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理学特別講演会




   東工大院 理工学研究科 物性物理学専攻   勝田仁之
                      2013. 02. 21.
1987 誕生
2006 東工大理学部 入学
                           家庭教師
2007 物理学科へ進学

                                塾講師
2010 東工大院 物性物理学専攻 入学
                                               物理演習
    物理教育研究会(APEJ) 入会              中学/高校 講師     TA
                                  予備校 講師
2012 東工大院 博士課程 進学
                                    大学 講師
                                    物理相談室 TA


2013 4月 中央大学附属中学・高校 就職(理科/物理教諭)
    日本物理教育学会、Physics Suite 研究会、

∞   理科カリキュラムを考える会、Physics by Inquiry 研究会 ・・・
問題の解き方は覚えるが、本質的な理解をしない学生

授業で繰り返し説明した、とても簡単なことすら学生の頭
には入っていない

勉強するのは試験のときだけ、終わった瞬間全てを忘れる

たとえば皆さんも上のような感想を持っていて、なんとかしたいと
します。

では来年度は、授業にどんな改善をしようとしますか?
正解    典型
                 A     G
                 A     D
                 A     B




                芝浦工大/後期講義での正答率
                  (pre) 2012. 10. 02. 25.4 %
                 (post) 2012. 12. 25. 46.3 %



力学概念調査(FMCE) Thornton and Sokoloff (1998) より抜粋
学問の本質が詰まった優れた教科書や、創発的な講義。
そのうえ我々が丁寧に、時間をかけて教えても・・・
伸びるのは一部の学生だけ。

  学生は我々が望むようには学んではいない!
きっと先で考えて頂いた授業の改善で、上述したような
 伸びる学生 をさらに伸ばすことはできる。
一方、 伸びない学生 を 伸びる学生 に変えるためには

    我々教員が「どう教えるか」よりも、
 学生が「どう学んでいるか」に注目すべきだ!!
まず何よりも、学生の言葉に耳を傾けなければならない。
しかし、これが意外と難しい!
・教師は本質的に教えたがり屋さん&沈黙が苦痛
・学びの発達段階にある学生の話はややこしいしじれったい
・学生もなかなか本音をぶつけてこない
・「言え」って言えば言うほど人間は単純ではない

さらに、学生の「言葉」と「思考」が一致するとは限らない。
人が真に何をどう考えているかを追究する必要性


 認知科学/心理学の知識を科学教育へ導入!
「なんでそこまでしてあげなくちゃならないの?」

「そんなの学生の自己責任でしょ?後で困っても知らんよ」
「自分の人生は自分で決めればよいじゃない」
「手取り足取りやってもらってちゃ自立できないよ」
「なんで大学に入ってきたの?」
「自分で勉強できない学生が悪い」
「ゆとり教育・・・」

・・・と、まあ、愚痴は尽きないのだけれど。
インターネットの普及や大学入試の多様化、大学全入時代。
塾や予備校、中高一貫教育など「入試突破」に特化した、
(本質的な理解の伴わない)教育の普及。

今日の学生と我々の姿は、年齢を重ねる程離れていく。
しかし、今日の社会は おとな が作ったものであり、
いつの世も生まれてくる こども に選ぶ術は無い。
さらに、我々は前述したような学生を入試で選び出している。

学生が突然変わるはずがない。少しずつ学生が変わっていける
ように、教育者である我々も変わっていかなくてはならない。

不満はあれど、きっとその方が世界は良い方に向かうだろう。
およそ40∼50年前、「物理学科」は全学科の中でダントツ
トップ。医学部よりも偏差値が高かった時さえある。

現在、大学で物理を学ぶ学生のほとんどは工学系、あるいは
医療を含む生物系の学生である。
(理系学生の物理学科進学率: 東工大 60/1100, 東大 70/1700)
理学系の基礎学問とされていた内容(量子力学, 相対論など)は、
既に工学や医学で応用されている。( 必要な物理 使える数学 )

