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皆さまには大変ご迷惑をおかけし
 心よりお詫び申し上げます。

    東京電力株式会社 早坂
     平成23年5月19日

  (本分科会の内容は個人的見解であり
  東京電力の公式見解ではありません)   1
節電のお願い
 本論に入る前に
   (その1)


           2
東日本大震災派生直後の電力供給力


 • 原子力・火力・水力発電所等で約2,100万kW
   分の電源が被災・停止→供給力不足が発生

                 5,200万kW※2                3月ピーク電力
                                           4,700万kW


                          震災による電源の被害等
                               ▲2,100万kW



                                     3,100万kW※1



                    震災前               震災直後
                                                      3
※1 揚水発電を含まない ※2 揚水発電を含む
参考)発電設備の被災状況(当社、原子力・火力)

 •     地震・津波により、太平洋側の発電設備に大きな被害
 •     原子力発電だけでなく、火力発電にも大きな被害

                                                【   】内は発電所の出力
         柏崎刈羽原子力【821万kW 】


                             福島第一原子力【470万kW】
                             福島第二原子力【440万kW 】
                            広野火力【380万kW】
品川火力     千葉火力
大井火力     五井火力
川崎火力     姉崎火力
東扇島火力    袖ヶ浦火力        常陸那珂火力【100万kW】
横浜火力     富津火力
南横浜火力
横須賀火力
※                     鹿島火力【440万kW 】
                                 地震により停止中の発電所
                                 地震停止後、復旧した発電所(一部復旧含む)
                                 地震による停止がなかった発電所         4
※休止中
『数表で見る東京電力』p51

                                              北海道-本州間
                                               60万kW
東京-中部間
100万kW+3万kW
(来年秋めどに東清水増設により120万kW)




『数表で見る東京電力』
http://www.tepco.co.jp/company/corp-
com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf             5
『数表で見る東京電力』p41   東京電力の火力発電所




                              6
東北電力株式会社 火力・原子力発電設備(平成22年3月31日)




                                  7
共同火力など




         8
『数表で見る東京電力』p41




                 9
参考)計画停電の実施例(3月17日)
 •   3/17は真冬並の寒さのため、前日よりも約400万kW増加し需給逼迫
 •   政府や報道による注意喚起と、計画停電の実施により大規模停電を回避

(万kW)                                                                          4,000万         (℃)
4,000         想定需要(3/16想定)                                                                          30
              想定需要(3/17 12:00見直し)
                                                3,600万                                              25
                                                                               3,800万
3,500                                       3,300万              3,300万
        供給力                                                                      ▼政府談話

                                                            ▼政府談話                                   20
3,000
             3/17需要実績                                             ▼政府談話
                                                                               3,050万               15
                                                                  2,900万
2,500                             3/16需要実績
                                                             3/16気温                                 10

2,000                                                  3/17気温                                       5
                  計画停電実施                         第1G        第2G          第3G            第4G
                                      第5G
1,500              グループ                                           第5G           第1G                 0
         1    2   3   4   5   6   7   8     9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 (時)
                                                                                               10
『数表で見る東京電力』pp22




                  季節で大きく変わる電力需要




                                  11
『数表で見る東京電力』pp23




                  1日の中で大きく変わる電力需要




                              12
『数表で見る東京電力』p20
                 気温や景気動向などで大きく変わる電力需要




                                     13
                                    13
計画停電実施の頃の普通の電気の使われ方(3月中旬~下旬)のイメージ



                         帰宅ラッシュ
       出勤ラッシュ
                           +
         +
                         点灯ピーク
      仕事の立ち上がり




       8時~10時            18時~20時




                                    14
参考)夏季の電力の使われ方の特徴

•   夏季の最大電力の約1/3は冷房需要が占める
•   夏季の冷房需要の約3割は家庭用、残りが産業用・業務用等

(最大電力、万kW)                                                    5,500


        8月の1日最大電力需要
         真夏の1日の最大電力需要                                   4,800
        8月の平日平均電力需要
         真夏の平日平均電力需要
        4月の平日平均電力需要
         春季の平日平均電力需要
                                     夏の最大電力は、冷房需
                                     要が約3分の1を占める。




                                                              ※4月は19時ピーク、夏は15時ピーク。
                                                               夏の冷房需要の約3割が家庭用、残りは業務用等。

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13    14     15    16   17   18   19   20   21   22   23   24
                                                                                                              (時)
                                                                                                         15
今夏の最大電力の見通し
•   震災による影響や節電等により、昨年に比べ電力使用量は約20%の低下で推移
•   今夏の最大電力について、記録的猛暑だった昨夏よりも500万kW低い5,500万kWを見込む


                          最大電力の見通し
               (万kW)
           6,500
                         5,999(最大発生時:35.7℃)
           6,000
                                   ▲約500万kW
                                            5,500(高気温時)
           5,500

           5,000                            4,800(夏季平日平均)

           4,500

           4,000

           3,500

           3,000

           2,500

           2,000
                          昨年              今年の見通し
                       (記録的猛暑)
                                                            16
東京電力プレス資料
                  今夏の需給見通しと対策について              平成23年3月25日
 1.需給状況と見通し
   当社は、東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが停止したため、現在、供給力確保に
 努めているところでありますが、現時点で今夏の供給力としては4,650万kW程度となるものと見込んでいます。
 一方、今夏の最大電力については、地震の影響や節電の効果が見込まれることから、記録的猛暑だった昨年に比べ、
 約500万kW低い5,500万kW程度(発電端1日最大)と想定しています。(夏期における平日平均の最大電力は4,800
 万kW程度と想定。)
   このため、夏期には供給力が最大電力を大幅に下回るものと予想されることから、今後、供給力の積み増しに全
 力を注ぐとともに、一層の節電に向けた需要面の対策についても最大限に取り組んでまいります。




 2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み)
  (1)震災による停止からの復旧 【760万kW】    鹿島火力1~6号機、常陸那珂火力1号機など
  (2)長期計画停止火力の運転再開 【90万kW】     横須賀火力3,4号機 1・2号GT
  (3)定期点検からの復帰 【370万kW】    品川火力1号系列第1軸、横浜火力7号系列第2軸など
  (4)ガスタービン等の設置 【40万kW】
  (5)その他 【▲260万kW】  既設火力の夏期出力減少分(大気温上昇による出力減)など
   今後、さらなる追加供給力対策についても検討・精査してまいります。
 3.需要面の対策
   全てのお客さまへ引き続き節電をお願いするとともに、需給調整契約の活用も含め、需給状況の改善に努め
 てまいります。
                                                     17
   皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけ致しますが、引き続き節電へのご協力をお願い致します。
                                                     以 上
東京電力プレス資料                                           平成23年5月13日
                    今夏の需給見通しと対策について
1.需給状況と見通し
 このたび、当社の長期計画停止中の火力発電所の一部を除いた全てについて、8月末までの復旧の見通しが得ら
れたことや、新たなガスタービンの設置、揚水発電のさらなる活用などにより、今夏の供給力を5,520万kW(7月末)
~5,620万kW(8月末)へと上方修正することといたしました。
 他方、当社は、今夏の需給両面の対策を通じて、今回の震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バラ
ンスの緩和に向け、東北電力株式会社に、最大140万kWの電力融通を行いたいと考えております。したがって、電力
融通を考慮した場合の供給力は、5,380万kW(7月末)~5,480万kW(8月末)になります。
 なお、経年火力の連続稼働等による計画外停止や、異常な猛暑による需要の急増などが発生した場合には、需給
の安定確保に支障をきたす可能性があることから、今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、これまで検
討してきた追加供給力対策を着実に実施するとともに、引き続き追加供給力の確保に努めてまいります。




 2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み)
  (1)ガスタービン等の設置    【7月+20万kW(計80万kW)、8月+30万kW(計150万kW)】
  (2)震災停止・定期点検からの復帰 【7月+60万kW、8月+280万kW】
     長期計画停止中の横須賀火力5~8号機(各35万kW)を除いた当社全火力発電所の復帰を織り込み
  (3)その他 【▲10万kW】  自家発余剰の購入の増、応援融通の減                        18
  (4)揚水発電の活用 【+250万kW(計650万kW)】                         以 上
大口・小口・家庭用とも15%節電目標
今夏の供給力見通し (5/13)

(1) 東京電力・東北電力の供給力見通し
東京電力の供給力見通し
 「骨格」の前提と      4月15日時点 5月13日時点
 なった見通し        の見通し       の見通し
 7月末 4,650万kW → 5,200万kW → 5,520万kW
 8月末 4,460万kW → 5,070万kW → 5,620万kW
東北電力の供給力見通し
 「骨格」の前提と      4月15日時点 5月13日時点
 なった見通し        の見通し       の見通し
 7月末 1,200万kW → 1,260万kW → 1,280万kW
 8月末 1,150万kW → 1,210万kW → 1,230万kW

(2) 東京電力・東北電力の需給バランスの比較
            東京電力       東北電力
供給力見通し      5,520万kW  1,230万kW
想定需要(抑制基準)  6,000万kW  1,480万kW
必要な需要抑制率(注)    ▲8.0%    ▲16.9%
(注)需要抑制目標は、基準となる想定需要からの抑制比率と
いう形で設定。東京電力では6,000万kW、東北電力では1,480
万kWという昨年並みのピークを想定した需要を使用。

(3) 最大限の融通を行った場合の需給バランスの比較
                  東京電力       東北電力
融通量              ▲140万kW   +140万kW
融通後供給力          5,380万kW   1,370万kW
必要な需要抑制率         ▲10.3%        ▲7.4%
                                                        19
『数表で見る東京電力』p15-16




                    20
『数表で見る東京電力』p16


     厳密にはこれはkWhで本当は節電はkWで見るべき




                                大口



                                中小




                                家庭




                                21
『数表で見る東京電力』p17




                 22
最大電力
 5500万kW
(6000万kW)
            揚水用動力の7割程度




                          20時くらい    26
                  9時くらい
                                   23
従って、例えば閉店時間を2
4時から22時にしたというの
                           赤い曲線の下の
は直接的に効果が少ない。
                             面積が
                             kWh




                 この高さがkW




                               27

                               24
H22.7.23(最大電力発生日)ロードカーブ
(万kW)
        7000

        6000

        5000

        4000

        3000

        2000

        1000

           0
               1   3    5   7   9   11   13   15   17   19   21    23

                                                                  (時刻)
                                                                        25
需給ギャップ解消のイメージ

•   さらなる供給力の拡大と需要抑制により、夜間に供給余力を確保できれば、揚水式発電を活用
    することで需給ギャップのさらなる縮小が可能
•   夏季にも計画停電の原則不実施を継続できることを目指し、需給両面の対策を強化・実施

                                      計画停電
    最大電力   1日最大:5,500万kW
                                    (セーフティネット)


                                     需給調整契約
                                     (随時調整契
                                        約)
                           揚水発電
                                       節電
                                     ピークシフト対
                           供給力          策
           平日平均:4,800万
                           の上積
           kW
                            み

           供給力:4,650万kW
                                            26
参考)揚水発電とは
•   夜間の供給余力を活用して上部の調整池に水を汲み上げ、昼間の発電に活用
•   昼間の電力需要のピーク時に活用する発電方式


         昼間(ピーク時)                                         夜間

    水を落として発電                               水をくみ上げ                 上部調整池
                           上部調整池

←水の流れ
 下部調整池                                 下部調整池        発電所
              発電所

                      水路                                     水路
         水路                                    水路




                           発電所                                    発電所

              ピーク時                                    夜間
                                                      夜間
              (発電時)                                 (揚水中)
                                                     (揚水中)



                       ←電気の流れ                                           27
                                   くみ上げに使った電力の7割程度が発電できるといわれる
参考)揚水発電の特徴

•    昼間に多くの電力を使った場合、夜間に十分なくみ上げができないと水量(=供給力)が減少
•    工場操業の夜間シフト等で夜間需要が増加した場合も、汲み上げ余力が減少する可能性



    昼間(ピーク時)                  夜間
    需要が多く、固定的な供給力だけ           需要が少なく、固定的な供給力に
    では不足する昼間に水を落として           余裕のある夜間に水をくみ上げ
    発電

     電力需要




    揚水式発電を除いた固定的な供給力

                                   震災により
                               くみ上げ可能な水量が減少

    ※水色の面積がオレンジの面積より大きければ、水量を前日並みに回復可能       28
電力需要抑制に向けた当社の取り組み(産業・業務部門)
•   国の電力需要削減対策と連動した活動を展開
•   具体的な節電方法やサービスメニューを業界団体・企業に紹介し、電力削減計画策定を支援


 工場の生産工程を調整し、電気を使う時間をシフトする手法のアドバイス
 各業界団体に対して夏休みの増加や長期化、分散化を要請
 業種別に、工場の生産工程での負荷抑制方策のコンサルト
 蓄熱槽や蓄電池をお持ちのお客さまへのコンサルト
 使用していない自家発電設備の再稼働コンサルト
 重要施設にある自家発電設備の点検の支援
 商業施設や事務所ビルなど業務用のお客さまの負荷抑制方策のコンサルト
 中小企業に対する電気の使用を抑える方策の支援
 テレビCMほかメディアと連携した節電手法の情報提供


                                           29
電力需要抑制に向けた当社の取り組み(家庭部門)
 •   恒常的な「節電ライフスタイル」の定着に向けた活動を展開
 •   政府、マスメディア、消費者団体と連携しつつ、節電方法を繰り返し訴求



