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1. 英語教育研究 II Error Analysis まとめ Kei YOKOTO 全 25 枚｜進度バー付き

2. 英語教育研究 II NOW 本日のもくじ 0 5 10 15 20 25 2 Error Analysisの死角前半 Error Analysisのまとめ後半

3. 英語教育研究 II NOW EAへの批判 0 5 10 15 20 25 3 Today Error Analysis への批判は、主に、 [1] 方法手順の弱さ(あいまい) [2] 見れる面に死角があるこの2つの面から行われる。

4. 英語教育研究 II NOW Error Analysisの死角本日前半は Error Analysisの死角についてのお話です。 0 5 10 15 20 25 4

5. 英語教育研究 II NOW 学習者を見ること | 死角その1 0 5 10 15 20 25 5 どういうことか [2] 見れる面に限界がある EA = Error Analysis = エラーしか見れない。 学習者の悪い面しか見れないこの論の主張だが、この批判は少し言いすぎである。

6. 英語教育研究 II NOW 実際は | 死角その1 0 5 10 15 20 25 6 1 2 EAの提唱者 Corder自身も、学習者の悪い面だけでなく良い面も、学習者の全てを見る重要性を認めていた。 提唱者自身も配慮していた。その上で、研究において、 EAには適切な使い方がある。次のような使い方ならできる

7. 英語教育研究 II NOW EAはこうやって使う | 死角その1 0 5 10 15 20 25 7 EAは、エラーでないものにも適切な注意を払って、 (学習者全体に気を配った上で、) 学習者の言語能力を調べるための手段の一つとしてなら使える。  EA ≠ 使えない

8. 英語教育研究 II NOW 習得段階との関わり | 死角その2 0 5 10 15 20 25 8 例 19XX年発達段階が違うのに、「L2学習者」として一緒に。 EAは、横目線・共時的(cross-sectional)な研究方法を使った論文が主だった。 3歳幼児 30歳会社員それでは統計的な(うわべだけの)結果が出るだけ。 L2習得のプロセスはわからない。  死角  批判

9. 英語教育研究 II NOW EAを生かせる研究法 | 死角その2 0 5 10 15 20 25 9 研究方法が悪い！共時的ではうわべだけになりがち。 EAの本領を発揮できるのは、通時的(longitudinal)な研究方法である。

10. 英語教育研究 II NOW 通時的な研究方法 | 死角その2 0 5 10 15 20 25 10 例観察開始 2週間後 4週間後 6週間後縦目線・通時的(longitudinal)な研究方法 Aさんの否定表現の使い方をずっと観察していく。 Stage 1 動詞の前に no, not をつけるだけ。 He not like it. I not can sing. Stage 2 don’t を使い始める He don’t like it. I don’t can sing. 続く… エラーが修正されていく過程が見れる。  L2習得のプロセスが見えてくる。  EAも使い方を工夫すれば有用。

11. 英語教育研究 II NOW EA + 他の理論 = 使える[1] 0 5 10 15 20 25 11 Related Findings EA ＋習得段階＝使える！ L2としての英語にも、習得の順序がある。母語が異なっても順序はある程度共通。エラーを見れば、学習者が今、何を習得しようとしているのかわかる。

12. 英語教育研究 II NOW EA + 他の理論 = 使える[2] 0 5 10 15 20 25 12 Related Findings 文法の習得段階の例習得段階と EA を組み合わせると学習者の状況がわかる。 ~ing 複数形 to 不定詞助動詞冠詞不規則過去過去形三単現所有格

13. 英語教育研究 II NOW エラーの数母語関係代名詞 Avoidance [1] | 死角その3 Schachterの分析[1974] 関係代名詞のエラーの数を分析。 0 5 10 15 20 25 13 Arabic & Iranian Chinese & Japanese L1に関係代名詞有無 L1に関係代名詞エラーの数は少多エラーの数は使用頻度少敬遠してしまう多積極的に使う半分

