SlideShare ist ein Scribd-Unternehmen logo
1 von 28
Downloaden Sie, um offline zu lesen
ローカライズプロセスの標準化


    デビッド・キム




  ローカライズ プロデューサー

ソニー・オンライン・エンターテインメント
概要


ソニーオンラインエンターテインメント
国際事業・開発(2001年発足)

現行ローカライズプロジェクト
エバークエスト2、プラネットサイド、Pirates of the Burning Sea、 Free
Realms、The Agency、DC Universe Online、Legend of Norrath、Free Realms TCG、
Match Attax、 Station.com

年間仕事量
アップデート数:50-60
新規英単語数:~200万
総翻訳単語数:~850万

翻訳メモリ(TM)総単語数
英単語:~1500万
総翻訳単語数:~6000万
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
概要

                  Capability(能力)
                  Maturation(成長)
                  Model (モデル)
                  Integration(組織化)

  カーネギーメロン大学SEIにより考案されたソフトウエア品
        質向上のステップアップモデル

  ソフト開発の世界基準として広く使われている施行モデル

  組織の運用方法とレベルアップの為必要な要素を解明する
           近道として活用
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第一段階



• 第一段階はInitial(初期)と呼ぶ
• プロセスが一定しておらず、プロジェクトにより、
  作業手順や方式が大きく異なってしまう
• 上記の理由により管理が難しく、作業労力、時間、
  人員などの予測が困難




       初期
        予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
        反応する受動的な体制
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第二段階



• プロジェクト単位で小規模な作業方法が確立、体
  系化する
• 方式や手順が安定するが、プロジェクトへの要求
  に対し、受動的に反応する必要性が残る



           マネージド(管理化)
             プロジェクトをプロセス化。受動的体制

       初期
        予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
        反応する受動的な体制
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第三段階


• 組織全体で作業手順を体系化
• 問題を事前に察知して、能動的対処が可能になる
• 管理の視野が広がる


              デファインド(定義化)
                組織をプロセス化。能動的対処体制

           マネージド(管理化)
             プロジェクトをプロセス化。受動的体制


       初期
        予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
        反応する受動的な体制
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第四段階


• 作業プロセスの基準点を設定し、客観的に良し悪しの判断
  が可能となる

                 数値化
                  プロセス性能を測り、数値化して管理する

              デファインド(定義化)
                組織をプロセス化。能動的対処体制


           マネージド(管理化)
             プロジェクトをプロセス化。受動的体制


       初期
        予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
        反応する受動的な体制
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
最終段階


                     最適化
                      プロセスの改善を重視する。


                 数値化
                  プロセス性能を測り、数値化して管理する。


              デファインド(定義化)
                組織をプロセス化。能動的対処体制。


           マネージド(管理化)
             プロジェクトをプロセス化。受動的体制。


       初期
        予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
        反応する受動的な体制
ローカライズ標準化の進化
                                           最適化
                        標準化
                                     •   翻訳エンジンが検索
     無標準化          •   翻訳エンジンが組織化
                                         データを蓄積する
                       される           •   翻訳ストリングが状態
 •   翻訳エンジンが使用さ                          を示す
     れずに、効率が悪い
                   •   英語対訳に個別なID
                       が振り分けられ、翻訳    •   文脈に対する文章コン
 •   対訳ID振り分けが無く                         テキストデータの共有
                       の共同資産として蓄積
     長期的な語彙や訳文         される
     の統一性が無い                         •   ワークフロー自動化、
                                         そしてフィードバックの
 •   標準化された翻訳      •   標準共有データ形式         体系化
     データ共有フォーマッ        により、情報が共有
     トが無く、翻訳者の共
     同作業にならない      •   これらにより、ワークフ
                       ローがスムーズに流れ、
 •   アドホック(その場限り       問題対処も容易になる
     の)ローカライズ
Capability Maturation Integration Model (CMMI)

がだ安C
おつ定M
き。しM
てロてI                        最適化
もーお第
、カら一
場ラず段
当イ、階                       数値化
たズその
り環のお
的境たさ
にもめら
解統作い               デフアィンド(定義化)
決一業。
せさ管初
ざれ理期
るてが段             マネージド(管理化)
をお困階
得ら難で
なずでは
い、あ作               初期
。何る業
 か点方
 問が式
 題めが
初期 具体的な問題


