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フィリップ・コトラー/ゲリー・
フィリップ・コトラー/ゲリー・アームストロング著


     『基礎マーケティング』
      基礎マーケティング』

                   のエッセンス
“Principles of Marketing” by Philip Kotler & Gary Armstrong
         Published by Pearson Education in 2004



                Jブランドサポーター大久保弘一
                 ブランドサポーター大久保弘一
              Your Personal Mentor: Koichi Okubo
本レジュメ    について
本レジュメは、ノースウェスタン大学
ケロッグ・スクール教授のフィリップ・
コトラーとノースキャロライナ大学教
授のゲリー・アームストロングの共著
の2004年第四版の内容のレジュメと
して作ったものです
原書にご興味ある方は、Amazonで
本日現在US$117で購入出来ます
因みに本編だけで595ページありま
す
米国のビジネス・スクールのマーケ
ティングコースのテキストとして使わ
れているものです
日本では訳本は出版されていません




                     2
フィリップ・
フィリップ・コトラー                    について
フィリップ・コトラー(Philip Kotler、1931
フィリップ・コトラー
年 - )は、アメリカ合衆国の経営学者。シ
カゴ大学で修士号を、マサチューセッツ工
科大学で博士号を取得。ノースウェスタン
大学ケロッグ・スクール教授。現代マーケ
ティングの第一人者として知られ、日本で
も数多くの著書が翻訳されるとともに、解
説本なども出版されている。
顧客のセグメンテーション・ターゲティン
グ・ポジショニングを説くSTP理論や、
マーケティングの4Pにpeople・
processes・physical evidenceを加えた
7P理論などが有名。
またその研究活動は、営利事業の分野
だけに留まらない。美術館や非営利事業
の資金調達、あるいは政治活動のマーケ
ティングの研究などその足跡は他分野に
及んでいる。




                                     3
目次
1.  マーケティング              11. 価格についての考察とアプローチ
2.  企業とマーケティング戦略         12. 価格戦略
3.  デジタル時代のマーケティング       13. マーケティング・チャネルとサプライ
                             チェーン・マネジメント
4.  マーケティング環境
                         14. 小売と卸売り
5.  マーケティング情報マネジメント
                         15. 統合マーケティング・コミュニケーショ
6.  消費者市場と消費者購買行動            ン戦略
7.  法人市場と法人購買行動          16. 広告、販売促進、とPR
8.  セグメント、ターゲット、ポジショニン   17. 営業販売とダイレクト・マーケティン
    グ                        グ
9. 商品、サービスとブランド戦略        18. 競争優位性の創造
10. 新商品開発と商品ライフサイクル戦     19. グローバル市場
    略
                         20. マーケティングと社会




                                              4
第1章 マーケティング
  章


   顧客との儲かる関係をマネージする
第1章の目的
「マーケティングとは何か」を説明出来て、そのいく
つかのコアなコンセプトが分かる
「マーケティング・マネジメントとは何か」を説明出来
て、その5つの傾向を比較出来る
「CRM」(カスタマー・マネジメント・リレーションシッ
プ)とその戦略について理解する
マーケターがこの「コネクトした」世紀で直面する大
きな挑戦について理解する




                              6
マーケティングとは?
マーケティングとは、顧客との儲かる関係をマネー
ジすることである
 新規顧客の獲得
 既存顧客の確保と育成
「マーケティング」は、「販売」や「広告」と同意ではな
い
コトラーによる社会的定義
 「マーケティングとは、社会的経営プロセスであり、
 それにより個人やグループは必要とする或いは
 欲しいものを、製品や価値を創造し他の人々と交
 換することを通して獲得することである」

                         7
マーケティングとは?
何でもマーケティングできる!
    物品       場所
    サービス     不動産
    経験       組織
    イベント     情報
    人物       アイデア


                    8
マーケティングとは?
マーケティングの主
要コンセプト
 Needs、wants、
 demands
 マーケティング・オ
 ファー: 商品、サー
 ビス、経験
 価値と満足
 交換、取引、関係
 市場

                9
マーケティング・マネジメント
マーケティング・マネジメントとは、「狙いとする市場
マーケティング・マネジメント
を選び出し、その市場と儲かる関係を作り出す科学
であり芸術である。」
顧客から見た優れた価値を創造し、提供し、コミュニ
ケートすることが成功の鍵
顧客マネジメント
 マーケターは、利益を上げながらもより良いサー
 ビスを受けられる顧客層を選ぶ
需要マネジメント
 マーケターは、全くゼロから過剰過ぎる程の需要
 まで、あらゆる種類の需要に応えなければならな
 い
                        10
マーケティング・マネジメント
マネジメントとして
の方針
 生産コンセプト
 商品コンセプト
 販売コンセプト
 マーケティングコ
 ンセプト
 社会的マーケティ
 ングコンセプト
                 11
CRM
CRM-カスタマー・リレーションシップ・マネジメント
 それは、顧客にとって優れた価値と満足を提供す
 ることによって、顧客との儲かる関係を構築し維
 持する包括的なプロセスのことである。
既存の顧客の満足を維持する費用の5倍から10倍、
新規の顧客を獲得するのにはコストが掛かる。
マーケターは、顧客がもたらす生涯価値というもの
を考慮しなければならない。




                         12
CRM
            顧客価値/満足
キーコンセプト
              印象が鍵
 顧客を獲得し、維     期待に合う/を超えることが
              満足につながる
 持し、育成する    ロイヤルティーと顧客のリテイン
 顧客との関係とカ     ロイヤルティーの利益
              ロイヤルティーは満足度の上
 スタマー・エクイ     昇に比例する
 ティーを構築する     喜んでいる顧客である状態を
              ゴールとすべきである
            顧客シェアを伸ばす
              クロス・セル(Cross sell)




                               13
CRM
            カスタマー・エクイティー
キーコンセプト       全ての顧客から得られる生涯価値の
              合計
 顧客を獲得し、維     企業の業績を計る指標だが、より将
              来性に関するものである
 持し、育成する    カスタマー・リレーションシップのレベルと
            カスタマー・リレーションシップ
            ツール
 顧客との関係とカ     狙いの顧客層は、どのようなタイプの
              関係が好みかを自ずから示すものだ
 スタマー・エクイ       基本的な関係
                包括的な関係
 ティーを構築する     カスタマー・ロイヤルティーとリテン
              ション・プログラム
                ファイナンシャルな利点を加える
                社会的な利点を加える
                構造的な繋がりを加える




                               14
マーケティングの挑戦
テクノロジーの進化、急
速なグローバライゼー
ション、そして継続的な
社会・経済の変化は、
市場の変化をもたらし
ている
マーケティングに於け
る大きな展開は、コネク
ティングというテーマで
くくることが出来る


              15
マーケティングの挑戦
コネクティング       コンピューター、通信、ビデオ会議な
              どの進歩が大きな要因
 テクノロジーによって     商品・メッセージのカスタマイズや
                ニーズの分析を可能にするデー
 顧客と            タベース
              インターネット
 マーケティングの       いつでも、どこでもつながる設備
 パートナーと         CRMを可能にする
                市場を創造する
 世界中と
              選別的なリレーションシップ・マネジ
              メントが鍵
                顧客毎の収益性分析により、勝
                者と敗者を峻別
              「顧客シェア」を伸ばす
                クロス・セルとアップ・セルが有効
              購入者に対するダイレクト・セールス
                      ダイレクト・セールス
              が成長
                              16
マーケティングの挑戦
コネクティング       パートナー・リレーションシップ・マネ
              ジメントは、
              ジメント
 テクノロジーによって     社内の関連部署をつなぐ
                社外のパートナーをつなぐ
 顧客と              サプライチェーン・マネジメン
                  ト
 マーケティングの
                  戦略的提携先
 パートナーと       グローバル化
 世界中と           競争
                新たな機会
              環境及び社会的責任に関して高ま
              環境及び社会的責任
              る懸念
              非利益団体と公共機関によるマーケ
              非利益団体と公共機関
              ティングの増加
                社会的マーケティング・キャン
                ペーン