 マスメディアと連携した情報提供
      当社ホームページ、検針時の全戸チラシ配布
      テレビCM、新聞広告、雑誌、各検索エンジンへのバナー広告 等
 個別の情報提供
      節電ご相談ホットダイヤルの設置
      在宅介護、身障者の方への個別ケア(熱中症防止方法のご説明 等)
      関係団体、小規模店舗事業主さまへの節電のお願いとツール提供




                                         30
34

31
核家族化・単身世帯の増加で世帯数が増えて
『数表で見る東京電力』p14   いるので増大する家庭部門の電力消費




                                   32
核家族化・単身世帯の増加で世帯数が増えて
『数表で見る東京電力』p14   いるので増大する家庭部門の電力消費




                                   33
『数表で見る東京電力』p95


       電力供給コストの推移




                    34
販売電力量1kWh当たり設備関係費・燃料費の推移
                      石油火力の燃料費を見てみると
                      2008年7-9月低硫黄C重油 101,870円/k㍑
                      重油1㍑=40,870kJ 熱効率36.8%(省エネ琺)とすると
『数表で見る東京電力』p95        燃料費=24.38円/kWh→34.83 円/kWh【揚水】
                      2011年1-3月低硫黄C重油 60,220円/k㍑ 14.41円/kWh→20.59円/kWh【揚水】

                                                        推計は早坂の個人的な見解です




  LNG火力の燃料費を見てみると
                                     推計は早坂の個人的な見解です
    2011年3月通関統計 LNG1t=53,057円
    LNG1kg=53,560kJ 熱効率59%(MACC最新鋭)とすると 燃料費=6.04円/kWh→8.63円/kWh【揚水】          35
    熱効率30%(ガスタービン?効率は様々)とすると 燃料費=11.89円/kWh→16.99円/kWh【揚水】
a+b/40=10.7 a+b/15=12.2 より a=9.8 b=36
                                                             a+b/40=6.2 a+b/15=7.0 より a=5.72 b=19.2




        変動費:9.8円程度

                                                 ACC


       変動費:5.72円程度

                                                     a+b/40=5.7 a+b/15=7.2 より a=4.8 b=36
       変動費:4.8円程度                                                                             2011年3月
                                                                                                (速報)
                                                                                              10,452円/t
                                                                                             変動費11.6円
       変動費:2.0円程度                                                                            12.5円(40年)
                                                                                             14.0円(15年)

                                           2011年3月
                                             (速報)                                           2011年3月
                                           53,355円/t                                          (速報)
                                          変動費24.9円                                          53,057円/t
                                          25.8円(40年)                                       変動費10.8円
                                          27.3円(15年)                                       11.6円(40年)
  a+b/40=5.3 a+b/16=7.3 より a=2.0 b=53.3                                                    12.1円(15年)

【参考】2010年7月13日日本原子研究開発機                                                                         36
構の原子力委員会への報告「FBRサイクル実
用化研究開発プロジェクトフェーズ1の成果」で                           推計は早坂の個人的な見解です
はFBRサイクルによる発電単価2.6円/kWh                                                                        36
                                           出典:「原子力・エネルギー」図面集2010
使用済み燃料の貯蔵量
『数表で見る東京電力』p76




                         37
福島第一原子力発電所の使用済み燃料乾式貯蔵設備概要   リサイクル燃料備蓄センター




   『数表で見る東京電力』pp77-78

                                            38
節電のためにお願いしておりますこと
• エアコンのご使用は極力控えていただく。または冷
  房の温度設定を上げていただく
• 冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」にしていただき,
  扉の開閉回数や時間を減らしていただく
• 必要最低限の照明以外は,ご使用を控えていただく
• 使用していない電気機器のコンセントを抜いていた
  だく
• 特に電力需要が増加する「13時~16時頃」の電気
  のご使用は,極力控えていただく
                         など
                          39
具体的にどのような機器の使用を控
     えればよいか
例としては,エアコン,電気炊飯器,電子レン
ジ,食器洗い乾燥機,テレビなど消費電力の
大きな電気機器や,不要な照明器具等のご使
用を控えていただくと節電効果が大きくなりま
す。



                    40
いつ(どの時間帯に)節電すると良い
       のか。

特に,電力需要が増加する「13時~16時頃」
の節電にご協力をお願いしたいと考えており
ます。




                         41
アンペアブレーカーを変更(減設)する
   と節電効果があるのか。

・契約アンペア数を低く見直した場合,一度にたくさんの家電
機器をご使用頂いた際のアンペアブレーカーの動作(切,遮
断)が増加する可能性がありますので,電力ピークを抑えると
いう点では一定の効果はあると考えております。
・ただし,契約変更にはブレーカー取替えなどでお客さまにお
立会いいただく必要があることや電気の使い過ぎによるアン
ペアブレーカーの動作などが増えることでお客さまにご不便
をおかけする可能性もございますので,当社としては,お客さ
まご自身で電気機器のご使用を控えていただく節電方法をお
勧めさせていただいております。
                           42
家庭用電気機器の消費電力の目安
           機器名       定額消費電力(W)
白熱電灯(60W型)                       54
電球型蛍光ランプ(60Wタイプ)                 10
電球型LED(60Wタイプ)                   6.9
IHジャー炊飯器(10㍑)【炊飯】              1,100
電子レンジ                          1,460
IHクッキングヒーター(100V)              1,300
IHクッキングヒーター(200V)              2,000
トースター                          1,000
冷蔵庫(43㍑)            電動機:133
                    電熱装置:177
電気こたつ                           500
電気カーペット(2畳)                     580
扇風機                              45
                                       43
家庭用電気機器の消費電力の目安
           機器名      定額消費電力(W)
エアコン8~12畳(冷房)                   480
エアコン8~13畳(暖房)                   670
縦型洗濯乾燥機                         300
[ヒーター乾燥方式]               (洗濯のみ)
(洗濯容量8kg、乾燥容量6kg)
縦型洗濯乾燥機                    最大810
[ヒートポンプ乾燥方式]          (電動機:160)
(洗濯容量9kg、乾燥容量6kg)
掃除機                     1,000~約200
ヘアドライヤー                       1,200
ブラウン管テレビ                        230
(36ワイド型)
                                      44
家庭用電気機器の消費電力の目安
            機器名   定額消費電力(W)
液晶テレビ(37V型)                   228
プラズマテレビ(42V型)                 345
食器洗い乾燥機                モータ:135
(卓上タイプ)               ヒータ:1,100
電子レンジ                  最大:1,235
加湿機                           192
(コンプレッサー方式)
加湿機                           390
(ハイブリッド式)




                                    45
46
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/electricity_supply/0513_electricity_supply_02_08.pdf
47
48
49
50
51
52
53
放射線・放射性物質・
 放射能について
   本論に入る前に
     (その2)


             54
日常生活と放射線
                                           放射線の量
                                           (ミリシーベ
                                           ル  ト )
                   ブラジル・ガラパリでの 10
                   自然界からの放射線(年間)
                                            10              全身CTスキャン(1回)


宇宙から
 0.39
                                                           6.9
                      世界の1人あたりの
                      自然界からの放射線2.4
                      (年間・世界平均)
大地から
 0.48

                    日本の1人あたりの 1.48                               一般公衆の線量限度
食物から
 0.29
                    自然界からの放射線
                    (年間・全国平均)
                                             1         1.0       (年間・医療は除く)


                       岐阜    神奈川
 空気中の
ラドンから                                                 0.6    胃のX線集団検診(1回)
  1.26
                                 0.4

                 国内での自然界からの放射線の差
                 (年間・県別平均値の差の最大)
                                                                      胸のX線集団検診(1回)

                                     0.2    0.1
         東京~ニューヨーク航空機旅行
         (往復・高度による宇宙線の増加)
                                                                                ※ 日本の原子力発電から放出
                                                    0.05                          される放射性物質から受け
                                                                                  る 放 射 線 の 量 は 0.001 ミ リ
              再処理工場の操業による工場周辺の0.022                                               シーベルト未満です。(年
              線量目標値(年間)                                                           間)
                                                                  原子力発電所(軽水炉)周辺の線量目標値(年間)
                  クリアランスレベル導出の   0.01       0.01                  (実績ではこの目標値を大幅に下回っています)
                  線量目安値(年間)

                                                                              出典:資源エネルギー庁「原子力2010」他
                                                                                                            55
放射能と放射線

                                      懐中電灯


                         光                       光を出す能力




                                               光の強さを表わす単位
                                               〔カンデラ(cd)〕
                明るさを表わす単位
                〔ルクス(lx)〕

                                      放射性物質


                                                放射線を出す能力
                                                 (放射能)※




                                              放射能の強さを表わす単位
                放射線によってどれだけ影響があるのかを表わす単位
                                               〔ベクレル(Bq)〕
                        〔シーベルト(Sv)〕
※放射能を持つ物質(放射性物質)のことを指して用いられる場合もあります
                                                     出典:資源エネルギー庁「原子力2010」
                                                                            56
57

57
体内、食物中の自然放射性物質
●体内の放射性物質の量

                                         (体重60kgの日本人の場合)

                       カリウム40           4,000ベクレル
                       炭素14             2,500ベクレル
                       ルビジウム87               500ベクレル
                       鉛210・ポロニウム210         20ベクレル



●食物中のカリウム40の放射能量(日本)                               (単位:ベクレル/㎏)




                                                    ポテトチップ
           干しこんぶ     2,000    干ししいたけ   700             400



        生わかめ   200     ほうれん草    200     魚    100        牛肉   100




          牛乳   50        食パン   30       米    30         ビール   10

                                                                   出典:旧科学技術庁パンフレット
                                                                                     58
59

59
60

60
放射線防護の基本

     1.遮へいによる防護                                   2.距離による防護                                       3.時間による防護
                                                  (線量率)= (距離)2 に反比例                           〔線量〕=〔作業場所の線量率〕×〔作業時間〕

                  コ
                  ン
                  ク
                  リ
                  ー
                  ト




                                                                     距離



                                               放射性物質


    (mSv/h)                                            (mSv/h)                                          (mSv)




線                                                  線
量                                                  量                                                線
率                                                  率                                                量




       0      1       2   3   4   5   6 (cm)              0      1   2    3   4   5   6 (m)              0      0.5       1.0     2.0 (h)
              コンクリートの厚さ                                          放射性物質からの距離                                     作     業   時   間


                                                                                                                                     61
62

62
放射線を受けたときの人体への影響
                罹患率と死亡率が1%になる予測推定しきい値※
                                  グレイ(吸収線量)   凡例   器官/組織     影   響



                                      10




     皮膚(広範囲)    皮膚やけど

                                                   睾丸        永久不妊
       小腸   胃腸症候群(従来の治療)              6            肺             肺炎
                                                   小腸   胃腸症候群(治療なし)
                                      5
     皮膚(広範囲)   皮膚発赤の主な段階
                                      4            皮膚       一時的な脱毛

       卵巣        永久不妊                 3
                                                   骨髄      死亡(十分な治療)
                                      2
        眼      白内障(視覚障害)             1.5

                                      1            骨髄      死亡(治療なし)
       骨髄      造血過程の抑制               0.5
                                      0.1          睾丸       一時的な不妊
※しきい値:ある作用が反応を起こすか起こさないかの境の値のこと
                                                             出典:ICRP 「Pub.103」
                                                                                 63
64

64
65

65
放射線の種類と透過力
               α線を止める β線を止める   γ線、X線を止める 中性子線を止める




ア ル フ ァ (α)線


ベ ー タ (β)線

ガ ン マ (γ)線
エ ッ ク ス (X)線

      中性子線




                  紙   アルミニウム等の
                               鉛や厚い鉄の板   水やコンクリート
                      薄い金属板




                                          出典:資源エネルギー庁「原子力2010」
                                                                 66
放射線の種類と性質の比較
                本      体   重     さ   電       荷     物   質       電        離    蛍       光
                                                   浸 透 力       作        用    作       用
      アルファ線     ヘ リ ウ ム    非 常 に     正電荷2              小            大            大
                原 子 核      重   い
      ベータ線     電      子   非 常 に     負電荷1              中            中            中
                           軽   い
      ガンマ線     電 磁 波      な     し   な       し         大            小            小
      (エックス線)

      中性子線      中 性 子      重     い   な       し         大            大            大


代表的な放射性物質とその半減期
  核         種   半 減 期      主な放射線         核         種       半 減 期    主な放射線
                                                                                     ※自然放射性物質
  トリチウム※            12年     β線           キセノン133              5日        γ線

  カリウム40※        13億年       β線           セシウム134              2年        γ線

  マンガン54           300日    γ線           セシウム137             30年        γ線

  コバルト60            5年     γ線           ラジウム226※         1600年        α線

  ストロンチウム90         29年     β線           ウラン235※            7億年         α線

  ヨウ素131             8日     γ線           プルトニウム239        24000日       αf線                67
不安定核は主に次の3つの過程を経て別の原子核に
   変わる。
①電子もしくは陽電子を放出して僅かに軽い核になる。
②He核(アルファ粒子)を放出して少し軽い核になる。
③He核より重い大きな核(重荷電粒子線)を一つ以上
   放出してかなり軽い核になる。                                                                                                     毒物質:原子炉で中性子を吸収する毒
                                                                                                                      物質ことによって原子炉の反応度は減
 このうち主に①β崩壊②α崩壊③が核分裂                                                                                                  らしてしまうもの。 (キセノン、サマリウ
 ①②による熱が崩壊熱                                                                                                           ムなど)