• 違うグループ、違う担当者、違う内容。それぞれの対応に追われる
 – ファイル形式
 – ファイルの交換方法(こっちはFTP,そちらはネットワークのシェア等)


• 実際の翻訳より、問題解決と火消しに追われる時間が多い

• 膨大な資料から翻訳を必要とする部分を人力で探す

• 翻訳者も何を翻訳しているのか理解できない
 – ゲーム内でどう組み込むのかイメージができない
   • 例)英語には無い女性と男性の言葉遣いの違い。キャラクター別口調の変化等
     – 「GO!」:男性「行け!」女性:「お行きなさい!」
 – 他の翻訳者の作業が確認できないので、経験の蓄積が偏り、遅い。
るこ初
                         うれ期
 初期段階で目立つ欠落              えら段
                         には階
                         、、で
                         問そ大
                         題れき
                         をぞく
              翻訳エンジン     場れ目
              の欠如        当ト立
                         たラつ
                         りブの
                         的ルが
                         にの、
初期            対訳IDの欠如    し種こ
問題の予測がしづらく、
                         かにの
                         解な四
管理も困難
                         決るつ
状況に対し絶えず反                で恐の
応する受動的な体制
              その場限りの翻訳   きれ要
              データ形式      なが素
                         いあ。
                         。

              その場限りの翻訳
              ワークフロー
標準化が無い環境


      翻訳エンジン     問題:変化する文章へ対応ができない
      の欠如        結果:翻訳クオリティの低下


                 問題:英語を元に検索することに
      対訳IDの欠如    結果:原文の些細な変化で対訳が見つからない


      その場限りの翻訳   問題:毎回データ形式が変化してしまう。
      データ形式      結果:ファイル紛失、データ破損、ユーザミス多発


      その場限りの翻訳   問題:翻訳データベースの欠如
      ワークフロー     結果:効率の低下、スケジュールの遅延


それぞれの要因を掘り下げて調べてみる。翻訳エンジンにより、
文章の変化に的確に対応できる。対訳IDの組み込みで、些細な変化
(「Go!」から「Go!!」等)を察知して、自動的に対処できる。
標準化の欠落による経済損失


    翻訳エンジン     6~12人月 エンジニアリング修正
    の欠如


    対訳IDの欠如    不要な再翻訳:数万ドル追加費用



    その場限りの翻訳
    データ形式      12~18人月 翻訳修正



    その場限りの翻訳
    ワークフロー     過剰な人員要求とエラー頻発
Capability Maturation Integration Model (CMMI)

をが一作
発、定業
見作しを
で業た管                       最適化
きの物理
る流に化
。れです
 をきる
 区るこ                      数値化
 切。と
 る問で
 事題、
 で対プ              デフアィンド(定義化)
 、処ロ
 明はジ
 確まェ
 にだク            マネージド(管理化)
 作場ト
 業当内
 のたの
 問り作
 題的業              初期
 点だを
初期ローカライズプロセスの流れ

              新しいコンテンツ



   コンテンツ更新               データの目測



   組み込みと                  データ仕分けと
    デバッグ                    送信



            QAと       翻訳と
           デバッグ      質問・回答
初期状態からステップアップ

• まずは混乱の収縮から。ローカライズプロセスのそれぞれの段階で現
  場のノウハウ蓄積により、自然と上手な手段が構築される

• いつかは混乱の限界に到達する(混沌と管理能力の均衡)

• この時点で標準化のワンステップを踏む
  – プロセスの標準化
  – データ形式の標準化
  – ツール群の標準化


• SCEは標準化のツールに「LAMS」,SOEは「C*STAR」を使っています。
Capability Maturation Integration Model (CMMI)

験こロで管
、れーき理
ノにカる化                       最適化
ウよラ。を
ハりイ次導
ウプズの入
がロ体スす
次ジ制テる                      数値化
にェをッ事
生ク整プで
かト備はプ
せごし各ロ              デファインド(定義化)
ると、プジ
よに足ロェ
う蓄場ジク
に積をェト            マネージド(管理化)
なし固ク単
るためト位
。デるをの
 ー事受混
 タにけ乱              初期
 、あ入が
 経るれ収
  。る束
標準化の導入

