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第3回・フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える - 浜辺の生きものからの
メッセージ - (2012年12月16日、東北学院大学土樋キャンパス) 配布資料


      砂浜海岸で生きのびた虫たちのその後
          郷右近勝夫(東北学院大学)
    五十嵐由里・斎藤勝雄・高橋雄一(宮城昆虫地理研究会)




   南蒲生モニタリングサイトの砂浜海岸の最前線に奇跡的に残った小さな海浜植生(2012年6月30日撮影)
2003年有剣ハチ類調査区




 調査対象区域および調査期間と方法
・2012年4月10日~10月30日 延べ36日間
・任意採集,ライトトラップ,マレーズトラップ,
 ベイトトラップなど。                        松林内の裸地に設置したマレーズ
                                    トラップ(飛翔する虫が対象)
〈2年目の回復状況:昆虫全般〉

◆地表性の昆虫が増加
 地表付近で生活する昆虫が個体数・種類数ともに回復。
  ・オサムシ科では17種が新しく記録された。

◆植食性昆虫の増加
 植生の回復につれて、植物をエサとする昆虫が増加した。
  ・特定の種の大発生は勢いが弱まる。
  ・カメムシ目では植食性の20種が新しく記録された。

◆食材性の昆虫が増加          枯死したマツの分解が始まる
   ・カミキリムシ科1種 →8種
   ・ゾウムシ類1種 →4種


 *宮城県から初めて記録される
  ナカバヤシモモブトカミキリ♂
  (モニタリングサイト海側の海岸林で採集)
◆かかわりあいの多様化ー捕食性昆虫の増加
 昨年見られた植食性昆虫の大発生から次の段階へ
  ・津波が作った砂地に、砂地特有の肉食昆虫が多産。

                   ライトトラップに来たクロコウスバカゲロウ
                   成虫(円内)と幼虫の巣

 ナカバヤシモモブトカミキリ♂
 (モニタリングサイト海側の海岸林で採集)




春から秋までおびただしい個体数が
観察されたコニワハンミョウ
◆かかわりあいの多様化ー捕食性昆虫の増加




        アカイロテントウ


         クモ




  越冬間近のアカイロテントウ(10月)。カイガラムシを食べる。
  カイガラムシの寄生で縮れたサクラの葉に作ったクモの巣に居候している。
◆かかわりあいの多様化ー水たまりをめぐって
    冬・夏に干上がった水たまりも、秋にはたくさんの昆虫で賑わっていた




縄張り行動をしていたリスアカネ                       産卵するギンヤンマ




 希少種ミゾナシミズムシ      カゲロウの幼虫とコミズムシの仲間   ハイイロゲンゴロウの幼虫
〈2年目の回復状況:有剣ハチ類〉

           n=59
     60


     50
                         n=47

                                    アカゴシベッコウ      チビドロバチ   コオロギバチ   シモフリチビ   キヌゲハキリバチ
 出   40                                                             コハナバチ
 現
 種                                  12
 数   30
                  n=22
                                    10                                               03+04年
     20
                                                                                     011年
                                     8
     10
                                出                                                    012年
                                現    6
      0                         種
          03+04年 011年    012年   数
                                     4
                  調査年
                                     2


                                     0
                                         ベッコウバチ    ドロバチ    ギングチバチ   コハナバチ    ハキリバチ

                                                           主要な科名


図1. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の調査年度別に見た,種数の出現頻度比較
    なお,03年および04年はモニタリング区域隣接の砂浜での調査(郷右近,未発表)によった。
250
    30
                                     延べ個体数=217               カリバチ類


    25                         200
                                                             ハナバチ類



    20   出                             n=119
出        現                 出   150
現        個                 現
種        体                 個
    15              海浜性
数        数                 体
                    非海浜性   数   100
                                                 延べ個体数=82
    10


                                50     n=98           n=58
    5


                                                      n=24
    0                            0
          海側   陸側                    海側サイト        陸側サイト

                                               調査区域


         図2. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の
             調査区域別に見た種数および個体数の出現頻度比較(2012年)
40          海側サイト
    35            W=119
    30            B=98
    25            t=217
    20                                                                                                           カリバチ類(W)

    15                                                                                                           ハナバチ類(B)