14. 英語教育研究 II NOW Avoidance [2] | 死角その3 0 5 10 15 20 25 14 Avoidance 結論学習者はその文構造が難しいと思うと、その文構造を敬遠してしまう。難しい  使わないという流れは自然に理解できる。その後、多くの研究者により立証されている。 事実。

15. 英語教育研究 II NOW AvoidanceとEA | 死角その3 EAは表に出たものしか測れない。表に出ないAvoidance のような要因は見れない。  本質的なところにあるEAの死角 0 5 10 15 20 25 15 やめよう内心結果結果内心 EA Error Analysis 見れる見れない Error Analysisの死角

16. 英語教育研究 II NOW Error Analysisのまとめ本日後半は Error Analysisのまとめについてのお話です。 0 5 10 15 20 25 16

17. 英語教育研究 II NOW EA 0 5 10 15 20 25 17 Error Analysis (EA) □ 学習者の言語能力を見るための最初期のメソッド。 □ Contrastive analysisを淘汰した。 □ 1970年代に最盛期を迎えた。 □ EAを行う手順には 5 step がある 

18. 英語教育研究 II NOW Collecting sample 0 5 10 15 20 25 18 Step 1 Step 1 EAを始めるには、まずサンプル集めから。サンプルの集め方 Natural language use clinically or experimentally 自然な発話 or 統制された発話 Cross-sectional longitudinal 共時的(横目線) or 通時的(縦目線)

19. 英語教育研究 II NOW Identifying the errors error と mistake の違い 3つの視点interpretation 0 5 10 15 20 25 19 Step 2 復習復習 Error  理解してない  知識がないできない mistake 本当はできるけどうっかり間違える  Error Analysisでは、errorだけ分析対象にすればいい。(Corder談) Normal 文法規則に基づき意味を推測できる Authoritative 発話者に意味を尋ねてやっとわかる Plausible interpretations 状況から意味がわかる 2/3

20. 英語教育研究 II NOW description エラーを記述する方法は2つある。 0 5 10 15 20 25 20 Step 3 Surface strategy 脱落 Omissions 誤った付加 Additions 語形の誤り Misformations 語順の誤り Misorderings に注目 Linguistic strategy 語彙 Lexis 形態論 Morphology 構文 Syntax 冠詞 Articles 前置詞 Prepositions 語順 Word order のミスの数と割合に注目

21. 英語教育研究 II NOW Explain errors 0 5 10 15 20 25 21 Step 4 Transfer 母語干渉が原因 Unique それ以外 intralingual L2自体に原因学習者のレベル学習者の年齢評価の観点対象言語エラーの原因を探る。エラーの原因は大きく分けて3種類。多くの研究ではintralingualのエラーが一番起こりやすい。これらの要因によってエラーの原因の割合は変わる。

22. 英語教育研究 II NOW Evaluate errors 0 5 10 15 20 25 22 Step 5 Comprehension 理解できるか Affective response 聞いた側がイライラしないか Global errors 文全体に影響する Local errors 一部分だけで文意に影響しない intelligibility 理解可能か acceptability 許容できるか irritation 不快にさせないか 1 2 3 Errorには様々な評価方法がある。ラスト

23. 英語教育研究 II NOW まとめのまとめ 0 5 10 15 20 25 23 Step 1 Step 2 Step 3 Step 4 Step 5 データを集めるエラーなのかをはっきりさせるどんなエラーなのかを特定するエラーの原因を調べて分析するエラーをどう評価する

24. 英語教育研究 II NOW Discussion Questions[1] 敬遠Avoidanceの例からもわかるように、母語は多少L2に影響する。日本人が英語を学ぶ際、どのような影響、エラーが予想されるか。また、教師が日本人英語学習者のエラーに直面した際に気を付けるべきことは何か。 0 5 10 15 20 25 24 1 2

25. 英語教育研究 II NOW Discussion Questions[2] 英語教師として、学習者のどのようなエラーに最も着目して指導を行っていくべきか。 Note あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 0 5 10 15 20 25 25 3

26. 英語教育研究 II NOW 参考文献 Rod Ellis. (2000) The Study of Second Language Acquisition. Oxford University Press. 0 5 10 15 20 25 26

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