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和 歌 山 大 学 環 境 報 告 書 2009
目   次



1.和歌山大学環境報告書2009作成にあたって    1

2.大学概要                    2

3.学長挨拶                     4

4.環境方針                     5

5.環境マネジメントシステム            6

6.環境行動計画                   7

7.マテリアルバランス               10

8.地球温暖化防止                 11

9.循環型社会への貢献               14

10.公害防止                   18

11.化学物質等の安全管理             21

12.地域社会への貢献               23

13.環境関係の法規制の遵守状況          29
1.和 歌 山 大 学 環 境 報 告 書 2009 作 成 に あ た っ て

 平成17年4月に「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関
する法律(環境配慮促進法)」が施行され、和歌山大学では、平成18年度に和歌山大学栄谷団地の環境に
ついての現状を「和歌山大学環境報告書2006」として作成、公表しました。本学では、省エネルギーの取組
み等環境負荷の削減に取組んでまいりましたが、平成18年11月に環境管理委員会を発足させ、環境管理
についての取組みを検討し、平成19年度にはごみ量の調査、古紙・ダンボールのリサイクルの推進等を開
始し、以後、環境負荷の削減に向けての取組みをいっそう促進しております。
 「和歌山大学環境報告書2009」では、平成20年度の和歌山大学の環境管理の取組みについての報告を
行うとともに、今後の取組みについての方向性を記載いたしました。


対象範囲
 国立大学法人和歌山大学 (栄谷団地・吹上団地・西小二里団地・西高松団地)


対象期間
 平成20年度(2008年4月1日から2009年3月31日まで)


参照ガイドライン等
  「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」に
 基づく「環境報告書の記載事項等」
 環境省「環境報告書の記載事項等の手引き」 ・環境省「環境報告ガイドライン(2007年版)」

発行年月
 平成21年9月

次回発行予定
 平成22年9月




                                    吹上団地(附属小・中学校),太陽光発電(太陽電池) 容量:20kW
問い合わせ先
 国立大学法人和歌山大学
 施設整備課
 電話:073-457-7071
 URL:http://www.wakayama-u.ac.jp/


                                                                        1
2.大 学 概 要


    1.組    織

      法改正により、平成16年4月1日に国立大学法人和歌山大学となりました。また、平成20年4月に観光
    学部を創設して、4学部(教育学部、経済学部、システム工学部、観光学部)、3大学院、1専攻科、附属小
    学校・中学校・特別支援学校等の附属施設、その他の研究センター等で構成されています。


    機構図
                                          附属教育実践総合センター
    (平成20年5月1日現在)          教育学部
                                          附属小学校
                                          附属中学校
                                          附属特別支援学校
                                          附属農場

           監 事             経済学部           経済研究所
                                          経済計測研究所

      役員会
                           システム工学部
          学 長       監査室
                           観光学部
          理 事              大学院            教育学研究科
                                          経済学研究科
                                          システム工学研究科

                           専攻科            特別支援教育特別専攻科

                           附属図書館
                 経営協議会
                           システム情報学センター
                 教育研究評議会
                           生涯学習教育研究センター

                           地域共同研究センター

                           保健管理センター

                           紀州経済史文化史研究所

                           学生自主創造科学センター

                           国際教育研究センター

                           サテライト部

                           事務局           企画総務課
                                         財務課
                                         施設整備課
                                         研究・社会連携推進課
                                         教務課
                                         入試課
                                         学生支援課

2
2.土地・建物面積、職員・学生数等


 本学は大学のキャンパスがある栄谷団地以外に西高松団地、吹上団地、西小二里団地を有しています。
各団地の面積、職員・学生数等は下記のとおりです。

                                             平成20年5月1日現在

   栄谷団地
    所在地      〒640-8510 和歌山県和歌山市栄谷930
    土地面積     414,588㎡
    建物延床面積 83,778㎡
    職員数      421名
    学生数      学部:4,098名 大学院:484名 専攻科:8名


    学生寄宿舎    男子寮 : 収容人員 115人 (定員:120人)
             女子寮 : 収容人員   50人 (定員: 50人)


   西高松団地(生涯学習教育研究センター)
    所在地      〒641-0051 和歌山県和歌山市西高松1丁目7-20
    土地面積     5,000㎡
    建物延床面積 1,685㎡
    職員数      2名


   吹上団地(附属小学校・中学校)
    所在地      〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1丁目4-1
    土地面積     64,696㎡
    建物延床面積 17,598㎡
    職員数      53名
    児童・生徒数   小学校:677名 中学校:477名


   西小二里団地(附属特別支援学校)
    所在地      〒641-0031 和歌山県和歌山市西小二里2丁目5-18
    土地面積     12,141㎡
    建物延床面積 3,672㎡
    職員数      32名
    児童・生徒数   56名




                                                           3
3.学   長   挨   拶


                      地球の危機を回避するために

                  今日、世界的に環境問題、地球温暖化問題が大きく取り上げら
                 れ、緊急経済対策においても我が国だけでなく、アメリカ合衆国な
                 どもハイブリッド車等低燃費車への買い替え支援が行われるな
                 ど、意識改革から具体的行動へ進みつつあります。 今年7月に開
                 催されたラクイラ・サミットG8首脳宣言においても、温室効果ガス
                 排出量について、1990年または最近の複数の年と比して2050
                 年までに先進国全体で80%以上の削減を行うとの目標を指示す
                 ることをはじめとし、低炭素技術を開発し普及させることの必要
                 性、効果的な適応策や人材育成の実施などが盛り込まれました。
                 また、9月に発足した民主党政権においては、鳩山首相が「2020
                 年までに1990年比25%削減」を中期目標として表明されていま
   学長 山 本 健 慈    す。今後、国をあげて温室効果ガス削減に向け、益々の取り組み
                 が行われていきます。
 本学では、既に、環境問題、地球温暖化問題は、重要な課題と捉え、真摯な取り組みを行っており
ます。また、平成17年に「環境配慮促進法」が施行され、国立大学法人等の特定法人に対しても、毎
年、その環境配慮等の状況を公表することが義務付けられることとなりましたので、平成18年には、
「和歌山大学環境報告書 2006」を刊行しました。その中で「和歌山大学の環境基本方針」を策定
し、それに基づく環境保全活動に取り組んできました。4年目を迎えた今年度は、さらにブラッシュアッ
プした「和歌山大学環境報告書 2009」を刊行するに至りました。
 大学は、教育、研究及び社会貢献という3つの基本機能を有しており、それらを有機的に結合させ
社会に貢献するために様々な活動を行っております。環境問題、地球温暖化問題への取り組みもこう
した活動の一環として行っています。そして、大学活動全般については、積極的に情報を公開し、説明
責任を果たす努力を行っています。
 今回、4年目となる「和歌山大学環境報告書 2009」は、地域に根ざした大学としての特徴を踏ま
えて制定した「環境方針」における「環境理念」や「行動方針」に基づき、教職員、学生および地域の方
々も含めた大学関係者が一体となって、より一層環境問題、地球温暖化問題に積極的に取り組むこと
を宣言します。そのために全学一体となった「環境マネジメントシステム」を構築し、①地球温暖化防
止、②循環型社会への貢献、③公害防止、④地域社会への貢献という4つの目標を設定し、各年度
の実績・評価を行い、継続的に環境負荷の削減と環境への配慮を行っています。
 また、本環境報告書で目指す事項につきましては、実現に向けて大学を挙げて鋭意努力いたしま
す。本学では、このように環境問題、地球温暖化問題に対して真摯に取り組んでおりますが、取り組
みや内容に至らぬ点もあろうかと思います。是非とも皆様方の御意見を拝聴し、より一層環境に配慮
した大学づくりを行う所存です。忌憚なき御意見をいただければ幸甚でございます。
                                        平成21年9月

                                   国立大学法人和歌山大学
                                    学長  山 本 健 慈


4
4. 環    境   方   針


 本学は環境保全活動の指針を定めた「環境方針」を平成18年9月に
制定しました。環境方針は「和歌山大学21世紀グランドデザイン」の精
神を受け継ぎながら、本学が地域に根ざした国立大学法人としての特
徴を踏まえて制定したものです。



                国立大学法人和歌山大学 環境方針


    環境方針における基本理念

       和歌山大学は、地球環境問題が21世紀の重要課題であるとの認識のもと、本学におけ
    る教育、研究およびそれに伴うあらゆる活動において、常に環境負荷の削減と環境との調
    和を図ることに努力します。また、地域に根ざす大学として、地域の環境保全や改善のた
    めの教育・研究を積極的に推進し、地域と一体となってその環境を保全するとともに地球
    環境問題の認識と解決に貢献できる人材の育成に努めます。



    環境方針における行動指針

    1.環境負荷の削減
         地球温暖化防止のための省エネルギー活動を推進します。
         資源の有効利用のためのリサイクル、グリーン購入の推進および水使用量
          の削減を推進します。
         化学物質の適正管理を行います。

    2.環境関連法規制の遵守
         大学活動のすべてにおいて、環境に関する法規制、条例、協定、学内規定
          を遵守します。

    3.持続可能な社会の構築に貢献する人材の輩出
         環境保全に関するカリキュラムと研究の充実を図り、持続可能な社会の
          構築に貢献する人材を輩出します。

    4.環境マネジメントシステムの構築と継続的改善
         環境方針に基づく環境目的・目標を設定し、内容の定期的な評価・見直しを
          行い、環境マネジメントシステムの構築と継続的改善を行います。


     環境方針は文書化し、すべての職員と学生に周知するとともに、インターネットの
    ホームページなどを通して広く一般に公開します。




                                                 5
5. 環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム


     本学では、平成18年度に環境マネジメントシステムを構築しました。環境管理システム体制は下図の
    ような運用組織体制で、環境管理責任者である学長をはじめとし、各部局環境管理責任者、環境管理
    委員会および各部局が一体となって、環境保全活動を推進してまいります。


    環境管理システム体制
                                  学長(環境管理責任者)


                                      環境管理委員会                              環境管理委員会WG



      附   附   附   事   教   経   シ   観    附   シ       生   地   保       学   紀    国       サ   消   ま
                              ス            ス                                                     学
      属   属   属   務   育   済       光    属           涯   域   健       生   州    際       テ   費   つ    生
      小   中   特   局   学   学   テ   学    図   テ       学   共   管       自                        や
                              ム                                        経    教       ラ   生        代
      学   学   別       部   部       部    書   ム       習   同   理       主                イ       (外
                              工            情                           済    育           活        表
      校   校   支               学        館           教   研   セ       創   史    研       ト   協        組
                                           報           究   ン                    部           部
              援               部            学       育               造   文    究           同   委    織
              学                                    研   セ   タ       科   化    セ           組
                                           セ           ン   ー                                託
              校                            ン       究               学   史    ン           合   食
                                               セ       タ       セ       研    タ
                                           タ           ー                                    堂
                                           ー   ン               ン       究    ー
                                               タ               タ                            )
                                                                       所
                                               ー               ー




     ・ 部局には、部局環境責任者(学部は学部長、センターはセンター長、附属図書館は図書館長、事務局は
       事務局長)と環境推進世話役を置く。



    環境マネジメントシステム構築の経緯

     平成18年11月 環境管理委員会を設置
     平成19年 1月 第1回環境管理委員会を開催
     平成19年 2月 環境管理委員会WG(ワーキンググループ)を設置
     平成19年 3月 環境管理システム体制(案)を環境管理委員会で承認
     平成19年 4月 環境管理システム体制を評議会で承認、制定 (学生代表組織を体制に追加)
                  和歌山大学環境管理規則制定・施行
     平成20年 4月 観光学部が創設され環境管理システム体制に追加


