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1 von 27
《計画と記録》
カナダとアラスカ極北の自然と歴
史を
鉄道と船で訪ねる一人旅
第1部:
   鉄道で尋ねるオンタリ
オ 州の     自然と開拓
史
T.Okihara
旅人 :沖原さん(川口市)
2005年6月22日~7月1
8日
•広大なカナダのオンタリオ以西の5
州
   とアラスカを訪ねる
•カナダの歴史(先住民族、毛皮貿易、
   ゴールドラッシュ、鉄道建設の
跡等)     を辺境の地に尋ねる
•鉄道で行ける極北の未開の自然を
   味わう
•ゆったりとした大陸鉄道の旅情を
   味わう
•クロンダイク・ゴールドラッシュの
   山越えルートを、ユ-コンから
   フィヨルド海岸へ鉄道と船で辿
る
移動距離: 鉄道4800 km 、航路
1800km、
   バス1200km、
   空路 ( カナダ国内 ) 5700k
● 計画
1.カナダに残る旅客鉄道の中から、自然と
歴史に満ち、旅情をそそる路線として次の
ものを選択し全線に乗車する。
オンタリオ州では3列車(人気のある鉄
道より埋もれた旅情をそそる鉄道) 
2.旅程の中で、山岳、森林、湖沼、峡谷、島
嶼、氷河、野生動物などのウイルダーネス
溢れる場所をできる限り訪れる。
3.北方先住民族の永い歴史と、ヨーロッパ人
の開拓の歴史を学ぶ。
4.カナダの水運に関する歴史上重要な3都
市のうち、
St.Ste Marie を訪れること
● 成果
各地で大小様々な親切・好意・善意・熱意に
出会えた。
この旅の全体計
画
オンタリオ州での計画の特徴と
成果
カナダとアラスカ極北の自然と歴
史を
鉄道と船で訪ねる一人旅
アメリ
カ
カナダ と全体図 旅行
先 今回の旅行先州
主な訪問地
1部
2部3部
4部
オンタリオ州
ハドソン湾ブリティッシュコロンビア
州 アルバータ州
アラスカ州
ユーコン準州
マニトバ州
⑦
⑦
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬⑬
⑭⑮
⑯
⑰⑰
⑱
⑲
営 業 区 間 距 離 運 行 会 社 運 行
⑦ Vancouver - Toronto 4 , 4
51
VIA 「 「カナディアン
号」
3 /W
⑨ Winnipeg - Churchill
The Pas - Pukatawagan
1 , 6
97
251
VIA 「ハドソンベイ
号」
3 /W
⑩ Sault Ste. Marie - Hearst
476
アルゴマ・セントラル鉄
道
4 /W
(夏)
⑪ Sudbury - White River
484
VIA 「レークスペリオル
号」
3 /W
⑫ Toronto - Chochrane
Chochrane -
753 オンタリオノースランド
6 /W
営 業 区 間 距 離 運 行 会 社 運 行
⑭ Montreal - Jonquiere 510 VIA 「サグエネ号」 3 /W
⑮ Montreal - Senneterre 717 VIA 「アビティビ号」 3 /W
⑯ Corridor 路線(次ページ
参照)
総2 , 1
74
VIA 「キャピタル号」他
2~
6 /D
⑰ Montreal - Halifax
Montreal - Gaspe
1 , 34
6
984
VIA 「オーシャン号」
VIA 「シャロア号」(途中
併結)
6 /W
2~
3 /W
⑱ Halifax - Sydney
432
VIA 「ブラドール号」
《観光》
1 /W
⑲ Sept Iles - Schefferville 576
ケベック北岸ラブラドール鉄
道
1 /W
⑦
⑯
カナダとアラスカの全旅客鉄道
《東部》
To Vancouver
Calgary
Edmonton
Winnipeg
The Pas
Pukatawagan
Churchill
Hearst
White River
Sault Ste.Marie
Moosonee
Choch
rane
Sudb
ury
Tor
ont
o
Montr
eal
Wind
sor
Senne
terre
Jonqu
iere
Schef
fervi
lle
Sept
Iles
Gas
pe
Syd
ney
Hal
ifa
xCorridor 路線
今回乗車区
間
ヨーロッパ
へ
日本へ
2500
km
4500
km
ハリファッ
クス
スーセントマ
リー
チャーチ
ル
サンダーベ
イ
プリンスルパー
ト
ウイニペッ
グ
ヴァンクー
バー
カナダの水運と鉄道輸
送
日
順
月 日
( 曜)
行 動 予 定
交通機関・
移動手段
移 動 距 離
( km )
移 動 時 間(定
刻)
( 赤字は時差あ
り )
観光目的・ポイント 宿 泊 地
第一部 鉄道で訪ねるオンタリオ州の開拓史と自然
1
6月22
日(水)
成田出発→トロント
トロント→スーセントマ
リー
エアカナダ00
2便
ACJ 7799便
10 , 300
500
1900→1825
(12:25)
2215→2347
(移 動)
スーセントマ
リー
2
6月23
日(木)
スーセントマリー観光 閘門式運河他
3
6月24
日(金)
スーセントマリー→ハース
ト
鉄道(アルゴ
マ・セントラル
鉄道)
476 0920→1900
アガワキャニオン、アル
ゴマ原野の車窓風景
ハースト
4
6月25
日(土)
ハースト→コクレーン
コクレーン観光
バス 約300
0400→0700
(変更後)
白熊保護センター
開拓史資料館等
コクレーン
5
6月26
日(日)
コクレーン⇔ムースニー
「白熊急行」利用の現地ツ
アー
鉄道 ( オンタリ
オ・ノースラン
ド鉄道)
ツアーバス
300x2
0830→1250
1800→2205
ムースニーとムースファ
クトリーの自然と開拓史
6
6月27
日(月)
コクレーン→トロント
「ノースランダー号」
鉄道 ( オンタリ
オ・ノースラン
ド鉄道)
753
0800→1830
(変更後)
オンタリオ州原野の車窓
風景
トロント
第2部 北極の海へ2泊3日、マニト バ の大広原を行く列車の旅 
7

10
6月28
日
7月1日
トロント→(空路)→ウイニペッグ、街を少し散策して、ウイニペッグ観光チャーチル行き「ハドソン・ベイ号」乗車( 1 泊 2
日)
車窓からマニトバ州原野風景を堪能してチャーチル到着、チャーチルにて極北の地を味わう
チャーチル観光して空路→ウイニペッグへ戻り 1 泊
第3部 ロッキーのキッキングホース峠 を列車で越える
第1部:鉄道で尋ねるオンタリオ州の自然
と開拓史
第3部 ロッキーのキッキングホース峠 を列車で越える
1
1

1
5
7月2日
  
7月6日
ウイニペッグ→(空路)→カルガリーへ飛び、知人宅に 3 泊、世界遺産バッファロジャンプを見学してから、カムループスへ
カムループスで 1 泊してから、「ロッキーマウンテニア号」列車によるキッキングホース峠越え、
更に、列窓からホワイトキャニオン、フレーザーキャニオンを楽しみつつ、ヴァンクーヴァーへ。
第4部(1) 辺境の鉄道と船で極北の自然とゴールドラッシュの歴史をたどる
1
6

2
0
7月7日

7月11
日
ヴァンクーヴァー→(空路)→ユーコン準州ホワイトホースへ、 1 泊して、翌日観光、更にフレーザーで
バスから鉄道へ乗り継いで、米国アラスカ州スカグウェーへ。翌日鉄道でベネットレークへ行きハイキングの後、
船でヘインズへ。リン水路、メンデンホール氷河を見て州都ジュノーへ出て、北太平洋岸内水路の船旅に出る。
第4部(2 / 3) アラスカ・カナダ沿岸内水路、と日本人先駆者の苦闘を偲ぶ
2
1

2
7
7月12
日
7月18
日
ジュノー→ ( 航路)→プリンスルパートへアラスカ内水路の船旅を 2 泊 3 日楽しんでから、カダダ水運の重要拠点プリンスル
パートへ
数々の史跡を充分見学してから、カナダ太平洋岸内水路の船旅へ。一攫千金の夢が潰えて故郷に向かっただろう人々を
想いを馳せながら、ヴァンクーヴァーに戻り、 7/17 帰国の途へ。
目的地(区 間) 利用交通機関 選んだ理由・目的 旅程上の制約条件
成田⇒トロント Air Canada 直行便で立ち寄り可能都市多い 料金の高くなる金、土発を避ける
S . S .マリー⇒ハースト アルゴマセントラル鉄道
計画の中途で挫折し斜陽化した路線の
現在を眺め、未開の渓谷、湖、原生林
を車窓から楽しむ
水、金、土、日のみの運転
コクレーン⇔ムースニー
オンタリオノースランド
鉄道「ポーラーベア急
行」
道路のない湿地帯を走りハドソン湾に
至る鉄道とその車窓風景を楽しむ
6月24日からのツアー催行で、
月運休
コクレーン⇒トロント
オンタリオノースランド
鉄道「ノースランダー
号」
辺境地開拓と開発のための代表的鉄道
の現在を眺める
土運休
オンタリオ での と州 利用交通機関 制約条
件
はつづく旅
日 付
(宿泊場 所
)
ホ テ ル 名 所 在 地 電 話
料
金
日本円概算(
1 泊 / 人)
そ の 他
1
6月22日 ( 水
)