                              17
第2章 企業とマーケティング戦略
  章


 パートナーと組んで顧客リレーションシップを築く
第2章の目的
  章の目的
「企業内での戦略立案」とその四つのステップにつ
いて理解する
どのように「ビジネス・ポートフォリオを構築」し、成長
或いは縮小の戦略を立てるのかを学ぶ
戦略立案における「マーケティングの役割」と、どの
ようにマーケターが他の人と組むかを理解する
「マーケティングのプロセス」とそれに影響を及ぼす
要因について説明出来るようになる
「マーケティング・マネジメントの役割」、特にマーケ
ティング・プランの要素について学ぶ

                         19
戦略プランニング
戦略プランニングとは:
  「組織のゴール、その能力、そして変化するマーケティング機会との戦略的な
  適合性を、開発し維持するプロセス」である
プランニング作業は、事業毎、商品毎、市場毎に発生する
  目的とミッション(使命)を明らかにする
  目標とゴールを設定する
  ビジネス・ポートフォリオをデザインする
  詳細なマーケティングと部門のプランを作成する




                                    20
戦略プランニング
ミッション・ステートメントは、目標とゴール設定のガ
イドとなる
 目標は、組織の階層毎に設定するものである
 戦略は、それらの目標を達成するために立てるも
 のである
ビジネス・ポートフォリオ
 「企業を構成する事業と商品の集合体」のこと
ビジネス・ポートフォリオをデザインこそが、戦略プラ
ンニング課程の主要な要素である


                        21
戦略プランニング
ポートフォリオのデザイ   戦略的事業単位(SBU)を
ン             決める
              それぞれのSBUを評価す
  ステップ1
              る
   現在の事業ポート     ボストン・コンサルティン
   フォリオを分析      グの成長シェア・マトリッ
  ステップ2         クスは、SBUを四つのカ
                テゴリーに分類する
   将来の事業ポート      市場成長性
   フォリオを描く
                 市場に於けるSBUの
                 シェア



                           22
戦略プランニング:成長シェア・マトリックス


 高い
市場成長性     スター           疑問符
          Star      Question Marks


 低い
         金のなる木          負け犬
市場成長性
        Cash Cows       Dogs

          高い             低い
         市場シェア          市場シェア

                                     23
戦略プランニング
ポートフォリオのデザイ   それぞれのSBUの将
ン             来の役割を決め、最適
  ステップ1       な資源分配戦略を選択
              する
   現在の事業ポー
   トフォリオを分析    開発
  ステップ2        維持
   将来の事業ポー     成長
   トフォリオを描く    処分
              SBUは時間の経過に
              伴いその位置付けが変
              わる
                       24
戦略プランニング
マトリックスの考え方から実際のプランニングに移すには多く
の問題点がある
 実施に際して、困難であり、時間が掛かり、非常に費用が
 掛かる
 現時点での事業のみに注目している
 マーケットシェア獲得による成長、または多角化による成
 長を強調し過ぎる
ビジネス・ポートフォリオのデザインに含まれるもの
 成長性が確実視される新たな市場機会を、発見し、評価し、
 選択することで成長戦略を立てる
   商品/マーケット 拡大グリッド
 ビジネス・ポートフォリオを縮小させる戦略を立てる

                          25
戦略プランニング:商品/市場
戦略プランニング:商品 市場 拡大グリッド

          既存の商品                    新商品



既存市場        市場浸透                  商品開発
       Market Penetration   Product Development




            市場開発                   多角化
新市場
       Market Development      Diversification




                                                  26
マーケティング・プランニング
マーケティングは戦略プランニングのプロセスにお
いて重要な役割を果たす
マーケターは、CRMとパートナー・リレーションシッ
プ・マネジメントを実践しなければならない
 社内の他部署との協働と、マーケティング関係の
 社外の企業との協働は、優れた価値提供のネット
 ワークを可能にする




                        27
マーケティング・プロセス




               28
マーケティング・プロセス
主要素            戦略プランニングとビジネス・
               ポートフォリオ分析によって、
 マーケティング機会     マーケティング機会の発見、評価
 を分析           が可能となる
               マーケティング・プロセスの目的
 ターゲット顧客の選     は、企業がそれぞれの機会をど
 択             のように現実化するのかを可能
               にすることである
 マーケティング・ミック   セグメント化は、市場全体をセグ
 スを作成          メント市場に分解する
               ターゲット顧客化は、どのセグメ
 マーケティング活動     ント市場を追うのかを決める
 をマネージする       それによって、商品のマーケット・
               ポジショニングが決まるのである



                             29
マーケティング・プロセス
主要素                 競合分析によって、マーケティン
  マーケティング機会を分析      グの競争戦略が作成できる
  ターゲット顧客の選択        戦略から、マーケティング・ミック
  マーケティング・ミックスを作成   スの手法による戦術が生まれる
  マーケティング活動をマネージ     「4つのP」-商品(Product)、
                     「4つのP」
  する                 価格(Price)、場所(Place)、
                     販促(Promotion)、<売り手
                     の視点>
                     「4つのC」-役立ち(Custo
                     mer solution)、費用(Cos
                     t)、利便性(Convenience)、
                     情報(Communication)、<
                     顧客の視点>




                                       30
マーケティング・プロセス
主要素           マーケティング分析
               プランニング、実施、管理に有
 マーケティング機会     用な情報を提供する
 を分析          マーケティング・プランニング
               戦略と戦術
 ターゲット顧客の選
              マーケティング実施
 択             計画を行動に移す
 マーケティング・ミッ   マーケティング管理
 クスを作成         運用面の管理
               戦略的な管理
 マーケティング活動       マーケティング監査
 をマネージする



                            31
第3章 デジタル時代のマーケティ
  章
ング

   顧客との新たなつながりを作る
第3章の目的
  章の目的
「デジタル新時代の形成に大きな影響を持つ要因」
を指摘できるようになる
企業がイーコマース戦略によってどのようにイン
ターネットに対応してきたかを理解する
イーコマースの4つの主要分野を説明出来るように
なる
企業がどのようにイーコマースを利用して、顧客に
より大きな価値提供を、利益を保ちながら行うのか
を理解する
イーコマースが将来に対して約束すること、その挑
戦について認識する
                      33
デジタル時代を形成する主要因
デジタル化と接続性
 デジタル情報の流れが接続性を必要とする
   イントラネット、エクストラネット、インターネット
インターネットの爆発
 ニューエコノミーの起爆剤
新たな媒介者のタイプ
 現実世界だけの企業が、往々にしてインターネット上のみ
 の競合先によって顧客から相手にされなくなる現象に直
 面している
 インターネットと現実社会の相互利用のビジネスモデルが
 成功する確率が高くなってきている
顧客毎にカスタム化することと顧客中心主義

                          34
デジタル時代のマーケティング戦略
Eビジネス
  ビジネスに電子的手法と手
  段を使うこと
Eコマース
  商品やサービスの販売に電
  子的手法を利用すること
Eマーケティング
  インターネットを通して、商
  品やサービスを伝達し、コ
  ミュニケートし、販売促進し、
  販売することを含めるという
  こと




                   35
デジタル時代のマーケティング戦略
Eコマースは、買い手にも売り手にもメリットを与える
Eコマースの買い手メリット
  利便性
  簡単で個人的
  より多くの商品選択肢
  比較情報が入手容易
  双方向で即時的
Eコマースの売り手メリット
  顧客との関係構築
  コスト削減
  スピードと効率性の向上
  融通性
  世界化