    10
出    5
現    0
         v-24   v-30   vi-24 vi-30 vii-19 viii-9 viii-16 viii-30 ix-5   ix-12 ix-20 ix-27   x-10   x-17   x-26
個   40
体                陸側サイト
    35
数                  W=58
    30
                   B=24
    25             t=82
    20                                                                                                           カリバチ類(W)
                                                                                                                 ハナバチ類(B)
    15

    10

     5

     0
         v-24   v-30   vi-24 vi-30 vii-19 viii-9 viii-16 viii-30 ix-5   ix-12 ix-20 ix-27   x-10   x-17   x-26

                                                       調査日

    図3. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の調査区域別に見た
        個体数の季節消長の比較(2012年)
海側                                                 陸側

                    コモンツチバチ
  オオモンツチバチ
                   オオモンツチバチ
 キオビチビドロバチ         キオビチビドロバチ         シロオビハラナガツチバチ

                   オオシロフベッコウ          コモンツチバチ
 アカゴシベッコウ      作                 貞   オオシロフベッコウ
               業   チシマシロフベッコウ
                                 山   セグロアシナガバチ
 ヤマトスナハキバチ
               道   アカゴシベッコウ      堀   ムモントックリバチ
               路
 サクラトゲアナバチ         ニッポンハナダカバチ        オオフタオビドロバチ

                   ヤマトスナハキバチ         フタモンカタコハナバチ

シモフリチビコハナバチ                           ツルガハキリバチ
                   シモフリチビコハナバチ        バラハキリバチ




     砂浜(植生帯)       旧クロマツ林(低木)        旧クロマツ林(高木)     林外縁

図4. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける2年目の有剣ハチ類の
    マイクロハビタット別にみた出現状況
延べ個体数=94匹

     その他4種                           n=12

オニハマダイコン                n=7

     オカヒジキ                    n=9
訪
花    ハマナス                       n=11
植
物
    ハマエンドウ                          n=11

    ハマボウフウ                             n=13

    ハマニガナ                                                    n=30

             0      5    10           15      20   25   30     35 %

                                      出現頻度

図5. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおけるシモフリチビコハナバチLasioglossum
    frigidum (コハナバチ科)の訪花植物種別に見た訪花出現頻度の比較
20cm




                          A                              C
営巣集団(掘坑跡)           8月22日撮影   巣の発掘状況              10月25日撮影




                          B                              D
獲物を抱えて巣口に戻ってきた母バチ   8月22日撮影   育室に貯えられていたハエ類       10月25日撮影
                              *大半はキンバエの一種で占められていた


図6. ニッポンハナダカバチの生態(営巣地:南蒲生の海側旧クロマツ林のギャップ砂地, 2012年)