                                                                               http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C

                                            出典:
                                            http://upload.wikimedia.org/wikipedia
                                            /commons/4/4e/Uranium_series.gif




                                                                                                                                                  68

                                                                                                                                                 68
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/kisogenri/seiseibutu.html   出典:http://online.itp.ucsb.edu/plecture/bmonreal11/oh/09.html
69
大気中の放射性物質の濃度の時系列的変化




                  70
原子力発電所の安全性について
原子力発電所・ジェット旅客機・自動車でどれが一番危ないとお聞きすると
 (一般の方の答え) 原子力発電所>ジェット旅客機>自動車
 (実際には)  自動車>ジェット旅客機>原子力発電所

 交通事故による死者(早坂推計)             ジェット旅客機                       原子力発電所
  (昭和30年~平成20年の累計)         第四世代旅客機で今世紀                  1966年の東海発電所
 24時間以内 約557,000人         に入って先進国の死亡事故                 運転開始以来原子炉の事
 3日以内 約644,000人           はブラジル沖のエールフラ                 故での死亡者は国内ゼロ
 1年以内 1,000,000人超         ンス機墜落のみ
                                                       JCO事故(1999年9月30日)
                                                       ・死者2名、燃料加工工場での事故
 チェルノブイリ事故(1986年4月26日)
 ・事故そのものの死者は31名(爆発による死者   スリーマイルアイランド事故(1979年3月28日)
 など3名を含む)                 ・放射性物質による住民や環境への影響は          美浜3号機事故(2004年8月9日)
 ・小児甲状腺ガンの増加があるが99%は存命と   ほとんど無かった。                    ・死者4名、二次冷却系の復水配管から
 言われる                                                  蒸気漏れ

 <参 考>
   •   ユニオンカーバイド社事故:インド・ボパールの化学工場から有毒ガスが流れ出た事
       故。その夜のうちに2000人以上が死亡し、15–30万人が被害を受けた。数ヶ月以内
       に新たに1500人以上が死亡し、最終的に、様々な要因で1万5000人~2万5000人
       が死亡したとされる。 (1984年12月3日)
   •   ブラジル沖エールフランス航空エアバスA330-200型機事故、乗客・乗員228名の生
       存は絶望的(2009年6月1日)
   •   JR西日本福知山線事故 死者107名(2005年4月25日)
                                                                       71
       (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
72
出典:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6820.html
平成22年9月16日
  電気新聞




       73
無責任でアジテーショナルな報道や言動について

チェルノブイリの事故の時
 ヨーロッパでは数千人が人工中絶をしたと言
われる。


                 数千の生命を奪った
 ハンガリーの女性科学者トスさん(Toth, Eszter RAD Laboratory, National Center for Public
 Health)は事故当時啓蒙に努めハンガリー国内では公式にはチェルノブイリ事故による人工中絶は無かっ
 たと言われている。


                  日本でも例外ではない
                   ・ハンセン病隔離政策
                   ・ダイオキシン騒ぎ…
                                                                       74
      (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
『放射線の人体への影響』
 日本学術会議総合工学委員会主催「原子力総合シンポジウム2010」
  放射線医学総合研究所 酒井一夫氏講演資料    【配付資料にあります】




                                                                          75
 LNTの考え方によれば、どんなに微量の放射線であっても、線量に応じたリスクの増加があることになるので、微量の放射線によるリスクを多人数に適用すればがん死
                                                                          75
亡数が算定されることになる。チェルノブイリ事故の影響を評価するにあたり、対象を全世界に拡大して、事故による被ばくに起因する死者が数万人に達するという議論
があったが、この一例といえよう。いまだにこのような例が後を絶たないが、国際放射線防護委員会(ICRP)では2007年に発表した勧告の中で、微量の放射線による計
算上のリスクを多人数に適用して、死亡数などを算定することは適切ではないと注意喚起している。
我が国経済社会の今後を
エネルギー問題を基軸に再考察

      本論




                 76
出典:国連人口基金(UNFPA)東京事務所HP
         http://www.unfpa.or.jp/p_graph/
世界の推定人口:2011年時点70億人
60年前の1950年には25億人、10億人を超えたのも18世紀に入ってから。
世界人口は2050年には92億人になる見込み。
僅か100年で4倍弱、300年で10倍近くに。                    77
今年度発行のエネルギー白書(平成21年度版)にもこの図を引用開始




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                                   78

                                   78
  出典:「原子力・エネルギー」図面集2010
人類とエネルギーの関わり(2)




                        79
  (出典:平成21年度版エネルギー白書)
0.00
              2.00
                     4.00
                            6.00
                                   8.00
                                          10.00
                                                  12.00
                                                          14.00
                                                                  16.00
                                                                          18.00
                                                                                                20.00
                                                                                                               0.0
                                                                                                                     5.0
                                                                                                                           10.0
                                                                                                                                  15.0
                                                                                                                                         20.0
                                                                                                                                                25.0
                                                                                                                                                       30.0
                                                                                                                                                                  35.0
                                                                                                                                                                             40.0
                                                                                                                                                                                    45.0




18
  87

18
  90
                                                                                                        1887
18
  93
                                                                                                        1890
18
  96
                                                                                                        1893
18
  99                                                                                                    1896
19
  02                                                                                                    1899
19
  05                                                                                                    1902
19
  08                                                                                                    1905
19
  11                                                                                                    1908
19
  14
                                                                                                        1911
                                                                                                                                                              一人当たりGNP




19
  17
                                                                                                        1914
19
  20
                                                                                                        1917
19
  23                                                                                                    1920
19
  26                                                                                                    1923
19
  29                                                                                                    1926
                                                                                                                                                              一人当たりエネルギー消費




19
  32                                                                                                    1929
19
  35                                                                                                    1932
19
  38                                                                                                    1935
19
  41                                                                                                    1938
19
  44                                                                                                    1941
19
  47                                                                                                    1944
19
  50                                                                                                    1947
19
  53                                                                                                    1950
                                                                                  GNP当エネルギー消費




19
  56                                                                                                    1953
19
  59                                                                                                    1956
19
  62                                                                                                    1959
19
  65                                                                                                    1962
19
  68                                                                                                    1965
19
  71                                                                                                    1968
19
  74                                                                                                    1971
19
  77                                                                                                    1974
19
  80                                                                                                    1977
19
  83                                                                                                    1980
19
  86                                                                                                    1983
19
  89                                                                                                    1986
19
  92                                                                                                    1989
19
  95                                                                                                    1992
19
                                                                                                        1995
                                                                                                                                                                                           明治18年(1885年)を1とした場合の一人当たりGNPとエネルギー消費の推移




  98

20
  01                                                                                                    1998
20
  04                                                                                                    2001
20
  07                                                                                                    2004
                                                                                                        2007
              80
世界主要国の電気料金比較
        35

                                                                   産業用(08)
        30
                                                                   産業用(09)
        25
                                                                   家庭用(08)
                                                                   家庭用(09)
USセント/kWh




        20



        15



        10



            5



            0
                日本   アメリカ    イギリス   フランス   ドイツ    イタリア   スウェーデン   カナダ   オーストラリア




                                ドイツ・カナダ=2007年、オーストラリア=2005年値

                                                                          81
資源               2020年
                                            人口
                            成長の限界
                                                     100億人

          2010年
          食糧問題が始まる


             食糧                                      78億人
                                     汚染
                                                     61億人

                                            工業生産


17億人
                                                          西暦
   1900           1970   2000 2020   2050          2100   (年)
                                                           82
                ローマクラブ『成長の限界』(1972)より
出典: http://www.fao.org/worldfoodsituation/wfs-home/foodpricesindex/en/   83
出典: http://www.fao.org/worldfoodsituation/wfs-home/foodpricesindex/en/
                                                                         84
およそ一万年前の地球の
   温暖化とともに定住社会
   が出現




   西田正規『人類史の中の定住革命』
   2007年講談社学術文庫




                                   85 85
(あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
季報 エネルギー総合工学 Vol28 No.1(2005. 04)


                                   安い石油の時代がグローバル化を支えた


                                                          ?




2004年11月1日の日本学術会議第5部/(社)日本工学アカデミーエネルギー基本戦略部会他/(財)エネルギー総合工学研究所共催の公開
シンポジウム「日本のエネルギーに未来はあるか-有限の地球に生きる-」における石井吉徳先生基調講演より                   86
      (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
人類の繁栄・豊かさを造ったものは何か

エネルギー革命
人や家畜の力・
自然エネルギー(風力・バイオマス)の頸木からの解放




 生産力の増大
 交通革命⇒国際的な分業体制の進展

       【リカードの比較優位論】
                                    87
 (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
【リカードの比較優位論】

各々が絶対優位になくても、比較優位な
産業に特化すること(国際分業)によって
全体的な生産性が増大することを示し、
さらに自由貿易を前提とした場合に、両
国ともに消費を増大させることができる。

(Anti-Globalizationからは自由貿易主義は評判はよくあり
ませんが…)


                                   88
オランダ病
  1959年に巨大天然ガス田がオランダ・フローニンゲ
 ンで発見。オランダの国内総生産(GDP)に占める天然
 ガス産業の割合に比べ、雇用者は少なく賃金レベルが
 高かった。その結果、為替レートの上昇により国内他産
 業の競争力低下と海外移転を招いた。一方、天然ガスに       日本ではイギリス病が
                                 有名だが…
 よる国家収入は安逸な財政支出を招いたといわれる。
 1964年より開発開始。1977年にイギリス『エコノミス    森嶋道夫『イギリスと日本』1977年
                                  『続イギリスと日本』1978年
 ト』誌が初めて使ったといわれる。                      岩波新書

  現在は戦略的予備として需給バランス調整のため生産
 が抑制されている。
  下記『世界エネルギー市場』pp243-244なども参照。




              サウジ・アラビアやロシアなどにも
              当てはまる?


ジャン=マリー・シュヴェリエ 増田達夫監訳 林昌                      89
  宏訳『世界エネルギー市場』2000年作品社
朝日新聞 「この十年間の最も優れた書籍」( 2010/4/4)




       ジャレット・ダイアモンド 倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』2000年草思社        90
本資料は草思社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
ある人間集団による他の人間集団
                                の征服を可能にする究極の要因は、
                                大陸の陸塊がどちらの方向に伸びて
                                いるかである。
                                 この究極の要因からいくつかの因
                                果関係を経由して、ある人間集団に
                                よる他の人間集団の征服を可能とす
                                る直接の要因が発生した。
                                それらの要因とは、銃、馬、病気など
                                である。
                                 この図は、究極の要因と直接の要
                                因とを結ぶ因果連鎖を図式的に示し
                                たものである。たとえば、栽培化ない
                                し家畜化に適した野生の動植物が多
                                かった場所では、人間の感染する疫
                                病の病原菌が進化していった。
                                 そこでの収穫物や家畜が人口の稠
                                密な社会の形成を可能にし、そのよ
                                うな社会でこそ、家畜の細菌から進
                                化した感染菌も潜みつづけることが
                                できた。



       ジャレット・ダイアモンド 倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』2000年草思社      91
本資料は草思社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差
                           拡大
                           ・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済
                           発展の遅れている国の労働者は実際には仕事をしていない→実
                           際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい
                           ・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事
                           熱心な労働者が必要




                       1250年~1800年のイギリスでは富裕層の
                       出生率が貧困層の2倍→貧困家庭が断絶
                       →富裕層からの下方移動「種の淘汰」→
                       人々の嗜好が中産階級化→利子率低下・
    短期的に所得が増えても人       殺人件数低下・労働時間延びる・暴力志
    口が増えることで常に相殺       向弱まる・読み書き計算の習慣が下層階
                       級にも広がった。
    (マルサスの罠)




                                                                92
出典:グレゴリー・クラーク 久保恵美子訳『10万年の世界経済史』2009年日経BP社
本資料は日経BP社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。            92
『みらいの覇者-マイクロ小ズムの世紀』
(1989)の著者ジョージ・ギルダー曰く
  産業革命とはつまり、生産における重要
な要素にかかるコストが大幅に落ちること
です。ある機能を得るためにそれまでか
かっていたコストは、新しい要素では実質
的にゼロになります。十八世紀の産業革命
で使われるようになった物理的な力(蒸気
力)を、それまでに利用していた動物や人
間の力と比べると、コストは事実上ゼロに
なりました。そうすると、それまではお金が
かかりすぎてできなかったことが、突然にで
きるようになったのです。それまでは不可
能だった工場の一日二十四時間操業も可
能になりました。
         【クリス・アンダーソン『フリー』より】




                        93
知識の交配が進化を進める                                                         楽観論
繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史




                        http://www.ted.com/talks/matt_ridley_when_ideas_have_sex.html


                                                   こんな本も




                                                                  先進国に富の集中
国力=人口力の時代?                                                        を生んでいた源泉


  インターネット・衛星
  放送・携帯電話など             先進国と発展途上国の情報格差が無くなる
  情報通信の発達                  (国と国の差より個人の差に)
                                                                              94
人間は賢明…きっと誰かが解決してくれる。
しかし、現実には…
イースター島
 緑豊かだったイースター島。人口が増大。人々は石像建築を競い、
樹木を伐採。ついには食糧危機に…さらには殺し合い、そして…

マヤ文明
 人口増加と森林破壊。度重なる旱魃による飢餓により、支配者階
級がスケープゴートに。

ノルウェー領グリーンランド                               ジャレット・ダイアモンド 楡井 浩一訳
 1300年頃には5000人の人口。寒冷化による食糧生産の低下に          『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』
あっても、上流階級は牛の飼育にこだわる。人々は比較的豊富                       2005年草思社
だった魚を忌避。貧富の差が時代とともに拡大。イヌイットから生活           COLLAPSE How Societies to Fail or Succeed
の知恵を学ばず、急激に崩壊。                                             by
                                                     Jared Diamond
                                                  2005 Viking Penguin
ルワンダ大虐殺(現代)
 フツ族とツチ族の部族対立が原因と言われているが、人口圧力             本資料は草思社殿の承諾を得て転載
による農耕地不足も大きな要因。                           しています。無断での再複写・転載・
                                          配布等は法律に反します。

                                                                            95
    本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
大いなる分妓(産業革命後の所得格差拡大)
         ・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差拡大
         ・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済発展の遅れている国の労
         働者は実際には仕事をしていない→実際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい
         ・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事熱心な労働者が必要=
         「勤勉革命」?