                            36
Eコマースの分野

       消費者が    法人が
       ターゲット   ターゲット



法人が    B2C     B2B
起点




消費者が
       C2C     C2B
起点



                       37
Eコマースの分野
主要分野       オンライン消費者
           今はより主流になり多様化してい
B2C        る
B2B          新たなターゲット機会を創出
             年齢によってオンライン上の
C2C          行動に違い
C2B        オンライン消費者は、伝統的な
           非オンラインの消費者と違う
             交換プロセスに対して、仕掛
             け、且つ課程を管理する
             情報に高い価値を見出す




                        38
Eコマースの分野
主要分野       B2Bの売上がB2Cをはるかに
           超えた
B2C          B2B売上は2005年度4.3
             兆ドルに達した
B2B
           オープン・取引ネットワーク
C2C          E市場は売り手と買い手を同
             時に連れて来る
C2B
           プライベート・取引ネットワーク
             売り手をその取引先だけとつ
             なぐ




                           39
Eコマースの分野
           C2Cサイトは、消費者同士が物品や情
主要分野       報を交換するのを助ける
             eBay
B2C
           オークションサイトは、交換プロセスを提
B2B        供する
             非常に多くの相手にアクセス可能と
C2C          なる
           ニュースグループ/フォーラム
C2B          消費者が情報を見つけ共有するのを
             助ける
           消費者が売り手を見つけ出し、条件を知
           り、購入を仕掛けたり購入条件を操作し
           たりすることを可能にする
             Priceline.Com
           消費者と企業が相互にフィードバックを得
           られるサイトも出現
             Planetfeed.Com




                            40
Eコマースを実行する
インターネット専業の競合先
  E小売業、検索エンジンとポータル、ISP、取引サイト、enablerサイト
Dot.comが失敗する理由
  プランニングとリサーチの欠如
  顧客を獲得することを過剰に重要視し、顧客維持を軽視
  Webサイトデザインがお粗末、配送システムが弱い
  利幅が小さい
クリックアンドモルタル企業
  初期は、チャネル競合が懸念された
  Eコマースは、既存チャネルとの競合よりも、新たな顧客の創出となっ
  た
  多くの企業が、インターネット専業者よりも大きな成功を収めている
     優位性は、信頼されるブランド名、余裕ある資金、より大きい顧客
     基盤、業界知識、仕入先との強固な関係などに基づいている

                                      41
Eコマースを実行する
Eマーケティング            企業Webサイト
  Webサイトを作る           信用、関係を築き、興味を喚起す
                      る
  オンライン広告と販促を行う
                    マーケティングWebサイト
  Webコミュニティーを作る或
                      消費者を取り込み、購買につな
  いは利用する              げる試み
  EメールとWebキャスティング   Webサイト・デザイン
  を利用する               有効なWebサイトをデザインする
                      為の7つのC
                        文章・文脈(Context)
                        内容(Content)
                        仲間(Community)
                        交流(Communication)
                        つながり(Connection)
                        商業(Commerce)
                        個人化(Customization)

                                        42
Eコマースを実行する
Eマーケティング        オンライン版の広告と販促
  Webサイトを作る      バナー広告
                 Skyscrapers
  オンライン広告と販促
                 Interstitials
 を行う
                 Browser広告
  Webコミュニティーを    コンテンツ・スポンサー
 作る或いは利用する
                 Microsites
  EメールとWebキャス    Viral Marketing
 ティングを利用する      オンライン広告の将来




                               43
Eコマースを実行する
                Webコミュニティーは、参加者同士で特
Eマーケティング        定の興味ある事柄についての視点を交
                換することを可能とする
  Webサイトを作る       社会性のあるコミュニティー
                  仕事関連のコミュニティー
  オンライン広告と販促
                マーケターは特定のグループを探し出し
 を行う            て、マーケティングに有効であればその
                グループと利害を一致させることもある
  Webコミュニティーを   Eメール・マーケティング
 作る或いは利用する        B2BとB2Cマーケティングの重要な
                  手法
  EメールとWebキャス     粗雑さが問題
                  作り込んだEメール形式の利用で粗
 ティングを利用する        雑さを克服
                Webキャスティング
                  受けてのPCに個人向けに作ったコン
                  テンツを自動ダウンロード




                                  44
Eコマースの約束と挑戦
Eコマースの約束
  B2BのEコマースの将来は明るい
  ごく少数のインターネット専業業者だけが成功出来る
  大半の企業が、オンライン・マーケティングをマーケティング・ミックス
  に融合させるだろう
挑戦:Web利用の暗い側面
  B2C企業のほとんどが利益が出ていない
    限定的な露出、偏ったグループ
    Webサイトは、往々にしてめんどうくさいものである
挑戦:法的、倫理的側面
  個人情報、セキュリティー面での懸念
  インターネット詐欺、デジタル格差問題、弱者・非合法グループなどか
  らのアクセスなど



                                  45
第4章 マーケティング環境
  章
第4章の目的
  章の目的
企業が顧客にサービス提供をする能力に対して影
響を与える環境要因について知る
人口や経済的な環境の変化が、どのようにマーケ
ティングに影響するのかを認識する
企業の自然環境と技術環境における大きな傾向を
発見する
政治的、文化的環境における重要な変化について
知る
企業がマーケティング環境の変化にどう反応出来る
のかを理解する

                      47
重要な環境要素
マーケティング環境
 企業が顧客との関係を上手く構築し維持する能
 力に対して、影響力を持つ要因
マーケティング環境の側面
 ミクロ環境
 マクロ環境




                         48
ミクロ環境
企業と顧客の関係に影響する要因
  企業
  仕入先
  顧客市場
  競合先
  一般社会
  マーケティング媒介者
企業内の部門は、マーケティング・プ
ランニングに影響を及ぼす
仕入先は、顧客価値を創り出し提供
することを助ける
  仕入先をパートナーとして扱う
マーケティング媒介者は、物品を販
売し、販売促進し、配送するのを助
ける
  媒介者は様々な形態をとる

                    49
マクロ環境
顧客市場は調査すべきである
  消費者、事業、政府、再販売業者、国
  際市場が存在する
競合先に比べてよりよい顧客価値を提供
する会社が成功する
  規模と業界内の位置により、最もふさ
  わしい競争戦略が決定される
各種の公共性について考慮すべきである
  公共のタイプ
    金融
    メディア
    政府
    地方
    一般
    内部
    市民運動




                      50
マクロ環境
マクロ環境的な力
  人口
  経済
  自然
  技術
  政治
  文化
人口の重要な傾向
  世界人口の増加
  年齢構成の変化
    米国には7つの世代グ
    ループが存在する
      ベビーブーム世代、X
      世代、Y世代が重要
    特徴のあるセグメントは、
    これらの世代グループの
    中に存在する
                   51
マクロ環境
主要世代        1946年-1964年生
 ベビーブーマー○   まれ
 X世代        全体の28%を構成し、
 Y世代        個人収入の50%を得
            る
            多くの小さなセグメント
            が存在する
            最も収入の多い時期に
            入っている
            旅行、娯楽、家などの
            格好の顧客である
                       52
マクロ環境
主要世代       1965年-1976年生まれ
 ベビーブーマー   最初の鍵っ子世代
           経済の雲行きはあやしい時
 X世代○      代
 Y世代       新たな文化的視点を持つ
           年間1250億ドルの購買力
           を持つ
           2010年までに大抵の物品
           についての主要な買い手と
           なる




                        53
マクロ環境
主要世代       1977年-1994年生まれ
 ベビーブーマー   72百万人強、ほとんど親
           のベビーブーマー世代と同
 X世代       規模を誇る
 Y世代○      新商品、新サービス、新メ
           ディアがこの世代を後押し
           コンピューター、インター
           ネット、デジタルに強い
           マーケターにとっては挑戦
           である




                        54
マクロ環境
人口に関する傾向
 米国の家庭の変化
 地理的に人口が移動
 よりよい教育を受けた、オフィス仕事の労働力が増加
 多様化も進行
経済環境
 消費者の購買力と購買パターンに影響
 ふたつの国家経済:最低賃金層と産業界
 米国の消費者は、消費には慎重でよりよい価値を望んでいる
重要な経済トレンド
 米国の収入分配は偏りが大きい
   上流、中流、労働者、底辺クラス
   金持ちはより金持ちに、中流は縮小、底辺は貧乏のまま
消費者消費パターンに変化