    環境管理委員会の役割
     ①本学における環境に対する企画及び立案
     ②環境報告書の取りまとめ
     ③大学全体及び各部局での環境への取組み内容の検討及び実施
     ④その他環境に関する重要事項の審議及び執行

     なお、平成20年度に環境管理委員会を6回開催しました。


6
6.環 境 行 動 計 画



   本学は、環境に係わる法・規則の遵守はもとより、国立大学法人としての社会的役割
  を積極的に果たすため、「地球温暖化防止」、「循環型社会への貢献」、「公害防止」、「
  地域社会への貢献」からなる環境行動計画を策定し、実行してまいりました。
   平成20年度は「地球温暖化防止」で、わずかに目標達成できませんでした。また、「循
  環型社会」でも、目標に至りませんでした。なお、「公害防止」・「地域社会への貢献」に
  ついては、目標を達成しました。
   これらの実績をふまえて平成21年度は、新たな目標を設定し、その達成に努めてま
  いります。
   環境行動計画の具体的目標、実績、評価については、以下のとおりです




平成20年度の目標、実績、評価
                     自己評価の◯は目標達成、△は一部達成、×は未達成を示します。

地球温暖化防止


     取り組み        平成20年度目標      平成20年度実績     自己評価

 エネルギー使用量の削減
               前年度比3%削減      前年度比2.6%削減      △
 (床面積あたり)


循環型社会への貢献


     取り組み       平成20年度目標       平成20年度実績     自己評価

 一般廃棄物の        一般ごみ量 前年度比
                             前年度比6%増加         ×
 リサイクル率向上      3%削減

 用紙使用量の削減                    (購入量について)
               前年度比1%削減                       △
                             前年度比0.6%削減

 水使用量の削減                                      ×
               前年度比1%削減      前年度比5%増加
  (上水・中水・井水)


                             一部の印刷用紙を除
 再生紙の利用率向上     再生紙利用率100%                     △
                             き調達率100%達成

 消耗品の          消耗品の          一部を除き
                                              △
 グリーン購入率向上     グリーン購入率100%   調達率100 %

                                                      7
公 害 防 止


       取り組み       平成20年度目標       平成20年度実績      自己評価

                ・基準遵守          ・定期的な巡視
    化学物質
                ・化学薬品の安全管理     ・劇物、毒物、危険        ◯
    安全管理                       物等の保管




地域社会への貢献


       取り組み       平成20年度目標       平成20年度実績      自己評価


    公開シンポジウム    年間1回開講         公開講演会を2回開催       ◯


                出前授業、紀南・岸和田    環境に関わるもの
                                                ◯
                サテライト等において実施   5件(科目)実施
    環境にかかわる教育
    プログラムの充実
                               環境にかかわる講義を、
                学生に対する環境教育の
                               延べ約1,850人の学生が   ───
                充実
                               受講

                学生・教職員による学外
                               学生・教職員による森林
                での森林ボランティア実                     ◯
                               ボランティアを1回実施
                施
    環境保全活動の実施

                学生・教職員による一斉    栄谷構内で夏・秋に一斉
                                                ◯
                清掃             清掃実施




        教職員・学生による一斉清掃             森林ボランティア風景




8
平成21年度の目標

地球温暖化防止

    取り組み                   平成21年度目標

 エネルギー使用量の削減
                前年度比2%削減
 (単位床面積あたり)

 省エネパトロールの実施    空調のきめ細かい温度管理の徹底



循環型社会への貢献

    取り組み                   平成21年度目標

 一般廃棄物のリサイクル率   資源ごみの分別回収の徹底、古紙回収の実施
 向上             一般ごみ量 前年度比1%削減

 用紙使用量の削減       前年度比3%削減

 水使用量の削減        前年度比1%削減

 再生紙の利用率向上      再生紙の利用率100%

 消耗品のグリーン購入率向
                消耗品のグリーン購入率100%
 上



公 害 防 止

    取り組み                   平成21年度目標

                ・基準の遵守
 化学物質の安全管理      ・化学薬品の安全管理




地域社会への貢献

    取り組み                   平成21年度目標

 公開シンポジウム       年間1回開講

                出前授業、紀南、岸和田サテライト等において実施
 環境にかかわる教育プログ
 ラムの充実
                学生に対する環境教育の充実

                学生・教職員による学外での森林ボランティアの実施
 環境保全活動の実施

                学生・教職員による一斉清掃




                                           9
7.マ テ リ ア ル バ ラ ン ス

     環境負荷を把握するため、大学の教育・研究活動のために投入する資源等(インプット)、構内循
     環的資源の利用(内部循環)、大学の活動の結果排出する環境負荷(アウトプット)を、マテリアル
     バランスとしてまとめました。

                                                     インプット

                        エネルギー 電力  7,009千kWh
                              都市ガス 134千N㎥
                              重油     91kl
            上水 70千㎥
            井水 3千㎥                              化学薬品 2.7 t

        中水 24千㎥             用紙          41 t
                            トイレットペーパー 5.5 t




     内部循環

                        和歌山大学の研究・教育活動

              中水製造

       排水処理施設

                                                    アウトプット


                      温室効果ガス CO2 3,379 t-CO2


        排水 73千㎥                            産業廃棄物   26 t
                                           特別産業廃棄物 2.2 t


                          一般廃棄物 76 t




10
8.地 球 温 暖 化 防 止

地球温暖化の原因であるとされる温室効果ガスは、CO2やメタンなど6種類が京都議定書によって定めら
れています。和歌山大学が排出している温室効果ガスはエネルギー起源のCO2排出量のみで、そのほと
んどが電力の使用によるCO2排出です。
平成20年度の温室効果ガス排出量は3,379t-CO2で、前年度と比較して268t-CO2 (8.6%)増加しました。
これはエネルギー使用の大半を占める電力の購入先電気事業者が変更になり、CO2排出係数が前年度よ
り大きくなったため増加しました。しかし、エネルギー使用量は省エネ努力により減少しています。

    温室効果ガス排出量の推移(t-CO2)            エネルギー源別CO2排出割合(平成20年度)




注:温室効果ガス排出量は、環境省・経済産業省、「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」により算出しています。




エネルギー使用量
  和歌山大学では、前年度比で3%削減を目標に、エネルギー使用量(床面積あたり)の削減に取り組んで
 きました。平成20年度は、省エネ型エアコンへの更新、変電室の低損失型変圧器への更新、不要照明の
 消灯、空調温度の適切化の呼びかけなどにより 、電力使用量を前年度比約2.2%削減することができまし
 た。エネルギー使用量(原油換算単位床面積当り)は0.0191(kℓ/㎡)と前年度比約2.6%削減しています。
  次年度以降も計画的に高効率照明器具・変圧器の導入等により、さらなる省エネに取り組んでいきます。


 エネルギー使用量の推移
                       平成17年度      平成18年度      平成19年度      平成20年度
  電力使用量(kWh)           7,546,800   7,273,000   7,165,700   7,009,300
  A重油使用量(ℓ)             109,200      98,500      95,600      90,800
  都市ガス使用量(N㎥)           148,600     136,600     144,600     134,400
  エネルギー使用量               0.0207      0.0198      0.0196      0.0191
  床面積当り (原油換算kℓ / ㎡)
  LPガス使用量(㎏)                 48          24         140           0
  ガソリン使用量(ℓ)              3,250       3,014       3,740       3,720
  灯油(ℓ)                    340          276         280         220
  注:栄谷団地、吹上団地、西小二里団地及び西高松団地で使用したエネルギー全体量としています。

                                                                       11
学部・施設別の電力使用量

 学部・施設別の電力使用量は以下のとおりです。研究用の実験設備を多く保有するシステム工学部の使
用量が最も多く、次に図書館となっています。
 電力使用前年度比は、教育学部が約88%と大きく減少、システム工学部は97%、図書館は約98%、附
属小中学校93%、附属特別支援学校95%と減少しましたが、経済学部(観光学部含む)は103%、その他の
施設についても若干増加しました。大学全体の電力使用量は7,009千kWhであり、前年度比約98%で2%
減少しました。
 今後も一層省エネ対策に取り組み電力使用量の削減に努めます。

 学部・施設別電力使用量推移




     注.観光学部は、経済学部に含まれます。



 総エネルギー使用量

       総エネルギー使用量の推移         団地別エネルギー使用量(平成20年度)

                            ( GJ )




12
省エネルギー施策


・節電型省エネルギー
 省エネルギーの一層の推進を図るため「省エネ対策
実施要領」を定め、空調機の設定温度・不在時の運転
及び不在時の照明点灯などについて、夏季及び冬季
に省エネパトロールを実施して、教職員・学生に省エネ
啓発を行っています。
また、8月のお盆に5日間の夏季一斉休業を実施しまし
た。これにより、栄谷団地で48,600kWhの電力削減と
、温室効果ガス16.4 t-CO2 削減ができました。
                                              省エネパトロール風景

・設備改善型省エネルギー
 中央式空調(チラー・ボイラー方式)を効率の高い個別ヒートポンプ式空調機に計画的に更新しています。
電気設備は、旧型変圧器を高効率変圧器に取り替え更新を計画的に行っています。
また、 廊下、トイレの照明器具の消し忘れ防止のため、人感センサーによる自動点滅に、照明器具は高効
率のHF蛍光灯に取り替え更新、LEDランプ・照度センサー付照明器具等の省エネ効果の高い設備計画更
新を進めています。




                室内機




                               トップランナーラベル




      エネルギー消費効率(CPO)3~4以上             従来JIS品より損失30%以上改善

       個別ヒートポンプ式空調機                           高効率変圧器




                  HF蛍光灯


                               人感センサー

             人感センサー



          効率60%以上改善
       人感センサー付HF蛍光灯                   人感センサー自動点滅照明




                                                           13
9.循 環 型 社 会 へ の 貢 献


廃棄物の排出抑制施策

     本学では、一般廃棄物は一般ごみ(可燃)・かん・ビ
 ン・ペットボトル・プラスチックの5分別によるゴミ箱を
 設置し、分別の徹底を図っています。平成20年の度
 廃棄物排出量は、一般廃棄物76トン、産業廃棄物26
 トン、特別産業廃棄物2トンで、一般廃棄物は前年度よ
 り6%増加しました。また、古紙・ダンボールの回収量
 は、21トンに達しました。
     廃棄物の削減及び古紙回収率向上に一層取り組ん
 で行きます。
                                   分別ゴミ篭の設置


         20年度古紙回収排出量             年度別廃棄物排出量




 リサイクルの推進

     近年、プリンターのトナーカートリッジ再利用が進ん
 でいますが、本学でも、リサイクルトナーカートリッジ
 の利用を進めています。これらは全て納入業者により
 回収され、再商品化されます。
     また、パソコン、プリンターのOA機器のリサイクルを
 行っており、平成20年度にリサイクルとして処理した
 OA機器は351台(3,555kg)となりました。
     廃蛍光管は、人体に有害な水銀が含まれており、
 資源有効活用と環境汚染防止の観点から適切な処
 理が課題となっている廃棄物です。本学では、これら        リサイクルトナーカートリッジ
 も全て納入業者により回収されています。




14
紙使用量の削減

本学では、紙使用量の削減のための様々な対策をとっ                   用紙購入量の推移
ています。
事務面では、業務の電子化や、リユース可能な封筒の
利用に取り組んでいます。また、コピー・FAX・プリンター
での用紙使用量を削減するために、再利用・回収システ
ムを構築し、両面コピー・両面印刷の徹底に努めています
。講義要項、紀要、パンフレット、広報物などの在庫の最
大数管理も徹底して行い、発刊物の紙使用量削減に努め
ています。
 さらに、「国立大学法人和歌山大学中期計画」において
もペーパーレス化を推進し、紙使用量の削減に取り組む
旨を定め、ホームページ上で全学に周知しています。




