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20140627 agile japan_embrace change for unchangeability
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Embrace Change for Unchangeability.
~エンタープライズのためのアジャイル~
グロースエクスパートナーズ株式会社
和智 右桂 / 関 満徳
[B-4]
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紹介
• グロースエクスパートナーズ株式会社は、
–100人規模で受託請負開発を中心にしている
–エンタープライズ案件をプライムでやっている
» SI部隊とデザイン部隊
» コンサル~IT企画~構築~保守運用まで
–顧客は医療、百貨店、情報提供サービス、
住宅設備、製造などの大手企業
» 売上上位5社の平均社歴は100年越え
–社名の由来は
「顧客と共に成長するパートナーになる」
1
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CONFIDENTIAL
本文書は、グロースエクスパートナーズ株式会社が著作権その他の権利を有する営業秘密(含サプライヤー等第三者が権利を有するもの)
です。
当社の許可なく複製し利用すること、また漏洩することは「著作権法」「不正競争防止法」によって禁じられております。
本資料内の社名・製品名は各社の登録商標です。
https://www.flickr.com/photos/11368020@N03/
「Embrace Change for Unchangeability.」
と題して我々の経験をお話しします
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Embrace Change -変化ヲ抱擁セヨ
• 変化を嫌うのでなく、
変化を積極的に受け入れていこうとする
アジャイルの基本姿勢
• アクションに対するフィードバックこそがアジ
ャイルの本質
–フィードバックループを加速させることで変化が推
進される。
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Unchangeability – 不変の価値
• 変化の中でも、企業として提供するべき「不変
の価値」が存在する
–その不変の価値を提供してこそ、社会の中での企業
の位置が確立される
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新しい人に届けること
• コアとなる要素技術を持っている企業は、その
価値を知らなかった人に、適切な形でその価値
を届ける社会的な責任を担っている。
–変わることが社会に利益をもたらす
–開発者もこの責任を担う
–環境の変化に対して、改善し続けなければならない
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利用価値利用価値
アーキテクトの視点
• 『ITサービスを作る』とは
Inspired by JISX0129-1 ソフトウェア製品の品質 第1部 品質モデル
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プロセス 構造/構成 提供機能 利用価値
依存する
影響する
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誰の何のためのITサービスなのか
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プロダクトにおける「課題構造」と「解決手段」
なぜ顧客は購入するのか?
購入意思の発生条件、頻度はもとより、
根本的な課題・動機・原因。
購入における最終意志決定者は誰か?
買わなければいけない緊急性があるのか?
本当に買う必要があるのか?を判断する人。
競合は何か?
買わなかった場合の代替手段。
競合を使い続けている理由は何か?
[競合]から[別の手段]へ乗り換えない理由、
環境、背景、その他要因。
競合から乗り換えるメリットは何か?
競合を捨ててまで採用する動機。[金額][時間]
[知識][スキル][熱意]等の観点も利用可。
キャッチコピーは何か?
課題について自分事である人々が目にした時に、
視線が止まる、興味を持つ一言。
キャッチコピーに惹かれる顧客の状況は?
課題について自分事である人々の状況。
顧客に会うにはいつどこへ行けばいいか?
課題について自分事である人々を見つける条件。
プロダクトが提供する解決手段は何か?
購入の決め手となった解決手段。
購入に至った根本的な課題・動機・原因に
対してプロダクトが提供し、解決した項目。
「治療薬」か「痛み止め」か?
「治療薬」 :課題を根本的に解決
「痛み止め」:課題を和らげる
顧客の期待値と解決策の一致を検証。
顧客にお願いする事項は何か?
①購入・利用開始に必要なコスト
②競合からデータや運用を移行するコスト
③競合を捨てるコスト
④使い続けるのに必要なコスト
競合からの乗り換えを躊躇する原因。
競合にはなかった「独自の価値」は何か?
購入検討者が心を惹かれる理由。
マーケットの中で生き残れる理由。
売るために行った戦略は何か?
競合に対する優位性、差別化要因。
購入検討者の心に
我々の提案は
本当に響くのか?
4つのコストを負担
してでも、競合から
乗り換える必要が
本当にあるのか?
「課題構造」の妥当性 「解決手段」の妥当性
プロダクトの価値
購入する顧客
他の選択肢
顧客が抱えていた
ニーズは実在したか?
プロダクトを購入する
と解決するのか?