                               55
マクロ環境
自然環境
 自然環境に関する懸念が増大し、この傾向が重要性を増している
   天然資源の不足
   環境汚染の増大
   政府介入の増大
技術傾向
 技術環境は急速に変化している
 新技術が新たな機会と市場を創出し、古い技術を時代遅れにする
 米国は、技術開発費用支出において、世界をリードしている
政治環境
 企業と個人に影響を与える法律、政府機関、圧力団体を含む
   事業や消費者を守る立法が増加
   政府機関の力に変化
   倫理行動と社会的責任がより強調されてきた

                                 56
マクロ環境
文化的環境
 社会の基本的な価値観、印象、嗜好、行動などに影響力を持つ力や
 団体から構成される
 文化は意思決定に影響する
 信念は堅固である。二次的な文化的価値はより容易に変化する
 社会の文化的価値は、人々の考え方を通して伝えられる
   彼ら自身
   他人
   組織
   社会
   自然
   宇宙




                              57
マーケティング環境に対応する
受動的: 受身の受容
 企業は、脅威を避けて、機会を活かすような戦略
 をデザインする
能動的: 環境マネジメント
 ロビイスト、PR、広告記事、訴訟、抗議、契約など
 を利用して環境問題に影響力を発揮する




                        58
第5章 マーケティング情報マネジ
  章
メント
第5章の目的
  章の目的
企業にとっての情報の重要性を理解する
マーケティング情報システムの定義を理解する
マーケティング・リサーチの手順を学ぶ
企業が、どのようにマーケティング情報を分析し提
供するのかを学ぶ
マーケティング・リサーチャーが直面する、公序良俗
や倫理道徳といったような特殊要因を認識する




                       60
マーケティング情報システム
Maketing Information System
(MIS)は、
  必要とされる、タイミングの良い、
  正確な情報を収集し、整理し、分
  析し、評価して、マーケティングに
  関する意思決定者に提供する人
  材、機材、手順によって構成される
  ものである
マーケティング情報を収集するのに必
要なのは、
  企業内の管理者だけでなく、社外
  のパートナーも含めたMIS
  MISは、柔軟性と必要性を上手く
  バランスさせなければならない
     全ての情報が入手可能な訳で
     はない
     情報を収集し、加工し、整理し、
     提供するのにはコストが掛か
     る                        61
マーケティング情報システム
情報を開発する      内部データは、顧客データベース、
             金銭レコード、オペレーション報告な
 内部データ       どから集められる
             内部データの良いところは、情報に
 マーケティング知識   素早く簡単にアクセス出来ることであ
             る
 マーケティング調査   弱点は、特定の状況に対して余り意
             味のない、あるいはふさわしくない場
             合があるということである
             マーケティング知識とは、マーケット
             環境に関する傾向や競合先に関す
             る一般情報を、体系的に収集・分析
             することである
             競合に関する情報収集活動は、飛
             躍的に増加した
             競合に関する情報源は豊富に存在
             する

                            62
マーケティング情報システム
競合に関する情報源
 従業員
 インターネット
 ゴミ箱
 出版物
 競合先の従業員
 見本市
 ベンチマーキング
 物流チャネルのメンバー、主要顧客


                    63
マーケティング情報システム
情報を開発する      マーケティング調査は、特定の企
             業マーケティングの為に適当な
 内部データ       データについて、体系的に企画し、
             収集し、分析し、報告することを
 マーケティング知識   いう
 マーケティング調査   マーケティング調査には、複数の
             ステップがある
              問題を認識し、調査目的を
              はっきりする
              情報収集のための調査計画
              を作る
              調査計画の実行-データを
              収集し、分析する
              結果を理解し、発見を報告す
              る

                           64
マーケティング情報システム
Step1:問題を認識し、調査目的をはっきりする
  問題を認識する際に、問題の兆候と原因を混同しないこと
  予備調査、記述調査、略式調査はそれぞれに別の目的で
  行われる
Step2:調査計画を作成する
  調査目的によって必要とする調査項目が決まる
  調査提案書は、必要なデータのタイプと調査計画を含む
    二次データ:別の目的によって既に収集済みの情報
    一次データ:特定の目的によって新たに収集した情報




                           65
マーケティング情報システム
          二次データ源:
データのタイプ
           政府の情報
 二次データ     内部、商業用、オンラインのデー
           タベース
 一次データ     出版物
          長所
           直ぐに入手出来る
           一次データより安い
          短所
           情報がない、あるいは使用に耐
           えるものではない
          情報の質についての判断基準
           妥当性
           正確性
           流通
           公平

                         66
マーケティング情報システム
データのタイプ   一次調査の計画
 二次データ     調査アプローチ
            観察、調査、実験
 一次データ
           接触方法
            手紙、電話、オンライ
            ン、対面
           サンプル計画
            サンプル単位、サンプ
            ル・サイズ、サンプル
            の手順
           調査方法
            質問票、機械的手法

                     67
マーケティング情報システム
調査アプローチ
 人あるいは機械を利用した観察調査
  覆面調査、交通量調査、Webサイトのクッキーなどが
  事例
  行動は分かるが、動機までは分からない
  民俗誌学調査は、観察調査に消費者インタビューを加
  えた形式
 サーベイ調査は、記述情報を集めるのに広く利用されて
 いる
  消費者パネルから情報を集めるシステムである
  多くの問題点がある
 実験調査は、理由を探るものであり、リレーションシップに
 影響する
                           68
マーケティング情報システム
接触方法
 郵送調査
 電話調査
 対面インタビュー
   個人、またはフォーカス・グループ
 オンライン(インターネット)調査
それぞれの接触方法に長所短所がある
 融通性
 サンプル管理
 データ量
 費用
 インタビューアーの影響
 データ収集のスピード
 反応率

                      69
マーケティング情報システム
サンプル: 情報収集対象者の一部
サンプル計画
  サンプル単位
  サンプル・サイズ
  サンプル手順
   確立サンプル
   非確立サンプル
リサーチ方法
  質問票
   自由回答形式と選択式
   質問文と質問順序が重要
機械的な方法




                   70
マーケティング情報システム
Step3: 調査計画の実行
 情報の収集、加工、分析を含む

Step4: 結果を理解し、発見を報告する
マーケティング情報の分析
 CRMは情報のマネージを助ける
 CRMは多数の利点を提供し、企業が競争力を持つのを助ける
 技術だけでは、儲かる顧客との関係を構築することは出来ない
マーケティング情報を提供し、利用する
 定期報告は、情報を欲しい時に得られるようにする
 利用者を考えたデータベースなら、特別な質問も許容する
 イントラネットやエクストラネットは、従業員や社外のメンバーに情報を
 提供するのに役立つ


                                 71
その他の考慮点
小規模ビジネスや非利益団体のマーケティング調
査
国際的マーケティング調査
公序良俗と倫理
 消費者の個人情報問題
調査結果の利用方法相違




                         72
第6章 消費者市場と消費者購買
  章
行動
第6章の目的
  章の目的
消費者市場について定義が出来て、消費者の購買
行動について簡単な事例を作れるようになる
消費者の購買行動に影響を及ぼす4つの主要項目
を知る
購買決定行動の主要なタイプ、及び購買決定プロ
セスの段階について理解する
新商品に対する受容、普及プロセスについて説明
出来るようになる




                     74
定義
消費者購買行動
 個人的消費の為に商品を買う個人や家庭の購買
 行動のこと
消費者マーケット
 個人的消費の為に商品を買う個人や家庭の総称




                     75
消費者行動のモデル
刺激反応型モデル
 マーケティングや他の刺激が購買者の「ブラックボックス」
 に侵入し、特定の選択/購買反応を引き出すもの
 マーケターは、購買者の「ブラックボックス」の中を探り当て、
 どうすれば刺激が反応になるかを導かなければならない