  翻訳エンジン      組織化した
  の欠如        翻訳エンジン活用



  対訳IDの欠如    対訳ID導入


  その場限りの翻訳   標準翻訳データ
  データ形式      形式


  その場限りの翻訳   高効率、高水準の
  ワークフロー     翻訳プロセス
標準化の恩恵

   組織化した
              ダイナミック文法により、より高いクオリティ
   翻訳エンジン導入


   対訳ID導入     原文英語の変化を追跡



   標準翻訳
              データの相互交換簡略化
   データ形式

   高効率、高水準の
   翻訳プロセス     翻訳データベース・ツール群の管理
標準化による仕事量変化

              外部翻訳

          仕事量の60%



  新規           完全一致           公開
 コンテンツ        (70% Disc)   (15% Disc)
          仕事量の25%




              部分的翻訳
              (50% Disc)

          仕事量の25%
Capability Maturation Integration Model (CMMI)
でバこク定
きッとト義
るクで単化
よさロ位を
うせーで導                       最適化
にらカの入
なれラノす
るるイウる
。。ズハ事
 このウで                      数値化
 のクが一
 こオ共貫
 とリ有し
 でテでた
 全ィき翻              デファインド(定義化)
 体をる訳
 の測。体
 シ定次制
 スしにを
 テ、数構            マネージド(管理化)
 ム結値築
 が果化で
 さををき
 らフ導、
 にィ入プ              初期
 改ーすロ
 善ドるェ
最適化への道
      プロジェクトごとの標準化
        •データ形式と方式の標準化
          •XLIFF,JAVAプロパティ、XMLスキーマ
定義化     •ツールの標準化
        •プロセスの標準化


      次のステップは標準化の数値化とその最適化
       •数値化のスケール、基準点を設ける
数値化    •内部でクオリティを測定、フィードバックするシステムの構築
       •能動的にプロセスの改善、ノウハウ蓄積を共有する


      •目標は全ての分野において改善を続ける事
       •コスト低減
最適化    •クオリティ向上
       •作業速度向上、グループの対応力向上
Capability Maturation Integration Model (CMMI)



                          最適化


                         数値化


                 デファインド(定義化)


               マネージド(管理化)


                 初期
標準化の最適化

   組織化した     翻訳エンジン
  翻訳エンジン活用   検索履歴保存

             ステータス履歴付き
  対訳ID導入        対訳ID
               データベース


  標準翻訳データ    コンテキスト情報
  形式            交換


  高効率、高水準の    作業自動化と
  翻訳プロセス     フィードバック応答
最適化したワークフロー


           PMチーム


    公開                翻訳・QA

            中核
            ツール



     ゲームデザイン
                  CS・コミュニティ
    (新規コンテンツ)
まとめ:結論


• 標準化=効率化
 – 翻訳の40%が内部ツールで処理
 – 一つのMMOにつき、1人年のエンジニアリング時間節約
 – 毎日更新しつつ、新規ビルド無しで10日で10.5万単語を処理


• 最適化=クオリティ
 – 正しい文法
 – 文脈、発言キャラクターなど、コンテキストの充実による翻訳クオ
   リティ向上
 – QAの速度と生産性向上

Weitere ähnliche Inhalte

Andere mochten auch

Sgp Slides Cheerleading
Sgp Slides CheerleadingSgp Slides Cheerleading
Sgp Slides Cheerleadingmbowes17
 
Questions January 2004
Questions January 2004Questions January 2004
Questions January 2004guestd03573
 
Readings January 2004
Readings January 2004Readings January 2004
Readings January 2004guestd03573
 
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWith
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWithThe Evolution Of My Relationship with TechnologyWith
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWithRebecca
 
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)Sue Davis
 
Examples Student Writing January 2008
Examples   Student Writing January 2008Examples   Student Writing January 2008
Examples Student Writing January 2008guestd03573
 

Andere mochten auch (6)

