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Plone for ou
- 2. 自己紹介
• 専門分野
– ユーザインタフェース
– ヒューマンコンピュータインタラクション
• 研究内容
– 実物体を利用したコンピュータとのインタラクション
– ウェブを用いた写真の魅力度推定
– Twitterを用いた鬱レベル推定
– 対人社会心理学の知見に基づいたコミュニケーション支援
ユーザビリティが高く直感的に利用できるデバイスなどを研究
• クリエイティブユニットでの仕事
– トータルディレクター
• アートディレクション,企画/運営管理…
– システムエンジニア
– システムアドミニストレータ
2
- 4. クリエイティブユニットの位置づけ
総長
広報担当理事
ユニット長兼
本部事務機構 務
クリエイティブ
広報課 ユニット
同じ事務室を共有し,情報を共有
事務組織から独立した組織とすることで
動きを軽くし,影響力も確保
- 5. クリエイティブユニットの構成
• ユニット長 理事
• 副ユニット長 教授1名
• トータルディレクター 准教授1名
• アートディレクター 特任研究員1名
• デザイナー 特任研究員2名
• 映像ディレクター 特任研究員1名
• 英文エディタ 特任研究員2名
– 日本人1名,米国人1名
- 7. 大学におけるステークホルダー
ソサイエティ 学生 コミュニティ
プレ・ 教師
受験生 受験生保護者
インターナル 予備校教師
インターナル 教職員 在校生 在校生保護者
エクスターナル 企業・メディア
卒業生 地域・一般
官公庁
最も重視すべきはプレ・インターナル
- 8. 大学が関係するメディア 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会提唱モデル
マスメディア Web OOH
(Out of Home: 屋外,現場)
インターネット 屋外看板
Paid Media TV・ラジオ
メディア POP
(広告費を支払うメディア) 雑誌・新聞 (バナー,キャンペーンなど) イベント
各種出版物
Owned Media 公式ウェブ
記者クラブ パンフレット
(所有しているメディア) 公式SNS アウトリーチ活動
Earned Media マスメディア ブログ・SNS クチコミ
(評判を得るメディア) 記事掲載 ツイッター リアルトーク
Earned Mediaにいかに取り上げられるか
- 9. 一般の方の接触経路
2〜3年内での接触経路
関西 順位 項目 スコア(%)
クチコミ
1 見聞きしたり話題にしていな 46.2
い
2 家族や友人・知人 14.2
3 新聞記事 12.4
4 教授陣・学生・卒業生 11.0
5 大学のウェブ 7.2
首都圏 順位 項目 スコア(%)
1 見聞きしたり話題にしていな 55.6
い
2 テレビ番組 6.2
3 新聞記事 5.8
こちらから
4 教授陣・学生・卒業生 5.0 アピール可能
5 家族や友人・知人 4.0 9
日経新聞社による調査(n=500)
- 10. 大阪大学入学生アンケート
※平成24年度入学生に実施
• 大阪大学を知る上で役立った情報源は?
高校主催の 大阪大学教
無回答, 1.8%
大学見学 員による出
(オープン 張講義, 1.2%
キャンパス 広告媒
を除 知人・先
体, 17.3%
く), 1.4% 輩, 11.3%
家族・親
戚, 8.6%
オープン
キャンパ
クチコミ 塾・予備 ス, 19.9%
校, 17.8%
高校の先
生, 18.9% 進学相談
会, 1.8%
10
- 11. 大阪大学入学生アンケート
※平成24年度入学生に実施
• 大阪大学を知る上で役立った広告媒体は?
受験産 受験産 新聞 無回答
業Web 業携帯 1% 1%
サイト サイト
4% 2%
受験情報誌
大阪大学案
14%
内・各学部
案内
40.5%
大学・学部
ホームペー
ジ
38%
11
- 12. 大阪大学における
ウェブ広報の位置づけ
ウェブによる広報活動
• 本学が持ちうる最も効果的,強力な広報ツールと設定
即時性 独立性 到達性
新聞記事や雑誌とは異
冊子体では数ヶ月かか なり,本学が,本学の 本学に興味のある人が
るのに比べ,情報の鮮 言葉でアピールでき 全世界からいつでも情
度が高いうちに公開で る. 報にアクセスできる.
きる.