                            76
消費者行動に影響を与える特性
重要な項目     文化
 文化的      サブカルチャー
 社会的       ヒスパニック消費者
 個人的       アフリカ・アメリカン
 心理的       アジアン・アメリカン
           熟年消費者
          社会的階層




                        77
消費者行動に影響を与える特性
ヒスパニック(スペイン系住民)
  35百万人、4,250億ドルの購買
  今後20年間に64%の増加が予想される
  スペイン語メディアによって、このグループにリーチし易くなっている
  ブランドに対してロイヤルティーの高いグループ
アフリカ・アメリカン
  35百万人、5,270億ドルの購買
  影響力を強め、より洗練されて来た
  価格及びブランド名にうるさい、品質と品揃えが重要
  特定のメディアがこの層を狙っている
アジアン・アメリカン
  10百万人、2,290億ドルの購買
  成長性一番、最も裕福なサブカルチャー
  多国籍
  消費財企業がこのグループを前以上にターゲットとしている


                                     78
消費者行動に影響を与える特性
成熟世代の消費者
 75百万人の50歳以上の世代は、あと25
 年で115百万人に到達する
 この世代が、可処分資産の50%をコント
 ロールしている
 旅行、レストラン、化粧品にとっては特に魅
 力的な市場である



                    79
消費者行動に影響を与える特性
          グループ
重要な項目
            会員制
 文化的        参照となるグループ
              向上心あるグループ
 社会的        オピニオン・リーダー
 個人的          口コミ・マーケティング
          家族
 心理的        子供は影響力あり
          役割と地位
          年齢とライフサイクル
          職業
          経済状況
          ライフスタイル
            活動、興味、意見
            ライフスタイル・セグメンテーショ
            ン
                           80
消費者行動に影響を与える特性
          個性と自己概念
重要な項目       ブランド個性
 文化的          誠実性
              頑丈さ
 社会的          刺激性
              資格性
 個人的          洗練さ
          動機
 心理的        ニーズは消費者行動の動機を提供す
            る
            動機調査
            Maslowのニーズ階層
          認識
            選別的注目、歪曲、保管
          学習
            駆動、刺激、きっかけ、反応、補強
          信念と姿勢


                          81
消費者行動に影響を与える特性
Maslowのニーズの階層




                自己実現

                貴重なニーズ

                社会的ニーズ

                安全のニーズ

                心理的ニーズ



                         82
購買決定行動のタイプ


               高い    関与度    低い
ブランド間の
  差      複雑な購買行動           バラエティーを求める
                              購買行動
非常に違う




余り違いが
  ない
         不調和を少なくする               習慣的な
           購買行動                  購買行動


                                        83
購買決定プロセス
五つの段階
 ニーズの認識
 情報調査
 選択肢の評価
 購買決定
 購入後の行動




           84
購買決定プロセス
           ニーズのきっかけは、
五つの段階
             内部的刺激
 ニーズの認識        通常のニーズが高まって行
               動につながる
 情報調査        外部的刺激
 選択肢の評価        広告
               友人の友人
 購買決定      消費者が特別な注目度合いを示す、
           或いは積極的に情報を調べる
 購入後の行動    情報源
             人的
             商業的
             公的
             経験的
           口コミ


                         85
購買決定プロセス
           評価手順は、消費者次第だし、購買の状
五つの段階      況にもよる。
           ほとんどの購買者は、複数の要素を評価
 ニーズの認識    するが、そのウェイトはまちまちである。
 情報調査      評価の最後に、購買意思が固まる。
           購買意思と実際の決定を取り持つ二つの
 選択肢の評価    要素
             他の人の姿勢
 購買決定        予想外の状況要因
           満足が重要
 購入後の行動      よろこんでいる消費者は、肯定的な
             口コミを流す
             不満な消費者は、平均11名に不満
             を話す
             新規顧客を獲得するには、既存顧客
             を維持する以上の費用が掛かる
           認知的不協和は一般的である



                            86
新商品に対する購買決定プロセス
新商品
  消費者から新しいと認識される物品、
  サービス、またはアイデア
受容プロセスの段階
  マーケターは、消費者がこの時期を上
  手く通過するように援助すべきである
    認知する→興味を持つ→評価する
    →試す→受容する
革新性に於ける個人差
  消費者は、新商品に対する異なる行動
  によって、五つの受容カテゴリーに分類
  される
    革新者、早期受容者、早期大勢派、
    後期大勢派、最終組
商品特性と受容
  受容率に影響を与える五つの商品特性
    比較優位性、複雑性、互換性、倍数
    性、伝達性


                       87
新商品に対する購買決定プロセス
国際的消費者行動
 価値観、姿勢、行動は国によって大きく違う
 物理的な違いがある結果として、マーケティング・
 ミックスに変更が必要となる
 国によって、習慣も異なる
 マーケターは、マーケティング活動をどの程度適
 合させるかを決めなければならない




                       88
第7章 法人市場と法人購買行動
  章
第7章の目的
  章の目的
法人市場について定義が出来て、法人市場が消費
者市場とどう違うかを説明出来る
法人の購買行動に影響を及ぼす4つの主要項目を
知る
法人の購買決定プロセスの段階について理解する
業界団体や政府機関の市場について理解し、これ
らの市場に於ける購買決定方法について学ぶ




                     90
定義
法人購買行動
 組織が、商品を生産するか利益を乗せて第三者に再販売
 する或いは賃貸するという目的の為に、商品やサービス
 を購買する場合の購買行動のことをいう
法人マーケット
 法人マーケットの特徴は、法人マーケットの規模は、消費
 者マーケットよりはるかに大きいということが言える
 法人マーケットは消費者マーケットと、様々な点で異なる
  市場の構造と需要
  購入単位
  決定のタイプとプロセス


                          91
法人マーケット
              消費者マーケットとの比較
特性              法人マーケット
 市場の構造と需要         数は少ないが大きい顧客を持つ
                法人顧客
 購入単位             地理的に集中している
                需要は異なる
 決定のタイプとプロセ       需要は派生する
 ス                需要は価格弾力性がない
                  需要はより変動し、急に変化する
                多くの購入者を意思決定プロセスに
                巻き込む
                購買を行うのは専任のバイヤーであ
                る
                より複雑な購買意思決定を行う
                購買プロセスは、より形式による
                購買者と売却者は互いに協力し合い
                長期的な関係を築く



                               92
法人購買行動
法人購買の場面
  そのままの再購入
    変更なしの再注文
  変更ありの再購入
    前回の購買から変更事項あり
  新規購入
    初めての購入
システム販売
  単一の販売者から問題解決策をパッ
  ケージとして購入する
    利便性が最大の利点
  口座を獲得して維持したい事業がよ
  く取るマーケティング戦略である
法人購買プロセスの参加者
  利用者、影響を与える者、購買者、
  決定者、門番(Gatekeeper)




                       93
法人購買に対する影響
重要項目         経済トレンド
 環境的な○       仕入れ条件
 組織的な        技術変更
 人間関係的な      規制及び法的環境
 個人的な        競合関係の開発
             文化と習慣




                        94
法人購買に対する影響
重要項目         目的
 環境的な        方針
 組織的な○       手続き
 人間関係的な      組織構造
 個人的な        システム




                    95
法人購買に対する影響
重要項目         権限
 環境的な        役職
 組織的な        共感
 人間関係的な○     説得
 個人的な




                  96
法人購買に対する影響
重要項目         権限
 環境的な        年齢
             学歴
 組織的な
             職位
 人間関係的な
             個性
 個人的な○       リスクに対する姿勢