Sgp Slides Cheerleading
Sgp Slides CheerleadingSgp Slides Cheerleading
Sgp Slides Cheerleading
 
Questions January 2004
Questions January 2004Questions January 2004
Questions January 2004
 
Readings January 2004
Readings January 2004Readings January 2004
Readings January 2004
 
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWith
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWithThe Evolution Of My Relationship with TechnologyWith
The Evolution Of My Relationship with TechnologyWith
 
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)
Rolling Role Roundtable - Water Reckoning Project (slideshare version)
 
Examples Student Writing January 2008
Examples   Student Writing January 2008Examples   Student Writing January 2008
Examples Student Writing January 2008
 

Ähnlich wie SOE-Loc

非開発者のためのアジャイル開発入門
非開発者のためのアジャイル開発入門非開発者のためのアジャイル開発入門
非開発者のためのアジャイル開発入門Kiro Harada
 
ソフトウェア開発の現場風景
ソフトウェア開発の現場風景ソフトウェア開発の現場風景
ソフトウェア開発の現場風景Koichi ITO
 
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用Masanori Saito
 
プログラムの大海に溺れないために
プログラムの大海に溺れないためにプログラムの大海に溺れないために
プログラムの大海に溺れないためにZenji Kanzaki
 
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423Yusuke Suzuki
 
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューションDevelopers Summit
 
Ci&T Anti-Software Factory Pattern
Ci&T Anti-Software Factory PatternCi&T Anti-Software Factory Pattern
Ci&T Anti-Software Factory PatternYoshiyuki Ueda
 
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナー
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナーOdstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナー
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナーkumi_shiki
 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 Unicast Inc.
 
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~mafujiwara
 
今、おさえておきたい DevOps
今、おさえておきたい DevOps 今、おさえておきたい DevOps
今、おさえておきたい DevOps 智治 長沢
 
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上智治 長沢
 
ビッグデータ&データマネジメント展
ビッグデータ&データマネジメント展ビッグデータ&データマネジメント展
ビッグデータ&データマネジメント展Recruit Technologies
 
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dl
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dlNextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dl
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dlloftwork
 
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏Developers Summit
 
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04Makoto Nonaka
 
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011Yusuke Suzuki
 
とあるメーカーのRedmine活用事例
とあるメーカーのRedmine活用事例とあるメーカーのRedmine活用事例
とあるメーカーのRedmine活用事例agileware_jp
 

Ähnlich wie SOE-Loc (20)

非開発者のためのアジャイル開発入門
非開発者のためのアジャイル開発入門非開発者のためのアジャイル開発入門
非開発者のためのアジャイル開発入門
 
ソフトウェア開発の現場風景
ソフトウェア開発の現場風景ソフトウェア開発の現場風景
ソフトウェア開発の現場風景
 
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用
LiBRA 07.2020 / ITソリューション塾・第34期・開発と運用
 
プログラムの大海に溺れないために
プログラムの大海に溺れないためにプログラムの大海に溺れないために
プログラムの大海に溺れないために
 
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - Devlove 20110423
 
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション
19-B-4 開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション
 
Ci&T Anti-Software Factory Pattern
Ci&T Anti-Software Factory PatternCi&T Anti-Software Factory Pattern
Ci&T Anti-Software Factory Pattern
 
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナー
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナーOdstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナー
Odstudy 20120225 エンジニアのための提案力向上セミナー
 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 
ウォーターフォールとアジャイル開発の比較 
 
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~
開発品質向上のための、ASQ/ALMソリューション ~品質向上策・活用していないのは何故ですか?~
 
今、おさえておきたい DevOps
今、おさえておきたい DevOps 今、おさえておきたい DevOps
今、おさえておきたい DevOps
 
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上
【Microsoft Conference Japan Tour 2010】 T4-2 クラウド時代を迎えたソフトウェア開発における現場力の向上
 
ビッグデータ&データマネジメント展
ビッグデータ&データマネジメント展ビッグデータ&データマネジメント展
ビッグデータ&データマネジメント展
 
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dl
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dlNextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dl
NextWebセミナー 第5回 『不測の事態にも対応する企業の情報発信体制を考える』_dl
 