専門教育はもちろん重要。今日の理学部学生は、未来の科学
者/科学教師となるのだから。
一方で、一部の優秀な専門家を ふるいにかける ような教育
を続けていけば、我々はこれからの社会に居場所を失う。
日本同様、高校/大学で物理の履修者数の減少が国家的問題に。
その後国家的な努力(多額な予算と組織的な研究)によって右肩
上がりに回復。




  「アメリカの物理教育研究の動向」覧具博義, 応用物理 第81巻 第10号(2012)より抜粋
米国物理教員協会(AAPT)と米国物理学会(APS)が連携した、
国家的な主導力を持って物理教育改善に取り組む。

認知科学や教育学を巻き込んだカリキュラム改革、新しい
教育手法の開発が進められ、世界的な物理教育研究拠点が
いくつもできた。(ワシントン大やメリーランド大など)

APS声明(2005):
「物理教育(PER)は物理学の一大分野である。」
論文誌 Physical Review に PER section の登場
多くの研究者/大学院生の流入。

化学/生物/地学/天文教育も同様に研究分野として台頭。
E. F. Redish による書籍 Teaching Physics with the
Physics Suite の出版 (Wiley, 2003)
物理教育の問題点/認知科学的な学習理論/具体的な教育手
法/評価ツール などが集約され世界的な注目を浴びる。

2006 国際物理教育会議ICPE(東京) での基調講演で国内に周
知される。
その後、AP研究会(京都)とPS研究会(東京)の連携で翻訳。

2012 和訳本「科学をどう教えるか」出版(丸善)
既に我々は世界に10∼20年の遅れをとっている。
この間に海外諸国でもPER拠点の設立が進んでいる。
日本には大きな拠点が無い。東工大のようなリーダーになれる大学の参入
が必要だ!
1、構成主義の原理

 2、文脈の原理

 3、変容の原理

 4、個別性の原理

5、社会的学習の原理
Frisby, Seeing: Illusion Brain and Mind より抜粋(Oxford, 1980)
Frisby, Seeing: Illusion Brain and Mind より抜粋(Oxford, 1980)
Frisby, Seeing: Illusion Brain and Mind より抜粋(Oxford, 1980)
構成主義の原理:
 人は、それぞれが持っている知識とつながりを作ることで
 記憶を創造的に構成する。(白と黒の塊から「犬」を創造)
では、次にやってみて下さい:
・この犬が歩き出すのを想像
・犬を想像せずに、絵を見る

変容の原理:
 記憶構造と合致すること
 は学べるし、拡張も容易。
 一方で構造を大きく変化
 させることは非常に困難。
下の4枚のカードは、
  片面が母音の時に裏面は奇数となっています。




K
 2
 A
 7
 上の記述が正しいかどうか確認するためには、
最低何枚のカードをめくる必要がありますか?
あなたは居酒屋で未成年が飲酒をしていないか監視する
アルバイトをしています。
店員はカードの表に客の年齢、裏に注文をメモしています。
ある店員が下のようにカードを落としてしまいました。




17
     カル
        ピス     25
     熱
                       燗
 未成年が飲酒をしていないか確かめるためには、
 最低何枚のカードを裏返す必要がありますか?
先の2問題の論理的構造はまったく同じだが、一般の(理系大
学とかにいない)人には前者の方がずっと難しく感じられる。

文脈の原理:
 記憶の構築や応答は、文脈に依存する。
 文脈には、心理的状態も含まれる。

学生の知識は、知っている/知らないの2通りだけではなく、
 ある文脈の下では思い出せる という状態が無限に存在する。
「重力が常に下向きで一定」なる記憶は全員にある。しかし、
 現実的な(コイントスなどの)文脈では応答できず、限定的な
 (試験やレポートなどの)文脈でしか応答できないのだ。
   我々はこの事実を、肝に銘じなければならない!!!
個別性の原理:
 学生の記憶構造も心的状態も人それぞれである。
 つまり我々への応答や学習姿勢/方法もそれぞれ異なる。
ここから次の2つの事柄が導かれる。
・「こう教えれば良い」という唯一絶対の教授法は無い。
・教師自身の学習経験は、目の前の学生へ呈示すべき学習法
 からは、おそらくほど遠い。