「産業労働における勤勉性に関する研究」(総合研究開発機構 1985年)
                                 日本人の勤勉神話について述べた本
・勤勉性が本格的に形成、発揮されたのは第二次世界大
戦後の昭和二五年から三〇年以降である
・明治、大正期においては、一部の基幹労働者を除き多く
の産業労働者の勤務状況、あるいは働くことに対する意
識は極めて低調で、およそ産業労働者の資質・条件を満
たしているとは言い難かった。つまり、予めきめられた労
働に対し10~20%の高い欠勤を示し、勤務状態は不安
定で月間および年間の変動幅が著しく大きいことが指摘
される
                                タワーズペリン調査(米2006年)
・また自分の勤める会社に対する帰属意識も希薄で高い       世界16カ国で「仕事に対する意欲」日本最低
離職率と低い定着率がそのことを表している            FDS調査(英2006年)
                                世界23カ国で日本人「最も労働意欲が低い」

  「日本人は勤勉」=昭和高度成長期の幻想
     (同じ会社に真面目に務め続けることが当時は最も合理的)                 96
  「中国・インドの勤勉革命」=頑張れば豊かになれる事例が身の回りに
2009年推計人口                  2030年予測人口                     2050年予測人口
①             1,353,311,033     ①                               ①            1,613,800,000
      中国
                                             1,484,598,000
                                     インド                             インド
②             1,198,003,272
                                ②                               ②            1,417,045,000
                                             1,462,468,000
     インド                             中国                              中国

               501,061,526      ③             369,981,000       ③               403,932,000
      EU                             アメリカ                            アメリカ

③              319,081,833      ④             271,485,000       ④               335,195,000
     アメリカ                           インドネシア                          パキスタン
④              229,964,723      ⑤             265,690,000       ⑤               289,083,000
    インドネシア                                                          ナイジェリア
                                    パキスタン
⑤              193,733,795      ⑥             226,651,000       ⑥               288,110,000
     ブラジル                           ナイジェリア                          インドネシア

⑥              180,808,096      ⑦
                                              217,146,000
                                                                ⑦               222,495,000
     パキスタン                          ブラジル                            バングラデシュ

⑦              162,220,762      ⑧             203,214,000       ⑧               218,512,000
    バングラデシュ                         バングラデシュ                          ブラジル
⑧              154,728,892      ⑨             131,561,000       ⑨               173,811,000
    ナイジェリア                          エチオピア                            エチオピア

⑨              140,873,647      ⑩             128,864,000       ⑩               147,512,000
                                              …




                                                                            …
     ロシア                             ロシア                             コンゴ
               127,156,225
⑩                               ⑬             117,424,000
                                                                ⑰
                                                                             101,659,000 97

世界計        6,900,000,000(2010年10月推計値)           8,308,895,000               9,149,984,000
1950年推計人口

①            544,951,000
                             結局昔から『国力』=『人口力』?
      中国

②            371,857,000
     インド

③            157,813,000
     アメリカ

④            102,702,000
     ロシア

⑤              82,824,000
      日本
               77,152,000
⑥
    インドネシア

⑦              68,376,000
     ドイツ

⑧              53,975,000      国立社会保障・人口問題研究所中位推計では
     ブラジル                      2,050年の日本の人口 95,151,684,000 (19位相当)
                               http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/suikei07/suikei.html
⑨              50,616,000
     イギリス
                             人口データ出典:UN, World Population Prospects(世界の人口推計)
⑩              46,367,000            http://www.un.org/esa/population/unpop.htm
                                   World Population Prospects The 2008 Revision
    イタリア                                                                        98
                                      http://esa.un.org/unpp/index.asp
    世界計      2,529,346,000
わたくしたちの生活
   炊事
   洗濯
                                    奴隷や召使・家畜の
   掃除
                                    代わりにエネルギーを
   冷房
                                    使う事で成り立ってい
   暖房
                                    る
   給湯
   移動
    ・
    ・
    ・
あらゆるところで



                                                         99
           本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
一人当たりエネルギー消費を奴隷に換算すると
                                エネルギー消費/人          奴隷換算
                                (石油換算㌧/人)
                    ア メ リ カ                 7.05    324人
                    イ ギ リ ス                 3.39    146人
                    ド   イ   ツ               4.08    176人
                    フ ラ ン ス                 4.28    185人
                    E U 2 7                 3.51    152人
                    ロ   シ   ア               3.51    207人
                    日       本               4.79    167人
                    中       国               1.45     63人
                    ア   ジ   ア               1.01     44人
                    ア フ リ カ                0.346     15人
                    世       界               1.69     73人

            100W/人×3,600s/h×8h/日×365日/年=1,051,200,000Ws(J)/人・年
            (100w/人=100J/s 人100J×3600s/h×24h/日=8640kJ
             1cal=4.18605Jより8,640kJ=2064kcal←一日の食物摂取量に相当)
            原油1㍑=39,340kJより 奴隷一人は26.72㍑/年に相当
            原油の比重は、
            特軽質油:0.8017未満、軽質原油:0.8107- 0.829、
            中質原油:0.830 – 0.903、重質原油:0.904-0.965、
            特重質原油:0.965以上
            0.8665kg/㍑で計算すると
            奴隷一人は26.72㍑ /年× 0.8665kg/㍑=23.15kg /年の石油の熱量に相当

一人当たり一次エネルギー消費は日本エネルギー経済研究所『エネルギー・経済統計要覧』                                        100
日本エネルギー経済研究所はIEA「Energy Balances of OECD Countries」「 Energy Balances of Non-OECD
Countries 」,World Bank「World Development Indicators」より推計
Chart of crude oil prices since 1861




出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt                                                                   101
                                                                                                                                                          101
石油価格における期待のパラドックス
       (逆説)
これから石油         省エネや代替エ                     石油価格は
価格が上が          ネルギーの開発                     上がらない
ると予想             に努める


これから石油         省エネや代替エ                      石油価格
価格が下が          ネルギーの開発                      が上がる
ると予想           に努めない



                                                       102
         本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
エネルギーの供給過程と利用形態




(出典:
                             103
平成21年度版
エネルギー白書)
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。


                                                                        出典:
              • 濃縮している                                                  石井『石油最終
                                                                        争奪戦 世界を
資源とは          • 大量にある                                                   震撼させる
                                                                        「ピークオイ
              • 経済的な位置にある                                               ル」の真実』


太陽定数(大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量)が1366W/m2である
ので地球の断面積を127,400,000 km²をかけると地球全体が受け取っているエネルギーは
1.740×1017 W

本資料は日本工業新
             1Ws=1J だから1年間に大気表面で受ける太陽エネルギーは
聞殿の承諾を得て転      1.740×1017 W×60s/m×60m/h×24h/d×365d/y=5.487×1024J
載しています。無断で
の再複写・転載・配布   人類が全世界で1年間に使うエネルギーの量は原油換算で
等は法律に反します。     11,099.3×106t 1t=1.176kℓ 原油1ℓ=9,126kcal 1cal=4.2J
             1.10993×1010t×1.176kℓ/t×103ℓ/kℓ×9,126kcal/ℓ×4.2J/cal×10
             3cal/kcal=5.003×1020J

                出典:BP統計 http://www.bp.com/sectiongenericarticle.do?categoryId=9023766&contentId=7044197
                   石油連盟 http://www.paj.gr.jp/statis/kansan.html


                  約1万倍                          しかし広く薄くしか存在しない
                              過去の太陽からのエネルギーを
                              濃縮したものとしての化石燃料に
                                                                                                          104
                              頼ることに
化石燃料も広い意味でのバイオマスエネルギー
(石油天然ガス生成に無機起源説=非生物起源説もあるが
現在はそれを唱える人はほとんどいない)


  石油・石炭・天然ガスは昔の貯金を取り崩して使って
  いるようなもの

ウラン

 太陽のエネルギーは核融合(主に水素⇒ヘリウム)
 恒星の核融合では鉄までしかできない
 それ以上重い元素は超新星爆発(恒星の死)できたもの
 地球は超新星爆発のゴミ(廃棄物の塊)
 ウランもその時にできたもの
                                                     105
       本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
無機起源説まで含めた過程を炭素循環の視点からまとめた化石燃料生成過程




         出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店              106
                                                   106
                                                 106
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
石油が誕生するまで




            107
地層の背斜構造での石油のたまり方




         出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店              108
                                                   108
                                                 108
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
109   109
貯留岩中に石油が含まれている状態




                          出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』
                          1993年 青木書店
                                                 110
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
111   111
世界の堆積盆地と主な油田の分布




         出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店


                                                 112
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自噴する油田
                              1の投入エネルギーで100のエネ
                              ルギーが得られていた時代

                              左写真:自噴する油田→このような油田は少なくなっている
                              →水や二酸化炭素・メタンなどを注入し回収量を増やしている
                              (EOR=Enhanced Oil Recovery )


                                    ピークを越して減退する非OPEC、非FSU諸国




オケマ(オクラホマ)の油井やぐら, 1922
出典:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3 【上】出典:石井吉徳『石油最終争奪戦』日刊工業新聞113
                                                               113 113
%E6%B2%B9
本資料は日本放送出版協会殿・日本工業新聞殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
石油生産量を下回る油田発見




・油田発見は1960年代がピーク
・発見量を生産量が上回っている
・確認埋蔵量が減らないのは回収技術の進歩と石油価格の上昇による
投入できるコストの増大による                       114
  (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
115115
                      115
資料ご提供 芦田譲京都大学名誉教授
いまから2億年くらい前、
石油資源に限りが                         世界の大陸は一カ所にまと
あり、中東に集中                         まっていた。超大陸である。
                                 これが分かれる過程でいま
している理由                           の地中海、ペルシャ湾地域
                                 に「テチス海」と呼ばれる
                                 内海が出来、長い間赤道付
                                 近に停滞した。二酸化炭素
                                 は今より一桁も高く、気候
                                 は温暖、活発な光合成が
                                 作った藻類など、大量の有
                                 機物がテチス海に沈殿した。
                                 このテチス海が内海であっ
                      テチス海       たため酸欠状態であり、こ
                                 れが石油生成に幸いした。
                                  中東の超巨大油田群は、
                                 このように地球史的な偶然
                                 によるものである。このよ
                                 うな場所は他にはない、つ
                                 まり第2の中東は無いのであ
                                 る。人類はこの億年単位の
                                 地球遺産をたった百年、し
                                 かも20世紀後半の2・3
                                 0年で一気に使ったのであ
                                 る。このようなことが長続
                                 きするはずはない。「地球
                                 は有限」なのである。

                                 出典:石井吉徳
                                 「石油が危ない:瀕死のガ
                                 ワール油田」
                                 http://www007.upp.so-
                                                  116116
                                 net.ne.jp/opinions/ghawar.htm
出典:『英和ビジュアルディクショナリー-分解博物館』同朋出版                      116
117
この10年ほど地球気温は劇的に下がっている




                                                                   http://www.shiftm.jp/show_blog_item/89


http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY201011080433.html




                                                                                                      118
119   119
120
121
中東地域の石油とガス田




                                   ガワール油田




                                              本資料は作品社
                                              殿の承諾を得て
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                                              す。


                                                       122
出典:ジャン=マリー・シュヴァリエ 増田達夫監訳 林昌宏翻訳『世界エネルギー市場』2007年 作品社
ガワール油田の規模   出典:石井吉徳「石油ピークが来た」日刊工業新聞




                        本資料は日本工業新
                        聞殿の承諾を得て転
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                               123
世界の原油確認埋蔵量(2008 年末)




                      124
このような見方もあるが…




                       出典:石油連盟 今日の石油産業2008


                                                     125
       本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
EPR(Energy Profit Ratio)とは
出力エネルギーと投入エネルギーの比
 1960年代の中東の石油はEPRが100を超えていたといわれる。
 人間は採りやすいところから採掘。今後開発が考えられている超深海や北
極海などではEPRは著しく低下が予想される。
 オイルシェールやオイルサンド、オリノコタールなども低EPRにならざるを得
ない。
 メタンハイドレートはそもそも資源と言えるかを確認している状態。


 「究極資源量」と「確認(可採)埋蔵量」




 究極資源量                            現在の技術で経済的に採取
                   確認埋蔵量          できる資源の量
                                  (資源の価格や技術進歩で
                                                           126
                                  変わる)
    本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
可採年数(R/P)
          現在の確認可採埋蔵量/その年の生産量