                         97
法人購買プロセス
八つの段階
 Stage1: 問題点の認識
 Stage2: 一般的ニーズの定義
 Stage3: 商品仕様
    価値分析がコスト削減を助け
    る
 Stage4: 仕入先探し
    仕入先開拓
 Stage5: 提案の要求
 Stage6: 仕入先の選択
 Stage7: 発注-通常仕様
    包括契約により、メンテナン
    ス、修理、運営項目の利用を
    行うことが多い
 Stage8: 業績評価


                     98
法人購買プロセス
インターネット利用による法人購買
 E調達が急速に普及
 逆入札が、オンライン購買の大半を占める
 E調達は多くの利点を提供
  新しい仕入先
  低い購買価格
  注文と配送の迅速化




                       99
団体および政府マーケット
団体マーケット
 教会、学校、刑務所、病院、介護施設など人々にケアを提供する組織
 で構成される
 往々にして、低予算とパトロンの存在などで特徴づけられる
 マーケターはこの市場の為に別立てでサービスする
政府マーケット
 政府の単位-連邦、州、地域で、政府としての機能を果たすべく行う
 購買
 82,000以上の購買単位
 入札方式
 国内企業優遇
 仕入れ業者はおびただしい書類作成を求められる




                              100
団体および政府マーケット
政府マーケット
  政府の購買が往々にして有利に働くのは、
   落ち込んでいる企業や地域
   小規模事業者
   少数派住民の事業者
   非差別を実践している事業者
政府に販売している業者は、マーケット中心でないことが多
い
企業によっては、政府マーケットを別の部門にしている
政府の購買の多くがオンライン化している



                          101
第8章 セグメント、ターゲット、ポジ
  章
ショニング

    正しい顧客と正しい関係を築く
第8章の目的
  章の目的
ターゲット・マーケッティングの3つのステップが分か
る:マーケット・セグメンテーション、ターゲット・マー
ケティング、マーケット・ポジショニング
消費者市場・法人市場でのセグメンテーションにつ
いての主要な基礎事項について理解する
企業がどのように魅力的なセグメントを発見し、どの
ようにターゲット・マーケティング戦略を選択するの
かを知る
企業が、競争優位性を最大化させるためにどのよう
にその商品をポジショニングするのかを理解する


                         103
定義
マーケット・セグメンテーショ
ン
  市場を、特別なニーズ、
  特性、行動様式を持ち
  別々の商品やマーケティ
  ング・ミックスを必要とす
  るであろう特別なグルー
  プに分割すること




                 104
マーケット・
マーケット・セグメンテーション
話題            地域的セグメンテーション
               地域性によってマーケット・
 消費者マーケットをセ    ミックスはカスタマイズされる
 グメント化する      人口統計的セグメンテーション
               最も普及したセグメンテーショ
 法人マーケットをセグ    ン
 メント化する        人口統計はニーズ、ウォンツ、
               利用率に密接に関連している
 国際マーケットをセグ
              心理学的セグメンテーション
 メント化する
               ライフスタイル、社会階級、個
 有効なセグメント化     性に基づくセグメンテーション
 が求められる       行動によるセグメンテーション
               最初にこれを行う



                           105
マーケット・
マーケット・セグメンテーション
地理的セグメンテーション
 世界的地域または国
 米州
 州
 都市
 地域
 市や都心
 人口密度
 天候


                  106
マーケット・セグメンテーション
人口統計的的セグメンテーション
 年齢
 性別
 家族規模
 家族のライフサイクル
 収入
 職業
 教育
 宗教
 人種
 世代
 国籍
                  107
マーケット・
マーケット・セグメンテーション
行動によるセグメンテーション
 機会
 利益
 利用者状況
 利用者比率
 ロイヤルティー状況
 準備状況
 商品に対する姿勢

                  108
マーケット・
マーケット・セグメンテーション
話題           人口統計的セグメンテーション
              産業、企業規模、立地
 消費者マーケットを   オペレーション上の変数
 セグメント化する     技術、利用率、顧客の能力
 法人マーケットをセ   購買アプローチ
             状況要因
 グメント化する
              緊急性、特定の利用法、発注
 国際マーケットをセ    サイズ
 グメント化する     個人的特性
              購入者-販売者の類似性、リ
 有効なセグメント化    スクに対する姿勢、ロイヤル
 が求められる       ティー




                         109
マーケット・
マーケット・セグメンテーション
話題           地位的セグメンテーション
 消費者マーケットを    立地や地域
 セグメント化する    経済要因
              収入や経済開発度
 法人マーケットをセ
             政治的、法的要因
 グメント化する
              政府のタイプ/安定性、
 国際マーケットをセ    金融規制、官僚制
 グメント化する     文化的要因
 有効なセグメント化    言語、宗教、価値観、姿
 が求められる       勢、習慣、行動パターン



                        110
マーケティング・セグメンテーション
話題           計測可能な
              規模、購買力、セグメントのプ
 消費者マーケットを    ロフィール
 セグメント化する    近づき安さ
              手が届き、面倒を見てもらえ
 法人マーケットをセ    る
 グメント化する     重要さ
 国際マーケットをセ    十分に大きく、儲かっているこ
              と
 グメント化する
             差別化可能さ
 有効なセグメント化    違った対応をする
 が求められる      行動できる
              有効なプログラムを開発でき
              る


                          111
ターゲット・
ターゲット・マーケティング
マーケット・セグメント評価
 セグメント・サイズと成長性
 セグメントの構造的魅力
   競合状況
   代替可能な商品
   バイヤーの力
   サプライヤーの力
 企業の目的と資源




                 112
ターゲット・
ターゲット・マーケティング
ターゲット・マーケティング戦略
 非差別化(マス)・マーケティング
 差別化(セグメント化した)・マーケティング
 集中(ニッチ)・マーケティング
 マイクロマーケティング(地域または個人)・
 マーケティング




                     113
ターゲット・
ターゲット・マーケティング
ターゲット・マーケティング戦略の選択は、以
下の点を考慮に入れる必要がある
 企業の資源
 商品の変異性
 商品のライフサイクルに於けるステージ
 マーケットの変異性
 競合先のマーケティング戦略



                    114
ターゲット・マーケティング
社会的責任とターゲティング
 特定のセグメント独自のリスク
  子供
  内陸地の少数民族消費者
  インターネット消費者
手法に問題があれば、論争を招きかねない




                      115
ポジショニング
ポジショニング
 競合する商品に対してその商品が占める消費者の頭の中での位置
 付け
 消費者にとって重要な要因を基準として、通常は決められている
ポジショニング戦略の選択
 可能な戦略優位性を見つける
   商品、サービス、チャネル、人物、イメージが差別化の源泉になり
   うる
 正しい戦略優位性を選ぶ
   いくつの違いをプロモートするか?
     独自性のある売り
     間違ったポジショニングは避けたい
   どの差別化をプロモートするか?



                                116
ポジショニング
有意義な差別化の要
件
 重要な
 優れた
 先制的な
 独特な
 伝わり易い
 手頃な
 儲かる


            117
ポジショニング
ポジショニング戦略の選択
 包括的なポジショニング戦略の選択
   強気の価値主張を基に強気のポジション
   同等の価値主張を基に強気のポジション
   弱気の価値主張と基に同等のポジション
   非常に弱気の価値主張を基に弱気のポジション
   弱気の価値主張を基に強気のポジション
 ポジショニングの主張を開発する
   ポジショニング・ステートメントは企業やブランドのポジショニングを
   要約したものである
   例: (ターゲット・セグメントとニーズ)にたいして、わが(ブランド)
   は、(差別化)という(コンセプト)である。
 選択したポジショニングを伝えていく



                                   118
第9章 商品、サービスとプランド戦
  章
略
第9章の目的
  章の目的
商品を定義出来、また商品やサービスの分類方法
について知る
企業が個々の商品やサービス、商品ライン、商品
ミックスについて下す決定について理解する
企業がどのようにブランドを開発しマネージするの
かを理解する
サービスの持つ4つの特徴と、特にサービスの場合
必要なマーケティング上の観点について知る
社会的責任、国際マーケティングについて考える際
に発生する、商品についての追加の問題点につい
て考察する
                      120
定義
商品
 マーケットに対して提供
 されていて、注目され、
 購入され、使用或いは消
 費されることで、ニーズ
 やウォンツを満たすもの
 のこと
サービス
 一方が他方に提供する
 活動や利点で、本質的
 には無形資産で何かを
 所有することにつながる
 ものでないこと

