
• GISデータ
通信回線部分


ArcGIS.com
• GISデータ閲覧・編集の
インタフェースとして利
用．

• ユーザ認証機能，グ
ループ機能を活用．

• 調査者ひとりひとり
のアカウントを作っ
てそれらをグループに
登録


学内GISサーバ
• GISデータの蓄積，管
理，更新
• SQLによるデータ
ベース管理システム
を構築
• ArcGIS Server・
ArcSDE（esri）を
導入


GISデータの用意


1. 編集対象レイヤ・背景レイヤをシェープ
ファイルで作成し，学内GISサーバのデータ
ベース管理システムに格納．


2. レイヤを管理するマップファイル（mxd
ファイル）を作成し，ArcGIS Server でマッ
プサービス化．


2. レイヤを管理するマップファイル（mxd
ファイル）を作成し，ArcGIS Server でマッ
プサービス化．
3. マップサービスを ArcGIS.com に登録し，
調査用に設けたグループで共有．


利用者（調査者）
スマートフォン／タブレッ
ト端末：
• Apple iPhone/ iPad
• Android 携帯電話
アプリケーションソフト：
• ArcGIS for iOS /
Android (esri)


通信
• ３G携帯電話回線
• 電話機本体
• モバイルWi-Fiルータ
• モバイルWiMAX


利用


アクセス
- スマートフォン等の
ArcGISを起動して
ArcGIS.comにサイ
ンイン．
- グループに共有され
たデータから，調査
用の地図を読み出す.


属性データの入力

用意したリスト
からの選択，
または自由記
入による．


フィーチャの描画
タップによって
フィーチャを描
き，確定する．
‣ GPSが示す位置
データを点とし
て取り込むこと
もできる．


成果の共有
フィーチャを１つ
確定すると，別の
端末画面にすぐ表
示される（右図は
iPadの例）．
タップして個別属
性を確認できる．


（利用のデモ）


データの取り出し

• 編集されたレイヤは学内GISサーバ
からシェープファイルとして取り出
せる．


授業での実践


GISデータの準備

基盤地図情報
から背景レイ
ヤを用意して
いるところ→


調査の進行

土地利用と
建物フロア
利用の調
査・地図化


結果および結論


主要な結果


主要な結果
★ スマートフォン／タブレット端末での入力は比較的容易に
できた．GPSで自分の位置が把握しやすかった．


主要な結果
★ 複数の参加者が共同で１つのGISデータを作り，調査の進
行過程を全員が把握できた．


主要な結果
★ 全体の空間的パターンと自地区の特色を考えた．


主要な結果
★ 指導者にとっては，進行の遅速と問題の有無を把握しすぐ
対応できた点で有用だった．


主要な結果
★ GISデータはシェープファイル形式で蓄積・取り出しでき
た．


主要な結果
た．
フィーチャの描画支援や修正・加工の機能が貧弱だった．


主要な結果
た．
GISサーバ構築とArcInfoライセンスが必要だった．


主要な結果
た．
GISサーバ構築とArcInfoライセンスが必要だった．
通信回線が不可欠．


結論
• 今回用いたようなクラウドGISは
フィールド調査の基盤として役立つ．
すばやいGISデータ構築を，複数の人
が，広い範囲で参加する調査におい
て，可能にする．
• 空間的思考や問題解決を促進する働き
もあると推測できる．


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