    現在の確認可採埋蔵量をその年の生産量で割ったモノ


確認可採埋蔵量
面積×厚さ×孔隙率×(1-水分飽和率)×回収率
回収率:自噴(約20%)、回収率向上技術(40~50%)

               既に発見されて採り出しうる量
(出典)芦田譲京都大学名誉教授 2007年6月9日
 京都科学カフェ講演「日本周辺の資源エネルギーと地域調和型社会の構築」資料 スライド26枚目
 http://education.ddo.jp/kagaku/ashida/ashida.pdf
 科学カフェ京都 http://ameblo.jp/kagaku/entry-10035268328.html   127
世界のエネルギー資源確認埋蔵量

                                                             ウランは探査すればいくらでもあるとの
石油・天然ガスは景気後退による消費(分母)減                             119年      見方もある。例えば、オーストラリアやモ
に伴い今回増加。                                                     ンゴルにも新鉱山があるようですが、コ
                                                             ストの関係で未開発。
石炭は消費量の急増により近年急速に低下。


                             62.8年
         45.7年                                    8,260億トン         100年

                           187兆4900億㎥
        1兆3,331億                                                  547万トン
        バーレル




            石油                天然ガス                  石炭               ウラン
          (2009年末)           (2009年末)             (2009年末)         (2007年1月)


●石油、天然ガス、石炭可採年数=確認可採埋蔵量/年間生産量……出典(1)
●ウラン可採年数=確認可採埋蔵量/2006年消費量(原子力発電実績(2,675 TWh)に基づく)……出典(2)                       128

                                                                   128
                                     出典:(1)BP統計2010 (2)NEA「URANIUM2007」
Oil reserves-to-production (R/P) ratios




出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt                                                                  129
                                                                                                                                                          129
Natural gas reserves-to-production (R/P) ratios




出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt                                                                  130
                                                                                                                                                          130
131
LNG 輸入価格の推移




                        132132
        (出典:平成21年度版エネルギー白書)
Coal production – Coal consumption




出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010_downl
oads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt



       急速に低下する石炭の可採年数⇒アジア(中国・インド)の需要急増
                                     1995年           235年               2001年           227年          2007年            147年
                                     1996年           228年               2002年           216年          2008年            122年
                                     1997年           224年               2003年           204年          2009年            119年
                                     1998年           219年               2004年           192年
                                     1999年           218年               2005年           164年                                                       133
                                     2000年           230年               2006年           155年
石炭の可採年数の推移?
250




200




150




100




 50
                                                                            ?
  0
                                                                            2017
      2000   2001   2002   2003   2004   2005   2006   2007   2008   2009

                                                                            134
135
  135
136
出典:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物機構 市原路子氏 2009/04/16 ブリーフィング資料 『北米のシェールガス革命』
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=0904_b03_ichihara_shalegas%2epdf&id=2795
                                                                                             137
138
139
140
      140
141
      141
142
143
144
注:ウランについては探査すればまだまだあるという意見もある
145
EPRが下がる(安い石油が無くなる)という
 ことは…
奴隷や召使・家
畜の代わりにエ                                            生活レベルを
ネルギーを使う                                            下げるか…
事で成り立って
いる生活ができ
なくなる。              EPR=27                           EPR=5
                                                            他の安価
                                                            なエネル
                                                            ギーを確
                                                            保しなけ
                                                            ればなら
                                                            ない




                                                             146
     本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
日本の現状を見つめ直す




              147
日本のエネルギー自給率




                                                       148
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
149
(出典:平成21年度版国土交通白書)
出典:国立社会保障・人口問題研究所
                        150
日本の将来推計人口(平成18年12月推計)
輸入に占めるエネルギーの割合
                 化石燃料を年間20兆円前後輸入