               121
ブランド戦略
ブランドは、注意深く開発し、マネージされるべき強力な資産
である
強いエクイティーを持ったブランドは、多くの競争優位性を
持っている
 消費者からの高い認知
 強いブランド・ロイヤルティー
 新商品導入時に力を発揮する
 価格競争に影響されにくい




                           122
サービス・マーケティング
サービスとは
 米国のGDPの74%はサービ
 スである
 企業、政府、非営利団体を含
 む
サービスの特性
 無形資産である
 非分離性
 変異性
 即時性
サービス企業のマーケティング
戦略
 サービスの差別化・品質・生
 産性をマネージ


                  123
第10章 新商品開発と商品ライフ
   章
サイクル戦略
第10章の目的
   章の目的
企業が、どのように新商品のアイデアを見つけ、開
発するのかを理解する
新商品開発のプロセスにおけるステップを学ぶ
商品ライフサイクルの段階について知る
商品ライフサイクルの課程によって、どのようにマー
ケティング戦略が変化するのかを理解する




                       125
新商品開発戦略
企業の独自の開発努力によって達成される、
独自商品、商品改善、商品変更、新ブランド
などのこと
新商品は、買収または開発によって獲得さ
れる
新商品は、非常に失敗する比率が高い




                   126
新商品開発戦略
Stage1:アイデアの発想           Step7:テスト・マーケティング
   社内R&Dから               Step8:商業化
   顧客、競合先、物流、仕入れ先から
Step2:アイデアを選別する
   要件に沿って評価し、ほとんど排除
Step3:コンセプト開発とテスト
   新ビジョンを消費者使ってテスト
Step4:マーケティング戦略開発
   戦略ステートメント(ターゲット・マー
   ケット、ポジショニング、売上、シェア、
   利益目標、価格、物流、マーケティン
   グ予算、マーケティング・ミックス戦
   略)
Step5:事業分析
   売上、コスト、利益の見込み
Step6:商品開発
   試作品開発とテスト



                                             127
商品ライフサイクル戦略
商品開発、導入、成長、成熟、後退の五つのス
テージがある
商品ライフサイクルのコンセプトは、商品クラス、
商品形態、ブランドに適用出来る
ステージ毎のマーケティング戦略
  導入期-基本商品、コストプラスで出した
  価格、限定的な販売チャネル、早期受容者
  とディーラー向けに認知度Up狙いの広告、
  トライアルに重い出費
  成長期-追加商品・サービス・保証、普及
  価格、広範な販売チャネル、マス市場での
  認知・興味喚起の広告、販促費は減少
  成熟期-広範なブランドとモデル、競合に
  合わせた価格、より広範な販売チャネル、
  ブランド差別化強調広告、ブランドスウィッ
  チを狙った販促
  後退期-弱い商品は撤退、カットした価格、
  限定的な販売チャネル、不採算チャネルは
  撤退、コアなファン向けのみに限定した広
  告、最低限の販促

                          128
第11章 価格についての考察とア
   章
プローチ
第11章の目的
   章の目的
企業の価格決定に関して
影響を及ぼす内部要因に
ついて理解する
消費者が価格と価値につ
いて持つ印象が与えるイン
パクトを含めて、外部要因
が価格決定に与える影響
について理解する
価格決定のための3つのア
プローチが出来るようにな
る



               130
一般的価格アプローチ
コストベース・プライシング: コスト-プラス価格
  コストに一般的な利益を乗せる
  需要や競争は無視
  一般的な価格決定方法:
    簡単
    価格競争が最小化される
    売り手、買い手双方にとってフェアだと写る
  <例>
    変動コスト:$20 固定コスト:$500,000
    予想販売量: 100,000個 希望収益率:20%
    変動コスト+固定コスト/販売個数=単価
    $20+$500,000/100,000=$25
    単価/(1-期待収益率)=販売価格
    $25/(1-0.2)=$31.25

                                131
一般的価格アプローチ
 コストベース・プライシング:ブレーク・イーブン分析とターゲット収益価格
 コストベース・プライシング ブレーク・イーブン分析とターゲット収益価格


                                               売上
                                                    ターゲット収益
      1000                                          $200,000


      800                                       総コスト

千ドル
      600             ブレーク・イーブン・
                          ポイント

      400

                                                固定費
      200



             0   10          20      30   40
                                                    ターゲット収益実現の為の販売数目標
                            販売個数 (千個)
                                                                  132
第12章 価格戦略
   章
第12章の目的
   章の目的
価格の仕掛けと新商品についての主要な戦略につ
いて学ぶ
企業が、どのように商品構成ミックスの中から得ら
れる利益を最大化するための価格セットを見つける
のかを理解する
企業が、違うタイプの顧客や状況に対応するために
どのように価格を変えるのかを学ぶ
価格の変更を仕掛ける、或いは対応することに関し
ての重要な項目について知る



                      134
定義
マーケット-スキミング価    Strategy                   Description

格                                          Setting price steps
                Product line pricing       between product line
  新商品につける高い価                               items
  格で、高くても買うセグ   Optional-product pricing   Pricing optional or
  メントを狙いなるべく利                              accessory products sold
                                           with the main product
  益を上げるもの
マーケット-普及価格                                 Pricing products that
                Captive-product pricing    must be used with the
  新商品につける低い価                               main product

  格で、なるべく多くの購                              Pricing low-value by-
                By-product pricing         products to get rid of
  買者を狙い、大きな                                them
  シェアを狙ったもの
                                           Pricing bundles of
                Product bundle pricing
                                           products sold together



                                                             135
第13章 マーケティング・チャネルと
   章
サプライチェーン・マネージメント
第13章の目的
   章の目的
企業が何故販売チャネルを使う
のかを知り、それぞれのチャネル
の役割を理解する
チャネルの構成員がどのように
反応し合い、チャネルとしてどう
のように機能するのかを学ぶ
企業にとって選択可能な主要な
代替チャネルについて知る
企業が、チャネルの構成員をど
のように選び、動機付けをし、評
価するかを理解する
マーケティング物流と、統合され
たサプライチェーン・マネージメン
トが持つ本質、およびその重要
性について理解する


                   137
定義
価値提供ネットワーク
 企業、仕入先、販売者、
 そして最終的には顧客で
 構成されるネットワーク
 であり、互いに「パート
 ナー」として協力して全
 体のシステムの効率を
 改善するものである。




               138
販売チャネルの設計
Step1: 顧客ニーズの分析
   費用とニーズに合わせる融通性を考
   慮
Step2: チャネルの目的を設定する
   顧客サービスのレベル
Step3: 代替チャネルを考える
   媒介者のタイプ
      企業の営業人員、製造者の代理
      店、業界の流通業者
   マーケティング媒介者の数
      集中的、選別的、排他的
   チャネル構成員の責任
Step4: 代替チャネルの評価
   経済的要件
   管理上の問題
   受容上の要件




                       139
物流とサプライチェーン・マネジメント
何故、物流が重要か
 企業に競争優位性を提供する
 コスト削減が期待出来る
 商品が多品種になるほど、よい物流が必要となる
 ITを利用した物流の改善
物流機能
 倉庫
 在庫管理
 運搬
 物流情報マネジメント




                          140
第14章 小売と卸売り
   章
第14章の目的
   章の目的
マーケティング・チャネルに於ける、小売業者と卸売
り業者の役割について理解する
小売業者の主なタイプについて知る
卸売業者の主なタイプについて知る
小売業者、卸売業者に対するマーケティング上の決
定について理解する