購入
双方向の論理整合を検証
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プロダクトビジョンの検証
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プレスリリースに記載する項目
No. 項目 記載内容
1 見出し 顧客が商品を理解できるタイトル
2 副題 ターゲット層と、彼らのメリットを1行で
3 概要 商品の特徴と利点をまとめるこの段落で全てを理解できるように
4 課題 このプロダクトが解決する課題を説明
5 解決 プロダクトがどのように課題を解決するかを説明
6 コメント 自分による紹介コメント(社長のコメント的なもの)
7 使い方 どれくらい使い方が簡単かを説明
8 ユーザーからの声 仮想ユーザーからのコメント
9 締め 最後にしめ、次にユーザーがどうすればいいかを示す
No. 項目 記載内容
1 プレスリリース そのプロダクトの存在意義と魅力を説明できるプレスリリースを作成
ユーザーに響かなければ、プロジェクトは終了
2 Q&A プレスリリースを元にQ&Aを作成
プレスを読んだ人が疑問に思うことを想定し、プロダクトの魅力を理解できるようにする
3 ユースケース このプロダクトのユーザーが、いつ、どのように使うのかのシナリオをまとめる
ここでリアリティが無ければ作成しなおす
必要に応じてモックアップやエピソード、デモビデオなどを作成
4 マニュアル このプロダクトは何か?どのように使うか?注意することは?といった
「お客様が知るべきこと」をまとめた簡単なユーザーマニュアルを作成
プレスリリースを補完する目的で同時に作成する場合の成果物
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ユーザーエクスペリエンスデザイン
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1.インタラクションデザイン
•ユーザーにとって効率のいいタスク
やナビゲーションやフローを考案
2.ビジュアルデザイン
•ユーザーインタフェースの見た目と
雰囲気を創作
3.ラピッドプロトタイピング
•アイディアを反映したプロトタイプ
を作って、実際のユーザーでテスト
4.ユーザービリティテスト
•ユーザーのやりたいことが容易に達
成出来るかどうかを判定
- 27. Copyright© Growth xPartners, Inc. All rights reserved.
変わらないこと
• すでに社会の中で一定の役割を担っている企業
は、これまでと変わらない価値を提供し続ける
社会的な責任を担っている。
–変わることが社会にダメージを与えうる
–開発者もこの責任を担う
–環境の変化があっても、持続させなければならない
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- 28. Copyright© Growth xPartners, Inc. All rights reserved.
しなやかな柔軟性が安定を生む
• 企業のコンテキストは常に変化する
–外的要因:エンドユーザーの変化、競合他社の変化
、技術の変化
–内的要因:人の入れ替わり
• 変化の中で持続的な価値を提供し続けるために
は、変化を吸収する柔軟性が必要となる
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作りきらなければ意味がない
• “Elephant carpaccio” – Alister Cockburn
–アジャイルの本質は、「イテレーティブかつインク
リメンタル」
–しかし、既存サービスのリプレイスである以上、今
まで提供して来た価値をすべて提供しなければなら
ない。
–それも、一定の期間内に
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- 31. Copyright© Growth xPartners, Inc. All rights reserved.
大規模オフショア開発
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0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
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時期に応じた要員の分布
要員
企
画
調整
移
行
運用アーキ 初期構築 追加構築
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計画
• 決めすぎない、投げ出さない
–将来の像を読むことと、その読みをやめることとの
バランスが重要
–決めすぎてもすぐに現実とかい離する
–投げ出してしまえばすぐに崩壊する
• 手広く、選択肢を残す
–やっておかなければならないことと、後からやれば
よいことの見極め
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アーキテクチャ
• 固定する場所と柔軟にしておく場所
–大人数のオフショア開発が前提となっていたため、
ある程度の標準化により品質を均質化する必要
–仕様面、技術面で変化が想定される場所は、固定化
する場所とは切り離しておく
• 業務要件とシステムの構造
–両方をバランスさせながらモジュールの境界を策定
していく
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プロセス
• ウォーターフォールからタイムボックスによる
ショートリリースへの着地
–タイムボックスは回り始めればスムーズ
–過渡期のコントロールがもっとも難しい
• プロセスはロールと合わせて作る
–一定のリズムを刻むためには、それを推進する力が
必要
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フィードバック
• リリースしてからが本当のスタート
–リリースして初めて、サービスが価値を提供できる
ようになる。
–サービスを維持することの重要性
• エンドユーザーが求めているものを知る
–顧客の先にいるエンドユーザーがフィードバックル
ープに加わる
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まとめ
• 企業にとって「不変の価値」が存在する
• その価値は変化することでしか提供できない
• 提供すべき価値は様々であり、その提供に開発
者は責任を負う
–変化ヲ抱擁スルための原則は変わらない
–プラクティスは現場の中で模索していくしかない
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