           34%




                                                      151
  出典:財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/info/tsdl.htm
                                                             151
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  • 1. 皆さまには大変ご迷惑をおかけし 心よりお詫び申し上げます。 東京電力株式会社 早坂 平成23年5月19日 (本分科会の内容は個人的見解であり 東京電力の公式見解ではありません) 1
  • 3. 東日本大震災派生直後の電力供給力 • 原子力・火力・水力発電所等で約2,100万kW 分の電源が被災・停止→供給力不足が発生 5,200万kW※2 3月ピーク電力 4,700万kW 震災による電源の被害等 ▲2,100万kW 3,100万kW※1 震災前 震災直後 3 ※1 揚水発電を含まない ※2 揚水発電を含む
  • 4. 参考)発電設備の被災状況(当社、原子力・火力) • 地震・津波により、太平洋側の発電設備に大きな被害 • 原子力発電だけでなく、火力発電にも大きな被害 【 】内は発電所の出力 柏崎刈羽原子力【821万kW 】 福島第一原子力【470万kW】 福島第二原子力【440万kW 】 広野火力【380万kW】 品川火力 千葉火力 大井火力 五井火力 川崎火力 姉崎火力 東扇島火力 袖ヶ浦火力 常陸那珂火力【100万kW】 横浜火力 富津火力 南横浜火力 横須賀火力 ※ 鹿島火力【440万kW 】 地震により停止中の発電所 地震停止後、復旧した発電所(一部復旧含む) 地震による停止がなかった発電所 4 ※休止中
  • 5. 『数表で見る東京電力』p51 北海道-本州間 60万kW 東京-中部間 100万kW+3万kW (来年秋めどに東清水増設により120万kW) 『数表で見る東京電力』 http://www.tepco.co.jp/company/corp- com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf 5
  • 6. 『数表で見る東京電力』p41 東京電力の火力発電所 6
  • 10. 参考)計画停電の実施例(3月17日) • 3/17は真冬並の寒さのため、前日よりも約400万kW増加し需給逼迫 • 政府や報道による注意喚起と、計画停電の実施により大規模停電を回避 (万kW) 4,000万 (℃) 4,000 想定需要(3/16想定) 30 想定需要(3/17 12:00見直し) 3,600万 25 3,800万 3,500 3,300万 3,300万 供給力 ▼政府談話 ▼政府談話 20 3,000 3/17需要実績 ▼政府談話 3,050万 15 2,900万 2,500 3/16需要実績 3/16気温 10 2,000 3/17気温 5 計画停電実施 第1G 第2G 第3G 第4G 第5G 1,500 グループ 第5G 第1G 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 (時) 10
  • 11. 『数表で見る東京電力』pp22 季節で大きく変わる電力需要 11
  • 12. 『数表で見る東京電力』pp23 1日の中で大きく変わる電力需要 12
  • 13. 『数表で見る東京電力』p20 気温や景気動向などで大きく変わる電力需要 13 13
  • 14. 計画停電実施の頃の普通の電気の使われ方(3月中旬~下旬)のイメージ 帰宅ラッシュ 出勤ラッシュ + + 点灯ピーク 仕事の立ち上がり 8時~10時 18時~20時 14
  • 15. 参考)夏季の電力の使われ方の特徴 • 夏季の最大電力の約1/3は冷房需要が占める • 夏季の冷房需要の約3割は家庭用、残りが産業用・業務用等 (最大電力、万kW) 5,500 8月の1日最大電力需要 真夏の1日の最大電力需要 4,800 8月の平日平均電力需要 真夏の平日平均電力需要 4月の平日平均電力需要 春季の平日平均電力需要 夏の最大電力は、冷房需 要が約3分の1を占める。 ※4月は19時ピーク、夏は15時ピーク。  夏の冷房需要の約3割が家庭用、残りは業務用等。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 (時) 15
  • 16. 今夏の最大電力の見通し • 震災による影響や節電等により、昨年に比べ電力使用量は約20%の低下で推移 • 今夏の最大電力について、記録的猛暑だった昨夏よりも500万kW低い5,500万kWを見込む 最大電力の見通し (万kW) 6,500 5,999(最大発生時:35.7℃) 6,000 ▲約500万kW 5,500(高気温時) 5,500 5,000 4,800(夏季平日平均) 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 昨年 今年の見通し (記録的猛暑) 16
  • 17. 東京電力プレス資料 今夏の需給見通しと対策について 平成23年3月25日 1.需給状況と見通し 当社は、東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが停止したため、現在、供給力確保に 努めているところでありますが、現時点で今夏の供給力としては4,650万kW程度となるものと見込んでいます。 一方、今夏の最大電力については、地震の影響や節電の効果が見込まれることから、記録的猛暑だった昨年に比べ、 約500万kW低い5,500万kW程度(発電端1日最大)と想定しています。(夏期における平日平均の最大電力は4,800 万kW程度と想定。) このため、夏期には供給力が最大電力を大幅に下回るものと予想されることから、今後、供給力の積み増しに全 力を注ぐとともに、一層の節電に向けた需要面の対策についても最大限に取り組んでまいります。 2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み) (1)震災による停止からの復旧 【760万kW】 鹿島火力1~6号機、常陸那珂火力1号機など (2)長期計画停止火力の運転再開 【90万kW】 横須賀火力3,4号機 1・2号GT (3)定期点検からの復帰 【370万kW】 品川火力1号系列第1軸、横浜火力7号系列第2軸など (4)ガスタービン等の設置 【40万kW】 (5)その他 【▲260万kW】 既設火力の夏期出力減少分(大気温上昇による出力減)など 今後、さらなる追加供給力対策についても検討・精査してまいります。 3.需要面の対策 全てのお客さまへ引き続き節電をお願いするとともに、需給調整契約の活用も含め、需給状況の改善に努め てまいります。 17 皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけ致しますが、引き続き節電へのご協力をお願い致します。 以 上
  • 18. 東京電力プレス資料 平成23年5月13日 今夏の需給見通しと対策について 1.需給状況と見通し このたび、当社の長期計画停止中の火力発電所の一部を除いた全てについて、8月末までの復旧の見通しが得ら れたことや、新たなガスタービンの設置、揚水発電のさらなる活用などにより、今夏の供給力を5,520万kW(7月末) ~5,620万kW(8月末)へと上方修正することといたしました。 他方、当社は、今夏の需給両面の対策を通じて、今回の震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バラ ンスの緩和に向け、東北電力株式会社に、最大140万kWの電力融通を行いたいと考えております。したがって、電力 融通を考慮した場合の供給力は、5,380万kW(7月末)~5,480万kW(8月末)になります。 なお、経年火力の連続稼働等による計画外停止や、異常な猛暑による需要の急増などが発生した場合には、需給 の安定確保に支障をきたす可能性があることから、今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、これまで検 討してきた追加供給力対策を着実に実施するとともに、引き続き追加供給力の確保に努めてまいります。 2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み) (1)ガスタービン等の設置 【7月+20万kW(計80万kW)、8月+30万kW(計150万kW)】 (2)震災停止・定期点検からの復帰 【7月+60万kW、8月+280万kW】 長期計画停止中の横須賀火力5~8号機(各35万kW)を除いた当社全火力発電所の復帰を織り込み (3)その他 【▲10万kW】 自家発余剰の購入の増、応援融通の減 18 (4)揚水発電の活用 【+250万kW(計650万kW)】 以 上
  • 19. 大口・小口・家庭用とも15%節電目標 今夏の供給力見通し (5/13) (1) 東京電力・東北電力の供給力見通し 東京電力の供給力見通し 「骨格」の前提と 4月15日時点 5月13日時点 なった見通し の見通し の見通し 7月末 4,650万kW → 5,200万kW → 5,520万kW 8月末 4,460万kW → 5,070万kW → 5,620万kW 東北電力の供給力見通し 「骨格」の前提と 4月15日時点 5月13日時点 なった見通し の見通し の見通し 7月末 1,200万kW → 1,260万kW → 1,280万kW 8月末 1,150万kW → 1,210万kW → 1,230万kW (2) 東京電力・東北電力の需給バランスの比較 東京電力 東北電力 供給力見通し 5,520万kW 1,230万kW 想定需要(抑制基準) 6,000万kW 1,480万kW 必要な需要抑制率(注) ▲8.0% ▲16.9% (注)需要抑制目標は、基準となる想定需要からの抑制比率と いう形で設定。東京電力では6,000万kW、東北電力では1,480 万kWという昨年並みのピークを想定した需要を使用。 (3) 最大限の融通を行った場合の需給バランスの比較 東京電力 東北電力 融通量 ▲140万kW +140万kW 融通後供給力 5,380万kW 1,370万kW 必要な需要抑制率 ▲10.3% ▲7.4% 19
  • 21. 『数表で見る東京電力』p16 厳密にはこれはkWhで本当は節電はkWで見るべき 大口 中小 家庭 21
  • 23. 最大電力 5500万kW (6000万kW) 揚水用動力の7割程度 20時くらい 26 9時くらい 23
  • 24. 従って、例えば閉店時間を2 4時から22時にしたというの 赤い曲線の下の は直接的に効果が少ない。 面積が kWh この高さがkW 27 24
  • 25. H22.7.23(最大電力発生日)ロードカーブ (万kW) 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 (時刻) 25
  • 26. 需給ギャップ解消のイメージ • さらなる供給力の拡大と需要抑制により、夜間に供給余力を確保できれば、揚水式発電を活用 することで需給ギャップのさらなる縮小が可能 • 夏季にも計画停電の原則不実施を継続できることを目指し、需給両面の対策を強化・実施 計画停電 最大電力 1日最大:5,500万kW (セーフティネット) 需給調整契約 (随時調整契 約) 揚水発電 節電 ピークシフト対 供給力 策 平日平均:4,800万 の上積 kW み 供給力:4,650万kW 26
  • 27. 参考)揚水発電とは • 夜間の供給余力を活用して上部の調整池に水を汲み上げ、昼間の発電に活用 • 昼間の電力需要のピーク時に活用する発電方式 昼間(ピーク時) 夜間 水を落として発電 水をくみ上げ 上部調整池 上部調整池 ←水の流れ 下部調整池 下部調整池 発電所 発電所 水路 水路 水路 水路 発電所 発電所 ピーク時 夜間 夜間 (発電時) (揚水中) (揚水中) ←電気の流れ 27 くみ上げに使った電力の7割程度が発電できるといわれる
  • 28. 参考)揚水発電の特徴 • 昼間に多くの電力を使った場合、夜間に十分なくみ上げができないと水量(=供給力)が減少 • 工場操業の夜間シフト等で夜間需要が増加した場合も、汲み上げ余力が減少する可能性 昼間(ピーク時) 夜間 需要が多く、固定的な供給力だけ 需要が少なく、固定的な供給力に では不足する昼間に水を落として 余裕のある夜間に水をくみ上げ 発電 電力需要 揚水式発電を除いた固定的な供給力 震災により くみ上げ可能な水量が減少 ※水色の面積がオレンジの面積より大きければ、水量を前日並みに回復可能 28
  • 29. 電力需要抑制に向けた当社の取り組み(産業・業務部門) • 国の電力需要削減対策と連動した活動を展開 • 具体的な節電方法やサービスメニューを業界団体・企業に紹介し、電力削減計画策定を支援  工場の生産工程を調整し、電気を使う時間をシフトする手法のアドバイス  各業界団体に対して夏休みの増加や長期化、分散化を要請  業種別に、工場の生産工程での負荷抑制方策のコンサルト  蓄熱槽や蓄電池をお持ちのお客さまへのコンサルト  使用していない自家発電設備の再稼働コンサルト  重要施設にある自家発電設備の点検の支援  商業施設や事務所ビルなど業務用のお客さまの負荷抑制方策のコンサルト  中小企業に対する電気の使用を抑える方策の支援  テレビCMほかメディアと連携した節電手法の情報提供 29
  • 30. 電力需要抑制に向けた当社の取り組み(家庭部門) • 恒常的な「節電ライフスタイル」の定着に向けた活動を展開 • 政府、マスメディア、消費者団体と連携しつつ、節電方法を繰り返し訴求  マスメディアと連携した情報提供  当社ホームページ、検針時の全戸チラシ配布  テレビCM、新聞広告、雑誌、各検索エンジンへのバナー広告 等  個別の情報提供  節電ご相談ホットダイヤルの設置  在宅介護、身障者の方への個別ケア(熱中症防止方法のご説明 等)  関係団体、小規模店舗事業主さまへの節電のお願いとツール提供 30
  • 31. 34 31
  • 34. 『数表で見る東京電力』p95 電力供給コストの推移 34
  • 35. 販売電力量1kWh当たり設備関係費・燃料費の推移 石油火力の燃料費を見てみると 2008年7-9月低硫黄C重油 101,870円/k㍑ 重油1㍑=40,870kJ 熱効率36.8%(省エネ琺)とすると 『数表で見る東京電力』p95 燃料費=24.38円/kWh→34.83 円/kWh【揚水】 2011年1-3月低硫黄C重油 60,220円/k㍑ 14.41円/kWh→20.59円/kWh【揚水】 推計は早坂の個人的な見解です LNG火力の燃料費を見てみると 推計は早坂の個人的な見解です 2011年3月通関統計 LNG1t=53,057円 LNG1kg=53,560kJ 熱効率59%(MACC最新鋭)とすると 燃料費=6.04円/kWh→8.63円/kWh【揚水】 35 熱効率30%(ガスタービン?効率は様々)とすると 燃料費=11.89円/kWh→16.99円/kWh【揚水】
  • 36. a+b/40=10.7 a+b/15=12.2 より a=9.8 b=36 a+b/40=6.2 a+b/15=7.0 より a=5.72 b=19.2 変動費:9.8円程度 ACC 変動費:5.72円程度 a+b/40=5.7 a+b/15=7.2 より a=4.8 b=36 変動費:4.8円程度 2011年3月 (速報) 10,452円/t 変動費11.6円 変動費:2.0円程度 12.5円(40年) 14.0円(15年) 2011年3月 (速報) 2011年3月 53,355円/t (速報) 変動費24.9円 53,057円/t 25.8円(40年) 変動費10.8円 27.3円(15年) 11.6円(40年) a+b/40=5.3 a+b/16=7.3 より a=2.0 b=53.3 12.1円(15年) 【参考】2010年7月13日日本原子研究開発機 36 構の原子力委員会への報告「FBRサイクル実 用化研究開発プロジェクトフェーズ1の成果」で 推計は早坂の個人的な見解です はFBRサイクルによる発電単価2.6円/kWh 36 出典:「原子力・エネルギー」図面集2010
  • 38. 福島第一原子力発電所の使用済み燃料乾式貯蔵設備概要 リサイクル燃料備蓄センター 『数表で見る東京電力』pp77-78 38
  • 39. 節電のためにお願いしておりますこと • エアコンのご使用は極力控えていただく。または冷 房の温度設定を上げていただく • 冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」にしていただき, 扉の開閉回数や時間を減らしていただく • 必要最低限の照明以外は,ご使用を控えていただく • 使用していない電気機器のコンセントを抜いていた だく • 特に電力需要が増加する「13時~16時頃」の電気 のご使用は,極力控えていただく など 39
  • 40. 具体的にどのような機器の使用を控 えればよいか 例としては,エアコン,電気炊飯器,電子レン ジ,食器洗い乾燥機,テレビなど消費電力の 大きな電気機器や,不要な照明器具等のご使 用を控えていただくと節電効果が大きくなりま す。 40
  • 41. いつ(どの時間帯に)節電すると良い のか。 特に,電力需要が増加する「13時~16時頃」 の節電にご協力をお願いしたいと考えており ます。 41
  • 42. アンペアブレーカーを変更(減設)する と節電効果があるのか。 ・契約アンペア数を低く見直した場合,一度にたくさんの家電 機器をご使用頂いた際のアンペアブレーカーの動作(切,遮 断)が増加する可能性がありますので,電力ピークを抑えると いう点では一定の効果はあると考えております。 ・ただし,契約変更にはブレーカー取替えなどでお客さまにお 立会いいただく必要があることや電気の使い過ぎによるアン ペアブレーカーの動作などが増えることでお客さまにご不便 をおかけする可能性もございますので,当社としては,お客さ まご自身で電気機器のご使用を控えていただく節電方法をお 勧めさせていただいております。 42
  • 43. 家庭用電気機器の消費電力の目安 機器名 定額消費電力(W) 白熱電灯(60W型) 54 電球型蛍光ランプ(60Wタイプ) 10 電球型LED(60Wタイプ) 6.9 IHジャー炊飯器(10㍑)【炊飯】 1,100 電子レンジ 1,460 IHクッキングヒーター(100V) 1,300 IHクッキングヒーター(200V) 2,000 トースター 1,000 冷蔵庫(43㍑) 電動機:133 電熱装置:177 電気こたつ 500 電気カーペット(2畳) 580 扇風機 45 43
  • 44. 家庭用電気機器の消費電力の目安 機器名 定額消費電力(W) エアコン8~12畳(冷房) 480 エアコン8~13畳(暖房) 670 縦型洗濯乾燥機 300 [ヒーター乾燥方式] (洗濯のみ) (洗濯容量8kg、乾燥容量6kg) 縦型洗濯乾燥機 最大810 [ヒートポンプ乾燥方式] (電動機:160) (洗濯容量9kg、乾燥容量6kg) 掃除機 1,000~約200 ヘアドライヤー 1,200 ブラウン管テレビ 230 (36ワイド型) 44
  • 45. 家庭用電気機器の消費電力の目安 機器名 定額消費電力(W) 液晶テレビ(37V型) 228 プラズマテレビ(42V型) 345 食器洗い乾燥機 モータ:135 (卓上タイプ) ヒータ:1,100 電子レンジ 最大:1,235 加湿機 192 (コンプレッサー方式) 加湿機 390 (ハイブリッド式) 45
  • 47. 47
  • 48. 48
  • 49. 49
  • 50. 50
  • 51. 51
  • 52. 52
  • 53. 53
  • 54. 放射線・放射性物質・ 放射能について 本論に入る前に (その2) 54