上水使用量の削減

 本学栄谷団地は排水を再処理し、中水としてトイレの洗浄水に再
使用して上水の使用量を削減しています。また、平成20年度には、
200Lと150Lの雨水タンク各1個を設置しました。花壇の水やりや非
常時の用水として使用します。
 平成20年度の上水使用量は、平成19年度に比べて約2,700㎥
(4%)増加しました。これは運動場の芝植え付け散水など夏季の猛
暑により使用量が増加したものと推定されます。
今後、水栓の閉め忘れ防止の徹底・水量調節・自動水洗への更
新・節水意識の啓発など一層の節水対策に取り組み使用量の削減              雨水タンク(経済学部棟)
に努めます。


         上水使用量の推移                     団地別上水使用量(平成20年度)
  ㎥
                                     (㎥)




                                                          15
中水使用量の推移(栄谷団地)                        井水使用量の推移(吹上団地)

      ㎥                                    ㎥




 グリーン購入の推進
     本学では、「環境物品等の調達の推進を図るための方針」を策定・公表し、これに基づき、環境物品等の
 調達を積極的に推進しています。平成20年度は、OA機器、オフィス家具などごく一部の品目を除き調達率
 100%ですが分野別調達率は下記の通りとなっています。
     これらの詳細データについては、ホームページ上でも公開しています。




           分野                         品目                  調達率(%)

     紙 類            コピー用紙、トイレットペーパー等の8品目                   99.9

     文具類            筆記用具、パソコンのアクセサリー等の81品目                 98.6

     オフィス家具等        机、いす、掲示板等の10品目                         96.2

     OA機器           コピー機、シュレッダー等の17品目                      95.0

     家電製品           電気冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫等の5品目                   100

     エアコンディショナー等   エアコンディショナー、ガスヒーポン式冷暖房機、ストーブの3品目    100

     照 明            蛍光灯照明器具、LED照明器具、蛍光管等の5品目               100

     インテリア・寝装寝具     カーテン、布製ブラインド、タイルカーペット等の10品目            100

     作業手袋           作業手袋(防災用を含む) 1品目                       100

     役 務            印刷、輸配送等の13品目                           100




16
太陽光発電の推進


 本学は太陽光発電設備を平成11年度に吹上団地(附属小・中学校)及び西小二里団地(附属特別支
援学校)に設置しました。また、栄谷団地(大学)にも太陽光発電設備の設置を計画し、省エネルギー及
び温室効果ガス削減に取り組んでいます。
 発電設備の容量は吹上団地20kW及び西小二里団地10kWであり、 平成20年度の発電電力量は
33,000kWhで、温室効果ガスの排出削減効果は、12.1 t-CO2 でした。



        年度別太陽光発電電力量           太陽光発電による年度別CO2 排出量の削減効果




注:温室効果ガス排出量の削減は、環境省・経済産業省、「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」電気事業者別排出係数
(関西電力㈱)により算出しています。




緑のカーテン

          ~ エコでクリーンな天然のクーラー 緑のカーテン ~


 本学では、つる性植物のゴーヤやヘチマ
などの葉っぱで日差しを遮る天然のカーテン
をシステム工学部A棟西面講義室窓側に作
りました。また、経済学部講義棟壁面にも行
いました。
 この緑のカーテンには、日射遮蔽による
室内温度抑制効果の他に緑化による景観
向上で癒しの効果もあります。
                           上:経済学部講義棟南面
                           右:システム工学部A棟西面




                                                            17
10.公 害 防 止

 大気汚染防止
                                       平成20年度 栄谷団地ボイラー排ガス測定結果

     本学では暖房用に使用しているボイラ(A重油)                           単位          規制値       最大値
が大気汚染防止法の特定施設に該当します。法
                                       ばいじん          g/㎥N          0.30      0.008
律に基づき適正な管理を行い、排ガスに含まれる
大気汚染物質の法規制値を遵守しています。                   窒素酸化物         volppm        180            97
     平成20年度のばいじん、窒素酸化物、硫黄酸
                                       硫黄酸化物         ㎥N/h          0.87          0.07
化物の排出濃度は右表のとおりです。




水質汚濁防止


     本学栄谷団地の排水は実験排水処理施設及び生活排水処理施設で処理 して公共水域へ、西小二
 里団地の排水は生活排水処理施設で処理して公共水域へ排水しています。
     吹上団地(排水量:10,200㎥ )及び西高松団地(排水量:500㎥ )は公共下水道に排水しています。
     栄谷団地及び西小二里団地の排水基準及び排水水質は下表のとおりです。



       平成20年度 栄谷団地排水水質測定結果
                                                            排水量:58,500㎥

                      単位      規制値         目標値         平均値           最大値
      pH                     5.8~8.6     5.8~8.6            6.9            7.5
      BOD             mg/ℓ       80            10           4.6           10.0
      COD             mg/ℓ       80            20          12.8           18.0
      SS              mg/ℓ       90            30           1.7            3.6
      大腸菌群数           個/㎤      3000           1000            0             0
      全窒素             mg/ℓ      120           120          30.2           59.0
      全リン             mg/ℓ       16            16           5.4            8.3
      n-ヘキサン抽出物質
                      mg/ℓ        5        0.5未満        0.5未満         0.5未満
      (鉱物油類)
      n-ヘキサン抽出物質
                      mg/ℓ       30        0.5未満        0.5未満         0.5未満
      (動植物油類)
      有機リン            mg/ℓ      0.5       0.1未満         0.1未満         0.1未満
      全シアン            mg/ℓ      0.5       0.1未満         0.1未満         0.1未満
      カドミウム           mg/ℓ     0.05      0.001未満      0.001未満       0.001未満
      フェノール類          mg/ℓ       5       0.05未満        0.05未満        0.05未満

      注1.規制値は、水質汚濁防止法及び和歌山県条例に基づく基準です。
       2.目標値は、施設設置時に和歌山市との協議により自主目標を定めたものです。


18
平成20年度 西小二里団地排水水質測定結果
                                                   排水量:3,000㎥
               単位     規制値        目標値          平均値         最大値
 pH                   5.8~8.6     5.8~8.6         7.4          7.6
 BOD          mg/ℓ       120           60        20.0         45.0
 COD           mg/ℓ      120          120         9.3         12.0
 SS            mg/ℓ      150          150           5          7.2
 大腸菌群数         個/㎤      3000          1000          0               0
 注1.規制値は、水質汚濁防止法に基づく基準です。
  2.目標値は、施設設置時に和歌山市との協議により自主目標を定めたものです。


実験廃棄物等の取り扱い

  大気汚染防止法・水質汚濁防止法・瀬戸内海環境保全特別措置法・和歌山県の公害関連条例な
 ど各種の環境公害法令を遵守し、施設・設備を設置・管理するとともに、廃棄物の処理及び清掃に関
 する法律に基づいて廃棄物を取り扱い、本学と周辺地域の環境保全に努めています。

 * 実験廃棄物等の分類と処理方法
  ・ 実験に伴って排出される実験廃棄物等は次のように分類・処理する。

              【分 類】                            【処理方法】

            固体廃棄物           分別し、危険物倉
                                                 外部に処理を委託
                            庫内に一時保管
            濃 厚 廃 液

 実験廃棄物等     一般実験排水                           一般実験排水処理施設

                                             ドラフトチャンバー ・ スクラバー
            気体状廃棄物
                                             (定期点検・清掃)

             その他のゴミ             分 別          外部に処理を委託



  ・ 実験室などから排出されるその他のゴミは、次の区分ごとに処理する。


 生活系       一般廃棄物         分別収集                   和歌山市
                                 購入業者に引き取ってもらうか、生協
          使用済みの電池
                                 の回収ボックスに入れる。

          ガラス細工などで出る試薬に触れてい
                                               和歌山市
          ない廃ガラス

          試薬に接触したガラス器具・試薬瓶・
 実験系                                           外部に処理を委託
          ポリ瓶・ピペット

          生物組織(血液など)に接触したカミソリ・
                                               外部に処理を委託
          シリンジ・手袋など(感染性産業廃棄物)




                                                                        19
20
      和歌山大学栄谷団地排水処理システム図                                                排水処理システム




                                                     水質検査
       生活排水管                一般実験排水管
                システム工学部
       生活排水管                一般実験排水管                             調整池
               教 育 学 部                一般実験排水処理施設
       生活排水管                一般実験排水管
               地域共同研究センター
       生活排水管
               経済学部・本部 など

                            トイレなどの     中水利用
     生活排水                                          中水貯留槽        公共用水域
                              洗浄水




                                                           放流
                                      生活排水処理施設

                                                     水質検査



                                          汚泥



       注.排水は一般実験排水と生活排水に分けられ、各排水処理施設で処理し、一部処理水は中水貯留槽に貯留され中水として
         トイレの洗浄水などに再利用している。その他は公共水域(河川)に放流される。
11. 化 学 物 質 等 の 安 全 管 理

化学物質の適正管理

 本学では、毒物・劇物・危険物等の化学薬品は保管庫及び
危険物倉庫に保管し、在庫量、搬入量、使用量を帳簿に記
載して適正に管理しています。また、全学的な在庫管理シス
テムの運用を検討しています。PRTR法による第一種指定
化学物質の取扱量は指定数量以下であり、化学物質の排出
移動量等の届出を行う必要がありません。
 第一種化学物質のうち使用量の多いものは下記のとおり
です。
      クロロホルム   586 kg
      ジクロロメタン 206 kg             危険物倉庫

      ベンゼン     195 kg




安全衛生講習会(化学物質)

 安全衛生委員会主催で安全衛生講習会を毎年開
催しています。平成20年度は、化学実験を行うに当
たっての安全管理と化学物質が健康に与える影響と
その対策の講習会を10月7日に行いました。対象
者は3年生以上の理系(実験系)の学生及び関連す
る教職員で、189人が参加しました。
 講習内容はシステム工学部 奥野准教授の化学
実験時における安全管理についての講義と教育学
部 中村教務職員の化学薬品の廃棄についての講
義が行われました。
 和歌山大学は今後も一層、化学薬品の 取り扱い
安全管理に取り組んでいきます。               安全衛生講習会の模様




                                           21
特定有害産業廃棄物の適正管理



 ・PCB廃棄物
     本学では照明器具の安定器等のPCB使用機器は
 PCB汚染物保管場所に適正に管理保管しています。
 低濃度PCB(絶縁油中に0.5mg/kgを超えるPCB
 が含まれるもの)を含む変圧器10台(使用中含む)に
 ついても適正に管理しています。
 使用中のものは順次取り替えを計画しています。
 なお、ポリ塩化ビフェニール廃棄物の適正な処理の推
 進に関する特別措置法に基づき、保管及び処分の状
 況等の届け出を行っています。