スーセントマリ
ー
Day s Inn
320 Bay St.
Sault Sainte Marie ON
P6A 1X1 CA
1-888-329-7776
or 705-759-8200
info@daysinnsault.com
CD$ 82 . 0
0
予約#21367
(107号室 )
2
6月23日 ( 木
) スーセント
マリー
3
6月24日 ( 金
)
ハースト
Companion Motel
P.O.Box 1658
Hearst ON P 0 L 1N 0
CA
1-888-468-9888 CD$ 61 . 2
0
予約#03616
7
(122号室)
4
6月25日 ( 土
)
コクレーン
Westway Motel
P.O.Box 370 ,
Highway 11 ,West
705-272-4285
705-272-4429 (Fax)
reservations@westwaymotel.com
ツアー料金に
含む
ツアー予約#
REZ#7501
(104号室)
5
6月26日 ( 日
)
コクレーン
6
6月27日 ( 月
)
トロント Holiday Inn Select
Toronto Airport
970 Dixon Road,
Etobicoke Ontario
M 9 W 1 J9
416-675-7611 ¥9 , 700
(込)
ホテル・ヴァウチ
ャー
予約#60856
397
(618号室)
7
6月28日 ( 火
)
(車 内 )
(ハドソンベイ
号・
個室寝台)
( VIA Rail) 1-888-842-7245 運賃に含む
(約5 , 50
0 / 泊)
予約# BNA 20
6
(9320号車5
番 )
8
6月29日 ( 水
)
(車 内 )
宿 泊 先 一
覧
4
オンタリオ
州
オンタリオ・ノースランド
鉄道
アルゴマ・セントラル鉄
道
第1日:トロント到着後、空路
スー・セント・
マリーへ
第2日:スー・セント・マリー観光
第3日:鉄道でハーストへ
第4日:コクレーン滞在・観光
第5日:「白熊急行」でムースニー
へ
(現地ツアー )
第6日:鉄道でトロントへ
(翌日ウイニペッグ
へ )
5
3
4 , 6
1 , 7
2
ウイニペッグ
へ
Sault St
.Marie
Hear
st
Mooso
nee
Cochr
ane
Toro
nto
空路
鉄道
バ ス
成田から
旅のポイントと狙い
オンタリオ州には、東西を貫く大陸
横断鉄道 (VIA) の他に、アルゴマ地方
を南北に結ぶ「アルゴマセントラル鉄
道」と、東部のトロントとハドソン湾側
のムースニー間を結ぶ「オンタリオ
ノースランド鉄道」があり、観光鉄道化
して細々と営業を続けている。
2つの鉄道を利用して、かって毛皮
貿易で栄え、開発のための鉄道建設が進
められたこの地方の歴史を探り、車窓か
らではあるが未開の自然を探勝する。
東部標準時
(- 14時間)
旅のスタート
今日の移動スケジュール
成 田
Toronto
オンタリオ
州
Sault Ste.Marie
オンタリオ州
宿 泊 地
1900
( AC
2便 )
1825 (エアカナダ、全
日空、タイ航空3
社の共同運航便 )
(座席:3
6 A)
2215
ACJ7799
便
2347
Sault
Ste.Marie
エアカナダ(国際線、国内線共)は第一ターミナ
ル、米国線は第二ターミナル、その他は第三ター
ミナルから発着。
空港大改造工事中であり、変更が多いので要注意
。
第3ターミナル
第2ターミナル
第1ターミナル
トロント ピアソン空港
1日目[6月22
日 ]( 水)
(成田にて)
乗り継ぎ国内線チケットを提示して座席指定を受ける。
( 01 D 席 )
(トロントにて)
国際線はインフィールドターミナル( IFT )に到着し、
バスで
第一ターミナルへ移動。(約15分)
荷物は税関通過後、到着階の乗り継ぎ便に再預け、2 F 又
は3 F から国内線 103 番ゲートへ。
(スーセントマリーにて)
リムジン車でホテルへ、約20km ( $24 )
成田から一気に五大湖国境の町へ
最初の地は深夜着
エアカナダ・ジャズの運航するデハビランド・
ダッシュ8型プロペラ機で、深夜のスーセント
マリー着。駐機場所で荷物を降ろし、皆が荷物
を受け取って帰っていくが自分の荷物がない。
少し慌てたが、建物の中だと言うので、入ってみ
ると小さなコンベアが廻っていた。
タクシーは居らず、リムジンが2台待機して
いて、運転手が行き先別に客を振り分けてい
る。自分のホテルが最初だったので、降り際に
相客に「お休み」を言い、これが自分のカナダ
最初の夜だと言うと、皆が祝福してくれた。
本日の行動経過
130
0
自宅出発 ( バス・電車)
153
0
成田第二ターミナル着
160
0
チエックイン
183
0
搭乗
220
0
機内夕食(悪気流のため
遅れ)
182
5
トロント着
220 SSM 行搭乗
カナダ
U S A
スペリオル湖
ミシガン湖 ヒューロン湖
スーセントマリー
閘門式運河と五大湖国境の町スーセント
マリー
2日目[6月23
日] ( 木 )
( メ モ)
スペリオル湖、ヒューロン湖、スペリオ
ル湖の3湖の接点に位置し、米国との国
境の湖岸の町で、アリゴマ・セントラル
鉄道の起点にある鉄と木材の町、スー・
セント・マリー。町はイタリア系移民と
先住民が多い人口約8万人で、町の名前
は「セントマリーの急流」を意味するフ
ランス語。急流を避けるために運河が作
られた。
観光は閘門式運河(ロック)ツアーが有
名、辺境を飛ぶ飛行機の博物館がある。
宿から1ブロックの位置にある駅に
て翌日のチケットをピックアップ
( 窓口は1830まで)した後、市
内観光へ。
1814に建てられたカナ
ダ最古の石造の家
元郵便局を利用した博物
館:内容はよくある田舎
の博物館($3 )
S.S. マリーの象徴、ウオーターフロントの
テント
珍しいブッシュプレーン(辺境の地を飛ぶ水
上飛行機)博物館、中で見せる映画が面白い
($9 . 5 )
2
① 鉄道駅
② モテル
⑤ ブッシュプレン
⑥ 石の家
⑩ ロックツアー乗
場
⑮ 博物館
ツアー船で閘門式運河を体験す
る
ツアー船のルート
アメリカ側を通過した後、アルゴマ製鉄の工場前迄行き、
カナダ
側の運河を通過して帰る。途中には2種類の鉄道移動橋(上
昇
式と旋回式)もあり興味深い。
1.通過する船が入ってく
る
2.後ろの閘門が閉じ
る
3.最初の水
位
4.水位が上昇して前の閘門が
開く
カナダ側ツアー船
2~3回 / 日 5~10月
のみ
( 1000、1230、1
500、他
にディナークルーズもあ
り )
大人24 . 5$
カナダ側運河
本日の行動経過
080
0
起床、モテル
サービスの朝
食
090
0
チケットピッ
クアップ
100
0~1
100
博物館見学
123
0~1
430
ロックツアー
乗船
150
0~1
600
ブッシュ・プ
レーン博物館
見学
アメリカ側運河の全景。左側に幅の狭いカナダ
側運河がある。この運河の完成により、穀物や
鉱物運搬の数万トンの大型船のスペリオル湖へ
の通過が可能となった。(初期運河は1798
年完成)
(上)アメリカ側のスーセン
トマリー市からも同じロック
ツアーの船が出ており、時間が
同じなのか我々の後について
来る。
今日の移動(鉄道 476km) 運行列車は下記2本のみ 運賃104$
(Senior)
Sault Ste.Marie
Agawa
Canyon
Hearst 宿 泊
0800(アガワキャニオンツ
アー号)
6 月 28 日以後秋まで毎日運転
1130
(利用せ
ず)
0920
(定期列車)水 , 金 , 土 , 日曜運
転
1325
190
0
Hearst
(駅の直ぐそ
ば)
( メ モ)
この鉄道には「キャニオン・コン
ボ」と称する面白いプランがある。「ア
ガワキャニオン・ツアー号」運転日に合
せて、客はこの列車に乗ってキャニオ
ンに先に着いて約2時間の観光をする。
荷物は後続の定期列車に積んでくれる
ので、観光後これに乗り込めば荷物の心
配なしに先に向かえるというものであ
る。料金は30ドルほど高くなる。
ツアー列車にはドームカーや食堂車
も連結され、紅葉シーズンには30両
にもなり大勢の客で賑わうようだ。なお
鉄道会社では、 S.S. マリーやハーストの
宿泊設備、沿線のロッジの斡旋もして
くれる。
私も「キャニオン・コンボ」の利用
を考えたが、日程と運行日が合わず断念
し、車窓からの観光のみとなった。
宿泊地ハーストは人口6千人で9割が
フランス系。
アルゴマ・セントラル鉄道の歴史
鉄鉱石運搬と森林資源開発の目的で五大湖側から北極海に面し
たハドソン湾まで敷設する計画で1899年に工事を開始し、1
914年にスーセントマリーから中間地点のハーストまで開通し
たが、以北の工事は断念された。1998年に Wawa 鉄鉱石鉱山
が閉山となってからは、アルゴマ・フォレストと呼ばれる森林の
開発のみとなった。旅客列車は週に夏4往復、冬3往復が運転さ
れるほか、1972年から夏から秋にかけて「アガワキャニオン
観光号」がスーセントマリーからアガワキャニオンまで毎日1往
復運転されていて、紅葉シーズンには30両近い編成になり非常
に賑わうらしい。
南の混合林に覆われた起伏のあるカナダ楯状地(カナディア
ン・シールド)とムースが生息する大きな湖のある針葉樹林に覆
われた北の大粘土地帯を結ぶ沿線は手付かずの自然に溢れ見どこ
ろが多い。
専任コック付 ( ? ) の定期列車で北の森林・湖沼
地帯へ
3日目[6月24
日] ( 金 )
ステーションモール前の鉄
道駅舎裏にある列車乗場。
チケッ
ト
あわやの二日間
日本出発の2日前になって、列車とホテ
ル予約を依頼した Algoma Central Railway
の Mrs. Kelly Booth から、緊急メールあり。
列車に乗る予定の24日に、 Geometric Car
による線路点検をすることになり、列車運
行がキャンセルされるかも知れないが、確
実なことは不明とのこと。
S.S. マリーから次の目的地 Cochrane ま
で交
通機関はなく、トロントに戻っても North
Bay ま
でしか空路はない。これでは初日から躓く
こ
とになるが、とに角行ってみようと腹をく
くった。
ところが、出発当日の午前に彼女から Good
News として、点検は延期になったとの知ら
せ
が入りヤレヤレ。
質素だが贅沢なサービス
列車は米国人らしい11人の男と私
を乗せて、定刻よりやや遅れて発車。
列車はカナディアンナショナルと VIA
のお古客車2輌と荷物車2輌のみの4
輌編成。
車掌が検札に来て乗車券を持ってい
こうとしたので記念に欲しいと言うと
、パンチを入れて後から持ってきてく
れた。列車は変化に乏しい疎林の中を
40分ほど走ると、湖とカナディアン・
シールド(カナダ楯状地)が目につき
始める。線路際の開けた場所には色と
りどりの花が美しいが、その両側は針
葉樹林である。右側に次から次と湖が現
れる。湖には1~2軒のログハウスや
ロッジがあるだけで、集落らしいものは
ない。更に北に行くにつれてその人の気
配もなくなる。
何もないところで3人降り、11時
40分頃に、とある湖畔で米人グループ
が荷物車から滞在中の食料品らしいも