  • 55. 日常生活と放射線 放射線の量 (ミリシーベ ル ト ) ブラジル・ガラパリでの 10 自然界からの放射線(年間) 10 全身CTスキャン(1回) 宇宙から 0.39 6.9 世界の1人あたりの 自然界からの放射線2.4 (年間・世界平均) 大地から 0.48 日本の1人あたりの 1.48 一般公衆の線量限度 食物から 0.29 自然界からの放射線 (年間・全国平均) 1 1.0 (年間・医療は除く) 岐阜 神奈川 空気中の ラドンから 0.6 胃のX線集団検診(1回) 1.26 0.4 国内での自然界からの放射線の差 (年間・県別平均値の差の最大) 胸のX線集団検診(1回) 0.2 0.1 東京~ニューヨーク航空機旅行 (往復・高度による宇宙線の増加) ※ 日本の原子力発電から放出 0.05 される放射性物質から受け る 放 射 線 の 量 は 0.001 ミ リ 再処理工場の操業による工場周辺の0.022 シーベルト未満です。(年 線量目標値(年間) 間) 原子力発電所(軽水炉)周辺の線量目標値(年間) クリアランスレベル導出の 0.01 0.01 (実績ではこの目標値を大幅に下回っています) 線量目安値(年間) 出典:資源エネルギー庁「原子力2010」他 55
  • 56. 放射能と放射線 懐中電灯 光 光を出す能力 光の強さを表わす単位 〔カンデラ(cd)〕 明るさを表わす単位 〔ルクス(lx)〕 放射性物質 放射線を出す能力 (放射能)※ 放射能の強さを表わす単位 放射線によってどれだけ影響があるのかを表わす単位 〔ベクレル(Bq)〕 〔シーベルト(Sv)〕 ※放射能を持つ物質(放射性物質)のことを指して用いられる場合もあります 出典:資源エネルギー庁「原子力2010」 56
  • 57. 57 57
  • 58. 体内、食物中の自然放射性物質 ●体内の放射性物質の量 (体重60kgの日本人の場合) カリウム40 4,000ベクレル 炭素14 2,500ベクレル ルビジウム87 500ベクレル 鉛210・ポロニウム210 20ベクレル ●食物中のカリウム40の放射能量(日本) (単位:ベクレル/㎏) ポテトチップ 干しこんぶ 2,000 干ししいたけ 700 400 生わかめ 200 ほうれん草 200 魚 100 牛肉 100 牛乳 50 食パン 30 米 30 ビール 10 出典:旧科学技術庁パンフレット 58
  • 59. 59 59
  • 60. 60 60
  • 61. 放射線防護の基本 1.遮へいによる防護 2.距離による防護 3.時間による防護 (線量率)= (距離)2 に反比例 〔線量〕=〔作業場所の線量率〕×〔作業時間〕 コ ン ク リ ー ト 距離 放射性物質 (mSv/h) (mSv/h) (mSv) 線 線 量 量 線 率 率 量 0 1 2 3 4 5 6 (cm) 0 1 2 3 4 5 6 (m) 0 0.5 1.0 2.0 (h) コンクリートの厚さ 放射性物質からの距離 作 業 時 間 61
  • 62. 62 62
  • 63. 放射線を受けたときの人体への影響 罹患率と死亡率が1%になる予測推定しきい値※ グレイ(吸収線量) 凡例 器官/組織 影 響 10 皮膚(広範囲) 皮膚やけど 睾丸 永久不妊 小腸 胃腸症候群(従来の治療) 6 肺 肺炎 小腸 胃腸症候群(治療なし) 5 皮膚(広範囲) 皮膚発赤の主な段階 4 皮膚 一時的な脱毛 卵巣 永久不妊 3 骨髄 死亡(十分な治療) 2 眼 白内障(視覚障害) 1.5 1 骨髄 死亡(治療なし) 骨髄 造血過程の抑制 0.5 0.1 睾丸 一時的な不妊 ※しきい値:ある作用が反応を起こすか起こさないかの境の値のこと 出典:ICRP 「Pub.103」 63
  • 64. 64 64
  • 65. 65 65
  • 66. 放射線の種類と透過力 α線を止める β線を止める γ線、X線を止める 中性子線を止める ア ル フ ァ (α)線 ベ ー タ (β)線 ガ ン マ (γ)線 エ ッ ク ス (X)線 中性子線 紙 アルミニウム等の 鉛や厚い鉄の板 水やコンクリート 薄い金属板 出典:資源エネルギー庁「原子力2010」 66
  • 67. 放射線の種類と性質の比較 本 体 重 さ 電 荷 物 質 電 離 蛍 光 浸 透 力 作 用 作 用 アルファ線 ヘ リ ウ ム 非 常 に 正電荷2 小 大 大 原 子 核 重 い ベータ線 電 子 非 常 に 負電荷1 中 中 中 軽 い ガンマ線 電 磁 波 な し な し 大 小 小 (エックス線) 中性子線 中 性 子 重 い な し 大 大 大 代表的な放射性物質とその半減期 核 種 半 減 期 主な放射線 核 種 半 減 期 主な放射線 ※自然放射性物質 トリチウム※ 12年 β線 キセノン133 5日 γ線 カリウム40※ 13億年 β線 セシウム134 2年 γ線 マンガン54 300日 γ線 セシウム137 30年 γ線 コバルト60 5年 γ線 ラジウム226※ 1600年 α線 ストロンチウム90 29年 β線 ウラン235※ 7億年 α線 ヨウ素131 8日 γ線 プルトニウム239 24000日 αf線 67
  • 68. 不安定核は主に次の3つの過程を経て別の原子核に 変わる。 ①電子もしくは陽電子を放出して僅かに軽い核になる。 ②He核(アルファ粒子)を放出して少し軽い核になる。 ③He核より重い大きな核(重荷電粒子線)を一つ以上 放出してかなり軽い核になる。 毒物質:原子炉で中性子を吸収する毒 物質ことによって原子炉の反応度は減 このうち主に①β崩壊②α崩壊③が核分裂 らしてしまうもの。 (キセノン、サマリウ ①②による熱が崩壊熱 ムなど) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C 出典: http://upload.wikimedia.org/wikipedia /commons/4/4e/Uranium_series.gif 68 68 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/kisogenri/seiseibutu.html 出典:http://online.itp.ucsb.edu/plecture/bmonreal11/oh/09.html
  • 69. 69
  • 71. 原子力発電所の安全性について 原子力発電所・ジェット旅客機・自動車でどれが一番危ないとお聞きすると (一般の方の答え) 原子力発電所>ジェット旅客機>自動車 (実際には) 自動車>ジェット旅客機>原子力発電所 交通事故による死者(早坂推計) ジェット旅客機 原子力発電所 (昭和30年~平成20年の累計) 第四世代旅客機で今世紀 1966年の東海発電所 24時間以内 約557,000人 に入って先進国の死亡事故 運転開始以来原子炉の事 3日以内 約644,000人 はブラジル沖のエールフラ 故での死亡者は国内ゼロ 1年以内 1,000,000人超 ンス機墜落のみ JCO事故(1999年9月30日) ・死者2名、燃料加工工場での事故 チェルノブイリ事故(1986年4月26日) ・事故そのものの死者は31名(爆発による死者 スリーマイルアイランド事故(1979年3月28日) など3名を含む) ・放射性物質による住民や環境への影響は 美浜3号機事故(2004年8月9日) ・小児甲状腺ガンの増加があるが99%は存命と ほとんど無かった。 ・死者4名、二次冷却系の復水配管から 言われる 蒸気漏れ <参 考> • ユニオンカーバイド社事故:インド・ボパールの化学工場から有毒ガスが流れ出た事 故。その夜のうちに2000人以上が死亡し、15–30万人が被害を受けた。数ヶ月以内 に新たに1500人以上が死亡し、最終的に、様々な要因で1万5000人~2万5000人 が死亡したとされる。 (1984年12月3日) • ブラジル沖エールフランス航空エアバスA330-200型機事故、乗客・乗員228名の生 存は絶望的(2009年6月1日) • JR西日本福知山線事故 死者107名(2005年4月25日) 71 (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
  • 74. 無責任でアジテーショナルな報道や言動について チェルノブイリの事故の時 ヨーロッパでは数千人が人工中絶をしたと言 われる。 数千の生命を奪った ハンガリーの女性科学者トスさん(Toth, Eszter RAD Laboratory, National Center for Public Health)は事故当時啓蒙に努めハンガリー国内では公式にはチェルノブイリ事故による人工中絶は無かっ たと言われている。 日本でも例外ではない ・ハンセン病隔離政策 ・ダイオキシン騒ぎ… 74 (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
  • 75. 『放射線の人体への影響』 日本学術会議総合工学委員会主催「原子力総合シンポジウム2010」 放射線医学総合研究所 酒井一夫氏講演資料 【配付資料にあります】 75 LNTの考え方によれば、どんなに微量の放射線であっても、線量に応じたリスクの増加があることになるので、微量の放射線によるリスクを多人数に適用すればがん死 75 亡数が算定されることになる。チェルノブイリ事故の影響を評価するにあたり、対象を全世界に拡大して、事故による被ばくに起因する死者が数万人に達するという議論 があったが、この一例といえよう。いまだにこのような例が後を絶たないが、国際放射線防護委員会(ICRP)では2007年に発表した勧告の中で、微量の放射線による計 算上のリスクを多人数に適用して、死亡数などを算定することは適切ではないと注意喚起している。
  • 77. 出典:国連人口基金(UNFPA)東京事務所HP http://www.unfpa.or.jp/p_graph/ 世界の推定人口:2011年時点70億人 60年前の1950年には25億人、10億人を超えたのも18世紀に入ってから。 世界人口は2050年には92億人になる見込み。 僅か100年で4倍弱、300年で10倍近くに。 77
  • 78. 今年度発行のエネルギー白書(平成21年度版)にもこの図を引用開始 次ページに拡大 78 78 出典:「原子力・エネルギー」図面集2010
  • 79. 人類とエネルギーの関わり(2) 79 (出典:平成21年度版エネルギー白書)
  • 80. 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00 20.00 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 18 87 18 90 1887 18 93 1890 18 96 1893 18 99 1896 19 02 1899 19 05 1902 19 08 1905 19 11 1908 19 14 1911 一人当たりGNP 19 17 1914 19 20 1917 19 23 1920 19 26 1923 19 29 1926 一人当たりエネルギー消費 19 32 1929 19 35 1932 19 38 1935 19 41 1938 19 44 1941 19 47 1944 19 50 1947 19 53 1950 GNP当エネルギー消費 19 56 1953 19 59 1956 19 62 1959 19 65 1962 19 68 1965 19 71 1968 19 74 1971 19 77 1974 19 80 1977 19 83 1980 19 86 1983 19 89 1986 19 92 1989 19 95 1992 19 1995 明治18年(1885年)を1とした場合の一人当たりGNPとエネルギー消費の推移 98 20 01 1998 20 04 2001 20 07 2004 2007 80
  • 81. 世界主要国の電気料金比較 35 産業用(08) 30 産業用(09) 25 家庭用(08) 家庭用(09) USセント/kWh 20 15 10 5 0 日本 アメリカ イギリス フランス ドイツ イタリア スウェーデン カナダ オーストラリア ドイツ・カナダ=2007年、オーストラリア=2005年値 81
  • 82. 資源 2020年 人口 成長の限界 100億人 2010年 食糧問題が始まる 食糧 78億人 汚染 61億人 工業生産 17億人 西暦 1900 1970 2000 2020 2050 2100 (年) 82 ローマクラブ『成長の限界』(1972)より
  • 85. およそ一万年前の地球の 温暖化とともに定住社会 が出現 西田正規『人類史の中の定住革命』 2007年講談社学術文庫 85 85 (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
  • 86. 季報 エネルギー総合工学 Vol28 No.1(2005. 04) 安い石油の時代がグローバル化を支えた ? 2004年11月1日の日本学術会議第5部/(社)日本工学アカデミーエネルギー基本戦略部会他/(財)エネルギー総合工学研究所共催の公開 シンポジウム「日本のエネルギーに未来はあるか-有限の地球に生きる-」における石井吉徳先生基調講演より 86 (あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
  • 89. オランダ病 1959年に巨大天然ガス田がオランダ・フローニンゲ ンで発見。オランダの国内総生産(GDP)に占める天然 ガス産業の割合に比べ、雇用者は少なく賃金レベルが 高かった。その結果、為替レートの上昇により国内他産 業の競争力低下と海外移転を招いた。一方、天然ガスに 日本ではイギリス病が 有名だが… よる国家収入は安逸な財政支出を招いたといわれる。 1964年より開発開始。1977年にイギリス『エコノミス 森嶋道夫『イギリスと日本』1977年 『続イギリスと日本』1978年 ト』誌が初めて使ったといわれる。 岩波新書 現在は戦略的予備として需給バランス調整のため生産 が抑制されている。 下記『世界エネルギー市場』pp243-244なども参照。 サウジ・アラビアやロシアなどにも 当てはまる? ジャン=マリー・シュヴェリエ 増田達夫監訳 林昌 89 宏訳『世界エネルギー市場』2000年作品社
  • 90. 朝日新聞 「この十年間の最も優れた書籍」( 2010/4/4) ジャレット・ダイアモンド 倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』2000年草思社 90 本資料は草思社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 91. ある人間集団による他の人間集団 の征服を可能にする究極の要因は、 大陸の陸塊がどちらの方向に伸びて いるかである。 この究極の要因からいくつかの因 果関係を経由して、ある人間集団に よる他の人間集団の征服を可能とす る直接の要因が発生した。 それらの要因とは、銃、馬、病気など である。 この図は、究極の要因と直接の要 因とを結ぶ因果連鎖を図式的に示し たものである。たとえば、栽培化ない し家畜化に適した野生の動植物が多 かった場所では、人間の感染する疫 病の病原菌が進化していった。 そこでの収穫物や家畜が人口の稠 密な社会の形成を可能にし、そのよ うな社会でこそ、家畜の細菌から進 化した感染菌も潜みつづけることが できた。 ジャレット・ダイアモンド 倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』2000年草思社 91 本資料は草思社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 92. ・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差 拡大 ・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済 発展の遅れている国の労働者は実際には仕事をしていない→実 際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい ・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事 熱心な労働者が必要 1250年~1800年のイギリスでは富裕層の 出生率が貧困層の2倍→貧困家庭が断絶 →富裕層からの下方移動「種の淘汰」→ 人々の嗜好が中産階級化→利子率低下・ 短期的に所得が増えても人 殺人件数低下・労働時間延びる・暴力志 口が増えることで常に相殺 向弱まる・読み書き計算の習慣が下層階 級にも広がった。 (マルサスの罠) 92 出典:グレゴリー・クラーク 久保恵美子訳『10万年の世界経済史』2009年日経BP社 本資料は日経BP社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。 92
  • 93. 『みらいの覇者-マイクロ小ズムの世紀』 (1989)の著者ジョージ・ギルダー曰く 産業革命とはつまり、生産における重要 な要素にかかるコストが大幅に落ちること です。ある機能を得るためにそれまでか かっていたコストは、新しい要素では実質 的にゼロになります。十八世紀の産業革命 で使われるようになった物理的な力(蒸気 力)を、それまでに利用していた動物や人 間の力と比べると、コストは事実上ゼロに なりました。そうすると、それまではお金が かかりすぎてできなかったことが、突然にで きるようになったのです。それまでは不可 能だった工場の一日二十四時間操業も可 能になりました。 【クリス・アンダーソン『フリー』より】 93
  • 94. 知識の交配が進化を進める 楽観論 繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 http://www.ted.com/talks/matt_ridley_when_ideas_have_sex.html こんな本も 先進国に富の集中 国力=人口力の時代? を生んでいた源泉 インターネット・衛星 放送・携帯電話など 先進国と発展途上国の情報格差が無くなる 情報通信の発達 (国と国の差より個人の差に) 94
  • 95. 人間は賢明…きっと誰かが解決してくれる。 しかし、現実には… イースター島 緑豊かだったイースター島。人口が増大。人々は石像建築を競い、 樹木を伐採。ついには食糧危機に…さらには殺し合い、そして… マヤ文明 人口増加と森林破壊。度重なる旱魃による飢餓により、支配者階 級がスケープゴートに。 ノルウェー領グリーンランド ジャレット・ダイアモンド 楡井 浩一訳 1300年頃には5000人の人口。寒冷化による食糧生産の低下に 『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』 あっても、上流階級は牛の飼育にこだわる。人々は比較的豊富 2005年草思社 だった魚を忌避。貧富の差が時代とともに拡大。イヌイットから生活 COLLAPSE How Societies to Fail or Succeed の知恵を学ばず、急激に崩壊。 by Jared Diamond 2005 Viking Penguin ルワンダ大虐殺(現代) フツ族とツチ族の部族対立が原因と言われているが、人口圧力 本資料は草思社殿の承諾を得て転載 による農耕地不足も大きな要因。 しています。無断での再複写・転載・ 配布等は法律に反します。 95 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 96. 大いなる分妓(産業革命後の所得格差拡大) ・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差拡大 ・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済発展の遅れている国の労 働者は実際には仕事をしていない→実際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい ・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事熱心な労働者が必要= 「勤勉革命」? 「産業労働における勤勉性に関する研究」(総合研究開発機構 1985年) 日本人の勤勉神話について述べた本 ・勤勉性が本格的に形成、発揮されたのは第二次世界大 戦後の昭和二五年から三〇年以降である ・明治、大正期においては、一部の基幹労働者を除き多く の産業労働者の勤務状況、あるいは働くことに対する意 識は極めて低調で、およそ産業労働者の資質・条件を満 たしているとは言い難かった。つまり、予めきめられた労 働に対し10~20%の高い欠勤を示し、勤務状態は不安 定で月間および年間の変動幅が著しく大きいことが指摘 される タワーズペリン調査(米2006年) ・また自分の勤める会社に対する帰属意識も希薄で高い 世界16カ国で「仕事に対する意欲」日本最低 離職率と低い定着率がそのことを表している FDS調査(英2006年) 世界23カ国で日本人「最も労働意欲が低い」 「日本人は勤勉」=昭和高度成長期の幻想 (同じ会社に真面目に務め続けることが当時は最も合理的) 96 「中国・インドの勤勉革命」=頑張れば豊かになれる事例が身の回りに