                                                          PCB汚染物保管場所


     PCB含有機器保管状況

     廃棄物の種類 届出番号 重量(kg)     製造者名    容量等        保管の状況           保管場所              備  考
      安定器等   13-1~6   467   松下電工他   容器3個      漏れ等の恐れなし    設備棟2階倉庫
      変圧器     18-1    235    三菱電機    75kva     漏れ等の恐れなし    設備棟電気室           低濃度 3.05mg/kg
      変圧器     18-2    485    三菱電機    150kva   漏れ等の恐れなし    設備棟電気室 (使用中)   〃  34.0mg/kg
      変圧器     18-3    370    三菱電機    100kva   漏れ等の恐れなし    設備棟電気室              〃  2.63mg/kg
      変圧器     18-4    485    三菱電機    150kva   漏れ等の恐れなし    設備棟電気室 (使用中)   〃  7.71mg/kg
      変圧器     18-5    455    三菱電機    150kva   漏れ等の恐れなし    経済棟電気室              〃  6.5mg/kg
      変圧器     18-6    455    三菱電機    150kva   漏れ等の恐れなし    経済棟電気室 (使用中)   〃  6.5mg/kg
      変圧器     18-7    225    三菱電機    50kva     漏れ等の恐れなし    経済棟電気室 (使用中)   〃  4.08mg/kg
      変圧器     18-8    395    三菱電機    150kva   漏れ等の恐れなし    経済棟電気室 (使用中)   〃  4.44mg/kg
      変圧器     18-9    250    三菱電機    75kva     漏れ等の恐れなし    基礎教育電気室(使用中)   〃  1.4mg/kg
      変圧器     18-10   120    三菱電機    20kva    漏れ等の恐れなし    図書館電気室 (使用中)   〃  95.0mg/kg




 ・建築物における吹き付けアスベスト(石綿)について
     本学の施設は、アスベストは使用していません。平成20年4月に天井、壁等の吹き付け箇所を調査して試
 料を採取し、専門検査機関での分析・試験(JIS A1481-2006 アスベストの有無の判定方法)を実施した結
 果、「石綿を含有せず」の報告を得ています。




22
12.地 域 社 会 へ の 貢 献

環境に関する教育・研究への取組

 本学では、環境方針において「地域に根ざす大学として、地域の環境保全や改善のための教育・研究を
積極的に推進し、地域と一体となってその環境を保全すると共に地域環境問題の認識と解決に貢献できる
人材の育成に努めます。」を掲げ、以下のように環境教育・研究を進めています。


1.【大学における環境教育カリキュラムの設定】
 環境に関する科目は、全学共通の教養科目と各学部で開設する環境関連科目があります。
 教養科目については、「自然環境学」・「社会環境学」・「森林環境学」・「熊野学」の4科目が開講され、延
べ約310人の学生が受講しました。



[教育学部]
 教育学部では、「環境エネルギー概論」 ・ 「環境社会学」 ・ 「環境と生物・人間」 ・ 「地球環境と気象」 ・
「環境変遷史」 ・ 「環境物質の化学」 ・ 「環境教育総合研究」 ・ 「保全生物学」 ・ 「環境教育総合研究」 ・
「紀南の自然研究、ーその豊穣と危機ー」 などの科目が開設され、延べ約270人の学生が受講しました。


[経済学部]
 経済学部では、「交通システム論」 ・ 「自然エネルギー戦略」 ・ 「環境政策特殊問題」 ・ 「公益事業論特
殊問題」などの科目が開設され、延べ約570人の学生が受講しました。


[システム工学部]
 システム工学部では、「景観生態学」 ・ 「地球科学」 ・ 「森林環境学」 ・ 「緑地環境学」 ・ 「水環境科
学」 ・ 「地域環境管理」 ・ 「地域環境システム」 ・ 「産業エコロジー工学」 ・ 「環境緑化法」 ・「建築・環境
法規」・ 「環境システム入門セミナー」 ・ 「都市環境解析」などの科目が開設され、延べ約700人の学生
が受講しました。

[観光学部]
 観光学部では、「環境倫理」 ・ 「Environment & Culture」などの科目が開設され、延べ 5人の学生
が受講しました。



2.【教育学部附属学校における環境教育】
 附属小学校では、社会科,生活科及び理科等で環境について学ぶとともに、総合的な学習の時間にお
いても、環境に対する関心を高め自然愛や社会認識を育むとともに、よりよい環境を築くために自分にでき
る方法で活動する実践的態度を養うことを目標に取り組んでいます。
 附属中学校では、社会科, 理科, 保健体育科及び技術・家庭科等において環境について学ぶとともに、
選択教科My Studyにおいても環境やエネルギー,難民などの社会問題等について自然科学や社会科学
からアプローチした授業を行っています。




                                                              23
3.【環境関連研究の紹介】
      本学では、環境に関する多くの研究が行われていますが、代表的なものとして下記の研究が行われてい
     ます。


 [教育学部]
 1) 和歌山大学周辺におけるオオタカ等猛禽類の生息状況調査
     オオタカの目撃情報が和歌山大学周辺で約10年前から時々得られているにも拘わらず、近辺で大規な
 森林伐採が行われたため、伐採の影響も含め現況を把握するために調査を2008年2月~8月に行った(学
 長裁量経費)。その結果、絶滅危惧II類のサシバとハヤブサも含め、タカ類9種、フクロウ類1種、合計10種
 の猛禽類の生息が確認された。しかし、タカ類3種では繁殖の兆しが見られたものの途中で失敗に終わっ
 ており、伐採の影響が懸念される。
     第2阪和予定地の平井峠周辺に良い状態の森林が残されており、猛禽類とその他の鳥類のどちらも多数
 種多数個体が確認されているので、今後のモニタリングが必要である。


 (報告書「和歌山大学周辺におけるオオタカ等猛禽類の生息状況報告書.2009年
                                      和歌山大学教育学部 教授・古賀庸憲,教授・高須英樹」)


 2) 田辺市の内之浦干潟と鳥の巣地区の干潟調査
     環境省「モニタリングサイト1000(沿岸域調査)」事業の干潟部門に有識者委員として参画し、南紀田辺地
 域の干潟調査を担当している(干潟の他に磯、アマモ場、藻場がある)。
 この事業は2008年に始まったが、年月を経て担当者が変わっても1000年間継続調査が可能なように、全
 国で統一された方法で調査を行っている。
     内之浦干潟、鳥の巣地区の干潟、いずれも狭いながら生物相の豊かな貴重な干潟である。とはいえ、京
 都大学の臨海実験所が白浜にあり、付近に磯の調査地もあるために、今回田辺湾内の干潟が調査地とし
 て選定されたが、和歌山県内には和歌川河口干潟や有田川河口干潟を始め、継続調査をする価値のある
 生物相の豊かな干潟が幾つも存在する。


 (ホームページ : http://www.biodic.go.jp/moni1000/newsflash/coast/index.html 参照)




 [経済学部]
 研究テーマとゼミの取り組み                経済学部 市場環境学科              中村太和


 1) 研究テーマ:自然エネルギー・バイオマスを活用した循環型社会への転「森林資源の活用」「食料・エ
      ネルギー・水の地域自給」「環境と防災の統合」をキーワードに循環型社会への転換の道筋を研究し
      ている。
       具体的な取り組みとしては、①紀州材を活用した新商品の開発(丸太コンロ、木製サインなど)、②救
      難サインを中心に防災グッズ・システムの開発、③和歌山における自然エネルギーの可能性調査、
      ④栄谷キャンパスでの防災・環境事業などを行っている。




24
2) ゼミの取り組み:防災・環境キャンパスづくり
  2007年度 報告書「防災キャンパスづくりーライフラインからライフスポットへー」を作成 (兵庫県・毎
  日新聞社・ひょうご震災記念21世紀研究機構主催「ぼぅさい甲子園」で「ぼぅさい大賞」受賞。学長表
  彰)
  2008年度 報告書「防災キャンパスづくり Ⅱ」(夜間主ゼミ)を作成、経済学部大講義室にグリーン・
  カーテン設置



[システム工学部]
1) 地下水流動系から見た汚染地下環境修復の手順に関する研究
2) 保温材屑を利用した保水性建材開発・評価研究
3) 芝草のCO2固定機能の解明と緑化技術の開発




4.【環境保全活動の紹介】


[教育学部の取組]
【出前講義】
1) 干潟の生き物の暮らしと干潟の役割 (開智中学校 2008.6.30)
2) 干潟の生き物 ・ 干潟の役割 (紀央館高校 2008.9.16)
【出前実習】
1) 和歌浦干潟で生き物の採集と観察 (開智中学校 2008.7.14)
                  *.NHKニュースで紹介放送されました。
【一般催し】
1) 和歌浦干潟観察会 (2008.6.1及び9.27)
2) 有田川干潟観察会 (2008.9.14)



[システム工学部の取組]
 システム工学部の環境システム学科には,環境問題解決に向けて取り組んでいる学生グループ「近自
然塾」・ 「知の泉」・「楽環」があります。それぞれ、昨年度は河川清掃や環境学習などに、地元の方々と協
働で取り組みました。また、初の試みとして、エネルギーについて考える学内イベント「キャンドルナイト」を
楽環主催で開催しました。




                                                       25
環境管理「公開講演会」開催

     12月11日(木),環境管理委員会主催で、元今治市立城東小学校長の丹下晴美氏をお招きして「環境・
 食・平和−持続可能な未来は地球1個分の暮らしから−」をテーマに講演会を開催しました。
     学生・教職員に加え報道関係者や地域の方を含め約100名の参加がありました。 講演会では学長の開
 会挨拶の後,丹下氏が小・中学校で児童・生徒に対して行ってきた「環境」や「食」に関する教育が地域活
 動として行われるまでの経緯や海外の学校との環境問題に関する交流を単なる英語教育から国際交流に
 まで昇華させた事例の報告など,単に環境問題への啓発を目的とする講演会に留まらず,教師を目指す
 学生にとっても非常に有益となる講演会となりました。講演終了後に活発な意見交換が行われました。




          講演する丹下晴美先生                     会場風景




 栄谷キャンパスの一斉清掃

      学生・教職員で栄谷キャンパスの一斉清掃を夏と秋に2回実施しました。
     夏の一斉清掃は7月23日(水)に行いました(参加者489人)。また、秋の一斉清掃は11月4日(火)に
     行いました(参加者266人)。 皆さんの協力で栄谷キャンパス構内はきれいになりました。




           清掃作業風景(シンボルゾーン)
                                   清掃作業風景(花壇整備)




26
森林ボランティア

和歌山大学環境管理委員会主催で、学生・教職員が3月8日(日)に県立森林公園「根来山げんきの森
」において森林ボランティアを行いました。
 森林公園を管理運営するNPO法人「根来山げんきの森倶楽部」の方より、ボランティア作業の説明を
受けてから各班に分かれて各作業場所で現地担当者の指導の下、学生および教職員が歩道整備など
森林公園の整備作業を行いました。全学から学生26人及び教職員25人の計51人が参加しました。




        薪わり作業                   歩道の整備作業



安全衛生講演会開催

 和歌山大学では安全衛生委員会主催の安全衛生講演会を毎年開催しています。第5回目となる今回
は学内8カ所に配置している自動体外式除細動器(AED)の使用法を学び,正しい救急蘇生法を身につけ
てもらおうという趣旨で,学生にも参加を呼びかけて12月8日(月)開催しました。 講演会には学生・教
職員150名の参加があり,別所寛人保健管理センター教授が救命処置の重要性と方法について講義を
行った後,応急手当普及員の資格者を有する本学教職員の指導により人体模型を使った人工呼吸・胸
部圧迫など心肺蘇生法及びAEDの使用法の実習を行いました。 参加者からは、「心肺蘇生作業には大
変な労力が必要であり,圧迫の強さや間隔など実際に人体模型を使うことで初めて知った。」「講演会で
学んだことは大学外でも活用できる。」という意見がだされた。同委員会では今後も学生・教職員に対し救
命措置の必要性について普及活動を行っていく計画です。




         講義風景                 心肺蘇生の実習風景

                                                    27
クリエ講演会「地球温暖化問題の真相」開催

     和歌山大学学生自主創造科学センター(
 クリエ)主催で学生・教職員・一般市民対象
 に「地球温暖化問題の真相」をテーマとする
 講演会を7月2日に開催しました。講師に東
 京工業大学教授 丸山茂徳氏をお招き、地
 球温暖化問題、21世紀の変動予測、炭素
 排出枠問題と日本の戦略、21世紀の都市
 設計などについて講演していただきました。
 地球温暖化について地球の将来を考える
 教育学習となりました。
  講演会の記録(動画)は和歌山大学学生
 自主創造科学センターHPで公開していま
 す。
     http://www.crea.wakayama-
     u.ac.jp/event/video.html