のと一緒に降りてしまうと客は私一人
になった。車掌がわざわざ How are you
doing ?と聞きにきた。この先乗降客の
ありそうな町もない。私の貸切となる
のかと少し気にかかる。この後のカナ
ディアン・ナショナルやカナディア
ン・パシフィックの路線で見かけた頻
繁に出会う長大な貨物列車とも行き会
わない。材木を積んだ数量の貨車を留
置線で見かけただけである。
昼になった。この列車に食堂車があ
る筈もないが、なんと調理(コック)
兼売り子が乗務していて注文すると、
サンドイッチ程度のものはその場で
作って席に持ってきてくれるのである。
日本の鉄道なら、このような閑散路線
の列車に売店すらある筈もないし、仮に
あったとしても既製品の弁当類しか置
いていないであろう。いま私一人しか
私の想像だが、これは単に乗客の利便を図るサー
ビス精神だけではないであろう。比較的フランス系
住民の多いこの地方で食を楽しむ文化が健在なので
あろうかとも思う。
この調理員(正式なコックかどうかは知らないが)
がこの日作ったのは結局私の昼と夜の2食だけで
あった。私は乗車距離500km近くを専従コック
付きの列車で旅行したことになるのだが、この贅沢
を喜んでばかりはいられない。貨物も旅客もこれほ
ど閑散としていては、鉄道が或いは列車が、いつ廃止
に追い込まれてもおかしくないからだ。
看板列車においてすら食堂車を次々と廃止してし
まって、乗客から旅先で食べることの楽しさを奪っ
てきた JR 各社の運賃収入からも、車内の販売からも
利益を上げようとする姿勢からは旅の楽しさは生ま
れてこよう筈もない。
この鉄道には、美しい車窓風景だけではなく、
贅沢とはいえない質素な車内サービスから生まれ
る、本当に贅沢な旅があった。
13時頃 Montreal Falls (滝は見えない)で二人
乗車したが2つ目で降りてしまいまた一人になる。
14時過ぎに Agawa Canyon を通過したが、ツアー
列車の運転日以外は訪れる人もいないのか人影が
なかった。
16時過ぎに支線との分岐駅 Hawk Junction に停
車して数人が乗り込む。沿線で集落があったのは
、こことカナディアン・ナショナルとの交差駅
Oba Junction だけであった。既に1時間以上遅れて
いる。 Oba Junction を過ぎると、次から次と現れて
いた湖も少なくなり、スピードも20km程度に
落ちたまま開けた平野に出た。見かける地名標識
はみなフランス名である。
ところが、終着駅 Hearst の一つ手前の駅 Wyborn
で停車し、運転はここで打ち切りとなるのでタク
シーに乗り換えてくれと言う。2時間以上と大幅
に遅れたのが理由のようだが、あと僅か2kmな
のにと何となく割り切れないが、手回し良くタク
シーは既に駅(と言っても建物も、ホームも何も
ない)に来ていた。(20時45分)結局終着駅
で降りたのは、私のほかは途中駅から乗った父親
の仕事の関係で横浜に住んでいたことのあるとい
うアメリカ人の家族連れ3人だけであった。タク
シーでホテルまで送ってもらって、複雑な意味で
贅沢な列車の旅は終わった。
運行打ち切りにより、 Hearst の手
前の駅から21時近く、タクシー
に乗せられてホテルへ
専任コックが作った質素なサン
ドイッチで昼食
鉄路の果て、ハーストへ
の旅
(列車のパンフレットから )
Hawk Junction 駅
U S A
カ ナ
ダ
スーセントマ
リー
ハースト
本日の行動経過
092
5
Soo 発車
114
0
ベイ時グループ下車
して一人に
142
0
Agawa Canyon 通過
161
5
ホークジャンクショ
ン着
190
0
オバジャンクション
着
204 ワイボーンで運転打
スーセントマリー・ハースト間経路 ( アルゴマ・セン
トラル鉄道)
ここで降ろされ
た
今日の移動スケジュール 運賃33 . 28$
(Senior)
Hearst Cochrane 宿 泊
0500(バス)
この1便のみ(予約不
要)
0750
0400
(4 / 25変更)
0700
( 4 / 25変
更)
Cochrane
4日目[6月25
日] ( 土 )
ハース ト
バス(本
日)
トロント
ムースニー
コクレーン
ポーラーベア急行
(明 日 )
ノースランダー号
(明後日 )
本日から3日間の行動
予定
ハドソン
湾
ジェームス湾
危うく一日一便のバスに乗り遅れ
この旅行計画は4月上旬から考え始めたのであるが、そのと
きの調査では私が利用予定のバス時刻は上欄のように午前5時
の発車であった。 前日予約のモーテルにタクシーで22時過
ぎに着いたとき、夕食は列車内で済ませてあったので、フロン
トに明朝4時30分にタクシーを依頼して早々にベッドにもぐ
りこんだ。眠りかけた頃フロントから電話があり、バスの時刻
は5時ではなく4時に変わったという。止むを得ないのでタク
シーは3時30分に予約してもらい眠りについた。これは後か
ら解ったのだが、このバスが連絡する列車の時刻が変更になっ
たため、其れに合せて4月25日からバスの時刻も変更された
のであった。モーテルが気を利かせて知らせてくれなかったら
他に交通機関はないから、300km近くをタクシーでも
チャーターしなければならない羽目になるところであった。外
国で便数の少ない交通機関を利用するときには、時刻の再確認
が必要であるという教訓である。
教訓!
( メ モ)
本日夜から2泊3日の現地ツアーを利用し
て「ポー
ラーベア急行」でムースニーを観光する。
コクレーンは , 鉄道の街として発達し , 人
口約5千。 「ポーラーベアハビタット」、
「歴史村」、「鉄道・開拓博物館」等がある。
この町も、鉄道も「ポーラーベア」を売り
物にしているが、現在この地域にはポーラー
ベアは生息していないとされている。乱獲や
気候変動によるものと思われ、現在学術調査
が行われている由。ポーラーベアに関係ある
ものとしては、 「ポーラーベア・ハビタッ
ト」があるだけであり、ここの熊もチャーチル
から来たものである。
早朝の一日一便のバスでコクレーンへ
3時40分に来たタクシーでバスターミナルへ
行ったが開いていない。蚊が群がってくるので用意
してあった防虫スプレーを取り出して身体に振り
掛けるが効き目はない。そこへバスが奥から出て
きて蚊が多いから乗れと言う。運転手が自分の
コーヒーを買いに行くために出してきたバスに乗
せてくれたという次第であった。その後、他の乗客
の話題も蚊の話であったからこの日は特に多かっ
たらしい。バスは客4人を乗せて4時15分に発車。
時間調整をしていたらしい。チケットは次のカプス
カシンで買えという。しかし5時30分に着いたカ
プスカシンのバスターミナルも開いていなかった
。
北海道を思わせる雄大な広野を、途中でも時間調
整をしながら走り、7時にコクレーン駅に到着し
た。結局降りてから乗車券を購入することになっ
た。このバスの運転手とは、翌朝も、翌翌朝も駅で顔
を合わせてヤーと言い合った。
ポーラーベアの町コクレー
ンへ 今日第一にすること
コクレーン駅にて、ツアーと27日の列車
チケットを受け取る。ツアーチケットに含
まれるタクシーヴァウチャーを使用してモ
テルへ行き荷物を置く。
現地ツアー
内容
Kapuskasing
のバスターミナ
ル。ここも開い
ていなかった
私が選んだ鉄道会社主催
の現地ツアーの内容だが
、これは一番日程の短い
もので、この他にも色々
なツアーが用意されてい
る。(最長5日間 )
バスチケッ
ト
早朝4時前のバスターミナル
(と言っても一日2~3便が
発着するだけ)は開いておら
ず蚊が多くて参った。
オンタリオ・ノースランド鉄道の歴史
オンタリオ州は、トロント北方のテミスカミン
グ湖、ニビスング湖周辺の農業開拓、森林開発、
鉱物資源開発、周辺のフランス人入植地への対抗
策としての入植を進めるため、ノースベイ以北の
鉄道敷設を行うため、1902年州営のテミスカ
ミング・ノーザン・オンタリオ鉄道を設立。
1906年に190kmを開通させたあと、銀
鉱山の発見などで延長が進んだ。また東から建設中
の国営鉄道とコクレーンで接続することになり、
難工事の結果、1908年コクレーンに達した。
またノースベイから南のトロント間を運営する鉄
道会社と接続に合意。
陸上交通手段のないコクレーン以北についても
、1922年に水力発電、製紙工業、鉱業開発、
夏季に利用するハドソン湾の築港のためにムース
ニーまで延長することが決定され、1932年に
完成した。
旅客列車は現在トロント・ムースニー間1 , 0
53kmに運転されているが、直通列車は無く、ト
ロント・コクレーン間に土曜を除く毎日「ノース
ランダー号」が1往復、今も道路のない低湿地帯
のコクレーン・ムースニー間には「ポーラーベア
急行」が月曜を除く毎日1往復、低地帯住民の生
命線としての貨客混合列車「リトルベア号」が週
3往復運転されている。後者には、カヌー積載車両
、アウトドアスポーツ用車積載車両も連結されて
いる。
ツアーチケット受取りでも
一寸したトラブル
       さて、コクレーン駅へ何と
か無事にたどり       着いて、まず
はツアーチケットの受取であ       
 る。 E- メールで予約を済ませ、カードで
         代金も支払ってあり、駅
にチケットを届け てくれてあることになっ
ている。
ところが私のチケットが見付からない。持
参したメールのコピーも見せた。見付からな
い筈である。私のチケットは7月のファイル
に入っていたのである。6月25日を間違え
て、7月25日としていたためである。列車も
、宿泊設備も、バスツアーも、食事も、タク
シーも夫々が一枚のバウチャーになっている
のだが、ご丁寧にタクシーのバウチャー6枚
の内4枚は6月であり、その内さらに2枚は
無関係な6月2日と3日なのである。結局全
16枚のチケットとバウチャーの中でタク
シーバウチャー2枚だけが正しかったのであ
る。おまけに時間スケジュールにもミスが
あった。日本ではまず考えられないことであ
る。
窓口でのやり取りを聞いていた従業員に
「ポーラーベア急行」乗務員の Tamara
Shortt (写真)がいた。彼女が引き取って、
後は全て自分がフォローしてあげると言うの
である。これがピークシーズンだったら簡単
にはゆかなかったかも知れないが、宿泊も、
列車も全ててきぱきと処理してくれたので全
てが OK となった。そして、今ホームに入っ
ていて間もなく発車する自分の乗務する列車
に乗れと言うのである。しかし、急に言われて
も後のスケジュール等を考えている余裕もな
かったのでこれは断って、予定通り明日乗車
する事にした。 Tamara は仕事熱心な女性
で、翌日の列車内では多くの客に感想を聞い
て廻ったりしており、帰りの車内では私の所
にも来て30分余りバスツアーの感想、食事
仕事熱心でチャーミングなタ
マラ
コクレーン駅舎、右手に併設のホテ
ルステーション・インとレストラン
がある。
列車とバスの時刻変更を知らせ
る駅の注意書き
池のほとりの住宅
地
駅前の土手の上にある列車その
ものが鉄道博物館であるが行っ
たときは開いておらず入れな
かった。モテル 駅
コクレーン市街地図:町のホームページにある地図だが、この地図には目標物が