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砂浜海岸で生きのびた虫たちのその後

  • 1. 第3回・フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える - 浜辺の生きものからの メッセージ - (2012年12月16日、東北学院大学土樋キャンパス) 配布資料 砂浜海岸で生きのびた虫たちのその後 郷右近勝夫(東北学院大学) 五十嵐由里・斎藤勝雄・高橋雄一(宮城昆虫地理研究会) 南蒲生モニタリングサイトの砂浜海岸の最前線に奇跡的に残った小さな海浜植生(2012年6月30日撮影)
  • 3. 〈2年目の回復状況:昆虫全般〉 ◆地表性の昆虫が増加 地表付近で生活する昆虫が個体数・種類数ともに回復。 ・オサムシ科では17種が新しく記録された。 ◆植食性昆虫の増加 植生の回復につれて、植物をエサとする昆虫が増加した。 ・特定の種の大発生は勢いが弱まる。 ・カメムシ目では植食性の20種が新しく記録された。 ◆食材性の昆虫が増加 枯死したマツの分解が始まる ・カミキリムシ科1種 →8種 ・ゾウムシ類1種 →4種 *宮城県から初めて記録される ナカバヤシモモブトカミキリ♂ (モニタリングサイト海側の海岸林で採集)
  • 4. ◆かかわりあいの多様化ー捕食性昆虫の増加 昨年見られた植食性昆虫の大発生から次の段階へ ・津波が作った砂地に、砂地特有の肉食昆虫が多産。 ライトトラップに来たクロコウスバカゲロウ 成虫(円内)と幼虫の巣 ナカバヤシモモブトカミキリ♂ (モニタリングサイト海側の海岸林で採集) 春から秋までおびただしい個体数が 観察されたコニワハンミョウ
  • 5. ◆かかわりあいの多様化ー捕食性昆虫の増加 アカイロテントウ クモ 越冬間近のアカイロテントウ(10月)。カイガラムシを食べる。 カイガラムシの寄生で縮れたサクラの葉に作ったクモの巣に居候している。
  • 6. ◆かかわりあいの多様化ー水たまりをめぐって 冬・夏に干上がった水たまりも、秋にはたくさんの昆虫で賑わっていた 縄張り行動をしていたリスアカネ 産卵するギンヤンマ 希少種ミゾナシミズムシ カゲロウの幼虫とコミズムシの仲間 ハイイロゲンゴロウの幼虫
  • 7. 〈2年目の回復状況:有剣ハチ類〉 n=59 60 50 n=47 アカゴシベッコウ チビドロバチ コオロギバチ シモフリチビ キヌゲハキリバチ 出 40 コハナバチ 現 種 12 数 30 n=22 10 03+04年 20 011年 8 10 出 012年 現 6 0 種 03+04年 011年 012年 数 4 調査年 2 0 ベッコウバチ ドロバチ ギングチバチ コハナバチ ハキリバチ 主要な科名 図1. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の調査年度別に見た,種数の出現頻度比較 なお,03年および04年はモニタリング区域隣接の砂浜での調査(郷右近,未発表)によった。
  • 8. 250 30 延べ個体数=217 カリバチ類 25 200 ハナバチ類 20 出 n=119 出 現 出 150 現 個 現 種 体 個 15 海浜性 数 数 体 非海浜性 数 100 延べ個体数=82 10 50 n=98 n=58 5 n=24 0 0 海側 陸側 海側サイト 陸側サイト 調査区域 図2. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の 調査区域別に見た種数および個体数の出現頻度比較(2012年)
  • 9. 40 海側サイト 35 W=119 30 B=98 25 t=217 20 カリバチ類(W) 15 ハナバチ類(B) 10 出 5 現 0 v-24 v-30 vi-24 vi-30 vii-19 viii-9 viii-16 viii-30 ix-5 ix-12 ix-20 ix-27 x-10 x-17 x-26 個 40 体 陸側サイト 35 数 W=58 30 B=24 25 t=82 20 カリバチ類(W) ハナバチ類(B) 15 10 5 0 v-24 v-30 vi-24 vi-30 vii-19 viii-9 viii-16 viii-30 ix-5 ix-12 ix-20 ix-27 x-10 x-17 x-26 調査日 図3. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける有剣ハチ類の調査区域別に見た 個体数の季節消長の比較(2012年)
  • 10. 海側 陸側 コモンツチバチ オオモンツチバチ オオモンツチバチ キオビチビドロバチ キオビチビドロバチ シロオビハラナガツチバチ オオシロフベッコウ コモンツチバチ アカゴシベッコウ 作 貞 オオシロフベッコウ 業 チシマシロフベッコウ 山 セグロアシナガバチ ヤマトスナハキバチ 道 アカゴシベッコウ 堀 ムモントックリバチ 路 サクラトゲアナバチ ニッポンハナダカバチ オオフタオビドロバチ ヤマトスナハキバチ フタモンカタコハナバチ シモフリチビコハナバチ ツルガハキリバチ シモフリチビコハナバチ バラハキリバチ 砂浜(植生帯) 旧クロマツ林(低木) 旧クロマツ林(高木) 林外縁 図4. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおける2年目の有剣ハチ類の マイクロハビタット別にみた出現状況
  • 11. 延べ個体数=94匹 その他4種 n=12 オニハマダイコン n=7 オカヒジキ n=9 訪 花 ハマナス n=11 植 物 ハマエンドウ n=11 ハマボウフウ n=13 ハマニガナ n=30 0 5 10 15 20 25 30 35 % 出現頻度 図5. 南蒲生エコトーンモニタリングサイトにおけるシモフリチビコハナバチLasioglossum frigidum (コハナバチ科)の訪花植物種別に見た訪花出現頻度の比較
  • 12. 20cm A C 営巣集団(掘坑跡) 8月22日撮影 巣の発掘状況 10月25日撮影 B D 獲物を抱えて巣口に戻ってきた母バチ 8月22日撮影 育室に貯えられていたハエ類 10月25日撮影 *大半はキンバエの一種で占められていた 図6. ニッポンハナダカバチの生態(営巣地:南蒲生の海側旧クロマツ林のギャップ砂地, 2012年)