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ソーシャル系キャリア開発のためのワークショップ(伊藤健)
- 3. (2013/6/17)
2. 陥りがちな「仕事選択」のパターン
【伝えたいメッセージ】
‐ 3
• ソーシャル・セクターであれ、ビジネス・セクターであれ、今後は企業
に依存するのではなく、自分の「仕事」を作ってゆく能力が問われる社
会の趨勢が加速する
• 自分の能力を高め、将来的に社会的にインパクトのある仕事をするため
には、一旦はビジネス・セクターに行くことは重要だが、社会変革への
情熱を持ち続けることは両立できる(はず)
• 職種や業種を選択することが「仕事の選択」ではない。その仕事を通じ
て自分が何を実現し、社会に何をもたらしたいかを考えよう
• 外資コンサルや投資銀行、MBAでの経験は役に経つが、必ずしもそれ
だけが社会的で「成功」するキャリアへの近道ではない。自分なりに納
得がいき、かつ自分が“勝てる”領域を見つけるスキルが重要
• 能力とやる気があり、人生のどこかのステージで社会変革を志す人たち
がその熱意を保ち続けることができるコミュニティを作りたい
- 4. (2013/6/17)
1. 陥りがちな「仕事選択」のパターン
【セクターによるPros and Cons】
‐ 4
ビジネス・
セクター
パブリック・
セクター
非営利セクター
• ビジネスの現場での厳しい競
争でスキルや経験が身につく
• 将来にわたっての経済的基盤
が構築できる
Pros / Benefit
• 厳しい環境に「折れる」リス
ク
• 世間の「常識」にまみれ、
ソーシャル・セクターに戻れ
なくなる
Cons / Risks
• 公的セクターで、社会に役に
立つポジションで仕事ができ
る
• 安定して仕事ができる
• 非効率的なお役所仕事に埋も
れ、外部の社会で行きてゆく
スキルが身につかない
• 終身雇用・前例主義で、起業
家精神やイノベーションとは
程遠い規範
• 社会的に役に立つ実感がある
日々を過ごすことができる
• 往々にしてスキルや経験は限
られたものになる
• 自分で起業しない限り、金銭
的に自立のできない待遇がほ
とんど
- 5. (2013/6/17)
3. キャリア・ワークショップの構成(1) プログラム構成
【ソーシャル・キャリア・ワークショップのプログラム構成】
‐ 5
• 具体的な職種や業種ではなく、どのような
「仕事」を自分が志すかについての仮説を
構築する
• どのような仕事には、どのようなスキルや
知識、経験が必要なのかを理解する
• それらのスキルや知識の習得のためには何
をしたらいいのか理解する
キャリア
認識の構築
• モデルとなるキャリアを持つロール・モデルを認識する
• 自分の想定するキャリアとの共通点と相違点についての分
析を行う中で、自分のオリジナルな想定キャリアパスを構
築する
ロール・
モデリングと
キャリア
ビジョン構築
• 上記のキャリア仮説とロール・モデリングに基いて、どのような経験やス
キルを身につけるために、どのような仕事につくのか、その仕事と自分の
社会的な問題意識がどのようにマッチするのかについて計画を立てる
• 自分の仕事が、時系列ではどのような変遷を経るのかについても、一定の
想定を持った上で、上記の職業選択を考える
キャリア・
プランニング
- 6. (2013/6/17)
4. キャリア・ワークショップの構成(2) プログラム(例)
【ソーシャル・キャリア・ワークショップのプログラム(例)】
‐ 6
キャリア
認識の構築
ロール・
モデリングと
キャリア
ビジョン構築
キャリア・
プランニング
• 外資系人事マネジャーによる「会社に依存しないプロフェッショナルとして生るスキ
ルと経験」レクチャー
• 「フリーランスとしての生き方」講座
• ロール・モデルとなり得るソーシャル・キャリアを実践する社会起業家によるパネ
ル・セッション( 20代後半~30代前半のミッド・キャリアを想定)
• 上記ロール・モデルを対象としたキャリア分析とビジョン構築のワークショップ
• 上記セッションを前提として、自分のキャリアを組み立ててみるワークショップ
• 社会人メンターによるメンタリング
• 非営利組織やビジネスでのインターンや国内・海外ボランティア等のプログラムの紹
介