         講演会風景




28
13.環 境 関 係 の 法 規 制 の 遵 守 状 況

 本学が関係する主な環境関係法令は、下記のとおりです。
•エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)
•地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)
•環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律(環境配
慮促進法)
•大気汚染防止法
•水質汚濁防止法
•瀬戸内海環境保全特別措置法
•廃棄物の処理及び清掃に関する法律
•下水道法
•土壌汚染対策法
•ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB特別措置法)
•毒物及び劇物取締法
•労働安全衛生法
•高圧ガス保安法
•特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)
•騒音規制法
•振動規制法
•国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)
•国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律(環境配慮契約法)


 本学は平成20年度において上記の法令の違反はなく、法律を遵守しています。




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  • 1. 和 歌 山 大 学 環 境 報 告 書 2009
  • 2. 次 1.和歌山大学環境報告書2009作成にあたって 1 2.大学概要 2 3.学長挨拶 4 4.環境方針 5 5.環境マネジメントシステム 6 6.環境行動計画 7 7.マテリアルバランス 10 8.地球温暖化防止 11 9.循環型社会への貢献 14 10.公害防止 18 11.化学物質等の安全管理 21 12.地域社会への貢献 23 13.環境関係の法規制の遵守状況 29
  • 3. 1.和 歌 山 大 学 環 境 報 告 書 2009 作 成 に あ た っ て 平成17年4月に「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関 する法律(環境配慮促進法)」が施行され、和歌山大学では、平成18年度に和歌山大学栄谷団地の環境に ついての現状を「和歌山大学環境報告書2006」として作成、公表しました。本学では、省エネルギーの取組 み等環境負荷の削減に取組んでまいりましたが、平成18年11月に環境管理委員会を発足させ、環境管理 についての取組みを検討し、平成19年度にはごみ量の調査、古紙・ダンボールのリサイクルの推進等を開 始し、以後、環境負荷の削減に向けての取組みをいっそう促進しております。 「和歌山大学環境報告書2009」では、平成20年度の和歌山大学の環境管理の取組みについての報告を 行うとともに、今後の取組みについての方向性を記載いたしました。 対象範囲 国立大学法人和歌山大学 (栄谷団地・吹上団地・西小二里団地・西高松団地) 対象期間 平成20年度(2008年4月1日から2009年3月31日まで) 参照ガイドライン等 「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」に 基づく「環境報告書の記載事項等」 環境省「環境報告書の記載事項等の手引き」 ・環境省「環境報告ガイドライン(2007年版)」 発行年月 平成21年9月 次回発行予定 平成22年9月 吹上団地(附属小・中学校),太陽光発電(太陽電池) 容量:20kW 問い合わせ先 国立大学法人和歌山大学 施設整備課 電話:073-457-7071 URL:http://www.wakayama-u.ac.jp/ 1
  • 4. 2.大 学 概 要 1.組 織 法改正により、平成16年4月1日に国立大学法人和歌山大学となりました。また、平成20年4月に観光 学部を創設して、4学部(教育学部、経済学部、システム工学部、観光学部)、3大学院、1専攻科、附属小 学校・中学校・特別支援学校等の附属施設、その他の研究センター等で構成されています。 機構図 附属教育実践総合センター (平成20年5月1日現在) 教育学部 附属小学校 附属中学校 附属特別支援学校 附属農場 監 事 経済学部 経済研究所 経済計測研究所 役員会 システム工学部 学 長 監査室 観光学部 理 事 大学院 教育学研究科 経済学研究科 システム工学研究科 専攻科 特別支援教育特別専攻科 附属図書館 経営協議会 システム情報学センター 教育研究評議会 生涯学習教育研究センター 地域共同研究センター 保健管理センター 紀州経済史文化史研究所 学生自主創造科学センター 国際教育研究センター サテライト部 事務局 企画総務課 財務課 施設整備課 研究・社会連携推進課 教務課 入試課 学生支援課 2
  • 5. 2.土地・建物面積、職員・学生数等 本学は大学のキャンパスがある栄谷団地以外に西高松団地、吹上団地、西小二里団地を有しています。 各団地の面積、職員・学生数等は下記のとおりです。 平成20年5月1日現在 栄谷団地 所在地 〒640-8510 和歌山県和歌山市栄谷930 土地面積 414,588㎡ 建物延床面積 83,778㎡ 職員数 421名 学生数 学部:4,098名 大学院:484名 専攻科:8名 学生寄宿舎 男子寮 : 収容人員 115人 (定員:120人) 女子寮 : 収容人員 50人 (定員: 50人) 西高松団地(生涯学習教育研究センター) 所在地 〒641-0051 和歌山県和歌山市西高松1丁目7-20 土地面積 5,000㎡ 建物延床面積 1,685㎡ 職員数 2名 吹上団地(附属小学校・中学校) 所在地 〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1丁目4-1 土地面積 64,696㎡ 建物延床面積 17,598㎡ 職員数 53名 児童・生徒数 小学校:677名 中学校:477名 西小二里団地(附属特別支援学校) 所在地 〒641-0031 和歌山県和歌山市西小二里2丁目5-18 土地面積 12,141㎡ 建物延床面積 3,672㎡ 職員数 32名 児童・生徒数 56名 3
  • 6. 3.学 長 挨 拶 地球の危機を回避するために 今日、世界的に環境問題、地球温暖化問題が大きく取り上げら れ、緊急経済対策においても我が国だけでなく、アメリカ合衆国な どもハイブリッド車等低燃費車への買い替え支援が行われるな ど、意識改革から具体的行動へ進みつつあります。 今年7月に開 催されたラクイラ・サミットG8首脳宣言においても、温室効果ガス 排出量について、1990年または最近の複数の年と比して2050 年までに先進国全体で80%以上の削減を行うとの目標を指示す ることをはじめとし、低炭素技術を開発し普及させることの必要 性、効果的な適応策や人材育成の実施などが盛り込まれました。 また、9月に発足した民主党政権においては、鳩山首相が「2020 年までに1990年比25%削減」を中期目標として表明されていま 学長 山 本 健 慈 す。今後、国をあげて温室効果ガス削減に向け、益々の取り組み が行われていきます。 本学では、既に、環境問題、地球温暖化問題は、重要な課題と捉え、真摯な取り組みを行っており ます。また、平成17年に「環境配慮促進法」が施行され、国立大学法人等の特定法人に対しても、毎 年、その環境配慮等の状況を公表することが義務付けられることとなりましたので、平成18年には、 「和歌山大学環境報告書 2006」を刊行しました。その中で「和歌山大学の環境基本方針」を策定 し、それに基づく環境保全活動に取り組んできました。4年目を迎えた今年度は、さらにブラッシュアッ プした「和歌山大学環境報告書 2009」を刊行するに至りました。 大学は、教育、研究及び社会貢献という3つの基本機能を有しており、それらを有機的に結合させ 社会に貢献するために様々な活動を行っております。環境問題、地球温暖化問題への取り組みもこう した活動の一環として行っています。そして、大学活動全般については、積極的に情報を公開し、説明 責任を果たす努力を行っています。 今回、4年目となる「和歌山大学環境報告書 2009」は、地域に根ざした大学としての特徴を踏ま えて制定した「環境方針」における「環境理念」や「行動方針」に基づき、教職員、学生および地域の方 々も含めた大学関係者が一体となって、より一層環境問題、地球温暖化問題に積極的に取り組むこと を宣言します。そのために全学一体となった「環境マネジメントシステム」を構築し、①地球温暖化防 止、②循環型社会への貢献、③公害防止、④地域社会への貢献という4つの目標を設定し、各年度 の実績・評価を行い、継続的に環境負荷の削減と環境への配慮を行っています。 また、本環境報告書で目指す事項につきましては、実現に向けて大学を挙げて鋭意努力いたしま す。本学では、このように環境問題、地球温暖化問題に対して真摯に取り組んでおりますが、取り組 みや内容に至らぬ点もあろうかと思います。是非とも皆様方の御意見を拝聴し、より一層環境に配慮 した大学づくりを行う所存です。忌憚なき御意見をいただければ幸甚でございます。 平成21年9月 国立大学法人和歌山大学 学長 山 本 健 慈 4
  • 7. 4. 環 境 方 針 本学は環境保全活動の指針を定めた「環境方針」を平成18年9月に 制定しました。環境方針は「和歌山大学21世紀グランドデザイン」の精 神を受け継ぎながら、本学が地域に根ざした国立大学法人としての特 徴を踏まえて制定したものです。 国立大学法人和歌山大学 環境方針 環境方針における基本理念 和歌山大学は、地球環境問題が21世紀の重要課題であるとの認識のもと、本学におけ る教育、研究およびそれに伴うあらゆる活動において、常に環境負荷の削減と環境との調 和を図ることに努力します。また、地域に根ざす大学として、地域の環境保全や改善のた めの教育・研究を積極的に推進し、地域と一体となってその環境を保全するとともに地球 環境問題の認識と解決に貢献できる人材の育成に努めます。 環境方針における行動指針 1.環境負荷の削減  地球温暖化防止のための省エネルギー活動を推進します。  資源の有効利用のためのリサイクル、グリーン購入の推進および水使用量 の削減を推進します。  化学物質の適正管理を行います。 2.環境関連法規制の遵守  大学活動のすべてにおいて、環境に関する法規制、条例、協定、学内規定 を遵守します。 3.持続可能な社会の構築に貢献する人材の輩出  環境保全に関するカリキュラムと研究の充実を図り、持続可能な社会の 構築に貢献する人材を輩出します。 4.環境マネジメントシステムの構築と継続的改善  環境方針に基づく環境目的・目標を設定し、内容の定期的な評価・見直しを 行い、環境マネジメントシステムの構築と継続的改善を行います。 環境方針は文書化し、すべての職員と学生に周知するとともに、インターネットの ホームページなどを通して広く一般に公開します。 5