我々教員は、専門の学問を理解したり、好きになることがで
きて、職業にまでしてしまったとても変わった集団である。
長年の訓練によって、知識は科学的/論理的思考に強く整理さ
れている。整理されていなかった頃の自分はもう思い出せない。
社会的学習の原理:
 ほとんどの学生にとっては、独学よりも他者との相互作用を
 通した学習の方が効果的である。

(私もだが) 物理屋や数学屋は、独学ができる傾向が強い。
そして我々は独学の際、頭の中に「内なる他者」を作り出して
議論することができる。やはり特殊な集団である。

独学の習得によって得られるものは非常に多い。私自身、学生
が習得することを期待しているし、目標にしている。
しかし、目の前の学生にいきなり「独学してみなさい」という
のは、教育とはほど遠い。それこそ、 ふるいにかけ ている。
皆さんに、集中力と動体視力のテストに付き合ってもらいます。

        これから、動画を見せます。
白い服を着た3人と黒い服を着た3人が、それぞれ同じ色の
   服を着ている人たちとボールをパスし合います。


白い服を着た人たちが何回パスをしたか数えて下さい。
   白い服を着た人に、集中して下さい!!!
            次のスライドに行く前に、
  動画(http://www.youtube.com/watch?v=IGQmdoK_ZfY)
             でテストをして下さい。
・ゴリラがウホウホしていましたよね?
・黒い服を着ている人、途中でいなくなりましたよね?
・カーテンの色、変わりましたよね?

我々は常に、五感を通して膨大な情報を受け取る。
脳は「今どう振る舞うべきか」を他者、社会文化、経験など
を鑑みて決定する。その枠組み(フレーム)の中で、必要でない
情報はどんどん削ぎ落としていく。(選択的注意=選択的無視)

私は皆さんのフレームを 白い服の人たちのパス に合わせた。

たとえば学生のフレームが 試験の解き方 に合わされ、我々
が強調して教えていることが 見えないゴリラ になってしまう。
5つの原理+フレームの概念を鑑みると、座学講義での教え
込みではほとんど何も伝わらないと分かる。(理解度:約10%)
・自然現象に対する記憶構造は、既に(生後数年で)できてし
まっている。それは物理的には間違っている場合が多いが、
日常生活においては合理的である。そう簡単には変わらない。
(重いものほど速く落下、運動する物体は自然に止まる・・・)
・授業に対する各自のフレームを、学生は教室に持ち込む。
それは各自の(褒められた/叱られたなどの)経験や、各学問ご
との文化に大きく依存する、非常に多様なものである。
・学生に「自分は無理だ/頭が悪い」と思わせてしまったら、
丸暗記以外の道は閉ざされたも同然。
とりあえず学生に発問してみる:「∼って何でしたっけ?」
→多くの学生は、考えすらしない。学生は形式的な質問に
 答えなくても講義が進むこと、黙っていれば教師が答えを
 言うことを知っている。
「何か疑問があれば質問して下さい」
→能動的に講義を受けているほんの一部の学生にしか無理。

未習知識を使わないと答えられない発問
→答えられる訳が無い。「この教員の質問には答えられな
 い」と思われたら、その学生は2度と考えようとしない。

少なからぬ数の学生が教員を喜ばせようとして発言する
→自分の本音とかけ離れていても、成績が良かった経験による。
その科目の内容が分からない学生にも、教員の熱意や誠実さ
はすぐに見抜かれる。

学生に質問をするのなら、本気の質問をすること。
また口頭でのやりとりは、整理された知識を持たない学生に
はほぼ不可能。一度紙に書かせてから、聞き取ると良い。

そして、個人では限界があるし偏る。多くの学生の分析を基
にした、物理教育研究に基づく教育手法/教材を積極的に取
り入れるべきだ。
正しいことを正しく伝えるだけなら教師はいらない。
既に確立されてしまっている学生の知識構造に、揺さぶりを
継続してかけ続けなければならない。(学生の頭は白紙ではない!)