駅ですら入っておらず、旅行者には役に立たないと、 Tamara に八つ当たり的に文
句を言っておいた。
ポーラーベア・ハビタット
コクレーンは、ポーラーベア急行とともにポーラーベアの町として売り込もうとしている
が、世界にただ一つという「ポーラーベア・ハビタット」を設けている。劣悪な動物園、サーカ
ス、個人飼育、野生などから引き取った行き場のない熊を社会復帰させるというもので、リ
ハビリ終了後は老いた行き先のない熊はここに残し、若い熊には世界中から条件の良い新し
い行き場所を見つけるという機能を持つ非営利組織である。
ただ、19 . 26$という高い入場料を払って中に入っても、パンフレットは勿論、森林
で見渡しもできない広い園内に案内地図も何もない。熊の絵の矢印があるだけである。一度
足を踏み出したものの、どこへ行けばよいのか、何があるのかすらも判らない。一旦事務所に
戻って俺はどこへ行けばいいんだと文句を言うと、若い女性職員を付けてくれた。
連れて行ってくれたのは、3頭の熊がいる、いわば動物園の白熊棟である。熊が泳ぐプール
にはガラスで隔てられた人間のプールがあって、そこで泳ぐと、熊と一緒に泳いでいるような
”感覚が得られるようになっている。“熊と一緒に泳ごう のキャッチフレーズで PR に努めてい
るせいか、かなりの親子連れが泳いでいた。また、餌のニシンを与えられてそれを器用にに
食べる姿も観察できる。
次に少し離れたところに、昔のこの地方の生活を展示した、いわば小規模な歴史村があっ
た。親切に案内してくれるのはいいのだが、どこにでもあるようなものを見せられて矢つぎ
早に何か質問はないかと聞かれるのには少し閉口した。
器用に餌を食
べる白熊
コクレーンの
町
本日の行動経過
030
0
起床
034
0
タクシー乗車
041
5
バスでコクレーンへ
070
0
コクレーン着
今日の移動スケジュール 鉄道 300kmを往復 ( ツ
アー)
Cochrane Moosonee Cochrane 宿 泊
0830(除
月)
「ポーラーベア
急行」
1250
(往 路)
(復 路 ) 1800 2205 Cochrane
この路線の概要
大粘土地帯:コクレーンを出て30分(50 km) ほどは、肥沃な農業地帯の北限を
走る。
11 . 4マイル地点:毛皮交易ルートの中心であったアビティビ川を渡る。
18 . 6マイル地点:巨大なパルプ工場跡
49 . 3 / 52マイル付近:1976年の大森林火災跡である。
69 . 2マイル地点 : クレーザーデール:ここから先は道路が無く陸上交通機関
は鉄道だけ
93 . 5マイル地点 : かわうそ急流:ダムと発電所が望め、列車は減速する。
94マイル地点 : 原始ジェームス湾ビーチ:ここからハドソン湾低湿地帯が始ま
り、
   浸水すると長さ1300 km 、幅400kmのツンドラ地帯が沼沢地となる。
96 . 3マイル地点 : コーラル急流:自給自足の小集落、かってダイヤ発見
126マイル地点 : オナカワナ:褐炭埋蔵地
142マイル地点 : ムース川渡橋:カヌー遊びの中心
174マイル地点 : 転倒橋:融解期の氷を流すための特殊構造橋
186マイル地点:ムースニー
「ポーラーベア急行」でハドソン湾ムースニーの交易
の島へ
5日目[6月26
日] ( 日 )
ムースニーへ出発
私が参加する現地ツアーは、昨夜の宿泊から始まって
、本日の列車を利用したムース・ファクトリー訪問の
後、明朝解散という内容である。といっても、参加者が同
じ宿に泊まっているわけでもないし、列車到着後のバス
を利用する現地ツアーのなかの現地ツアーともいうべき
ものを除いては参加者が顔を合わせる場面はない。
朝食は駅に併設された鉄道会社直営のステーション・
インのレストランと指定されているので、ここでクーポ
ンを渡して朝食メニューの中から好きなものを選んで食
べる。
今日の予定は「ポーラーベア急行」で北極海につなが
るハドソン湾からさらに入り込んだジェームス湾に面し
たムースニーに到着後、17世紀始めに毛皮貿易所が設
けられ、ムースファクトリー島と呼ばれるようになった
ムースファクトリーを訪れる。ムースニーは人口約3千
人で殆どがクリーと呼ばれる先住民族である。
8時過ぎに乗る列車(といってもこの駅から発車する
列車は一番多い日で3本、少ない日は1本である ) が
ホームに入ってきて8時20分頃乗車が始まる。乗車券
には車両番号と座席番号が記入されているが、私の2号
車26番は7月26日のもので、そこまで訂正されては
いないので、客は全部で7~80人程度だが、他の人が
座っている。どうせパノラマカーに移動するつもりなの
列車は2重連の機関車
が曳く8輌編成
宣伝とサービスか、縫いぐるみも
登場
ポーラーベア急行経
路
( オンタリオ・ノースランド鉄
道)
車輌編成
車両
番号
種 類
1 座席車
2 座席車
3 座席車
4
ドームカー
(上)
ビュッフェ
(下)
5 座席車
6 食堂車
7 ドームカー
8 座席車
車 輌 と 車
内
ツアーに含まれる食堂車の夕食
私の選んだローストビーフはど
うも
奥に座っている客がわざわざ
やってきて写真を撮ってやろう
という
北米の列車に多い
ドームカーは特別
料金を取る会社が
多いが、この列車
は自由に利用でき
るのがありがた
い。
それも2輌連結さ
れている。
列車と船でムースファクト
リーへ
定時に発車した列車が暫く走ると開
けた風景は消え、針葉樹林の中を行く。
Abitibi 川を渡りさらに行くと、山火事
による疎らな林が現れたりするが、変
化に乏しい樹林が続き、流れの中には
ビーバーが作ったのではないかと思わ
”れる“ダム も見える。
10時過ぎに Fraserdale を過ぎる
と、この先道路はない。本物のダムが見
えると列車は速度を下げる。幾つかの
橋を渡って定刻12時50分にムース
ニー着。車窓風景に目を奪われていて
昼食を食べ損ねた。
駅にはツアー別にバスや車が待って
いる。我々のツアーはスクールバス(島
内も別のスクールバスだった。)で参加
者は23名。ガイドの Melissa は、バ
スのドライバーと船内の売り子も務め
る。
バスで船乗場へ行き、近くの政府役
所に併設の小さな展示室を自由見学。
14時乗船。船はムースニー川の浅瀬
を避け、狭い水路を通って30分程で
ムースファクトリー着。待っていたメ
リッサの運転するスクールバスで島内
を見学する。僅か1時間半の滞在時間
なので中途半端。16時には再び乗船
して帰路につく。下船後1時間ほど
ムースニーの余り重要とは思えない場
所を案内してくれる。乗船前と、下船
後の時間を島内の滞在に当ててくれれ
ば良かったのにと思う。( Tamara に
は意見として言っておいた。 )
ムースファクトリー
ハドソン・ベイ社の2番目に古い
毛皮貿易の駐屯基地として1673
年に設置されたが、1686年にフ
ランスの遠征隊によって占領された。
1713年に条約によって英国に返
還されたが、そのまま放置され、1
735年には火事により焼失した。
その後再建され、同社のハドソン湾
における重要な常駐組織であった
が、1932年に鉄道が開通して存
在意義を失った。
ガイド兼ドライバー兼売
り子の3役を務める
Melissa
ハドソンベイ社のスタッフハウス
(内部は展示室になっており、先住
民が手工芸品等を売っている)
車窓風景
スクールバスを利用した観
光
ムースニーから
島に渡る汽船。
このあたりの風
景はなんともい
えない旅情が漂
う。
滔滔と流れるムースニー
川
風情を残す当時からの遺跡の一部
中では手工芸品や先住民
の食べ物を売っていた。
そこはかとなく旅情漂う川
と島
本日の行動経過
0630 ステーション・インで朝
食
0830 ポーラーベア急行発車
1250 ムースニー着
13~ ムースニー見学
1400 渡し舟乗船 ( ~143
0 )
1430 ムースファクトリー見学
( ~1600 )
17 00
~
ムースニー見学
1800 ムースニー発
1800 食堂車で昼・夕食
2215 コクレーン着
ムースニーとムースファク
トリー
(休館
だった )
ムースニー
駅
ムースファクト
リー
トロン
ト
コクレー
ン
ノースランダー号経路(オンタリオ・
ノースランド
鉄道:ノースベイ・トロント間はカナディアンナショナル
路線 )
オンタリオノースランドの列車で1
日の旅6日目[6月27
日] ( 月 )
今日の移動スケジュール 鉄道753km
運賃 97.47 $(ツアー参加25%割引後)
Cochrane Toronto 宿泊
0800(4 / 25改正)
(ノースランダー号:土運
休)
1830 トロント
一日一本の列車でトロントへ
モーテルからタクシーでステーション・インのレスト
ランに行き、現地ツアー最期の朝食を食べ、7時30
分に入線してきたトロント・コクレーン間ただ1本の
列車「ノースランダー号」に乗り込む。車輌は最前部
が食堂車でその後に座席車が2両の僅か3輌編成であ
る。
8時定刻に発車。しばらくは田園風景と疎らな森が続
く。川端の町 Swastika を過ぎるとカナディアン・シー
ルドの山中に入るが、再び田園地帯が現れ、3つ目の停
車駅 Engelhard あたりから乗客が大分増えてきた。空
路が不便なこの地方では、一往復のバスと併せて住民の
足としての命脈を保っているようだ。見渡す限りの大
平原を走って、 New Liskeard 駅を出ると間もなく、1
1時過ぎ、左にアルゴンキン国立公園の西北端に位置す
るテミスカミング湖が現れる。この湖が遠ざかって暫
くし、池端にある古めかしい Cobalt 駅を通過すると、
左右に湖や川を望みながら走るが、この辺りの湖は地
形に変化があって楽しめ、見飽きることがない。
しばらく視界から遠ざかっていた湖が左に現れたら、
この地方の中心都市 North Bay に到着する。オンタリ
オ・ノースランド鉄道の路線はここまでなので、カナ
ディアン・ナショナルの乗務員に交代する。
食堂車に行って遅い昼食をとる。残念ながら料理を
作ることはしていないが、レンジで加熱する熱いものは
食べられる。とに角、僅か2輌の列車に食堂車が付いて
途中駅 North Bay
食堂車
しばらく視界から遠ざかっていた湖が
左に現れたら、この地方の中心都市
North Bay に到着する。オンタリオ・
ノースランド鉄道の路線はここまでなの
で、カナディアン・ナショナルの乗務員
に交代する。
食堂車に行って遅い昼食をとる。残念
ながら料理を作ることはしていないが、
レンジで加熱する熱いものは食べられる。
とに角、僅か2輌の列車に食堂車が付い
ているのがすごい。
15時半頃からまた湖が左右に現れ、1
7時過ぎに停車する Bracebridge 辺り
から都市化した市街地が多くなる。18
時少し前、 Washago ウオーターフロン
トを過ぎると平野に出て、大都市近郊の
田園地帯を行く。通勤等に使われる近郊
列車を機関車が引いているのが面白い。
1時間20分遅れて、19時50分トロ
ント ユニ
オンステーション着。
カナダの列車がよく大幅に遅れる原因
は鉄道が単線であることによると思われ
る。長大な2kmもある貨物列車のため
に、あちこちに交換用の線路が設けられ
てはいるが、なかなか予定時間通りに走
ることができないのであろう。
チケット(印刷の期日は
誤り)