  • 97. 2009年推計人口 2030年予測人口 2050年予測人口 ① 1,353,311,033 ① ① 1,613,800,000 中国 1,484,598,000 インド インド ② 1,198,003,272 ② ② 1,417,045,000 1,462,468,000 インド 中国 中国 501,061,526 ③ 369,981,000 ③ 403,932,000 EU アメリカ アメリカ ③ 319,081,833 ④ 271,485,000 ④ 335,195,000 アメリカ インドネシア パキスタン ④ 229,964,723 ⑤ 265,690,000 ⑤ 289,083,000 インドネシア ナイジェリア パキスタン ⑤ 193,733,795 ⑥ 226,651,000 ⑥ 288,110,000 ブラジル ナイジェリア インドネシア ⑥ 180,808,096 ⑦ 217,146,000 ⑦ 222,495,000 パキスタン ブラジル バングラデシュ ⑦ 162,220,762 ⑧ 203,214,000 ⑧ 218,512,000 バングラデシュ バングラデシュ ブラジル ⑧ 154,728,892 ⑨ 131,561,000 ⑨ 173,811,000 ナイジェリア エチオピア エチオピア ⑨ 140,873,647 ⑩ 128,864,000 ⑩ 147,512,000 … … ロシア ロシア コンゴ 127,156,225 ⑩ ⑬ 117,424,000 ⑰ 101,659,000 97 世界計 6,900,000,000(2010年10月推計値) 8,308,895,000 9,149,984,000
  • 98. 1950年推計人口 ① 544,951,000 結局昔から『国力』=『人口力』? 中国 ② 371,857,000 インド ③ 157,813,000 アメリカ ④ 102,702,000 ロシア ⑤ 82,824,000 日本 77,152,000 ⑥ インドネシア ⑦ 68,376,000 ドイツ ⑧ 53,975,000 国立社会保障・人口問題研究所中位推計では ブラジル 2,050年の日本の人口 95,151,684,000 (19位相当) http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/suikei07/suikei.html ⑨ 50,616,000 イギリス 人口データ出典:UN, World Population Prospects(世界の人口推計) ⑩ 46,367,000 http://www.un.org/esa/population/unpop.htm World Population Prospects The 2008 Revision イタリア 98 http://esa.un.org/unpp/index.asp 世界計 2,529,346,000
  • 99. わたくしたちの生活 炊事 洗濯 奴隷や召使・家畜の 掃除 代わりにエネルギーを 冷房 使う事で成り立ってい 暖房 る 給湯 移動 ・ ・ ・ あらゆるところで 99 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 100. 一人当たりエネルギー消費を奴隷に換算すると エネルギー消費/人 奴隷換算 (石油換算㌧/人) ア メ リ カ 7.05 324人 イ ギ リ ス 3.39 146人 ド イ ツ 4.08 176人 フ ラ ン ス 4.28 185人 E U 2 7 3.51 152人 ロ シ ア 3.51 207人 日 本 4.79 167人 中 国 1.45 63人 ア ジ ア 1.01 44人 ア フ リ カ 0.346 15人 世 界 1.69 73人 100W/人×3,600s/h×8h/日×365日/年=1,051,200,000Ws(J)/人・年 (100w/人=100J/s 人100J×3600s/h×24h/日=8640kJ 1cal=4.18605Jより8,640kJ=2064kcal←一日の食物摂取量に相当) 原油1㍑=39,340kJより 奴隷一人は26.72㍑/年に相当 原油の比重は、 特軽質油:0.8017未満、軽質原油:0.8107- 0.829、 中質原油:0.830 – 0.903、重質原油:0.904-0.965、 特重質原油:0.965以上 0.8665kg/㍑で計算すると 奴隷一人は26.72㍑ /年× 0.8665kg/㍑=23.15kg /年の石油の熱量に相当 一人当たり一次エネルギー消費は日本エネルギー経済研究所『エネルギー・経済統計要覧』 100 日本エネルギー経済研究所はIEA「Energy Balances of OECD Countries」「 Energy Balances of Non-OECD Countries 」,World Bank「World Development Indicators」より推計
  • 101. Chart of crude oil prices since 1861 出典:BP統計 2010 http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010 _downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 101 101
  • 102. 石油価格における期待のパラドックス (逆説) これから石油 省エネや代替エ 石油価格は 価格が上が ネルギーの開発 上がらない ると予想 に努める これから石油 省エネや代替エ 石油価格 価格が下が ネルギーの開発 が上がる ると予想 に努めない 102 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 103. エネルギーの供給過程と利用形態 (出典: 103 平成21年度版 エネルギー白書)
  • 104. 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。 出典: • 濃縮している 石井『石油最終 争奪戦 世界を 資源とは • 大量にある 震撼させる 「ピークオイ • 経済的な位置にある ル」の真実』 太陽定数(大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量)が1366W/m2である ので地球の断面積を127,400,000 km²をかけると地球全体が受け取っているエネルギーは 1.740×1017 W 本資料は日本工業新 1Ws=1J だから1年間に大気表面で受ける太陽エネルギーは 聞殿の承諾を得て転 1.740×1017 W×60s/m×60m/h×24h/d×365d/y=5.487×1024J 載しています。無断で の再複写・転載・配布 人類が全世界で1年間に使うエネルギーの量は原油換算で 等は法律に反します。 11,099.3×106t 1t=1.176kℓ 原油1ℓ=9,126kcal 1cal=4.2J 1.10993×1010t×1.176kℓ/t×103ℓ/kℓ×9,126kcal/ℓ×4.2J/cal×10 3cal/kcal=5.003×1020J 出典:BP統計 http://www.bp.com/sectiongenericarticle.do?categoryId=9023766&contentId=7044197 石油連盟 http://www.paj.gr.jp/statis/kansan.html 約1万倍 しかし広く薄くしか存在しない 過去の太陽からのエネルギーを 濃縮したものとしての化石燃料に 104 頼ることに
  • 105. 化石燃料も広い意味でのバイオマスエネルギー (石油天然ガス生成に無機起源説=非生物起源説もあるが 現在はそれを唱える人はほとんどいない) 石油・石炭・天然ガスは昔の貯金を取り崩して使って いるようなもの ウラン 太陽のエネルギーは核融合(主に水素⇒ヘリウム) 恒星の核融合では鉄までしかできない それ以上重い元素は超新星爆発(恒星の死)できたもの 地球は超新星爆発のゴミ(廃棄物の塊) ウランもその時にできたもの 105 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 106. 無機起源説まで含めた過程を炭素循環の視点からまとめた化石燃料生成過程 出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店 106 106 106 本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 108. 地層の背斜構造での石油のたまり方 出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店 108 108 108 本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 109. 109 109
  • 110. 貯留岩中に石油が含まれている状態 出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』 1993年 青木書店 110 本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 111. 111 111
  • 112. 世界の堆積盆地と主な油田の分布 出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店 112 本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 113. 自噴する油田 1の投入エネルギーで100のエネ ルギーが得られていた時代 左写真:自噴する油田→このような油田は少なくなっている →水や二酸化炭素・メタンなどを注入し回収量を増やしている (EOR=Enhanced Oil Recovery ) ピークを越して減退する非OPEC、非FSU諸国 オケマ(オクラホマ)の油井やぐら, 1922 出典: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3 【上】出典:石井吉徳『石油最終争奪戦』日刊工業新聞113 113 113 %E6%B2%B9 本資料は日本放送出版協会殿・日本工業新聞殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
  • 115. 115115 115 資料ご提供 芦田譲京都大学名誉教授
  • 116. いまから2億年くらい前、 石油資源に限りが 世界の大陸は一カ所にまと あり、中東に集中 まっていた。超大陸である。 これが分かれる過程でいま している理由 の地中海、ペルシャ湾地域 に「テチス海」と呼ばれる 内海が出来、長い間赤道付 近に停滞した。二酸化炭素 は今より一桁も高く、気候 は温暖、活発な光合成が 作った藻類など、大量の有 機物がテチス海に沈殿した。 このテチス海が内海であっ テチス海 たため酸欠状態であり、こ れが石油生成に幸いした。 中東の超巨大油田群は、 このように地球史的な偶然 によるものである。このよ うな場所は他にはない、つ まり第2の中東は無いのであ る。人類はこの億年単位の 地球遺産をたった百年、し かも20世紀後半の2・3 0年で一気に使ったのであ る。このようなことが長続 きするはずはない。「地球 は有限」なのである。 出典:石井吉徳 「石油が危ない:瀕死のガ ワール油田」 http://www007.upp.so- 116116 net.ne.jp/opinions/ghawar.htm 出典:『英和ビジュアルディクショナリー-分解博物館』同朋出版 116
  • 117. 117
  • 118. この10年ほど地球気温は劇的に下がっている http://www.shiftm.jp/show_blog_item/89 http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY201011080433.html 118
  • 119. 119 119
  • 120. 120
  • 121. 121
  • 122. 中東地域の石油とガス田 ガワール油田 本資料は作品社 殿の承諾を得て 転載しています。 無断での再複 写・転載・配布等 は法律に反しま す。 122 出典:ジャン=マリー・シュヴァリエ 増田達夫監訳 林昌宏翻訳『世界エネルギー市場』2007年 作品社
  • 123. ガワール油田の規模 出典:石井吉徳「石油ピークが来た」日刊工業新聞 本資料は日本工業新 聞殿の承諾を得て転 載しています。無断で の再複写・転載・配布 等は法律に反します。 123
  • 125. このような見方もあるが… 出典:石油連盟 今日の石油産業2008 125 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 126. EPR(Energy Profit Ratio)とは 出力エネルギーと投入エネルギーの比 1960年代の中東の石油はEPRが100を超えていたといわれる。 人間は採りやすいところから採掘。今後開発が考えられている超深海や北 極海などではEPRは著しく低下が予想される。 オイルシェールやオイルサンド、オリノコタールなども低EPRにならざるを得 ない。 メタンハイドレートはそもそも資源と言えるかを確認している状態。 「究極資源量」と「確認(可採)埋蔵量」 究極資源量 現在の技術で経済的に採取 確認埋蔵量 できる資源の量 (資源の価格や技術進歩で 126 変わる) 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 127. 可採年数(R/P) 現在の確認可採埋蔵量/その年の生産量 現在の確認可採埋蔵量をその年の生産量で割ったモノ 確認可採埋蔵量 面積×厚さ×孔隙率×(1-水分飽和率)×回収率 回収率:自噴(約20%)、回収率向上技術(40~50%) 既に発見されて採り出しうる量 (出典)芦田譲京都大学名誉教授 2007年6月9日 京都科学カフェ講演「日本周辺の資源エネルギーと地域調和型社会の構築」資料 スライド26枚目 http://education.ddo.jp/kagaku/ashida/ashida.pdf 科学カフェ京都 http://ameblo.jp/kagaku/entry-10035268328.html 127
  • 128. 世界のエネルギー資源確認埋蔵量 ウランは探査すればいくらでもあるとの 石油・天然ガスは景気後退による消費(分母)減 119年 見方もある。例えば、オーストラリアやモ に伴い今回増加。 ンゴルにも新鉱山があるようですが、コ ストの関係で未開発。 石炭は消費量の急増により近年急速に低下。 62.8年 45.7年 8,260億トン 100年 187兆4900億㎥ 1兆3,331億 547万トン バーレル 石油 天然ガス 石炭 ウラン (2009年末) (2009年末) (2009年末) (2007年1月) ●石油、天然ガス、石炭可採年数=確認可採埋蔵量/年間生産量……出典(1) ●ウラン可採年数=確認可採埋蔵量/2006年消費量(原子力発電実績(2,675 TWh)に基づく)……出典(2) 128 128 出典:(1)BP統計2010 (2)NEA「URANIUM2007」
  • 129. Oil reserves-to-production (R/P) ratios 出典:BP統計 2010 http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010 _downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 129 129
  • 130. Natural gas reserves-to-production (R/P) ratios 出典:BP統計 2010 http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010 _downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 130 130
  • 131. 131
  • 132. LNG 輸入価格の推移 132132 (出典:平成21年度版エネルギー白書)
  • 133. Coal production – Coal consumption 出典:BP統計 2010 http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010_downl oads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 急速に低下する石炭の可採年数⇒アジア(中国・インド)の需要急増 1995年 235年 2001年 227年 2007年 147年 1996年 228年 2002年 216年 2008年 122年 1997年 224年 2003年 204年 2009年 119年 1998年 219年 2004年 192年 1999年 218年 2005年 164年 133 2000年 230年 2006年 155年
  • 134. 石炭の可採年数の推移? 250 200 150 100 50 ? 0 2017 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 134
  • 136. 136
  • 137. 出典:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物機構 市原路子氏 2009/04/16 ブリーフィング資料 『北米のシェールガス革命』 http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=0904_b03_ichihara_shalegas%2epdf&id=2795 137
  • 138. 138
  • 139. 139
  • 140. 140 140
  • 141. 141 141
  • 142. 142
  • 143. 143
  • 145. 145
  • 146. EPRが下がる(安い石油が無くなる)という ことは… 奴隷や召使・家 畜の代わりにエ 生活レベルを ネルギーを使う 下げるか… 事で成り立って いる生活ができ なくなる。 EPR=27 EPR=5 他の安価 なエネル ギーを確 保しなけ ればなら ない 146 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 148. 日本のエネルギー自給率 148 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
  • 150. 出典:国立社会保障・人口問題研究所 150 日本の将来推計人口(平成18年12月推計)
  • 151. 輸入に占めるエネルギーの割合 化石燃料を年間20兆円前後輸入 34% 151 出典:財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/info/tsdl.htm 151