  • 8. 5. 環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム 本学では、平成18年度に環境マネジメントシステムを構築しました。環境管理システム体制は下図の ような運用組織体制で、環境管理責任者である学長をはじめとし、各部局環境管理責任者、環境管理 委員会および各部局が一体となって、環境保全活動を推進してまいります。 環境管理システム体制 学長(環境管理責任者) 環境管理委員会 環境管理委員会WG 附 附 附 事 教 経 シ 観 附 シ 生 地 保 学 紀 国 サ 消 ま ス ス 学 属 属 属 務 育 済 光 属 涯 域 健 生 州 際 テ 費 つ 生 小 中 特 局 学 学 テ 学 図 テ 学 共 管 自 や ム 経 教 ラ 生 代 学 学 別 部 部 部 書 ム 習 同 理 主 イ (外 工 情 済 育 活 表 校 校 支 学 館 教 研 セ 創 史 研 ト 協 組 報 究 ン 部 部 援 部 学 育 造 文 究 同 委 織 学 研 セ タ 科 化 セ 組 セ ン ー 託 校 ン 究 学 史 ン 合 食 セ タ セ 研 タ タ ー 堂 ー ン ン 究 ー タ タ ) 所 ー ー ・ 部局には、部局環境責任者(学部は学部長、センターはセンター長、附属図書館は図書館長、事務局は 事務局長)と環境推進世話役を置く。 環境マネジメントシステム構築の経緯 平成18年11月 環境管理委員会を設置 平成19年 1月 第1回環境管理委員会を開催 平成19年 2月 環境管理委員会WG(ワーキンググループ)を設置 平成19年 3月 環境管理システム体制(案)を環境管理委員会で承認 平成19年 4月 環境管理システム体制を評議会で承認、制定 (学生代表組織を体制に追加) 和歌山大学環境管理規則制定・施行 平成20年 4月 観光学部が創設され環境管理システム体制に追加 環境管理委員会の役割 ①本学における環境に対する企画及び立案 ②環境報告書の取りまとめ ③大学全体及び各部局での環境への取組み内容の検討及び実施 ④その他環境に関する重要事項の審議及び執行 なお、平成20年度に環境管理委員会を6回開催しました。 6
  • 9. 6.環 境 行 動 計 画 本学は、環境に係わる法・規則の遵守はもとより、国立大学法人としての社会的役割 を積極的に果たすため、「地球温暖化防止」、「循環型社会への貢献」、「公害防止」、「 地域社会への貢献」からなる環境行動計画を策定し、実行してまいりました。 平成20年度は「地球温暖化防止」で、わずかに目標達成できませんでした。また、「循 環型社会」でも、目標に至りませんでした。なお、「公害防止」・「地域社会への貢献」に ついては、目標を達成しました。 これらの実績をふまえて平成21年度は、新たな目標を設定し、その達成に努めてま いります。 環境行動計画の具体的目標、実績、評価については、以下のとおりです 平成20年度の目標、実績、評価 自己評価の◯は目標達成、△は一部達成、×は未達成を示します。 地球温暖化防止 取り組み 平成20年度目標 平成20年度実績 自己評価 エネルギー使用量の削減 前年度比3%削減 前年度比2.6%削減 △ (床面積あたり) 循環型社会への貢献 取り組み 平成20年度目標 平成20年度実績 自己評価 一般廃棄物の 一般ごみ量 前年度比 前年度比6%増加 × リサイクル率向上 3%削減 用紙使用量の削減 (購入量について) 前年度比1%削減 △ 前年度比0.6%削減 水使用量の削減 × 前年度比1%削減 前年度比5%増加 (上水・中水・井水) 一部の印刷用紙を除 再生紙の利用率向上 再生紙利用率100% △ き調達率100%達成 消耗品の 消耗品の 一部を除き △ グリーン購入率向上 グリーン購入率100% 調達率100 % 7
  • 10. 公 害 防 止 取り組み 平成20年度目標 平成20年度実績 自己評価 ・基準遵守 ・定期的な巡視 化学物質 ・化学薬品の安全管理 ・劇物、毒物、危険 ◯ 安全管理 物等の保管 地域社会への貢献 取り組み 平成20年度目標 平成20年度実績 自己評価 公開シンポジウム 年間1回開講 公開講演会を2回開催 ◯ 出前授業、紀南・岸和田 環境に関わるもの ◯ サテライト等において実施 5件(科目)実施 環境にかかわる教育 プログラムの充実 環境にかかわる講義を、 学生に対する環境教育の 延べ約1,850人の学生が ─── 充実 受講 学生・教職員による学外 学生・教職員による森林 での森林ボランティア実 ◯ ボランティアを1回実施 施 環境保全活動の実施 学生・教職員による一斉 栄谷構内で夏・秋に一斉 ◯ 清掃 清掃実施 教職員・学生による一斉清掃 森林ボランティア風景 8
  • 11. 平成21年度の目標 地球温暖化防止 取り組み 平成21年度目標 エネルギー使用量の削減 前年度比2%削減 (単位床面積あたり) 省エネパトロールの実施 空調のきめ細かい温度管理の徹底 循環型社会への貢献 取り組み 平成21年度目標 一般廃棄物のリサイクル率 資源ごみの分別回収の徹底、古紙回収の実施 向上 一般ごみ量 前年度比1%削減 用紙使用量の削減 前年度比3%削減 水使用量の削減 前年度比1%削減 再生紙の利用率向上 再生紙の利用率100% 消耗品のグリーン購入率向 消耗品のグリーン購入率100% 上 公 害 防 止 取り組み 平成21年度目標 ・基準の遵守 化学物質の安全管理 ・化学薬品の安全管理 地域社会への貢献 取り組み 平成21年度目標 公開シンポジウム 年間1回開講 出前授業、紀南、岸和田サテライト等において実施 環境にかかわる教育プログ ラムの充実 学生に対する環境教育の充実 学生・教職員による学外での森林ボランティアの実施 環境保全活動の実施 学生・教職員による一斉清掃 9
  • 12. 7.マ テ リ ア ル バ ラ ン ス 環境負荷を把握するため、大学の教育・研究活動のために投入する資源等(インプット)、構内循 環的資源の利用(内部循環)、大学の活動の結果排出する環境負荷(アウトプット)を、マテリアル バランスとしてまとめました。 インプット エネルギー 電力 7,009千kWh 都市ガス 134千N㎥ 重油 91kl 上水 70千㎥ 井水 3千㎥ 化学薬品 2.7 t 中水 24千㎥ 用紙 41 t トイレットペーパー 5.5 t 内部循環 和歌山大学の研究・教育活動 中水製造 排水処理施設 アウトプット 温室効果ガス CO2 3,379 t-CO2 排水 73千㎥ 産業廃棄物 26 t 特別産業廃棄物 2.2 t 一般廃棄物 76 t 10
  • 13. 8.地 球 温 暖 化 防 止 地球温暖化の原因であるとされる温室効果ガスは、CO2やメタンなど6種類が京都議定書によって定めら れています。和歌山大学が排出している温室効果ガスはエネルギー起源のCO2排出量のみで、そのほと んどが電力の使用によるCO2排出です。 平成20年度の温室効果ガス排出量は3,379t-CO2で、前年度と比較して268t-CO2 (8.6%)増加しました。 これはエネルギー使用の大半を占める電力の購入先電気事業者が変更になり、CO2排出係数が前年度よ り大きくなったため増加しました。しかし、エネルギー使用量は省エネ努力により減少しています。 温室効果ガス排出量の推移(t-CO2) エネルギー源別CO2排出割合(平成20年度) 注:温室効果ガス排出量は、環境省・経済産業省、「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」により算出しています。 エネルギー使用量 和歌山大学では、前年度比で3%削減を目標に、エネルギー使用量(床面積あたり)の削減に取り組んで きました。平成20年度は、省エネ型エアコンへの更新、変電室の低損失型変圧器への更新、不要照明の 消灯、空調温度の適切化の呼びかけなどにより 、電力使用量を前年度比約2.2%削減することができまし た。エネルギー使用量(原油換算単位床面積当り)は0.0191(kℓ/㎡)と前年度比約2.6%削減しています。 次年度以降も計画的に高効率照明器具・変圧器の導入等により、さらなる省エネに取り組んでいきます。 エネルギー使用量の推移 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 電力使用量(kWh) 7,546,800 7,273,000 7,165,700 7,009,300 A重油使用量(ℓ) 109,200 98,500 95,600 90,800 都市ガス使用量(N㎥) 148,600 136,600 144,600 134,400 エネルギー使用量 0.0207 0.0198 0.0196 0.0191 床面積当り (原油換算kℓ / ㎡) LPガス使用量(㎏) 48 24 140 0 ガソリン使用量(ℓ) 3,250 3,014 3,740 3,720 灯油(ℓ) 340 276 280 220 注:栄谷団地、吹上団地、西小二里団地及び西高松団地で使用したエネルギー全体量としています。 11
  • 14. 学部・施設別の電力使用量 学部・施設別の電力使用量は以下のとおりです。研究用の実験設備を多く保有するシステム工学部の使 用量が最も多く、次に図書館となっています。 電力使用前年度比は、教育学部が約88%と大きく減少、システム工学部は97%、図書館は約98%、附 属小中学校93%、附属特別支援学校95%と減少しましたが、経済学部(観光学部含む)は103%、その他の 施設についても若干増加しました。大学全体の電力使用量は7,009千kWhであり、前年度比約98%で2% 減少しました。 今後も一層省エネ対策に取り組み電力使用量の削減に努めます。 学部・施設別電力使用量推移 注.観光学部は、経済学部に含まれます。 総エネルギー使用量 総エネルギー使用量の推移 団地別エネルギー使用量(平成20年度) ( GJ ) 12
  • 15. 省エネルギー施策 ・節電型省エネルギー 省エネルギーの一層の推進を図るため「省エネ対策 実施要領」を定め、空調機の設定温度・不在時の運転 及び不在時の照明点灯などについて、夏季及び冬季 に省エネパトロールを実施して、教職員・学生に省エネ 啓発を行っています。 また、8月のお盆に5日間の夏季一斉休業を実施しまし た。これにより、栄谷団地で48,600kWhの電力削減と 、温室効果ガス16.4 t-CO2 削減ができました。 省エネパトロール風景 ・設備改善型省エネルギー 中央式空調(チラー・ボイラー方式)を効率の高い個別ヒートポンプ式空調機に計画的に更新しています。 電気設備は、旧型変圧器を高効率変圧器に取り替え更新を計画的に行っています。 また、 廊下、トイレの照明器具の消し忘れ防止のため、人感センサーによる自動点滅に、照明器具は高効 率のHF蛍光灯に取り替え更新、LEDランプ・照度センサー付照明器具等の省エネ効果の高い設備計画更 新を進めています。 室内機 トップランナーラベル エネルギー消費効率(CPO)3~4以上 従来JIS品より損失30%以上改善 個別ヒートポンプ式空調機 高効率変圧器 HF蛍光灯 人感センサー 人感センサー 効率60%以上改善 人感センサー付HF蛍光灯 人感センサー自動点滅照明 13
  • 16. 9.循 環 型 社 会 へ の 貢 献 廃棄物の排出抑制施策 本学では、一般廃棄物は一般ごみ(可燃)・かん・ビ ン・ペットボトル・プラスチックの5分別によるゴミ箱を 設置し、分別の徹底を図っています。平成20年の度 廃棄物排出量は、一般廃棄物76トン、産業廃棄物26 トン、特別産業廃棄物2トンで、一般廃棄物は前年度よ り6%増加しました。また、古紙・ダンボールの回収量 は、21トンに達しました。 廃棄物の削減及び古紙回収率向上に一層取り組ん で行きます。 分別ゴミ篭の設置 20年度古紙回収排出量 年度別廃棄物排出量 リサイクルの推進 近年、プリンターのトナーカートリッジ再利用が進ん でいますが、本学でも、リサイクルトナーカートリッジ の利用を進めています。これらは全て納入業者により 回収され、再商品化されます。 また、パソコン、プリンターのOA機器のリサイクルを 行っており、平成20年度にリサイクルとして処理した OA機器は351台(3,555kg)となりました。 廃蛍光管は、人体に有害な水銀が含まれており、 資源有効活用と環境汚染防止の観点から適切な処 理が課題となっている廃棄物です。本学では、これら リサイクルトナーカートリッジ も全て納入業者により回収されています。 14