ツアー最期の朝
食はフレンチ
トースト
ユニオンステーション
空港行きバス乗場
トロント ユニオ
ン駅
    トロント駅到着、空港へ
今回は残念ながらトロントは素通りする。
駅近くのホテル ロイヤルヨーク脇から
「 Pacific Western Airport Express 」の
空港行きバスが出るのだが、これが判りにく
い。小さなチケット売り場があったが閉まっ
ていた。運良くバスが入ってきたのでこれ
に乗る。(20時05分発)
国内線発着の第1ターミナルまで所要3
0分。(シニア:$14 . 5 ). 空港には2
0時30分に着き、インフォメーションで
今夜の宿のシャトルサービスの発着場所と
時間を聞いて20時50分のバスに乗り込
む。
本日の行動経過
063
0
ステーション・インで朝
食
080
0
コクレーン発車
134
0
ノースベイ着
195
0
トロント着
200
5
空港行きバス乗車
~2030
205
0
ホテルシャトルバス乗車
次は、第2部:北極の海へ2泊3日、マニト バ の大広原を行
く列車の旅
明日はマニトバ州へ

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旅の設計図 84. カナダとアラスカ極北 #1 オンタリオ / Canada #1 Ontario (by 沖原/okihara) - 旅の設計図会

  • 2. •広大なカナダのオンタリオ以西の5 州    とアラスカを訪ねる •カナダの歴史(先住民族、毛皮貿易、    ゴールドラッシュ、鉄道建設の 跡等)     を辺境の地に尋ねる •鉄道で行ける極北の未開の自然を    味わう •ゆったりとした大陸鉄道の旅情を    味わう •クロンダイク・ゴールドラッシュの    山越えルートを、ユ-コンから    フィヨルド海岸へ鉄道と船で辿 る 移動距離: 鉄道4800 km 、航路 1800km、    バス1200km、    空路 ( カナダ国内 ) 5700k ● 計画 1.カナダに残る旅客鉄道の中から、自然と 歴史に満ち、旅情をそそる路線として次の ものを選択し全線に乗車する。 オンタリオ州では3列車(人気のある鉄 道より埋もれた旅情をそそる鉄道)  2.旅程の中で、山岳、森林、湖沼、峡谷、島 嶼、氷河、野生動物などのウイルダーネス 溢れる場所をできる限り訪れる。 3.北方先住民族の永い歴史と、ヨーロッパ人 の開拓の歴史を学ぶ。 4.カナダの水運に関する歴史上重要な3都 市のうち、 St.Ste Marie を訪れること ● 成果 各地で大小様々な親切・好意・善意・熱意に 出会えた。 この旅の全体計 画 オンタリオ州での計画の特徴と 成果 カナダとアラスカ極北の自然と歴 史を 鉄道と船で訪ねる一人旅
  • 3. アメリ カ カナダ と全体図 旅行 先 今回の旅行先州 主な訪問地 1部 2部3部 4部 オンタリオ州 ハドソン湾ブリティッシュコロンビア 州 アルバータ州 アラスカ州 ユーコン準州 マニトバ州
  • 4. ⑦ ⑦ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬⑬ ⑭⑮ ⑯ ⑰⑰ ⑱ ⑲ 営 業 区 間 距 離 運 行 会 社 運 行 ⑦ Vancouver - Toronto 4 , 4 51 VIA 「 「カナディアン 号」 3 /W ⑨ Winnipeg - Churchill The Pas - Pukatawagan 1 , 6 97 251 VIA 「ハドソンベイ 号」 3 /W ⑩ Sault Ste. Marie - Hearst 476 アルゴマ・セントラル鉄 道 4 /W (夏) ⑪ Sudbury - White River 484 VIA 「レークスペリオル 号」 3 /W ⑫ Toronto - Chochrane Chochrane - 753 オンタリオノースランド 6 /W 営 業 区 間 距 離 運 行 会 社 運 行 ⑭ Montreal - Jonquiere 510 VIA 「サグエネ号」 3 /W ⑮ Montreal - Senneterre 717 VIA 「アビティビ号」 3 /W ⑯ Corridor 路線(次ページ 参照) 総2 , 1 74 VIA 「キャピタル号」他 2~ 6 /D ⑰ Montreal - Halifax Montreal - Gaspe 1 , 34 6 984 VIA 「オーシャン号」 VIA 「シャロア号」(途中 併結) 6 /W 2~ 3 /W ⑱ Halifax - Sydney 432 VIA 「ブラドール号」 《観光》 1 /W ⑲ Sept Iles - Schefferville 576 ケベック北岸ラブラドール鉄 道 1 /W ⑦ ⑯ カナダとアラスカの全旅客鉄道 《東部》 To Vancouver Calgary Edmonton Winnipeg The Pas Pukatawagan Churchill Hearst White River Sault Ste.Marie Moosonee Choch rane Sudb ury Tor ont o Montr eal Wind sor Senne terre Jonqu iere Schef fervi lle Sept Iles Gas pe Syd ney Hal ifa xCorridor 路線 今回乗車区 間
  • 6. 日 順 月 日 ( 曜) 行 動 予 定 交通機関・ 移動手段 移 動 距 離 ( km ) 移 動 時 間(定 刻) ( 赤字は時差あ り ) 観光目的・ポイント 宿 泊 地 第一部 鉄道で訪ねるオンタリオ州の開拓史と自然 1 6月22 日(水) 成田出発→トロント トロント→スーセントマ リー エアカナダ00 2便 ACJ 7799便 10 , 300 500 1900→1825 (12:25) 2215→2347 (移 動) スーセントマ リー 2 6月23 日(木) スーセントマリー観光 閘門式運河他 3 6月24 日(金) スーセントマリー→ハース ト 鉄道(アルゴ マ・セントラル 鉄道) 476 0920→1900 アガワキャニオン、アル ゴマ原野の車窓風景 ハースト 4 6月25 日(土) ハースト→コクレーン コクレーン観光 バス 約300 0400→0700 (変更後) 白熊保護センター 開拓史資料館等 コクレーン 5 6月26 日(日) コクレーン⇔ムースニー 「白熊急行」利用の現地ツ アー 鉄道 ( オンタリ オ・ノースラン ド鉄道) ツアーバス 300x2 0830→1250 1800→2205 ムースニーとムースファ クトリーの自然と開拓史 6 6月27 日(月) コクレーン→トロント 「ノースランダー号」 鉄道 ( オンタリ オ・ノースラン ド鉄道) 753 0800→1830 (変更後) オンタリオ州原野の車窓 風景 トロント 第2部 北極の海へ2泊3日、マニト バ の大広原を行く列車の旅  7  10 6月28 日 7月1日 トロント→(空路)→ウイニペッグ、街を少し散策して、ウイニペッグ観光チャーチル行き「ハドソン・ベイ号」乗車( 1 泊 2 日) 車窓からマニトバ州原野風景を堪能してチャーチル到着、チャーチルにて極北の地を味わう チャーチル観光して空路→ウイニペッグへ戻り 1 泊 第3部 ロッキーのキッキングホース峠 を列車で越える 第1部:鉄道で尋ねるオンタリオ州の自然 と開拓史
  • 7. 第3部 ロッキーのキッキングホース峠 を列車で越える 1 1  1 5 7月2日    7月6日 ウイニペッグ→(空路)→カルガリーへ飛び、知人宅に 3 泊、世界遺産バッファロジャンプを見学してから、カムループスへ カムループスで 1 泊してから、「ロッキーマウンテニア号」列車によるキッキングホース峠越え、 更に、列窓からホワイトキャニオン、フレーザーキャニオンを楽しみつつ、ヴァンクーヴァーへ。 第4部(1) 辺境の鉄道と船で極北の自然とゴールドラッシュの歴史をたどる 1 6  2 0 7月7日  7月11 日 ヴァンクーヴァー→(空路)→ユーコン準州ホワイトホースへ、 1 泊して、翌日観光、更にフレーザーで バスから鉄道へ乗り継いで、米国アラスカ州スカグウェーへ。翌日鉄道でベネットレークへ行きハイキングの後、 船でヘインズへ。リン水路、メンデンホール氷河を見て州都ジュノーへ出て、北太平洋岸内水路の船旅に出る。 第4部(2 / 3) アラスカ・カナダ沿岸内水路、と日本人先駆者の苦闘を偲ぶ 2 1  2 7 7月12 日 7月18 日 ジュノー→ ( 航路)→プリンスルパートへアラスカ内水路の船旅を 2 泊 3 日楽しんでから、カダダ水運の重要拠点プリンスル パートへ 数々の史跡を充分見学してから、カナダ太平洋岸内水路の船旅へ。一攫千金の夢が潰えて故郷に向かっただろう人々を 想いを馳せながら、ヴァンクーヴァーに戻り、 7/17 帰国の途へ。 目的地(区 間) 利用交通機関 選んだ理由・目的 旅程上の制約条件 成田⇒トロント Air Canada 直行便で立ち寄り可能都市多い 料金の高くなる金、土発を避ける S . S .マリー⇒ハースト アルゴマセントラル鉄道 計画の中途で挫折し斜陽化した路線の 現在を眺め、未開の渓谷、湖、原生林 を車窓から楽しむ 水、金、土、日のみの運転 コクレーン⇔ムースニー オンタリオノースランド 鉄道「ポーラーベア急 行」 道路のない湿地帯を走りハドソン湾に 至る鉄道とその車窓風景を楽しむ 6月24日からのツアー催行で、 月運休 コクレーン⇒トロント オンタリオノースランド 鉄道「ノースランダー 号」 辺境地開拓と開発のための代表的鉄道 の現在を眺める 土運休 オンタリオ での と州 利用交通機関 制約条 件 はつづく旅
  • 8. 日 付 (宿泊場 所 ) ホ テ ル 名 所 在 地 電 話 料 金 日本円概算( 1 泊 / 人) そ の 他 1 6月22日 ( 水 ) スーセントマリ ー Day s Inn 320 Bay St. Sault Sainte Marie ON P6A 1X1 CA 1-888-329-7776 or 705-759-8200 info@daysinnsault.com CD$ 82 . 0 0 予約#21367 (107号室 ) 2 6月23日 ( 木 ) スーセント マリー 3 6月24日 ( 金 ) ハースト Companion Motel P.O.Box 1658 Hearst ON P 0 L 1N 0 CA 1-888-468-9888 CD$ 61 . 2 0 予約#03616 7 (122号室) 4 6月25日 ( 土 ) コクレーン Westway Motel P.O.Box 370 , Highway 11 ,West 705-272-4285 705-272-4429 (Fax) reservations@westwaymotel.com ツアー料金に 含む ツアー予約# REZ#7501 (104号室) 5 6月26日 ( 日 ) コクレーン 6 6月27日 ( 月 ) トロント Holiday Inn Select Toronto Airport 970 Dixon Road, Etobicoke Ontario M 9 W 1 J9 416-675-7611 ¥9 , 700 (込) ホテル・ヴァウチ ャー 予約#60856 397 (618号室) 7 6月28日 ( 火 ) (車 内 ) (ハドソンベイ 号・ 個室寝台) ( VIA Rail) 1-888-842-7245 運賃に含む (約5 , 50 0 / 泊) 予約# BNA 20 6 (9320号車5 番 ) 8 6月29日 ( 水 ) (車 内 ) 宿 泊 先 一 覧
