「日本の研究をもっと元気に、面白く。」
それがサイエンストークスの目標です。サイエンストークスは、日本の研究と科学技術を活性化させたい様々な立場の個人が自由に集まって議論し、よりよい実践を広げていくことをめざしたムーブメントです。科学を愛する有志による委員会を2013年に立ち上げ、日本の研究にまつわる様々な課題の議論を行ってきました。
研究論文数の伸び悩み、研究不正、若手就職問題など、最近なにかと暗い話題が多い日本のサイエンスの世界。もっと元気で面白くするためには、科学の問題点のみを挙げるだけではなく、現場でオモシロイ実践や変える努力をしている人たちに光を当てて、地道な解決の方法と成功例をもっと語るべきだと私達は考えます。そして、良い実践の成功例が日本中に広がるためのボトムアップ的なしくみづくりを、当事者と膝を突き合わせて話し合う場を作りたいと思います。そのために年に1回のオープンフォーラムを含めた様々なイベントやネットでの議論、当事者インタビューや事例の紹介などの活動を行っています。
力はまず個人に宿り、それが集団に伝播してシナジーを起こします。現場の当事者からの問題意識と発信を起点にした議論と実践を積み重ねることで、日本の研究にはもっと力が宿るのではないでしょうかか。ステークホルダーは、研究者、研究組織、科学技術政策立案者だけではなく、ジャーナリスト、企業、学生、市民…科学に関わるすべての人たちです。
サイエンストークスは2014年の今年、第2回となるオープンフォーラムのテーマとして、日本の研究の方向性を決める、政府の「第5期科学技術基本計画」に注目しました。 5年に一度の科学技術基本計画作りの機会を捉え、日本の研究をもっと元気に面白くする方策をみんなで考える場を創ります。
2013年3月より「勝手に第5期科学技術基本計画みんなでつくっちゃいました!」というパブコメ企画を開始し、ウェブやイベントを通じて秋からはじまる政府の計画立案に合わせて提言案を作成しています。このオープンフォーラムでは、各分野のステークホルダーを交えて、提言案をブラッシュアップします。