見せるウェブから魅せるウェブへ対応するため
クリエイティブユニットを設立し対応
- 13. OCU設立以前のウェブ広報
• ウェブ更新担当者は1名
– 本部広報事務担当者
• FTPによるHTMLソースの直接管理
• アカウントは各部署に発行
– コンテンツの更新責任の所在が不明
– トップページが書き換えられるなどの事故が発生
• アイコンなどの作成は都度外注
– デザインの統一化が困難
– 高コスト
• 貧弱な英語ページ
– 更新頻度が日本語1に対して英語0.01程度
– 優秀な海外留学生の確保が困難
- 14. CMSとしてPloneを採用
• 強力なワークフローサポート
• コンテンツごとの権限の付与
• ブラウザ上で利用できるエディタ
• 教育機関・研究期間などで採用実績あり
• オープンソースでカスタマイズが(ある程度)自由
- 16. 国際会議 ISMAR07
• Plone 2.xx利
用
• カスタマイズ
ほとんど無し
• 複数の担当者
でページを作
成するのに威
力を発揮
- 17. グローバルCOE
アンビエント情報社会基盤創成拠点
• Plone 3.0
• スキンを外注
• 複数の担当者での共同
構築に活用
- 20. 大阪大学オープンコースウェア
(OCW)
• 2005年5月13日から公開を開始
– 日本オープンコースウェア連絡会発足と同時
• 現在,公開5年目
• 当初は大阪大学サイバーメディアセンター
が,独自にサイト構築と運営を実施
• 大阪大学本部,教育・情報室での議論を経
て,2006年1月より,全学規模e-Learning 環
境基盤整備事業の一環として,大阪大学
CMCがサイトの維持・運営を担当(非常勤
職員1名での対応)
• 2010年5月サイトのコンテンツ管理システム
をeduCommonsへ移行(2年以上前からテス
トは実施)
- 23. eduCommonsとは
• eduCommonsはユタ州立大学が,ウィリアム・フ
ローラ・ヒューレット財団の支援を得て,オープン
ソースCMSであるPloneをベースに開発
• OpenCourseWareに特化したCMS
• 現在は4.xが最新バージョンのよう
• ソフトウェアは,GNU General Public Licenseで配
布
• ユタ州立大学での開発は終了,コミュニティーベー
スでのサポートに移行した
(http://educommons.com)その後は?
• eduCommonsを採用しているOCWサイトは50前
後,日本でも京都大学,筑波大学等が採用している
- 24. 従来のOUOCW
• 限定的にCSSを用い
ているが,基本的に
PHPコードにデザイ
ンに関するHTMLタ
グも埋め込まれてお
り,管理画面からの
デザインの変更は出
来ない.
• デザインの変更には
PHPスクリプトを書
き換える必要があ
り,メンテナンス性
が悪い.
- 26. eduCommons 3.x 版
• デザイン等は外部業
者に委託し,大阪大
学の公式ホームペー
ジ等と統一感を持た
せた.
• 構築は外部業者に協
力を依頼
• 2010年当時のトップ
ページ
- 27. eduCommons 3.x 版
オーサリング画面
• 管理者としてログインすることで,編集に関す
るタグ等が表示される.
• 基本的にはPloneによるオーサリングと同等の編
集が行える.
• コースビルダーを用いることで,コースの登録
が容易にできる.
- 28. eduCommons 3.x 版
コースの作成
• コースビルダーでテンプレートに基づくコースが
作成される.次に,コンテンツを順次追加する.
• コースサマリに作業の進捗が表示される.