  • 9. 4 オンタリオ 州 オンタリオ・ノースランド 鉄道 アルゴマ・セントラル鉄 道 第1日:トロント到着後、空路 スー・セント・ マリーへ 第2日:スー・セント・マリー観光 第3日:鉄道でハーストへ 第4日:コクレーン滞在・観光 第5日:「白熊急行」でムースニー へ (現地ツアー ) 第6日:鉄道でトロントへ (翌日ウイニペッグ へ ) 5 3 4 , 6 1 , 7 2 ウイニペッグ へ Sault St .Marie Hear st Mooso nee Cochr ane Toro nto 空路 鉄道 バ ス 成田から 旅のポイントと狙い オンタリオ州には、東西を貫く大陸 横断鉄道 (VIA) の他に、アルゴマ地方 を南北に結ぶ「アルゴマセントラル鉄 道」と、東部のトロントとハドソン湾側 のムースニー間を結ぶ「オンタリオ ノースランド鉄道」があり、観光鉄道化 して細々と営業を続けている。 2つの鉄道を利用して、かって毛皮 貿易で栄え、開発のための鉄道建設が進 められたこの地方の歴史を探り、車窓か らではあるが未開の自然を探勝する。 東部標準時 (- 14時間) 旅のスタート
  • 10. 今日の移動スケジュール 成 田 Toronto オンタリオ 州 Sault Ste.Marie オンタリオ州 宿 泊 地 1900 ( AC 2便 ) 1825 (エアカナダ、全 日空、タイ航空3 社の共同運航便 ) (座席:3 6 A) 2215 ACJ7799 便 2347 Sault Ste.Marie エアカナダ(国際線、国内線共)は第一ターミナ ル、米国線は第二ターミナル、その他は第三ター ミナルから発着。 空港大改造工事中であり、変更が多いので要注意 。 第3ターミナル 第2ターミナル 第1ターミナル トロント ピアソン空港 1日目[6月22 日 ]( 水) (成田にて) 乗り継ぎ国内線チケットを提示して座席指定を受ける。 ( 01 D 席 ) (トロントにて) 国際線はインフィールドターミナル( IFT )に到着し、 バスで 第一ターミナルへ移動。(約15分) 荷物は税関通過後、到着階の乗り継ぎ便に再預け、2 F 又 は3 F から国内線 103 番ゲートへ。 (スーセントマリーにて) リムジン車でホテルへ、約20km ( $24 ) 成田から一気に五大湖国境の町へ 最初の地は深夜着 エアカナダ・ジャズの運航するデハビランド・ ダッシュ8型プロペラ機で、深夜のスーセント マリー着。駐機場所で荷物を降ろし、皆が荷物 を受け取って帰っていくが自分の荷物がない。 少し慌てたが、建物の中だと言うので、入ってみ ると小さなコンベアが廻っていた。 タクシーは居らず、リムジンが2台待機して いて、運転手が行き先別に客を振り分けてい る。自分のホテルが最初だったので、降り際に 相客に「お休み」を言い、これが自分のカナダ 最初の夜だと言うと、皆が祝福してくれた。 本日の行動経過 130 0 自宅出発 ( バス・電車) 153 0 成田第二ターミナル着 160 0 チエックイン 183 0 搭乗 220 0 機内夕食(悪気流のため 遅れ) 182 5 トロント着 220 SSM 行搭乗
  • 11. カナダ U S A スペリオル湖 ミシガン湖 ヒューロン湖 スーセントマリー 閘門式運河と五大湖国境の町スーセント マリー 2日目[6月23 日] ( 木 ) ( メ モ) スペリオル湖、ヒューロン湖、スペリオ ル湖の3湖の接点に位置し、米国との国 境の湖岸の町で、アリゴマ・セントラル 鉄道の起点にある鉄と木材の町、スー・ セント・マリー。町はイタリア系移民と 先住民が多い人口約8万人で、町の名前 は「セントマリーの急流」を意味するフ ランス語。急流を避けるために運河が作 られた。 観光は閘門式運河(ロック)ツアーが有 名、辺境を飛ぶ飛行機の博物館がある。 宿から1ブロックの位置にある駅に て翌日のチケットをピックアップ ( 窓口は1830まで)した後、市 内観光へ。 1814に建てられたカナ ダ最古の石造の家 元郵便局を利用した博物 館:内容はよくある田舎 の博物館($3 ) S.S. マリーの象徴、ウオーターフロントの テント 珍しいブッシュプレーン(辺境の地を飛ぶ水 上飛行機)博物館、中で見せる映画が面白い ($9 . 5 ) 2 ① 鉄道駅 ② モテル ⑤ ブッシュプレン ⑥ 石の家 ⑩ ロックツアー乗 場 ⑮ 博物館
  • 12. ツアー船で閘門式運河を体験す る ツアー船のルート アメリカ側を通過した後、アルゴマ製鉄の工場前迄行き、 カナダ 側の運河を通過して帰る。途中には2種類の鉄道移動橋(上 昇 式と旋回式)もあり興味深い。 1.通過する船が入ってく る 2.後ろの閘門が閉じ る 3.最初の水 位 4.水位が上昇して前の閘門が 開く カナダ側ツアー船 2~3回 / 日 5~10月 のみ ( 1000、1230、1 500、他 にディナークルーズもあ り ) 大人24 . 5$ カナダ側運河 本日の行動経過 080 0 起床、モテル サービスの朝 食 090 0 チケットピッ クアップ 100 0~1 100 博物館見学 123 0~1 430 ロックツアー 乗船 150 0~1 600 ブッシュ・プ レーン博物館 見学 アメリカ側運河の全景。左側に幅の狭いカナダ 側運河がある。この運河の完成により、穀物や 鉱物運搬の数万トンの大型船のスペリオル湖へ の通過が可能となった。(初期運河は1798 年完成) (上)アメリカ側のスーセン トマリー市からも同じロック ツアーの船が出ており、時間が 同じなのか我々の後について 来る。
  • 13. 今日の移動(鉄道 476km) 運行列車は下記2本のみ 運賃104$ (Senior) Sault Ste.Marie Agawa Canyon Hearst 宿 泊 0800(アガワキャニオンツ アー号) 6 月 28 日以後秋まで毎日運転 1130 (利用せ ず) 0920 (定期列車)水 , 金 , 土 , 日曜運 転 1325 190 0 Hearst (駅の直ぐそ ば) ( メ モ) この鉄道には「キャニオン・コン ボ」と称する面白いプランがある。「ア ガワキャニオン・ツアー号」運転日に合 せて、客はこの列車に乗ってキャニオ ンに先に着いて約2時間の観光をする。 荷物は後続の定期列車に積んでくれる ので、観光後これに乗り込めば荷物の心 配なしに先に向かえるというものであ る。料金は30ドルほど高くなる。 ツアー列車にはドームカーや食堂車 も連結され、紅葉シーズンには30両 にもなり大勢の客で賑わうようだ。なお 鉄道会社では、 S.S. マリーやハーストの 宿泊設備、沿線のロッジの斡旋もして くれる。 私も「キャニオン・コンボ」の利用 を考えたが、日程と運行日が合わず断念 し、車窓からの観光のみとなった。 宿泊地ハーストは人口6千人で9割が フランス系。 アルゴマ・セントラル鉄道の歴史 鉄鉱石運搬と森林資源開発の目的で五大湖側から北極海に面し たハドソン湾まで敷設する計画で1899年に工事を開始し、1 914年にスーセントマリーから中間地点のハーストまで開通し たが、以北の工事は断念された。1998年に Wawa 鉄鉱石鉱山 が閉山となってからは、アルゴマ・フォレストと呼ばれる森林の 開発のみとなった。旅客列車は週に夏4往復、冬3往復が運転さ れるほか、1972年から夏から秋にかけて「アガワキャニオン 観光号」がスーセントマリーからアガワキャニオンまで毎日1往 復運転されていて、紅葉シーズンには30両近い編成になり非常 に賑わうらしい。 南の混合林に覆われた起伏のあるカナダ楯状地(カナディア ン・シールド)とムースが生息する大きな湖のある針葉樹林に覆 われた北の大粘土地帯を結ぶ沿線は手付かずの自然に溢れ見どこ ろが多い。 専任コック付 ( ? ) の定期列車で北の森林・湖沼 地帯へ 3日目[6月24 日] ( 金 ) ステーションモール前の鉄 道駅舎裏にある列車乗場。 チケッ ト あわやの二日間 日本出発の2日前になって、列車とホテ ル予約を依頼した Algoma Central Railway の Mrs. Kelly Booth から、緊急メールあり。 列車に乗る予定の24日に、 Geometric Car による線路点検をすることになり、列車運 行がキャンセルされるかも知れないが、確 実なことは不明とのこと。 S.S. マリーから次の目的地 Cochrane ま で交 通機関はなく、トロントに戻っても North Bay ま でしか空路はない。これでは初日から躓く こ とになるが、とに角行ってみようと腹をく くった。 ところが、出発当日の午前に彼女から Good News として、点検は延期になったとの知ら せ が入りヤレヤレ。
  • 14. 質素だが贅沢なサービス 列車は米国人らしい11人の男と私 を乗せて、定刻よりやや遅れて発車。 列車はカナディアンナショナルと VIA のお古客車2輌と荷物車2輌のみの4 輌編成。 車掌が検札に来て乗車券を持ってい こうとしたので記念に欲しいと言うと 、パンチを入れて後から持ってきてく れた。列車は変化に乏しい疎林の中を 40分ほど走ると、湖とカナディアン・ シールド(カナダ楯状地)が目につき 始める。線路際の開けた場所には色と りどりの花が美しいが、その両側は針 葉樹林である。右側に次から次と湖が現 れる。湖には1~2軒のログハウスや ロッジがあるだけで、集落らしいものは ない。更に北に行くにつれてその人の気 配もなくなる。 何もないところで3人降り、11時 40分頃に、とある湖畔で米人グループ が荷物車から滞在中の食料品らしいも のと一緒に降りてしまうと客は私一人 になった。車掌がわざわざ How are you doing ?と聞きにきた。この先乗降客の ありそうな町もない。私の貸切となる のかと少し気にかかる。この後のカナ ディアン・ナショナルやカナディア ン・パシフィックの路線で見かけた頻 繁に出会う長大な貨物列車とも行き会 わない。材木を積んだ数量の貨車を留 置線で見かけただけである。 昼になった。この列車に食堂車があ る筈もないが、なんと調理(コック) 兼売り子が乗務していて注文すると、 サンドイッチ程度のものはその場で 作って席に持ってきてくれるのである。 日本の鉄道なら、このような閑散路線 の列車に売店すらある筈もないし、仮に あったとしても既製品の弁当類しか置 いていないであろう。いま私一人しか 私の想像だが、これは単に乗客の利便を図るサー ビス精神だけではないであろう。比較的フランス系 住民の多いこの地方で食を楽しむ文化が健在なので あろうかとも思う。 この調理員(正式なコックかどうかは知らないが) がこの日作ったのは結局私の昼と夜の2食だけで あった。私は乗車距離500km近くを専従コック 付きの列車で旅行したことになるのだが、この贅沢 を喜んでばかりはいられない。