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏
【17-C-4】「Axure RPによる画面プロトタイプを活用した要件定義の改善:野村総合研究所、NTTデータの事例紹介」松永充弘氏
 
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04
「事実にもとづく管理」によるソフトウェア品質の改善 ー ヒンシツ大学 Evening Talk #04
 
ISO15504ベースのアセスメントフレームワーク TIPA for ITIL<sup>®</sup>
ISO15504ベースのアセスメントフレームワーク TIPA for ITIL<sup>®</sup>ISO15504ベースのアセスメントフレームワーク TIPA for ITIL<sup>®</sup>
ISO15504ベースのアセスメントフレームワーク TIPA for ITIL<sup>®</sup>
 
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011
なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか - デブサミ2011
 
Qs info 002
Qs info 002Qs info 002
Qs info 002
 
とあるメーカーのRedmine活用事例
とあるメーカーのRedmine活用事例とあるメーカーのRedmine活用事例
とあるメーカーのRedmine活用事例
 

Kürzlich hochgeladen

新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。iPride Co., Ltd.
 
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムスマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムsugiuralab
 
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。iPride Co., Ltd.
 
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directoryosamut
 
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略Ryo Sasaki
 
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdfUPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdffurutsuka
 
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000Shota Ito
 
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By DanielPostman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Danieldanielhu54
 
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxIoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxAtomu Hidaka
 

Kürzlich hochgeladen (9)

新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
 
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムスマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
 
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
 
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
 
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
 
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdfUPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
 
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
 
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By DanielPostman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
 
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxIoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
 