  • 17. 紙使用量の削減 本学では、紙使用量の削減のための様々な対策をとっ 用紙購入量の推移 ています。 事務面では、業務の電子化や、リユース可能な封筒の 利用に取り組んでいます。また、コピー・FAX・プリンター での用紙使用量を削減するために、再利用・回収システ ムを構築し、両面コピー・両面印刷の徹底に努めています 。講義要項、紀要、パンフレット、広報物などの在庫の最 大数管理も徹底して行い、発刊物の紙使用量削減に努め ています。 さらに、「国立大学法人和歌山大学中期計画」において もペーパーレス化を推進し、紙使用量の削減に取り組む 旨を定め、ホームページ上で全学に周知しています。 上水使用量の削減 本学栄谷団地は排水を再処理し、中水としてトイレの洗浄水に再 使用して上水の使用量を削減しています。また、平成20年度には、 200Lと150Lの雨水タンク各1個を設置しました。花壇の水やりや非 常時の用水として使用します。 平成20年度の上水使用量は、平成19年度に比べて約2,700㎥ (4%)増加しました。これは運動場の芝植え付け散水など夏季の猛 暑により使用量が増加したものと推定されます。 今後、水栓の閉め忘れ防止の徹底・水量調節・自動水洗への更 新・節水意識の啓発など一層の節水対策に取り組み使用量の削減 雨水タンク(経済学部棟) に努めます。 上水使用量の推移 団地別上水使用量(平成20年度) ㎥ (㎥) 15
  • 18. 中水使用量の推移(栄谷団地) 井水使用量の推移(吹上団地) ㎥ ㎥ グリーン購入の推進 本学では、「環境物品等の調達の推進を図るための方針」を策定・公表し、これに基づき、環境物品等の 調達を積極的に推進しています。平成20年度は、OA機器、オフィス家具などごく一部の品目を除き調達率 100%ですが分野別調達率は下記の通りとなっています。 これらの詳細データについては、ホームページ上でも公開しています。 分野 品目 調達率(%) 紙 類 コピー用紙、トイレットペーパー等の8品目 99.9 文具類 筆記用具、パソコンのアクセサリー等の81品目 98.6 オフィス家具等 机、いす、掲示板等の10品目 96.2 OA機器 コピー機、シュレッダー等の17品目 95.0 家電製品 電気冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫等の5品目 100 エアコンディショナー等 エアコンディショナー、ガスヒーポン式冷暖房機、ストーブの3品目 100 照 明 蛍光灯照明器具、LED照明器具、蛍光管等の5品目 100 インテリア・寝装寝具 カーテン、布製ブラインド、タイルカーペット等の10品目 100 作業手袋 作業手袋(防災用を含む) 1品目 100 役 務 印刷、輸配送等の13品目 100 16
  • 19. 太陽光発電の推進 本学は太陽光発電設備を平成11年度に吹上団地(附属小・中学校)及び西小二里団地(附属特別支 援学校)に設置しました。また、栄谷団地(大学)にも太陽光発電設備の設置を計画し、省エネルギー及 び温室効果ガス削減に取り組んでいます。 発電設備の容量は吹上団地20kW及び西小二里団地10kWであり、 平成20年度の発電電力量は 33,000kWhで、温室効果ガスの排出削減効果は、12.1 t-CO2 でした。 年度別太陽光発電電力量 太陽光発電による年度別CO2 排出量の削減効果 注:温室効果ガス排出量の削減は、環境省・経済産業省、「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」電気事業者別排出係数 (関西電力㈱)により算出しています。 緑のカーテン ~ エコでクリーンな天然のクーラー 緑のカーテン ~ 本学では、つる性植物のゴーヤやヘチマ などの葉っぱで日差しを遮る天然のカーテン をシステム工学部A棟西面講義室窓側に作 りました。また、経済学部講義棟壁面にも行 いました。 この緑のカーテンには、日射遮蔽による 室内温度抑制効果の他に緑化による景観 向上で癒しの効果もあります。 上:経済学部講義棟南面 右:システム工学部A棟西面 17
  • 20. 10.公 害 防 止 大気汚染防止 平成20年度 栄谷団地ボイラー排ガス測定結果 本学では暖房用に使用しているボイラ(A重油) 単位 規制値 最大値 が大気汚染防止法の特定施設に該当します。法 ばいじん g/㎥N 0.30 0.008 律に基づき適正な管理を行い、排ガスに含まれる 大気汚染物質の法規制値を遵守しています。 窒素酸化物 volppm 180 97 平成20年度のばいじん、窒素酸化物、硫黄酸 硫黄酸化物 ㎥N/h 0.87 0.07 化物の排出濃度は右表のとおりです。 水質汚濁防止 本学栄谷団地の排水は実験排水処理施設及び生活排水処理施設で処理 して公共水域へ、西小二 里団地の排水は生活排水処理施設で処理して公共水域へ排水しています。 吹上団地(排水量:10,200㎥ )及び西高松団地(排水量:500㎥ )は公共下水道に排水しています。 栄谷団地及び西小二里団地の排水基準及び排水水質は下表のとおりです。 平成20年度 栄谷団地排水水質測定結果 排水量:58,500㎥ 単位 規制値 目標値 平均値 最大値 pH 5.8~8.6 5.8~8.6 6.9 7.5 BOD mg/ℓ 80 10 4.6 10.0 COD mg/ℓ 80 20 12.8 18.0 SS mg/ℓ 90 30 1.7 3.6 大腸菌群数 個/㎤ 3000 1000 0 0 全窒素 mg/ℓ 120 120 30.2 59.0 全リン mg/ℓ 16 16 5.4 8.3 n-ヘキサン抽出物質 mg/ℓ 5 0.5未満 0.5未満 0.5未満 (鉱物油類) n-ヘキサン抽出物質 mg/ℓ 30 0.5未満 0.5未満 0.5未満 (動植物油類) 有機リン mg/ℓ 0.5 0.1未満 0.1未満 0.1未満 全シアン mg/ℓ 0.5 0.1未満 0.1未満 0.1未満 カドミウム mg/ℓ 0.05 0.001未満 0.001未満 0.001未満 フェノール類 mg/ℓ 5 0.05未満 0.05未満 0.05未満 注1.規制値は、水質汚濁防止法及び和歌山県条例に基づく基準です。 2.目標値は、施設設置時に和歌山市との協議により自主目標を定めたものです。 18
  • 21. 平成20年度 西小二里団地排水水質測定結果 排水量:3,000㎥ 単位 規制値 目標値 平均値 最大値 pH 5.8~8.6 5.8~8.6 7.4 7.6 BOD mg/ℓ 120 60 20.0 45.0 COD mg/ℓ 120 120 9.3 12.0 SS mg/ℓ 150 150 5 7.2 大腸菌群数 個/㎤ 3000 1000 0 0 注1.規制値は、水質汚濁防止法に基づく基準です。 2.目標値は、施設設置時に和歌山市との協議により自主目標を定めたものです。 実験廃棄物等の取り扱い 大気汚染防止法・水質汚濁防止法・瀬戸内海環境保全特別措置法・和歌山県の公害関連条例な ど各種の環境公害法令を遵守し、施設・設備を設置・管理するとともに、廃棄物の処理及び清掃に関 する法律に基づいて廃棄物を取り扱い、本学と周辺地域の環境保全に努めています。 * 実験廃棄物等の分類と処理方法 ・ 実験に伴って排出される実験廃棄物等は次のように分類・処理する。 【分 類】 【処理方法】 固体廃棄物 分別し、危険物倉 外部に処理を委託 庫内に一時保管 濃 厚 廃 液 実験廃棄物等 一般実験排水 一般実験排水処理施設 ドラフトチャンバー ・ スクラバー 気体状廃棄物 (定期点検・清掃) その他のゴミ 分 別 外部に処理を委託 ・ 実験室などから排出されるその他のゴミは、次の区分ごとに処理する。 生活系 一般廃棄物 分別収集 和歌山市 購入業者に引き取ってもらうか、生協 使用済みの電池 の回収ボックスに入れる。 ガラス細工などで出る試薬に触れてい 和歌山市 ない廃ガラス 試薬に接触したガラス器具・試薬瓶・ 実験系 外部に処理を委託 ポリ瓶・ピペット 生物組織(血液など)に接触したカミソリ・ 外部に処理を委託 シリンジ・手袋など(感染性産業廃棄物) 19
  • 22. 20 和歌山大学栄谷団地排水処理システム図 排水処理システム 水質検査 生活排水管 一般実験排水管 システム工学部 生活排水管 一般実験排水管 調整池 教 育 学 部 一般実験排水処理施設 生活排水管 一般実験排水管 地域共同研究センター 生活排水管 経済学部・本部 など トイレなどの 中水利用 生活排水 中水貯留槽 公共用水域 洗浄水 放流 生活排水処理施設 水質検査 汚泥 注.排水は一般実験排水と生活排水に分けられ、各排水処理施設で処理し、一部処理水は中水貯留槽に貯留され中水として トイレの洗浄水などに再利用している。その他は公共水域(河川)に放流される。
  • 23. 11. 化 学 物 質 等 の 安 全 管 理 化学物質の適正管理 本学では、毒物・劇物・危険物等の化学薬品は保管庫及び 危険物倉庫に保管し、在庫量、搬入量、使用量を帳簿に記 載して適正に管理しています。また、全学的な在庫管理シス テムの運用を検討しています。PRTR法による第一種指定 化学物質の取扱量は指定数量以下であり、化学物質の排出 移動量等の届出を行う必要がありません。 第一種化学物質のうち使用量の多いものは下記のとおり です。 クロロホルム 586 kg ジクロロメタン 206 kg 危険物倉庫 ベンゼン 195 kg 安全衛生講習会(化学物質) 安全衛生委員会主催で安全衛生講習会を毎年開 催しています。平成20年度は、化学実験を行うに当 たっての安全管理と化学物質が健康に与える影響と その対策の講習会を10月7日に行いました。対象 者は3年生以上の理系(実験系)の学生及び関連す る教職員で、189人が参加しました。 講習内容はシステム工学部 奥野准教授の化学 実験時における安全管理についての講義と教育学 部 中村教務職員の化学薬品の廃棄についての講 義が行われました。 和歌山大学は今後も一層、化学薬品の 取り扱い 安全管理に取り組んでいきます。 安全衛生講習会の模様 21
  • 24. 特定有害産業廃棄物の適正管理 ・PCB廃棄物 本学では照明器具の安定器等のPCB使用機器は PCB汚染物保管場所に適正に管理保管しています。 低濃度PCB(絶縁油中に0.5mg/kgを超えるPCB が含まれるもの)を含む変圧器10台(使用中含む)に ついても適正に管理しています。 使用中のものは順次取り替えを計画しています。 なお、ポリ塩化ビフェニール廃棄物の適正な処理の推 進に関する特別措置法に基づき、保管及び処分の状 況等の届け出を行っています。 PCB汚染物保管場所 PCB含有機器保管状況 廃棄物の種類 届出番号 重量(kg) 製造者名 容量等 保管の状況 保管場所 備  考 安定器等 13-1~6 467 松下電工他 容器3個 漏れ等の恐れなし 設備棟2階倉庫 変圧器 18-1 235 三菱電機 75kva 漏れ等の恐れなし 設備棟電気室  低濃度 3.05mg/kg 変圧器 18-2 485 三菱電機 150kva 漏れ等の恐れなし 設備棟電気室 (使用中)   〃  34.0mg/kg 変圧器 18-3 370 三菱電機 100kva 漏れ等の恐れなし 設備棟電気室   〃  2.63mg/kg 変圧器 18-4 485 三菱電機 150kva 漏れ等の恐れなし 設備棟電気室 (使用中)   〃  7.71mg/kg 変圧器 18-5 455 三菱電機 150kva 漏れ等の恐れなし 経済棟電気室   〃  6.5mg/kg 変圧器 18-6 455 三菱電機 150kva 漏れ等の恐れなし 経済棟電気室 (使用中)   〃  6.5mg/kg 変圧器 18-7 225 三菱電機 50kva 漏れ等の恐れなし 経済棟電気室 (使用中)   〃  4.08mg/kg 変圧器 18-8 395 三菱電機 150kva 漏れ等の恐れなし 経済棟電気室 (使用中)   〃  4.44mg/kg 変圧器 18-9 250 三菱電機 75kva 漏れ等の恐れなし 基礎教育電気室(使用中)   〃  1.4mg/kg 変圧器 18-10 120 三菱電機 20kva 漏れ等の恐れなし 図書館電気室 (使用中)   〃  95.0mg/kg ・建築物における吹き付けアスベスト(石綿)について 本学の施設は、アスベストは使用していません。平成20年4月に天井、壁等の吹き付け箇所を調査して試 料を採取し、専門検査機関での分析・試験(JIS A1481-2006 アスベストの有無の判定方法)を実施した結 果、「石綿を含有せず」の報告を得ています。 22