貨物も旅客もこれほ ど閑散としていては、鉄道が或いは列車が、いつ廃止 に追い込まれてもおかしくないからだ。 看板列車においてすら食堂車を次々と廃止してし まって、乗客から旅先で食べることの楽しさを奪っ てきた JR 各社の運賃収入からも、車内の販売からも 利益を上げようとする姿勢からは旅の楽しさは生ま れてこよう筈もない。 この鉄道には、美しい車窓風景だけではなく、 贅沢とはいえない質素な車内サービスから生まれ る、本当に贅沢な旅があった。 13時頃 Montreal Falls (滝は見えない)で二人 乗車したが2つ目で降りてしまいまた一人になる。 14時過ぎに Agawa Canyon を通過したが、ツアー 列車の運転日以外は訪れる人もいないのか人影が なかった。 16時過ぎに支線との分岐駅 Hawk Junction に停 車して数人が乗り込む。沿線で集落があったのは 、こことカナディアン・ナショナルとの交差駅 Oba Junction だけであった。既に1時間以上遅れて いる。 Oba Junction を過ぎると、次から次と現れて いた湖も少なくなり、スピードも20km程度に 落ちたまま開けた平野に出た。見かける地名標識 はみなフランス名である。 ところが、終着駅 Hearst の一つ手前の駅 Wyborn で停車し、運転はここで打ち切りとなるのでタク シーに乗り換えてくれと言う。2時間以上と大幅 に遅れたのが理由のようだが、あと僅か2kmな のにと何となく割り切れないが、手回し良くタク シーは既に駅(と言っても建物も、ホームも何も ない)に来ていた。(20時45分)結局終着駅 で降りたのは、私のほかは途中駅から乗った父親 の仕事の関係で横浜に住んでいたことのあるとい うアメリカ人の家族連れ3人だけであった。タク シーでホテルまで送ってもらって、複雑な意味で 贅沢な列車の旅は終わった。 運行打ち切りにより、 Hearst の手 前の駅から21時近く、タクシー に乗せられてホテルへ 専任コックが作った質素なサン ドイッチで昼食 鉄路の果て、ハーストへ の旅 (列車のパンフレットから ) Hawk Junction 駅
  • 15. U S A カ ナ ダ スーセントマ リー ハースト 本日の行動経過 092 5 Soo 発車 114 0 ベイ時グループ下車 して一人に 142 0 Agawa Canyon 通過 161 5 ホークジャンクショ ン着 190 0 オバジャンクション 着 204 ワイボーンで運転打 スーセントマリー・ハースト間経路 ( アルゴマ・セン トラル鉄道) ここで降ろされ た
  • 16. 今日の移動スケジュール 運賃33 . 28$ (Senior) Hearst Cochrane 宿 泊 0500(バス) この1便のみ(予約不 要) 0750 0400 (4 / 25変更) 0700 ( 4 / 25変 更) Cochrane 4日目[6月25 日] ( 土 ) ハース ト バス(本 日) トロント ムースニー コクレーン ポーラーベア急行 (明 日 ) ノースランダー号 (明後日 ) 本日から3日間の行動 予定 ハドソン 湾 ジェームス湾 危うく一日一便のバスに乗り遅れ この旅行計画は4月上旬から考え始めたのであるが、そのと きの調査では私が利用予定のバス時刻は上欄のように午前5時 の発車であった。 前日予約のモーテルにタクシーで22時過 ぎに着いたとき、夕食は列車内で済ませてあったので、フロン トに明朝4時30分にタクシーを依頼して早々にベッドにもぐ りこんだ。眠りかけた頃フロントから電話があり、バスの時刻 は5時ではなく4時に変わったという。止むを得ないのでタク シーは3時30分に予約してもらい眠りについた。これは後か ら解ったのだが、このバスが連絡する列車の時刻が変更になっ たため、其れに合せて4月25日からバスの時刻も変更された のであった。モーテルが気を利かせて知らせてくれなかったら 他に交通機関はないから、300km近くをタクシーでも チャーターしなければならない羽目になるところであった。外 国で便数の少ない交通機関を利用するときには、時刻の再確認 が必要であるという教訓である。 教訓!
  • 17. ( メ モ) 本日夜から2泊3日の現地ツアーを利用し て「ポー ラーベア急行」でムースニーを観光する。 コクレーンは , 鉄道の街として発達し , 人 口約5千。 「ポーラーベアハビタット」、 「歴史村」、「鉄道・開拓博物館」等がある。 この町も、鉄道も「ポーラーベア」を売り 物にしているが、現在この地域にはポーラー ベアは生息していないとされている。乱獲や 気候変動によるものと思われ、現在学術調査 が行われている由。ポーラーベアに関係ある ものとしては、 「ポーラーベア・ハビタッ ト」があるだけであり、ここの熊もチャーチル から来たものである。 早朝の一日一便のバスでコクレーンへ 3時40分に来たタクシーでバスターミナルへ 行ったが開いていない。蚊が群がってくるので用意 してあった防虫スプレーを取り出して身体に振り 掛けるが効き目はない。そこへバスが奥から出て きて蚊が多いから乗れと言う。運転手が自分の コーヒーを買いに行くために出してきたバスに乗 せてくれたという次第であった。その後、他の乗客 の話題も蚊の話であったからこの日は特に多かっ たらしい。バスは客4人を乗せて4時15分に発車。 時間調整をしていたらしい。チケットは次のカプス カシンで買えという。しかし5時30分に着いたカ プスカシンのバスターミナルも開いていなかった 。 北海道を思わせる雄大な広野を、途中でも時間調 整をしながら走り、7時にコクレーン駅に到着し た。結局降りてから乗車券を購入することになっ た。このバスの運転手とは、翌朝も、翌翌朝も駅で顔 を合わせてヤーと言い合った。 ポーラーベアの町コクレー ンへ 今日第一にすること コクレーン駅にて、ツアーと27日の列車 チケットを受け取る。ツアーチケットに含 まれるタクシーヴァウチャーを使用してモ テルへ行き荷物を置く。 現地ツアー 内容 Kapuskasing のバスターミナ ル。ここも開い ていなかった 私が選んだ鉄道会社主催 の現地ツアーの内容だが 、これは一番日程の短い もので、この他にも色々 なツアーが用意されてい る。(最長5日間 ) バスチケッ ト 早朝4時前のバスターミナル (と言っても一日2~3便が 発着するだけ)は開いておら ず蚊が多くて参った。
  • 18. オンタリオ・ノースランド鉄道の歴史 オンタリオ州は、トロント北方のテミスカミン グ湖、ニビスング湖周辺の農業開拓、森林開発、 鉱物資源開発、周辺のフランス人入植地への対抗 策としての入植を進めるため、ノースベイ以北の 鉄道敷設を行うため、1902年州営のテミスカ ミング・ノーザン・オンタリオ鉄道を設立。 1906年に190kmを開通させたあと、銀 鉱山の発見などで延長が進んだ。また東から建設中 の国営鉄道とコクレーンで接続することになり、 難工事の結果、1908年コクレーンに達した。 またノースベイから南のトロント間を運営する鉄 道会社と接続に合意。 陸上交通手段のないコクレーン以北についても 、1922年に水力発電、製紙工業、鉱業開発、 夏季に利用するハドソン湾の築港のためにムース ニーまで延長することが決定され、1932年に 完成した。 旅客列車は現在トロント・ムースニー間1 , 0 53kmに運転されているが、直通列車は無く、ト ロント・コクレーン間に土曜を除く毎日「ノース ランダー号」が1往復、今も道路のない低湿地帯 のコクレーン・ムースニー間には「ポーラーベア 急行」が月曜を除く毎日1往復、低地帯住民の生 命線としての貨客混合列車「リトルベア号」が週 3往復運転されている。後者には、カヌー積載車両 、アウトドアスポーツ用車積載車両も連結されて いる。 ツアーチケット受取りでも 一寸したトラブル        さて、コクレーン駅へ何と か無事にたどり       着いて、まず はツアーチケットの受取であ         る。 E- メールで予約を済ませ、カードで          代金も支払ってあり、駅 にチケットを届け てくれてあることになっ ている。 ところが私のチケットが見付からない。持 参したメールのコピーも見せた。見付からな い筈である。私のチケットは7月のファイル に入っていたのである。6月25日を間違え て、7月25日としていたためである。列車も 、宿泊設備も、バスツアーも、食事も、タク シーも夫々が一枚のバウチャーになっている のだが、ご丁寧にタクシーのバウチャー6枚 の内4枚は6月であり、その内さらに2枚は 無関係な6月2日と3日なのである。結局全 16枚のチケットとバウチャーの中でタク シーバウチャー2枚だけが正しかったのであ る。おまけに時間スケジュールにもミスが あった。日本ではまず考えられないことであ る。 窓口でのやり取りを聞いていた従業員に 「ポーラーベア急行」乗務員の Tamara Shortt (写真)がいた。彼女が引き取って、 後は全て自分がフォローしてあげると言うの である。これがピークシーズンだったら簡単 にはゆかなかったかも知れないが、宿泊も、 列車も全ててきぱきと処理してくれたので全 てが OK となった。そして、今ホームに入っ ていて間もなく発車する自分の乗務する列車 に乗れと言うのである。しかし、急に言われて も後のスケジュール等を考えている余裕もな かったのでこれは断って、予定通り明日乗車 する事にした。 Tamara は仕事熱心な女性 で、翌日の列車内では多くの客に感想を聞い て廻ったりしており、帰りの車内では私の所 にも来て30分余りバスツアーの感想、食事 仕事熱心でチャーミングなタ マラ コクレーン駅舎、右手に併設のホテ ルステーション・インとレストラン がある。 列車とバスの時刻変更を知らせ る駅の注意書き
  • 19. 池のほとりの住宅 地 駅前の土手の上にある列車その ものが鉄道博物館であるが行っ たときは開いておらず入れな かった。モテル 駅 コクレーン市街地図:町のホームページにある地図だが、この地図には目標物が 駅ですら入っておらず、旅行者には役に立たないと、 Tamara に八つ当たり的に文 句を言っておいた。 ポーラーベア・ハビタット コクレーンは、ポーラーベア急行とともにポーラーベアの町として売り込もうとしている が、世界にただ一つという「ポーラーベア・ハビタット」を設けている。劣悪な動物園、サーカ ス、個人飼育、野生などから引き取った行き場のない熊を社会復帰させるというもので、リ ハビリ終了後は老いた行き先のない熊はここに残し、若い熊には世界中から条件の良い新し い行き場所を見つけるという機能を持つ非営利組織である。 ただ、19 . 26$という高い入場料を払って中に入っても、パンフレットは勿論、森林 で見渡しもできない広い園内に案内地図も何もない。熊の絵の矢印があるだけである。一度 足を踏み出したものの、どこへ行けばよいのか、何があるのかすらも判らない。一旦事務所に 戻って俺はどこへ行けばいいんだと文句を言うと、若い女性職員を付けてくれた。 連れて行ってくれたのは、3頭の熊がいる、いわば動物園の白熊棟である。熊が泳ぐプール にはガラスで隔てられた人間のプールがあって、そこで泳ぐと、熊と一緒に泳いでいるような ”感覚が得られるようになっている。“熊と一緒に泳ごう のキャッチフレーズで PR に努めてい るせいか、かなりの親子連れが泳いでいた。また、餌のニシンを与えられてそれを器用にに 食べる姿も観察できる。 次に少し離れたところに、昔のこの地方の生活を展示した、いわば小規模な歴史村があっ た。親切に案内してくれるのはいいのだが、どこにでもあるようなものを見せられて矢つぎ 早に何か質問はないかと聞かれるのには少し閉口した。 器用に餌を食 べる白熊 コクレーンの 町 本日の行動経過 030 0 起床 034 0 タクシー乗車 041 5 バスでコクレーンへ 070 0 コクレーン着