SOE-Loc

  • 1. ローカライズプロセスの標準化 デビッド・キム ローカライズ プロデューサー ソニー・オンライン・エンターテインメント
  • 2. 概要 ソニーオンラインエンターテインメント 国際事業・開発(2001年発足) 現行ローカライズプロジェクト エバークエスト2、プラネットサイド、Pirates of the Burning Sea、 Free Realms、The Agency、DC Universe Online、Legend of Norrath、Free Realms TCG、 Match Attax、 Station.com 年間仕事量 アップデート数:50-60 新規英単語数:~200万 総翻訳単語数:~850万 翻訳メモリ(TM)総単語数 英単語:~1500万 総翻訳単語数:~6000万
  • 3.
  • 4. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 概要 Capability(能力) Maturation(成長) Model (モデル) Integration(組織化) カーネギーメロン大学SEIにより考案されたソフトウエア品 質向上のステップアップモデル ソフト開発の世界基準として広く使われている施行モデル 組織の運用方法とレベルアップの為必要な要素を解明する 近道として活用
  • 5. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 第一段階 • 第一段階はInitial(初期)と呼ぶ • プロセスが一定しておらず、プロジェクトにより、 作業手順や方式が大きく異なってしまう • 上記の理由により管理が難しく、作業労力、時間、 人員などの予測が困難 初期 予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し 反応する受動的な体制
  • 6. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 第二段階 • プロジェクト単位で小規模な作業方法が確立、体 系化する • 方式や手順が安定するが、プロジェクトへの要求 に対し、受動的に反応する必要性が残る マネージド(管理化) プロジェクトをプロセス化。受動的体制 初期 予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し 反応する受動的な体制
  • 7. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 第三段階 • 組織全体で作業手順を体系化 • 問題を事前に察知して、能動的対処が可能になる • 管理の視野が広がる デファインド(定義化) 組織をプロセス化。能動的対処体制 マネージド(管理化) プロジェクトをプロセス化。受動的体制 初期 予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し 反応する受動的な体制
  • 8. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 第四段階 • 作業プロセスの基準点を設定し、客観的に良し悪しの判断 が可能となる 数値化 プロセス性能を測り、数値化して管理する デファインド(定義化) 組織をプロセス化。能動的対処体制 マネージド(管理化) プロジェクトをプロセス化。受動的体制 初期 予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し 反応する受動的な体制
  • 9. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 最終段階 最適化 プロセスの改善を重視する。 数値化 プロセス性能を測り、数値化して管理する。 デファインド(定義化) 組織をプロセス化。能動的対処体制。 マネージド(管理化) プロジェクトをプロセス化。受動的体制。 初期 予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し 反応する受動的な体制
  • 10. ローカライズ標準化の進化 最適化 標準化 • 翻訳エンジンが検索 無標準化 • 翻訳エンジンが組織化 データを蓄積する される • 翻訳ストリングが状態 • 翻訳エンジンが使用さ を示す れずに、効率が悪い • 英語対訳に個別なID が振り分けられ、翻訳 • 文脈に対する文章コン • 対訳ID振り分けが無く テキストデータの共有 の共同資産として蓄積 長期的な語彙や訳文 される の統一性が無い • ワークフロー自動化、 そしてフィードバックの • 標準化された翻訳 • 標準共有データ形式 体系化 データ共有フォーマッ により、情報が共有 トが無く、翻訳者の共 同作業にならない • これらにより、ワークフ ローがスムーズに流れ、 • アドホック(その場限り 問題対処も容易になる の)ローカライズ
  • 11. Capability Maturation Integration Model (CMMI) がだ安C おつ定M き。しM てロてI 最適化 もーお第 、カら一 場ラず段 当イ、階 数値化 たズその り環のお 的境たさ にもめら 解統作い デフアィンド(定義化) 決一業。 せさ管初 ざれ理期 るてが段 マネージド(管理化) をお困階 得ら難で なずでは い、あ作 初期 。何る業 か点方 問が式 題めが
  • 12. 初期 具体的な問題 • 違うグループ、違う担当者、違う内容。それぞれの対応に追われる – ファイル形式 – ファイルの交換方法(こっちはFTP,そちらはネットワークのシェア等) • 実際の翻訳より、問題解決と火消しに追われる時間が多い • 膨大な資料から翻訳を必要とする部分を人力で探す • 翻訳者も何を翻訳しているのか理解できない – ゲーム内でどう組み込むのかイメージができない • 例)英語には無い女性と男性の言葉遣いの違い。キャラクター別口調の変化等 – 「GO!」:男性「行け!」女性:「お行きなさい!」 – 他の翻訳者の作業が確認できないので、経験の蓄積が偏り、遅い。