                       142
小売業
小売業のタイプ
 専門店、デパート、スーパー、
 ディスカウント・ストアー、コンビニ、
 割引店、大型店
小売業のマーケティング決定事項
 ターゲット・マーケティングとポジ
 ショニング
 商品選定、サービス・ミックス、店
 舗の雰囲気
 価格
 販売促進
 場所
小売業の将来
 巨大小売業者の台頭
 小売業への技術導入



                      143
卸売業
卸売業の機能
  販売と販促、仕入れと詰め合わせ、
  大量仕入れと小分け、倉庫保管、配
  送、ファイナンス、リスク投資、マーケ
  ティング情報、マネジメント・サービス
卸売業者のマーケティング決定事項
  ターゲット・マーケットとポジショニング
  マーケティング・ミックス決定
卸売業のトレンド
  激しい価格競争
  効率性を向上させ、価値を生み出し
  て初めて成功出来る
  大型小売業者と卸売業者との境がだ
  んだんなくなってきた
  小売業者により多くのサービスを提
  供するようになってきた
  多くの卸売業者が世界進出を行って
  いる


                        144
第15章 統合マーケティング・コミュ
   章
ニケーション戦略
第15章の目的
   章の目的
マーケティング・コミュニケーション・ミックスのツール
を知る
統合マーケティング・コミュニケーションのプロセスと
優位性について理解する
有効なマーケティング・コミュニケーションを作るため
のステップについて学ぶ
販売促進予算設定の手法と販促ミックスをデザイン
する際に影響を与える項目について理解する




                        146
定義
マーケティング・コミュニケーション・ミックスとは、
 企業が、その広告・マーケティングの目的の達成の為に利用する広告、
 営業販売、販売促進、PRの特定の組合せのことである




                              147
統合マーケティング・コミュニケーション
マーケティング・コミュニケーション環境の変化
 マス・マーケットが不安定となり、マーケターがマ
 ス・マーケティング離れを起こしている
 ITの進歩が、セグメンテーションをより進めている
統合マーケティング・コミュニケーションの必要性
 企業は、その組織と商品についての明快で、一定
 で、有用なメッセージを、慎重に統合しコーディ
 ネートした沢山のコミュニケーション・チャネルを通
 して発信すること



                       148
効果的コミュニケーションの開発
Step1: ターゲットとなる聞き手を
決める
Step2: コミュニケーションの目的
を決める
   6つの買い手準備段階
     認知、知識、好み、選択、信
     念、購買
Step3: メッセージをデザインする
Step4: メディアの選択
   人的コミュニケーションチャネル
   非人的コミュニケーションチャネ
   ル
Step5: メッセージの出所を選択す
る
Step6: フィードバックの収集



                      149
第16章 広告、販売促進、とPR
   章
第16章の目的
   章の目的
販促ミックス内の、広告、販売促進、PRそれぞれの
役割について理解する
広告プログラムを開発する際に行われる主な意思
決定を知る
販売促進キャンペーンがどのように開発され実施さ
れるかを学ぶ
企業がPRをどのように使って一般大衆とコミュニ
ケーションをとるのかを学ぶ




                       151
広告
メディアのタイプ
 新聞、テレビ、ダイレク
 ト・メール、ラジオ、雑誌、
 戸外、インターネット
広告の目的設定
広告予算の設定
クリエイティブの挑戦
メディアの選定
効果測定




                 152
販売促進
消費者プロモーション
  目的-短期の販売増加、商品のトライアル
  ツール-サンプル、キャッシュ・リファンド、割引、おまけ、PtoP
トレード・プロモーション
  目的-小売スペース・販売棚確保、小売業者にブランド宣伝させる
  ツール-割引、費用負担、試供品、現金
販売促進を企画する際に行う重要な決定事項
  インセンティブの規模
  参加条件
  実際のプログラムの実施方法
  プログラムの期間
  評価




                                 153
PR
 機能
   新聞との関係維持、商品紹介、ロビイング、投資家対策
 長所
   広告対比低予算で認知を獲得することが出来る
 PRのツール
   ニュース
   スピーチ
   企業広報誌
   携帯マーケティング
   イベント
   出版物
   デジタルメディア
   公共サービス活動


                               154
第17章 営業販売とダイレクト・
   章
マーケティング
第17章の目的
   章の目的
企業の営業担当の、顧客に対する価値提供と、顧
客関係構築の課程に於ける役割について理解する
営業要員マネジメントに於ける主要な6ステップにつ
いて知る
営業販売のプロセスを理解し、取引を基点とした
マーケティングと、リレーションシップ・マーケティン
グの違いを理解する
ダイレクト・マーケティングとその消費者、企業にとっ
ての利点について学ぶ
ダイレクト・マーケティングの主な形態について知る

                       156
販売要員マネジメント
販売要員の活動を、分析し、
計画し、実施し、管理するこ
と。販売要員マネジメント戦
略を立案し、企業の営業要
員の募集、採用、研修、指
導、報酬支払い、評価する
ことを含んでいる。




                157
ダイレクト・マーケティング
顧客データベース
 顧客プロフィール、購買履歴、
 その他詳細
 データベースは、見込み客の
 発見、顧客を分析してオ
 ファーを受ける顧客を選別、
 関係を構築するのに非常に
 役立つ
 データベース・マーケティング
 は、ハード・ソフト・人員に相当
 の投資を要する
ダイレクト・マーケティングの形式
 対面販売、テレマーケティング、
 DM、カタログ、キオスク、オン
 ライン、TV番組

                   158
第18章 競争優位性の創造
   章
第18章の目的
   章の目的
競合分析を通じて、どのように競合先及び顧客を理解するの
かを学ぶ
顧客に対する価値創造に基づく競争マーケティング戦略の基
本を学ぶ
真に市場を基にした組織となるためには、顧客と競合組織と
のバランスをとることが必要であることを認識する




                         160
競争戦略
基本的競争戦略
  コスト・リーダーシップ
    生産及び物流コストを最低にす
    る
  差別化
    非常に差別化された商品ラインと
    マーケティング・プログラムを創
    造する
  集中
    いつくかのマーケット・セグメント
    に集中する
  卓越したオペレーション
    価格と利便性を通して優れた価
    値を提供する
  顧客との親密化
    買い手との強力な関係をニーズ
    を満たすことによって達成する
  商品リーダーシップ
    革新的な商品により優れた価値
    を創る


                       161
第19章 グローバル市場
   章
第19章の目的
   章の目的
国際的な貿易システム、経済、政治、法律、そして文化的環
境が、どのように企業の国際マーケティングの意思決定に影
響を与えるのかを理解する
国際市場に参入するための3つの重要なアプローチを学ぶ
企業が、国際市場に対して、自らのマーケティング・ミックスを
どのように適用するのかを理解する
3つの主要な国際的マーケティング組織をどのように認識し
たらよいのかを学ぶ




                           163
定義
グローバル企業とは、
 一カ国以上で営業し、R&D、
 生産、マーケティング、資金に
 おいて純粋な国内企業では
 達成出来ないようなコスト面
 や評判面で、メリットを享受し
 ている企業のこと。
国際マーケティング
 グローバル環境を考える
 海外に出るかどうかを考える
 どのマーケットに入るかを考
 える
 マーケットにどのように入るか
 を決める
 国際マーケティングの問題点
 を認識する
                  164
第20章 マーケティングと社会
   章


   社会的責任とマーケティング倫理
第20章の目的
   章の目的
マーケティングに対する主な社会的批判を知る
消費者至上主義と環境至上主義を理解し、それらがマーケ
ティング戦略にどのような影響を与えるのかを知る
社会的責任のあるマーケティングの原則について学ぶ
マーケティングに於ける倫理の役割について学ぶ




                         166
社会的責任あるマーケティング
消費者中心のマー
ケティング
革新的マーケティ
ング
価値マーケティン
グ
社会的マーケティ
ング
使命的マーケティ
ング

                 167
END


      168

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