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SALES FORECAST METHOD USING FOURIER TRANSFORM INAPPAREL INDUSTRY
吉澤 貴拓
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2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会Yoshizawa et.al.季節変動のある購買履歴のフーリエ解析による販売予測⼿法の提案と精度検証 3/21
?
1 2 3 4 5 6 → 7 ( )
今⽇は,
アパレル業界の販売予測について
(株式会社ジェイモードエンタープライズ様との共同研究)
⽇本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO03630760V10C16A6000000/
ポイント
時系列予測の特徴量として をつかいました
注)JSAI2016とほぼ同内容の発表.御了承下さい4/21
• A R I M A モ デ ル
• ベ イ ジ ア ン ア プ ロ ー チ
• ニ ュ ー ラ ル ネ ッ ト ワ ー ク
6/21
メリット
実装が簡単
演算時間が短い
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デメリット
予測精度が悪い
統計知識が必要
実装・理解が難しい
演算時間が⻑い
• 「太陰暦(28⽇)周期でのオペレーションがいい?」(根拠はない)
• ⽣産・発注は現場の⼈間の「経験と勘」がメイン
• 半年前に⽣産量を決定する(春 → 秋・冬物のデザイン)
• ⽣産数、在庫数の調整は社員による⼿作業
• 機会損失・在庫切れの発⽣ → 減らしたい
7/21
8/21
?
本 研 究 の ⽬ 的
9/21
本 稿 で は
11/21
周期性に着⽬
商品カテゴリが持つ → を分 析
売上時系列に対し を適 ⽤
⾼速フーリエ変換を⽤い る
12/21
𝑦 𝑡 = $ 𝐴& cos 2𝜋𝑓& - 𝑡 + 𝜃&
0
&12
【 過 学 習 を 避 け る 】
フ ー リ エ 解 析 の 結 果 か ら ス パ ー ス な モ デ ル を 作 成
で 変 数 選 択
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会
Yoshizawa et.al.季節変動のある購買履歴のフーリエ解析による販売予測⼿法の提案と精度検証
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𝑆4 𝜷 = 𝒚 − 𝑿𝜷	
:
- 𝒚 − 𝑿𝜷 + 𝛼 $ 𝛽=
>
=12
𝛼 分割 交差検証で求める
データ詳細
• 全国に約 を展開する
⾼級婦⼈向けファッションブランド
• 全
• 分(2007~2013年)の実店舗における週別売上個数
と し て ⽤ い る
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会
Yoshizawa et.al.季節変動のある購買履歴のフーリエ解析による販売予測⼿法の提案と精度検証
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• ⽐較データ
に よ る 予 測 デ ー タ
• (平均絶対パーセント誤差) による評価
𝐶@ABC = 	 $ ( 𝐹 𝑡 − 𝑌 𝑡 	 	 𝑌 ( 𝑡))⁄
0
I 1 2
𝑁K ∗ 100
*どれだけの割合ずれて いる かの 指標
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 16/21
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 17/21
FT SARIMA
28.45 250.22
15.91 18.01
148.99 34.60
14.08 42.75
43.21 29.82
14.69 35.29
55.71 17.54
18.94 19.79
13.84 38.60
11.29 20.30
CMAPE 10 ~ 20% 20 ~ 30% 30 ~ 40% 40% ~ 50% 50% ~
Fourier Transform 8 5 3 1 3
SARIMA 6 7 3 2 2
全 体 平 均 M A P E を と る と
FT : 32.51% SARIMA : 39.16%
パ ン ツ
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 18/21
FT SARIMA
CMAPE; Pants 11.29 20.30
FT SARIMA
CMAPE; Skirt 13.85 38.50
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
靴
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 19/21
FT SARIMA
CMAPE; Shoes 10.74 15.79
FT SARIMA
CMAPE; Dress 14.69 35.28
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
ニ ッ ト カ テ ゴ リ
• 年 始 ・ 年 末 の 冬 の ピ ー ク を
⼤ き く 外 し て い る
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 20/21
Fourier
Transform
SARIMA
CMAPE; Knit 55.71 17.53 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
学 習 デ ー タ の ⽐ 較
• 上 図 : パ ン ツ カ テ ゴ リ
毎 年 同 様 の 波 形
• 下 図 : ニ ッ ト カ テ ゴ リ
1 年 ⽬ の 冬 の ピ ー ク が 無 い
毎 年 同 様 の 波 形 で な い
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 21/21
1 2 3 4 5 6
1 2 3 4 5 6
改 : ニ ッ ト カ テ ゴ リ
• 学習データの変更によって夏・ 冬
のピークを⾼精度で予測可能
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 22/21
CMAPE; Knit
Fourier Transform 13.21
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
・今回はアパレルの商品の売上には季節性があるので,
周波数成分を⽤いて予測してみました.
・時系列をそのまま⽤いるより良い予測も可能である
SARIMAモデルに⽐べ特 に売 り上 げの ⾼い ピー ク時 の予 測に 強い
・周期性を持つデータに対して精度の⾼い予測を⾏う
・予測精度が最も⾼くなる学習年数は3年
学習期間はただ⻑ければ いい わけ では ない
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 24/21
⾼精度の予測をするためには学習データに周期性が必要
• 周期性に対するノイズを 検出 する ステ ップ を加 える
• 売り始めやセールといっ た、 周期 性か ら逸 脱し た挙 動へ の対 応
• 商品特性や店舗特性に対 して どの よう な周 波数 成分 が効 いて いる か?
販売予測だが過去のデータを⽤いたのみ
予測したい年の情報と周 波数 成分 をど う絡 めて いく べき か?
予測精度を最⼤にする学習期間の推定⽅法は?
2016/ 6/ 9 2016⼈⼯知能学会 25/21

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