学生が問題を 自分の問題 として捉え、能動的な姿勢を取ら
ないと脳と記憶システムは活性化されない!
(活性度:授業中とテレビ鑑賞中が最も低い[Mazurの調査])

教師と学生、学生同士の相互作用(議論や共有)を通して、
・自分の知識やその矛盾と向き合い(メタ認知)、
・認知的な 藤の中で新たな記憶を自ら構築する。
・・・ように仕組んで「誘導」する!これが教師の仕事だ!
・Tutorial Physics (McDermott)
・Just in Time Physics (Novakら)
・Interactive Lecture Demonstrations (Sokoloffら)
・Peer Instruction (Mazur)
・Activity-Based Physics Tutorial (Steinbergら)
・Cooperative Ploblem Solving (Herrerら)
・RealTime Physics (Sokoloffら)
・Physics by Inquiry (McDermott)
・Workshop Physics (Lawsら)

詳細は、例えば「科学をどう教えるか」第7∼9章を参照。
授業時間や予算に応じて、選択/改良/組み合わせができる。
相互作用型の演示実験講義(Thornton & Sokoloff, 2004)

問題を提示(例:ある運動の位置/速度/加速度のグラフを描け)

     測定無しの演示実験を見た後、各自予想を書く

         各自の予想について班で話し合う

     各班の予想をとりまとめてクラス討論を行う

実際に実験して、ITセンサで結果をリアルタイムに表示する

       なぜ正解(実験結果)が物理的に正しくて、
        誤答の何が問題なのかを議論する

 この繰り返しで、 だんだん 理解するようになっていく。
大学として行う場合は、イージーセンスやパスコなどの
ITセンサーを購入して使った方が良い。
(力、位置/速度/加速度、温度、電流/電圧、濃度/pHなど様々)
個人で購入するのはちょっと大変なので、私はiPhoneの
アプリ(Acceleration1.0)を用いて測定した。←無料!
初めに斜面の下から台車を手で押し離す。
    台車はその後斜面を上り、やがて下まで戻ってくる。(演示有)
    各時刻の速度と加速度グラフを描け。
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    2012.10.09. 芝浦工大にて実施
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                          有限時間静止

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€
       速度ではなく速さ €

    ・実は、この実験の直前に、「斜面を上る」「斜面を下る」
             €             €
    運動のILDsも行っている。(それらのグラフをつなげれば正解)
    ・学生は全員「速度の微分(グラフの傾き)が加速度」であるこ
    とを知っているが、多くの解答でその整合性はない。(文脈)
    ・一方で、討論の内容、誤答の問題点指摘などからは、
    学生がどんどん成長しているように見受けられた。
次の2つの評価は必ず分けなければならない。

・成績評価
各学生の成績をつけるための評価。
出席、試験、宿題/レポート、講義中の課題や発表など。
学生に理解してほしいことは、(多様な文脈の下で)試験に出す
などして必ず成績評価の対象にすべきだ。

・授業評価
授業の成功度合いを測る評価。
学期の前後で実施して成長度を測るものや、その日の授業の
終わりに実施して学生の理解度を測るものなどがある。
成績とは無関係であることを学生に宣言すること!
PERの成果を取り込んだ評価ツールが多く開発されている。
力学概念(FMCE, FCI, MBT)、学習姿勢(MPEX, VASS,
EBAPS)、電気回路(DIRECT)、他。(波動や熱分野もある。)
学期冒頭(pre)と講義終了後(post)の結果を比較することで、
その講義による成長度(gain)を測定できる。
gain: preの不正解者のうち、postで正解に転じた割合。
多様な文脈、多様な形式から出題する。(選択肢問題で典型的
誤回答をあえて正解より先に呈示するなど。)
国際的な評価ツールとして機能するためには、絶対に学生に
正解を教えたり、直接的な解説をしてはいけない!
試験後に問題も回収する。
                  参考:「科学をどう教えるか」第5章
実践ー評価ー修正の繰り返し。
各教員個人ではやっているが、それらは累積/共有がされてい
ない。果たして講義担当教員が変わる度に振り出しに戻り、
いっこうに前進しない。

                                                  カリキュ
必要なのは個人の努力を        研究/評価
                                  学習者             ラム開発
                                  モデル
超えた、組織的な教育
システム!


