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Apple信者だったボクは気づくとiPhone嫌いになっていたんだが 〜iPhone 6 Plusへの苦悩の日々
- 2. 宇野 雄
@saladdays
Yahoo! JAPAN
UIデザイナー
‣ 書籍
フラットデザインから考えるUI
デザインの本質(仮題)
‣ MacFan
UI/UXのハニカム
‣ gihyo.jp
ウェアラブル端末が与える新し
いUX~UIデザイナーが
Android Wearスマートウォッ
チを使ってみた
‣ gihyo.jp
LESSで3倍ラクするスマートフォ
ンコーディング
他
- 17. 指が届かないということは
• iOS 8で機能が増えた通知センターは
Reachabilityでは降りてこないので使えない
• Appleのサイトにのっている手の写真はほぼ
iPhone 6でPlusの写真がない
• 戻るボタンも押せない
• ハンバーガーメニューとの相性もとても悪い
- 19. 戻れない
• 枠外からスワイプして戻るジェスチャー(エッジスワイプ)
があるから良いと思っていたけど、片手持ちだと逆側の端
には指が届かない
• 結果としてページを戻るためだけに両手持ちが求められる
• SmartNewsのように画面全体どこでも左右のフリックで
戻れるくらいじゃないとツライ
• これに対して現状Appleの公式アプリは解決策を示しては
いない
- 21. Lolipop & Material Design
• Googleが初めて本気出して作ったデザインガイド
• 端末が無数にあるAndoridだからこそ様々な大きさの端末
に対応するノウハウが確実にたまっている
• ハードウェアの特性を活かした設計がうまい
• 無理やり統一せずにハードウェアごとに差別化ができてる
• 隙を無くしたルールを作ってきたAppleと隙を許容してき
たGoogle、時代とともに拡張を続けて来た結果、少し
Appleにとっては苦しい拡張が増えてきた?
- 22. 動作の起点を
意識する
アクションの始まりをメ
ニューの中に隠してはい
けない。必ず一番押しや
すい箇所に設置する。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.evernote
- 27. iPhone 6/6 Plusはめんどくさい
1.iOS 8対応(ウィジェットなどの追加機能)
2.@3x対応(高解像度素材用意)
3.iPhone 6/6+対応(レイアウト)
全て満たして初めて
iPhone 6/6 Plus対応
- 30. 大画面端末に求めるもの
• らくらくフォンがダメなわけじゃないです
• ただ、iPhone 6/6 Plusに求められてるものは老眼対応ではな
く情報量の増大
• そのままスケーリングして大画面にされてもメリットが薄い
• 解像度を活かした情報の整理とレイアウトが求められる
• 特にキーボードがそのまま拡大されてしまうのはユーザビリティ
を大きく損なっているので注意
• WebサイトはAndroidと共有UIであることが多いので多解像度
の対応済で意外と困らない
- 32. 高解像度対応
• アップスケーラー/ダウンスケーラーは非常に
優秀
• @3xの画像でなくてもそこまでは気にならない
• Retina Displayが初めて出てきた時ほどの「すご
いキレイになった」感は薄い
• ドットバイドット表示は不可能なので、逆に高
解像度画像を作るときに1pxにこだわっても表
示しきれないので注意
• 常に実機で確認をすることが求められる
- 33. 素材の制作がより複雑に
• ベクターデータで保持しておくのは必須
• 将来的に@4xとか出ると思っていたほうがいい…
• ツールバーを除いた画面比率も変更になってるので、どのみち
レイアウトはしなおしになるパターンも多い
• フラットデザインはベクターとの相性がいいのでデザイナーに
とっては追い風
• Xcode6での素材のPDF対応やブラウザでのアイコンフォント
など、ベクターデータで管理できるものはベクターデータに寄
せる
- 34. 注意 銀の弾丸などありません
• ベクターで作ったら全て万事解決!ではない
• アイコンフォントやPDFは素材作成時に@1xサイズで作らないと
綺麗に描画されない
• ベクターは@1x、ラスターは@3xで作り、かつ過去のデータは
@2xで持っているというカオスな状態がしばらく続く
• 人の手で管理するのは限界があるので、様々なツールに頼って作っ
ていきましょう
- 41. 色んな持ち方を想定する必要が
出てくる
• ホームボタンに指がかかっていない場合も多く
ある
• 必然的に操作する指の位置も大きくずれてくる
• 「親指はここまで届く」などのデータも役に立
たない場面もたくさん出てきます
- 49. 結局iPhone 6/6 Plusってどうなの?
• デバイスとOS/アプリの親和性はまだ低い
• 今日の話を聞いて「あー、そういう考え方があるんだ」
と思った人は、ぜひiPhone 6 Plus買ってほしい
• 正直日常の中で使わないとこの感覚はわからない
• 慣れない内は多分みんなが思ってる想像の3倍使いづらい
• 店頭で触ったり検証機で見るのはユーザー目線じゃない
• 既にAndroidの新機種はファブレットサイズが基本
• それを知らずにUIデザインをするのはあまりに危険です
- 51. まとめ
• iPhone 6/6 Plusの大きさはスマホの使い方と利用
シーンを大きく変えた
• UIもそれに合わせて変わることが望まれるがまだ追い
ついていないのが現状 今はまだ過渡期
• 高解像度であることよりも大きさによる問題が深刻
• サービスによってユーザー層は大きく異なるので、ど
んなユーザーがどれだけ使っているかを見極めて今後
の対応を進めましょう