- 30. 引き続きOCW教材を
増やすことを検討
• 全学的な呼びかけ
– 全学に講義提供の依頼をしてもあまり集ま
らない
– 個別に依頼するとうまくいく場合もある
• 公開できる素材を増やす
– 動画コンテンツを今後増やす方向で検討中
• echo360(最新コンテンツ:大阪大学の歴史)
• 講義映像の収録環境の構築
– CMS上に教材を集めてくる
• STSによる教材作成支援
- 33. 全学教育推進機構
• Plone 4.0で構築,基
本的に大学教育実践
センターと同じつく
り
• 主に職員,非常勤職
員が管理
• ロゴのみクリエイ
ティブユニットが制
作
- 34. 公式ウェブページ
第1期ウェブリニューアル(2009年6月)以降
• ウェブ更新担当者は1名
– 本部広報事務担当者
• CMSによるコンテンツ管理
– 部署に更新責任のあるコンテンツのみのアクセス権限を付与
– コンテンツ審査機構の導入
• OCUによる画像やアイコンの作成
– デザインデータの内製化によるコスト削減
– イメージの統一化
• 英文エディタによる日英1対1完全対応
– 日本語公開後2時間〜1日での英語公開
- 35. ワークフロー
• コンテンツが公開されるまでの更新作業の流れ
をシステム上で編集者が意識することなく実現
編集者 コンテンツの編集
自動通知 不備による差し戻し
広報担当者 確認と審査 公開
自動通知
英文エディタ 翻訳(日本人) 修正(米国人) 公開
• 編集者は自分の担当のコンテンツ以外は編集できない
– 更新責任所在の明確化
- 36. システム構成
• フロントエンド(キャッシュサーバ) 2台
• アプリケーションサーバ 3台
• データベースサーバ 1台
• 編集用サーバ 1
台
• 3万PV/日
アプリケーション1
キャッシュ1
アプリケーション2 データベース
HUB 相互生存確認 HUB HUB
アプリケーション3 バックアップ
キャッシュ2
編集用
外部 内部
- 38. 運用における考察
良い点
• CMSを利用することで更新頻度が増加
– 更新されていないコンテンツのチェックと依頼
– 更新作業のハードルの低下
– WYSIWYGエディタによるデザインの統一化
• ワークフローによる更新作業の効率化
– ブラウザ上で全ての状況が管理できる
– 更新作業時の事故は発生していない
– 日英完全一対一対応の実現
課題
• データベースファイルData.fsの肥大化によるレスポンス
の低下
• デザインに関するフレキシビリティの低下
- 39. 第2期ウェブリニューアル
(2012年8月)以降
• デザインの大幅な見直し
– ウェブフォントの利用
• 検索をトップに
– あるキーワードで特別なページに
• トップページに研究リリースを追加
Ploneならではの
– 大学の活動を明確にアピール カスタマイズ
• FacebookやTwitterへのリンクを追加
– 双方向性のウェブサイトの実現
- 40. 大学におけるステークホルダー
ソサイエティ 学生 コミュニティ
プレ・ 教師
受験生 受験生保護者
インターナル 予備校教師
インターナル 教職員 在校生 在校生保護者
エクスターナル 企業・メディア
卒業生 地域・一般
官公庁
インターナルにリーチできるメディアの構築
- 41. 大阪大学学内向けポータル
マイハンダイ
• 阪大内の様々なウェブサービスを統合する
ポータルサイト
• 大阪大学全学IT認証基盤下に入ることで利便性を確保
– Ploneのアカウントと全学IT認証基盤のアカウントの統合
– Shibboleth
• ログインしたユーザの属性によって見えるコンテンツ
を変化させる
– 学生,教員,職員からスタート
• ウェブフォームシステムの実装
– 科研費の申請など
- 43. 大阪大学学内向けポータル
マイハンダイの現状と今後
• サーバ1台で運用を始めたが履修科目登録などの時期に
は何とか動いたがサーバが激重に
– 14万PVを記録
– 大阪大学クラウドサービスへの移行を検討中
• 公式ウェブと同じPloneを用いたことで,事務方の編集
作業の効率化,高機動化が図れた
• さらに細かいユーザ属性を利用した情報提示
– キャンパスごと,学部ごと,学年ごと
• ユーザによるトップページのカスタマイズ
– パネルの移動など
- 44. 大阪大学ウェブライブラリOWL
• 構成員向けマルチメディアライブラリ
• 写真,PPTデザイン,大学地図等が版権フリーでダウンロード可能
• https://owl.osaka-u.ac.jp
• 統一されたデザインを提供し,大阪大学のブランディングを目的と
する
44
- 45. まとめ
• Ploneを利用した大阪大学のさまざまなウェブサイトの詳細
– ワークフローによるコンテンツの管理
– 編集権限の付与によるコンテンツ更新責任所在の明確化
– 日英完全一対一対応の実現
今後の検討課題
• デザインが固定されないようなシステムの実現
– ApacheとZopeの共存をもっと強力に進める
• AWSの利用などによるサーバのアウトソーシング
– 停電にも強いシステムの構築
– サーバリソースの動的な配分による更新作業の効率化
• 部局ウェブページとの連携
- 46. 今後の夢
• マクロからミクロへの転換
– 全学→部局→研究室→研究者個人
– Ploneのテンプレートを用いた実装
– ウェブページによるブランディング
• 教員基礎データベースとの連携
– 教員の経歴,業績が入力されたもの
• 定期的に入力してもらう必要がある
– テンプレートなどを選択することでウェブページ
を作れるシステムの構築
• 教員に対する情報入力のインセンティブともなる