                    授業実践


        Redish, Teaching Physics with the Physics Suite より抜粋
大学1年時の理学系科目(数/物/化/生/地)は、基礎教養として
全学的に全ての学部/学科で開講されている。

各個人でそれぞれの講座を担当するのではなく、各学科が
一丸となって 東工大 入門物理コース などを作れば良い。

1つの講義に5時間費やす教員が20人集まれば、1つの講義に
100時間分のマンパワーを生み出したことになる。
多くの専門家の視点から改良でき、それが共有できる。
設備/器具を共有するので、集中的な投資が可能。

東工大が日本の新しい理工系基礎教育のモデルケースとなる
可能性がある。東工大にはその環境と人材がある!
演習と実験の現状 (進度/内容はリンクしておらずバラバラ)
演習:ただ問題を解いて解説を聞くだけの受け身の空間。(お
 そらく模範解答があれば教師も教室も無くて家でできる。)
実験:一見能動的なようだが、実際はレシピ通りに進めてい
 るだけで実験への物理的な解釈や考察は伴っていない。
実験は、新しい理論を学ぶ強力な動機付けとなる。(逆もアリ)
そこから演習を出発することもできる。前述した、物理教育
研究に基づく教育手法を部分的にでも取り入れられるはず。
実験室の数や授業数の問題はある。しかし「演習の日」「実
験の日」「講義の日」と分けるのではなく、それらをうまく
ローテーションさせれば、いくらか講義と実験の内容が近く
なるはずである。
先述した新しい教育手法を効果的に進めるためには、
十分な数のTAが必要とされることがしばしばある。
一方、現状の予算では相当数の院生の確保はできそうもない。

1年次の授業のTAとなって活動する授業科目を上級生向けに
開講し、単位を出せば良い。教育に携わってみたい学生は一定
数いる。教職課程と連携すれば、さらに効果的だろう。

「教える側に立つ」ことで初めて見えてくることは多い。
教員も人間なので、得意分野もあれば不得意分野もある。
学生時代からずっと間違いに気づかないこともある。
そんな中で、他の教員とのつながりは非常に重要。

物理教育系の学会/研究会にいる中心メンバーは高校の教員
が多く、大学教員はまだまだ少ない。理数教育は小中高大と
積み重なっていく。我々はもっと連携しなければならない。

大学教員は専門分野の知識に長けているが、中高の教員は
教えるスキルに長けている。お互いに学び合えば、きっと
もっと良い世界になるはず。
   教育系の学会/研究会にも足を運んで下さい!!
今日紹介した内容全てに共通して言えることは、
我々は学び手の知識構造に迫っていかなければならない、
ということ。

教育研究が増え、多くの分析や教材開発がなされてきたが、
満足いく教育となるにはまだまだほど遠い。

日本の科学教育は今、転換点に立っている。
ここで踏ん張れないと、本当に国が揺らぐ。
繰り返すが、教える側も変わらなければならない!
物理教育の活動を初めてから、周りの教員/生徒から多くの
ことを学びました。最も重要なこととして:
自分の教育観を変え、新しいものを取り入れる時。
ひとりでやろうとしないこと。できることからはじめること。
今日紹介した内容についてもっと詳しく説明してほしいとか、
新しい教育手法を取り入れてみたいと思って下さったら:
katsuda.phys.edu@gmail.com にご連絡を。

私は来月で東工大を去りますが、その後も物理教員同士、
できることがあれば協力させて下さい。
        一緒に勉強していきましょう。
  明日の物理教育が、今日よりも良くなるように!!!

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