Hinweis der Redaktion
- こんにちは。沖縄・名護ジュニアコーラス保護者の大城真理子と申します。
わたしは1970年から72年、5歳から7歳までニュージーランドに住んでいました。
2年間暮らした、大好きなニュージーランドの話をさせていただきます。
- これから子供たちが歌うのはニュージーランドの先住民族、マオリの歌です。
マオリはハワイやトンガの先住民族と同じ、ポリネシア民族です。
アジアから何千年もかけて海を渡り、ニュージーランド、ハワイ、イースター島にたどりついたといわれています。
- ニュージーランドは、ポリネシアと西洋が共存している国です。
先住民族マオリが暮らしている島に、ヨーロッパ人が訪れ、1840年にワイタンギ条約が結ばれました。
この条約の解釈は、今も意見がわかれています。マオリの人たちの高い文明を認めた英国と部族長たちとの間に条約が結ばれたのですが、植民地支配のための不平等条約という面もありました。マオリの血を引く人たちはニュージーランド国民の15％といわれていますが、ニュージーランドの人たちは、マオリの伝統文化をとても大切にしています。
- みなさんは、ニュージーランドの旗をご存じですか？
イギリスと同じユニオンジャック、そして南十字星というこの旗を見たことがあるかもしれません。
今、ニュージーランドは新しい旗を国民投票で決めようとしています。
- 去年の11月から12月にかけて、まずこの５つの新しい旗について、国民投票がなされました。
一次投票で残ったのがこの旗、silver fern（銀色のシダ）と南十字星の旗です。
古い旗と新しい旗、二つのうち一つを選ぶ国民投票が今、行われています。
※（4月付記）決選投票で、現行の旗が選ばれました。
投票率は67.3%、現行デザイン56.6％、新デザイン43.1％という結果でした。
- ニュージーランドの人たちは、マオリの伝統的な歌と踊りをとても大切にしてきました。
マオリの歌について書かれたこの本は、1960年代にニュージーランドで編集され、日本で印刷され、70年代にニュージーランドで売られていたものを私の父が買い求め、そして今、ここ、名護にあります。
海を何度も渡ったこの本のように、マオリの歌と踊りも海を越えて、今日、この名護市民会館で聴くことができます。
こどもたちの歌声と踊りを、どうぞお楽しみください。