  • 25. 12.地 域 社 会 へ の 貢 献 環境に関する教育・研究への取組 本学では、環境方針において「地域に根ざす大学として、地域の環境保全や改善のための教育・研究を 積極的に推進し、地域と一体となってその環境を保全すると共に地域環境問題の認識と解決に貢献できる 人材の育成に努めます。」を掲げ、以下のように環境教育・研究を進めています。 1.【大学における環境教育カリキュラムの設定】 環境に関する科目は、全学共通の教養科目と各学部で開設する環境関連科目があります。 教養科目については、「自然環境学」・「社会環境学」・「森林環境学」・「熊野学」の4科目が開講され、延 べ約310人の学生が受講しました。 [教育学部] 教育学部では、「環境エネルギー概論」 ・ 「環境社会学」 ・ 「環境と生物・人間」 ・ 「地球環境と気象」 ・ 「環境変遷史」 ・ 「環境物質の化学」 ・ 「環境教育総合研究」 ・ 「保全生物学」 ・ 「環境教育総合研究」 ・ 「紀南の自然研究、ーその豊穣と危機ー」 などの科目が開設され、延べ約270人の学生が受講しました。 [経済学部] 経済学部では、「交通システム論」 ・ 「自然エネルギー戦略」 ・ 「環境政策特殊問題」 ・ 「公益事業論特 殊問題」などの科目が開設され、延べ約570人の学生が受講しました。 [システム工学部] システム工学部では、「景観生態学」 ・ 「地球科学」 ・ 「森林環境学」 ・ 「緑地環境学」 ・ 「水環境科 学」 ・ 「地域環境管理」 ・ 「地域環境システム」 ・ 「産業エコロジー工学」 ・ 「環境緑化法」 ・「建築・環境 法規」・ 「環境システム入門セミナー」 ・ 「都市環境解析」などの科目が開設され、延べ約700人の学生 が受講しました。 [観光学部] 観光学部では、「環境倫理」 ・ 「Environment & Culture」などの科目が開設され、延べ 5人の学生 が受講しました。 2.【教育学部附属学校における環境教育】 附属小学校では、社会科,生活科及び理科等で環境について学ぶとともに、総合的な学習の時間にお いても、環境に対する関心を高め自然愛や社会認識を育むとともに、よりよい環境を築くために自分にでき る方法で活動する実践的態度を養うことを目標に取り組んでいます。 附属中学校では、社会科, 理科, 保健体育科及び技術・家庭科等において環境について学ぶとともに、 選択教科My Studyにおいても環境やエネルギー,難民などの社会問題等について自然科学や社会科学 からアプローチした授業を行っています。 23
  • 26. 3.【環境関連研究の紹介】 本学では、環境に関する多くの研究が行われていますが、代表的なものとして下記の研究が行われてい ます。 [教育学部] 1) 和歌山大学周辺におけるオオタカ等猛禽類の生息状況調査 オオタカの目撃情報が和歌山大学周辺で約10年前から時々得られているにも拘わらず、近辺で大規な 森林伐採が行われたため、伐採の影響も含め現況を把握するために調査を2008年2月~8月に行った(学 長裁量経費)。その結果、絶滅危惧II類のサシバとハヤブサも含め、タカ類9種、フクロウ類1種、合計10種 の猛禽類の生息が確認された。しかし、タカ類3種では繁殖の兆しが見られたものの途中で失敗に終わっ ており、伐採の影響が懸念される。 第2阪和予定地の平井峠周辺に良い状態の森林が残されており、猛禽類とその他の鳥類のどちらも多数 種多数個体が確認されているので、今後のモニタリングが必要である。 (報告書「和歌山大学周辺におけるオオタカ等猛禽類の生息状況報告書.2009年 和歌山大学教育学部 教授・古賀庸憲,教授・高須英樹」) 2) 田辺市の内之浦干潟と鳥の巣地区の干潟調査 環境省「モニタリングサイト1000(沿岸域調査)」事業の干潟部門に有識者委員として参画し、南紀田辺地 域の干潟調査を担当している(干潟の他に磯、アマモ場、藻場がある)。 この事業は2008年に始まったが、年月を経て担当者が変わっても1000年間継続調査が可能なように、全 国で統一された方法で調査を行っている。 内之浦干潟、鳥の巣地区の干潟、いずれも狭いながら生物相の豊かな貴重な干潟である。とはいえ、京 都大学の臨海実験所が白浜にあり、付近に磯の調査地もあるために、今回田辺湾内の干潟が調査地とし て選定されたが、和歌山県内には和歌川河口干潟や有田川河口干潟を始め、継続調査をする価値のある 生物相の豊かな干潟が幾つも存在する。 (ホームページ : http://www.biodic.go.jp/moni1000/newsflash/coast/index.html 参照) [経済学部] 研究テーマとゼミの取り組み 経済学部 市場環境学科 中村太和 1) 研究テーマ:自然エネルギー・バイオマスを活用した循環型社会への転「森林資源の活用」「食料・エ ネルギー・水の地域自給」「環境と防災の統合」をキーワードに循環型社会への転換の道筋を研究し ている。 具体的な取り組みとしては、①紀州材を活用した新商品の開発(丸太コンロ、木製サインなど)、②救 難サインを中心に防災グッズ・システムの開発、③和歌山における自然エネルギーの可能性調査、 ④栄谷キャンパスでの防災・環境事業などを行っている。 24
  • 27. 2) ゼミの取り組み:防災・環境キャンパスづくり 2007年度 報告書「防災キャンパスづくりーライフラインからライフスポットへー」を作成 (兵庫県・毎 日新聞社・ひょうご震災記念21世紀研究機構主催「ぼぅさい甲子園」で「ぼぅさい大賞」受賞。学長表 彰) 2008年度 報告書「防災キャンパスづくり Ⅱ」(夜間主ゼミ)を作成、経済学部大講義室にグリーン・ カーテン設置 [システム工学部] 1) 地下水流動系から見た汚染地下環境修復の手順に関する研究 2) 保温材屑を利用した保水性建材開発・評価研究 3) 芝草のCO2固定機能の解明と緑化技術の開発 4.【環境保全活動の紹介】 [教育学部の取組] 【出前講義】 1) 干潟の生き物の暮らしと干潟の役割 (開智中学校 2008.6.30) 2) 干潟の生き物 ・ 干潟の役割 (紀央館高校 2008.9.16) 【出前実習】 1) 和歌浦干潟で生き物の採集と観察 (開智中学校 2008.7.14) *.NHKニュースで紹介放送されました。 【一般催し】 1) 和歌浦干潟観察会 (2008.6.1及び9.27) 2) 有田川干潟観察会 (2008.9.14) [システム工学部の取組] システム工学部の環境システム学科には,環境問題解決に向けて取り組んでいる学生グループ「近自 然塾」・ 「知の泉」・「楽環」があります。それぞれ、昨年度は河川清掃や環境学習などに、地元の方々と協 働で取り組みました。また、初の試みとして、エネルギーについて考える学内イベント「キャンドルナイト」を 楽環主催で開催しました。 25
  • 28. 環境管理「公開講演会」開催 12月11日(木),環境管理委員会主催で、元今治市立城東小学校長の丹下晴美氏をお招きして「環境・ 食・平和−持続可能な未来は地球1個分の暮らしから−」をテーマに講演会を開催しました。 学生・教職員に加え報道関係者や地域の方を含め約100名の参加がありました。 講演会では学長の開 会挨拶の後,丹下氏が小・中学校で児童・生徒に対して行ってきた「環境」や「食」に関する教育が地域活 動として行われるまでの経緯や海外の学校との環境問題に関する交流を単なる英語教育から国際交流に まで昇華させた事例の報告など,単に環境問題への啓発を目的とする講演会に留まらず,教師を目指す 学生にとっても非常に有益となる講演会となりました。講演終了後に活発な意見交換が行われました。 講演する丹下晴美先生 会場風景 栄谷キャンパスの一斉清掃 学生・教職員で栄谷キャンパスの一斉清掃を夏と秋に2回実施しました。 夏の一斉清掃は7月23日(水)に行いました(参加者489人)。また、秋の一斉清掃は11月4日(火)に 行いました(参加者266人)。 皆さんの協力で栄谷キャンパス構内はきれいになりました。 清掃作業風景(シンボルゾーン) 清掃作業風景(花壇整備) 26
  • 29. 森林ボランティア 和歌山大学環境管理委員会主催で、学生・教職員が3月8日(日)に県立森林公園「根来山げんきの森 」において森林ボランティアを行いました。 森林公園を管理運営するNPO法人「根来山げんきの森倶楽部」の方より、ボランティア作業の説明を 受けてから各班に分かれて各作業場所で現地担当者の指導の下、学生および教職員が歩道整備など 森林公園の整備作業を行いました。全学から学生26人及び教職員25人の計51人が参加しました。 薪わり作業 歩道の整備作業 安全衛生講演会開催 和歌山大学では安全衛生委員会主催の安全衛生講演会を毎年開催しています。第5回目となる今回 は学内8カ所に配置している自動体外式除細動器(AED)の使用法を学び,正しい救急蘇生法を身につけ てもらおうという趣旨で,学生にも参加を呼びかけて12月8日(月)開催しました。 講演会には学生・教 職員150名の参加があり,別所寛人保健管理センター教授が救命処置の重要性と方法について講義を 行った後,応急手当普及員の資格者を有する本学教職員の指導により人体模型を使った人工呼吸・胸 部圧迫など心肺蘇生法及びAEDの使用法の実習を行いました。 参加者からは、「心肺蘇生作業には大 変な労力が必要であり,圧迫の強さや間隔など実際に人体模型を使うことで初めて知った。」「講演会で 学んだことは大学外でも活用できる。」という意見がだされた。同委員会では今後も学生・教職員に対し救 命措置の必要性について普及活動を行っていく計画です。 講義風景 心肺蘇生の実習風景 27
  • 30. クリエ講演会「地球温暖化問題の真相」開催 和歌山大学学生自主創造科学センター( クリエ)主催で学生・教職員・一般市民対象 に「地球温暖化問題の真相」をテーマとする 講演会を7月2日に開催しました。講師に東 京工業大学教授 丸山茂徳氏をお招き、地 球温暖化問題、21世紀の変動予測、炭素 排出枠問題と日本の戦略、21世紀の都市 設計などについて講演していただきました。 地球温暖化について地球の将来を考える 教育学習となりました。 講演会の記録(動画)は和歌山大学学生 自主創造科学センターHPで公開していま す。 http://www.crea.wakayama- u.ac.jp/event/video.html 講演会風景 28
  • 31. 13.環 境 関 係 の 法 規 制 の 遵 守 状 況 本学が関係する主な環境関係法令は、下記のとおりです。 •エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法) •地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法) •環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律(環境配 慮促進法) •大気汚染防止法 •水質汚濁防止法 •瀬戸内海環境保全特別措置法 •廃棄物の処理及び清掃に関する法律 •下水道法 •土壌汚染対策法 •ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB特別措置法) •毒物及び劇物取締法 •労働安全衛生法 •高圧ガス保安法 •特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法) •騒音規制法 •振動規制法 •国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法) •国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律(環境配慮契約法) 本学は平成20年度において上記の法令の違反はなく、法律を遵守しています。 29