  • 20. 今日の移動スケジュール 鉄道 300kmを往復 ( ツ アー) Cochrane Moosonee Cochrane 宿 泊 0830(除 月) 「ポーラーベア 急行」 1250 (往 路) (復 路 ) 1800 2205 Cochrane この路線の概要 大粘土地帯:コクレーンを出て30分(50 km) ほどは、肥沃な農業地帯の北限を 走る。 11 . 4マイル地点:毛皮交易ルートの中心であったアビティビ川を渡る。 18 . 6マイル地点:巨大なパルプ工場跡 49 . 3 / 52マイル付近:1976年の大森林火災跡である。 69 . 2マイル地点 : クレーザーデール:ここから先は道路が無く陸上交通機関 は鉄道だけ 93 . 5マイル地点 : かわうそ急流:ダムと発電所が望め、列車は減速する。 94マイル地点 : 原始ジェームス湾ビーチ:ここからハドソン湾低湿地帯が始ま り、    浸水すると長さ1300 km 、幅400kmのツンドラ地帯が沼沢地となる。 96 . 3マイル地点 : コーラル急流:自給自足の小集落、かってダイヤ発見 126マイル地点 : オナカワナ:褐炭埋蔵地 142マイル地点 : ムース川渡橋:カヌー遊びの中心 174マイル地点 : 転倒橋:融解期の氷を流すための特殊構造橋 186マイル地点:ムースニー 「ポーラーベア急行」でハドソン湾ムースニーの交易 の島へ 5日目[6月26 日] ( 日 ) ムースニーへ出発 私が参加する現地ツアーは、昨夜の宿泊から始まって 、本日の列車を利用したムース・ファクトリー訪問の 後、明朝解散という内容である。といっても、参加者が同 じ宿に泊まっているわけでもないし、列車到着後のバス を利用する現地ツアーのなかの現地ツアーともいうべき ものを除いては参加者が顔を合わせる場面はない。 朝食は駅に併設された鉄道会社直営のステーション・ インのレストランと指定されているので、ここでクーポ ンを渡して朝食メニューの中から好きなものを選んで食 べる。 今日の予定は「ポーラーベア急行」で北極海につなが るハドソン湾からさらに入り込んだジェームス湾に面し たムースニーに到着後、17世紀始めに毛皮貿易所が設 けられ、ムースファクトリー島と呼ばれるようになった ムースファクトリーを訪れる。ムースニーは人口約3千 人で殆どがクリーと呼ばれる先住民族である。 8時過ぎに乗る列車(といってもこの駅から発車する 列車は一番多い日で3本、少ない日は1本である ) が ホームに入ってきて8時20分頃乗車が始まる。乗車券 には車両番号と座席番号が記入されているが、私の2号 車26番は7月26日のもので、そこまで訂正されては いないので、客は全部で7~80人程度だが、他の人が 座っている。どうせパノラマカーに移動するつもりなの 列車は2重連の機関車 が曳く8輌編成 宣伝とサービスか、縫いぐるみも 登場
  • 21. ポーラーベア急行経 路 ( オンタリオ・ノースランド鉄 道) 車輌編成 車両 番号 種 類 1 座席車 2 座席車 3 座席車 4 ドームカー (上) ビュッフェ (下) 5 座席車 6 食堂車 7 ドームカー 8 座席車 車 輌 と 車 内 ツアーに含まれる食堂車の夕食 私の選んだローストビーフはど うも 奥に座っている客がわざわざ やってきて写真を撮ってやろう という 北米の列車に多い ドームカーは特別 料金を取る会社が 多いが、この列車 は自由に利用でき るのがありがた い。 それも2輌連結さ れている。
  • 22. 列車と船でムースファクト リーへ 定時に発車した列車が暫く走ると開 けた風景は消え、針葉樹林の中を行く。 Abitibi 川を渡りさらに行くと、山火事 による疎らな林が現れたりするが、変 化に乏しい樹林が続き、流れの中には ビーバーが作ったのではないかと思わ ”れる“ダム も見える。 10時過ぎに Fraserdale を過ぎる と、この先道路はない。本物のダムが見 えると列車は速度を下げる。幾つかの 橋を渡って定刻12時50分にムース ニー着。車窓風景に目を奪われていて 昼食を食べ損ねた。 駅にはツアー別にバスや車が待って いる。我々のツアーはスクールバス(島 内も別のスクールバスだった。)で参加 者は23名。ガイドの Melissa は、バ スのドライバーと船内の売り子も務め る。 バスで船乗場へ行き、近くの政府役 所に併設の小さな展示室を自由見学。 14時乗船。船はムースニー川の浅瀬 を避け、狭い水路を通って30分程で ムースファクトリー着。待っていたメ リッサの運転するスクールバスで島内 を見学する。僅か1時間半の滞在時間 なので中途半端。16時には再び乗船 して帰路につく。下船後1時間ほど ムースニーの余り重要とは思えない場 所を案内してくれる。乗船前と、下船 後の時間を島内の滞在に当ててくれれ ば良かったのにと思う。( Tamara に は意見として言っておいた。 ) ムースファクトリー ハドソン・ベイ社の2番目に古い 毛皮貿易の駐屯基地として1673 年に設置されたが、1686年にフ ランスの遠征隊によって占領された。 1713年に条約によって英国に返 還されたが、そのまま放置され、1 735年には火事により焼失した。 その後再建され、同社のハドソン湾 における重要な常駐組織であった が、1932年に鉄道が開通して存 在意義を失った。 ガイド兼ドライバー兼売 り子の3役を務める Melissa ハドソンベイ社のスタッフハウス (内部は展示室になっており、先住 民が手工芸品等を売っている) 車窓風景 スクールバスを利用した観 光 ムースニーから 島に渡る汽船。 このあたりの風 景はなんともい えない旅情が漂 う。
  • 23. 滔滔と流れるムースニー 川 風情を残す当時からの遺跡の一部 中では手工芸品や先住民 の食べ物を売っていた。 そこはかとなく旅情漂う川 と島 本日の行動経過 0630 ステーション・インで朝 食 0830 ポーラーベア急行発車 1250 ムースニー着 13~ ムースニー見学 1400 渡し舟乗船 ( ~143 0 ) 1430 ムースファクトリー見学 ( ~1600 ) 17 00 ~ ムースニー見学 1800 ムースニー発 1800 食堂車で昼・夕食 2215 コクレーン着
  • 25. トロン ト コクレー ン ノースランダー号経路(オンタリオ・ ノースランド 鉄道:ノースベイ・トロント間はカナディアンナショナル 路線 ) オンタリオノースランドの列車で1 日の旅6日目[6月27 日] ( 月 ) 今日の移動スケジュール 鉄道753km 運賃 97.47 $(ツアー参加25%割引後) Cochrane Toronto 宿泊 0800(4 / 25改正) (ノースランダー号:土運 休) 1830 トロント 一日一本の列車でトロントへ モーテルからタクシーでステーション・インのレスト ランに行き、現地ツアー最期の朝食を食べ、7時30 分に入線してきたトロント・コクレーン間ただ1本の 列車「ノースランダー号」に乗り込む。車輌は最前部 が食堂車でその後に座席車が2両の僅か3輌編成であ る。 8時定刻に発車。しばらくは田園風景と疎らな森が続 く。川端の町 Swastika を過ぎるとカナディアン・シー ルドの山中に入るが、再び田園地帯が現れ、3つ目の停 車駅 Engelhard あたりから乗客が大分増えてきた。空 路が不便なこの地方では、一往復のバスと併せて住民の 足としての命脈を保っているようだ。見渡す限りの大 平原を走って、 New Liskeard 駅を出ると間もなく、1 1時過ぎ、左にアルゴンキン国立公園の西北端に位置す るテミスカミング湖が現れる。この湖が遠ざかって暫 くし、池端にある古めかしい Cobalt 駅を通過すると、 左右に湖や川を望みながら走るが、この辺りの湖は地 形に変化があって楽しめ、見飽きることがない。 しばらく視界から遠ざかっていた湖が左に現れたら、 この地方の中心都市 North Bay に到着する。オンタリ オ・ノースランド鉄道の路線はここまでなので、カナ ディアン・ナショナルの乗務員に交代する。 食堂車に行って遅い昼食をとる。残念ながら料理を 作ることはしていないが、レンジで加熱する熱いものは 食べられる。とに角、僅か2輌の列車に食堂車が付いて
  • 26. 途中駅 North Bay 食堂車 しばらく視界から遠ざかっていた湖が 左に現れたら、この地方の中心都市 North Bay に到着する。オンタリオ・ ノースランド鉄道の路線はここまでなの で、カナディアン・ナショナルの乗務員 に交代する。 食堂車に行って遅い昼食をとる。残念 ながら料理を作ることはしていないが、 レンジで加熱する熱いものは食べられる。 とに角、僅か2輌の列車に食堂車が付い ているのがすごい。 15時半頃からまた湖が左右に現れ、1 7時過ぎに停車する Bracebridge 辺り から都市化した市街地が多くなる。18 時少し前、 Washago ウオーターフロン トを過ぎると平野に出て、大都市近郊の 田園地帯を行く。通勤等に使われる近郊 列車を機関車が引いているのが面白い。 1時間20分遅れて、19時50分トロ ント ユニ オンステーション着。 カナダの列車がよく大幅に遅れる原因 は鉄道が単線であることによると思われ る。長大な2kmもある貨物列車のため に、あちこちに交換用の線路が設けられ てはいるが、なかなか予定時間通りに走 ることができないのであろう。 チケット(印刷の期日は 誤り) ツアー最期の朝 食はフレンチ トースト
  • 27. ユニオンステーション 空港行きバス乗場 トロント ユニオ ン駅     トロント駅到着、空港へ 今回は残念ながらトロントは素通りする。 駅近くのホテル ロイヤルヨーク脇から 「 Pacific Western Airport Express 」の 空港行きバスが出るのだが、これが判りにく い。小さなチケット売り場があったが閉まっ ていた。運良くバスが入ってきたのでこれ に乗る。(20時05分発) 国内線発着の第1ターミナルまで所要3 0分。(シニア:$14 . 5 ). 空港には2 0時30分に着き、インフォメーションで 今夜の宿のシャトルサービスの発着場所と 時間を聞いて20時50分のバスに乗り込 む。 本日の行動経過 063 0 ステーション・インで朝 食 080 0 コクレーン発車 134 0 ノースベイ着 195 0 トロント着 200 5 空港行きバス乗車 ~2030 205 0 ホテルシャトルバス乗車 次は、第2部:北極の海へ2泊3日、マニト バ の大広原を行 く列車の旅 明日はマニトバ州へ