  • 13. るこ初 うれ期 初期段階で目立つ欠落 えら段 には階 、、で 問そ大 題れき をぞく 翻訳エンジン 場れ目 の欠如 当ト立 たラつ りブの 的ルが にの、 初期 対訳IDの欠如 し種こ 問題の予測がしづらく、 かにの 解な四 管理も困難 決るつ 状況に対し絶えず反 で恐の 応する受動的な体制 その場限りの翻訳 きれ要 データ形式 なが素 いあ。 。 その場限りの翻訳 ワークフロー
  • 14. 標準化が無い環境 翻訳エンジン 問題:変化する文章へ対応ができない の欠如 結果:翻訳クオリティの低下 問題:英語を元に検索することに 対訳IDの欠如 結果:原文の些細な変化で対訳が見つからない その場限りの翻訳 問題:毎回データ形式が変化してしまう。 データ形式 結果:ファイル紛失、データ破損、ユーザミス多発 その場限りの翻訳 問題:翻訳データベースの欠如 ワークフロー 結果:効率の低下、スケジュールの遅延 それぞれの要因を掘り下げて調べてみる。翻訳エンジンにより、 文章の変化に的確に対応できる。対訳IDの組み込みで、些細な変化 (「Go!」から「Go!!」等)を察知して、自動的に対処できる。
  • 15. 標準化の欠落による経済損失 翻訳エンジン 6~12人月 エンジニアリング修正 の欠如 対訳IDの欠如 不要な再翻訳:数万ドル追加費用 その場限りの翻訳 データ形式 12~18人月 翻訳修正 その場限りの翻訳 ワークフロー 過剰な人員要求とエラー頻発
  • 16. Capability Maturation Integration Model (CMMI) をが一作 発、定業 見作しを で業た管 最適化 きの物理 る流に化 。れです をきる 区るこ 数値化 切。と る問で 事題、 で対プ デフアィンド(定義化) 、処ロ 明はジ 確まェ にだク マネージド(管理化) 作場ト 業当内 のたの 問り作 題的業 初期 点だを
  • 17. 初期ローカライズプロセスの流れ 新しいコンテンツ コンテンツ更新 データの目測 組み込みと データ仕分けと デバッグ 送信 QAと 翻訳と デバッグ 質問・回答
  • 18. 初期状態からステップアップ • まずは混乱の収縮から。ローカライズプロセスのそれぞれの段階で現 場のノウハウ蓄積により、自然と上手な手段が構築される • いつかは混乱の限界に到達する(混沌と管理能力の均衡) • この時点で標準化のワンステップを踏む – プロセスの標準化 – データ形式の標準化 – ツール群の標準化 • SCEは標準化のツールに「LAMS」,SOEは「C*STAR」を使っています。
  • 19. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 験こロで管 、れーき理 ノにカる化 最適化 ウよラ。を ハりイ次導 ウプズの入 がロ体スす 次ジ制テる 数値化 にェをッ事 生ク整プで かト備はプ せごし各ロ デファインド(定義化) ると、プジ よに足ロェ う蓄場ジク に積をェト マネージド(管理化) なし固ク単 るためト位 。デるをの ー事受混 タにけ乱 初期 、あ入が 経るれ収 。る束
  • 20. 標準化の導入 翻訳エンジン 組織化した の欠如 翻訳エンジン活用 対訳IDの欠如 対訳ID導入 その場限りの翻訳 標準翻訳データ データ形式 形式 その場限りの翻訳 高効率、高水準の ワークフロー 翻訳プロセス
  • 21. 標準化の恩恵 組織化した ダイナミック文法により、より高いクオリティ 翻訳エンジン導入 対訳ID導入 原文英語の変化を追跡 標準翻訳 データの相互交換簡略化 データ形式 高効率、高水準の 翻訳プロセス 翻訳データベース・ツール群の管理
  • 22. 標準化による仕事量変化 外部翻訳 仕事量の60% 新規 完全一致 公開 コンテンツ (70% Disc) (15% Disc) 仕事量の25% 部分的翻訳 (50% Disc) 仕事量の25%
  • 23. Capability Maturation Integration Model (CMMI) でバこク定 きッとト義 るクで単化 よさロ位を うせーで導 最適化 にらカの入 なれラノす るるイウる 。。ズハ事 このウで 数値化 のクが一 こオ共貫 とリ有し でテでた 全ィき翻 デファインド(定義化) 体をる訳 の測。体 シ定次制 スしにを テ、数構 マネージド(管理化) ム結値築 が果化で さををき らフ導、 にィ入プ 初期 改ーすロ 善ドるェ
  • 24. 最適化への道 プロジェクトごとの標準化 •データ形式と方式の標準化 •XLIFF,JAVAプロパティ、XMLスキーマ 定義化 •ツールの標準化 •プロセスの標準化 次のステップは標準化の数値化とその最適化 •数値化のスケール、基準点を設ける 数値化 •内部でクオリティを測定、フィードバックするシステムの構築 •能動的にプロセスの改善、ノウハウ蓄積を共有する •目標は全ての分野において改善を続ける事 •コスト低減 最適化 •クオリティ向上 •作業速度向上、グループの対応力向上
  • 25. Capability Maturation Integration Model (CMMI) 最適化 数値化 デファインド(定義化) マネージド(管理化) 初期
  • 26. 標準化の最適化 組織化した 翻訳エンジン 翻訳エンジン活用 検索履歴保存 ステータス履歴付き 対訳ID導入 対訳ID データベース 標準翻訳データ コンテキスト情報 形式 交換 高効率、高水準の 作業自動化と 翻訳プロセス フィードバック応答
  • 27. 最適化したワークフロー PMチーム 公開 翻訳・QA 中核 ツール ゲームデザイン CS・コミュニティ (新規コンテンツ)
  • 28. まとめ:結論 • 標準化=効率化 – 翻訳の40%が内部ツールで処理 – 一つのMMOにつき、1人年のエンジニアリング時間節約 – 毎日更新しつつ、新規ビルド無しで10日で10.5万単語を処理 • 最適化=クオリティ – 正しい文法 – 文脈、発言キャラクターなど、コンテキストの充実による翻訳クオ リティ向上 – QAの速度と生産性向上